JPH10113757A - ダイカスト鋳造法及び該鋳造法に用いる金型用ガス抜き装置 - Google Patents

ダイカスト鋳造法及び該鋳造法に用いる金型用ガス抜き装置

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JPH10113757A
JPH10113757A JP26869896A JP26869896A JPH10113757A JP H10113757 A JPH10113757 A JP H10113757A JP 26869896 A JP26869896 A JP 26869896A JP 26869896 A JP26869896 A JP 26869896A JP H10113757 A JPH10113757 A JP H10113757A
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gas
mold cavity
air
die
mold
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JP26869896A
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Minetaka Fujita
峰隆 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型キャビティ内の空気等の気体を吸引減圧
する時の吸引減圧の程度や射出スリーブ及び金型キャビ
ティ内の空気等の気体を酸素ガスと置換する時の酸素ガ
ス置換量を定量的に検知できるようにすると共に、ガス
抜き溝等に溶湯の詰まりが生じる惧れがないようにす
る。 【解決手段】 金型キャビティ2内からガス抜き装置A
を通して外部に排出される空気等の気体の排出量又は酸
素ガス濃度が設定値になったらダイカスト機の射出装置
を動作させるようにし、ガス抜き装置Aの可動側ブロッ
ク3aと固定側ブロック3bの衝合せ面5に、金型キャ
ビティに通じるオーバーフローランナー6と,波板状の
ガス抜き溝7と,これらオーバーフローランナーとガス
抜き溝を連通させるベントランナー8を形成せしめ、可
動側ブロックにはガス抜き溝の終端位置に押出し凹部8
を形成すると共に、衝合せ面から外部並びに押出し凹部
に通じる排気通路10を形成し、該排気通路をオーバー
フローランナーを上昇してきた溶湯に押圧されて摺動す
る弁棒12で開閉自在ならしめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカスト鋳造
法、特に、型閉め後に金型キャビティ内の空気等の気体
を吸引減圧しその状態でもって金型キャビティ内に溶湯
を供給する真空ダイカスト法(GF法)や、射出スリー
ブ及び金型キャビティ内の空気等の気体を酸素ガスと置
換しその状態でもって金型キャビティ内に溶湯を供給す
る酸素雰囲気ダイカスト法(PF法)を実施するのに適
したダイカスト鋳造法、並びにこれらのダイカスト鋳造
法に用いると有用なダイカスト金型用ガス抜き装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】通常の真空ダイカスト法(GF法)で
は、金型キャビティ内の空気等の気体を真空バルブ(G
Fバルブ)を通してむやみに吸引減圧していただけであ
るため、金型キャビティ内の吸引減圧の程度を定量的に
知ることができず、それ故に必要以上に金型キャビティ
内の吸引減圧を行ない鋳造タイムを長引かせ、しかも鋳
造の際に金型キャビティからオーバーフローしてきた溶
湯がガス抜き装置のエアベントに薄い鋳バリとなって残
留したり真空バルブ(GFバルブ)等に侵入して動作不
良を起こしやすいなどの不具合があった。
【0003】また、従来の酸素雰囲気ダイカスト法にあ
っては、酸素ガスを射出スリーブから漫然と供給してい
ただけであるため、射出スリーブ及び金型キャビティ内
の酸素ガス置換量を定量的に知ることができず、それ故
に置換不足(酸素不足)によるガスホールの発生や酸素
過多による未反応酸素による鋳巣の発生を来すことがあ
ると共に、鋳造の際に薄い鋳バリでガス抜き装置のエア
ベントが詰まる等して酸素ガスの置換が十分に行なわれ
ない等の難しさがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な不具
合に鑑みてなされたものであり、金型キャビティ内の空
気等の気体を吸引し減圧する時の吸引減圧の程度や、射
出スリーブ及び金型キャビティ内の空気等の気体を酸素
ガスと置換する時の酸素ガス置換量を定量的に知ること
が可能となり、その結果、金型キャビティ内を減圧する
のにいたずらに鋳造タイムを長引かせたり、射出スリー
ブ及び金型キャビティ内の空気等の気体を酸素ガスと置
換するのに酸素ガスの過不足を来す恐れがないダイカス
ト鋳造法を提供せんとするものである。また、本発明の
もう一つの目的は、これらのダイカスト鋳造法(真空ダ
イカスト法及び酸素雰囲気ダイカスト法)を実施するの
に共通して使用できると共に、ガス抜き溝等に鋳バリが
残留したり溶湯の詰まりが生じる惧れがなく、且つ小型
に組立てることが可能なダイカスト金型用ガス抜き装置
を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成する本発
明のダイカスト鋳造法は、型閉め後に金型キャビティ内
の空気等の気体を吸引減圧して金型キャビティ内に溶湯
を供給するか又は射出スリーブ及び金型キャビティ内の
空気等の気体を酸素ガスと置換しておいて金型キャビテ
ィ内に溶湯を供給するダイカスト鋳造法において、金型
キャビティ内を通して外部に排出される空気等の気体の
排出量又は金型キャビティ内を通して外部に排出される
酸素ガスの濃度が設定値になったら、ダイカスト機の射
出装置を動作させて金型キャビティ内に溶湯を射出充填
させるようにした事を特徴としたものである。また、本
発明に係るダイカスト金型用ガス抜き装置は、可動型側
に設置される可動側ブロックと固定型側に設置される固
定側ブロックの衝合せ面に、金型キャビティに通じるオ
ーバーフローランナーと,波板状のガス抜き溝と,これ
らオーバーフローランナーとガス抜き溝を連通させるベ
ントランナーを形成せしめ、且つ前記可動側ブロックに
は前記ガス抜き溝の終端位置に押出し凹部を形成すると
共に、前記衝合せ面から外部並びに上記押出し凹部に通
じる排気通路を形成し、該排気通路を前記オーバーフロ
ーランナーを上昇してきた溶湯に押圧されて摺動する弁
棒で開閉自在ならしめた事を特徴としたものである。こ
の際、前記ガス抜き溝の始端位置と前記押出し凹部に押
出しピンを配置したり、前記排気通路からエアーブロー
用通路を分岐せしめることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例を
図面に基づいて説明する。図中Aは、ダイカスト機の金
型1に金型キャビティ2に通じるように設置されている
本発明に係るガス抜き装置を示し、このガス抜き装置A
の排気通路10の外部接続口10cに、空気等の気体の
流量を測定するための気体流量計(ガスメーター)又は
酸素ガスの濃度を測定するための酸素ガス濃度計Bが接
続され、さらにその先には上記気体流量計(ガスメータ
ー)や酸素ガス濃度計Bで測定された測定値(空気等の
気体の排出量や酸素ガス濃度)を設定値と比較する比較
器Cが電気的に接続され、その比較器Cの出力信号をダ
イカスト機の射出装置に入力するように構成されてい
る。
【0007】而して、型閉め後に金型キャビティ内の空
気等の気体を吸引して減圧しその状態でもって金型キャ
ビティ2内に溶湯を供給するダイカスト鋳造法(真空ダ
イカスト法)を実施する際には、ガス抜き装置Aの排気
通路10の外部接続口10cに気体流量計(ガスメータ
ー)Bを接続すると共に真空ポンプ(図示せず)を接続
せしめ、金型キャビティ内からガス抜き装置Aの排気通
路10を通して外部に排出される空気等の気体の排出量
を測定し、その排出量が設定値(例えば、金型キャビテ
ィの容積+α)になったら、比較器Cから信号を発信し
て真空ポンプの動作が停止させると同時にダイカスト機
の射出装置を動作させて、金型キャビティ2内に溶湯を
射出充填するようになす。
【0008】また、型閉め後に射出スリーブ及び金型キ
ャビティ2内の空気等の気体を酸素ガスと置換しその状
態でもって金型キャビティ内に溶湯を供給するダイカス
ト鋳造法(酸素雰囲気ダイカスト法)を実施する場合に
は、ガス抜き装置Aの排気通路10の外部接続口10c
に酸素ガス濃度計Bを接続せしめて、射出スリーブから
供給された酸素ガスが金型キャビティ内からガス抜き装
置Aの排気通路10を通して外部に排出される際の酸素
ガス濃度を測定し、その酸素ガス濃度が設定値になった
ら、比較器Cから信号を発信して酸素ガスの供給を停止
させると同時にダイカスト機の射出装置を動作させて、
金型キャビティ内に溶湯を射出充填するようになす。
尚、この場合に、酸素ガス濃度計に替えて気体流量計
(ガスメーター)をガス抜き装置Aの排気通路10の外
部接続口10cに接続せしめて、金型キャビティ2内か
らガス抜き装置Aの排気通路10を通して外部に排出さ
れる空気等の気体の排出量を基にして射出スリーブ及び
金型キャビティ2における酸素ガスの置換量を判断し
て、ダイカスト機の射出装置を動作させるようにしても
良い。
【0009】次に、本発明に係るガス抜き装置Aについ
て説明する。ガス抜き装置Aは、金型1の可動型1a側
に設置される可動側ブロック3aと固定型1b側に設置
される固定側ブロック3bとで構成され、金型(可動型
1a及び固定型1b)1の型合わせ面1cにおける上部
位置や側部位置に形成した設置凹部4a,4b内或いは
金型(可動型1a及び固定型1b)1の外周面上に設置
され、金型(可動型1a及び固定型1b)1の型開閉動
作と一体になって開閉動作する。尚、固定側ブロック3
bは、固定型1bの型合わせ面に代替えさせることも可
能である。
【0010】そして、可動側ブロック3aと固定側ブロ
ック3bの衝合せ面5には、金型キャビティ2に通じる
オーバーフローランナー6と,ガス抜き溝7と,これら
オーバーフローランナー6とガス抜き溝7を連通させる
ためのベントランナー8及び,後述する押出し凹部9と
排気通路10を連通させるための連絡路11等が形成さ
れる。
【0011】オーバーフローランナー6は、金型キャビ
ティ2内の空気等の気体や酸素ガス並びに金型キャビテ
ィ2をオーバーフローして上昇してきた溶湯を本装置A
内に導くための通路であり、空気等の気体や酸素ガス並
びに溶湯が容易に通過し得る大きさの断面積を有する適
当な長さに形成し、金型(可動型1aと固定型1b)1
の型合わせ面1cに形成された金型キャビティ2に通じ
るオーバーフロー通路(湯溜りやエアベント)1dに連
通接続され、その終端位置に弁棒12を延長線上に配置
する共に、ガス抜き溝7に通じるベントランナー8を分
岐させる。
【0012】ガス抜き溝7は、オーバーフローランナー
6から上昇してきた金型キャビティ2内の空気等の気体
や酸素ガスを通過させると同時に金型キャビティをオー
バーフローして上昇してきた溶湯がフラッシングしない
ように薄い膜状に凝固させてしまうためのものであり、
溶湯が進行する方向と直交する方向に凹凸を有する波板
状に形成する。そして、このガス抜き溝7の始端位置と
終端位置に、ガス抜き溝7内で凝固した鋳バリm1 を押
し出すための押出しピン13a,13bをそれぞれ出没
自在に配置せしめる。
【0013】ベントランナー8は、オーバーフローラン
ナー6とガス抜き溝7を連通させるための通路であり、
オーバーフローランナー6から上昇してきた溶湯が弁棒
12を押し上げる前にガス抜き溝7に進入することがな
いように、オーバーフローランナー6の終端位置よりガ
ス抜き溝7の始端位置にわたって途中から分岐させたり
迂回させて適当な形状に形成する。尚、ベントランナー
8には、このベントランナー8内で凝固した鋳バリm2
を押し出すための押出しピン13cを、ベントランナー
8の形状に応じて1個ないしは複数個を配置せしめる。
【0014】さらに可動側ブロック3aには、ガス抜き
溝7の終端位置に押出し凹部9を形成すると共に、衝合
せ面5から外部並びに押出し凹部9に通じる排気通路1
0を形成し、その排気通路10を弁棒12でもって開閉
自在とする。
【0015】押出し凹部9は、ガス抜き溝7を上昇して
きた溶湯が排気通路10に至らないように溶湯を溜めて
せき止めるためものであり、ガス抜き溝7の終端位置に
適当な深さの縦穴様に形成し、その奥部に押出しピン1
3bを出没自在に配置せしめ、この押出し凹部9内で凝
固生成された鋳バリm3 を、ガス抜き溝7内で凝固生成
された鋳バリm1 と共に押し出すようにする。
【0016】排気通路10は、金型キャビティ2からガ
ス抜き溝7を通って来た空気等の気体や酸素ガスを本装
置Aの外部に排出させるための通路であり、可動側ブロ
ック2の衝合せ面5から可動側ブロック3aの側面又は
上面の外部にわたって穿ち形成すると共に、可動側ブロ
ック3aの衝合せ面5に形成せしめた連絡路11を通し
て押出し凹部9と連通させてなる。
【0017】また、排気通路10には、その中途部から
可動側ブロック3aの外部にわたるようにエアーブロー
用通路17を分岐せしめ、エアーブロー用通路17の外
部接続口17aに圧搾エアー源を接続させる。尚、図中
1eは、エアーブロー用通路17の外部接続口17aを
収容するための可動型1aに形成された凹部である。
【0018】弁棒12は、排気通路10を開閉するため
のものであり、頭部12aを有する無垢の細長い棒形状
に形成すると共に、上記頭部12aに近い上部に他の部
分よりもやや小径状に形成せしめた開閉弁部12bを形
成してなり、排気通路10の中途部分を貫通するように
形成された弁設置穴14内に上下摺動自在に設置すると
共に、上記頭部12aが可動側ブロック3aの上面3
a’上に位置し、上記開閉弁部12bが排気通路10上
に位置し、更に先端12cがオーバーフローランナー6
の終端に位置するようにそれぞれ配置する。
【0019】弁棒12の弁設置穴14は、排気通路10
の中途部分、具体的には可動側ブロック3aの衝合せ面
5から奥行き方向に穿ち形成された縦穴部分10aと可
動側ブロック3aの側面又は上面の外部にわたり穿ち形
成された横穴部分10bとが交わる部分を上下方向に貫
通するように形成する。
【0020】尚、図中15は可動側ブロック3aの上面
3a’上に固着された補助ブロックを示し、また図中1
6はオーバーフローランナー6を上昇してきた溶湯でも
って突き上げられた弁棒12を元の位置に押し下げるた
めのエアシリンダーを示す。このエアシリンダー16
は、可動側ブロック3aと固定側ブロック3bの衝合せ
面5を開いて鋳バリm1 ,m2 ,m3 を除去した後に弁
棒12が自重で元の位置に復帰するように構成すれば、
必ずしも無くとも良い。
【0021】而して、本ガス抜き装置Aの使用に際し、
可動側ブロック3aを金型1の可動型1a側に設置し固
定側ブロック3bを金型1の固定型1b側に設置して、
排気通路10の外部接続口10cに気体流量計(ガスメ
ーター)B及び真空ポンプを接続させれば、金型キャビ
ティ2内の空気やガスを吸引減圧して鋳造する真空ダイ
カスト法を実施するためのガス抜き減圧装置となり、ま
た排気通路10の外部接続口10cに気体流量計(ガス
メーター)または酸素ガス濃度計Bを接続させれば、射
出スリーブと金型キャビティ2内の空気等の気体を酸素
ガスと置換して鋳造する酸素雰囲気ダイカスト法を実施
するための酸素ガス置換ガス抜き装置となる。
【0022】即ち、排気通路10の外部接続口10cに
気体流量計(ガスメーター)B及び真空ポンプを接続さ
せた場合には、金型(可動型1a及び固定型1b)1を
型締めして可動側ブロック3aと固定側ブロック3bを
衝き合せた後、真空ポンプを動作させると、金型キャビ
ティ2内の空気等の気体が金型(可動型1a及び固定型
1b)1のオーバーフロー通路1dからオーバーフロー
ランナー6を通って、ベントランナー8→ガス抜き溝7
→押出し凹部9→連絡路11→排気通路10(の縦穴部
分10a→弁棒12の開閉弁部12b→横穴部分10
b)と順に通過して外部に排出され、金型キャビティ2
内が減圧される。そして、外部に排出される空気等の気
体の排出量が設定値(例えば、金型キャビティの容積+
α)になると、気体流量計(ガスメーター)Bに電気的
に接続された比較器Cからダイカスト機の射出装置に信
号が発信され、真空ポンプによる減圧動作が停止すると
同時に、ダイカスト機の射出装置が射出動作を開始す
る。
【0023】射出装置のプランジャチップが前進動作し
て、射出スリーブ内の溶湯が金型キャビティ2に射出さ
れると、その大部分は金型キャビティ2内に充填される
が、金型キャビティからオーバーフローした溶湯は金型
1のオーバーフロー通路1dからオーバーフローランナ
ー6を上昇して来て、弁棒12の先端12cに衝突する
と共に、ベントランナー8内に進入する。そして、弁棒
12の先端12cに衝突した溶湯は、その勢いでもって
弁棒12を上方に押し上げる。すると弁棒12の開閉弁
部12bが排気通路10を通過して、排気通路10が弁
棒12で閉鎖される。一方、ベントランナー8内に進入
した溶湯は、ガス抜き溝7を通って最終的に押出し凹部
9内に溜まりせき止められる。(図6の状態)。
【0024】然る後、金型キャビティ2内の溶湯が所定
時間冷却されて凝固すると、オーバーフローランナー6
から押出し凹部9の内部に至る溶湯も凝固するので、金
型1を型開きして可動側ブロック3aを固定側ブロック
3bから分離した後、各押出しピン13a,13b,1
3cを同時に前進動作させて鋳バリm1 ,m2 ,m3
鋳造製品と共に押し出し除去する。(図7の状態)。
【0025】その後、弁棒12はエアシリンダー16を
動作させるか自重により元の位置に押し下げられ、他方
エアーブロー用通路17から圧搾エアーを吹き込むんで
排気通路10の縦穴部分10a等に残っていた鋳バリを
除去すると共に、金型キャビティ2と一緒に可動側ブロ
ック3aと固定側ブロック3bの衝合せ面5をエアブロ
ーして、再び金型1a,1bを型締めし可動側ブロック
3aと固定側ブロック3bを衝合させ、以下、上述した
動作を繰り返す。
【0026】また、排気通路10の外部接続口10cに
気体流量計(ガスメーター)や酸素ガス濃度計Bを接続
させた場合には、金型1を型締めし可動側ブロック3a
と固定側ブロック3bを衝き合せた後、射出スリーブ内
に酸素ガスを吹き込む。すると、射出スリーブ及び金型
キャビティ内の空気やガスが酸素ガスで押し出されて置
換され、空気やガスと共に余剰の酸素ガスがオーバーフ
ローランナー6から排気通路10を通って外部に排出さ
れるので、その排出量を気体流量計(ガスメーター)で
計測するか或いは酸素ガス濃度計Bで酸素ガスの濃度を
測定することにより酸素ガスの置換量を検知し、これら
空気等の気体の排出量又は酸素ガス濃度が設定値になっ
たら、酸素ガスの供給を停止すると同時に、ダイカスト
機の射出装置を動作させる。すると以下、上述した排気
通路10の外部接続口10cに真空ポンプを接続させた
場合と同様の動作を繰り返すものである。
【0027】
【発明の効果】本発明のダイカスト鋳造法によれば、金
型キャビティ内の空気等の気体を吸引し減圧する時の吸
引減圧の程度や、射出スリーブ及び金型キャビティ内の
空気等の気体を酸素ガスと置換する時の酸素ガス置換量
を定量的に知ることが可能となり、その結果、金型キャ
ビティ内を減圧するのにいたずらに鋳造タイムを長引か
せたり、射出スリーブ及び金型キャビティ内の空気等の
気体を酸素ガスと置換するのに酸素ガスの過不足を来す
恐れがなくなり、鋳造製品の品質の安定化を期すること
が出来る。
【0028】また、本発明のダイカスト金型用ガス抜き
装置によれば、排気通路の外部接続口に真空ポンプを接
続させれば金型キャビティ内の空気やガスを吸引減圧し
て鋳造する真空ダイカスト法を実施するためのガス抜き
減圧装置となり、また排気通路の外部接続口に気体流量
計(ガスメーター)や酸素ガス濃度計を接続させれば射
出スリーブと金型キャビティ内の空気を酸素ガスと置換
して鋳造する酸素雰囲気ダイカスト法を実施するための
酸素ガス置換ガス抜き装置となり、真空ダイカスト法及
び酸素雰囲気ダイカスト法の両方に共通して使用するこ
とが出来る。
【0029】しかも、真空ダイカスト法を実施する従来
のガス抜き装置のようにGFバルブを必要としないの
で、ガス抜き装置として小型に組立てることが可能とな
り、設置スペースの制約を受けることが少なくなる。
【0030】また、請求項3記載のダイカスト金型用ガ
ス抜き装置によれば、ガス抜き溝の始端位置と押出し凹
部(ガス抜き溝の終端位置)に押出しピンを配置せしめ
てなるので、本装置内で生成された鋳バリを確実且つ容
易に押出し除去することが出来る。即ち、金型キャビテ
ィからオーバーフローしてきた溶湯がガス抜き溝等に薄
い鋳バリとなって残留する恐れをなくすることが出来る
ものである。
【0031】更に、請求項4記載のダイカスト金型用ガ
ス抜き装置によれば、排気通路のエアーブロー口側から
圧搾エアーを吹き込んで排気通路等に残っている鋳バリ
をエアーブローするようにしたので、真空ダイカスト法
を実施する従来のチルベントバキュームと比較して、ガ
ス抜き溝等に鋳バリが残留したり溶湯の詰まりが生じる
惧れがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るガス抜き装置を金型に設置し
た状態を示す正面図。
【図2】 本発明に係るガス抜き装置の実施の一例を
示す一部切欠正面図。
【図3】 図2の(X)−(X)線に沿う断面図。
【図4】 図2の(Y)−(Y)線に沿う断面図。
【図5】 図2の(Z)−(Z)線に沿う断面図。
【図6】 溶湯が進入してきた状態を示す図2の
(X)−(X)線に沿う断面図。
【図7】 鋳バリを押出している状態を示す斜視図。
【符号の説明】
A………ガス抜き装置 m1 ,m2 ,m3
……鋳バリ B………気体流量計(ガスメーター)や酸素ガス濃度計 C………比較器 1………金型 1a……可動型 1b……固定型 1c……型合わせ面 1d……オーバー
フロー通路 2………金型キャビティ 3a……可動側ブ
ロック 3b……固定側ブロック 4a,4b……設
置凹部 5………衝合せ面 6………オーバー
フローランナー 7………ガス抜き溝 8………ベントラ
ンナー 9………押出し凹部 10……排気通路 10a…縦穴部分 10b…横穴部分 10c…外部接続口 11……連絡路 12……弁棒 12a…弁棒の頭
部 12b…開閉弁部 12c…弁棒の先
端 13a,13b,13c……押出しピン 14……弁設置穴 15……補助ブロ
ック 16……エアシリンダー 17……エアーブ
ロー用通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型閉め後に金型キャビティ内の空気等
    の気体を吸引減圧して金型キャビティ内に溶湯を供給す
    るか又は射出スリーブ及び金型キャビティ内の空気等の
    気体を酸素ガスと置換しておいて金型キャビティ内に溶
    湯を供給するダイカスト鋳造法において、金型キャビテ
    ィ内を通して外部に排出される空気等の気体の排出量又
    は酸素ガス濃度が設定値になったらダイカスト機の射出
    装置を動作させるようにした事を特徴とするダイカスト
    鋳造法。
  2. 【請求項2】 可動型側に設置される可動側ブロック
    と固定型側に設置される固定側ブロックの衝合せ面に、
    金型キャビティに通じるオーバーフローランナーと,波
    板状のガス抜き溝と,これらオーバーフローランナーと
    ガス抜き溝を連通させるベントランナーを形成せしめ、
    且つ前記可動側ブロックには前記ガス抜き溝の終端位置
    に押出し凹部を形成すると共に、前記衝合せ面から外部
    並びに上記押出し凹部に通じる排気通路を形成し、該排
    気通路を前記オーバーフローランナーを上昇してきた溶
    湯に押圧されて摺動する弁棒で開閉自在ならしめた事を
    特徴とするダイカスト金型用ガス抜き装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス抜き溝の始端位置と前記押出
    し凹部に押出しピンを配置せしめてなる請求項2記載の
    ダイカスト金型用ガス抜き装置。
  4. 【請求項4】 前記排気通路からエアーブロー用通路
    を分岐せしめてなる請求項2記載のダイカスト金型用ガ
    ス抜き装置。
JP26869896A 1996-10-09 1996-10-09 ダイカスト鋳造法及び該鋳造法に用いる金型用ガス抜き装置 Pending JPH10113757A (ja)

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