JP2002256586A - 沈砂・汚泥等の掻寄装置 - Google Patents

沈砂・汚泥等の掻寄装置

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JP2002256586A
JP2002256586A JP2001201468A JP2001201468A JP2002256586A JP 2002256586 A JP2002256586 A JP 2002256586A JP 2001201468 A JP2001201468 A JP 2001201468A JP 2001201468 A JP2001201468 A JP 2001201468A JP 2002256586 A JP2002256586 A JP 2002256586A
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Abstract

(57)【要約】 沈砂池や沈澱池などの処理池の底壁より上方にあって直
線状に敷設されたガイドレールに走行輪を沿わせるよう
にして進退運動可能とされた台車と、前記進退する方向
に直交する方向の軸心回りに回転自在に支持されたスク
レーパアームの下部に取り付けられたスクレーパと、前
記進退する方向に往復牽引動作自在に設けられ台車に備
えたシーブを介して前記スクレーパを上下に応動可能と
されたワイヤーロープなどの牽引伝達手段とを備えて、
処理池の池底に溜まる沈砂や汚泥などを下動して掻寄姿
勢のスクレーパにより一方向に掻き寄せる一方同スクレ
ーパが持上げ姿勢で逆方向に復帰されるように構成され
た沈砂・汚泥等の掻寄装置において、前記シーブは、走
行輪の軸中心回りに同軸状に配置されていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、沈砂・汚泥等の
掻寄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、沈澱池などの処理池の池底に溜
まる汚泥は、その1つの方法として、ガイドレールに沿
って進退する台車に上下するスクレーパを備え、ワイヤ
ロープ等の牽引伝達手段の進退駆動により、スクレーパ
を下げて掻寄姿勢にして汚泥を一方向に掻き寄せる一
方、逆方向にはスクレーパを持ち上げて汚泥を掻き戻さ
ないようにして復帰するという動作をする方式のものが
あり、この方式のものは全体構造がシンプルで故障も少
なく運転経費も少なくて済むなど多くの点において旧来
のフライト循環駆動式の掻寄装置よりも優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした掻
寄装置は牽引伝達手段によりスクレーパを上下に連動さ
せるものであるが、これまでは構造的な複雑化は避けら
れず、その対策が望まれていたのが実情である。この発
明はこうした問題を解決するためになされたものであ
り、よりシンプルな構造で故障の少ない沈砂・汚泥等の
掻寄装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、沈砂池や沈澱池などの処理
池の底壁より上方にあって直線状に敷設されたガイドレ
ールに走行輪を沿わせるようにして進退運動可能とされ
ただ台車と、前記進退する方向に直交する方向の軸心回
りに回転自在に支持されたスクレーパアームの下部に取
り付けられたスクレーパと、前記進退する方向に往復牽
引動作自在に設けられ台車に備えたシーブを介して前記
スクレーパを上下に応動可能とされたワイヤロープなど
の牽引伝達手段とを備えて、処理池の池底に溜まる沈砂
や汚泥などを下動して掻寄姿勢のスクレーパにより一方
向に掻き寄せる一方同スクレーパが持ち上げ姿勢で逆方
向に復帰されるように構成された沈砂・汚泥等の掻寄装
置において、前記シーブは、走行輪の軸中心回りに同軸
状に配置されていることを特徴とする。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
ものにおいて、スクレーパは、進退方向である前後に複
数枚配備されるとともに、シーブも、前後に配備された
走行輪の各軸回りにそれぞれ配備されて前方から前部の
シーブを介する牽引伝達手段の一端が後部のスクレーパ
を掻寄姿勢にすべく連結される一方、後方から後部のシ
ーブを介する牽引伝達手段の一端が前部のスクレーパを
持ち上げ状態である復帰姿勢にすべく連結され、前後の
スクレーパアームは前後に連動すべく相互に連結されて
なる。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項2記載のも
のにおいて、前方からの牽引伝達手段の一端及び後方か
らの牽引伝達手段の一端は、各スクレーパアームの回転
中心回りに同スクレーパアームとは別に備えたアームに
連結されている。
【0007】請求項4記載の発明は、請求項1から3ま
でのいずれかに記載のものにおいて、ガイドレールは池
底より高い水面上に配置されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施形態を参照し
てこの発明を詳細に説明する。図1は沈砂池に構成した
沈砂掻寄装置の縦断面側面図、図2は図1のII−II
線に対応する横断平面図で掻寄中の状態で示すもの、図
3は沈砂掻寄装置の要部拡大側面図、図4は図3の平面
図、図5は図3のV−V線断面図をそれぞれ示すもので
ある。
【0009】図1において1は、沈砂池の下流側を示
し、上流側(図1の左方)には除塵機である掻揚装置が
設備されている。図1の沈砂池1は、図2及び図5に示
すように、左右に側壁2を備えるとともに底壁3を備え
てその底壁3の掻揚装置側にはピット4が凹状に形成さ
れている。同ピット4内には吸揚ポンプ5が設けられて
いる。
【0010】この沈砂池1内の流路の標準的な水位は図
示程度の水面6で設定されるとともに、同沈砂池1の下
流端部には、図1に示すように、端壁7が形成され、同
端壁7に明けられた排水口8には、ガイド9で案内され
るゲート10が手動あるいは電動の昇降調節装置11に
より開閉・開度調節可能になっている。こうした沈砂池
1が並列に配列されている。
【0011】沈砂池1内には、図5に示すように溝型鋼
でなるガイドレール13が溝部が対向するようにして水
平に配備されている。同ガイドレール13は、各側壁
2,2の水面6より少し上に対応する高さに前後複数個
配備したレールブラケット14…上を介して水面6より
少し高く配置されている。ガイドレール13が水面6上
方に配置されていることから、事後の整備その他に当た
って便利である。ガイドレール13は、図1に示すよう
に、端壁7側からピット4上にわたるように長くなって
いる。
【0012】16は台車で、台車本体17は、図4に示
すように、溝型鋼の溝部を内向きにして平面矩形に結合
して形成されている。同台車本体17の底面4か所に
は、ローラーブラケット18…が配備され、同ブラケッ
ト18…を介して車輪軸19,19が固定軸として横架
されている。各車輪軸19回りには、ガイドレール13
上に対応するようにフランジ付走行輪20…が回転自在
に装備されている。
【0013】また、台車本体17の4隅底面からは、コ
ーナーブラケット21…が下向きに突設され、同ブラケ
ット21を介してサイドローラー22…が縦軸回りに回
転するように設けられて、ガイドレール13の各外側面
に沿って接触しながら蛇行阻止をしながら台車16を走
行させるようにする。さらに、23は浮揚防止ローラー
で、同ローラー23は、同じく台車本体17の底面から
突設されたブラケット24を介して取り付けられてい
る。同ローラー23をガイドレール13の外側でなく内
側に配置したことで、側壁2によるスペース上の支障の
少ない側からメンテナンス等が可能になる。
【0014】台車本体17の前後の各枠部からは、図5
に示すように、左右1対をなして固定ブラケット26が
水面以下に下端がくるように(あるいは水面以上に下端
がくるように)垂下し、同ブラケット26の下端間に
は、軸受27を介して回転軸28が横架されている。こ
の回転軸28は、進退する方向に直交して水平にかつ前
後に配備され、これら各回転軸28回りには、左右1対
をなす基部ブラケット29が同行回転可能に突設されて
いる。
【0015】基部ブラケット29には、止着具30…に
よりスクレーパアーム31がそれぞれ脱着自在に取り付
けられている。スクレーパアーム31は、基部が掻寄時
に斜め後下がり状で復帰時(仮想線図示)に水平になる
ようにされるとともに先端部は掻寄時に垂直より前下が
り状で復帰時に後下がり状になるようにされる。
【0016】このスクレーパアーム31は合計4本配備
され、これら左右1対のものを介してスクレーパ32が
取り付けられている。スクレーパ32は、図3に示す偏
平コの字枠体を縦向きにし溝を後向きにした基本形をス
クレーパ本体33として備え、それに縦リブ34…を左
右に間隔を置いて組み合わせ結合してなる。そして、同
スクレーパ本体33のスクレーパアーム31,31間に
対応する中央一定幅部分は、図5に示すように他の部分
よりも低く凹状の越流部35として形成してある。この
越流部35は、スクレーパ中央上から沈砂が越え出るよ
うにすることで、スクレーパ32の側脇から沈砂がはみ
出す量を抑えて安定な掻寄を確保するようにする。尚、
越流部35は、スクレーパ本体33に開口を開けること
でも同様の機能が達成される。
【0017】また、スクレーパ本体33の左右両端に
は、図4に示すように、上からみてL形をなし前方に突
き出すようにゴム(あるいは樹脂や金属でもよい)脇突
片36,36が取り付けられており、この脇突片36
は、沈砂が側脇方向へはみ出すのを阻止するとともに脇
端からの沈砂を中央方向に導くようにも機能する。同脇
突片36はスクレーパ本体33に脱着自在になってい
る。尚、スクレーパ本体33は、図3に仮想線で示すよ
うに、復帰時に斜め後下がり状になることにより、図3
の左方向から流れ来る水流により持ち上げ力が作用した
安定な状態で復帰運動することにもなる。
【0018】前記基部ブラケット29には溶接により一
体的にアーム38が突設され、その上端に脱着自在で枚
数を増減可能なように止着具39…を介してバランサ4
0が取り付けられている。アーム38は、図3に実線で
示すように掻寄状態で後上方に向けて上がり仮想線で示
すように復帰状態で前斜め上方へ立ち上がった状態にな
り、掻寄状態及び復帰状態をそれぞれ安定なものに切り
換える。尚、アーム38は、回転軸28回りに別途突設
してもよい。
【0019】後側の回転軸28回りには、池幅中央に対
応して後アーム42が、また前側の回転軸28回りには
前アーム43が垂設され、掻寄時に垂直で復帰時に後下
がり状になるように構成されている。後アーム42は中
央であることから、同アーム42に作用する掻寄時の牽
引力が左右にバランス良く作用する。前記車輪軸19の
前側のものの外周には、前シーブ45が、後側のものの
外周には、後シーブ46が回転自在に設けられている。
前シーブ45は池幅の中央に対応する。
【0020】図1における48は固定前シーブ、49は
固定後シーブで、固定前シーブ48は、支持ブラケット
50を介してガイドレール13の前方幅間上方にあるよ
うにしかも池幅の中央にあるように回転支持されてい
る。また、固定後シーブ49は、ガイドレール13の後
端間上方で固定前シーブ48と同じ高さであるが、図2
に示すように、池幅中央から一方に偏寄して配置されて
いる。
【0021】51は上部開口で、その下方には固定軸5
2が横架されるとともに、同固定軸52回りには、軸方
向にトラバース可能に左右1対の方向転換シーブ53,
54が設けられている。図1の手前側の左方向転換シー
ブ53は、図2における下側のシーブで、図1の向こう
側の右方向転換シーブ54は、図2における上側のシー
ブである。これらの上方には、駆動装置56が設置され
ている。同装置56は、架台57、減速機付モーター5
8、カップリング59を備えるとともに、正逆に回転制
御されるよう軸受支持されたドラム60を備える。この
ドラム60が、図2に示すように、左・右方向転換シー
ブ53,54の上方に対応している。
【0022】ドラム60はあとでも説明するが、図11
に例示するように、左ドラム(掻寄方向に向いて左側)
61と右ドラム62とを同軸状に合体してなるもので、
その一方が巻き取り時に他方は繰り出すように常に逆の
関係で作用する。尚、63…はロープ外れ防止具を示し
ている。64はコンベアである。
【0023】ワイヤロープである一方の牽引伝達手段W
は、図1及び図2に示すように、一端が後アーム42
にロープ連結具65を介して連結されるとともに前シー
ブ45上を通じて固定前シーブ48に下から上回りに掛
け回され、左方向転換シーブ53を介して図11の左ド
ラム61回りに巻き掛けられている。他方の牽引伝達手
段Wは、一端が前アーム43にロープ連結具65を介
して連結されるとともに後シーブ46に下から上回りに
掛け回されたのち右方向転換シーブ54を介して右ドラ
ム62回りに巻き掛けられている。
【0024】図1の実線矢印Fは掻寄装置の前進(掻
寄)に対応する駆動方向で、破線矢印Rは後退(復帰)
に対応する駆動方向である。ドラム60のF方向への回
転駆動により、掻寄装置が図1の右端で掻寄状態に切り
換わった時を基準にすると、左ドラム61が継続して巻
き取り駆動されると、牽引伝達手段WがF方向に引張
駆動されるとともに牽引伝達手段Wは繰り出される。
これにより、後アーム42を介して後のスクレーパアー
ム31が引かれながらスクレーパ32が沈砂を掻き寄せ
てゆく。この際、牽引伝達手段Wは繰り出されるが、
前アーム43を介して前のスクレーパアーム31を引く
ことになり、前後間連動リンク66を介して前後のスク
レーパアーム31,31は掻寄姿勢を保持しながら前進
する。この間、左方向転換シーブ53及び右方向転換シ
ーブ54は、ドラム60側の巻き取り状態及び繰り出し
状態に合わせてトラバースをし好適な位置を保つように
追従運動をする。また、牽引伝達手段Wの下回りの部
分は、牽引力を伝達するが、池幅及び装置の中央に作用
するので、掻寄動作を安定なものとなる。
【0025】掻寄装置が図1の左側に示したピット4側
にくると図示しないリミットスイッチによりドラム60
が逆転制御される。これにより、右ドラム62が巻き取
り状態に左ドラム61が繰り出し状態に切り換わるとと
もに、牽引伝達手段W,Wは、破線矢印Rの方向に
駆動される。これにより、牽引伝達手段Wが牽引側と
なるので、台車重量等が抵抗になって前アーム43が引
かれて前側のスクレーパアーム31が持ち上がるように
なり、これに前後間連動リンク66を介して後側スクレ
ーパアーム31も持ち上がる。当然、牽引伝達手段W
は繰り出しにより非牽引側となるので緩められる。前後
のスクレーパアーム31,31が持ち上がったあと、台
車16には牽引力が作用するので、同台車16は矢印R
方向に牽引され復帰運動をすることになる。
【0026】装置が完全に復帰すると、ドラム60は逆
転制御され、前記したように左ドラム61が巻き取り側
に右ドラム62が繰り出し側に変換制御されることによ
り、牽引伝達手段Wが牽引側に牽引伝達手段Wが繰
り出し側に変更される。これにより、後側のスクレーパ
アーム31が引かれる一方前側のスクレーパアーム31
は緩められることで、図1の右図示の実線状態のように
スクレーパアーム31,31は降りて掻寄状態に入る。
【0027】尚、図1の復帰位置は、同図に示すより更
に右端にすることもあり、この場合、前後に2枚スクレ
ーパ32とし、その後側が復帰端部一帯の沈砂をも掻く
ことができるようになる。また、図1に仮想線で示すよ
うに、駆動系は、側面L形循環軌道になるようにするこ
ともある。この場合、68はシーブ、69はドラムであ
る。さらに、本装置は沈澱池その他の処理池にも適用が
あることは勿論である。
【0028】また、図3及び図5に示すように、台車本
体17の前後には、牽引伝達手段W,Wを通すため
の長孔状のロープ通孔71が形成されるとともにその前
面にはガイドローラー72,72を上下に配置してあ
る。さらに、図3に仮想線で示すように、開口に脱着蓋
74…を付した偏平四角錐状のカバー75を台車16上
に脱着自在に装備することもある。また、前記ロープ連
結具65にはターンバックル方式を組み合わせることが
できる。さらに、前記装置は前後2枚のスクレーパ32
で構成したが、1枚のみのスクレーパ32で構成しても
よい。また、台車16は、図示のものより長い所謂ロン
グフレーム型にすることもある。例えば、ガイドレール
13の全長の1/2より長いフレームとし、進退ストロ
ークを短くする方式のものである。この場合、スクレー
パは2枚以上にすることがある。
【0029】次に他の実施形態について説明する。図6
に示す実施形熊は、基部ブラケット77にアーム78を
止着具79に、より脱自在にしたものである。
【0030】図7に示す実施形態は、車輪軸19をロー
ラーブラケット18に横架固定し、同車輪軸19に走行
輪20を回転自在にしたものにおいて、車輪軸19と走
行輪20が共にSUS製であって、その間にシルクロイ
鋼製のすべり軸受80を介装して耐摩耗性等をアップす
るようにしようとする場合、すべり軸受を1輪介装する
と同軸受はシルクロイ鋼でその相手部材がSUS製にな
って耐摩耗性の向上などに今一つ有効でないこともあっ
て、車輪軸19側と走行輪20側にそれぞれシルクロイ
鋼でなるすべり軸受80,81を装備してその間をすべ
り隙間Sを設定することによりシルクロイ鋼とシルクロ
イ鋼の接触となって耐久性の高い軸受構造を提供するこ
とができるようにしたものである。
【0031】図8に示す実施形態は、スクレーパ32同
士を前後間連動リンク66により連結していたものに対
し、アーム38同士をリンク66で連結したものであ
る。尚、前アーム43と後アーム42との間をリンク6
6で連結してもよい。また、同リンク66それ自体をバ
ランサとしてバランサ40を省略するか、併設してもよ
い。
【0032】図9、図10は他の実施形態を示す。同実
施形態は、固定前シーブ48の支持ブラケット50に横
架されたシーブ軸85を利用して上下揺動可能にロープ
テンショナ86を装備したものである。このテンショナ
86は、取付枠87の先端にウエイト88を備えるとと
もに、その中間には牽引伝達手段Wを押さえ込むロー
ラー89を装備したものである。牽引伝達手段Wが緩
む際には、このウエイト付ローラー89が自動的に緊張
させるものである。このロープテンショナ86は、他の
個所に対して構成してもよい。また、取付枠87それ自
体にウエイト機能を積極的なものとして構成してもよ
い。
【0033】尚、台車16上にカバーを被せる場合には
その前進端において取付枠87と接触はしないが、安全
性を確保するため、図9に仮想線で示すように、取付枠
87を上曲がり状に形成してもよい。また、シーブ軸8
5に取付枠87を支持する必要もなく、例えば、仮想線
のように、支持ブラケット50の上方の別軸85′回り
などに支持させてもよい。
【0034】図11に示す実施形態は、ドラム60の左
ドラム61(右ドラム62に対しても同様に構成するこ
とがある)の軸方向側方部に側部ドラム91を一帯ある
いは別体で突設し、同ドラム91の内部に補助板92を
内装固定してピン93を突設するとともに、同ピン93
にロック爪94を備えたものである。
【0035】さらに、ドラム軸90の側部ドラム91内
に対応する外周には、アンカードラム95を回転自在に
装備するとともに、同ドラム95に牽引伝達手段W
端末を固定して巻き付け、一側フランジにラチェット爪
96…を形成して前記ロック爪94に係脱自在に構成し
てある。そして、アンカードラム95に巻き付けられた
牽引伝達手段Wは、側部ドラム91に明けられたロー
プ挿通口97を通じて左ドラム61に巻き付けられる。
【0036】98はロック受盤で、側部ドラム91の側
端に固定されて多数のメネジ式ロック孔99…を備える
ものとされている。また、100はアーム差し込み片
で、仮想線で示すロープ締め込みバー101を挿脱自在
にするもので、同差し込み片100には、ロック片99
…に対応する通孔102を備えた突片103が設けら
れ、通孔102を通じてロックピン104をロック孔9
9…の適宜のものに挿通・固定することで牽引伝達手段
の緊張状態が決められる。ロックピン104の先端
は仮ロック軸104aがネジなしとして形成されてい
る。
【0037】そして、アンカードラム95をドラム軸9
0に回転自在に挿通するとともにラチェット爪96をロ
ック爪94に係合させてセットされる。アーム差し込み
片100は外部にくるようにされる。左ドラム61は牽
引伝達手段Wが繰り出されて巻き締めに都合の良い程
度とされ、そののち、アーム差し込み片100にバー1
01を差し込むとともにそれまで固定されていたロック
ピン104を緩めて外し、バー101を矢印方向に引い
て牽引伝達手段Wを引き締める。そのあと、ロックピ
ン104を対応するロック孔99に仮止めし、あとで本
締めして締め込み作業は終了する。
【0038】図12及び図13は付加的な例を示す。同
例は、沈澱池などの底壁107の中央に汚泥などの排除
溝108を池長手方向に向けて形成したものに対して単
一本あるいは複数本のガイドレール109を敷設する場
合の対策例を示すものである。
【0039】同例において、排除溝108はモルタル1
10で埋め付けてその上を介して長手方向に複数本の基
盤111…を固定するとともに、これらの基盤111…
上を介してガイドレール109を敷設するようにしたも
のである。
【0040】図14は他の実施形態を示すもので、同実
施形態は、沈砂掻寄装置でその構造を簡略化するととも
に特に台車よりも先にスクレーパが作動するようにした
ものに関する。ここにおいて、120は沈砂池で、同沈
砂池120内には図の左側から汚水が流れてくる。12
1はその水面、122は側壁、123は底壁、124は
ピットをそれぞれ示す。
【0041】125はガイドレールで溝形材により形成
され、同ガイドレール125は左右の側壁122にブラ
ケット126…を介して対向状に配備されている。この
ガイドレール125上を介して台車127が進退走行自
在とされている。台車127は、四辺枠状の本体128
に4個のフランジ付き走行輪129…を装備してなるも
のである。尚、本体128の前後には、アングル材13
0がくの字状になる角度で固定されているが、これに限
定されない。
【0042】台車127の前後間からは、左右1対の受
け材131が垂下されるとともに、これら受け材131
の下端間がスクレーパ軸132で一体に連結され、台車
127と、受け材131と、スクレーパ軸132とで一
体の枠体が形成されている。
【0043】スクレーパ軸132の回りには、下部スク
レーパ133と上部スクレーパ134が前後に回転自在
に支持されている。下部スクレーパ133は,垂直な状
態を掻寄状態とし図14の仮想線で示す前方水平状態を
復帰常態とする。また、上部スクレーパ134は、前斜
め上がり状態を掻寄状態時とし仮想線のように後斜め上
がり状態を復帰状態時とするもので、135はこれらス
クレーパの連結材を示すものである。136は掻寄時ス
トッパ、137は復帰時ストッパである。尚、上部スク
レーパ134は省略することがある。上部ストッパ34
を省略するときは、受け材131の上端間をつないで回
転パイプ139を備えるものとする。
【0044】上部スクレーパ134には、通口138が
開けられるとともにその上部には回転パイプ139が設
けられている。
【0045】そして、これらを駆動するものとして、池
上には、駆動源141が設置されるとともに、この駆動
源141により,池中央を通る牽引伝達手段142が正
逆に駆動されるようになっている。牽引伝達手段142
は、ワイヤーロープでもよいが、ドラム装備など構造の
複雑化は避けられないため、ここでは、無端部材である
リンクチェーン143とこれらをガイドするロードシー
ブ144…で構成されている。一般的なチェーンでもよ
い。
【0046】Fは掻寄方向、Rが復帰方向であり、図1
4ないし図16は掻寄状態時を示している。牽引伝達手
段142の下回りと前記回転パイプ139とは他のリン
クチェーンである方向変換手段145で連結されてお
り、掻寄状態では、牽引伝達手段142の下回りがF方
向に牽かれるので、方向変換手段145を介して回転パ
イプ139がF方向に牽かれるとともに下部スクレーパ
133が垂直な掻寄状態とされる。そのあと、受け材1
31を介して台車127がF方向に牽引作動するように
なっている。これにより、スクレーパ133が掻寄状態
にならないまま台車127が掻寄方向に前進してしまう
ような誤作動のおそれがなくなる。
【0047】下部スクレーパ133がピット124まで
きて掻寄を終了すると、リンクチェーン143は逆回転
してR方向に牽引駆動される。これにより、方向変換手
段145は、図14の右方向に牽かれることで仮想線の
ようになり、下部スクレーパ133は仮想線のように水
平状態になる。
【0048】そのあとで、受け材131を介して台車1
27はR方向に復帰作動する。これにより、スクレーパ
133が復帰状態にならないままで台車127の方が先
に復帰作動するような誤作動のおそれがなくなる。
【0049】尚、方向変換手段145のリンクチェーン
143への連結点は、軸とその軸回りに遊転するパイプ
で構成してもよい。このようにすることで、方向変換手
段145は常に図14の正常な状態を維持する。また、
走行輪129の他に127の浮き上がりを防止するロー
ラーを装備してもよい。同ローラーは、例えば、受け材
131側に装備してガイドレール125に下方からあた
るようにしてもよい。また、前記下部スクレーパ133
は、スクレーパ軸132を境にその上部である、連結材
135、上部スクレーパ134などと回転バランスを保
つ関係にあって極く軽快に回転するようになっている。
そのためのバランサを付加してもよい。上部スクレーパ
134が省略されたときもバランサで対応する。このバ
ランサは専用のウエイトである場合と構成部材をウエイ
ト兼用にする場合とがある。また、図14に仮想線で示
すように、連結材135の上端にはバランサ140を備
えてもよい。さらに、仮想線で示すように、上部バラン
サ140aを前後に切り換え運動可能に装備しても良
く,この場合、切り換え変換時のショックが軽減され
る。
【0050】図17は他の実施形態を示すもので、同実
施形態は、受け材147にスクレーパ軸148を介して
装備されるスクレーパ149が、前方斜め下がり状のス
クレーパアーム150を介して前方位置にハングし上下
に運動するタイプとされたものである。
【0051】この場合、スクレーパ149及びスクレー
パアーム150は、バランサ151で回転のバランシン
グをとった状態とされるとともに、上方に延びた変換レ
バー152をリンクチェーン153の前後の運動により
動かすことによりスクレーパ149を上下させるように
したものである。リンクチェーン153には、前後に係
合片154が1対設けられ、これらにより、変換レバー
152が連動するようになっている。155は各ストッ
パである。尚、リンクチェーン153は他の牽引伝達手
段でもよい。また、バランサ151は変換レバー152
に付してもよい。
【0052】さらに、前記係合片154は、リンクチェ
ーン153間に備えた板に孔を開けてその孔を係合部と
してもよい。この実施形態においてもスクレーパの方が
台車よりも先に作動する。
【0053】図18から図20に示す実施形態は、後側
にハングしたスクレーパ157を備えたタイプについて
のものである。受け材158のスクレーパ軸159には
スクレーパアーム160を介してスクレーパ157がく
の字形のものとして取り付けられ、バランサ161によ
り常時バランシングされて回転するようになっている。
【0054】162は変換バランサであり、側面からみ
ると、図18のように受け材158の中心線より前にあ
る場合と図19のように後にある場合とに切り換えられ
る。リンクチェーン(他の牽引伝達手段でもよい)16
3にはロッド164が取り付けられるとともに同ロッド
164には前後に蹴り下げ用のアタッカー165が設け
られ、同アタッカー165は下部が折れ曲がったものに
なっている。
【0055】図18は復帰状態の終了端にあってこれか
ら掻寄状態に移ろうとする場合を示し、この状態で矢印
方向に作動することで、リンクチェーン163の下回り
が前方に牽かれることで、後部のアタッカー165が斜
めに対向するスクレーパアーム160の上背面を蹴り下
げ、これにより、図19のように、変換バランサ162
が後側に移動するとともにスクレーパ157が下がり、
これにより、掻寄状態になる。この掻寄状態では汚砂が
スクレーパ157前に溜まってくるとスクレーパ157
が上がってしまうが、図19のように後側のアタッカー
165がスクレーパアーム160の上に乗りかかって上
動をロックするので、スクレーパ157は図示の状態を
維持する。すなわち、アタッカー165がストッパとし
ても機能している。そして、このアタッカー165は、
同時に受け材158を前方へ押し出す役目も果たし、こ
れにより、初めて台車が前進することになる。
【0056】図19のまま汚砂が矢印方向に掻寄られて
掻寄を終了すると、リンクチェーン163は逆回転す
る。これにより、前方のアタッカー165が持ち上がっ
たバランサ161を蹴り下げることで、変換バランサ1
62が前方へ切り換えられるとともにストッパ57が持
ち上がるようになり、こうして復帰状態に入る。そのと
き、前側のアタッカー165は受け材158の前面にあ
たることで台車を後方へ押しやるとともにバランサ16
1のアーム上にこのアタッカー165が常時対向するの
でこれがストッパとなってスクレーパ157の下動を阻
止するものである。尚、図20の復帰切り換え状態から
図18の復帰終了状態まで至り、そのあと、図19の掻
寄状態に切り換えられる。
【0057】前記バランサ161は、への字のようなカ
ム部材であってもよい。前記バランサ161はローラー
であってもよい。
【0058】図21および図22は、他の実施形態を示
すもので、同実施形態は、垂下する受け材167にスク
レーパ軸168を備え、このスクレーパ軸168にスク
レーパアーム169を介して前方にスクレーパ170を
備えるとともに、バランサ171を備えて軽快に回転す
るようにしたものであって、スクレーパアーム169
は、受け材167に突設のステー172からぶら下げた
リンクチェーンなどの連動垂下材173により掻寄状態
にあるように吊り下げられている。
【0059】そして、リンクチェーンなどの牽引伝達手
段174の下周りには、前後をなして係合片175が設
けられ、後ろの係合片175は受け材167やそれに付
属する部材に後方からあたるようにされる一方、前側の
係合片175は、受け材167やそれぞれに付属する部
材に前方からあたる前に前記連動垂下材73を引っ掛け
て連行するようになっている。
【0060】図21は掻寄状態を示し、図22は復帰状
態を示す。図21の掻寄状態は、図22の復帰状態から
前の係合片175が連動垂下材173を解放すことで自
重でスクレーパ170が下がることによりなされるとと
もに、後方の係合片175が受け材167を前方へ押し
出すことで台車がはじめて動くようになっている。
【0062】牽引伝達手段174の下回りが矢印のよう
に後方に動くことで、前方の牽引伝達手段75が連動垂
下材173を連れ曲げるようになり、これによりスクレ
ーパ170が持ち上がるとともに係合片175が受け材
167にあたることで台車を復帰させるのである。
【0063】尚、前記実施形態において、連動垂下材1
73は、バランサ171側にも装備してもよく、この場
合、復帰状態から掻寄状態への変換が強制的なものとな
るとともに後側の垂下材の組み合わせにより掻寄状態が
安定ロックされる。係合片175は、前記と同様に、孔
付板により構成することもできる。また、前記した垂下
材173は、ワイヤーロープ,チェーンあるいはリンク
(少なくとも1点で折れ曲がるもの)でもよい。前記実
施形態は、沈砂池以外に沈澱池用の汚泥掻寄装置にもそ
の要部方式を適用することができる。このことは、他の
実施形態でも同様にいえることである。
【0064】図23および図24は、他の実施形態を示
すもので、沈砂池の両側壁177の水面178以下にS
US製ガイドレール179を対向配備し、これらガイド
レール179により矩形板状で極低摩擦滑動容易な樹脂
(例えば、商品名ニューライト)からなる台車180を
走行輪なしで直接スライドするように嵌め合わせてあ
る。この台車180は、そのままで充分な強度を有する
が、その底面あるいは天面にSUS製などの補強枠18
1を付してある。この補強枠181を介して受け材18
2を取り付けてある。
【0065】前記台車180は、ガイドレール179内
に嵌り合うので、それ自体がレール内のスクレープ機能
を果たし、その結果、水面以下で摺動させることができ
るようになった。
【0066】図25の実施形態は、台車184を1枚板
状とせず左右1対のものを補強材185で連結してなる
ものとし、その補強材185を介して受け材186を取
り付けたものである。装置を安価で軽量化したものであ
る。
【0067】図26の実施形態は、ガイドレール188
に前記のような台車189を嵌め合わせたもので、特
に、台車189の底部に図27に示すような孔190…
を形成してその中にSUS製のローラー191…を嵌め
込んで同ローラー191…の方がガイドレール188内
面で転動するようにして樹脂の耐久性を向上させるよう
にしたものである。図23から図27の実施形態は、沈
澱池の汚泥掻寄装置にも適用される。ローラー191は
樹脂でもよい。また、ローラー191は、台車189の
他の面に設けてもよい。
【0068】図28の実施形態は、ガイドレール193
内に嵌る大きさの台車のスライダ194をSUS製の台
枠195に取り付け、この台枠195に外スライダ19
6を備えてガイドレール193にスライドするようにし
たものである。197は補強枠である。特に、スライダ
194は、例えば、15cm□で長さ2mの量産規格的
な部材をそのまま使用したものである。尚、この実施形
態においても前記のように各所にローラーを配備しても
よい。
【0069】図29の実施形態は、沈澱池の底壁199
上にアングルなどのガイドレール200を左右対称に配
備し、これらに台車から下向きに伸ばした脚201にス
ライダ202を取り付けたものを進退自在にした汚泥掻
寄装置の一部を示している。スライダ202の前後は斜
めカットして汚泥を進行とともに側方に排除できるよう
にしてあり、特に、このスライダ202にもローラー2
03…を配備して耐久性の向上を図ったものである。
【0070】図30は、ローラーを球ローラー205と
した実施形態を示す。この場合、スライダ206,20
7を上下合わせ型とし、下のスライダ207に孔208
を開けてその中に球ローラー205を装填し、上スライ
ダ206を重ねて合体することで球ローラー205を簡
単にして回転自在に内装したものである。尚、仮想線の
ようなすり鉢状の孔209にしてもよい。この実施形態
は、他の実施形態にも適用がある。同様に各実施形態に
おける諸方式,構造は、他の実施形態においても適用で
きる。
【0071】図31に示す仮想線で示すものは、中空く
さび形で横長手状のスクレーパ211を前後に多数列配
備して、それらをスクレーパ211の横長手方向に直交
して通る左右複数本の帯長状のスライダ210で一体連
結して、同スライダ210を、池底に敷設したスライダ
受け212上で滑動するように構成されており、そし
て、中央を通るようにして繋いだ進退駆動バー213の
動きに応じて全体を進退駆動させることで、各スクレー
パ211が矢印の方向に前進して掻寄をし、矢印と逆方
向に後退しながら斜面上を汚泥が越えるようにすること
で復帰運動するようにしたいわゆるレシプロ式の汚泥掻
寄装置が従前より実施されている。
【0072】上記のものを基準にして、図に実線で示す
ように、前後2個分など複数個分のスクレーパ211,
211にわたるような前後に長いタイプのロングスクレ
ーパ214を構成してもよい。このロングスクレーパ2
14は、それ自体の底面にも付した滑動用の樹脂を従前
同様に池底面に敷設した帯長状のスライダ受け212の
上に添って滑動してゆくものであるが、同スクレーパ2
14は、斜面215が従前のスクレーパ211のそれよ
りもはるかに小さい角度になることから、復帰時に矢印
Sのように超えることのある汚泥がより自然な態様で超
え易く装置の復帰時の抵抗が少なくなって運転動力を少
なく抑えることが可能になるとともにSによるロングス
クレーパ213を介して滑動面に作用する負荷も軽減さ
れて摩耗が少なくなる利点がある。
【0073】図32および図33に示す実施形態は、図
31の定姿勢型スクレーパ216を構成するか否かに拘
わらず起伏型スクレーパ217を簡易型汚泥掻寄装置と
して構成したものを示している。同実施形態の場合、池
底には、左右に複数列(3列)の樹脂板製スライダ受け
218が敷設されている。その上を滑動するように掻寄
装置側にはスライダ219が設けられており、これらス
ライダ219に直交するようにして中空くさび形をした
定姿勢型スクレーパ216…が前後に複数列にわたって
一体式に固定されている。尚、Oは装置のセンターライ
ンで、これを介して装置は左右対称になっている。
【0074】スライダ219…上には、これらに直交す
るようにして前後複数本の固定軸220が固定されてお
り、各固定軸220回りに丸筒状の回転基部221を回
転自在にすることで前記起伏型スクレーパ217が設け
られている。
【0075】この起伏型スクレーパ217は、定姿勢型
スクレーパ216の前側に設けられ、図32の仮想線の
ように前伏した復帰状態と、実線のように垂直に起立し
た掻寄状態の態様に切り換え自在になっている。掻寄状
態の起伏型,スクレーパ217は、定姿勢型スクレーパ
216上に立設した掻寄用ストッパ222で背部を受け
止められることで垂直状態を維持するが、前方へは倒れ
ることができるようになっている。すなわち、R方向に
装置が駆動されると汚泥がこの起伏型スクレーパ217
に背部から作用することで仮想線のように伏倒して復帰
状態に自動的に切り換わる。
【0076】仮想線の伏倒状態は、下方の浮かしストッ
パ223により定姿勢型スクレーパ216の斜面に略連
続するように前方が開放状となるように規定される。こ
れにより、復帰時の汚泥は、定姿勢型スクレーパ216
上を越えこの起伏型スクレーパ217上をも越えて前方
である後方へと導かれる。一方、起伏型スクレーパ21
7が伏倒した状態から装置全体がF方向に前進すると、
起伏型スクレーパ217が浮き上がっているので、その
下側域に汚泥が溜まってゆくようになり、次第に起伏型
スクレーパ217を押し上げてゆくようになって自然に
起立するようになって掻寄状態になる。
【0077】尚、起伏型スクレーパ217は、図32の
仮想線のように固定軸220の中心よりも前側に起立す
るようにしたり、図示しないが固定軸220の軸中心上
に起立するようにしてもよい。また、起伏型スクレーパ
217は仮想線のように実線よりもより低いものにして
もよい。さらに、浮かしストッパ223は、例えば、起
伏型スクレーパ217側の前面に折り曲げ材などにより
凸部を設けてこれをストッパにしてもよいし、起伏型ス
クレーパ217の長手方向一部を前方へ折り曲げた形に
してこの部分をストッパにしてもよい。さらに、図32
のLで示す起伏型スクレーパ217の前後間隔は図示よ
りかなり大きいものにしてもよい。他の構造部分につい
ても図示の大きさに限定されないことはいうまでもな
い。
【0078】また、同装置では、図31の進退駆動バー
213で進退される場合の他、図示しないがワイヤーロ
ープやリンクチェーンなどにより牽引駆動される場合が
ある。さらに、図32のように、定姿勢型スクレーパ2
16の底部には、くの字状で下向きに突出する汚泥捕捉
部224が形成されており、これが掻寄時の汚泥を定姿
勢型スクレーパ216内に掻き込むことで同スライダ2
16内に汚泥が溜まり勝ちになって微少の浮上現象を起
こすことになり、これにより滑動抵抗が軽減されまた摩
耗も少なくなることにつながる一方、復帰時にはソリの
役目をして軽快な復帰動作に役立つ。
【0079】また、前記掻寄用ストッパ222は省略し
て定姿勢型スクレーパ216をそのままストッパとして
構成してもよい。その一方で、定姿勢型スクレーパ21
6を省略し、別にストッパを構成してもよい。さらに、
各起伏型スクレーパ17は前後にリンクやリンクチェー
ンなどで運鎖状態にしてもよい。図33の225は斜材
である補強材であり、必要に応じて適宜個所にも付す。
【0080】図34に示す実施形態は、スライダ226
上に固定軸227を固定するとともにその外周に起伏型
スクレーパ228を起倒自在にし、さらに後方に定姿勢
型スクレーパ229を併設したものにおいて、特に、構
造の簡略化を図るため、起伏型スクレーパ228を前方
凸状のくの字形にしてその凸部がストッパとして機能す
るようにした。この凸部は、別の仮想線のようにスライ
ダ226上にあたるようにしてもよい。尚、起伏型スク
レーパ228は、定姿勢型スクレーパ229をストッパ
にして垂直に規定されるようにしてもよい。また、定姿
勢型スクレーパ229の底部には、汚泥捕捉部230を
前後向きに備えてもよい。
【0081】図35に示す実施形態は、スライダ232
上の固定軸233に起伏型スクレーパ234を起倒自在
にしたものにおいて、起伏型スクレーパ234の基部な
どに掻寄用ストッパ235を一体化してスライダ232
上にあたるようにした例と、それとは独自の例として、
起伏型スクレーパ234の先端を斜めカットして汚泥誘
引部236として汚泥が誘引されやすくしたものであ
る。起伏型スクレーパは,中空型にしてもよい。この場
合、密閉型にする場合と開放型にする場合とがある。
【0082】図36ないし図38に示す実施形態は、沈
澱池の幅間中央に溝型のガイドレール239を固定し、
同レール239内で極低摩擦滑動容易な樹脂であるニュ
ーライトのようなスライダ240を装備して滑動式で進
退自在にしたものである。このスライダ240は、リン
クチェーンのような牽引伝達手段241により進退駆動
されるとともに、同スライダ240の前後複数個所に
は、横孔を形成してその中を通じてSUS製などの回転
軸242を装備することで、その回りに回転パイプ24
3を介して取り付けた起伏型スクレーパ244が図38
のように垂直な掻寄状態と仮想線の復帰状態とに切り換
えられるようにしたものである。245は回転軸242
の押さえ板である。
【0083】尚、装置全体の必要強度を得るためと回転
パイプ243下方からの汚泥の抜けを防止するため、起
伏型スクレーパ244の各後側には定姿勢型スクレーパ
246を配備してある。247は側枠体で、これと中央
のスライダ240との間に同定姿勢型スクレーパ246
の各端部を固定して全体枠を構成してある。248は連
結片で、定姿勢型スクレーパ246をスライダ240に
固定するためのものである。また、起伏型スクレーパ2
44の基部は係合部250とされ、同係合部250が定
姿勢型スクレーパ246をストッパとして角度規定され
るようになっている。
【0084】さらに、図37に仮想線で示すように、ガ
イドレール239,スライダ240などは中央でなく左
右両側に配置してもよく、この場合、ガイドレール23
9は溝型以外にアングルでもよい。また、図38に示す
ように、示すように、定姿勢型スクレーパ246の前面
には通孔251を備えて汚泥が内部に入り込むようにし
て汚泥上での浮上滑動作用を得るようにしてもよい。
【0085】図39に示す実施形態は、図36ないし図
38に示す実施形態に関連するもので、池中央のガイド
レール252を山型のものとし、台車であるスライダ2
53が山型突起と嵌り合うようにされている。図40に
示す実施形態は、左右に大きく離間させたアングル型ガ
イドレール254に滑動するようにスライダ255,2
55を配し、これらの間に固定軸256を装架してスク
レーパ257を回転自在に配したものである。258は
スライダ255間の連結材を示す。尚、仮想線のように
間隔を少し小さくして全体を構成してもよい。
【0086】図41および図42に示す実施形態は、ガ
イドレール260を側壁261に取り付けるのでなく、
沈澱池あるいは沈砂池の池中央の高いところに1本通し
状のガイドレール262を通して進退の案内をするもの
である。すなわち、ガイドレール260のように左右1
対配備するとそれらの芯合わせ作業が大変なもので,こ
の実施形態ではその点を解消することを目的としたもの
である。
【0087】池底からは、H型材である支柱263…を
複数本列設固定して,これらの支柱263…上を渡るよ
うにして前記ガイドレール262をH型材として固定し
てある。ガイドレール262上には走行輪264を介し
て台車265が進退自在とされるとともに、台車265
から横向きに張り出した吊受け材266を介してスクレ
ーパ受け体267が吊持されている。同受け体267は
左右1対設けられ、それぞれには図41のように掻寄状
態と復帰状態とに切り換えられるスクレーパ268が取
り付けられている。同スクレーパ268は、上下のバラ
ンスが均等でスクレーパ軸269で支持されている。
【0088】スクレーパ受け体267にはガイドレール
262に当るサイドローラー270が取り付けられてい
る。また、台車265は、ワイヤーロープ,リンクチェ
ーンなどの牽引伝達手段271により図41の矢印方向
及びその逆方向に駆動されるものとされ、その牽引伝達
手段271を支柱263に明けた通孔272及びローラ
ー273を介して進退するようになっている。尚、支柱
263間には汚泥が溜まることから、そこには屋根型を
した汚泥分流材274が配備されている。
【0089】尚、図41に仮想線で示すものは、装置の
進行とともに汚水を導引する導水手段275と、同手段
275からの汚水を逐次溜めることのできるアキュムレ
ータ276とを装備して、これらで蓄積されたエネルギ
ーを、例えば、スクレーパ268の切り換え運動に利用
したり、あるいは掻寄装置の駆動用に利用することがで
きるものとしてある。また、前記サイドローラー270
は、図42に仮想線で示すように下部に配してもよい。
【0090】図43および図44に示す実施形態は、図
43の矢印方向から汚水とともに流れくる沈砂池内の有
機等夾雑物を擂り作用により強制的に粉砕処理するよう
にした方式である。278は沈砂池内の擂鉢状部分で、
その下流側には吸揚ポンプ279が配置されている。擂
鉢状部分278には、突起280…を多数有する擂り体
281が正逆に回転自在に装備されている。特に、この
擂り体281は、四角筒状の従動筒282を備えるもの
で、これに対し、回転駆動軸283も外周が四角面にな
っていて、これらの軸は、内外に隙間をもっているた
め、図44のように、遠心回転により擂鉢状部分278
内ですりこぎ運動する擂り体281が反力を受けた時に
図44の破線矢印のようにエスケープ運動をするのであ
る。
【0091】図45および図46に示す実施形態は、同
じく沈砂池内での有機固形物などを粉砕処理するための
他の方式を示すもので、285は上方の回転支点、28
6はスイングアームであり、同アーム286の下端に
は、図46のように円弧状溝287内に添って運動する
擂り体288が設けられている。この擂り体288の運
動方向は、図45に示すように沈砂池の幅方向であった
り、仮想線のように流れ方向であってもよい。尚、この
実施形態でも同様に、スイングアーム286を上下に2
分して下半部分が上方に逃げ得るように遊びをもって連
結してもよい。
【0092】図47に示す実施形態は、ガイドレール3
00に添ってニューライトのような樹脂製のスライダ3
01を進退駆動自在とし、その駆動をワイヤロープやリ
ンクチェーン等の索引伝達手段にて行なうようにしたも
のを前提とし、ガイドレール300を池(沈澱池等)の
幅間に複数又は単一本敷設して、スライダ301間に押
さえ体302により前後複数本の固定シャフト303…
を横架固定するとともに、同シャフト303回りに回転
するスクレーパパイプ304を外装したものであって、
特に、スクレーパパイプ304には、互いに重量バラン
スを保つ関係で180度位相をずらせて上下1対(下側
のみでもよい)のスクレーパ305を装着するととも
に、同スクレーパ305を図47の実線の掻寄状態と仮
想線の復帰状態とに垂直・水平切換自在とし、各状態を
ストッパ306にて規定化するようにしたものである。
【0093】前記スクレーパ305は、重量的に軽量化
し軽く回転し得るように中空型として浮力と重量とが均
衡化するようにしてある。そして、スクレーパ305に
は、シャフト303中心を境に前後に切り換わるバラン
サ307を付設してある。308は掻寄→復帰への切換
アタッカーで、図48に示すように、バランサ305…
とともに池幅方向に位置をずらせて配置しておくことに
より、複数のバランサ307…にアタッカー308…が
同時に作用するようになっている。例えば、スクレーパ
305…間をリンクで継ぐものに比し構造的に簡略化す
るが、リンクやリンクチェーン、チェーン、ロープ等で
スクレーパ305…の前後間を継ぎ、1つのスクレーパ
305がアタッカー308で作動すると他のスクレーパ
305も連鎖動するようにすることは自由である。
【0094】図47は掻寄状態の終り近くの様子をあら
わしている。下スクレーパ305はバランサ307で右
回りに付勢された状態でストッパ306で受け止められ
て垂直な掻寄状態を維持しつつ右向きに掻寄運動をして
いる。下スクレーパ305の前面には汚泥が溜まって進
行するので安定な掻寄状態となり、図47のように、バ
ランサ307がアタッカー308に当ることでバランス
が仮想線のよう切換わる。これは復帰状態でバランサ3
07が後方へ移りストッパ306で受止められることで
スクレーパ305は水平な姿勢にロックされ、そのの
ち、図47の左方向にスライダ301が索引されること
で復帰する。この際、底面上の汚泥は、底面とスクレー
パ305間の隙間を通じて逃げるので掻き戻すおそれは
ない。復帰終了端においては、図47の掻寄から復帰へ
の切換手段と略同様にして切換がなされる。
【0095】図49は、沈砂池のピット310底を凹凸
状の擂り受部311とし、その上方に擂り作用部312
を有する擂り体313を縦軸回りに回転自在に対向配置
して構成した実施形態を示すものである。
【0096】314はスクリュウハウジングで、同ハウ
ジング314内には、上部の駆動源315により回転駆
動されるスクリュウ軸316が装備されており、同スク
リュウ軸316は、A方向とその逆方向に切換駆動され
るようになっているとともに、同軸316下端には、ワ
ンウェイクラッチ317を介して前記擂り体313が連
結装備され、スクリュウ軸316とともにA方向には同
行駆動されるが、その逆方向には空回りする関係になっ
ている。従って、A方向の回転により有機固結分などが
擂り体313と擂り受部311とによって粉砕処理され
る。尚、この粉砕時には、過負荷が作用することがあ
り、その場合、擂り体313は上動してエスケープ可能
に連結することにより対処され得る。これにより、損傷
等のトラブルは解消される。そして、Aと逆方向にスク
リュウ軸316が回転されると擂り体313は休止する
一方、Bのようにハウジング下側域一帯からのものが吸
い揚げられ、排除シュート318を通じて次の段階へも
っとゆかれる。
【0097】図50もそれに関連する実施形態で、ピッ
ト320に擂り受部321が形成され、それに対向する
擂り体322が装備されたことは同様である。唯、擂り
体322は、モーターMと伝達手段323により回転
駆動される中央のシャフト324にてA方向に回転され
るとともに、モーターMと伝達手段325により回転
駆動される外周のスクリュウ軸326がハウジング32
7内で回転することでBのように吸い揚げ可能になって
いる。A回転とBの吸い揚げは、単独作動であったり、
同時作動であることもある。矢印Xは汚水の流れ方向で
ある。尚、モーターM,Mは単一個で可逆切換方式
にしてもよい。
【0098】図51は、ピット330に擂り受部331
を形成し、それに擂り体332が対向して回転するもの
であって、特に、可逆式の吸揚ポンプ333の出力軸3
34にワイウェイクラッチ335を介して前記擂り体3
32を連動連結したものである。336はスクリュウで
ある。したがって、一定方向に出力軸334を回転する
とワンウェイクラッチ335がONになって擂り体33
2が駆動される。この場合、吸い揚げはなされないが、
出力軸334が逆回転されるとワンウエイクラッチ33
5がOFFになってこの際吸い揚げ作用がなされる。
【0099】図52、53に示す実施形態は、沈砂池を
平面視したもので、340は流れに直交して凹設した落
とし込み凹部であり、この凹部340は半円筒形とさ
れ、この凹部340内でスクリュウ341が回転駆動さ
れるようになっている。このスクリュウ341は、側凹
部342内に固定の擂り受部343側と他方の変換伝達
ボックス344(例えばベベルギア組合わせ)により支
持されているとともに、仮想線で示す池上の駆動源34
5と縦向きの伝達シャフト346により強制駆動される
ようになっている。そして、スクリュウ341の一端に
は、擂り受部343に対向する擂り体347が装備され
ている。スクリュウ341の外周には、別体あるいは一
体式に破砕刃348が配備されている。尚、349は吸
揚ポンプである。したがって、図52の矢印のように有
機固形物その他が流れ込んでスクリュウ341により一
定方向に送られると同時に破砕刃348…により大まか
な裁断がなされてゆく。そののち、これらは擂り体34
7と擂り受部343間にもち込まれ、ここで細かい粉砕
がなされ、吸揚ポンプ349にてこれらは吸揚処理され
る。尚、前記各実施形態におけるスクリュウ(軸)は斜
軸でもよい。
【0100】
【発明の効果】この発明は以上のようであるので、より
シンプルな構造で故障の少ない沈砂・汚泥等の掻寄装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す沈砂掻寄装置の側
断面図。
【図2】図1のII−II線の横断面図。
【図3】掻寄装置の拡大側面図。
【図4】図3の平面図。
【図5】図3のV−V線断面図。
【図6】他の実施形態を示すバランサ取付構造の側面
図。
【図7】他の実施形態を示す走行輪取付構造の断面図。
【図8】前後間連動リンクの他の取付方式を示す側面
図。
【図9】他の実施形態を示すロープテンショナ方式を示
す側面図。
【図10】図9の平面図。
【図11】牽引伝達手段の引き締め方式を示す分解斜視
図。
【図12】付加的な例を示す平面図。
【図13】図12の横断面図。
【図14】他の実施形態を示す縦断側面図。
【図15】図14の平面図。
【図16】図15の縦断正面図。
【図17】他の実施形態を示す側断面図。
【図18】他の実施形態を復帰終了位置において示す側
断面図。
【図19】図18の実施形態を掻寄状態において示す側
面図。
【図20】図18の実施形態を掻寄状態から復帰状態に
切り換えられた状態を示す側面図。
【図21】他の実施形態を掻寄状態において示す側面
図。
【図22】図21の実施形態を復帰状態において示す側
面図。
【図23】他の実施形態を示す縦断正面図。
【図24】図23の実施形態の平面図。
【図25】他の実施形態を示す縦断正面図。
【図26】他の実施形態を示す正面図。
【図27】他の実施形態を示す拡大側面図。
【図28】他の実施形態を示す縦断正面図。
【図29】他の実施形態を示す斜視図。
【図30】他の実施形態を示す断面図。
【図31】他の実施形態を示す側面図。
【図32】他の実施形態を示す側断面図。
【図33】図32の平面図。
【図34】他の実施形態を示す断面図。
【図35】他の実施形態を示す断面図。
【図36】他の実施形態を示す平面図。
【図37】図36の正面図。
【図38】図36のX−X線断面図。
【図39】他の実施形態を示す縦断正面図。
【図40】他の実施形態を示す正面図。
【図41】他の実施形態を示す縦断側面図。
【図42】図41の正面図。
【図43】他の実施形態を示す平面図。
【図44】図43のY−Y線断面図。
【図45】他の実施形態を示す平面図。
【図46】図45のZ−Z線断面図。
【図47】他の実施形態を示す側断面図。
【図48】図47の平面概要説明図
【図49】他の実施形態を示す沈砂池の粉砕処理システ
ムの縦断側面図。
【図50】他の実施形態を示す縦断側面図。
【図51】他の実施形態を示す縦断側面図。
【図52】他の実施形態を示す平面図
【図53】図52のQ−Q線断面図。
【符号の説明】
1…沈砂池 13…ガイドレール 16…台車 20…
走行輪 31…スクレーパアーム 32…スクレーパ
、W…牽引伝達手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沈砂池や沈澱池などの処理池の底壁より
    上方にあって直線状に敷設されたガイドレールに走行輪
    を沿わせるようにして進退運動可能とされただ台車と、
    前記進退する方向に直交する方向の軸心回りに回転自在
    に支持されたスクレーパアームの下部に取り付けられた
    スクレーパと、前記進退する方向に往復牽引動作自在に
    設けられ台車に備えたシーブを介して前記スクレーパを
    上下に応動可能とされたワイヤロープなどの牽引伝達手
    段とを備えて、処理池の池底に溜まる沈砂や汚泥などを
    下動して掻寄姿勢のスクレーパにより一方向に掻き寄せ
    る一方同スクレーパが持ち上げ姿勢で逆方向に復帰され
    るように構成された沈砂・汚泥等の掻寄装置において、
    前記シーブは、走行輪の軸中心回りに同軸状に配置され
    ていることを特徴とする沈砂・汚泥等の掻寄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のものにおいて、スクレ
    ーパは、進退方向である前後に複数枚配備されるととも
    に、シーブも、前後に配備された走行輪の各軸回りにそ
    れぞれ配備されて前方から前部のシーブを介する牽引伝
    達手段の一端が後部のスクレーパを掻寄姿勢にすべく連
    結される一方、後方から後部のシーブを介する牽引伝達
    手段の一端が前部のスクレーパを持ち上げ状態である復
    帰姿勢にすべく連結され、前後のスクレーパアームは前
    後に連動すべく相互に連結されてなる沈砂・汚泥等の掻
    寄装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のものにおいて、前方から
    の牽引伝達手段の一端及び後方からの牽引伝達手段の一
    端は、各スクレーパアームの回転中心回りに同スクレー
    パアームとは別に備えたアームに連結されている沈砂・
    汚泥等の掻寄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    ものにおいて、ガイドレールは池底より高い水面上に配
    置されている沈砂・汚泥等の掻寄装置。
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