JP4733001B2 - 部品実装装置、部品実装方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、部品認識方法に関し、特に部品実装装置の実装ヘッドに保持された部品の3次元位置の認識方法に関する。
従来から、基板に電子部品(以下、単に「部品」という)を実装する装置として部品実装装置がある。部品実装装置においては、実装ヘッドがテープフィーダ等の部品供給装置から部品を取り出して基板に移送搭載する。このような部品実装装置に対する部品の実装精度向上の要請から、実装ヘッドで移送される部品の保持状態を認識する認識手段が部品実装装置に備えられ、認識手段による認識結果を基にした部品実装時の位置補正が行われている。
図16は、従来の部品実装装置(例えば、特許文献1参照)の外観図である。
この部品実装装置501は、基板502aを搬送して位置決めする搬送路502と、部品503aが収納されたトレイ503と、トレイ503を所定位置に自動供給するトレイ供給部504と、トレイ503上の部品503aを吸着保持して移動し、基板502a上に実装する実装ヘッド505と、実装ヘッド505をX軸方向に移動させるX軸移動手段506と、実装ヘッド505をY軸方向に移動させるY軸移動手段507a、507bと、実装ヘッド505に保持された部品503aの保持状態を認識する認識手段508とを備える。
認識手段508は、部品503aの底面全体の高さデータを取得する高さセンサ508aと、部品503aの底面全体の輝度画像データを取得するCCDカメラ等の輝度センサ508bとから構成される。認識手段508は、高さセンサ508a及び輝度センサ508bによる検出結果に基づき部品503aの保持状態を認識する。
この部品実装装置501では、輝度センサ508bによる部品503aの2次元の位置検出と、高さセンサ508aによる部品503aの3次元の位置検出とをそれぞれ独立に使い分けて部品503aの3次元の位置認識が行われる。従って、部品の立ち吸着、部品の反転吸着、及びリードの浮き等の2次元的な位置認識では検出されない不具合を検出できる。その結果、立ち吸着による、部品実装時の欠品及び実装位置以外への部品の落下や部品の飛び、部品の反転吸着による実装不良、並びにリード浮きによる半田付け不良等を防ぎ、実装品質の向上を実現することができる。
ところで、上記部品実装装置501において、高さセンサ508aはポリゴンミラーや半導体レーザ等の高価な構成部品から構成され、また複雑な構造を有するため、認識手段508が高価になり、また大型化する。認識手段508が大型化した場合には、認識手段508に対する位置的な制約等により認識手段508を配置できなくなる。また、レーザ方式のセンサの認識能力を鑑みて低速で部品503aをサーチする必要があり、部品実装装置501の生産性が低下する。これらの問題を解決すべく提案された先行技術として、例えば特許文献2に記載の部品認識装置がある。
図17(a)は、同部品認識装置の構成を示す正面図であり、図17(b)は同部品認識装置の構成を示す側面図である。
この部品認識装置は、吸着ノズル602に保持された部品603aの側面及び底面を同じ方向から一度に観測するものであり、部品603aを取り囲むように位置する複数の反射手段601a、601b、601c及び601dと、レンズ605と、部品603aの側面及び底面を撮像するカメラ604と、部品603aを照明する複数の照明手段606とを備えている。
この部品認識装置では、部品603aの2次元の位置検出と3次元の位置検出とがカメラ604による一度の撮像で行われる。従って、部品603aの3次元の位置認識を、ポリゴンミラーや半導体レーザ等を用いることなく、複数の反射手段を設けただけの安価で簡素な構造の部品認識装置で実現できる。
特開平11−251791号公報 特開2006−140391号公報
しかしながら、特許文献2に記載の部品認識装置では、吸着ノズル602に保持された部品603aを、反射手段601a、601b、601c及び601dで囲まれる領域に移動させる必要がある。従って、吸着ノズル602に保持された部品603aの動きが制限され、タクトタイムが長くなる。
また、実装される部品としては半導体チップから半導体ICまで様々であり、部品実装装置は、例えば長さが0.6mmで幅が0.3mmの小さな部品から長さ及び幅が共に20mmを超える大きな部品まで全てに対応する必要がある。ところが、特許文献2に記載の部品認識装置における複数の反射手段601a、601b、601c及び601dの間隔は、反射手段に取り付けられたボールネジを使用して変えられるため、部品のサイズが大きく変わる場合には、間隔の調整に大きな時間を要し、結果としてタクトタイムが長くなる。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、タクトタイムを長くすること無く部品実装装置の吸着ノズルに保持された部品の3次元の位置認識を行うことが可能な部品認識方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の部品認識方法は、実装ヘッドと、前記実装ヘッドに保持された部品を撮像する撮像手段とを備える部品実装装置における部品の3次元位置の認識方法であって、前記部品に対して第1位置にある前記撮像手段により前記部品に対して第1角度で前記部品を撮像し、さらに前記部品に対して第2位置にある前記撮像手段により前記部品に対して第2角度で前記部品を撮像する撮像ステップと、前記2つの撮像結果から、前記撮像が行われた部品の3次元位置を認識する部品位置認識ステップとを含むことを特徴とする。
これによって、2つの撮像結果からステレオマッチング等により部品の3次元位置が認識されるため、装置に部品の3次元位置を認識するための特殊な構造を持たせる必要が無くなる。従って、従来の部品認識装置のように、反射手段で囲まれた特殊な領域で部品の認識を行う必要がなくなり、タクトタイムを長くすること無く吸着ノズルに保持された部品の3次元位置の認識を行うことができる。
また、ポリゴンミラーや半導体レーザ等では無く、エリアカメラやラインカメラ等の一般的なカメラを撮像手段として用いることができる。従って、装置の構造を複雑にすること無く部品の3次元位置を認識することができる。
また、前記部品認識方法は、さらに、前記認識された部品の3次元位置と、前記認識が行われた部品が所望の状態で前記ノズルに保持されたときの前記部品の3次元位置との位置ずれを算出する部品位置ずれ算出ステップと、前記算出された位置ずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する部品位置ずれ判定ステップとを含んでもよい。また、前記部品認識方法は、さらに、前記2つの撮像結果から前記部品の傾きを認識する傾き認識ステップを含んでもよいし、前記部品認識方法は、さらに、前記認識された部品の傾きと、前記部品が所望の状態で前記ノズルに保持されたときの前記部品の傾きとの傾きずれを算出する傾きずれ算出ステップと、前記算出された傾きずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する傾きずれ判定ステップとを含んでもよい。
これによって、部品の位置ずれ量及び傾きずれ量が部品の3次元位置から算出されるので、部品の立ち吸着、及び部品の反転吸着等の不具合を検出できる。
また、前記部品位置認識ステップでは、前記第1位置にある撮像手段により前記部品の撮像を終えた後、前記第1位置の撮像手段を前記第2位置に移動させて前記部品の撮像を行ってもよい。また、前記部品位置認識ステップでは、前記第1位置にある認識手段により前記部品の撮像を終えた後、前記部品を移動させて前記部品に対して第2位置となった前記撮像手段により前記部品の撮像を行ってもよい。
これによって、撮像手段を1つのカメラで構成することができるので、装置の構造を更に簡素にすることができる。
また、前記部品認識方法は、さらに、前記2つの撮像結果から前記撮像が行われた部品に形成された電極の3次元位置を認識する電極位置認識ステップと、前記認識された電極の3次元位置と、前記認識が行われた部品が所望の状態で前記ノズルに保持されたときの前記電極の3次元位置との位置ずれを算出する電極位置ずれ算出ステップと、前記算出された電極の位置ずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する電極位置ずれ判定ステップとを含んでもよい。
これによって、部品の位置ずれの量及び傾きずれ量に加えて電極の位置ずれ量が算出されるので、リードの浮き等の電極の不具合を検出することができる。
また、本発明は、部品を保持し、前記保持する部品を基板に実装する実装ヘッドと、前記実装ヘッドに保持された部品を撮像する撮像手段と、前記部品に対して第1位置にある前記撮像手段による前記部品に対して第1角度での前記部品の撮像結果と、前記部品に対して第2位置にある前記撮像手段による前記部品に対して第2角度での前記部品の撮像結果とから前記撮像が行われた部品の3次元位置を認識する位置認識手段とを備えることを特徴とする部品実装装置とすることもできる。ここで、前記撮像手段は、前記部品が視野角に入るように配置された複数のカメラから構成されてもよい。
これによって、タクトタイムを長くすること無く吸着ノズルに保持された部品の3次元位置の認識を行うことが可能な部品実装装置を実現できる。また、部品の3次元位置の認識を行うことが可能な安価で簡素な構造の部品実装装置で実現できる。
また、前記撮像手段は、前記部品が視野角に入るように配置された移動可能なカメラから構成されてもよい。
これによって、撮像手段を1つのカメラで構成することができるので、更に安価で簡素な構造の部品実装装置で実現できる。
また、本発明は、部品を基板に実装する実装ヘッドと、前記実装ヘッドに保持された部品を撮像する撮像手段とを備える部品実装装置における部品の実装方法であって、前記部品に対して第1位置にある前記撮像手段により前記部品に対して第1角度で前記部品を撮像し、さらに前記部品に対して第2位置にある前記撮像手段により前記部品に対して第2角度で前記部品を撮像する撮像ステップと、前記2つの撮像結果から、前記撮像が行われた部品の3次元位置を認識する部品位置認識ステップとを含むことを特徴とする部品実装方法とすることもできる。
これによって、タクトタイムを長くすること無く吸着ノズルに保持された部品の3次元位置の認識を行うことができる。また、装置の構造を複雑にすること無く部品の3次元位置を認識することができる。
ここで、前記部品実装方法は、さらに、前記認識された部品の3次元位置と、前記認識が行われた部品が所望の状態で前記ノズルに保持されたときの前記部品の3次元位置との位置ずれを算出する部品位置ずれ算出ステップと、前記算出された位置ずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する部品位置ずれ判定ステップと、前記位置ずれが所定の閾値よりも大きいと判定された場合、前記実装ヘッドによる部品の実装条件を補正する補正ステップと、前記補正された実装条件で前記認識が行われた部品を実装する実装ステップとを含んでもよい。また、前記部品実装方法は、さらに、前記2つの撮像結果から前記部品の傾きを認識する傾き認識ステップと、前記認識された部品の傾きと、前記部品が所望の状態で前記ノズルに保持されたときの前記部品の傾きとの傾きずれを算出する傾きずれ算出ステップと、前記算出された傾きずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する傾きずれ判定ステップと、前記傾きずれが所定の閾値よりも大きいと判定された場合、前記実装ヘッドによる部品の実装条件を補正する補正ステップと、前記補正された実装条件で前記認識が行われた部品を実装する実装ステップとを含んでもよい。
これによって、部品の位置ずれ量及び傾きずれ量が部品の3次元位置から算出されるので、部品の立ち吸着、及び部品の反転吸着等の不具合を検出できる。また、実装条件が位置ずれ量及び傾きずれ量に基づいて補正されるので、部品の実装精度を向上させることができる。
また、本発明は、部品を保持するノズルを有する実装ヘッドと、前記ノズルを撮像する撮像手段とを備える部品実装装置におけるノズルの3次元位置の認識方法であって、前記ノズルに対して第1位置にある前記撮像手段により前記部品に対して第1角度で前記ノズルを撮像し、さらに前記ノズルに対して第2位置にある前記撮像手段により前記部品に対して第2角度で前記ノズルを撮像する撮像ステップと、前記2つの撮像結果から、前記撮像が行われたノズルの3次元位置を認識するノズル位置認識ステップとを含むことを特徴とするノズル認識方法とすることもできる。
これによって、2つの撮像結果からステレオマッチング等により吸着ノズルの3次元位置が認識されるため、装置に吸着ノズルの3次元位置を認識するための特殊な構造を持たせる必要が無くなる。従って、タクトタイムを長くすること無く吸着ノズルの3次元位置の認識を行うことができる。その結果、ノズルの3次元形状に基づく、ノズルの欠け、ノズルの詰まり、所望のノズルがセットされないノズルのセットミス等のノズルの異常検出を行うことができる。
なお、本発明は、このような部品認識方法、部品実装方法、部品実装装置及びノズル認識方法として実現することができるだけでなく、その方法により実装ヘッドと実装ヘッドに保持された部品を撮像する撮像手段とを備える部品実装装置のためのプログラム、そのプログラムを格納する記憶媒体としても実現することができる。
本発明によれば、タクトタイムを長くすること無く部品実装装置の吸着ノズルに保持された部品の3次元の位置認識を行うことができる。また、部品の立ち吸着、部品の反転吸着及びリードの浮き等の部品の2次元位置の認識では検出されない不具合を検出できる。また、部品の3次元の位置認識を行うことが可能な安価で簡素な構造の部品実装装置で実現できる。また、正確に部品の位置ずれ量及び傾きずれ量を算出することができる。
以下、本発明の実施の形態における部品認識方法について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態の部品実装装置の構成を示す上面図である。
この部品実装装置は、基台100と、基台100の中央部に配設され、基板104を搬送して位置決めする搬送路101と、テープフィーダ102が複数並設され、複数種類の部品を供給する部品供給部103と、部品供給部103から部品を取り出して基板104に移送搭載する実装ヘッド105と、実装ヘッド105に保持された部品を撮像する撮像手段106と、実装ヘッド105をX方向に移動させるX軸テーブル107と、X軸テーブル107が架設され、X軸テーブル107をY方向に移動させるY軸テーブル108とを備える。
実装ヘッド105は、部品カセットから部品を吸着保持し基板104に装着することができる吸着ノズル(以下、単に「ノズル」ともいう)を有する。
撮像手段106は、図2に示されるように、部品121が視野角に入るように配置され、ノズル120に吸着保持された部品121を下方から撮像する2次元又は1次元の認識カメラ106a及び106bと、部品121に光を照射する照明122a及び122bとから構成される。認識カメラ106a及び106bは、異なる位置に配置され、部品底面に対して撮像面が異なる角度をなしている。なお、認識カメラ106a及び106bの視野角が狭い場合、撮像面が部品121の撮像位置に向くように認識カメラ106a及び106bが配置される。また、認識カメラ106a及び106bが1次元のカメラである場合、撮像に際して実装ヘッド105が認識カメラ106a及び106b上方を移動する。
図3は、部品実装装置の構成を示す機能ブロック図である。
この部品実装装置は、機構部140、実装制御部141、表示部142、入力部143、記憶部144、ずれ量算出部145、補正量算出部146、ずれ量判定部147、通信I/F部148、及びメモリ部149を備える。
機構部140は、搬送路101、部品供給部103、実装ヘッド105、認識カメラ106a及び106b、X軸テーブル107、Y軸テーブル108、及びこれらを駆動するモータやモータコントローラ等を含む機構部品の集合である。
実装制御部141は、オペレータからの指示等に従って、記憶部144からメモリ部149にNCデータ(実装データ)をロードして実行し、その実行結果に従って機構部140を制御する。
表示部142は、CRT(Cathode-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等であり、入力部143は、キーボードやマウス等である。これらは、本部品実装装置とオペレータとが対話する等のために用いられる。
記憶部144は、ハードディスクやメモリ等であり、実装データ144a、及び部品ライブラリ144b等を保持する。
実装データ144aは、部品121の実装条件に関する情報であり、実装の対象となる全ての部品121の実装点を示す情報の集まりである。部品ライブラリ144bは、部品実装装置が扱うことができる全ての部品種それぞれについての固有の情報を集めたライブラリである。
ずれ量算出部145は、部品121に対して異なる位置にある認識カメラ106a及び106bの撮像により得られた2つの画像データに基づき、部品121の3次元位置を認識し、部品121の基準位置からのずれ量、つまり部品位置ずれ量を算出する。また、部品121の基準傾きからのずれ量、つまり傾きずれ量を算出する。なお、ずれ量算出部145は、本発明の位置認識手段の一例である。
なお、部品121の基準位置とは、部品121が所望の状態でノズル120に保持されたときの部品121の3次元位置、具体的には部品底面の長方形の対角線が交わる点(中心点)の3次元位置であり、部品ライブラリ144bに含まれている。また部品121の基準傾きとは、部品121が所望の状態でノズル120に保持されたときの部品121の傾き、具体的には部品底面の傾きであり、部品ライブラリ144bに含まれている。
このとき、図4(a)に示される保持状態の部品121が認識カメラ106a及び106bにより撮像されると、位置ずれ及び傾きずれが無いときの部品底面の2次元画像(長方形GHIJ)の中心点の位置(基準位置)Eを原点として、図4(b)に示されるZ方向からの部品底面の2次元画像(長方形ABCD)と、図4(c)に示されるY方向からの部品底面の2次元画像(直線BC)と、図4(d)に示されるX方向からの部品底面の2次元画像(直線AB)とが得られる。
この場合、部品位置ずれ量は、図4(b)及び図4(c)における基準位置Eと、実際の部品底面の中心点の位置(認識位置)Fとの間のずれ量を算出することにより得られる。つまり、図4(b)におけるX方向のずれ量ΔX1、及びY方向のずれ量ΔY1と、図4(c)におけるZ方向のずれ量ΔZ1とを算出することにより得られる。
また、傾きずれ量は、図4(b)、図4(c)及び図4(d)における傾きずれが無い場合の部品底面の傾き(基準傾き)と、実際の部品底面の傾き(認識傾き)との間のずれ量を算出することにより得られる。つまり、図4(b)における傾きα、図4(c)における傾きθ、及び図4(d)における傾きγを算出することにより得られる。
ずれ量判定部147は、ずれ量算出部145により算出された部品位置ずれ量及び傾きずれ量が所定の閾値よりも小さいか否かを判定し、小さいときには算出された部品位置ずれ量及び傾きずれ量を補正量算出部146に送信する。一方、所定の閾値よりも大きいときは、撮像された部品121を廃棄する。
補正量算出部146は、ずれ量判定部147から送信された部品位置ずれ量及び傾きずれ量に基づいて実装点等の実装条件の補正量を算出し、メモリ部149にロードされた実装データ144aを補正する。
通信I/F部148は、LAN(Local Area Network)アダプタ等であり、本部品実装装置と他の部品実装装置との通信等に用いられる。
メモリ部149は、実装制御部141、ずれ量算出部145、補正量算出部146及びずれ量判定部147等による作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)等である。
次に、上記構成を有する部品実装装置の実装動作について説明する。図5は、部品実装装置の実装動作を示すフローチャートである。
まず、実装制御部141は、記憶部144に格納された実装データ144aに基づいて、実装する部品121を決定し、その部品121をテープフィーダ102から取り出すように実装ヘッド105を制御する(ステップS51)。
次に、実装制御部141は、実装ヘッド105のノズル120に吸着保持された部品121を認識カメラ106a及び106bに撮像させる(ステップS52)。
最後に、実装制御部141は、実装ヘッド105により、吸着保持する部品121を基板104に移送搭載させる(ステップS53)。
次に、上記部品121の撮像から搭載までに至る動作(ステップS52〜S53までの動作)、つまり部品認識動作について詳細に説明する。図6は、部品実装装置の部品認識動作を示すフローチャートである。
まず、実装制御部141は、ずれ量算出部145に、認識カメラ106a及び106bの2つの撮像結果から部品121の3次元位置を認識させ、さらに部品121の傾きを認識させる(ステップS61)。すなわち、部品底面の3つの頂点の3次元位置を認識させ、これら3つの頂点を持つ長方形及びその長方形の対角線が交わる中心点の3次元位置を認識させ、さらに認識された長方形の傾きを認識させる。このとき、3次元位置の認識は、認識カメラ106a及び106bによる撮像から得られる2つの部品画像の視差、認識カメラ106a及び106bの間の距離、認識カメラ106a及び106bの焦点距離に基づくステレオマッチング法を用いて行われる。
次に、実装制御部141は、ずれ量算出部145に、ノズル120に吸着保持された部品121の部品位置ずれ量及び傾きずれ量を算出させる(ステップS62)。具体的には、上述したように、部品底面の中心点の位置ずれ量ΔP=(ΔX1、ΔY1、ΔZ1)と、部品底面の傾きずれ量Δω=(α、θ、γ)とを算出させる。
次に、実装制御部141は、算出されたαが所定の閾値よりも小さいか否かをずれ量判定部147に判定させる(ステップS63)。
次に、αが所定の閾値よりも小さい場合(ステップS63のYes)、実装制御部141は、算出されたθが所定の閾値よりも小さいか否かをずれ量判定部147に判定させる(ステップS64)。
次に、θが所定の閾値よりも小さい場合(ステップS64のYes)、実装制御部141は、算出されたγが所定の閾値よりも小さいか否かをずれ量判定部147に判定させる(ステップS65)。
次に、γが所定の閾値よりも小さい場合(ステップS65のYes)、実装制御部141は、算出されたΔX1が所定の閾値よりも小さいか否かをずれ量判定部147に判定させる(ステップS66)。
次に、ΔX1が所定の閾値よりも小さい場合(ステップS66のYes)、実装制御部141は、算出されたΔY1が所定の閾値よりも小さいか否かをずれ量判定部147に判定させる(ステップS67)。
次に、ΔY1が所定の閾値よりも小さい場合(ステップS67のYes)、実装制御部141は、算出されたΔZ1が所定の閾値よりも小さいか否かをずれ量判定部147に判定させる(ステップS68)。
最後に、ΔZ1が所定の閾値よりも小さい場合(ステップS68のYes)、実装制御部141は、ΔX1、ΔY1、ΔZ1、α、θ及びγを補正量算出部146に送信させる。実装制御部141は、補正量算出部146に、送信されたΔX1、ΔY1、ΔZ1、α、θ及びγに基づいて実装点等の実装条件の補正量を算出させ、メモリ部149にロードされた実装データ144aを補正させる(ステップS69)。その後、実装制御部141は、補正された実装データ144aを用いてノズル120に吸着保持された部品121を実装させる。
一方、算出されたΔX1、ΔY1、ΔZ1、α、θ及びγのいずれかが所定の基準値よりも大きいときは(ステップS63〜S68のNo)、実装制御部141は、吸着不良であると認識して撮像された部品121を廃棄させる(ステップS70)。
ここで、ずれ量判定部147による判定で用いられる所定の閾値は、部品121のサイズを考慮して設定される。
以上のように、本実施の形態の部品実装装置によれば、吸着保持された部品121を2つの認識カメラ106a及び106bにより撮像して部品121のステレオ点(特徴と抽出された点)を検出し、部品121の3次元位置及び傾きを求める。そして、その3次元位置と基準位置とのずれ量及び傾きと基準傾きとのずれ量に基づき吸着不良であるか否かの判断を行う。従って、部品の立ち吸着、及び部品の反転吸着等の部品の2次元位置の認識では検出されない不具合を検出できる。
すなわち、図7(a)に示される立ち吸着の状態でノズル120に部品121が保持された場合でも、基準位置Eを原点として、図7(b)に示されるZ方向からの部品底面の2次元画像(長方形KLCD)と、図7(c)に示されるY方向からの部品底面の2次元画像(直線CL)と、図7(d)に示されるX方向からの部品底面の2次元画像(直線DC)とが得られる。従って、Z方向の大きなずれ量ΔZ1により吸着不良であることを認識させることができる。
また、本実施の形態の部品実装装置によれば、従来の部品認識装置のように、反射手段で囲まれた特殊な領域で部品の認識を行う必要がない。従って、タクトタイムを長くすること無く部品の3次元位置の認識を行うことができる。
また、本実施の形態の部品実装装置によれば、部品121の3次元の位置認識を、ポリゴンミラーや半導体レーザ等を用いることなく、複数の認識カメラを設けただけの構成で実現する。従って、部品の3次元位置の認識を行うことが可能な安価で簡素な構造の部品実装装置で実現できる。
図8(a)に示される吸着の状態でノズル120に部品121が保持された場合、部品121の位置ずれを考慮しないときには、部品実装装置は、破線で示した部品ライブラリに登録された位置に従い、部品121を基板104に実装するので、部品121を基板104に押し込み過ぎ(図8(b))、ラインセンサにより部品121の最下点(図8のa)を検出した場合は、部品121の最下点の位置ずれに基づいて実装データ144aを補正するので、基板104への部品121の押し込みが足らなくなり(図8(c))、実装不良が発生する。しかし、本実施の形態の部品実装装置は、部品底面の中心点(図8のb)の位置ずれを算出し、これに基づいて実装データ144aを補正するので、部品121を基板104に適切に搭載し、実装不良を防止することができる。
また、本実施の形態の部品実装装置は、部品底面の3つの頂点の3次元位置を認識し、これらの3次元位置に基づいて部品位置ずれ量及び傾きずれ量を算出する。従って、図9に示されるようにノズル120の吸着穴151付近に付着物150が付いている場合でも、部品認識の際に付着物150を物品の底面であると誤認することが無く、正確に部品位置ずれ量及び傾きずれ量を算出することができる。
なお、本実施の形態の部品実装装置において、部品実装装置は複数の認識カメラ106a及び106bを備えるとした。しかし、図10又は図11に示されるように、部品実装装置は部品121が視野角に入るように配置された認識カメラ106cを1つだけを備えてもよい。
図10の場合には、認識カメラ106cにより部品121を撮像させた後(図10(a))、部品121を保持するノズル120を移動させて認識カメラ106cにより部品121を再度撮像させる(図10(b))。これにより、部品121は、部品121に対して所定の位置にある認識カメラと、所定の位置とは異なる位置にある認識カメラとから撮像されることになり、2つの認識カメラを設けた場合と同様の撮像結果が得られる。
図11の場合には、認識カメラ106cを移動手段130に取り付けて移動可能な状態とする。そして、部品121を認識カメラ106cにより撮像させた後(図11(a))、認識カメラ106cを移動手段130により移動させて認識カメラ106cにより部品121を再度撮像させる(図11(b))。
図10及び図11の場合、部品121は、部品121に対して所定の位置にあり、部品121に対して所定の角度で部品121を撮像する認識カメラと、所定の位置とは異なる位置にあり、部品121に対して所定の角度とは異なる角度で部品121を撮像する認識カメラとから撮像されることになり、2つの認識カメラを設けた場合と同様の撮像結果が得られる。
また、本実施の形態の部品実装装置において、ずれ量算出部145により算出された傾きずれ量αを算出して、傾きずれ量αの所定の閾値に基づいて判定を行ったが、判定する部品によっては、その大きさに関わらずノズル120の回転により傾きずれ量αを0にすることができるため、傾きずれ量αの所定の閾値に基づき判定は行わなくてもよい場合もある。
また、本実施の形態の部品実装装置において、部品121を廃棄するか否かの判定、及び実装データ144aの補正量の決定は、部品底面の中心点の位置ずれ量に基づいて行うとした。しかし、これに限られず、例えば部品底面の各頂点の位置ずれ量に基づいて、部品121を廃棄するか否かの判定、及び実装データ144aの補正量の決定を行ってもよい。
また、本実施の形態の部品実装装置において、部品位置ずれ量は部品底面の中心点の位置ずれ量であるとしたが、部品底面の重心の位置ずれ量であってもよい。
また、本実施の形態の部品実装装置において、実装ヘッド105はノズル120を1つ有するとしたが、複数のノズルを有してもよい。この場合、撮像手段106は、図12に示されるように、複数の部品321が視野角に入るようにそれぞれ配置され、複数のノズル320に吸着保持された複数の部品321を同時に撮像する認識カメラ306a及び306bと、複数の部品321に光を照射する照明322a及び322bとから構成される。
また、本実施の形態の部品実装装置において、部品底面の3つの頂点の3次元位置を認識し、3つの頂点を持つ長方形及びその長方形の対角線が交わる中心点の3次元位置を認識するとした。しかし、部品底面の4つの頂点の3次元位置を認識し、4つの頂点を持つ長方形及びその長方形の対角線が交わる中心点の3次元位置を認識してもよい。
また、本実施の形態の部品実装装置において、認識カメラ106a及び106bの2つの撮像結果から部品121の3次元位置を認識するとした。しかし、これに限られず、認識カメラ106a及び106bにより同じ部品121を複数回撮像し、3つ以上の撮像結果から部品121の3次元位置を認識してもよい。
また、本実施の形態の部品実装装置は、2つの認識カメラ106a及び106bを備えるとしたが、更に多くの認識カメラを備えてもよい。これによって、認識カメラのいずれかが照明122a及び122bの部品121による正反射を受けて正しく部品121を撮像できなくても、他の認識カメラにより2つの撮像結果を得ることができ、部品121の3次元位置の認識を行うことができる。
また、本実施の形態の部品実装装置において、ずれ量算出部145は部品底面の2次元画像から部品底面の面積を算出し、部品ライブラリ144bに含まれている、部品121が所望の状態でノズル120に保持されたときの部品底面の面積との差を算出し、ずれ量判定部147は算出された差が所定の閾値よりも小さいか否かの判定を行ってもよい。
また、本実施の形態の部品実装装置において、ずれ量算出部145は、部品底面の2次元画像の輝度分布から電極パターンを認識し、部品ライブラリ144bに含まれている、部品121が所望の状態でノズル120に保持されたときの部品底面の電極パターンとの差を算出し、ずれ量判定部147は算出された差が所定の閾値よりも小さいか否かの判定を行ってもよい。
(第2の実施の形態)
本実施の形態の部品実装装置は、部品位置ずれ量に加えて部品に形成された電極の位置ずれ量を算出し、電極の位置ずれ量に基づいて吸着不良であるか否かの判断を行うという点で第1の実施の形態の部品実装装置と異なる。以下、第1の実施の形態の部品実装装置と異なる点を中心に説明する。
図13は、本実施の形態に係る部品実装装置の構成を示す機能ブロック図である。
この部品実装装置は、機構部140、実装制御部241、表示部142、入力部143、記憶部144、ずれ量算出部245、補正量算出部246、ずれ量判定部247、通信I/F部148、及びメモリ部149を備える。
実装制御部241は、オペレータからの指示等に従って、記憶部144からメモリ部149にNCデータ(実装データ)をロードして実行し、その実行結果に従って機構部140を制御する。
ずれ量算出部245は、認識カメラ106a及び106bの撮像により得られた2つの画像データに基づき、部品121の3次元位置を認識し、部品位置ずれ量及び傾きずれ量を算出する。また、ずれ量算出部245は、2つの画像データに基づき、部品121の電極の基準位置からのずれ量、つまり電極位置ずれ量を算出する。
なお、電極の基準位置とは、部品121が所望の状態でノズル120に保持されたときの電極の位置、具体的には電極先端の3次元位置であり、部品ライブラリ144bに含まれている。
このとき、図14に示される状態の部品121が認識カメラ106a及び106bにより撮像されると、電極位置ずれ量は、P11〜22の各電極について、基準位置からの実際の電極先端(図14のA)の3次元位置のずれ量をそれぞれ算出することにより得られる。つまり、P11〜22の各電極について、X方向のずれ量ΔX2、Y方向のずれ量ΔY2、及びZ方向のずれ量ΔZ2をそれぞれ算出することにより得られる。
ずれ量判定部247は、ずれ量算出部245により算出された部品位置ずれ量、電極位置ずれ量及び傾きずれ量が所定の基準値よりも小さいか否かを判定し、小さいときには算出された部品位置ずれ量、電極位置ずれ量及び傾きずれ量を補正量算出部246に送信する。一方、所定の基準値よりも大きいときは、撮像された部品121を廃棄する。
補正量算出部246は、ずれ量判定部247から送信された部品位置ずれ量、電極位置ずれ量及び傾きずれ量に基づいて実装点等の実装条件の補正量を算出し、メモリ部149にロードされた実装データ144aを補正する。
次に、上記構成を有する部品実装装置の部品認識動作について詳細に説明する。図15は、部品実装装置の部品認識動作を示すフローチャートである。
まず、実装制御部241は、ずれ量算出部245に、認識カメラ106a及び106bの撮像結果より部品121及び部品121の電極の3次元位置を認識させ、さらに部品121の傾きを認識させる(ステップS71)。すなわち、部品底面の3つの頂点の3次元位置を認識させ、これら3つの頂点を持つ長方形及びその長方形の中心点の3次元位置を認識させ、さらに認識された長方形の傾きを認識させる。さらに、部品121の各電極について、電極先端の3次元位置を認識させる。ここで、電極がリード等では無く2次元画像からはその先端を認識できない半田バンプ等である場合には、2次元画像における電極の中心を電極の先端として認識する。
次に、実装制御部241は、ずれ量算出部245に、ノズル120に吸着保持された部品121の部品位置ずれ量及び傾きずれ量を算出させる(ステップS72)。具体的には、部品底面の中心点の位置ずれ量ΔP=(ΔX1、ΔY1、ΔZ1)と、部品底面の傾きずれ量Δω=(α、θ、γ)とを算出させる。
次に、実装制御部241は、算出された部品位置ずれ量及び傾きずれ量が所定の閾値よりも小さいか否かをずれ量判定部247に判定させる(ステップS73)。すなわち、ΔX1、ΔY1、ΔZ1、α、θ及びγが所定の閾値よりも小さいか否かを判定させる。
次に、部品位置ずれ量及び傾きずれ量が所定の閾値よりも小さい場合(ステップS73のYes)、実装制御部241は、部品121の各電極について、ずれ量算出部245に電極位置ずれ量を算出させる(ステップS74)。具体的には、部品121の各電極について、電極先端の位置ずれ量ΔQ=(ΔX2、ΔY2、ΔZ2)を算出させる。
次に、実装制御部241は、算出されたΔX2が所定の閾値よりも小さいか否かをずれ量判定部247に判定させる(ステップS75)。
次に、ΔX2が所定の閾値よりも小さい場合(ステップS75のYes)、実装制御部241は、算出されたΔY2が所定の閾値よりも小さいか否かをずれ量判定部247に判定させる(ステップS76)。
次に、ΔY2が所定の閾値よりも小さい場合(ステップS76のYes)、実装制御部241は、算出されたΔZ2が所定の閾値よりも小さいか否かをずれ量判定部247に判定させる(ステップS77)。
最後に、ΔZ2が所定の閾値よりも小さい場合(ステップS77のYes)、実装制御部241は、ΔX1、ΔY1、ΔZ1、ΔX2、ΔY2、ΔZ2、α、θ及びγを補正量算出部246に送信させる。実装制御部241は、補正量算出部246に、送信されたΔX1、ΔY1、ΔZ1、ΔX2、ΔY2、ΔZ2、α、θ及びγに基づいて実装点等の実装条件の補正量を算出させ、メモリ部149にロードされた実装データ144aを補正させる(ステップS78)。その後、補正された実装データ144aを用いてノズル120に吸着保持された部品121を実装させる。
一方、算出されたΔX1、ΔY1、ΔZ1、ΔX2、ΔY2、ΔZ2、α、θ及びγのいずれかが所定の閾値よりも大きいときは(ステップS73及びS75〜S77のNo)、実装制御部241は、吸着不良であると認識して撮像された部品121を廃棄させる(ステップS79)。
以上のように、本実施の形態の部品実装装置は、部品位置ずれの量及び傾きずれ量に加えて電極位置ずれ量に基づいて吸着不良であるか否かの判断を行う。従って、リードの浮き等の電極の不具合を検出することができる。
以上、本発明の部品認識方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態において、ノズルが吸着ミスを繰り返した場合に、部品実装装置が検査モードに入り、そのノズルの認識を行ってもよい。すなわち、ノズルの3次元形状に基づく、ノズルの欠け、ノズルの詰まり、所望のノズルがセットされないノズルのセットミス等のノズルの異常検出を行ってもよい。このとき、ノズルの3次元形状の認識は、部品の3次元位置の認識の場合と同様に、ノズルに対して異なる位置にあり、異なる角度でノズルを撮像する認識カメラを用いてノズルにおける複数の特徴点の3次元位置を算出することにより行われる。そして、異常検出は、部品ライブラリ144bに含まれているノズル形状とのマッチングにより行われる。これにより、2次元形状に基づく異常検出では検出されない異常を検出し、また誤検出される異常を防止することができる。例えば、ノズルの先端表面が剥がれて剥がれた部分が光っている場合には、2次元形状に基づくノズルの異常検出を行うと、ノズルが異常であると検出される。しかし、3次元形状に基づくノズルの異常検出を行うと、ノズルが異常であると検出されない。
なお、本願発明では、吸着ノズルは、部品を吸着する内容で説明を行っているが、部品をメカ機構で把持するチャックの場合にも、適用でき、吸着ノズルの意味には、メカ機構によるチャックも含むものとする。この場合には、部品は吸着ではなく、チャックの閉動作により部品が把持された後、基板に実装される。
本発明は、部品認識方法に利用でき、特に部品実装装置の実装ヘッドに保持された部品の3次元認識方法等に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態の部品実装装置の構成を示す上面図である。 同実施の形態の撮像手段の構成を示す図である。 同実施の形態の部品実装装置の構成を示す機能ブロック図である。 (a)部品の保持状態を示す図である。(b)部品底面の2次元画像を示す図である。(c)部品底面の2次元画像を示す図である。(d)部品底面の2次元画像を示す図である。 同実施の形態の部品実装装置の実装動作を示すフローチャートである。 同実施の形態の部品実装装置の部品認識動作を示すフローチャートである。 (a)部品の保持状態を示す図である。(b)部品底面の2次元画像を示す図である。(c)部品底面の2次元画像を示す図である。(d)部品底面の2次元画像を示す図である。 (a)部品の保持状態を示す図である。(b)部品の基板への実装状態を示す図である。(c)部品の基板への実装状態を示す図である。(d)部品の基板への実装状態を示す図である。 付着物が付いているノズルを示す図である。 (a)認識カメラによる部品の認識方法を示す図である。(b)認識カメラによる部品の認識方法を示す図である。 (a)認識カメラによる部品の認識方法を示す図である。(b)認識カメラによる部品の認識方法を示す図である。 同実施の形態の撮像手段の変形例の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の部品実装装置の構成を示す機能ブロック図である。 部品の保持状態を示す図である。 同実施の形態の部品実装装置の部品認識動作を示すフローチャートである。 従来の部品実装装置の外観図である。 (a)従来の部品認識装置の構成を示す正面図である。(b)従来の部品認識装置の構成を示す側面図である。
符号の説明
100 基台
101、502 搬送路
102 テープフィーダ
103 部品供給部
104、502a 基板
105、505 実装ヘッド
106 撮像手段
106a、106b、106c、306a、306b 認識カメラ
107 X軸テーブル
108 Y軸テーブル
120、320 ノズル
121、321、503a、603a 部品
122a、122b、322a、322b 照明
140 機構部
141、241 実装制御部
142 表示部
143 入力部
144 記憶部
144a 実装データ
144b 部品ライブラリ
145、245 ずれ量算出部
146、246 補正量算出部
147、247 ずれ量判定部
148 通信I/F部
149 メモリ部
150 付着物
151 吸着穴
501 部品実装装置
503 トレイ
504 トレイ供給部
506 X軸移動手段
507a、507b Y軸移動手段
508 認識手段
508a 高さセンサ
508b 輝度センサ
601a、601b、601c、601d 反射手段
602 吸着ノズル
604 カメラ
605 レンズ
606 照明手段

Claims (8)

  1. 部品を保持し、前記保持する部品を基板に実装する実装ヘッドと、
    前記実装ヘッドに保持された部品を撮像する撮像手段と、
    前記部品に対して第1位置にある前記撮像手段による前記部品に対して第1角度での前記部品の撮像結果と、前記部品に対して第2位置にある前記撮像手段による前記部品に対して第2角度での前記部品の撮像結果とから前記撮像が行われた部品の3次元位置を認識する位置認識手段と、
    前記認識された部品の3次元位置と、前記認識が行われた部品が所望の状態で前記実装ヘッドに保持されたときの前記部品の3次元位置との部品の底面の中心点の位置ずれを算出する部品位置ずれ算出手段と、
    前記算出された位置ずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する部品位置ずれ判定手段と、
    前記2つの撮像結果から前記部品の傾きを認識する傾き認識手段と、
    前記認識された部品の傾きと、前記部品が所望の状態で前記実装ヘッドに保持されたときの前記部品の傾きとの部品の底面の傾きずれを算出する傾きずれ算出手段と、
    前記算出された傾きずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する傾きずれ判定手段と、
    前記位置ずれが所定の閾値よりも小さい、かつ、前記傾きずれが所定の閾値よりも小さいと判定された場合、前記実装ヘッドによる部品の実装条件を補正する補正手段と、
    前記補正された実装条件で前記認識が行われた部品を実装する実装手段とを備える
    ことを特徴とする部品実装装置。
  2. 前記撮像手段は、前記部品が視野角に入るように配置された移動可能なカメラから構成される
    ことを特徴とする請求項記載の部品実装装置。
  3. 前記撮像手段は、前記部品が視野角に入るように配置された複数のカメラから構成される
    ことを特徴とする請求項記載の部品実装装置。
  4. 部品を基板に実装する実装ヘッドと、前記実装ヘッドに保持された部品を撮像する撮像手段とを備える部品実装装置における部品の実装方法であって、
    前記部品に対して第1位置にある前記撮像手段により前記部品に対して第1角度で前記部品を撮像し、さらに前記部品に対して第2位置にある前記撮像手段により前記部品に対して第2角度で前記部品を撮像する撮像ステップと、
    前記2つの撮像結果から、前記撮像が行われた部品の3次元位置を認識する部品位置認識ステップと、
    前記認識された部品の3次元位置と、前記認識が行われた部品が所望の状態で前記実装ヘッドに保持されたときの前記部品の3次元位置との部品の底面の中心点の位置ずれを算出する部品位置ずれ算出ステップと、
    前記算出された位置ずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する部品位置ずれ判定ステップと、
    前記2つの撮像結果から前記部品の傾きを認識する傾き認識ステップと、
    前記認識された部品の傾きと、前記部品が所望の状態で前記実装ヘッドに保持されたときの前記部品の傾きとの部品の底面の傾きずれを算出する傾きずれ算出ステップと、
    前記算出された傾きずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する傾きずれ判定ステップと、
    前記位置ずれが所定の閾値よりも小さい、かつ、前記傾きずれが所定の閾値よりも小さいと判定された場合、前記実装ヘッドによる部品の実装条件を補正する補正ステップと、
    前記補正された実装条件で前記認識が行われた部品を実装する実装ステップとを含む
    ことを特徴とする部品実装方法。
  5. 前記部品位置認識ステップでは、前記第1位置にある撮像手段により前記部品の撮像を終えた後、前記第1位置の撮像手段を前記第2位置に移動させて前記部品の撮像を行う
    ことを特徴とする請求項4記載の部品実装方法。
  6. 前記部品位置認識ステップでは、前記第1位置にある撮像手段により前記部品の撮像を終えた後、前記部品を移動させて前記部品に対して第2位置となった前記撮像手段により前記部品の撮像を行う
    ことを特徴とする請求項4記載の部品実装方法。
  7. 前記部品実装方法は、さらに、
    前記2つの撮像結果から前記撮像が行われた部品に形成された電極の3次元位置を認識する電極位置認識ステップと、
    前記認識された電極の3次元位置と、前記認識が行われた部品が所望の状態で前記実装ヘッドに保持されたときの前記電極の3次元位置との位置ずれを算出する電極位置ずれ算出ステップと、
    前記算出された電極の位置ずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する電極位置ずれ判定ステップとを含む
    ことを特徴とする請求項4記載の部品実装方法。
  8. 実装ヘッドと、前記実装ヘッドに保持された部品を撮像する撮像手段とを備える部品実装装置のためのプログラムであって、
    前記部品に対して第1位置にある前記撮像手段により前記部品に対して第1角度で前記部品を撮像し、さらに前記部品に対して第2位置にある前記撮像手段により前記部品に対して第2角度で前記部品を撮像する撮像ステップと、
    前記2つの撮像結果から、前記撮像が行われた部品の3次元位置を認識する部品位置認識ステップと、
    前記認識された部品の3次元位置と、前記認識が行われた部品が所望の状態で前記実装ヘッドに保持されたときの前記部品の3次元位置との部品の底面の中心点の位置ずれを算出する部品位置ずれ算出ステップと、
    前記算出された位置ずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する部品位置ずれ判定ステップと、
    前記2つの撮像結果から前記部品の傾きを認識する傾き認識ステップと、
    前記認識された部品の傾きと、前記部品が所望の状態で前記実装ヘッドに保持されたときの前記部品の傾きとの部品の底面の傾きずれを算出する傾きずれ算出ステップと、
    前記算出された傾きずれが所定の閾値よりも小さいか否かを判定する傾きずれ判定ステップと、
    前記位置ずれが所定の閾値よりも小さい、かつ、前記傾きずれが所定の閾値よりも小さいと判定された場合、前記実装ヘッドによる部品の実装条件を補正する補正ステップと、
    前記補正された実装条件で前記認識が行われた部品を実装する実装ステップとを部品実装装置内のコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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WO2018185876A1 (ja) * 2017-04-05 2018-10-11 ヤマハ発動機株式会社 部品実装機、部品認識方法、外観検査機、外観検査方法
JPWO2018185876A1 (ja) * 2017-04-05 2019-11-07 ヤマハ発動機株式会社 部品実装機、部品認識方法、外観検査機、外観検査方法

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