JP4729792B2 - 画像表示素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射型空間光変調素子、または、透過型空間光変調素子を有し、フィールドシーケンシャルカラー方式を用いてカラー画像の表示を行う画像表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、種々の画像表示素子及び画像表示装置が提案されている。この画像表示素子及び画像表示装置としては、ホログラムカラースイッチなどを用いて、白色の照明光の色成分を時分割的に切換えてカラー表示を行うフィールドシーケンシャルカラー方式を採用したものがある。
【0003】
〔1〕従来のホログラムカラースイッチの原理
従来、ホログラムカラースイッチとして、例えば、ホログラフィック高分子分散液晶パネル(以下、「H−PDLC」という)を用いた反射型のものが提案されている。なお、参考論文としては、“Alignment-controlled holographic polymer dispersed liquid cristal(H−PDLC)for reflective display devices"(part of the IS&T/SPIE Conference on Liquid Crystal Materials, devices, and Applications VI(january 1998) )がある。
【0004】
このホログラフィック高分子分散液晶パネルは、図14に示すように、セルギャップが5μm乃至20μm程度でそれぞれに透明電極101,101が形成された一対の硝子基板102,102を有し、これら硝子基板102,102間に液晶部103を封入して構成されている。液晶部103の液晶分子104a,104bは、硝子基板102,102に平行に配向されている。また、この液晶部103においては、周期的に高分子層105及び液晶層106が積層された構造が形成されている。
【0005】
高分子層105及び液晶層106の積層構造は、液晶部103中に2方向からの光束を入射させ、これら光束による干渉縞を形成し、この干渉縞に応じた露光を行うことによって形成する。すなわち、液晶部103においては、干渉縞の明部において、光重合などの反応が生ずることにより、高分子層105が形成され、残部が液晶層106となる。反射型のホログラムにおいては、干渉縞のピッチは、露光波長の約半分となる。したがって、屈折率が1.5程度の媒質中では、干渉縞のピッチは、0.15μm乃至0.25μm程度となる。
【0006】
そして、このホログラフィック高分子分散液晶パネルにおいては、透明電極101,101間に電圧を印加するための電源107が、スイッチ108を介して接続されている。図14に示すように、スイッチ108が開放され透明電極101,101間に電圧が印可されない状態では、液晶分子104a,104bには電界がかからず、全ての液晶分子104a,104bは、硝子基板102,102に平行に配向している。このとき、高分子層105の屈折率と液晶層106の屈折率とが略々等しくなっていれば、入射光109に対して回折は生じず、ほとんどの入射光109は、そのままホログラフィック高分子分散液晶パネルを透過する。
【0007】
そして、図15に示すように、スイッチ108が閉成され、透明電極101,101に電圧が印可された状態では、液晶分子104a,104bに電界がかかり、液晶層106に存在する液晶分子104aは、硝子基板102に対して垂直に配向する。しかし、高分子層105に存在する液晶分子104bは、高分子との相互作用により配向方向を変えず、硝子基板102に平行な状態を保つ。したがって、高分子層105と液晶層106との間で屈折率の違いが生じ、入射光109のうちのブラッグ(Bragg)条件を満たす波長の近傍の波長帯域の成分は、選択的に回折され反射される。
【0008】
以上の原理により、それぞれ赤、緑、青の色光を反射するように異なるピッチの積層構造を有するホログラム部を少なくとも3層積層させ、それらをスイッチング制御することにより、白色入射光から、赤、緑、青の色光成分を選択的に反射させるカラースイッチ動作が可能となる。
【0009】
〔2〕従来のフィールドシーケンシャルカラー方式投射型の画像表示装置の構成
そして、従来のホログラムカラースイッチを用いたフィールドシーケンシャル方式投射型のカラー画像表示装置は、図16に示すように、ホログラムカラースイッチとして、図14及び図15により上述したような「H−PDLC」パネルを用いて構成される。
【0010】
この画像表示装置においては、ランプ光源111より射出された照明光は、光束断面形状の補正、光束断面光強度の均一化、発散角制御などの機能を有する照明光学系112に入射する。この照明光学系112は、第1フライアイレンズ113、第2フライアイレンズ114、無偏光状態の光束を、P偏光、または、S偏光のいずれか一方の偏光に50%以上の効率で揃える機能を有するP−S偏光変換器115を有して構成されている。
【0011】
照明光学系112から射出された照明光は、「H−PDLC」カラースイッチ116に所定の入射角を有して入射する。照明光学系112を通過した光束は、この例においては、主に図16の紙面に平行な方向に電気ベクトルが振動する偏光状態、つまり、「H−PDLC」カラースイッチ116の反射面に対してP偏光となっている。
【0012】
この「H−PDLC」カラースイッチ116において、前述したように、R(赤色),G(緑色),B(青色)の各色に対応したホログラム層に順次電界が印可されることにより、入射した白色照明光より各色成分が順次選択的に回折され反射される。
【0013】
「H−PDLC」カラースイッチ10において反射された各色光は、結像光学系117により集光され、1/2波長板118を透して、偏光性ビームスプリッタ119(以下、PBSという)に入射する。1/2波長板118は、PBS119の誘電体反射膜120の膜特性に入射偏光方向を合わせるため、図16の紙面に平行なP偏光光をS偏光光に変換する。PBS119に入射したS偏光光は、誘電体反射膜120にて反射され、反射型空間光変調素子121に入射する。この反射型空間光変調素子121は、結像光学系117を介して、第2フライアイレンズ114と共役な関係となされている。
【0014】
反射型空間光変調素子121に入射した直線偏光光は、この反射型空間光変調素子121の画素単位で偏光状態を変調されて反射され、再び、PBS119の誘電体反射膜120に入射する。ここで、誘電体反射膜120に対するP偏光成分のみが透過することにより検波がなされ、偏光変調が輝度変調に変換される。このようにして輝度変調に変換された射出光束は、投影光学系122により、スクリーン123上に投影され、反射型空間光変調素子121の拡大像が結像される。
【0015】
ここで、「H−PDLC」カラースイッチ116と反射型空間光変調素子121とは、同期して駆動される。すなわち、反射型空間光変調素子121が、「H−PDLC」カラースイッチ116が反射する色光成分に対応するモノクロ画像を順次表示することにより、観察者は、各色成分の画像を積分して観察することになり、カラー画像を認識することができる。「H−PDLC」カラースイッチ116における色切り替えの周波数は、少なくとも、1フレーム、すなわち、1/60秒内に、R(赤色),G(緑色),B(青色)が各1回選択される周波数、すなわち、180Hz以上が望ましい。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が、解決しようとする課題は、以下のものである。
【0017】
〔1〕従来のホログラムカラースイッチが反射型であることによる問題点
(1)回折効率が十分に確保できる波長帯域が狭いこと
従来のホログラムカラースイッチにおいては、光源として、自然光、あるいは、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプなどを使用した画像表示装置に用いる場合、光利用効率が非常に低くなってしまうという問題がある。なお、これは、色純度とは相反する性能である。
【0018】
屈折率変調型の体積ホログラムの場合、Qファクターの値により多少の変動はあるが、屈折率変調度0.05、ホログラムの平均屈折率1.52、厚さ15μmのホログラムで、その回折効率の半値全幅(Full Width Half Maximum(以下、FWHMという。))すなわち、回折効率がピークから1/2になる波長幅は、15nm程度と小さい。
【0019】
例えば、図17に示すように、屈折率変調度0.05、厚さ15μm、読出し光の入射角30°、再生光射出角0°、製造波長532nmの反射型ホログラムの回折効率の再生波長依存性においては、図18に示すように、回折効率のFWHMは、約15nmとなっている。
【0020】
このため、放射波長帯域がブロードなランプ光源からの放射光を有効に照明光として使用するためには、波長帯域の異なるホログラムを積層させて使用する必要がある。例えば、青色光用としては、420nm乃至435nm、435nm乃至450nm、450nm乃至465nmをそれぞれ回折効率のFWHMとして有する3枚程度のホログラムを積層して使用する必要がある。このような構成を採ることは、ホログラムの表面反射による光利用効率の劣化、製造の煩雑化やコスト増加を招来することとなる。
【0021】
(2)PBS(偏光性ビームスプリッタ)の機能を兼ねることができないこと
反射型空間光変調素子を用いた従来の投射型の画像表示装置においては、図16に示すように、反射型空間光変調素子を照明するために、偏光性ビームスプリッタ(以下PBSという。)を用いる必要がある。
【0022】
ところが、このPBSには、以下のような問題点がある。
【0023】
(I)PBSは、少なくとも反射型空間光変調素子の一辺よりも長い辺を有する立方体形状を有するため、反射型空間光変調素子と投射光学系との距離、すなわち、投射光学系のバックフォーカスが長くなる。投射光学系のバックフォーカスが長いことは、装置構成の大型化を招き、また、投射光学系をFナンバの小さい明るい光学系とすることを困難とする。投射光学系がFナンバの大きい暗い光学系であることは、光利用効率の低下を招くこととなる。
【0024】
(II)PBSは、通常、硝子製であるため、装置の重量増加が招来される。
【0025】
(III)PBSは、複屈折及び熱歪みを抑えるために、良質の硝材により作製しなければならず、また、P偏光とS偏光との分離のために誘電体多層膜を用いているため、作製が困難であり、高価である。
【0026】
(IV)PBSは、偏光分離特性の入射光波長依存性及び入射角度依存性が大きいため、高コントラスト、高均一性、高色再現性を有する画像表示装置を実現することが困難である。
【0027】
なお、本件出願人は、先に、偏光選択性ホログラム光学素子をPBSの代替として用いて構成した画像表示装置を提案している。この画像表示装置において用いる偏光選択性ホログラム光学素子は、透過型ホログラムであり、反射型ホログラムは使用することができない。すなわち、従来の反射型のホログラムカラースイッチでは、カラースイッチ機能と反射型画像表示素子を照明するための偏光分離機能とを兼ね備えることはできず、表示画像の高コントラスト化、装置構成の小型化、軽量化、低コスト化を実現することはできなかった。
【0028】
〔2〕透過型ホログラムをカラースイッチとして用いた場合の問題点
通常、透過型ホログラムの回折波長帯域は、反射型ホログラムに比較して広く、例えば、FWHMで150nm程度に達する。このように回折波長帯域が広いことは、表示画像の色再現性を高くできないことを意味している。
【0029】
例えば、図19に示すように、屈折率変調度0.05、ホログラムの平均屈折率1.52、厚さ5.5μm、読出し光の入射角55°、再生光の射出角180°、製造波長532nmの透過型ホログラムの回折効率の再生波長依存性においては、図20に示すように、回折効率のFWHMは、約170nmに及んでいる。
【0030】
透過型ホログラムにおいて回折効率のFWHMを小さくするためには、ベンド角、すなわち、入射角と回折角との差を大きくすればよい。ところが、例えば、回折効率の半値全幅を80nm以下に減少させようとすると、図21及び図22に示すように、読出し光入射角を88°程度にする必要がある。しかしながら、ホログラム素子に対して88°もの入射角を有する照明光は、該ホログラム素子における表面反射のため、該ホログラム素子の素子内に対してほとんど入射しないこととなる。
【0031】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであり、偏光選択性ホログラム光学素子を用いた画像表示素子であって、偏光選択性ホログラム光学素子における回折波長帯域が充分に狭いことによって良好な色再現性を実現しながらも、光利用効率が高く、さらに、該偏光選択性ホログラム光学素子が偏光性ビームスプリッタの機能も兼ねることにより、構成が小型化、軽量化された画像表示素子を提供しようとするものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明に係る画像表示素子は、回折効率の波長依存性が互いに異なる複数の回折効率可変ホログラム層を有しこれら回折効率可変ホログラム層が一対の基板とこれら一対の基板間において該基板の主面部に沿う方向に順次積層された屈折率異方性が互いに異なる状態をとりうる第1の領域と第2の領域とを有するものであって一方の基板を介して照明光が入射される透過型の偏光選択性ホログラム光学素子と、この偏光選択性ホログラム光学素子の各回折効率可変ホログラム層の第1の領域及び/又は第2の領域に電界を印可することにより該第1の領域及び第2の領域のうち少なくとも一方の屈折率異方性を変化させる該電界印可手段と、この電界印加手段を制御し偏光選択性ホログラム光学素子における回折波長帯域の切り替えを行う偏光選択性ホログラム光学素子駆動手段と、偏光選択性ホログラム光学素子により順次選択的に回折される照明光が入射されこの照明光に含まれる各色光の偏光状態を該色光の選択に同期して変調する反射型空間光変調素子と、入力される画像信号を処理しこの処理結果に基づいて反射型空間光変調素子を駆動してこの反射型空間光変調素子に入射される各色光に対応したモノクロ画像表示を行わせる反射型空間光変調素子駆動手段とを備えている。
【0033】
そして、この画像表示素子においては、偏光選択性ホログラム光学素子は、照明光が、該照明光が入射される基板表面の法線に対して30°以上90°未満の入射角にて入射され、回折効率を電界印可手段により制御されつつ、入射された照明光のP偏光成分、または、S偏光成分を反射型空間光変調素子に向けて回折させるとともに、該反射型空間光変調素子において位相変調されて再入射する照明光のうち、一回目の入射において回折させた偏光成分と直交する偏光成分に対する回折効率が10%以下であることによりこの偏光成分の70%以上をそのまま透過させることを特徴とするものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像表示素子及び画像表示装置の具体的な実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0037】
〔1〕反射型空間光変調素子を用いた投射型の画像表示装置
本発明に係る画像表示装置は、本発明に係る画像表示素子を含んで構成されるものであって、反射型空間光変調素子と、透過型の偏光選択性ホログラムカラースイッチとを有して、投射型の画像表示装置として構成される。
【0038】
(1)偏光選択性ホログラムカラースイッチの実施の形態
まず、この実施の形態において使用される透過型の偏光選択性ホログラムカラースイッチの構造及び製造プロセスを、図1を参照しなががら説明する。
【0039】
この透過型の偏光選択性ホログラムカラースイッチには、高分子分散液晶(以下、PDLCという。)を材料とした液晶パネルに、レーザ光線による干渉縞を露光することによりホログラムを形成したホログラフィックPDLCパネル(以下、H−PDLCパネルという。)を用いている。
【0040】
まず、光重合を起こす前の高分子(以下、プレポリマという。)、ネマチック液晶、開始剤、色素などが混合されたPDLC1を、それぞれに透明電極2が形成された一対の硝子基板3,3間に挟み込む。このとき、ネマチック液晶の重量割合は、全体の30%程度とする。また、このPDLCの層厚(以下、セルギャップという。)は、2μm乃至15μm程度の範囲で、偏光選択性ホログラム光学素子の仕様にあわせて最適値を選ぶ。
【0041】
次に、このPDLCパネルに干渉縞を記録するため、図示しないレーザ光源からの物体光4及び参照光5をPDLCパネルに照射し、これらの干渉による光の強弱(A)を発生させる。このとき、干渉縞の明るいところ、すなわち、光子のエネルギーが大きい場所では、そのエネルギーにより、PDLC中のプレポリマが光重合を起こしポリマ化する。このため、プレポリマが周辺部から次々に供給され、結果的に、ポリマ化したプレポリマが密な領域と疎の領域とに分かれる。プレポリマが疎の領域では、ネマテック液晶の濃度が高くなり、こうして、高分子領域6と液晶領域7の2つの領域が形成される。
【0042】
ところで、前述のようにして製造されたPDLCパネルの高分子領域6は、屈折率に関し等方的で、その値は、たとえば1.5となされている。一方、PDLCパネルの液晶領域7では、ネマテック液晶分子8がその光軸を高分子領域6との境界面に対して略々垂直として並んでいる。そのため、この液晶領域7では、屈折率が、入射偏光方位依存性を有しており、この場合常光線となるのは、PDLCパネルの光線入射面9に入射する再生光5について考えた場合、S偏光成分である。
【0043】
そして、この液晶領域7の常光線屈折率nloを高分子領域6の屈折率npに略々等しい状態、例えば、屈折率差が0.01未満である状態とすれば、入射S偏光成分に対する屈折率の変調は極小さく、回折現象はほとんど生じない。
【0044】
一般に、ネマチック液晶の常光線屈折率nloと異常光線屈折率nleとの差Δnは、0.1乃至0.2程度であるため、入射方向が等しい再生光5の場合でも、そのP偏光成分は、高分子領域6と液晶領域7との間に屈折率差を生じ、位相変調型ホログラムとして機能し、回折効果を示す。これが、PDLCパネルを用いた偏光選択性ホログラム光学素子(H−PDLCパネル)の透明電極2,2間に電圧を印可しない場合の動作原理である。
【0045】
次に、図2に示すように、このH−PDLCパネルの透明電極2,2間に電圧を印加した場合の動作について説明する。透明電極2,2間には、スイッチ10を介して、電源11が接続されている。スイッチ10を閉成することにより、透明電極2,2間には、電源11による電圧が印加される。このようにして透明電極2,2に適当な電圧を印可し、H−PDLCパネルの内部の材料に電界が加わると、誘電率異方性を有する液晶分子8は、その電圧に応じた角度だけ、光軸を電界方向に揃えるように方向を変えられる。そして、入射照明光5に対して液晶分子8の光軸方向をおおよそ揃えることにより、入射照明光5の偏光方向に関わらず、回折を起こさないように制御することが可能となる。
【0046】
上述のような原理により、入射照明光5のうちの一方向の偏光成分を回折する状態及び入射照明光5の全方向の偏光成分を回折しない状態の2つの状態に切り替える動作が可能となる。このH−PDLCパネルを、図3に示すように、赤色光回折用H−PDLC12R、緑色光回折用H−PDLC12G、青色光回折用H−PDLC12Bとして構成し、積層させることにより、ホログラムカラースイッチを構成することができる。
【0047】
(2)偏光選択性ホログラムカラースイッチの他の実施の形態
本発明に係る画像表示素子におけるH−PDLCパネルは、上述したような構成のものに限定されず、以下に示す構成のものとしてもよい。すなわち、図4に示すように、まず、プレポリマ(光重合を起こす前の高分子)、ネマチック液晶、開始剤、色素などが混合されたPDLC1を、それぞれに透明電極2が形成された一対の硝子基板3,3間に挟み込む。このとき、ネマチック液晶の重量割合は、全体の30%程度とする。また、このPDLCの層厚(セルギャップ)は、2μm乃至15μm程度の範囲で、偏光選択性ホログラム光学素子の仕様にあわせて最適値を選ぶ。
【0048】
次に、このPDLCパネルに干渉縞を記録するため、図示しないレーザ光源からの物体光4及び参照光5をPDLCパネルに照射し、これらの干渉による光の強弱(A)を発生させる。このとき、干渉縞の明るいところ、すなわち、光子のエネルギーが大きい場所では、そのエネルギーにより、PDLC中のプレポリマが光重合を起こしポリマ化する。このため、プレポリマが周辺部から次々に供給され、結果的に、ポリマ化したプレポリマが密な領域と疎の領域とに分かれる。プレポリマが疎の領域では、ネマテック液晶の濃度が高くなり、こうして、高分子領域6と液晶領域7の2つの領域が形成される。
【0049】
ところで、前述のようにして製造されたPDLCパネルの高分子領域6は、屈折率に関し等方的で、その値は、たとえば1.5となされている。一方、PDLCパネルの液晶領域7では、ネマテック液晶分子8がその光軸を高分子領域6との境界面及び硝子基板3に対して略平行として並んでいる。そのため、この液晶領域7では、屈折率が、入射偏光方位依存性を有しており、この場合常光線となるのは、PDLCパネルの光線入射面9に入射する再生光5について考えた場合、P偏光成分である。
【0050】
そして、この液晶領域7の常光線屈折率nloを高分子領域6の屈折率npに略々等しい状態、例えば、屈折率差が0.01未満である状態とすれば、入射P偏光成分に対する屈折率の変調は極小さく、回折現象をほとんど生じない。
【0051】
一般に、ネマチック液晶の常光線屈折率nloと異常光線屈折率nleとの差Δnは、0.1乃至0.2程度はあるため、入射方向が等しい再生光5の場合でも、そのS偏光成分は、高分子領域6と液晶領域7との間に屈折率差を生じ、位相変調型ホログラムとして機能し、回折効果を示す。これが、PDLCパネルを用いた偏光選択性ホログラム光学素子(H−PDLCパネル)の透明電極2,2間に電圧を印可しない場合の動作原理である。
【0052】
次に、図5に示すように、このH−PDLCパネルの透明電極2,2間に電圧を印加した場合の動作について説明する。透明電極2,2間には、スイッチ10を介して、電源11が接続されている。スイッチ10を閉成することにより、透明電極2,2間には、電源11による電圧が印加される。このようにして透明電極2,2に適当な電圧を印可し、H−PDLCパネルの内部の材料に電界が加わると、誘電率異方性を有する液晶分子8は、その電圧に応じた角度だけ、光軸を電界方向に揃えるように方向を変えられる。そして、入射照明光5に対して液晶分子8の光軸方向をおおよそ揃えることにより、入射照明光5の偏光方向に関わらず、回折を起こさないように制御することが可能となる。
【0053】
上述のような原理により、入射照明光5のうちの一方向の偏光成分を回折する状態及び入射照明光5の全方向の偏光成分を回折しない状態の2つの状態に切り替える動作が可能となる。このH−PDLCパネルを、赤色光回折用H−PDLC、緑色光回折用H−PDLC、青色光回折用H−PDLCとして構成し、積層させることにより、ホログラムカラースイッチを構成することができる。
【0054】
(3)入射側カップリングプリズムについて
ところで、前述したように、透過型ホログラムの回折波長帯域を100nm以下としてカラースイッチを構成するためには、ベンド角を、例えば、80°以上というように、大きくする必要がある。すなわち、このホログラムカラースイッチには、照明光が、該照明光が入射される硝子基板表面の法線に対して30°以上90°未満の入射角にて入射される。
【0055】
ところが、このようにベンド角を大きくした場合、ホログラムの表面反射による透過率の劣化や、斜め入射、あるいは、斜め出射に伴う光束径投影面積の減少による光利用効率の劣化が問題となる。
【0056】
この問題は、入射側カップリングプリズムを、ホログラムに光学的に密着接合させて配設することにより解決することができる。すなわち、図6に示すように、入射側カップリングプリズム13は、積層され光学的に接合された赤色光回折用H−PDLCパネル12R、緑色光回折用H−PDLCパネル12G、青色光回折用H−PDLCパネル12Bの照明光5が入射される最上層の硝子基板3に光学的に密着されて接合されている。
【0057】
この入射側カップリングプリズム13は、照明光5が略垂直に入射される入射光学面14を有している。この入射光学面14より入射した照明光5は、屈折することなく、そのまま赤色光回折用H−PDLCパネル12Rに入射する。この入射側カップリングプリズム13の入射光学面14の傾き角θを55°とすると、赤色光回折用H−PDLCパネル12Rのホログラム層にも、照明光5は、略々同様の入射角で入射することとなる。これは、仮に入射側カップリングプリズム13が無い場合には、実現することのできない大きな入射角である。この実施の形態におけるホログラムカラースイッチの出射角は約0°となっているため、ホログラム媒体中での実効的なベンド角は、55°となる。
【0058】
この程度のベンド角が確保されると、屈折率変調度0.05、ホログラムの平均屈折率1.52、厚さ5.5μm、製造波長532nmの透過型ホログラムの回折効率のFWHMは、図21及び図22に示すように、70nm以下とすることができる。
【0059】
したがって、各色光回折用H−PDLCパネル12R,12G,12Bに対して、ホログラムカラースイッチ駆動回路15により、順次的に電圧を印可することにより、入射照明光5に含まれる、赤色光成分、緑色光成分、青色光成分を時分割的に回折させることができる。この実施の形態にて使用されているH−PDLCの構造は、図1に示したようなものであるから、入射照明光5のうちのP偏光成分のみが回折される。
【0060】
(4)反射型空間光変調素子を用いた画像表示装置の実施の形態
そして、このような偏光選択性ホログラムカラースイッチと、反射型空間光変調素子とを用いることにより、図7に示すように、投射型の画像表示装置を構成することができる。この画像表示装置においては、照明光源16aより放射された照明光は、光束断面形状の補正、光束断面光強度の均一化、発散角制御などの機能を有する照明光学系16bに入射する。この照明光学系16bは、図示しない偏光変換手段を含んでおり、この実施の形態の場合においては、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12への入射光がP偏光光となるように、S偏光成分の照明光の一部をその偏光方位を90°回転させることによりP偏光光に変換して光利用効率を向上させる。
【0061】
照明光学系16bを通過した照明光は、次に、青色光を反射する青色光用ダイクロイックミラー17Gを透過し、緑色光を反射する緑色光用ダイクロイックミラー17Gを透過し、赤色光を反射する赤色光用ダイクロイックミラー17Rに達する。これら各ダイクロイックミラー17B,17G,17Rは、照明光源16aからの照明光の波長帯域のうちの一部分を反射することにより、照明光のバンドパス機能を果たす。これら各ダイクロイックミラー17B,17G,17Rにおいて反射された青色光、緑色光、赤色光は、それぞれ入射側カップリングプリズム13を介して、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に入射する。なお、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12における回折効率の波長依存性を考慮して、赤色光用ダイクロイックミラー17Rを最も後段に配置し、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12への入射角度を大きくしている。
【0062】
入射側カップリングプリズム13の照明光が入射される入射光学面14には、コントラストを向上させるためにP偏光光を選択的に透過させる偏光板18が設けられている。すなわち、各ダイクロイックミラー17B,17G,17Rにおいて反射された青色光、緑色光、赤色光は、それぞれ偏光板18を経て入射光学面14より入射側カップリングプリズム13に入射し、さらに、この入射側カップリングプリズム13に光学的に接合された偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に入射する。この偏光選択性ホログラムカラースイッチ12においては、前述したように、時分割的に所定の色の光のP偏光成分のみが回折され、この偏光選択性ホログラムカラースイッチ12より略々垂直に出射され、反射型空間光変調素子19に入射する。
【0063】
一方、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されない色の光及び回折される色の光のS偏光成分は、この偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されずに、入射角度を保ったまま直進する。この実施の形態の場合、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に対する照明光の入射角は約55°となっているため、この光線は、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12の出射側の硝子基板3と空気との界面(内面)において全反射され、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12から射出することはなく、反射型空間光変調素子19に到達することもない。この光線は、入射側カップリングプリズム13の入射面の反対側に設けられた光吸収面20において減衰(吸収)される。
【0064】
この実施の形態において、反射型空間光変調素子19としては、反射型TN液晶パネルが用いられている。この反射型空間光変調素子19に入射した照明光のP偏光成分は、反射型空間光変調素子19の各画素のスイッチング状態に応じて、P偏光状態のまま反射される(黒表示)か、あるいは、S偏光成分を有する偏光状態に変調されて反射される(白表示)。
【0065】
反射型空間光変調素子19においてそのまま反射されたP偏光成分は、再び、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折され、入射側カップリングプリズム13の入射光学面14より射出し、偏光板18側に戻る。そして、反射型空間光変調素子19において変調されて反射されたS偏光成分は、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されることなく透過し、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12の硝子基板3に平行な入射側カップリングプリズム13の出射光学面21より射出する。入射側カップリングプリズム13の出射光学面21より出射したS偏光成分は、この出射光学面21に接合されたS偏光成分のみを選択的に透過させる偏光板22を経て、投射光学系23に入射し、この投射光学系23により、スクリーン24上に投影される。このようにして、スクリーン24上には、反射型空間光変調素子19が表示する光学像が拡大投影される。
【0066】
また、この画像表示装置においては、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び反射型空間光変調素子19は、入力される映像信号に応じて同期して駆動される。すなわち、入力部25より入力された映像信号は、入力された映像信号を処理する信号処理回路26において処理され、システムコントローラ27に入力される。システムコントローラ27は、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び反射型空間光変調素子19を制御するための制御信号及び同期信号などを生成し、それぞれを偏光選択性ホログラム光学素子駆動回路15及び空間光変調素子駆動回路28に送る。偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び反射型空間光変調素子19は、偏光選択性ホログラム光学素子駆動回路15及び空間光変調素子駆動回路28による制御に基づき、映像信号を正しく再生するよう同期して駆動される。偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び反射型空間光変調素子19の駆動のタイミングは、図8に示すように、例えば、1フレーム(1/60秒)の間に、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)各色の順に2回ずつの表示を行うようになっており、サブフレームの周波数は360Hzとなっている。
【0067】
(5)反射型空間光変調素子を用いた画像表示装置の他の実施の形態
また、本発明に係る画像表示装置は、図9に示すように、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12の出射面に楔状のプリズム36を取付けることにより、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されない照明光を外方側に逃がす構成としてもよい。
【0068】
すなわち、この画像表示装置において、照明光源16aより放射された照明光は、光束断面形状の補正、光束断面光強度の均一化、発散角制御などの機能を有する照明光学系16bに入射する。この照明光学系16bは、図示しない偏光変換手段を含んでおり、この実施の形態の場合においては、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12への入射光がP偏光光となるように、S偏光成分の照明光の一部をその偏光方位を90°回転させることによりP偏光光に変換して光利用効率を向上させる。
【0069】
照明光学系16bを通過した照明光は、次に、青色光を反射する青色光用ダイクロイックミラー17Gを透過し、緑色光を反射する緑色光用ダイクロイックミラー17Gを透過し、赤色光を反射する赤色光用ダイクロイックミラー17Rに達する。これら各ダイクロイックミラー17B,17G,17Rは、照明光源16aからの照明光の波長帯域のうちの一部分を反射することにより、照明光のバンドパス機能を果たす。これら各ダイクロイックミラー17B,17G,17Rにおいて反射された青色光、緑色光、赤色光は、それぞれ入射側カップリングプリズム13を介して、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に入射する。なお、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12における回折効率の波長依存性を考慮して、赤色光用ダイクロイックミラー17Rを最も後段に配置し、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12への入射角度を大きくしている。
【0070】
入射側カップリングプリズム13の照明光が入射される入射光学面14には、コントラストを向上させるためにP偏光光を選択的に透過させる偏光板18が設けられている。すなわち、各ダイクロイックミラー17B,17G,17Rにおいて反射された青色光、緑色光、赤色光は、それぞれ偏光板18を経て入射光学面14より入射側カップリングプリズム13に入射し、さらに、この入射側カップリングプリズム13に光学的に接合された偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に入射する。この偏光選択性ホログラムカラースイッチ12においては、前述したように、時分割的に所定の色の光のP偏光成分のみが回折され、この偏光選択性ホログラムカラースイッチ12より略々垂直に出射される。
【0071】
このP偏光成分は、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に光学的に密着接合された楔状のプリズム36及びこのプリズム36の光線出射面37と平行な光線入射面39を有する補正用プリズム38を経て、反射型空間光変調素子19に入射する。なお、プリズム36の光線出射面37と補正用プリズム38の光線入射面39との間は、空気層となっている。
【0072】
一方、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されない色の光及び回折される色の光のS偏光成分は、この偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されずに、入射角度を保ったまま直進する。この実施の形態の場合、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に対する照明光の入射角は約40°となっており、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に光学的に密着接合された楔状のプリズム36の光線出射面37に対する入射角は、約50°に設定されている。したがって、この光線は、プリズム36の光線出射面37と空気との界面にて全反射され、プリズム36の光線出射面37から出射することはなく、反射型空間光変調素子19に到達することはない。
【0073】
この実施の形態において、反射型空間光変調素子19としては、反射型TN液晶パネルが用いられている。この反射型空間光変調素子19に入射した照明光のP偏光成分は、反射型空間光変調素子19の各画素のスイッチング状態に応じて、P偏光状態のまま反射される(黒表示)か、あるいは、S偏光成分を有する偏光状態に変調されて反射される(白表示)。
【0074】
反射型空間光変調素子19においてそのまま反射されたP偏光成分は、再び、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折され、入射側カップリングプリズム13の入射光学面14より射出し、偏光板18側に戻る。そして、反射型空間光変調素子19において変調されて反射されたS偏光成分は、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されることなく透過し、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12の硝子基板3に平行な入射側カップリングプリズム13の出射光学面21より射出する。入射側カップリングプリズム13の出射光学面21より出射したS偏光成分は、この出射光学面21に接合されたS偏光成分のみを選択的に透過させる偏光板22を経て、投射光学系23に入射し、この投射光学系23により、スクリーン24上に投影される。このようにして、スクリーン24上には、反射型空間光変調素子19が表示する光学像が拡大投影される。
【0075】
また、この画像表示装置においては、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び反射型空間光変調素子19は、入力される映像信号に応じて同期して駆動される。すなわち、入力部25より入力された映像信号は、入力された映像信号を処理する信号処理回路26において処理され、システムコントローラ27に入力される。システムコントローラ27は、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び反射型空間光変調素子19を制御するための制御信号及び同期信号などを生成し、それぞれを偏光選択性ホログラム光学素子駆動回路15及び空間光変調素子駆動回路28に送る。偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び反射型空間光変調素子19は、偏光選択性ホログラム光学素子駆動回路15及び空間光変調素子駆動回路28による制御に基づき、映像信号を正しく再生するよう同期して駆動される。偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び反射型空間光変調素子19の駆動のタイミングは、図8に示すように、例えば、1フレーム(1/60秒)の間に、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)各色の順に2回ずつの表示を行うようになっており、サブフレームの周波数は360Hzとなっている。
【0076】
〔2〕透過型空間光変調素子を用いた投射型の画像表示装置
(1)透過型空間光変調素子を用いた画像表示装置の実施の形態
本発明に係る画像表示装置は、図10に示すように、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12と、透過型空間光変調素子35とを用いて、投射型の画像表示装置として構成することもできる。
【0077】
この実施の形態においては、透過型空間光変調素子35として高温ポリシリコン液晶パネルを、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12としては、前述した画像表示装置と同様に、ホログラフイックPDLCパネルを用いている。透過型偏光選択性ホログラムカラースイッチの動作原理は、前述のものと同様である。
【0078】
この画像表示装置においては、照明光源16aより放射された照明光は、光束断面形状の補正、光束断面光強度の均一化、発散角制御などの機能を有する照明光学系16bに入射する。この照明光学系16bは、図示しない偏光変換手段を含んでいる。この偏光変換手段は、この実施の形態においては、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12への入射光がP偏光光となるように、S偏光成分の照明光の一部の偏光方位を90°回転させることによりP偏光光に変換し、光利用効率を向上させている。
【0079】
照明光学系16bを通過した照明光は、バンドパスフィルター29に入射し、波長帯域のうちの一部の帯域のみが透過される。すなわち、このバンドパスフィルター29は、照明光に対してバンドパス機能を果たす。
【0080】
次に、この照明光は、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に略々垂直に入射する。この偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において、前述のように、所定の色成分のP偏光成分のみが回折され、この偏光選択性ホログラムカラースイッチ12の出射面に光学的に接合された出射側カップリングプリズム30に入射面31を介して斜めに入射する。出射側カップリングプリズム30に斜めに入射した回折光は、入射面31に対して傾斜された光学面33より、この光学面33に対して略々垂直に出射される。
【0081】
一方、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されない色成分光及び回折される色成分のS偏光成分は、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されず、そのまま直進して、出射側カップリングプリズム30の入射面31に略々垂直に該出射側カップリングプリズム30に入射する。このように偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されなかった照明光の成分は、出射側カップリングプリズム30において入射面31に対向して設けられた光吸収面32において減衰(吸収)される。
【0082】
出射側カップリングプリズム30の光学面33より射出した照明光は、集光レンズ34を経て、透過型空間光変調素子35に入射する。この透過型空間光変調素子35に入射する照明光は、ほとんどがP偏光成分であるため、透過型空間光変調素子35の照明光入射側に設けられた偏光板を熱劣化させることがなく、装置の信頼性を損なうことがなく、また、冷却手段などが不要であるため、装置構成の簡素化や低コスト化を実現することができる。透過型空間光変調素子35に入射した照明光は、各画素ごとに輝度変調され、投射光学系23によりスクリーン24に投影される。このようにして、透過型空間光変調素子35上に表示された光学像がスクリーン24上に拡大投影される。
【0083】
また、この画像表示装置においては、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び透過型空間光変調素子35は、入力される映像信号に応じて同期して駆動される。すなわち、入力部25より入力された映像信号は、入力された映像信号を処理する信号処理回路26において処理され、システムコントローラ27に入力される。システムコントローラ27は、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び透過型空間光変調素子35を制御するための制御信号及び同期信号などを生成し、それぞれを偏光選択性ホログラム光学素子駆動回路15及び空間光変調素子駆動回路28に送る。偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び透過型空間光変調素子35は、偏光選択性ホログラム光学素子駆動回路15及び空間光変調素子駆動回路28による制御に基づき、映像信号を正しく再生するよう同期して駆動される。偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び透過型空間光変調素子35の駆動のタイミングは、図11に示すように、例えば、1フレーム(1/60秒)の間に、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)各色の順に1回ずつの表示を行うようになっており、サブフレームの周波数は180Hzとなっている。
【0084】
(2)透過型空間光変調素子を用いた画像表示装置の他の実施の形態
また、本発明に係る画像表示装置は、図12に示すように、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12と、透過型空間光変調素子35とを用いるとともに、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に光学的に密着接合させた入射側カップリングプリズム13を用いて、投射型の画像表示装置として構成することもできる。
【0085】
この実施の形態においては、透過型空間光変調素子35として高温ポリシリコン液晶パネルを、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12としては、前述した画像表示装置と同様に、ホログラフイックPDLCパネルを用いている。透過型偏光選択性ホログラムカラースイッチの動作原理は、前述のものと同様である。
【0086】
この画像表示装置においては、照明光源16aより放射された照明光は、光束断面形状の補正、光束断面光強度の均一化、発散角制御などの機能を有する照明光学系16bに入射する。この照明光学系16bは、図示しない偏光変換手段を含んでいる。この偏光変換手段は、この実施の形態においては、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12への入射光がP偏光光となるように、S偏光成分の照明光の一部の偏光方位を90°回転させることによりP偏光光に変換し、光利用効率を向上させている。
【0087】
照明光学系16bを通過した照明光は、バンドパスフィルター29に入射し、波長帯域のうちの一部の帯域のみが透過される。すなわち、このバンドパスフィルター29は、照明光に対してバンドパス機能を果たす。
【0088】
次に、この照明光は、入射側カップリングプリズム13の入射光学面14より該入射側カップリングプリズム13に入射し、さらに、この入射側カップリングプリズム13に光学的に接合された偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に入射する。この偏光選択性ホログラムカラースイッチ12においては、前述したように、時分割的に所定の色の光のP偏光成分のみが回折され、この偏光選択性ホログラムカラースイッチ12より略々垂直に出射される。
【0089】
一方、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されない色成分光及び回折される色成分のS偏光成分は、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12において回折されず、そのまま直進して、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12に対して傾斜して出射される。
【0090】
偏光選択性ホログラムカラースイッチ12から略々垂直に出射された照明光は、集光レンズ34を経て、透過型空間光変調素子35に入射する。この透過型空間光変調素子35に入射する照明光は、ほとんどがP偏光成分であるため、透過型空間光変調素子35の照明光入射側に設けられた偏光板を熱劣化させることがなく、装置の信頼性を損なうことがなく、また、冷却手段などが不要であるため、装置構成の簡素化や低コスト化を実現することができる。透過型空間光変調素子35に入射した照明光は、各画素ごとに輝度変調され、投射光学系23によりスクリーン24に投影される。このようにして、透過型空間光変調素子35上に表示された光学像がスクリーン24上に拡大投影される。
【0091】
また、この画像表示装置においては、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び透過型空間光変調素子35は、入力される映像信号に応じて同期して駆動される。すなわち、入力部25より入力された映像信号は、入力された映像信号を処理する信号処理回路26において処理され、システムコントローラ27に入力される。システムコントローラ27は、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び透過型空間光変調素子35を制御するための制御信号及び同期信号などを生成し、それぞれを偏光選択性ホログラム光学素子駆動回路15及び空間光変調素子駆動回路28に送る。偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び透過型空間光変調素子35は、偏光選択性ホログラム光学素子駆動回路15及び空間光変調素子駆動回路28による制御に基づき、映像信号を正しく再生するよう同期して駆動される。偏光選択性ホログラムカラースイッチ12及び透過型空間光変調素子35の駆動のタイミングは、図11に示すように、例えば、1フレーム(1/60秒)の間に、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)各色の順に1回ずつの表示を行うようになっており、サブフレームの周波数は180Hzとなっている。
【0092】
なお、図13に示すように、照明光整形用プリズム30を追加して、偏光選択性ホログラムカラースイッチ12の回折光の代わりに透過光を透過型空間光変調素子35の照明光として用いてもよい。
【0093】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る画像表示素子及び画像表示装置においては、透過型の偏光選択性ホログラム光学素子を用いて、反射型ホログラム光学素子を用いる場合に比較して同程度の回折効率の半値全幅を有しながら、ホログラム積層枚数の少ないの偏光選択性ホログラムカラースイッチを実現している。
【0094】
また、この偏光選択性ホログラムカラースイッチにおいては、回折効果の有無が偏光依存性を有していることにより、空間光変調素子に入射させる照明光の偏光度を向上させ、表示画像のコントラストを改善することができる。
【0095】
そして、偏光選択性ホログラムカラースイッチにて回折された偏光光を照明光として反射型空間光変調素子に入射させ、この反射型空間光変調素子からの変調光を再び偏光選択性ホログラムカラースイッチに入射させることにより、偏光検波をすることができるので、偏光選択性ホログラムカラースイッチは、カラースイッチの機能のみならず、偏光性ビームスプリッタの機能をも有することとなる。
【0096】
すなわち、本発明は、偏光選択性ホログラム光学素子を用いた画像表示素子であって、偏光選択性ホログラム光学素子における回折波長帯域が充分に狭いことによって良好な色再現性を実現しながらも、光利用効率が高く、さらに、該偏光選択性ホログラム光学素子が偏光性ビームスプリッタの機能も兼ねることにより、構成が小型化、軽量化された画像表示素子を提供し、また、このような画像表示素子を有して構成された画像表示装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示素子を構成するH−PDLC(偏光選択性ホログラム光学素子)の電圧非印加状態における構成を示す縦断面図である。
【図2】上記H−PDLCの電圧印加状態における構成を示す縦断面図である。
【図3】上記H−PDLCを積層して構成した偏光選択性カラースイッチの構成を示す縦断面図である。
【図4】上記H−PDLCの電圧非印加状態における構成の他の形態を示す縦断面図である。
【図5】上記図4に示したH−PDLCの電圧印加状態における構成を示す縦断面図である。
【図6】上記偏光選択性カラースイッチに入射側カップリングプリズムを設けた構成を示す縦断面図である。
【図7】本発明に係る画像表示装置であって反射型空間光変調素子を用いた構成を示す側面図である。
【図8】上記画像表示装置における制御信号を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明に係る画像表示装置であって反射型空間光変調素子を用いた構成の他の形態を示す側面図である。
【図10】本発明に係る画像表示装置であって透過型空間光変調素子を用いた構成を示す側面図である。
【図11】上記図10に示した画像表示装置における制御信号を示すタイミングチャートである。
【図12】本発明に係る画像表示装置であって透過型空間光変調素子を用いた構成の他の形態を示す側面図である。
【図13】本発明に係る画像表示装置であって透過型空間光変調素子を用いさらに照明光整形用プリズムを用いた構成を示す側面図である。
【図14】従来の画像表示素子を構成するH−PDLC(偏光選択性ホログラム光学素子)の電圧非印加状態における構成を示す縦断面図である。
【図15】上記従来のH−PDLCの電圧印加状態における構成を示す縦断面図である。
【図16】従来の画像表示装置の構成を示す側面図である。
【図17】H−PDLC(反射型)への照明光の入射状態(入射角30°)を示す側面図である。
【図18】上記図17に示した状態における回折効率の波長依存性を示すグラフである。
【図19】H−PDLC(透過型)への照明光の入射状態(入射角55°)を示す側面図である。
【図20】上記図19に示した状態における回折効率の波長依存性を示すグラフである。
【図21】H−PDLC(透過型)への照明光の入射状態(入射角88°)を示す側面図である。
【図22】上記図21に示した状態における回折効率の波長依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 PDLC、2 透明電極、3 硝子基板、4 物体光、5 再生光、6 高分子領域、7 液晶領域、8 ネマテック液晶分子、11 電源、12 偏光選択性カラースイッチ、13 入射側カップリングプリズム、15 偏光選択性カラースイッチ駆動回路、16a 光源、16b 照明光学系、19 反射型空間光変調素子、23 投射光学系、28 空間光変調素子駆動回路、30 出射側カップリングプリズム、35 透過型空間光変調素子

Claims (15)

  1. 回折効率の波長依存性が互いに異なる複数の回折効率可変ホログラム層を有し、これら回折効率可変ホログラム層が、一対の基板とこれら一対の基板間において該基板の主面部に沿う方向に順次積層された屈折率異方性が互いに異なる状態をとりうる第1の領域と第2の領域とを有するものであって、一方の基板を介して照明光が入射される透過型の偏光選択性ホログラム光学素子と、
    上記偏光選択性ホログラム光学素子の各回折効率可変ホログラム層の第1の領域及び/又は第2の領域に電界を印可することにより、該第1の領域及び第2の領域のうち少なくとも一方の屈折率異方性を変化させる該電界印可手段と、
    上記電界印加手段を制御し、上記偏光選択性ホログラム光学素子における回折波長帯域の切り替えを行う偏光選択性ホログラム光学素子駆動手段と、
    上記偏光選択性ホログラム光学素子により順次選択的に回折される照明光が入射され、この照明光に含まれる各色光の偏光状態を該色光の選択に同期して変調する反射型空間光変調素子と、
    入力される画像信号を処理し、この処理結果に基づいて上記反射型空間光変調素子を駆動して、この反射型空間光変調素子に入射される各色光に対応したモノクロ画像表示を行わせる反射型空間光変調素子駆動手段と
    を備え、
    上記偏光選択性ホログラム光学素子は、上記照明光が、該照明光が入射される基板表面の法線に対して30°以上90°未満の入射角にて入射され、回折効率を上記電界印可手段により制御されつつ、入射された照明光のP偏光成分、または、S偏光成分を上記反射型空間光変調素子に向けて回折させるとともに、該反射型空間光変調素子において位相変調されて再入射する照明光のうち、一回目の入射において回折させた偏光成分と直交する偏光成分に対する回折効率が10%以下であることによりこの偏光成分の70%以上をそのまま透過させる
    ことを特徴とする画像表示素子。
  2. 第1の領域は屈折率等方性を有し、第2の領域は屈折率異方性を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  3. 第1の領域は、主に、光重合性高分子材料、または、熱重合性高分子材料により構成され、第2の領域は、主に、液晶材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  4. 液晶材料は、配向規制手段により配向制御されていることを特徴とする請求項3記載の画像表示素子。
  5. 第1の領域、第2の領域ともに、屈折率異方性を有することを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  6. 第1の領域は、主に光硬化性液晶材料により構成され、第2の領域は、主に非重合性液晶材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  7. 液晶材料は、配向規制手段により配向制御されていることを特徴とする請求項6記載の画像表示素子。
  8. 配向制御手段は、偏光選択性ホログラム光学素子の基板に設けられた配向膜、偏光選択性ホログラム光学素子に印可される電界、磁界、または、偏光選択性ホログラム光学素子に照射される光線のうちのいずれか、あるいは、これらの組み合わせである
    ことを特徴とする請求項7記載の画像表示素子。
  9. 偏光選択性ホログラム光学素子へ入射する照明光は、P偏光光である
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  10. 偏光選択性ホログラム光学素子へ入射する照明光のうちの一部の波長帯域の光を減衰させるバンドパスフィルタを有し、
    上記偏光選択性ホログラム光学素子へは、上記バンドパスフィルタを経た照明光が入射される
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  11. 偏光選択性ホログラム光学素子における回折光は、この偏光選択性ホログラム光学素子の照明光が入射される基板表面の法線に対して傾いて出射される
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  12. 偏光選択性ホログラム光学素子と反射型空間光変調素子とは、光学的に密着されて一体的に構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  13. 偏光選択性ホログラム光学素子と反射型空間光変調素子との間には、空気層が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  14. 偏光選択性ホログラム光学素子の照明光入射面に光学的に密着して配設され、少なくとも照明光が略々垂直に入射される第1の光学面と、反射型空間光変調素子からの反射光が略々垂直に出射される第2の光学面とを有する入射側カップリングプリズムを備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  15. 入射側は、照明光の偏光選択性ホログラム光学素子における内部反射光が入射する光吸収層が設けられた第3の光学面を有している
    ことを特徴とする請求項14記載の画像表示素子。
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