JP4726883B2 - 車両用ヘッドランプ - Google Patents

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Description

本発明は自動車等の車両用ヘッドランプに関し、特にハイビーム配光を制御することが可能なヘッドランプに関するものである。
自動車のヘッドランプは、対向車や先行車等の他車や歩行者を眩惑しない照明を行うためのすれ違いビーム配光とも称せられるロービーム配光と、高速走行時等に自車の遠前方を照明するための走行ビーム配光とも称せられるハイビーム配光での照明が可能とされている。従来ではハイビーム配光に切り替える際には他車を眩惑しない状況のときにのみ運転者が手動で操作しているが、操作が面倒であるためロービーム配光で走行する場合が多く、安全走行の点で好ましくない。そこで、特許文献1では画像取得手段が取得した自車の前方領域の画像からハイビーム配光時に眩惑するおそれのある他車を検出し、当該他車を検出しないときにはハイビーム配光に切り替え、他車を検出したときにはロービーム配光に切り替える技術が提案されている。
特許文献1の技術によれば、ハイビーム配光領域に他車が存在しないときにはハイビーム配光に、他車が存在するときにはロービーム配光にそれぞれ自動的に切り替わるため運転者の負担が軽減される一方で、他車を眩惑することなく自車の遠前方までの領域を明るく照明することができ安全走行を確保する上でも有効である。
特開2004−98970号公報
特許文献1の技術では、ハイビーム配光領域が一つの配光領域として設定されており、このハイビーム配光領域を一括して照明し、あるいは照明を行わないようにする技術であるため、ハイビーム配光領域の一部にでも他車が存在するときには自動的にロービーム配光に切り替わってしまいハイビーム配光による照明が行われなくなり自車の遠前方の照明が不十分なものになり安全走行の面で好ましくない。
本発明の目的は、他車が存在する場合においても他車を眩惑することなくハイビーム配光での照明を可能にし、安全走行を確保することが可能な車両用ヘッドランプを提供するものである。
本発明は、車両用ロービーム配光領域よりも上方のハイビーム配光領域を照明するためのハイビーム照明手段を備え、ハイビーム照明手段はハイビーム配光領域を左右方向に分割した複数の領域をそれぞれ照明するための複数のランプで構成された車両用ヘッドランプにおいて、複数の領域は自車線側の分割数が対向車線側の分割数よりも多く設定され、複数のランプはそれぞれ独立して光量が制御可能であることを特徴とする。
また、本発明において、対向車線側は少なくとも対向車走行領域を備え、自車線側は少なくとも自車走行領域と複数の自車路肩領域とを備えている。
本発明によれば、ハイビーム配光領域について、対向車線側では分割する領域及びこれらの領域を照明するランプの数を少なくし、自車線側では分割する領域及びこれらの領域を照明するランプの数を多くした設定をすることにより、配光領域全体における領域の分割数及びこれに対応するランプの数を可及的に少なくしてヘッドランプの構成を簡略化し、かつ各ランプの点灯・消灯制御を容易に行うとともに、対向車や先行車及び歩行者等に対する眩惑を防止するための配光をきめ細かく行うことを可能にする。その一方で、自車の前方を広い領域にわたって明るく照明し安全走行を確保することが可能になり、特に、自車線側の分割数を多くすることによって1つの領域が狭くなるので、各領域を消灯あるいは減光した場合でも自車線側の全体の光量が顕著に低下することが抑制でき、運転者に安心感を持たせることができる。
本発明の実施例1を図面を参照して説明する。図1は本発明を適用した自動車の左ヘッドランプLHLを正面側から見た模式的な斜視図である。前面を開口した箱状のランプボディ11と、このランプボディ11の前面開口に取着された光透過性カバー12とでランプハウジング10が構成されており、このランプハウジング10内に複数のランプが内装されている。ランプハウジング10内の自動車中央寄りの領域にL1の符号で示すハロゲンランプが配置され、外側寄りの下部領域にL2の符号で示すハロゲンランプが配置され、これら第1及び第2のハロゲンランプL1,L2でロービームユニットLBUが構成されている。また、第2ロービームランプL2の上側領域にはそれぞれ白色光を発光するH1ないしH8の符号で示す合計で8個のLED(発光ダイオード)ランプが上下2段の横4列に配列されており、これら8個のLEDランプH1〜H8でハイビームユニットHBUが構成されている。なお、図示は省略するが右ヘッドランプも同様な構成であるが、正面から見た構成は図1の左ヘッドランプLHLとは左右が対称な構成となっている。
図2は前記左ヘッドランプLHL及び図示しない右ヘッドランプを点灯させるための電気系統のブロック回路図である。ロービームユニットLBUを構成する前記L1及びL2のハロゲンランプと、ハイビームユニットHBUを構成するH1〜H8のLEDランプは合一的に点灯回路20に接続されている。点灯回路20は電源21と、この電源21から供給される電力をオン・オフ制御して前記各ランプL1,L2,H1〜H8を選択して点灯・消灯し、さらには前記LEDランプH1〜H8の光量を最大から最小まで調整することが可能な切換・調光器22と、この切換・調光器22を制御するためのコントロールユニット23とを備えている。そして、前記コントロールユニット23には運転者によってそれぞれ手動操作される点灯スイッチ24と、HI/LO切換スイッチ25が接続されている。点灯スイッチ24は左右のヘッドランプを点灯させるためのスイッチであり、HI/LO切換スイッチ25はこれらヘッドランプのハイビーム配光とロービーム配光を切り換えるためのスイッチである。
また、図2において前記コントロールユニット23には照射禁止対象物検出装置30が接続されている。この照射禁止対象物検出装置30は自車の前方領域に存在する先行車や対向車等の他車や歩行者等のような自車のヘッドランプによって眩惑するおそれのある照射禁止対象物を検出するための装置であり、CCDカメラ等で構成されて自車の前方領域を撮像し、撮像した画像を得るための画像取得装置31と、この画像取得装置31で取得した画像を所定のアルゴリズムで信号処理する画像処理手段32と、画像処理手段32で処理された画像信号に基づいて他車や歩行者を検出する照射禁止対象物検出手段33とで構成されている。この照射禁止対象物検出手段33は、後述するように自車の前方に広がる自車線領域、対向車線領域、路肩領域等の道路状況や、自車の前方に存在する先行車、対向車、歩行者等の対象物を検出し、この検出した対象物から自車の照明によって眩惑するおそれがある対象物を照射禁止対象物として検出する。この画像処理による照射禁止対象物の検出技術については既に多数の提案がなされているものであるのでここでは詳細な説明は省略する。そして、この照射禁止対象物検出装置30で検出した照射禁止対象物の情報は前記コントロールユニット23に入力され、コントロールユニット23はこの検出した照射禁止対象物と、前記各スイッチ24,25の切換状態に応じて前記切換・調光器22を制御し、前記ヘッドランプの点灯・消灯及び光量制御を行うことが可能とされている。
図3は前記したロービームユニットLBUとハイビームユニットHBUを構成している各ランプの配光を説明するための図である。図3においてH線とV線はそれぞれ自車の直進方向に向けられたヘッドランプ光軸を通る水平線と垂直線である。また、図3には前記照射禁止対象物検出装置30で検出した路面上に描かれたセンターラインCL、自車線側ラインMRL、対向車線側ラインORL等の白線と、自車線側の路肩ラインMELと、他車線側の路肩ラインOELが図示される。さらに、対向車線を対向走行してくる対向車OCと、自車線の路肩側に存在する歩行者WMが図示されている。そして、ロービームユニットを構成しているL1ハロゲンランプとL2ハロゲンランプは同時に点灯されるように構成されており、これらを点灯したときには対向車線側ではH線よりも下側で自車線ではH線よりも若干上側にわたって存在するカットオフラインCOLよりも下側、すなわち自車の直前領域LAを照明するロービーム配光での照明が行われる。このロービーム配光で照明される直前領域をここではロービーム配光領域LAと称する。また、ハイビームユニットHBUを構成している8個のH1〜H8のLEDランプは選択的に点灯されるように構成され、これらを同時に点灯したときには自車線及び対向車線の両領域にわたって前記ロービーム配光領域LAの上側領域HAを照明し、ロービーム配光と一体となってハイビーム配光での照明が行われる。このロービーム配光領域LAの上側のハイビーム配光で照明される領域をここではハイビーム配光領域HAと称する。
ここで、ハイビーム配光領域HAの照明では、8個のLEDランプH1〜H8がそれぞれ異なる領域を担当して照明する構成とされている。すなわち、図3においてはハイビーム配光領域HAを水平方向に8つの領域に分割して区画定義しているが、V線よりも対向車線側では分割数を少なくし、V線よりも自車線側では分割数を多くしている。ここではV線よりも対向車線側を3つの領域に分割し、V線よりも自車線側を5つの領域に分割している。具体的には、V線よりも対向車線側では、V線とセンターラインCLで挟まれる領域HR1を自車走行右側領域とし、自車走行右側領域HR1の右側のセンターラインCLと対向車線側の路肩ラインORLで挟まれる領域HR2を対向車走行領域とし、対向車線側の路肩ラインORLよりも右側の領域HR3を対向路肩領域とする。また、V線よりも自車線側では、V線と自車線側の路肩ラインMRLで挟まれる領域HL1を自車走行左側領域HL1とし、この自車走行左側領域HL1の左側の自車線側の路肩ラインMRLよりも左側の通常では歩道が存在する領域を自車路肩領域とし、ここではこの自車路側領域は水平方向に細かく区画された3つの領域HL2,HL3,HL4で構成している。さらに、この自車路肩領域よりも左側の領域HL5を自車路肩外領域とする。ここで、前記V線よりも対向車線側の領域HR1〜HR3の水平方向の幅WR1,WR2,WR3は中央側のHR1から外側のHR3に向けて大きくなるように、WR1<WR2<WR3に設定している。同様に前記V線よりも自車線側の領域HL1〜HL5の水平方向の幅WL1〜WL5は中央側のHL1から外側のHL5に向けて大きくなるように、しかし一部は同じ幅となるように、WL1<WL2=WL3=WL4<WL5に設定している。
その上で、ハイビームユニットを構成している8個のLEDランプH1〜H8は、図4に模式的に示すように、それぞれの光軸及びその配光幅が前記各領域HR1〜HR3とHL1〜HL5を照明するような配光特性に設定されている。ここでは、LEDランプH1は領域HL1を照明し、LEDランプH2は領域HL2を照明し、LEDランプH3は領域HL3を照明し、LEDランプH4は領域HL4を照明し、LEDランプH5は領域HR3を照明し、LEDランプH6は領域HR2を照明し、LEDランプH7は領域HR1を照明し、LEDランプH8は領域HL5を照明する。これらLEDランプH1〜H8による各領域の照明分担は一例を示したもきであり、この構成に限られるものではない。
以上の構成のヘッドランプの点灯制御について説明する。
(ロービーム配光)
対向車や歩行者が存在するときに運転者が点灯スイッチ24をオンし、HI/LO切換スイッチ25をLO側に切り換えると、コントロールユニット23によりロービームユニットLBUを構成するハロゲンランプL1及びL2が点灯され、これらハロゲンランプL1,L2から出射される光が重合されてロービーム配光となる。このときハイビームユニットHBUの各LEDランプH1〜H8は点灯しない。このロービーム配光は、図5(a)に点描で示すように、V線よりも対向車線側ではH線よりも下側位置に、またV線よりも自車線側ではH線よりも若干上側位置にそれぞれカットオフラインCOLを有するロービーム配光領域LAを照明する配光であり、これにより対向車走行領域を走行してくる対向車OCを眩惑することなく自車線側を照明することができる。また、ここでは詳細な説明は省略するが、ロービーム配光時における自車の車速変化を検出したときや、照射禁止対象物検出装置30により先行車や対向車等を検出したときにロービームユニットLBUの光軸を左右方向ないし上下方向に制御して自車及び他車の安全走行を高めるような制御を行うようにヘッドランプを構成することも可能である。
(ハイビーム配光)
対向車や歩行者を眩惑するおそれがない走行時に運転者がHI/LO切換スイッチ25をHI側に切り換えると、前記したロービームユニットLBUの点灯に加えてハイビームユニットHBUを構成する8個のLEDランプH1〜H8が点灯される。これにより、図5(b)に点描で示すように、ロービーム配光領域LAに加えてロービーム配光領域LAの上側領域のハイビーム配光領域HAも照明され、自車の前方領域が遠方領域にわたるまで広く照明され、自車の安全走行に有効となる。その一方で、このHI/LO切換スイッチ25をHI側に切り換えている状態のときにコントロールユニット23は照射禁止対象物検出装置30において照射禁止対象物を検出したときには、次に説明するように8個のLEDランプH1〜H8の点灯状態を個々に制御し、これらLEDランプH1〜H8を選択的に点灯・消灯ないしは光量の制御を行う。
(対向車検出時)
ハイビーム配光時に図6(a)に示すように、照射禁止対象物検出装置30において照射禁止対象物として自車の遠前方に対向車OCを検出したときには、コントロールユニット23は他車走行領域を照明しているLEDランプH6を消灯する。これにより、ハイビーム配光領域HAの他車走行領域HR2に対する照射が停止され、対向車OCに対する眩惑を防止する。しかし、この場合でも他のLEDランプH1〜H5,H7,H8は点灯しておりV線よりも対向車線側の自車走行右側領域HR1と対向車線路肩領域HR3及びV線よりも左側の自車線側領域HL1〜HL5は照明されているので自車の走行先の遠前方の照明は行われ、安全走行が確保される。このとき、同図6(b)に示すように、対向車OCが自車に接近して来たときに、遠前方に別の対向車が存在しない限り、今度はコントロールユニット23はLEDランプH6を再び点灯し、代わりに対向車線路肩領域HR3を照明するLEDランプH5を消灯する。これにより、対向車路肩領域HR3の照明が停止され、この照明領域に入ってきた対向車OCに対する眩惑を防止する。
このように、ハイビーム配光において対向車OCを検出したときには、V線よりも対向車線側領域では対向車の存在位置に合わせてLEDランプH1〜H8を選択的に消灯することで対向車OCに対する眩惑を防止する一方で自車の走行先を照明し、安全走行を確保する。また、このとき対向車線側で検出される照射禁止対象物は殆ど対向車に限られるため、V線よりも右側の対向車線側は自車走行右領域HR1を含めて対向車走行領域HR2と対向路肩領域HR3の3つの領域に分割して定義すればよく、しかもこのうち対向車走行領域HR2と対向路肩領域HR3を照明する2つのLEDランプH6,H5についてのみ点灯・消灯を制御すればよいので、コントロールユニット23での制御を簡略化できる。
(先行車検出時)
図7に示すように、ハイビーム配光時に照射禁止対象物検出装置30において照射禁止対象物として自車の遠前方に先行車FCを検出したときには、コントロールユニット23は自車走行右側領域HR1及び自車走行左側領域HL1を照明しているLEDランプH7とH1を消灯する。これにより、ハイビーム配光領域の自車走行領域HR1,HL1に対する照射が停止され、先行車FCに対する眩惑を防止する。この場合には、他のLEDランプH2〜H6,H8は点灯しておりV線よりも対向車線側の他車走行領域HR2と対向路肩領域HR3及びV線よりも自車線側の自車路肩領域HL2〜HL4及び自車路肩外領域HL5は照明されているので自車の走行先の直前領域及び左右前方領域の照明は行われ、安全走行が確保される。
(歩行者等検出時)
図8(a)に示すように、照射禁止対象物検出装置30において照射禁止対象物として自車路肩領域に歩行者WMや自転車等を検出したときには、コントロールユニット23は自車路肩領域を構成している3つの領域HL2〜HL4を照明しているLEDランプH2〜H4の全てあるいは一部を消灯する。ここでは、歩行者WMを眩惑するおそれのあるLEDランプH2,H3を消灯する。これにより、ハイビーム配光領域HAの自車路肩領域の領域HL2,HL3に対する照射が停止され、歩行者WMや自転車に対する眩惑を防止する。そして、歩行者WMが図8(b)に示すように自車に近づいて来るのに従って消灯するLEDランプを順次切り換えて行き、ここではLEDランプH4を消灯することで歩行者WMに対する眩惑を確実に防止する。なお、この例では遠前方に別の歩行者WM1が現れているので、これに対応するLEDランプH2を同時に消灯し、領域HL2に対する照明を停止し、歩行者WM1に対する眩惑を防止している。この場合においても、消灯したLEDランプH2,H4以外のLEDランプH1,H3,H5〜H8は点灯しているので、自車走行領域HL1,HR1及び対向線側の各領域HR2,HR3、さらには自車路肩外領域HL5の照明が行われるので、安全走行が確保される。
このように、ハイビーム配光領域HAを複数の領域に分割する場合において、V線よりも自車線側領域では照射禁止対象物に合わせて5つの領域HL1〜HL5に細かく区画定義しており、照射禁止対象物を検出したときにはこれら5つの領域HL1〜HL5に対応するLEDランプH1〜HL5の点灯・消灯を制御するので、きめ細かい配光制御が可能になる。特に、複数の歩行者や自転車が存在する場合には自車路肩領域を構成している3つの領域HL2〜HL4に対するLEDランプH2〜H4を適切に点灯・消灯制御することで、図8(b)で例示したような全ての歩行者や自転車に対する眩惑を防止するのに必要なLEDランプのみを消灯し、その他のLEDランプを点灯することで自車の安全走行が確保される。特に、自車線側では領域の数を多くして個々の領域HL1〜HL5を狭く定義することで、各領域に対応するLEDランプH1〜H5を選択的に消灯した場合でも消灯によって照明されなくなる領域を狭くでき、他の領域を照明することで高い照明効果が得られる。
したがって、実施例1のようにハイビーム配光領域HAについて、自車の直進方向であるV線よりも対向車線側では分割する領域及びこれらの領域を照明するLEDランプの数を3つと少なくし、自車線側では分割する領域及びこれらの領域を照明するLEDランプの数を5つと多くした設定をすることにより、領域の分割数及びこれに対応するLEDランプの数を可及的に少なくしてヘッドランプの構成を簡略化し、かつ各LEDランプの点灯・消灯の制御を容易に行うとともに、対向車や先行車及び歩行者等に対する眩惑を確実に防止することを可能にする一方で、自車の前方を広い領域にわたって明るく照明し安全走行を確保することが可能になる。特に、自車線側の分割数を多くすることで1つの領域が狭くなるので、各領域を消灯した場合でも自車線側の全体の光量が低下することが抑制でき、運転者に安心感を持たせることができる。
図9(a)は実施例2におけるハイビーム配光領域HAの分割した領域を示す図である。ヘッドランプの構成はLEDランプH1〜H8の各配光特性が異なることを除けば実施例1とほぼ同じであるので説明は省略する。実施例2ではハイビーム配光領域LAをV1線を中心にして左右対称にそれぞれ右第1領域HR1から右第4領域HR4と、左第1領域HL1から左第4領域HL4と8つの領域に分割したものである。この構成は自車線側がセンターラインCLと自車線MRL1,MRL2によって複数車線(2車線)の場合の例であり、V1線をV線に一致させることにより、右第1領域HR1と左第1領域HL1を自車走行領域に、右第2領域HR2を自車線中央寄り走行領域に、右第3領域HR3を対向車走行領域に、右第4領域HR4を対向路肩領域に定義する。また、左第2領域HL2と左第3領域HL3を自車路肩領域に、左第4領域HL4を自車路肩外領域に定義する。なお、ここでは、V1線から左右方向に向けてそれぞれ領域の幅をWR1=WL1<WR2=WL2<WR3=WL3<WR4=WL4に設定している。
実施例2では、ヘッドランプに配設した8個のLEDランプH1〜H8を一括して左右にスイブル移動できるように構成することで図9(a)に示したようにV1線をV線に一致させた状態と、図9(b)に示すようにV1線をV線に対して左方向に若干オフセットした状態に設定することが可能である。すなわち、実施例1のように自車線が1車線の場合には、右第1領域HR2の右端がセンターラインCLに一致するようにオフセットする。この場合には、右第1領域HR2よりも左側の領域HL1〜HL4が自車線側となり、右第2領域HR2よりも右側の領域HR3〜HR4が対向車線側となる。この実施例2では、各領域を照明するためのLEDランプH1〜H8の配光にかかわる構成を左右対称な構成にできるのでヘッドランプの製造が容易になる。また、車線幅や車線数の異なる道路を走行する際において本発明を有効に適用する上で優れたものになる。
実施例1,2では照射禁止対象物に対してLEDランプを消灯したが、照射禁止対象物を眩惑しない程度に光量を低減していわゆる減光してもよい。また、減光する場合でも各LEDランプについての個々の減光量を相違させるようにしてもよく、例えば対向車線側に向けられるLEDランプの減光量は自車線側に向けられるLEDランプの減光量よりも多くすることで、対向車の眩惑を防止する効果と自車の走行先を明るく照明する効果の両方を満たすことが可能になる。
さらに、各LEDランプを消灯又は減光する場合には、光量を徐々に低下させることが好ましく、同時に他のLEDランプを点灯する際には光量を徐々に増加させることが好ましい。これにより、LEDランプの点灯・消灯(減光)を切り替える際に自車の前方領域のトータルの明るさを急激に変化させることなく配光を切り替えることができ、運転者に違和感を生じさせることがない。
実施例1,2において、ハイビーム配光領域HAを構成する複数の領域HR*,HL*がそれぞれ隣接する領域では各LEDランプH1〜H8から出射した光が実際には一部が重なって重合された状態となるが、この重合する領域の光量が重合しない領域の光量とほぼ等しくなるように各LEDランプH1〜H8の光量分布を制御することにより、隣接する領域の境界部において光量が顕著に大きくなり、縞状に明暗のある照明が生じることが回避できる。
本発明におけるハイビームユニットを構成するランプは、実施例のLEDランプに限られるものではなく、指向性の有するランプであれば同様に適用できる。また、ロービームユニットを構成するランプは、実施例のハロゲンランプに限られるものではなく放電ランプ或いはLEDランプで構成してもよい。また、各ランプユニットを構成するランプの数も実施例の構成に限定されるものではない。
本発明にかかるヘッドランプ(左ヘッドランプ)の概略図である。 本発明にかかる点灯回路のブロック構成図である。 対象物検出装置で検出される対象物と配光領域を示す図である。 ハイビームユニットでハイビーム配光領域の各領域を照明する状態を示す模式図である。 ロービーム配光領域とハイビーム配光領域を示す図である。 対向車が存在するときのハイビーム配光領域を示す図である。 先行車が存在するときのハイビーム配光領域を示す図である。 歩行者が存在するときのハイビーム配光領域を示す図である。 実施例2のハイビーム配光領域を示す図である。
符号の説明
LHL 左ヘッドランプ
L1,H2 ハロゲンランプ(ロービームユニット)
H1〜H8 LEDランプ(ハイビームユニット)
10 ランプハウジング
20 点灯回路
22 切換・調光器
23 コントロールユニット
24 点灯スイッチ
25 HI/LO切換スイッチ
30 照射禁止対象物検出装置
31 画像取得装置
32 画像処理手段
33 照射禁止対象物検出手段

Claims (2)

  1. 車両用ロービーム配光領域よりも上方のハイビーム配光領域を照明するためのハイビーム照明手段を備え、前記ハイビーム照明手段は前記ハイビーム配光領域を左右方向に分割した複数の領域をそれぞれ照明するための複数のランプで構成された車両用ヘッドランプにおいて、前記複数の領域は自車線側の分割数が対向車線側の分割数よりも多く設定され、前記複数のランプはそれぞれ独立して光量が制御可能であることを特徴とする車両用ヘッドランプ。
  2. 前記対向車線側は少なくとも対向車走行領域を備え、前記自車線側は少なくとも自車走行領域と複数の自車路肩領域とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドランプ。

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