JP4730575B2 - モデルによる鋳型部品のガス圧予測方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中子等の鋳型部品による鋳造時に鋳型部品から発生する燃焼ガスにより上昇する圧力を、モデル鋳型部品により予測する、モデルによる鋳型部品のガス圧予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋳造に使用される鋳型の一種に、下型及び上型と中子とを含むものがある。下型と上型とは上下方向(縦方向)に型割され、両型により区画されたキャビティ内に中子が設置される。中子は、砂に粘結剤(バインダ)たる樹脂を混合して造型されることが多い。そのため、鋳造時には溶湯の熱により樹脂が燃焼するとともに水分が蒸発し、中子から燃焼ガス(以下「ガス」と言う)が発生する。ガスの発生量が多く、中子内のガスの圧力(以下「ガス圧」と言う)が所定値を超えると、ガスが気泡となって鋳造製品に残留したり、鋳造の次の工程における工具破損の原因になったりする。
【0003】
ガスの発生量を減少させるためには、理論上は中子中のバインダの含有量を減少させれば良い。しかし、そうすると中子の強度が低下し、中子折れが多くなる。このように、バインダの含有量は中子の種々の特性に関連しており、ガスの発生量の減少のみを考慮して含有量を減少させることはできない。
【0004】
そこで、鋳型からガスを抜いてガス圧が常に所定値(溶湯圧)以下となるように調節している。ガス圧を調節するには、鋳型内のガス圧を検知することが必要である。そのために図11に示す第1従来例では、実物中子104のガス圧を測定したい部位に複数本のガス圧検知用パイプ102を突き立て、該パイプの先端に圧力センサ101を取り付ける。この実物中子104を下型106と上型107とにより区画されたキャビティ108内に設置し、実物溶湯を流し込む。その際に中子104の各部におけるガス圧の変化を圧力センサ101により検知する。
一方、特開平4ー164218号公報(以下「第2従来例」と言う)では、図12に示すように、容器110の中にシェル砂111を充填して作成したモデル中子112を使用している。このモデル中子112に圧力取出し管113が接続され、石英管114内に配置されている。また、石英管114にはまた、モデル中子112の近くに熱伝対116が配置され、そのまわりに電気炉117が配置されている。ガス圧の検知時は、電気炉117によりモデル中子112を加熱し、発生したガスを圧力取出し管113から取り出し、マノメータ118によりガス圧を検知する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記第1従来例のように実物中子104をキャビティ108内に設置し実物溶湯を流し込むことによりガスの圧力を検知すると、手間と時間がかかる。特に、複雑な形状を持つ鋳造製品(例えば、内燃機関のシリンダヘッド)を鋳造する際のガス圧の検知ではこの傾向が顕著になる。即ち、この場合は複数の中子片を組み合わせた中子を用いるが、ピーク圧はある特定の中子片に発生し、バインダ(樹脂)の量及びシェル砂の通気性等によりそのピーク圧の値及び発生位置が変動する場合が多い。それにも関わらず、毎回のガス圧検知において該中子片を他の中子片と組み合わせてキャビティ内に設置しなければならず、時間及び手間がかかる。しかも、該中子片の形状、寸法等が決まらなければ結局中子が設計できず、鋳造を開始することができない。
【0006】
この点、上記第2従来例によれば、上記第1従来例に比べて、実物中子104のキャビティ108内への設置及び実物溶湯の流込みは不要になり、その分ガス圧の検知が容易になる。しかし、所定の形状、材質のモデル中子112全体の平均化されたガス圧が検知できるのみである。比較的簡単な形状の中子では、各部分でのガス圧に大差がないので、これでも足りる。
【0007】
これに対して、上記複数の中子片を組み合わせた中子では各部分のガス圧は異なる場合が多く、第2従来例によるガス圧の検知は十分とは言えない。即ち、該中子でシリンダヘッド等を鋳造する場合、特定の中子片のピーク圧が他の中子片のピーク圧に比べて特に高くなることがある。そして、ピーク圧の値及び発生場所がシリンダヘッド等に発生するガス欠陥の大きさ及び場所と対応することが分かっている。従って、このピーク圧の値及び発生場所を検知することが重要であるが、第2従来例は、これらを正確、簡単かつ迅速に検知することはできない。
【0008】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、砂粒子が所定の空隙率、形状及び直径から成る、砂製で所定の形状及び寸法を持つ実物鋳型部品内におけるピーク圧の値及び発生場所を、モデル鋳型部品により簡単かつ迅速に予測することができる、鋳型部品のガス圧予測方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明者は、上記第2従来例の長所を享受しつつ、その欠点を克服することはできないかどうか、鋭意研究した。その際、砂から成る鋳型部品(上型、下型又は中子)から発生するガスのガス圧を検知に関して、以下の点に注目した。
【0010】
第1に、鋳造製品のガス欠陥に影響するのはガス圧のピーク圧の値であり、気体の種類はこの値の大きさには殆ど影響しない。よって、ガス欠陥は、実物中子及び実物溶湯等を用いて実際に中子等からガスを発生させる代わりに、空気を内部に供給することによっても確認することができる。
【0011】
第2に、実際の鋳造時に中子等の鋳型部品から発生したガスが、その周りの溶湯を透過する量は極めて少ないと考えられる。よって、ガス圧を検知する上では溶湯は実質的にガスの非透過物と考えることができる。
【0012】
第3に、実際の鋳造時にガス圧は開始から終了まで時間の経過につれて変化するが、ガス欠陥に影響するのはそのピーク値である。よって、そのピーク値の大きさ及び発生場所さえ分かれば良く、鋳造の全行程におけるガス圧の変化が分かる必要はない。これに関連して、中子からガスが発生し、しかも中子が複数の中子片を組み合わせて成る場合、特定の中子片にガス圧のピーク値が存在する場合が多い。その場合、該中子片におけるガス圧の検知を行えば十分である。
【0013】
即ち、本発明のモデルよる鋳型部品のガス圧予測方法は、砂製の第1実物鋳型部品による鋳造時に、第1実物鋳型部品から発生するガスにより上昇する第1実物鋳型部品内のガス圧のピーク値を検知する検知工程と;第1実物鋳型部品を非通気性のフィルムで包装した第1モデル鋳型部品に空気を供給及び排出して、第1モデル鋳型部品内の空気圧のピーク値及び発生場所をガス圧のピーク値及び発生場所と整合させ、その際の空気の供給量及び排出量のデータを収集する収集工程と;第1実物鋳型部品と同形状で寸法、砂粒子の空隙率、形状又は直径が異なる砂製の第2実物鋳型部品による鋳造時におけるガス圧のピーク値を、第2実物鋳型部品を非通気性のフィルムで包装した第2モデル鋳型部品に収集工程で収集したデータに基づき、空気を供給及び排出することにより予測する予測工程と;から成ることを特徴とする。
【0014】
本発明のモデルよる鋳型部品のガス圧予測方法によれば、第2実物鋳型部品による鋳造時にピーク圧が所定値(第2実物鋳型部品の溶湯圧)を超えるかどうか、即ち鋳物にガス欠陥が生ずるおそれがあるかどうかを、第2モデル鋳型部品により予測することができる。その結果、第2実物鋳型部品の鋳型内への設置や実際の鋳造等が不要になるのみならず、鋳型部品の設計変更に迅速に対処することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の発明の実施の形態は以下の通りである。
<鋳造製品、材料、鋳型、鋳造方法>
鋳造製品(鋳物)としては、自動車のシリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケース、カムシャフト及びインテークマニホールドがある。この他にも各種足廻り部品や各種駆動系部品がある。鋳造製品は様々な材料、鋳型及び鋳造方法により鋳造される
シリンダヘッドの場合、材料はアルミニウムで、鋳型は中子を含み、低圧鋳造法により鋳造される。シリンダブロックの場合、材料は鋳鉄で鋳型は中子を含み重力鋳造法により鋳造されることもあるし、材料はアルミニウムで鋳型は中子を含み高圧鋳造法又はダイカスト鋳造法により鋳造されることもある。クランクケース及びカムシャフトの場合、材料は鋳鉄で、鋳型は中子を含まず、重力鋳造法により鋳造される。インテークマニホールドの場合、材料は鋳鉄で、鋳型は中子を含み、重力鋳造法により鋳造される。
【0016】
鋳型が中子を含まない場合は、上型又は下型の少なくとも一方が実物鋳型部品に相当し、中子を含む場合は中子が実物鋳型部品に相当する。尚、中子は単体から成っても良いし、複数の中子片から成っても良い。複数の中子片から成る場合、そのうちの1つのみに本発明を適用することもできる。
<実物鋳型部品におけるガス圧検知>
ガス圧検知工程は、鋳物の鋳造時に、砂から成る第1実物鋳型部品から発生するガスにより上昇するガス圧のピーク値及びその発生場所を検知する。即ち、第1実物鋳型部品である上型、下型又は中子等が溶湯に浸ると、その樹脂成分が溶湯により加熱溶融されてガスが発生し、実物鋳型部品内のガス圧が上昇する。
【0017】
尚、ガス圧が所定値(第1実物鋳型部品の溶湯圧)を超えないように、実物鋳型部品にはガスの吸引、通気又は排気するための手段が設けられている。吸引手段等は第1実物鋳型部品の上面、下面に設けることができる。
【0018】
ガスの発生量とガスの吸引量等とにより決まるガス圧は、例えば実物鋳型部品内に埋設した圧力センサにより検知する。尚、各部分における温度差等によりガス圧は鋳型部品内の場所において異なることが多いので、センサは複数箇所即ち長手方向の中間部及び端部や、厚さ方向の浅い部分及び深い部分に配設することが望ましい。
<モデル鋳型部品と実物鋳型部品との整合、モデル鋳型部品によるデータ収集>
整合、収集工程では、第1実物鋳型部品を非通気性のフィルムで包装した第1モデル鋳型部品を製作し、その内部に空気を供給する。その際、空気の供給量はガス圧のピーク値を示すときのガスの発生量に見合う量とする。本発明では、空気の総供給量は上記ガスの総発生量と等しくする。但し、空気の単位時間当たりの供給量はガスの単位時間当たりの供給量と等しくなくて良い。本発明では、ガス圧のピーク値さえ検知できれば良く、ガス圧の逐次変化を検知することは不可欠ではないからである。
【0019】
また、第1モデル鋳型部品の内部から空気を排出等する。空気の総排出量はガスの総排出量と等しくする。
【0020】
要するに、第1モデル鋳型部品の内部の空気圧のピーク値及びその発生場所が、上記実物鋳型部品のガス圧のピーク値及び発生場所と整合すれば良い。そのためには、空気の供給及び排出等の試行錯誤を繰り返し、空気圧のピーク値及びその発生場所が、ガス圧のピーク値及び発生場所に極力近づくような給気量及び排気量を見つけ出し、これをデータとして収集する。
<モデル鋳型部品によるガス圧予測>
ガス圧予測工程は、第1実物鋳型部品と構成が異なる第2実物鋳型部品で鋳造した場合のガス圧のピーク値を、第2モデル鋳型部品により予測する。第2モデル鋳型部品は、第2実物鋳型部品を非通気性のフィルムで包装して製作し、上記第1モデル鋳型部品により収集したデータに基づき、空気を供給及び排出される。
【0021】
その際、第2モデル鋳型部品内の空気圧を検知する。検知された空気圧が所定値(第2実物鋳型部品における溶湯圧)よりも低ければ、これを使用して鋳造しても、鋳造製品にガス欠陥が発生する心配は殆んどない。反対に、検知された空気圧が所定値よりも高ければ、鋳造製品にガス欠陥が発生するおそれがある。この場合は、第2実物鋳型部品の設計変更等を検討する。
【0022】
第2モデル鋳型部品により第2実物鋳型部品のガス圧を予測できるのは、例えば第2実物鋳型部品の寸法が第1実物鋳型部品のそれとは異なるときである。具体的には、形状は同じで寸法が異なる(相似形)ことである。また、第2実物鋳型部品を形成する砂の粒子の空隙率、形状、直径が第1実物鋳型部品のそれとは異なる場合にも予測できる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面を基にして説明する。この実施例は、自動車の内燃機関用のシリンダヘッドをアルミニウムから低圧鋳造法により鋳造する際、砂から成る中子から発生するガスのガス圧を予測するものある。
(1)実物中子によるガス圧検知
始めに、図1に示す金属製の実物上型10及び実物下型11と砂製の実物中子15とで区画形成されるキャビティ13内に実物溶湯を流し込んで、シリンダヘッドを鋳造する。中子15は高さ方向に組み合わされ、組合せ時に高さ方向において中間に位置する中間中子片(第1実物鋳型部品に相当する)16と、上方に位置する上方中子片19と、下方に位置する下方中子片21とから成る。
【0024】
これまでのシリンダヘッドの鋳造によると、中間中子片16内のガス圧が上方中子片19及び下方中子片21内のガス圧よりも高くなることが分かっている。その理由は、中子15全体が溶湯に覆われるためと考えられる。
【0025】
中間中子片(以下「第1実物中子片」と呼ぶ)16の寸法は約縦150mm、横700mm、高さ100mm、体積は約900mm3である。図2及び図4に示すように、第1実物中子片16はメイン部17とサブ部18とから成る。メイン部17は全体に亘って複数の孔17aが形成されるとともに、前方側及び後方側にそれぞれ前方(フロント)幅木部22a及び後方(リア)幅木部22bが突設されている。サブ部18はサブ連結幅木部18eにおいてメイン部17に連結されている。第1実物中子片16は、幅木部22a及び22bを上型10及び下型11により支持されている。また下面に突設された多数の幅木部22cが下型11により支持されている。
【0026】
第1実物中子片16のうちでも、特にメイン部17の第1部分17c及び第2部分17dと、サブ部18の第3部分18c及び第4部分18dのガス圧が高くなる傾向がある。その理由は、これらは幅木部22a及び22bから遠い位置にあるためと考えられる。
【0027】
そこで、これらの部分のガス圧を検知するために、図1に示すように、先端にセンサの付いたガス圧検知用の第1パイプ23a及び第2パイプ23bをメイン部17の上面側に第1部分17c及び第2部分17dにそれぞれ突き立て、上面側に先端にセンサの付いたガス圧検知用の第3パイプ24a及び第4のパイプ24bをサブ部18の第3部分18c及び第4部分18dにそれぞれ突き立てる。また、第1実物中子片16から発生するガスを吸引するために、中央部に1本のガス吸引用パイプ25を突き立てる。
【0028】
この状態で第1実物中子片16を上方中子片19及び下方中子片21と組み合わせて中子15とし、上型10及び下型11により区画されるキャビテイ13内に設置する。その際、ガス圧検知用の第1、第2、第3及び第4パイプ23a,23b,24a及び24bは上型10を貫通させ(圧力計測器(不図示)に接続する。また、ガス吸引用パイプ25は上型10を貫通させ、上面開口からポンプ27まで延び途中にヤニ溜め28が形成された第1ホース29に接続する。
【0029】
下型11には、上記中子15の2つのサブ連結幅木部18eに対応する部分にベント(排気孔)30aが形成され、その中に多数の細孔を持つ2つのベント部材31aが挿入されている。また、幅木部22a及び22bにもベント(排気孔)30bが形成され、そこにベント部材31bが挿入されている。
【0030】
シリンダヘッドの鋳造のためにキャビテイ13内に溶湯(約700度)を供給すると、供給につれて中子15の第1実物中子片16は溶湯に覆われ、温度が次第に上昇する。第1実物中子片16の温度は常温から約500度までは比較的早く上昇し、それ以後約700度までは比較的ゆっくり上昇する。温度が約350度に達した後、第1実物中子片16等からガスが発生する。第1実物中子片16から発生したガスはその周りを包囲している溶湯内に閉じこめられ、これによって内部のガス圧が上昇する。
【0031】
尚、第1実物中子片16からのガスの総発生量は、例えば別途測定した第1実物中子片16の単位重量あたりのガス発生量に、第1実物中子片16の総重量を乗ずることにより求めることができる。
【0032】
上昇する第1実物中子片16内のガス圧のピーク値が所定値(第1実物中子片16の溶湯圧)を超えないように、ベント部材31a,31b及びガス吸引用パイプ25からガスを鋳型の外部に排気する。ガス吸引用パイプ25からの吸引量はポンプ27の動力により調整する。尚、溶湯圧は予め溶湯量制御圧力値により求めておく。
【0033】
その際、第1実物中子片16内のガス圧を、ガス圧検知用の第1、第2、第3及び第4パイプ23a、23b、24a及び24bの先端に取り付けた圧力センサにより測定する。ガス圧は、第1実物中子片16内からのガスの発生量、ガス吸引用パイプ25からのガスの吸引量、ベント30a及び30bのガスの通気量及びベント部材31a及び31bからのガスの排気量により決まる。ガス圧の測定は、ガス吸引用パイプ25からのガス吸引量を3段階に、ベント30a及び30bからのガス排気量を2段階に、そしてベント部材31a及び31bのガス通気性を2段階に変更して行う。実際の鋳造工程により近い条件でガス圧を検知するためである。即ち、鋳造の繰返しにより、ホース29にヤニが詰まり、ポンプ27の駆動力が一定でもガスの吸引量が変動する。また、第1実物中子片16のサブ連結幅木部18eと下型11のベント30aとの隙間にバリが形成され、ベント30aからの排気を妨げる。更に、ベント部材31a及び31bの細孔が目詰まりして開孔率が低下する。これらは何れもガス圧に影響する。尚、第1実物中子片16の幅木部22a、22b及び22cの周囲にはバリが形成されるが、ガス圧には影響しない。
【0034】
次に、ガス吸引用パイプ25からのガス吸引量、ベント30からのガス排気量及びベント部材31a及び31bのガス通気性の設定について説明する。
【0035】
たとえポンプ27の出力が一定であっても、ガス吸引用パイプ25からのガスの吸引量が一定になるとは限らない。ガス中に含まれるヤニがホース29内で詰まって通気性を低下させるからである。そこで、図3に示すように、上型10及び下型11を開き、上型10の下面開口をゴムパッキン36で塞いだ状態で、下面開口に流量計33及び圧力計34が配置されたホース35を接続する。そして、流量計33により観察される吸引量が0L/分、5L/分及び15L/分になるときの、ポンプ27の出力を調べる。
【0036】
また、図1及び図4(図2を下方から見た斜視図)に示すように、溶湯がサブ連結幅木部18eと下型11のベント30aとの間の隙間に入り込むと、バリが形成される。このバリはベント30aを通ずるガスの排気を妨げてガス圧を上昇させ、バリがなければガス圧は低くなる。そこで、2つのサブ連結幅木部18eにバリが発生した(ガス抜きゼロ)場合と、発生しない場合とを設定する。具体的には、「バリ有り」は幅木部18eの中子を削って強制的にバリを発生させて実現し、「バリ無し」は正常な中子を使用して実現する。
【0037】
さらに、図1において、新品の時は目詰まりしていないベント部材31a及び31bの細孔は、鋳造を繰り返すにつれて目詰まりし、その開孔率が低下する。開孔率が低下するとガスの通気量が減少する。そこで、細孔に目詰りがない(開孔率100%)場合と、目詰りがある(目詰り率25%、開孔率75%)場合とを設定する。具体的には図5に示すように、エアー圧調整装置41、流量計42及び圧力計43が配置された空気流通系44に、「目詰り無し」のベント部材31a及び31bと、「目詰り有り」のベント部材31a及び31bとをそれぞれ取り付け、所定圧力のエアーを流通させたときの単位時間当たりのエアー流量を測定し、記録する。
【0038】
以上の3つの因子を適宜組み合わせて、表1に示す6つの条件を設定する。
【0039】
【表1】
【0040】
上記条件1から6の下、第1実物中子片16内の第1から第4部分17c、17d、18c及び18dにおけるガス圧を、ガス圧検知用の第1、第2、第3及び第4パイプ23a、23b、24a及び24bの先端に取り付けた圧力センサにより測定し、測定結果を記録する。条件3の結果を図6の曲線及び図7(c)の棒グラフで示す。第1から第4部分17c、17d、18c及び18dにおけるガス圧の時間に対する変化を示す図6において、曲線aはメイン部17の第1部分17cおけるガス圧の変化を示し、曲線bはメイン部17の第2部分17dにおけるガス圧の変化を示す。また、曲線c及びdは(殆んど重なっている)それぞれ、サブ部18の第3部分18c及び第4部分18dにおけるガス圧の変化を示す。
【0041】
このグラフから明らかなように、メイン部17の第1部分17c及び第2部分17dにおけるガス圧は当初急速に上昇し、その後緩やかに上昇してピーク圧に達し、その後緩やかに下降している。サブ部18の第3部分18c及び第4部分18dにおけるガス圧も同様に変化している。そして、全体的にサブ部18のガス圧の方がメイン部17のガス圧よりも高い。
【0042】
このガス圧のピーク値が、直線eで示した溶湯圧よりも高くなると、鋳物製品にガス欠陥が生ずる。よって、溶湯圧がピーク値を超えないようにパイプ25からのガスの吸引量やベント部材31からのガスの通気量等を調整する。
【0043】
尚、その他の条件1、2、4、5及び6におけるガス圧の変化を図7(a)、(b)、(d)、(e)及び(f)において棒グラフで示す。条件1か6の何れの場合も、ピーク値が溶湯圧を超えず、ガス欠陥は生じなかった。
(2)モデル中子における整合、モデル中子よるデータ収集
次に、第1モデル中子片50の作成及びこれを用いて行うガス圧の予測について、図8、図9及び図10をもとに説明する。
【0044】
上記第1実物中子片16をガスを透過させない樹脂フィルムで全体を包装する。このフィルムの材料はシリコン樹脂(自硬性)で、厚さは中子15の外径寸法より約50から70mmである。また、16本の給気パイプ52と、それぞれ先端に圧力センサを備えた4本のガス検知用パイプ54a、54b、54c及び54dと、1本の吸引パイプ56と、4本のベントパイプ53を第1実物中子片16に突き立てる。
【0045】
各給気パイプ52はその先端が第1実物中子片16に所定深さ(ここでは全て同じ深さである。但し、深さは異なっても良い)入り込むように突き立て、突立場所は第1実物中子片16おけるガスの発生場所に対応させる。即ち、メイン部17及びサブ部18の表面(上面)側及び裏面(下面)側の全領域に亘らせる。4本のガス圧検知用パイプ54aから54d、1本の吸気パイプ56及び4本のベントパイプ53の突立場所は、それぞれ上記図1のガス圧検知パイプ23a、23b、24a及び24b、吸引パイプ25及びベント部材31a及び31bの突立場所に対応させる。各ベントパイプ53には流量制御弁57(図9参照)を取り付ける。尚、各パイプの突立てにより樹脂フィルム51に開いた孔の縁と各パイプとの間はシール部材によりシールして、空気漏れを防止する。
【0046】
こうして製作した第1モデル中子片(第1モデル鋳型部品に相当する)50では給気パイプ52からその内部にエアーを供給する。その際、単位経過時間当たりの給気量は一定とし、総給気量はガスの総発生量と等しくする。
【0047】
また、また吸引パイプ56からの空気の吸引量は上記第1実物中子片16と同様にポンプ27の駆動力を調整して3段階に切り換え、総吸引量は上記総吸引量と等しくする。ベント部材31a及び31bの目詰りに相当するベントパイプ53の単位時間当たりの通気量は、図9に示す流量調整弁57の弁開口度を調整して2段階に設定し、総通気量は上記ベント部材31からの総通気量と等しくする。尚、下型ベント30a及び30bからの排気量は、「バリ有り」の代わりに適当な蓋部材でベント30a及び30bの入口をふさぎ、「バリ無し」の場合はこの蓋部材を除去することにより2段階に調整する。
【0048】
こうして、第1モデル中子片50においても、第1実物中子片16の場合と同様に、条件1から6を設定する。
【0049】
次に、第1モデル中子片50の各条件1から6におけるガス圧の調整について説明する。第1モデル中子片50により第1実物中子片16におけるガス圧を予測するためには、第1モデル中子片50の第1から第4部分58a、58b、58c及び58dにおける空気圧(特にピーク圧)を、極力上記図7(a)から(f)のガス圧(特にピーク圧)に近づけることが必要である。そのために、単位時間当たりの各給気用パイプ52からの給気量、吸引パイプ56からの吸引量及び各ベントパイプ53からの通気量等を調整する。
【0050】
その際、第1実物中子片16ではガスは単位時間に対して不規則に発生するが、第1モデル中子片50では給気パイプ52からの給気は一定の割合で行っている。よって、吸引パイプ56からの空気の吸引、各ベントパイプ53からの空気の通気等を第1実物中子片16の場合と同様に行っても必ずしもガス圧は同じにならない。従って、各給気パイプ52からの給気量、吸引パイプ56からの空気の吸引量、各ベントパイプ53からの空気の通気量等の調整を繰り返し調整して、試行錯誤により、ピーク値が第1実物中子片16のピーク値に近くなるような給気量、吸引量、通気量等を見つける。
【0051】
こうして、条件1から6の下、第1モデル中子片50を用いて検知した第1から第4部分58aから58dおけるピーク圧を図7(a)から(f)において折れ線グラフで示す。例えば、図7(c)の折れ線グラフは、条件3即ち第1実物中子片16においてパイプ25からのガスの吸引量は5L/m、サブ連結幅木部18eでは「バリ有り」(下型ベント30からのガス抜き無し)、サブ連結幅木部18eでの目詰まりは「有り」、そしてベント部材31bの目詰りは「有り」(開孔率75%)に対応する。これによれば、第1実物中子片16のガス圧は、メイン部17の前方(第1)部では9.1であり、後方(第2)部では9.2、サブ部の前方(第3)部では12.1及び後方(第4)部では12.7である。これに対して、第1モデル中子片で50のガス圧は、メイン部17の前方(第1)部では10.4、後方部(第2)では11.6であり、サブ部18の前方(第3)部では13.3及び後方(第4)部では11.7である。
【0052】
これから明らかなように、ピーク圧が第1実物中子片16ではサブ部18の後方部18dに発生したのに対して、第1モデル中子片50ではサブ部18の前方部18cに発生し、発生場所は異なる。しかし、ピーク圧の値は第1実物中子片16では12.7であるのに対して、第1モデル中子片50では13.3であり、大差はない。
【0053】
尚、条件1の場合のピーク圧は第1実物中子片16では13.6で、第1モデル中子片50では13.8である。条件2の場合のピーク圧は第1実物中子片16では6.0で、第1モデル中子片50では7.6である。条件4の場合のピーク圧は第1実物中子片16では9.8で、第1モデル中子片50では10.5である。条件5の場合のピーク圧は第1実物中子片16では11.0で、第1モデル中子片50では9.7である。そして、条件6の場合のピーク圧は第1実物中子片16では8.2で、第1モデル中子片50では7.9である。
【0054】
こうして、何れの条件1から6でも、第1モデル中子片50によれば第1実物中子片16の場合に近いピーク圧が得れることが確認された。これにより、前述した3つの前提、即ち鋳造製品のガス欠陥に影響するのはピーク圧の値であり気体の種類はこの値の大きさには影響しないこと、実際の鋳造時に中子から発生したガスはその周りの溶湯を透過から外部に殆ど抜けないこと、及び実際の鋳造時にガス圧は開始から終了まで時間の経過につれて変化するがガス欠陥に影響するのはそのピーク値であること、の妥当性が裏付けられた。
(3)モデル中子によるピーク値の予測
第1の予測例として、例えば上記第1実物中子片16と同じ性質(空隙率、形状及び直径)の砂から成り、同形状で、寸法(体積)の異なる第2実物中子片におけるピーク圧の予測について説明する。この場合、例えば第1実物中子片の1.1倍の体積を持つ実物第2中子片(第2実物鋳型部品に相当する)を準備し、全体を樹脂製フィルムで包装する。次に、16本の給気用パイプ52、4本の圧力検知用パイプ58aから58d、1本の吸引用パイプ56、4本のベントパイプ53を突き立てる。こうして第2モデル中子片(第2モデル鋳型部品に相当する)を製作する。
【0055】
そして、第2モデル中子片において、給気パイプ52からの単位時間当たりの給気量及び総給気量や、ベントパイプ53からの単位時間当たりの排気量及び総排気量を、それぞれ第1実物中子片16即ち第1モデル中子片50の場合の1.1倍にして同様に調整する。
【0056】
このような給排気を行ったときの第1から第4部分58aから58dにおけるガス圧を検知用パイプ54aから54dのセンサにより検知する。その結果、第1から第4部分58aから58dの何れかのピーク圧が、第2実物中子片に対応する溶湯圧よりも大きければ、その部分でガス欠陥が発生するおそれがあることが予測される。反対に、第1から第4部分54aから54dの何れでのピーク圧が溶湯圧よりも低ければ、そのおそれはないと予測できる。
【0057】
第2の予測例として、例えば、上記第1実物中子片16と同形状で同じ体積を持ち、空隙率、形状係数又は直径が異なる砂から成る第2実物中子片の場合は、給気量、排気量を同じ条件にして行えば、砂種に応じたガス圧が予測できる。
【0058】
図10に、条件3の場合のガス圧予測の結果を示す。図10において、曲線g及びhはバリ連結幅木部18eにバリがある場合のそれぞれサブ部18の前方部及び後方部のガス圧と時間との関係を示し、曲線i及びjはバリ連結幅木部18eにバリがない場合のメイン17部のそれぞれ前方部及び後方部のガス圧と時間との関係を示す。
【0059】
このグラフから明らかなように、サブ部18の前方部及びサブ部18の後方部では15から20秒経過時点で、丸印で示すピーク圧が曲線eで示した溶湯圧よりも高くなっている。
(4)実施例の効果
このように、本実施例によれば、第1実物中子片16を用いたガス圧の検知により、条件1から6における第1から第4部分17c、17d、18c及び18dでのピーク圧を検知する。次に、第1モデル中子片50における空気の給気量、排気量及び通気量等を繰り返し調整することにより、その条件1から6におけるピーク圧を、第1実物中子片16の条件1から6におけるピーク圧に整合させる。これにより、第1モデル中子片50おいて第1実物中子片16と同等のピーク圧を得るために必要な給気量、排気量及び通気量等のデータを集める。
【0060】
従って、例えば新しい鋳造製品の鋳造のために中子15の中間中子片16の形状や寸法が変更になる場合に、以下の効果が得られる。
【0061】
第1に、第2モデル中子片によりピーク圧を予測することが可能になる。その結果、第2実物中子片の製作、該第2実物中子片を含む中子のキャビティへの設置、及びキャビティに溶湯を注入しての鋳造が、何れもが不要となる。これにより、中間中子片16即ち中子15の材料費が半減されるのみならず、ガス圧の検知作業に要する時間及び手間が低減される。
【0062】
第2に、中子15を構成する第3つの中子片16,19及び21のうち、最大ピーク圧が発生する中間中子片16のみを取り出してピーク圧を予測できる。これにより、上方中子片19及び下方中子片21の製作が不要になり、そのための材料費、時間、手間が節約できる。また、中間中子片16の設計が中子の設計、製造を遅らせることがなくなる。
【0063】
第3に第1実物中子片16を包装する樹脂フィルム51や、第1モデル中子片に供給する空気は簡単に入手でき、ガス圧検知に要する費用が安くできる。
【0064】
【発明の効果】
以上述べてきたように、本発明に係るモデルよる鋳型部品のガス圧予測方法は、砂製の第1実物鋳型部品のガス圧のピーク値を検知する検知工程と、第1モデル鋳型部品における空気の供給量及び排出量のデータを収集する収集工程と、第2実物鋳型部品におけるガス圧のピーク値を、第2モデル鋳型部品に空気を供給及び排出し収集したデータに基づき予測する予測工程と、から成る。
【0065】
従って、本発明のガス圧予測方法によれば、第2実物鋳型部品を使用した鋳造時に鋳物にガス欠陥が生ずるおそれがあるかどうかを、第2実物鋳型部品により実際に鋳造を行うことなく予測することができる。その結果、第2実物鋳型部品の鋳型内への設置や実際の鋳造等が不要になり、ピーク値検知のために要する時間及び手間を大幅に低減することができる。
【0066】
また、鋳物の設計変更に伴い鋳型部品の形状等を変更する場合に、設計後の鋳型部品によりガス欠陥が発生するか、を容易かつ迅速に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガス圧検知工程で使用する実物中子片16を示す説明図である。
【図2】 図1の中子15を形成する実物中子片16の表面側斜視図である。
【図3】 図1の吸引パイプ25の吸引量の測定を説明する説明図である。
【図4】 図2示した中間中子片16の裏面側斜視図である。
【図5】 図1のベント部材31の通気量の測定を説明する説明図である。
【図6】 図1の実物中子片16の4つの場所から発生するガスのガス圧の時間に対する変化を示すグラフである。
【図7】(a)(b)(c)(d)(e)及び(f)は、実物中子片19及びモデル中子片50を使用して6つの条件の下、4つの場所で検知したガス圧を示すグラフである。
【図8】 収集工程で使用するモデル中子片50を示す説明図である。
【図9】 図8のベントパイプ53の通気量の調整を説明する説明図である。
【図10】図8のモデル中子片50を使用して4つの場所で検知したガス圧の時間に対する変化を示すグラフである。
【図11】第1従来例を示す説明図である。
【図12】第2従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10:上型 11:下型
15:中子 16:中間中子片
17:メイン部 18:サブ部
17c:第1部分 17d:第2部分
18c:第3部分 18d:第4部分
18e:バリ連結幅木部 22a,22b:幅木部
23a、23b、24a、24b:ガス圧検知パイプ
25:給気パイプ 30a,30b:ベント
31a,31b:ベント部材 50:モデル中子片 51:フィルム 52:給気パイプ
53:ベントパイプ 56:吸引パイプ
54a、54b、54c、54d:ガス圧検知パイプ
Claims (6)
- 砂製の第1実物鋳型部品による鋳造時に、第1実物鋳型部品から発生するガスにより上昇する該第1実物鋳型部品内のガス圧のピーク値を検知する検知工程と、
前記第1実物鋳型部品を非通気性のフィルムで包装した第1モデル鋳型部品に空気を供給及び排出して、該第1モデル鋳型部品内の空気圧のピーク値及び発生場所を上記ガス圧のピーク値及び発生場所と整合させ、その際の空気の供給量及び排出量のデータを収集する収集工程と、
前記第1実物鋳型部品と同形状で寸法、砂粒子の空隙率、形状又は直径が異なる砂製の第2実物鋳型部品による鋳造時におけるガス圧のピーク値を、該第2実物鋳型部品を非通気性のフィルムで包装した第2モデル鋳型部品に前記収集工程で収集したデータに基づき、空気を供給及び排出することにより予測する予測工程と、から成ることを特徴とするモデルによる鋳型部品のガス圧予測方法。 - 前記第1実物鋳型部品は、中子を形成する複数の中子片の一つである請求項1記載のモデルによる鋳型部品のガス圧予測方法。
- 前記検知工程において、ガス圧のピーク値は前記第1実物鋳型部品の複数箇所で検知する請求項1又は2記載のモデルによる鋳型部品のガス圧予測方法。
- 前記検知工程において、ガス圧のピーク値が所定値を超えないように前記第1実物鋳型部品からガスを排出する請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載のモデルによる鋳型部品のガス圧予測方法。
- 前記収集工程において、空気は複数箇所から供給する請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載のモデルによる鋳型部品のガス圧予測方法。
- 前記収集工程において、空気は単位時間当たり一定量ずつ供給する請求項1〜5のうちのいずれか一つに記載のモデルによる鋳型部品のガス圧予測方法。
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JPH04164218A (ja) * | 1990-10-26 | 1992-06-09 | Aisin Chem Co Ltd | 鋳型内ガス圧検知方法 |
JPH08174149A (ja) * | 1994-12-28 | 1996-07-09 | Toyota Motor Corp | 鋳造用砂型とその成形方法及び成形装置 |
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