JP5059648B2 - 洗浄用具 - Google Patents

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Description

本発明は、床面洗浄機に取り付けられて使用される洗浄用具に関し、特に、洗浄性能の向上を図ると共に環境汚染を予防することができる洗浄用具に関するものである。
従来、床面の汚れやワックスを落とすために、床面洗浄機が利用されている。例えば、特許文献1には、洗浄水を床面に散水しつつ、ブラシ(洗浄用具)を回転駆動させて、床面を洗浄することができる床面洗浄機が開示されている。
特開2001−327442号公報
しかしながら、床面洗浄機に取り付けられる洗浄用具は、一般に、特許文献1におけるブラシのように、ポリエステル繊維やナイロン繊維から構成される刷毛状(又は、円盤状)のものが主流となっており、洗浄水、更には洗剤を使用しても汚れ等を十分に落としきれず、満足のいく洗浄性能が得られないという問題点があった。また、洗剤には、一般に、塩素や有機化合物などの環境に負荷を与える恐れのある物質も含まれているため、洗剤の使用が環境汚染を誘発するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、洗浄性能の向上を図ると共に環境汚染を予防することができる洗浄用具を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の洗浄用具は、床面洗浄機に取り付けられて床面上を回転駆動されることで前記床面の洗浄に使用されるものであり、前記床面洗浄機に取り付けられる取付部と、その取付部に積層接着されると共に加熱圧縮されたメラミンフォームから構成され前記床面に接地される洗浄部と、前記床面に接地する接地面に立設される第1側面および第2側面とを備え、それら第1側面および第2側面を接続する側面が外方へ向けて凸に湾曲して形成されている。
請求項記載の洗浄用具は、請求項記載の洗浄用具において、前記接地面に立設されると共に前記第1側面に対向する第3側面を備え、前記第1側面は、外方へ向けて凸に湾曲して形成される一方、前記第3側面は、内方へ向けて凸に湾曲して形成されている。
請求項記載の洗浄用具は、請求項記載の洗浄用具において、前記接地面は、少なくとも前記第1側面と第2側面と第3側面とにより囲まれ略三角形状に形成されている。
前記目的を達成するために請求項4記載の洗浄用具は、床面洗浄機に取り付けられて床面上を回転駆動されることで前記床面の洗浄に使用されるものであり、前記床面洗浄機に取り付けられる取付部と、その取付部に積層接着されると共に加熱圧縮されたメラミンフォームから構成され前記床面に接地される洗浄部と、一端側が前記床面に接地する接地面に開口されると共に他端側が少なくとも前記取付部と前記洗浄部との接着面に開口される貫通孔と、を備えている。
請求項記載の洗浄用具は、請求項記載の洗浄用具において、前記貫通孔の断面は、長孔形状に形成されている。
請求項記載の洗浄用具は、請求項1から5のいずれかに記載の洗浄用具において、前記洗浄用具は、前記床面洗浄機に複数個取り付けられ、隣り合う前記洗浄用具同士の間に所定の隙間が設けられた状態で配置される。
請求項1記載の洗浄用具によれば、床面に接地される洗浄部がメラミンフォームから構成されているので、メラミンフォームの特性、即ち、汚れを落とす効果に優れた性質を利用して、洗浄性能の向上を図ることができるという効果がある。
また、メラミンフォームは、研磨作用により汚れ等を落とすので、ポリエステル繊維やナイロン繊維から構成される従来の洗浄用具では洗剤を使用しなければ落としきれなかった汚れも、洗剤を使用せずに落とすことができる。その結果、洗剤の使用により誘発される環境汚染を予防することができるという効果がある。
更に、洗剤が不要になれば、洗剤コスト及び洗剤を含んだ廃液の処理コストを削減することができ、コスト全体としての低減を図ることができるという効果がある。
また、メラミンフォームは加熱圧縮されているので、メラミンフォームの密度を高め、強度を上げることで、耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
また、床面に接地する接地面に立設される第1側面および第2側面とを備え、それら第1側面および第2側面を接続する側面が外方へ向けて凸に湾曲して形成されているので、洗浄用具を床面洗浄機に取り付ける場合に、第1側面を回転方向に向けて取り付けると共に第2側面を外周に向けて取り付けることで、耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
即ち、回転方向を向く側面と外周を向く側面とを接続する側面は、床面から抵抗を受け易く劣化し易い。これに対し、第1側面および第2側面を接続する側面を外方へ向けて凸に湾曲して形成することで、床面から受ける抵抗を放射状に分散させて低減することができ、耐久性の向上を図ることができる。また、床面から受ける抵抗を低減することができれば、床面洗浄機からの脱落を防止することができるという効果がある。
請求項記載の洗浄用具によれば、請求項記載の洗浄用具の奏する効果に加え、接地面に立設されると共に第1側面に対向する第3側面を備え、第1側面は外方へ向けて凸に湾曲して形成される一方、第3側面は内方へ向けて凸に湾曲して形成されているので、洗浄用具を床面洗浄機に取り付ける場合に、第1側面を回転方向に向けて取り付けることで、耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
即ち、回転方向を向く側面は、床面から抵抗を受け易く劣化し易い。これに対し、外方へ向けて凸に湾曲して形成される第1側面を回転方向に向けて取り付けることで、床面から受ける抵抗を放射状に分散させて低減することができ、耐久性の向上を図ることができる。
また、第1側面を回転方向に向けて取り付けることで、第1側面に対向する第3側面が回転方向と反対側を向く。ここで、回転方向と反対側を向く側面は、回転の抵抗となり易く劣化しやすい。これに対し、内方へ向けて凸に湾曲して形成される第3側面が回転方向と反対側を向くことで、回転の抵抗となり難く、耐久性の向上を図ることができる。
請求項3記載の洗浄用具によれば、請求項記載の洗浄用具の奏する効果に加え、接地面は略三角形状に形成されているので、洗浄用具を床面洗浄機に取り付ける場合に、
三角形を構成する3つの側面を選択的に外周に向けて取り付けることができ、メンテナンスコストの低減を図ることができるという効果がある。
即ち、洗浄用具の外縁は汚れ易く、周速も速いので劣化し易い。これに対し、接地面を略三角形状に形成することで、外縁の汚れや劣化が進行した場合には、少なくとも三角形を構成する2つの側面を選択的に外周に向けて取り付けることができ、メンテナンスコストの低減を図ることができる。
請求項記載の洗浄用具によれば、床面に接地される洗浄部がメラミンフォームから構成されているので、メラミンフォームの特性、即ち、汚れを落とす効果に優れた性質を利用して、洗浄性能の向上を図ることができるという効果がある。また、メラミンフォームは、研磨作用により汚れ等を落とすので、ポリエステル繊維やナイロン繊維から構成される従来の洗浄用具では洗剤を使用しなければ落としきれなかった汚れも、洗剤を使用せずに落とすことができる。その結果、洗剤の使用により誘発される環境汚染を予防することができるという効果がある。更に、洗剤が不要になれば、洗剤コスト及び洗剤を含んだ廃液の処理コストを削減することができ、コスト全体としての低減を図ることができるという効果がある。また、メラミンフォームは加熱圧縮されているので、メラミンフォームの密度を高め、強度を上げることで、耐久性の向上を図ることができるという効果がある。更に、一端側が床面に接地する接地面に開口されると共に他端側が少なくとも取付部と洗浄部との接着面に開口される貫通孔を備えているので、床面に散水された洗浄水を貫通孔を通じて洗浄部に浸透させることができ、洗浄性能の向上を図ることができるという効果がある。
また、洗浄水を洗浄用具を通じて床面に散水する場合には、洗浄水を貫通孔を通じて床面に導くことができ、散水性の向上を図ることができるという効果がある。
請求項記載の洗浄用具によれば、請求項記載の洗浄用具の奏する効果に加え、貫通孔の断面は長孔形状に形成されているので、洗浄水を洗浄部のより広い範囲に浸透させることができ、洗浄性能の更なる向上を図ることができるという効果がある。
また、洗浄水を洗浄用具を通じて床面に散水する場合には、洗浄水の流路を大きく確保することができ、散水性の更なる向上を図ることができるという効果がある。
請求項6記載の洗浄用具によれば、請求項1から5のいずれかに記載の洗浄用具の奏する効果に加え、洗浄用具は床面洗浄機に複数個が取り付けられるので、部分的な汚れや劣化の具合に応じて、汚れや劣化が激しい部分の洗浄用具のみを交換することができ、メンテナンスコストの低減を図ることができるという効果がある。また、洗浄用具は、隣り合う洗浄用具同士の間に所定の隙間が設けられた状態で配置されるので、かかる隙間により溝を形成することができる。これにより、床面に散水された洗浄水を溝を通じて洗浄部に浸透させることができ、洗浄性能の向上を図ることができるという効果がある。また、洗浄水を洗浄用具を通じて床面に散水する場合には、洗浄水を溝を通じて排出することができ、排水性の向上を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本発明の第1実施の形態における洗浄用具100が取り付けられる床面洗浄機1について説明する。図1(a)は、床面洗浄機1の側面図であり、図1(b)は、図1(a)のIb−Ib線における床面洗浄機1の断面図である。なお、図1では、床面洗浄機1に洗浄用具100が取り付けられた状態を図示している。
床面洗浄機1は、プラスチックタイル等からなる床面を洗浄するための清掃機であり、図1(a)に示すように、ケース2と、そのケース2の後部(図1(a)右側)に取り付けられるハンドル3と、そのハンドル3に取り付けられるタンク4とを主に備えて構成されている。
また、床面洗浄機1は、タンク4に貯留された洗浄水を床面に散水しつつ、後述するプレート6に取り付けられた洗浄用具100を回転駆動させて、床面を洗浄することができるように構成されている。
ケース2は、床面洗浄機1の本体部であり、図1(b)に示すように、駆動力を発生するモータ5を内部に備えている。また、モータ5には、プレート6が連結され、モータ5の駆動力によりプレート6が回転駆動されるように構成されている。なお、プレート6の詳細構成については、図2(a)を参照して後述する。
ハンドル3は、作業者がケース2を移動させるための操作部材であり、図1(a)に示すように、モータ5を回転駆動させるためのスイッチ3a及びタンク4に貯留された洗浄水を床面に散水するためのスイッチ(図示せず)等が設けられている。
タンク4は、床面に散水する洗浄水を貯留するための容器であり、図1(a)に示すように、洗浄水の流路となるホース4aが接続されている。また、ホース4aは、図1(b)に示すように、ケース2の内部に引き込まれ、洗浄水がプレート6の上面(図1(b)上側の面)に排出されるように配索されている。
次いで、図2を参照して、プレート6及び洗浄用具100の詳細構成について説明する。図2(a)は、図1(b)の矢印II方向視におけるプレート6の下面図である。また、図2(b)は、図1(b)の矢印II方向視における洗浄用具100の下面図であり、図2(c)は、図2(b)のIIc−IIc線における洗浄用具100の断面図である。なお、図2(b)に図示する洗浄用具100の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。また、図2(c)では、断面視されない凹部101を省略して図示している。
プレート6は、図2(a)に示すように、円環状に形成されている。また、プレート6には、6つの排出口6aが設けられ、ホース4aから供給された洗浄水が排出口6aを通じて洗浄用具100の取付面(図2(a)紙面表側の面)に排出されるように構成されている。
また、プレート6には、いわゆる面ファスナーのフックとして機能するファスナー7が貼り付けられ、洗浄用具100がファスナー7を介してプレート6に取り付けられるように構成されている。
洗浄用具100は、図2(b)及び図2(c)に示すように、取付部110と、洗浄部120とを備えて構成されると共に、プレート6の形状に対応する円環状に形成されている。
取付部110は、プレート6に取り付けられる部位であり、除膜処理を施されたポリウレタンフォーム(発泡ポリウレタン)から構成されている。従って、ファスナー7がポリウレタンフォームの骨格間に引っ掛かることで、取付部110がプレート6に保持される。また、排出口6aから排出された洗浄水がポリウレタンフォームの骨格間を通じて床面に散水される。これにより、散水性の向上を図ることができる。
なお、取付部110の製造は、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤および触媒などを含む原料を混合および攪拌し、発泡および硬化させることによりポリウレタンフォームを成形した後、ポリウレタンフォームの骨格間に残存する膜を化学的な処理で除去する(例えば、アルカリ溶液などにより膜を溶かす)、或いは、物理的な処理で除去する(例えば、空気の圧力により膜を吹き飛ばす)ことにより行われる。
また、取付部110は、JISK6400−1に基づいて測定されたポリウレタンフォームのセル数が13(個/25mm)に設定されている。なお、セル数は、13(個/25mm)に限られるものではなく、5(個/25mm)以上かつ30(個/25mm)以下の範囲、更には、10(個/25mm)以上かつ20(個/25mm)以下の範囲に設定することが好ましい。
即ち、セル数が5(個/25mm)よりも少ない場合には、セルのサイズが大きくなり過ぎて、安定したセルの形成が困難になるところ、セル数を5(個/25mm)以上とすることで、セルを安定して形成することができる。
また、セル数が5(個/25mm)よりも少ない場合には、セルのサイズが大きくなり過ぎて、面ファスナーのフックが引っ掛かり難くなり、保持力が低下するところ、セル数を5(個/25mm)以上とすることで、面ファスナーのフックを引っ掛かり易くして、保持力の向上を図ることができる。
一方、セル数が30(個/25mm)よりも多い場合にも、セルのサイズが小さくなり過ぎて、面ファスナーのフックが引っ掛かり難くなり、保持力が低下するところ、セル数を30(個/25mm)以下とすることで、面ファスナーのフックを引っ掛かり易くして、保持力の向上を図ることができる。
また、セル数が30(個/25mm)よりも多い場合には、セルのサイズが比較的小さくなるため、排出口6aから排出される洗浄水の透過性が低くなり、散水性が低下する。これに対し、セル数を30(個/25mm)以下とすることで、洗浄水の透過性を高くして、散水性の向上を図ることができる。これにより、洗浄水を床面に容易、且つ、広範囲に散水することができると共に、洗浄水を洗浄部120に満遍なく浸透させることができる。
洗浄部120は、床面に接地されて床面を洗浄するための部位であり、圧縮率(圧縮後の厚さ/圧縮前の厚さの比率)が1/2に設定され加熱圧縮されたメラミンフォームから構成されている。なお、圧縮率は、1/2に限られるものではなく、1/1.5以上かつ1/5以下の範囲に設定することが好ましい。
即ち、圧縮率が1/1.5よりも小さい場合には、メラミンフォームの密度を十分に高めることができず、強度が不足するところ、圧縮率を1/1.5以上とすることで、強度を確保して、耐久性の向上を図ることができる。
一方、圧縮率が1/5よりも大きい場合には、メラミンフォームの必要量が増え、材料コストが嵩むところ、圧縮率を1/5以下とすることで、材料コストを低減して、製造コストの低減を図ることができる。
また、圧縮率が1/5よりも大きい場合には、加工(圧縮)時間が長くなるところ、圧縮率を1/5以下とすることで、加工時間を短縮して、製造時間の短縮を図ることができる。
また、洗浄部120は、取付部110に積層され、取付部110と洗浄部120とがイソシアネート末端を有する液状ウレタン系接着剤により接着されている。具体的には、かかる接着剤を洗浄部120に塗布および含浸させると共に、更に、触媒を含む水を塗布した後、取付部110と洗浄部120とを積層し、反応硬化させて取付部110と洗浄部120とが接着されている。
これにより、高い接着力を確保しつつも、柔軟性および復元性に優れた取付部110および洗浄部120の性質を損なうことなく維持することができる。
また、基材を有する両面テープ等では、取付部110と洗浄部120との接着面において洗浄水が遮断され、散水性が低下するところ、基材を有しない液状ウレタン系接着剤とすることで、散水性の向上を図ることができる。
上記のように構成される洗浄用具100には、図2(b)及び図2(c)に示すように、床面に接地される接地面(図2(b)紙面表側の面、図2(c)上側の面)に4本の凹部101が凹設されている。凹部101は、洗浄部120の内周および外周に開口されると共に、4本の凹部101が洗浄部120の円周方向にそれぞれ90°間隔で配置されている。
これにより、床面に散水された洗浄水を凹部101を通じて接地面の内周まで浸透させることができ、洗浄性能の向上を図ることができる。また、洗浄水を凹部101を通じて接地面の外周まで導くことができ、排水性の向上を図ることができる。
以上のように、洗浄用具100によれば、床面に接地される洗浄部120がメラミンフォームから構成されているので、メラミンフォームの特性、即ち、汚れを落とす効果に優れた性質を利用して、洗浄性能の向上を図ることができる。
また、メラミンフォームは、研磨作用により汚れ等を落とすので、ポリエステル繊維やナイロン繊維から構成される従来の洗浄用具では洗剤を使用しなければ落としきれなかった汚れも、洗剤を使用せずに落とすことができる。その結果、洗剤の使用により誘発される環境汚染を予防することができる。
更に、洗剤が不要になれば、洗剤コスト及び洗剤を含んだ廃液の処理コストを削減することができ、コスト全体としての低減を図ることができる。
また、洗浄用具100によれば、床面洗浄機1に取り付けられる取付部110が除膜処理を施されたポリウレタンフォームから構成されているので、ポリウレタンフォームの特性、即ち、柔軟性および復元性に優れた性質を利用して、クッション性(撓み性)の向上を図ることができる。これにより、床面に凹凸がある場合でも、洗浄用具100を床面に密着させることができる。
なお、取付部110の厚み(図2(b)上下方向の寸法)は、5mm以上かつ20mm以下の範囲、更には、7mm以上かつ15mm以下の範囲に設定することが好ましい。即ち、取付部110の厚みが5mmよりも薄い場合には、取付部110が変形し難くなるところ、取付部110の厚みを5mm以上とすることで、取付部110を変形し易くして、クッション性を十分に発揮させることができる。
次いで、図3を参照して、第2実施の形態について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図3(a)は、第2実施の形態における洗浄用具200が取り付けられた状態でのプレート6の下面図であり、図3(b)は、洗浄用具200の下面図であり、図3(c)は、図3(b)のIIIc−IIIc線における洗浄用具200の断面図である。なお、図3(b)に図示する洗浄用具200の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。
図3(a)に示すように、第2実施の形態では、4個の洗浄用具200がプレート6に取り付けられて使用される。なお、洗浄用具200の個数は、4個に限られるものではなく、3個以上かつ6個以下の範囲に設定することが好ましい。
即ち、3個よりも少ない場合には、洗浄性能が低下するところ、3個以上とすることで、洗浄性能を確保して、洗浄性能の向上を図ることができる。一方、6個よりも多い場合には、洗浄用具200をプレート6に取り付ける作業が煩雑になるところ、6個以下とすることで、作業性の向上を図ることができる。
第2実施の形態における洗浄用具200は、図3(b)及び図3(c)に示すように、除膜処理を施されたポリウレタンフォームから構成される取付部210と、加熱圧縮されたメラミンフォームから構成される洗浄部220とを備えて構成されると共に、4個の洗浄用具200がプレート6に取り付けられた場合に、全体として円環状となるように形成されている。
また、洗浄用具200には、図3(b)及び図3(c)に示すように、断面円形状の貫通孔202が設けられている。貫通孔202は、一端側が床面に接地する接地面(図3(b)紙面表側の面、図3(c)上側の面)に開口されると共に他端側が取付部210と洗浄部220との接着面、更にはプレート6に取り付けられる面(図3(b)紙面裏側の面、図3(c)下側の面)に開口されている。
これにより、床面に散水された洗浄水を貫通孔202を通じて洗浄部220に浸透させることができ、洗浄性能の向上を図ることができる。また、排出口6aから排出された洗浄水を貫通孔202を通じて床面に導くことができ、散水性の向上を図ることができる。
上記のように構成される洗浄用具200は、プレート6に取り付けられる場合、図3(a)に示すように、隣り合う洗浄用具200同士の間に所定の隙間が設けられた状態で配置される。従って、かかる隙間により溝201が形成される。これにより、床面に散水された洗浄水を溝201を通じて洗浄部220に浸透させることができ、洗浄性能の向上を図ることができる。また、排出口6aから排出された洗浄水を溝201を通じて排出することができ、散水性の向上を図ることができる。
以上のように、洗浄用具200によれば、プレート6に複数個(本実施の形態では4個)が取り付けられて使用されるので、部分的な汚れや劣化の具合に応じて、汚れや劣化が激しい部分の洗浄用具200のみを交換することができ、メンテナンスコストの低減を図ることができる。
また、洗浄用具が環状に形成される場合には、素材にデッドスペースが生じ易く、メラミンフォームのフォームブロック素材からの取り数が減ってしまう。このため、素材が余り、材料コストに無駄を招く。これに対し、洗浄用具200によれば、プレート6に複数個を取り付けて使用し、全体として環状となるように形成することで、メラミンフォームのフォームブロック素材からの取り数を増やし、材料コストの無駄を無くして、製造コストの低減を図ることができる。
次いで、図4を参照して、第3実施の形態から第15実施の形態について説明する。なお、上記各実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図4(a)は、第3実施の形態における洗浄用具300の下面図であり、図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における洗浄用具300の拡大断面図である。なお、図4(a)に図示する洗浄用具300の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。
第3実施の形態における洗浄用具300には、図4(a)及び図4(b)に示すように、断面円形状の貫通孔302が3つ設けられ、それら3つの貫通孔302が同一円周上に配置されている。
なお、貫通孔302は、一端側が床面に接地する接地面(図4(a)紙面表側の面、図4(b)上側の面)に開口されると共に他端側が取付部210と洗浄部220との接着面に開口されており、排出口6aから排出される洗浄水がポリウレタンフォームの骨格間を通じて貫通孔302に導かれるように構成されている。
図4(c)は、第4実施の形態における洗浄用具400の下面図である。なお、図4(c)に図示する洗浄用具400の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第4実施の形態における洗浄用具400には、図4(c)に示すように、断面円形状の貫通孔402が3つ設けられ、それら3つの貫通孔402が同一円周上に配置されている。なお、貫通孔402は、第3実施の形態における貫通孔302よりも直径が大きく形成されると共に外周側に配置されている。
図4(d)は、第5実施の形態における洗浄用具500の下面図である。なお、図4(d)に図示する洗浄用具500の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第5実施の形態における洗浄用具500には、図4(d)に示すように、断面円形状の貫通孔502が5つ設けられ、それら5つの貫通孔502が点在して配置されている。
図4(e)は、第6実施の形態における洗浄用具600の下面図である。なお、図4(e)に図示する洗浄用具600の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第6実施の形態における洗浄用具600には、図4(e)に示すように、断面円形状の貫通孔602が3つ設けられ、それら3つの貫通孔602が内周側から外周側へ広がって配置されている。
図4(f)は、第7実施の形態における洗浄用具700の下面図である。なお、図4(f)に図示する洗浄用具700の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第7実施の形態における洗浄用具700には、図4(f)に示すように、断面楕円形状の貫通孔702が設けられている。
図4(g)は、第8実施の形態における洗浄用具800の下面図である。なお、図4(g)に図示する洗浄用具800の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第8実施の形態における洗浄用具800には、図4(g)に示すように、断面楕円形状の貫通孔802が2つ設けられ、それら2つの貫通孔802が同一円周上に配置されている。
図4(h)は、第9実施の形態における洗浄用具900の下面図である。なお、図4(h)に図示する洗浄用具900の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第9実施の形態における洗浄用具900には、図4(h)に示すように、断面楕円形状の貫通孔902が2つ設けられ、それら2つの貫通孔902が内周側および外周側に配置されている。
図4(i)は、第10実施の形態における洗浄用具1000の下面図である。なお、図4(i)に図示する洗浄用具1000の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第10実施の形態における洗浄用具1000には、図4(i)に示すように、断面楕円形状の貫通孔1002が2つ設けられ、それら2つの貫通孔1002が内周側から外周側に傾斜して配置されている。
図4(j)は、第11実施の形態における洗浄用具1100の下面図である。なお、図4(j)に図示する洗浄用具1100の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第11実施の形態における洗浄用具1100には、図4(j)に示すように、断面台形状の貫通孔1102が設けられている。
図4(k)は、第12実施の形態における洗浄用具1200の下面図である。なお、図4(k)に図示する洗浄用具1200の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第12実施の形態における洗浄用具1200には、図4(k)に示すように、断面矩形状の貫通孔1202が設けられている。
図4(l)は、第13実施の形態における洗浄用具1300の下面図である。なお、図4(l)に図示する洗浄用具1300の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第13実施の形態における洗浄用具1300には、図4(l)に示すように、断面平行四辺形状の貫通孔1302が設けられている。
図4(m)は、第14実施の形態における洗浄用具1400の下面図である。なお、図4(m)に図示する洗浄用具1400の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第14実施の形態における洗浄用具1400には、図4(m)に示すように、断面菱形状の貫通孔1402が設けられている。
図4(n)は、第15実施の形態における洗浄用具1500の下面図である。なお、図4(n)に図示する洗浄用具1500の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。第15実施の形態における洗浄用具1500では、図4(n)に示すように、第2実施の形態における貫通孔202が省略されている。
以上のように、洗浄用具300,400,500,600,800,900,1000によれば、貫通孔302,402,502,602,802,902,1002が複数設けられているので、床面に散水された洗浄水を洗浄部220の広範囲に浸透させることができ、洗浄性能の更なる向上を図ることができる。また、貫通孔302,402,502,602,802,902,1002が複数設けられているので、排出口6aから排出された洗浄水を床面の広範囲に導くことができ、散水性の更なる向上を図ることができる。
また、洗浄用具500,600,900,1000によれば、複数の貫通孔502,602,902,1002が洗浄用具500,600,900,1000の回転軌跡において同一円周上に位置しないように配置されている、即ち、複数の貫通孔502,602,902,1002の内の少なくとも2つの貫通孔502,602,902,1002が相対的に洗浄用具500,600,900,1000の内周側および外周側に配置されているので、排出口6aから排出された洗浄水を効率良く床面の広範囲に導くことができる。
また、洗浄用具700,800,900,1000,1100,1200,1300によれば、貫通孔702,802,902,1002,1102,1202,1302が長孔形状に形成されているので、洗浄水を洗浄部220の広範囲に浸透させることができ、洗浄性能の更なる向上を図ることができる。また、貫通孔702,802,902,1002,1102,1202,1302が長孔形状に形成されているので、排出口6aから排出された洗浄水の流路を大きく確保することができ、散水性の更なる向上を図ることができる。
また、洗浄用具1000によれば、貫通孔1002が内周側から外周側に傾斜して配置されているので、排出口6aから排出された洗浄水を効率良く洗浄部220の広範囲に浸透させることができると共に床面の広範囲に導くことができる。
次いで、図5及び図6を参照して、第16実施の形態について説明する。なお、上記各実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図5(a)は、第16実施の形態における洗浄用具1600が取り付けられた状態でのプレート6の下面図であり、図5(b)は、洗浄用具1600の下面図であり、図5(c)は、図5(b)のVc−Vc線における洗浄用具1600の断面図である。また、図6は、洗浄用具1600が取り付けられた状態でのプレート6の下面図である。なお、図5(b)に図示する洗浄用具1600の下面図は、床面に接地する接地面に対応する。
図5(a)に示すように、第16実施の形態では、4個の洗浄用具1600がプレート6に取り付けられて使用される。なお、洗浄用具1600の個数は、4個に限られるものではない。
第16実施の形態における洗浄用具1600は、図5(b)及び図5(c)に示すように、除膜処理を施されたポリウレタンフォームから構成される取付部1610と、加熱圧縮されたメラミンフォームから構成される洗浄部1620とを備えて構成されている。
また、洗浄用具1600には、図5(a)及び図5(b)に示すように、断面楕円形状(長孔形状)の貫通孔1602が設けられている。貫通孔1602は、一端側が床面に接地する接地面(図5(b)紙面表側の面、図5(c)上側の面)に開口されると共に他端側がプレート6に取り付けられる面(図5(b)紙面裏側の面、図5(c)下側の面)に開口されている。
これにより、床面に散水された洗浄水を貫通孔1602を通じて洗浄部1620に浸透させることができ、洗浄性能の向上を図ることができる。また、排出口6aから排出された洗浄水を貫通孔1602を通じて床面に導くことができ、散水性の向上を図ることができる。
更に、貫通孔1602は長孔形状に形成されているので、洗浄水を洗浄部1620のより広い範囲に浸透させることができ、洗浄性能の更なる向上を図ることができる。また、洗浄水の流路を大きく確保することができ、散水性の更なる向上を図ることができる。
また、洗浄用具1600は、図5(b)に示すように、床面に接地する接地面(図5(b)紙面表側の面)と、その接地面に立設される第1側面1600a及び第2側面1600bと、接地面に立設されると共に第1側面1600aに対向する第3側面1600cと、接地面に立設されると共に第2側面1600bに対向する第3側面1600dとを備えて構成され、4つの各側面1600a,1600b,1600c,1600dにより囲まれ略三角形状に形成されている。
なお、請求項記載の略三角形状とは、3つの側面により囲まれて形成される場合に限られず、本実施の形態のように、プレート6の形状に対応させるべく外形の一部を除去することで4つの側面により囲まれて形成される形状を含む趣旨である。
また、第1側面1600aは、外方へ向けて凸に湾曲して形成される一方、第3側面1600cは、内方へ向けて凸に湾曲して形成され、第1側面1600a及び第2側面1600bを接続する側面1600eは、外方へ向けて凸に湾曲して形成されている。
上記のように構成される洗浄用具1600は、プレート6に取り付けられる場合、図5(a)に示すように、隣り合う洗浄用具1600同士の間に所定の隙間が設けられた状態で配置される。従って、かかる隙間により溝1601が形成される。また、洗浄用具1600は、図5(a)に示すように、第1側面1600aが回転方向(矢印R方向)に向けて取り付けられると共に第2側面1600bが外周に向けて取り付けられる。
ここで、回転方向を向く側面は、床面から抵抗を受け易く劣化し易い。これに対し、外方へ向けて凸に湾曲して形成される第1側面1600aを回転方向に向けて取り付けることで、床面から受ける抵抗を放射状に分散させて低減することができ、耐久性の向上を図ることができる。
また、第1側面1600aを回転方向に向けて取り付けることで、第1側面1600aに対向する第3側面1600cが回転方向と反対側(反矢印R方向)を向く。ここで、回転方向と反対側を向く側面は、回転の抵抗となり易く劣化しやすい。これに対し、内方へ向けて凸に湾曲して形成される第3側面1600cが回転方向と反対側を向くことで、回転の抵抗となり難く、耐久性の向上を図ることができる。
また、回転方向を向く側面と外周を向く側面とを接続する側面は、床面から抵抗を受け易く劣化し易い。これに対し、第1側面1600a及び第2側面1600bを接続する側面1600eを外方へ向けて凸に湾曲して形成することで、床面から受ける抵抗を放射状に分散させて低減することができ、耐久性の向上を図ることができる。また、床面から受ける抵抗を低減することができれば、プレート6からの脱落を防止することができる。
更に、外方へ向けて凸に湾曲して形成される第1側面1600aを回転方向に向けて取り付けることで、洗浄水を接地面の外周に導く易くすることができ、排水性の向上を図ることができる。
以上のように、洗浄用具1600によれば、4つの各側面1600a,1600b,1600c,1600dにより囲まれ略三角形状に形成されているので、少なくとも三角形を構成する2つの側面1600a,1600bを選択的に外周に向けて取り付けることができる。即ち、図5(a)に図示する状態に代えて、図6に示すように、第1側面1600aを外周に向けて取り付けることができる。
ここで、洗浄用具の外縁は汚れ易く、周速も速いので劣化し易い。これに対し、外縁の汚れや劣化が進行した場合には、2つの側面1600a,1600bを選択的に外周に向けて取り付けることで、メンテナンスコストの低減を図ることができる。
次いで、図7を参照して、試験品1から9の9種類の試験品を用いて行った性能試験について説明する。図7は、性能試験の試験結果を示す図である。性能試験は、洗浄用具の洗浄性能、クッション性(撓み性)、耐久性、散水性および排水性を評価する試験である。なお、評価は、性能が最も優れているものを「Sランク」とし、「Aランク」「Bランク」の順に性能が低下し、性能が最も劣っているものを「Cランク」とする。
まず、試験品1の試験結果について説明する。試験品1は、第1実施の形態における洗浄用具100に対応する。試験品1では、洗浄性能および耐久性が「Aランク」として評価された。これは、上述したように、洗浄部120が加熱圧縮されたメラミンフォームから構成されているので、洗浄性能および耐久性を向上させることができたためであると考えられる。
また、試験品1では、クッション性および散水性も「Aランク」として評価された。これは、上述したように、取付部110が除膜処理を施されたポリウレタンフォームから構成されているので、クッション性および散水性を向上させることができたためであると考えられる。
更に、試験品1では、排水性も「Aランク」として評価された。これは、上述したように、溝101が設けられているので、排水性を向上させることができたためであると考えられる。
次いで、試験品2の試験結果について説明する。試験品2は、試験品1(第1実施の形態における洗浄用具100)の溝101を省略したものであり、他の構成については試験品1と同一である。
試験品2では、洗浄性能、クッション性、耐久性および散水性は試験品1と同様に「Aランク」として評価されたのに対し、排水性は「Bランク」として評価された。これは、溝101が省略されているので、試験品1よりも排水性が低下したためであると考えられる。
次いで、試験品3の試験結果について説明する。試験品3は、試験品1(第1実施の形態における洗浄用具100)の洗浄部120におけるメラミンフォームの圧縮率を0とした、即ち、メラミンフォームを加熱圧縮していないものであり、他の構成については試験品1と同一である。
試験品3では、クッション性、散水性および排水性は試験品1と同様に「Aランク」として評価されたのに対し、洗浄性能および耐久性は「Bランク」として評価された。これは、メラミンフォームを加熱圧縮していないので、試験品1よりも洗浄性能および耐久性が低下したためであると考えられる。
次いで、試験品4の試験結果について説明する。試験品4は、試験品1(第1実施の形態における洗浄用具100)における取付部110を布地から構成したものであり、他の構成については試験品1と同一である。
試験品4では、洗浄性能、耐久性および排出性は試験品1と同様に「Aランク」として評価されたのに対し、クッション性および散水性は「Bランク」として評価された。これは、取付部110を布地から構成したので、クッション性および散水性が試験品1よりも低下したためであると考えられる。
次いで、試験品5の試験結果について説明する。試験品5は、第2実施の形態における洗浄用具200に対応する。試験品5では、洗浄性能、クッション性、耐久性および排水性は試験品1と同様に「Aランク」として評価されたうえ、散水性は「Sランク」として評価された。これは、上述したように、貫通孔202が設けられているので、試験品1よりも散水性を向上させることができたためであると考えられる。
なお、試験品5(第2実施の形態における洗浄用具200)では、溝201が発明品1における溝101の機能を果たすので、散水性は試験品1と同様に「Aランク」として評価された。
次いで、試験品6の試験結果について説明する。試験品6は、第16実施の形態における洗浄用具1600に対応する。試験品6では、洗浄性能およびクッション性は試験品5と同様に「Aランク」として評価されると共に、散水性は「Sランク」として評価されたうえ、耐久性および排水性は「Sランク」として評価された。これは、上述したように、第1側面1600a及び第2側面1600bを接続する側面1600eが外方へ向けて凸に湾曲して形成されていると共に、回転方向に向けて取り付けられる第1側面1600aが外方へ向けて凸に湾曲して形成されているので、試験品5よりも耐久性および排水性を向上させることができたためであると考えられる。
次いで、試験品7の試験結果について説明する。試験品7は、試験品6(第16実施の形態における洗浄用具1600)の貫通孔1602を省略したものであり、他の構成については試験品6と同一である。
試験品7では、洗浄性能およびクッション性は試験品6と同様に「Aランク」として評価されると共に、耐久性および排水性は「Sランク」として評価されたのに対し、散水性は「Aランク」として評価された。これは、貫通孔1602が省略されているので、試験品6よりも散水性が低下したためであると考えられる。
次いで、試験品8の試験結果について説明する。試験品8は、ポリエステル繊維やナイロン繊維から構成される刷毛状のものであり、従来の洗浄用具に対応する。試験品8では、クッション性、散水性および排水性は「Aランク」として、耐久性は「Sランク」として、それぞれ評価されたのに対し、洗浄性能は「Cランク」として評価された。これは、ポリエステル繊維やナイロン繊維から構成されるが故に、洗浄性能が低いためであると考えられる。
次いで、試験品9の試験結果について説明する。試験品9は、ポリエステル繊維やナイロン繊維から円盤状に構成されるものであり、従来の洗浄用具に対応する。試験品9では、散水性および排水性は「Aランク」として、耐久性は「Sランク」として、それぞれ評価されたのに対し、洗浄性能およびクッション性は「Cランク」として評価された。これは、ポリエステル繊維やナイロン繊維から円盤状に構成されるが故に、洗浄性能およびクッション性が低いためであると考えられる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。また、上記各実施の形態における構成の一部または全部を他の実施の形態における構成の一部または全部と組み合わせることは当然可能である。
上記実施の形態では、床面洗浄機1が洗浄水を排出口6aから排出して床面に散水することができるように構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、洗浄水を床面に散水する構成を備えていなくても良い。
上記実施の形態では、取付部110,210,1610が除膜処理を施されたポリウレタンフォームから構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、布地、織物または編物などのファブリックで構成しても良い。
上記実施の形態では、洗浄部120,220,1620が加熱圧縮されたメラミンフォームから構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、加熱圧縮されていないメラミンフォームで構成しても良い。
上記実施の形態では、取付部110,210,1610と洗浄部120,220,1620とがウレタン系接着剤により接着される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、ゴム系接着剤またはアクリル系接着剤などで接着しても良い。
上記第1実施の形態では、床面に接地される接地面に凹部101が凹設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、凹部101を省略して構成しても良い。
上記第1実施の形態では、4本の凹部101を備え、それら4本の凹部101が洗浄部120の円周方向にそれぞれ90°間隔で配置される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、凹部101を1本、2本または3本、或いは、5本以上としても良く、また、隣り合う凹部101同士を異なる間隔で配置しても良い。
上記第2及び第16実施の形態では、貫通孔202,1602の一端側が床面に接地する接地面に開口されると共に他端側がプレート6に取り付けられる面に開口される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、かかる他端側を取付部210,1610と洗浄部220,1620との接着面に開口させるように構成しても良い。
(a)は、床面洗浄機の側面図であり、(b)は、図1(a)のIb−Ib線における床面洗浄機の断面図である。 (a)は、図1(b)の矢印II方向視におけるプレートの下面図であり、(b)は、図1(b)の矢印II方向視における洗浄用具の下面図であり、(c)は、図2(b)のIIc−IIc線における洗浄用具の断面図である。 (a)は、第2実施の形態における洗浄用具が取り付けられた状態でのプレートの下面図であり、(b)は、洗浄用具の下面図であり、(c)は、図3(b)のIIIc−IIIc線における洗浄用具の断面図である。 (a)は、第3実施の形態における洗浄用具の下面図であり、(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における洗浄用具の拡大断面図である。 (a)は、第16実施の形態における洗浄用具が取り付けられた状態でのプレートの下面図であり、(b)は、洗浄用具の下面図であり、(c)は、図5(b)のVc−Vc線における洗浄用具の断面図である。 洗浄用具が取り付けられた状態でのプレートの下面図である。 性能試験の試験結果を示す図である。
1 床面洗浄機
100,200,300,400,500,600,700,800,900,1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600 洗浄用具
101 凹部
110,210,1610 取付部
120,220,1620 洗浄部
202,302,402,502,602,702,802,902,1002,1102,1202,1302,1402,1602 貫通孔
1600a 第1側面
1600b 第2側面
1600c 第3側面
1600e 第1側面および第2側面を接続する側面

Claims (6)

  1. 床面洗浄機に取り付けられて床面上を回転駆動されることで前記床面の洗浄に使用される洗浄用具において、
    前記床面洗浄機に取り付けられる取付部と、
    その取付部に積層接着されると共に加熱圧縮されたメラミンフォームから構成され前記床面に接地される洗浄部と、
    前記床面に接地する接地面に立設される第1側面および第2側面とを備え、それら第1側面および第2側面を接続する側面が外方へ向けて凸に湾曲して形成されていることを特徴とする洗浄用具。
  2. 前記接地面に立設されると共に前記第1側面に対向する第3側面を備え、前記第1側面は、外方へ向けて凸に湾曲して形成される一方、前記第3側面は、内方へ向けて凸に湾曲して形成されていることを特徴とする請求項記載の洗浄用具。
  3. 前記接地面は、少なくとも前記第1側面と第2側面と第3側面とにより囲まれ略三角形状に形成されていることを特徴とする請求項記載の洗浄用具。
  4. 床面洗浄機に取り付けられて床面上を回転駆動されることで前記床面の洗浄に使用される洗浄用具において、
    前記床面洗浄機に取り付けられる取付部と、
    その取付部に積層接着されると共に加熱圧縮されたメラミンフォームから構成され前記床面に接地される洗浄部と、
    一端側が前記床面に接地する接地面に開口されると共に他端側が少なくとも前記取付部と前記洗浄部との接着面に開口される貫通孔と、を備えていることを特徴とする洗浄用具。
  5. 前記貫通孔の断面は、長孔形状に形成されていることを特徴とする請求項記載の洗浄用具。
  6. 前記洗浄用具は、前記床面洗浄機に複数個取り付けられ、隣り合う前記洗浄用具同士の間に所定の隙間が設けられた状態で配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の洗浄用具。
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