JP4727053B2 - メラミンフォーム成形体及びその製造方法並びに洗浄用具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、強度が向上して脆さが改善され、加工し易く、且つ十分な耐湿熱老化性等を有するメラミンフォーム成形体及びその製造方法に関する。また、本発明は、このメラミンフォーム成形体からなる洗浄部を有し、耐久性等に優れた洗浄用具に関する。本発明のメラミンフォーム成形体は、洗浄用具の他、断熱、消音、絶縁等を要する各種の用途において用いることができ、特に、自動車のエンジンルーム、並びに炊飯器、給湯器、布団乾燥機及びオーブントースタ等の家庭電化製品などの断熱、ボイラーの温水配管等の保温、電子レンジ等の吸音など、耐熱性或いは耐湿熱老化性等を併せ必要とする用途において有用である。
【0002】
【従来の技術】
従来より、テーブル等の拭き掃除には雑巾が使用され、食器を洗ったり、浴槽等を洗浄する場合はウレタンフォーム、セルローススポンジ等が用いられているが、洗剤等を使用しても汚れが十分に落ちないことがある。また、あまりに強く擦ったりすると被洗浄面を傷つけることもあり、光沢の低下等の問題を生ずることがある。そこで、汚れを落とす作用に優れるメラミンフォームからなる洗浄用具が提案され、実用に供されている。しかし、メラミンフォームは強度が小さく、脆いため、被洗浄面に擦り合わされることにより粒子の状態で脱落し、この粒子がウレタンフォーム等と同様に被洗浄面を傷つけるという問題がある。
【0003】
この脆さと、それにともなう加工時の不良品の発生等により、メラミンフォームは、耐熱性に優れ、熱的に安定である等の優れた特性を有しているにもかかわらず、用途が制限されることがある。更に、断熱材、保温材等の用途では、脆さは大きな問題にならないかもしれないが、ボイラーの温水配管の保温材など、湿熱雰囲気に晒される場合は、強度が低下し、所謂、耐湿熱老化性が問題になる。尚、特開平7−26054号公報等に、脆さが改善されたメラミンフォームが開示されているが、いまだ十分ではなく、また、これらの公報では耐湿熱老化性の改善については検討されていない。更に、特開昭56−152848号公報には、水分等の除去のために加熱し、密度の低いメラミン/ホルムアルデヒド弾性フォームを製造する方法が開示されているが、加熱圧縮することについては何ら言及されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来の問題点を解決するものであり、強度が向上して脆さが改善され、加工し易く、且つ十分な耐湿熱老化性等を有するメラミンフォーム成形体及びその製造方法を提供することを目的とする。更に、本発明は、このメラミンフォーム成形体からなる洗浄部を有し、汚れを落とす作用に優れ、被洗浄面を傷つけることがなく、耐久性に優れた洗浄用具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
メラミンフォームを加熱圧縮し、強度を高めることにより、その脆さを改善することを試みた。先ず、加熱成形が容易であるウレタンフォームの場合と同様に160〜180℃程度の温度で加熱し、圧縮してみた。しかし、加熱圧縮後、室温において経時とともに容易に圧縮前の厚さに戻ってしまい、圧縮成形体を作製することができなかった。そこで、加熱圧縮の温度を樹脂製フォームの加熱成形では一般には行われない程度にまで高くし、特定の温度域において成形してみたところ、十分に塑性変形させることができ、強度が向上し、脆さが改善されたメラミンフォーム成形体とすることができた。
本発明は、このような知見に基づきなされたものである。
【0006】
第1発明のメラミンフォーム成形体は、メラミンフォームが210〜350℃で、1/1.2〜1/12の厚さに、3分以上加熱圧縮され、23℃で200時間静置した場合の寸法回復率が40%以下となるよう塑性変形してなるものであって、
下記式(A)で示される強度保持率が61%以上であることを特徴とする。
強度保持率(%)=[湿熱老化雰囲気(温度70℃、相対湿度95%)に1000時間晒した後の引張強さ/湿熱老化前の引張強さ)×100 ・・・ (A)
【0007】
上記「メラミンフォーム」は、主原料であるメラミンとホルムアルデヒド又はそれらの前縮合体に、発泡剤、触媒及び乳化剤などを配合し、混合した後、型に注入し、加熱、或いは電磁波の照射等、適宜の手段によって発泡原料を発熱させ、発泡、硬化させることにより調製することができる。前縮合体を生成させるためのメラミンとホルムアルデヒドとのモル比は、メラミン:ホルムアルデヒド=1:1.5〜4、特に1:2〜3.5とすることが好ましい。また、数平均分子量が200〜1000、特に200〜400の前縮合体が好ましい。尚、ホルムアルデヒドとしては、通常、その水溶液であるホルマリンが使用される。
【0008】
前縮合体を生成させるための単量体としては、メラミンとホルムアルデヒドの他に、これら単量体を100質量部(以下、部と略記する。)とした場合に、50部以下、特に、20部以下の各種の単量体を使用することができる。メラミンに対応する他の単量体としては、アルキル置換メラミン、尿素、ウレタン、カルボン酸アミド、ジシアンジアミド、グアニジン、スルフリルアミド、スルホン酸アミド、脂肪族アミン、フェノール及びその誘導体等を使用することができる。更に、アルデヒド類としては、アセトアルデヒド、トリメチロールアセトアルデヒド、アクロレイン、ベンズアルデヒド、フルフロール、グリオキサール、フタルアルデヒド及びテレフタルアルデヒド等を用いることができる。
【0009】
また、発泡剤としては、ペンタン、トリクロロフルオロメタン、トリクロロトリフルオロエタン等を使用することができる。しかし、トリクロロフルオロメタン等、所謂、フロンは環境問題の観点から使用が規制されており、好ましくない。一方、ペンタンは少量でも容易に発泡体を得ることができる点で好ましいが、揮発引火性を有するため、その取り扱いには十分な注意を要する。更に、触媒としては、通常、ギ酸が用いられ、乳化剤としては、スルホン酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤などを使用することができる。
【0010】
発泡原料の硬化反応を促進するために照射される電磁波は、その電力消費量が発泡原料に対して500〜1000kW、特に600〜800kWとなるように調整することが好ましい。この電力消費量が過少であると十分に発泡せず、低密度の硬化体が得られるにすぎない。また、電力消費量が過多である場合は、発泡時の圧力が著しく高くなり、型の消耗が激しいばかりか、爆発の危険性すらあり、好ましくない。
【0011】
メラミンフォームを上記「メラミンフォーム成形体」とするための「加熱圧縮」の方法は、メラミンフォームを「塑性変形」させることができる限り、特に限定されないが、圧縮成形機の熱板間で加熱圧縮する方法が一般的である。
尚、加熱圧縮に供されるメラミンフォームは、オープンモールドによるスラブフォーム、及びクローズドモールドによるモールドフォームのいずれであってもよい。
【0012】
メラミンフォーム成形体は、メラミンフォームを1/1.2〜1/12の厚さに圧縮して形成する。成形体の厚さがメラミンフォームの厚さの1/1.2を超えて厚い、即ち、圧縮の程度が小さ過ぎると、成形体の強度を十分に向上させることができず、脆さを改善することができない場合がある。一方、1/12未満と過度に薄くした、即ち、圧縮の程度が大き過ぎると、耐湿熱老化性が十分に向上しない傾向にある。成形体は、メラミンフォームを特に1/1.5〜1/7、更には1/2〜1/7に圧縮して形成することが好ましく、この範囲の圧縮の程度であれば、脆さが十分に改善され、且つ耐湿熱老化性に優れたメラミンフォーム成形体とすることができる。
【0013】
メラミンフォーム成形体は、メラミンフォームを塑性変形させて形成されるため、加熱圧縮後、その形状、寸法が大きく回復することはない。この寸法回復率は、23℃で200時間静置した場合に40%以下である。寸法回復率が40%を超える場合、言い換えれば弾性変形の程度が高い場合は、強度が十分に向上せず、脆さが改善されないため、好ましくない。この寸法回復率は、より好ましくは30%以下、特に好ましくは20%以下、更に好ましくは10%以下であり、実質的に寸法回復のない成形体とすることもできる。
【0014】
メラミンフォーム成形体は、第2発明のように、表面の少なくとも一部に凹凸部を有することが好ましい。この場合、断熱性及び消音性等を向上させることができる。特に、洗浄用具として用いた場合、擦りクリーナ性に優れる。これは、汚れ面に存在する汚れによる微細な凹凸に対して、強度の高いメラミンフォーム成形体表面の凹凸部がひっかかりを得て、汚れ面の汚れを強く引掻く作用を有するためと考えられる。
【0015】
第3発明のメラミンフォーム成形体の製造方法は、上記式(A)で示される強度保持率が61%以上であるメラミンフォーム成形体の製造方法であって、メラミンフォームを210〜350℃で、1/1.2〜1/12の厚さに、3分以上加熱圧縮し、23℃で200時間静置した場合の寸法回復率が40%以下となるよう塑性変形させることを特徴とする。
【0016】
この製造方法において、加熱圧縮の温度が210℃未満であると、加熱圧縮の後、例えば、10〜20日ほど経過した後、40%を超える寸法回復があり、成形体の強度が十分に向上せず、脆さが改善されない。一方、この温度が350℃を超えて高い場合は、成形体に焼けが生じ、褐色若しくは茶色味を帯びることがあり、メラミンフォームが分解することもある。加熱圧縮の温度は、好ましくは220〜290℃、特に好ましくは230〜280℃、更に好ましくは240〜270℃であり、この範囲の温度であれば、強度を十分に向上させることができ、脆さが改善されるとともに、焼け、着色等の問題を生ずることがなく、フォームが分解することもない。
【0017】
また、加熱圧縮の時間が3分未満であると、塑性変形させることができず、弾性回復してしまって、成形体の強度が向上せず、脆さが改善されない。一方、この時間が長くても成形体の特性のうえでは特に問題ないが、必要以上に長時間加熱圧縮しても意味がない。加熱圧縮の時間は3〜20分、特に5〜20分、更には8〜17分とすることが好ましく、この範囲の時間であれば、フォームを十分に塑性変形させることができ、成形体の強度を十分に向上させることができ、脆さを改善することができる。
【0018】
第4発明のメラミンフォーム成形体の製造方法は、上記式(A)で示される強度保持率が61%以上であるメラミンフォーム成形体の製造方法であって、メラミンフォームを、該メラミンフォームを形成するメラミン単量体の分解温度を140℃以下下回る温度範囲で、1/1.2〜1/12の厚さに、3分以上加熱圧縮し、23℃で200時間静置した場合の寸法回復率が40%以下となるよう塑性変形させることを特徴とする。
尚、ここでいうメラミン単量体の分解温度は、メラミン(C3H6N6、2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジン)が昇華、分解する温度である。従って、この分解温度が350℃であれば、上記温度範囲は210〜350℃になる。
【0019】
この製造方法において、加熱圧縮を所定の温度未満で行った場合は、加熱圧縮の後、大きく寸法回復してしまって成形体の強度が十分に向上せず、脆さが改善されない。一方、所定の温度を超えて高温で加熱圧縮した場合は、成形体に焼けが生じ、褐色若しくは茶色味を帯びることがあり、メラミンフォームが分解することもある。加熱圧縮は、フォームを形成するメラミンの昇華、分解温度を、特に130〜20℃、更には120〜40℃下回る温度範囲で行うことが好ましく、この範囲の温度であれば、強度を十分に向上させることができ、脆さが改善されるとともに、焼け、着色等の問題を生ずることがなく、フォームが分解することもない。
尚、加熱圧縮の時間を3分以上とすることの意味、及び好ましい加熱圧縮の時間等は第3発明の場合と同様である。
【0020】
尚、第3乃至第4発明において、メラミンフォームの圧縮率が上記範囲を外れた場合の問題点、及び圧縮率の好ましい範囲は第1発明の場合と同様である。
【0021】
特に、第5発明のように、成形面の少なくとも一部に凹凸部を有する金型の少なくともこの凹凸部を含む成形面を、メラミンフォームに当接させて加熱圧縮成形することが好ましい。成形面の少なくとも一部に凹凸部を有する金型を用いて加熱圧縮成形することで、メラミンフォーム成形体の表面の少なくとも一部に凹凸部を、圧縮と共に形成させることができる。このため、製造工程数を減少できる。また、上記第2発明のメラミンフォーム成形体を容易に得ることができる。
また、このように加熱圧縮成形と共に、凹凸部を形成することにより、凹凸面の強度が強靭なものとなり、耐久性が向上する。このため、洗浄用具に用いる場合には、汚れ面の凹凸をより強い力で引掻くことができる。よって、比較的小さな凹凸部であっても汚れを良好に落とすことができる。更に、断熱性及び消音性等においても、より向上させることができる。
これに比べて、加熱圧縮成形後に、切削加工やカットにより凹凸成形(プロファイル加工、CFカットを含む)を施したものでは、凹凸面が擦れたり、汚れを擦る際に凹凸の角が部分的に剥がれ落ち、耐久性に劣る。
【0022】
更に、第6発明のように、表面の少なくとも一部に凹凸部を有する成形補助具の少なくともこの凹凸部を含む表面を、メラミンフォームに当接させて加熱圧縮成形することもできる。この耐熱性補助具を用いることで、従来の成形面が平らな金型を用いても、メラミンフォームに凹凸部を容易に形成させることができる。また、凹凸部の形状は、形状の異なる耐熱性補助具を用いることにより、メラミンフォーム成形体の用途や大きさに応じて容易に変更することができる。
この耐熱性補助具としては、凹凸部を形成することができるものであれば、特に限定されるものではない。例えば、パンチングメタル、ワイヤ、及びワイヤーネット等を用いることができる。これらの材料としては、例えば、金属や耐熱樹脂等が挙げられる。また、ガラス繊維等の繊維を縒り合わせたものに耐熱性の樹脂、例えば耐熱ポリエステル等を含浸させたネット等でも良い。金属製のものは、熱伝導度が優れており、且つ高温での加熱圧縮に対する耐熱性が優れており好ましい。樹脂製のものは、金型に配置する際に軽量で作業性に優れ、コストも安価であることから、加熱圧縮の温度が比較的低い場合に好ましい。また、繊維状のものに耐熱樹脂を含浸させたものは、樹脂製のものの利点に加えて強度が向上し、耐久性が良い。
【0023】
第7発明の洗浄用具は、第1乃至第2発明のうちのいずれかに記載のメラミンフォーム成形体からなる洗浄部を有することを特徴とする。メラミンフォームは、加熱圧縮してもマイクロセルが連通した気泡構造を保持し、水や洗浄剤等の液体を含みやすく、しかもメラミン樹脂自体が親水性の高いものであるため、吸水性に優れている。このため、加熱圧縮、特に第5及び第6発明のように、メラミンフォームの表面に凹凸部を加熱圧縮により形成しても、水や洗剤等の液体を含浸させて水等による洗浄作用により拭取り、また乾拭きする場合にも汚れを除去しやすく、洗浄効果が極めて優れている。また、液体を用いた場合の汚れの拭き跡も目立たない。
一方、ウレタンフォームを洗浄部として用いた場合では、ウレタン樹脂自体の親水性が劣っており、加熱圧縮された場合には表面のセル膜が潰れて開口部がなくなってしまい、表面が皮膜で覆われてしまうため、吸水性に劣る。従って、加熱圧縮されたウレタンフォームは、汚れの拭取りや液体を用いる洗浄には十分に機能しないことがある。
【0024】
上記「洗浄用具」は、メラミンフォーム成形体からなる上記「洗浄部」のみからなるものであってもよく、第8発明のように、上記洗浄部を有し、多層構造であるもの、又は、更に他の部材を積層したものであってもよい。例えば、ウレタンスポンジ層、セルローススポンジ層、不織布層及び研磨材層のうちの少なくとも一層を含むものであってもよい。また、他の洗浄部材が貼り合わされた洗浄用具、或いはプラスチック製等の取っ手が取り付けられた洗浄用具とすることもできる。
研磨材層としては、硬質繊維からなるもの(例えば、金属繊維やガラス繊維等)が挙げられる。このメラミンフォーム成形体からなる洗浄部によれば、汚れが落ち易く、且つ被洗浄面と擦り合わされる際に、メラミンフォームが粒状に脱落することがなく、被洗浄面を傷つけることがない。そのため、壁、床等の他、自動車のボディの洗浄、家具等の汚れ落としなど、特に傷の発生或いは光沢の低下が問題となる場合にも使用することができる。また、従来のメラミンフォーム成形体は、強度が弱く脆いため、把持部の強度を向上させるために強度の高いものを合体させる必要があったが、上記のようにメラミンフォーム成形体は加熱圧縮により強度が向上しているため、特に強度の高いものを合体させる制限がなくなった。このため、用途に応じて種々の機能を有する部材を制限なく張り合わせることができる。
【0025】
更に、洗浄用具には、破線状の切り目を形成させてもよい。この切り目によって、洗浄する場所に応じて洗浄用具の大きさを適当に選択して、手で容易に切断して小さくすることができる。このため、ハサミ等で切り取る作業が省略される。切り目は、トムソン刃による打ち抜き等の方法により、簡便に且つ安価に形成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例によって詳しく説明する。
実施例1
(1)強度、脆さ及び耐湿熱老化性の評価
加熱圧縮するメラミンフォームとして市販品(BASF社製、商品名「バソテクト」、密度;約9.5kg/m3)を使用した。
メラミンスラブフォームから400×400mmの大きさの試験片を切り出し、270℃で4分加熱圧縮し、試験片の厚さの1/4若しくは1/10の厚さのメラミンフォーム成形体とし、これらの圧縮品の強度、脆さ及び耐湿熱老化性を非圧縮品と比べて評価した。加熱圧縮は、最大使用圧力210kg/cm2、最大型締力37トンの油圧プレス方式の圧縮成形機により行った。また、圧縮の程度は厚さの異なるメラミンスラブフォームを使用することにより調整した。
【0027】
評価方法は下記の通りである。
▲1▼密度(kg/cm3);JIS K 6400により測定した。
▲2▼熱伝導率(W/mK);JIS A 1412に準拠して測定した。
▲3▼引っ掻き試験;円形の試料の表面にカッタの刃先を静かに置き、この刃先に所定荷重を加えた状態で試料を回転させ、この試料の表面の傷の有無を目視で観察する。傷が無かった場合は順次荷重を増加させ、初めて傷がついた時の荷重(g)を結果とする。従って、数値が大きいほうが傷がつき難いことになる。
【0028】
▲4▼耐湿熱老化性;温度70℃、相対湿度95%の雰囲気に48、168、504及び1000時間晒した後、JIS K 6400(引張速度;500mm/分)により引張強さ(MPa)及び伸び(%)を測定し、下記の式により引張強さの湿熱老化前の値に対する強度保持率として算出し、これを耐湿熱老化性の指標とした。
強度保持率(%)=(湿熱老化雰囲気に所定の時間晒した後の引張強さ/湿熱老化前の引張強さ)×100
▲5▼引裂強さ(N/cm);JIS K 6400により測定した。
▲6▼引張強さ(MPa);JIS K 6400により測定した。
▲7▼伸び(%);JIS K 6400により測定した。
以上、▲1▼〜▲7▼の結果を表1に示す。表1における引張強さの欄の括弧内は強度保持率(単位;%)である。尚、この強度保持率は図1に併せて示す。
【0029】
【表1】
【0030】
表1の結果によれば、加熱圧縮により熱伝導率は小さくなっており、断熱材としての用途において有用であると推察される。また、引っ掻き試験の結果では、表面の脆さが改善され、強く擦っても砕けないことが分かる。更に、図1にも示すように、湿熱雰囲気に1000時間晒した後の引張強さの保持率は、1/4圧縮品では90%、1/10圧縮品では61%であり、特に1/4圧縮品では湿熱老化後も十分な強度が保たれていることが分かる。一方、非圧縮品では1000時間後には保持率は34%にまで低下しており、劣っている。これらは加熱圧縮による耐湿熱老化性の向上を裏付けるものである。
【0031】
(2)加熱圧縮の温度、時間及び圧縮の程度と強度保持率との相関
(1)と同様のメラミンフォームを同型の圧縮成形機により加熱圧縮し、加熱圧縮の温度、時間及び圧縮の程度と、湿熱雰囲気に1000時間晒した後の強度保持率との相関を(1)と同様にして検討した。結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
表2の結果によれば、加熱温度250℃又は290℃、加熱時間7〜17分、圧縮の程度1/3〜1/10で、強度保持率は70〜85%となっており、これらのメラミンフォーム成形体は、加熱圧縮の温度、時間及び圧縮の程度によらず、十分な耐湿熱老化性を有していることが分かる。また、実験例2の条件で加熱圧縮した成形体を、23℃で200時間静置した後の寸法回復率を測定したところ、3%以下であり、十分に塑性変形していることが確認された。
【0034】
(3)加熱圧縮条件を変更した成形体の引張り強さ及び伸びの評価
(1)と同様のメラミンフォームを同型の圧縮成形機により、加熱圧縮条件を230℃で10分間に変更して(1)と同様に、メラミンスラブフォームを加熱圧縮し、試験片の厚さの1/2若しくは1/3の厚さのメラミンフォーム成形体とし、(1)と同様の方法により引張り強さ及び伸びを評価した。これらの結果を表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】
表3の結果によれば、加熱温度230℃、加熱時間10分、圧縮の程度1/2及び1/3においても、引張強さは非圧縮品に比べて向上していることが分かる。この結果から、加熱圧縮により、十分な強度向上を示すことが分かる。また、使用時の形状、大きさ、厚み等は従来品とほぼ同じサイズ形状で、加熱圧縮することにより、実用強度が増しており、耐久性が向上している。
【0037】
実施例2
(1)凹凸部を有する加熱圧縮成形品の製造
加熱圧縮成形には成形面が平面な金型を用い、耐熱性補助具として耐熱樹脂性のワイヤーネット(目開き5mm、ネット状の線の直径約1mm)を用いた。
金型の成形面上にメラミンフォーム(厚さ20mm)を設置し、更にその上に耐熱性補助具を置き重ねた状態で、スペーサー(幅12mm)をメラミンフォームの周囲に配置して、230℃で10分間、同時に加熱圧縮成形した。これにより、表面にメッシュ状の凹凸部を有する1/2圧縮成形品を得た。
また、比較として、耐熱性補助具を用いず、凹凸部のない1/2圧縮成形品を得た。
【0038】
(2)凹凸部を有する加熱圧縮成形品の汚れ落ち性の評価
上記(a)で得られた凹凸部を有する1/2圧縮成形品、及び比較としての1/2圧縮成形品の汚れ落ち性を、JASO M313−83に規定する「摩擦色落ち性」試験を参考にして、下記の方法にて行った。この結果を表4に示す。
【0039】
(試験方法)
JIS L 0823(染色堅牢度試験用摩擦試験機)に規定する学振形摩擦試験機を用いて行い、メラミンフォームの試験片(サイズ:5×3cm)を試験機の摩擦子に両面テープで接着し、更にその上からゴムバンドで摩擦子に固定し、試験機に取り付ける。
次に、試験台の上に、油性インキで横線を3cmに渡って2mm間隔で引いたステンレス板を置いて固定し、その上に摩擦子(表面にはメラミンフォームが固定されている)を乗せ、油性インキで引いた横線とメラミンフォームとが接触するように取り付ける。
摩擦子の押圧荷重500gで、ステンレス板上100mmの間を毎分30回往復の速度で100回往復させ、メラミンフォームによる油性インキの汚れ落ち性の程度を目視にて評価した。
【0040】
【表4】
【0041】
表4の結果によれば、加熱圧縮成形により表面に凹凸部を形成させたたことにより、汚れ落ちが向上し、洗浄用具としてより優れていることが分かる。また、加熱圧縮により凹凸が高い強度で形成されているため、耐久性が高い。
【0042】
実施例3
(1)凹凸部を有する洗浄用具の具体例。
凹凸部を有する洗浄用具1を、下記の構成となるように作製した。図3(a)を参考にして説明する。洗浄用具1は三層から構成され、片面が表面に凹凸部111を有するメラミンフォーム層11、反対側の面が薄いウレタンスポンジ層12b、及びこれらに挟まれるウレタンスポンジ層12aから構成されている。
この三層を貼り合せたことにより、洗浄する際に持って擦りすいように適度な硬さと柔軟性を与えている。また、洗浄用具1には、破線状の切り目2が長手方向に垂直に3本形成されている。この切り目によって、手で容易に切断して小さくすることができる。
【0043】
(2)その他の凹凸部を有する洗浄用具の具体例。
その他の凹凸部を有する洗浄用具1を、下記の構成となるように作製した。図3(b)を参考にして説明する。洗浄用具1は三層から構成され、表面に凹凸部111を有するメラミンフォーム層11a、11bの間に、ウレタンスポンジ層12が挟まれて構成されている。
この洗浄用具は、両面のメラミンフォーム層の表面に凹凸部が形成されているため、いずれの面を用いても汚れ落ちに優れている。片面のメラミンフォーム層11aは、反対面のメラミンフォーム層11bに比べて圧縮率が低く厚くて柔らかい形状となっている。このため、洗浄する場所に応じて使用面を選択することができる。
【0044】
尚、本発明においては、上記の具体的な実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。例えば、表1の1/4圧縮品及び1/10圧縮品、表2の実験例1〜4の成形体、表3の1/2圧縮品及び1/3圧縮品、並びに表4の1/2凹凸圧縮品はいずれも成形型等によって、上記実施例3のように、所定形状とすることにより、クリーナとして利用することができる。また、このクリーナは厚さ1〜3mm程度の薄いものであっても十分な強度を有するため、薄く小さい携帯用の使い捨てタイプのクリーナとすることもできる。
【0045】
【発明の効果】
第1発明によれば、メラミンフォームの強度が向上し、脆さが改善され、且つ十分な耐湿熱老化性を有するメラミンフォーム成形体とすることができる。また、第3乃至第4発明によれば、加熱圧縮の温度及び時間を特定することにより、第1発明の優れた特性を有するメラミンフォーム成形体を容易に製造することができる。更に、第7発明によれば、汚れを落とす作用に優れ、被洗浄面を傷つけることがなく、耐久性に優れたクリーナとすることができる。また、第2発明のように、メラミンフォーム成形体の表面の少なくとも一部に凹凸部を形成することにより、更に優れた汚れ落ち性が得られる。第5及び第6発明によれば、メラミンフォーム成形体の表面の少なくとも一部に凹凸部を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メラミンフォーム成形体を湿熱老化雰囲気に晒した場合の、湿熱老化時間と強度保持率との相関を表わすグラフである。
【図2】(a)はメラミンフォーム成形体を洗浄用具に適用した場合の実施例を示す斜視図である。また、(b)はメラミンフォーム成形体を洗浄用具に適用した場合の他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1;洗浄用具、111;凹凸部、11、11a、11b;メラミンフォーム層、12、12a、12b;ウレタンスポンジ層、2;切り目。
Claims (8)
- メラミンフォームが210〜350℃で、1/1.2〜1/12の厚さに、3分以上加熱圧縮され、23℃で200時間静置した場合の寸法回復率が40%以下となるよう塑性変形してなるメラミンフォーム成形体であって、
下記式(A)で示される強度保持率が61%以上であることを特徴とするメラミンフォーム成形体。
強度保持率(%)=[湿熱老化雰囲気(温度70℃、相対湿度95%)に1000時間晒した後の引張強さ/湿熱老化前の引張強さ)×100 ・・・ (A) - 表面の少なくとも一部に凹凸部を有する請求項1に記載のメラミンフォーム成形体。
- 下記式(A)で示される強度保持率が61%以上であるメラミンフォーム成形体の製造方法であって、
メラミンフォームを210〜350℃で、1/1.2〜1/12の厚さに、3分以上加熱圧縮し、23℃で200時間静置した場合の寸法回復率が40%以下となるよう塑性変形させることを特徴とするメラミンフォーム成形体の製造方法。
強度保持率(%)=[湿熱老化雰囲気(温度70℃、相対湿度95%)に1000時間晒した後の引張強さ/湿熱老化前の引張強さ)×100 ・・・ (A) - 下記式(A)で示される強度保持率が61%以上であるメラミンフォーム成形体の製造方法であって、
メラミンフォームを、該メラミンフォームを形成するメラミン単量体の分解温度を140℃以下下回る温度範囲で、1/1.2〜1/12の厚さに、3分以上加熱圧縮し、23℃で200時間静置した場合の寸法回復率が40%以下となるよう塑性変形させることを特徴とするメラミンフォーム成形体の製造方法。
強度保持率(%)=[湿熱老化雰囲気(温度70℃、相対湿度95%)に1000時間晒した後の引張強さ/湿熱老化前の引張強さ)×100 ・・・ (A) - 成形面の少なくとも一部に凹凸部を有する金型の少なくとも該凹凸部を含む該成形面を、上記メラミンフォームに当接させて加熱圧縮成形する請求項3又は4に記載のメラミンフォーム成形体の製造方法。
- 表面の少なくとも一部に凹凸部を有する成形補助具の少なくとも該凹凸部を含む該表面を、上記メラミンフォームに当接させて加熱圧縮成形する請求項3又は4に記載のメラミンフォーム成形体の製造方法。
- 請求項1又は2に記載のメラミンフォーム成形体からなる洗浄部を有することを特徴とする洗浄用具。
- 上記洗浄部を有し、多層構造である請求項7記載の洗浄用具。
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