JP6459305B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

この発明は、複数個のランプユニットにより、所定の配光パターン(ADB配光パターン、あるいは、路肩ビーム配光パターン)を車両の前方に照射する車両用前照灯(車両用前照灯装置、車両用前照灯システム)に関するものである。
この種の車両用前照灯は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用前照灯について説明する。
従来の車両用前照灯は、複数個のリフレクタユニットが設けられていて、各リフレクタユニットの光照射方向が互いに異なる方向に設定されているものである。従来の車両用前照灯は、複数個のリフレクタユニットを同時に点灯することにより、広拡散の配光パターンが得られるものである。また、従来の車両用前照灯は、複数個のリフレクタユニットを適宜に組み合わせて点灯することにより、必要かつ十分な拡散角度を有する配光パターンが得られるものである。
特開2002−87153号公報
ところが、従来の車両用前照灯は、複数個のリフレクタユニットからそれぞれ照射される複数個の配光パターンの一部がただ単に重複(重畳、合成)するものである。このために、複数個のリフレクタユニットを同時に点灯することにより得られる広拡散の配光パターンのホットゾーン(高光度帯、高照度帯)、あるいは、適宜に組み合わせて点灯することにより得られる必要かつ十分な拡散角度を有する配光パターンのホットゾーンにおいて、光のバラツキやムラや強弱などが発生する場合がある。
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用前照灯では、配光パターンのホットゾーンにおいて光のバラツキやムラや強弱などが発生する場合がある、という点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、車両の前部の対向車線側および走行車線側にそれぞれ搭載されている複数個のランプユニットを備え、複数個のランプユニットのうち隣り合う一方のランプユニットから照射される一方の配光パターンの一方のホットゾーンの範囲が、複数個のランプユニットのうち隣り合う他方のランプユニットから照射される他方の配光パターンの他方のホットゾーンの範囲よりも狭く、一方の配光パターンの一部と他方の配光パターンの一部とが、重畳(合成)されていて、一方のホットゾーンの一部と他方のホットゾーンの一部とが、重畳されている、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、一方の配光パターンのスクリーンの上下の垂直線側の縁が、他方の配光パターンのスクリーンの上下の垂直線側の縁よりもスクリーンの上下の垂直線側に位置する、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、一方の配光パターンのスクリーンの上下の垂直線と反対側の縁が、他方の配光パターンのスクリーンの上下の垂直線と反対側の縁よりもスクリーンの上下の垂直線と反対側に位置する、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、複数個のランプユニットからそれぞれ照射される配光パターンが、配光パターンのスクリーンの上下の垂直線側の縁に、スクリーンの上下の垂直線と平行もしくはほぼ平行な垂直カットオフラインを、有するADB配光パターンである、ことを特徴とする。
この発明(請求項5にかかる発明)は、複数個のランプユニットが、それぞれ、プロジェクタタイプのランプユニットから構成されていて、複数個のランプユニットの光軸が、それぞれ、複数個のランプユニットのランプユニット軸に対して傾斜していて、複数個のランプユニットのうち隣り合う一方のランプユニットの光軸のランプユニット軸に対する傾斜角度が、複数個のランプユニットのうち隣り合う他方のランプユニットの光軸のランプユニット軸に対する傾斜角度よりも小さい、ことを特徴とする。
この発明(請求項6にかかる発明)は、複数個のランプユニットが、それぞれ、基本配光パターンの一部をカットオフしてADB配光パターンを形成するシェードを備え、複数個のランプユニットのシェードには、それぞれ、開口部が設けられていて、複数個のランプユニットのうち隣り合う一方のランプユニットのランプユニット軸と開口部のランプユニット軸側の縁との間の幅が、複数個のランプユニットのうち隣り合う他方のランプユニットのランプユニット軸と開口部のランプユニット軸側の縁との間の幅よりも小さい、ことを特徴とする。
この発明(請求項7にかかる発明)は、複数個のランプユニットのランプユニット軸が、それぞれ、相互に平行もしくはほぼ平行であって、車両軸に対して平行もしくはほぼ平行である、ことを特徴とする。
この発明(請求項8にかかる発明)は、車両の前部の対向車線側および走行車線側にそれぞれ搭載されていて、ロービーム配光パターンを車両の前方に照射するロービーム照射ランプユニットと、車両の前方の他車を検出して検出信号を出力する検出部と、検出部からの検出信号に基づいて、複数個のランプユニットのうちロービーム照射ランプユニットから1番遠いランプユニットを順次消灯させる制御信号を、複数個のランプユニットに出力する制御部と、を備える、ことを特徴とする。
この発明の車両用前照灯は、複数個のランプユニットのうち隣り合う一方のランプユニットから照射される一方の配光パターンの一方のホットゾーンの範囲が、複数個のランプユニットのうち隣り合う他方のランプユニットから照射される他方の配光パターンの他方のホットゾーンの範囲よりも狭い。しかも、この発明の車両用前照灯は、一方の配光パターンの一部と他方の配光パターンの一部とが、重畳されていて、かつ、一方のホットゾーンの一部と他方のホットゾーンの一部とが、重畳されている。この結果、この発明の車両用前照灯は、バラツキやムラや斑な光の強弱などがないホットゾーンが得られる。
図1は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態1を示し、左右両側の車両用前照灯を搭載した車両の平面図である。 図2は、左右両側の車両用前照灯を示す正面図である。 図3は、右側の3個のADB照射ランプユニットを示す横断面図(水平断面図であって、図2におけるIII−III線断面図)である。 図4は、車両用前照灯の構成部品を示すブロック図である。 図5は、右側の第1ADB配光パターン、右側の第2ADB配光パターン、右側の第3ADB配光パターンを示す説明図である。 図6は、右側の第1ADB配光パターン、右側の第2ADB配光パターン、右側の第3ADB配光パターンのスクリーンの左右の水平線HL−HRより上側任意の角度における光度曲線を示す説明図であって、縦軸が光度を示す説明図である。 図7は、右側の第1ADB配光パターンおよび右側の第2ADB配光パターンおよび右側の第3ADB配光パターンを重畳(合成)した右側の第4ADB配光パターンと、右側の第2ADB配光パターンおよび右側の第3ADB配光パターンを重畳(合成)した右側の第5ADB配光パターンと、単独の右側の第3ADB配光パターンと、を示す説明図である。 図8は、右側の第4ADB配光パターンと右側の第5ADB配光パターンと単独の右側の第3ADB配光パターンとのスクリーンの左右の水平線HL−HRより上側任意の角度における光度曲線を示す説明図であって、縦軸が光度を示す説明図である。 図9は、既存のプロジェクタタイプのADB照射ランプユニットおよび基本ADB配光パターンを示す説明図である。 図10は、既存のプロジェクタタイプのADB照射ランプユニットおよび一部をカットオフされた基本ADB配光パターンを示す説明図である。 図11は、ランプユニットの光軸がランプユニット軸に対して傾斜しているプロジェクタタイプの右側の第1ADB照射ランプユニットおよび基本ADB配光パターンを示す説明図である。 図12は、プロジェクタタイプの右側の第1ADB照射ランプユニットおよび一部をカットオフされた基本ADB配光パターンを示す説明図である。 図13は、左右両側のロービーム配光パターンを示す説明図である。 図14は、左右両側のハイビーム配光パターンを示す説明図である。 図15は、左右両側のロービーム配光パターンが車両の前方に照射されるときの道路状況(車両走行状況)を示す説明図である。 図16は、左右両側のロービーム配光パターンおよび左右両側のハイビーム配光パターンおよび左右両側のADB配光パターンが車両の前方に照射されるときの道路状況(車両走行状況)を示す説明図である。 図17は、左右両側のロービーム配光パターンおよび左右両側のADB配光パターンが車両の前方に照射されるときの道路状況(車両走行状況)を示す説明図である。 図18は、左右両側のロービーム配光パターンおよび左側のADB配光パターンおよび右側の第2ADB配光パターンおよび右側の第3ADB配光パターンが車両の前方に照射されるときの道路状況(車両走行状況)を示す説明図である。 図19は、左右両側のロービーム配光パターンおよび左側のADB配光パターンおよび右側の第3ADB配光パターンが車両の前方に照射されるときの道路状況(車両走行状況)を示す説明図である。 図20は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態2を示し、左右両側の車両用前照灯の正面図である。 図21は、右側の3個のADB照射ランプユニットを示す横断面図(水平断面図であって、図20におけるXXI−XXI線断面図)である。
以下、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態(実施例)の2例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。図5〜図14において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。図5、図7、図9(A)、図10(A)、図11(A)、図12(A)において、コンピュータシミュレーションにより作図されたスクリーン上の配光パターンを簡略化して示す等光度曲線の説明図であって、中央の等光度曲線は、ホットゾーン(高光度帯)であって、その他の曲線は、外に行くにしたがって低くなる光度帯である。
図1〜図3、図20、図21において、符号「F」は、車両の前側(車両の前進方向側)を示す。符号「B」は、車両の後側を示す。符号「U」は、ドライバー側から前側Fを見た車両の上側を示す。符号「D」は、ドライバー側から前側Fを見た車両の下側を示す。符号「L」は、ドライバー側から前側Fを見た場合の車両の左側を示す。符号「R」は、ドライバー側から前側Fを見た場合の車両の右側を示す。図3、図21において、符号「I」は、車両の内側を示す。符号「O」は、車両の外側を示す。この明細書において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用前照灯を車両に搭載した際の前、後、上、下、左、右である。
(実施形態1の構成の説明)
図1〜図19は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態1を示す。以下、この実施形態1にかかる車両用前照灯の構成について説明する。この実施形態1にかかる車両用前照灯は、左側通行用について説明する。従って、図15〜図19に示すように、対向車線13側は、右側Rとなり、走行車線12側は、左側Lとなる。前記車両用前照灯は、図4に示すように、左側の車両用前照灯1L、右側の車両用前照灯1R(以下、単に「車両用前照灯1L、1R」と称する場合がある)と、検出部7と、制御部8と、を備える。
(車両用前照灯1L、1Rの説明)
前記車両用前照灯1L、1Rは、たとえば、ヘッドランプなどであって、図1に示すように、左側通行用の車両Cの前部の左右両端部にそれぞれ搭載されている。前記車両用前照灯1L、1Rは、図2、図3に示すように、それぞれ、左側のロービーム照射ランプユニット2L、右側のロービーム照射ランプユニット2R(以下、単に「ロービーム照射ランプユニット2L、2R」と称する場合がある)と、左側のハイビーム照射ランプユニット3L、右側のハイビーム照射ランプユニット3R(以下、単に「ハイビーム照射ランプユニット3L、3R」と称する場合がある)と、複数個この例では3個の左側のADB(路肩ビーム)照射ランプユニット41L、42L、43L(すなわち、左側の第1ADB照射ランプユニット41L、左側の第2ADB照射ランプユニット42L、左側の第3ADB照射ランプユニット43L)、3個の右側のADB(路肩ビーム)照射ランプユニット41R、42R、43R(すなわち、右側の第1ADB照射ランプユニット41R、右側の第2ADB照射ランプユニット42R、右側の第3ADB照射ランプユニット43R)(以下、単に「ADB照射ランプユニット41L、42L、43L、41R、42R、43R」と称する場合がある)と、左側のランプハウジング50L、右側のランプハウジング50R(以下、単に「ランプハウジング50L、50R」と称する場合がある)と、左側のランプレンズ51L、右側のランプレンズ51R(以下、単に「ランプレンズ51L、51R」と称する場合がある)と、を備えるものである。
前記ランプハウジング50L、50Rおよび前記ランプレンズ51L、51Rにより左側の灯室52L、右側の灯室52R(以下、単に「灯室52L、52R」と称する場合がある)が区画されている。前記灯室52L、52R内には、前記ロービーム照射ランプユニット2L、2Rおよび前記ハイビーム照射ランプユニット3L、3Rおよび3個の前記ADB照射ランプユニット41L、42L、43L、41R、42R、43Rおよびブラケット(図示せず)および光軸調整装置(図示せず)および点灯回路100が、それぞれ、配置されている。なお、前記灯室52L、52R内には、図示されていないが、フォグランプ、コーナリングランプ、クリアランスランプ、ターンシグナルランプ、オーバーヘッドサインランプ、デイタイムランニングランプなどの他のランプユニットが配置されている場合がある。
前記ロービーム照射ランプユニット2L、2R、前記ハイビーム照射ランプユニット3L、3Rと、前記ADB照射ランプユニット41L、42L、43L、41R、42R、43Rとは、前記ブラケットに一体に、あるいは、別個の前記ブラケットにそれぞれ別個に、取り付けられている。前記ブラケットは、前記光軸調整装置を介して前記ランプハウジング50L、50Rに取り付けられている。この結果、前記ロービーム照射ランプユニット2L、2R、前記ハイビーム照射ランプユニット3L、3Rと、前記ADB照射ランプユニット41L、42L、43L、41R、42R、43Rとは、一体にあるいはそれぞれ別個に光軸調整可能に構成されている。
前記車両用前照灯1L、1Rは、図2、図3に示すように、前記灯室52L、52R内において、前記車両Cの外側Oから内側Iにかけて、前記ロービーム照射ランプユニット2L、2R、前記ハイビーム照射ランプユニット3L、3R、前記第3ADB照射ランプユニット43L、43R、前記第2ADB照射ランプユニット42L、42R、前記第1ADB照射ランプユニット41L、41Rの順に配置されている。なお、前記左側の車両用前照灯1Lの場合において、前記車両Cの外側Oは左側Lとなり、前記車両Cの内側Iは右側Rとなる。一方、前記右側の車両用前照灯1Rの場合において、前記車両Cの外側Oは右側Rとなり、前記車両Cの内側Iは左側Lとなる。
(ロービーム照射ランプユニット2L、2Rの説明)
前記ロービーム照射ランプユニット2L、2Rは、この例では、プロジェクタタイプのランプユニットである。前記ロービーム照射ランプユニット2L、2Rは、ロービーム光源20と、リフレクタ(図示せず)と、投影レンズと、シェード(図示せず)と、ヒートシンク部材(図示せず)と、ホルダ(図示せず)と、から構成されている。前記ロービーム光源20は、この例では、半導体型光源であって、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源を使用する。前記ロービーム光源20は、前記点灯回路100を介して点消灯するものである。
(ロービーム配光パターンLLP、RLPの説明)
前記ロービーム照射ランプユニット2L、2Rは、前記ロービーム光源20の点灯により、図13、図15〜図19に示すように、形状が一定の左側のロービーム配光パターン(すれ違い用ビーム配光パターン)LLP、右側のロービーム配光パターン(すれ違い用ビーム配光パターン)RLP(以下、単に「ロービーム配光パターンLLP、RLP」と称する場合がある)を前記車両Cの前方(前側F)に照射するものである。左右両側の前記車両用前照灯1L、1Rから照射される左右両側の前記ロービーム配光パターンLLP、RLPは、共通である。前記ロービーム配光パターンLLP、RLPは、右側の対向車線13側の水平カットオフラインCL1と、左側の走行車線12側の斜めカットオフラインCL2と、前記水平カットオフラインCL1と前記斜めカットオフラインCL2との交点のエルボー点Eと、を有する。前記ロービーム配光パターンLLP、RLPは、主に、左側の走行車線12および右側の対向車線13の手前側を広範囲に亘って拡散させて照明するものである。
(ハイビーム照射ランプユニット3L、3Rの説明)
前記ハイビーム照射ランプユニット3L、3Rは、この例では、プロジェクタタイプのランプユニットである。前記ハイビーム照射ランプユニット3L、3Rは、ハイビーム光源30と、リフレクタ(図示せず)と、投影レンズと、シェード(図示せず)と、ヒートシンク部材(図示せず)と、ホルダ(図示せず)と、から構成されている。前記ハイビーム光源30は、この例では、半導体型光源であって、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源を使用する。前記ハイビーム光源30は、前記点灯回路100を介して点消灯するものである。
(ハイビーム配光パターンLHP、RHPの説明)
前記ハイビーム照射ランプユニット3L、3Rは、前記ハイビーム光源30の点灯により、図14、図16に示すように、形状が一定の左側のハイビーム配光パターン(走行用ビーム配光パターン)LHP、右側のハイビーム配光パターン(走行用ビーム配光パターン)RHP(以下、単に「ハイビーム配光パターンLHP、RHP」と称する場合がある)を前記車両Cの前方(前側F)に照射するものである。左右両側の前記車両用前照灯1L、1Rから照射される前記ハイビーム配光パターンLHP、RHPは、長円形の形状をなす。前記ハイビーム配光パターンLHP、RHPは、スクリーンの左右の水平線HL−HRよりも上側に位置していて、かつ、スクリーンの上下の垂直線VU−VDに寄って位置している。前記ハイビーム配光パターンLHP、RHPは、前記ロービーム配光パターンLLP、RLPの前記カットオフラインCL1、CL2よりも上方、すなわち、主に、走行車線12および対向車線13の遠方側および遠方路肩側を集光して照明するものである。
(ADB照射ランプユニット41L、42L、43L、41R、42R、43Rの説明)
前記ADB照射ランプユニット41L、42L、43L、41R、42R、43Rは、この例では、それぞれ、プロジェクタタイプのランプユニットから構成されている。以下、3個の前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rについて説明する。なお、3個の前記左側のADB照射ランプユニット41L、42L、43Lは、3個の前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rと左右逆の構成をなすので、説明を省略する。
前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rは、それぞれ、第1ADB光源(ADB光源1)410、第2ADB光源(ADB光源2)420、第3ADB光源(ADB光源3)430(以下、単に「ADB光源410、420、430」と称する場合がある)と、第1リフレクタ411、第2リフレクタ421、第3リフレクタ431(以下、単に「リフレクタ411、421、431」と称する場合がある)と、第1投影レンズ412、第2投影レンズ422、第3投影レンズ432(以下、単に「投影レンズ412、422、432」と称する場合がある)と、第1シェード413、第2シェード423、第3シェード433(以下、単に「シェード413、423、433」と称する場合がある)と、第1ヒートシンク部材414、第2ヒートシンク部材424、第3ヒートシンク部材434(以下、単に「ヒートシンク部材414、424、434」と称する場合がある)と、第1ホルダ415、第2ホルダ425、第3ホルダ435(以下、単に「ホルダ415、425、435」と称する場合がある)と、から構成されている。
前記ADB光源410、420、430は、この例では、半導体型光源であって、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源を使用する。前記ADB光源410、420、430は、前記点灯回路100を介して点消灯するものである。前記ADB光源410、420、430は、前記ヒートシンク部材414、424、434の実装面上に実装されている。前記リフレクタ411、421、431および前記シェード413、423、433は、前記ヒートシンク部材414、424、434に取り付けられている。前記投影レンズ412、422、432は、前記ホルダ415、425、435を介して、前記ヒートシンク部材414、424、434に取り付けられている。
前記ADB光源410、420、430は、前記リフレクタ411、421、431の反射面の第1焦点もしくはその近傍に位置する。前記リフレクタ411、421、431の反射面の第2焦点と前記投影レンズ412、422、432の後側焦点とは、一致もしくはほぼ一致する。前記シェード413、423、433は、前記リフレクタ411、421、431の反射面の第2焦点および前記投影レンズ412、422、432の後側焦点もしくはその近傍に位置する。
(ADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3の説明)
3個の前記左側のADB照射ランプユニット41L、42L、43Lは、前記ADB光源410、420、430の点灯により、図16〜図19に示すように、形状が一定の左側の第1ADB配光パターンLSP1、左側の第2ADB配光パターンLSP2、左側の第3ADB配光パターンLSP3(以下、単に「左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3」と称する場合がある)を、左側専用として、前記車両Cの前方(前側F)の左側の走行車線12側の遠方および遠方路肩に、照射する。同様に、3個の前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rは、前記ADB光源410、420、430の点灯により、図5(A)、(B)、(C)、図16〜図19に示すように、形状が一定の右側の第1ADB配光パターンRSP1、右側の第2ADB配光パターンRSP2、右側の第3ADB配光パターンRSP3(以下、単に「右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3」と称する場合がある)を、右側専用として、前記車両Cの前方(前側F)の右側の対向車線13側の遠方および遠方路肩に、照射する。前記右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3と、前記左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3とは、ほぼ左右対称(左右反転)である。なお、前記左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3は、前記右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3と比較して、狭い角度で照射されている。
前記ADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3は、長円形の4分の1の形状をなし、長円形の形状をなす前記ハイビーム配光パターンLHP、RHPとほぼ同形状をなす。このために、前記ADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3と前記ハイビーム配光パターンLHP、RHPとの点灯消灯の切替をスムーズに行うことができる。
(ホットゾーンHZ1、HZ2、HZ3の説明)
前記左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3および前記右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3(以下、単に「ADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3」と称する場合がある)は、それぞれ、第1ホットゾーンHZ1、第2ホットゾーンHZ2、第3ホットゾーンHZ3(以下、単に「ホットゾーンHZ1、HZ2、HZ3」と称する場合がある)を有する。なお、前記左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3の第1ホットゾーン、第2ホットゾーン、第3ホットゾーンの図示を省略する。
前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う一方の前記ランプユニット(たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番遠い位置であって前記車両Cの内側I(左側L)の位置に配置されている前記第1ADB照射ランプユニット41R)から照射される前記右側の第1ADB配光パターンRSP1の前記第1ホットゾーンHZ1の左右方向の範囲は、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う他方の前記ランプユニット(たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから中間の位置に配置されている前記第2ADB照射ランプユニット42R)から照射される前記右側の第2ADB配光パターンRSP2の前記第2ホットゾーンHZ2の左右方向の範囲よりも狭い。これにより、前記第1ホットゾーンHZ1の最高光度の第1ピークH1(図6(A)を参照)は、前記第2ホットゾーンHZ2の最高光度の第2ピークH2(図6(B)を参照)より、高く、かつ、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に位置する。
また、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う一方の前記ランプユニット(たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから中間の位置に配置されている前記第2ADB照射ランプユニット42R)から照射される前記右側の第2ADB配光パターンRSP2の前記第2ホットゾーンHZ2の左右方向の範囲は、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う他方の前記ランプユニット(たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番近い位置であって前記車両Cの外側O(右側R)の位置に配置されている前記第3ADB照射ランプユニット43R)から照射される前記右側の第3ADB配光パターンRSP3の前記第3ホットゾーンHZ3の左右方向の範囲よりも狭い。これにより、前記第2ホットゾーンHZ2の最高光度の第2ピークH2は、前記第3ホットゾーンHZ3の最高光度の第3ピークH3(図6(C)、図8(C)を参照)より、高く、かつ、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に位置する。
前記右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の一部と、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の一部とは、図7(A)に示すように、重畳されている。また、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の一部と、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の一部とは、図7(A)、(B)に示すように、重畳されている。
前記第1ホットゾーンHZ1のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の一部と、前記第2ホットゾーンHZ2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の一部とは、図7(A)に示すように、重畳されている。また、前記第2ホットゾーンHZ2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の一部と、前記第3ホットゾーンHZ3のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の一部とは、図7(A)、(B)に示すように、重畳されている。
ここで、前記右側の第1ADB配光パターンRSP1と、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2と、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3とを、重畳すると、図7(A)に示す右側の第4ADB配光パターンRSP4が得られる。このとき、前記第1ホットゾーンHZ1と、前記第2ホットゾーンHZ2と、前記第3ホットゾーンHZ3とは、重畳されて、図7(A)に示す第4ホットゾーンHZ4が得られる。前記第4ホットゾーンHZ4は、左右方向の範囲が広く、かつ、図8(A)に示すように、1つの最高光度の第4ピークH4を有する。
また、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2と、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3とを、重畳すると、図7(B)に示す右側の第5ADB配光パターンRSP5が得られる。このとき、前記第2ホットゾーンHZ2と、前記第3ホットゾーンHZ3とは、重畳されて、図7(B)に示す第5ホットゾーンHZ5が得られる。前記第5ホットゾーンHZ5は、左右方向の範囲が広く、かつ、図8(B)に示すように、1つの最高光度の第5ピークH5を有する。
なお、ホットゾーンの最高光度は、前記第4ピークH4が最大であって、前記第5ピークH5、前記第1ピークH1、前記第2ピークH2、前記第3ピークH3と順次小さくなる。また、ホットゾーンの左右方向の範囲は、前記第4ピークH4が最大であって、前記第5ピークH5、前記第3ピークH3、前記第2ピークH2、前記第1ピークH1と順次小さくなる。
(スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁と、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁と、の説明)
前記右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁は、図5(A)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VDよりも、角度θ1°(この例では、約2°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)に、位置する。また、前記右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁は、図5(A)、(B)に示すように、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁よりも、角度θ2°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置する。さらに、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁は、図5(B)、(C)に示すように、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁よりも、角度θ3°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置する。ここで、前記左側の第1ADB配光パターンLSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(右側R)の縁は、スクリーンの上下の垂直線VU−VDよりも、約1°分、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(左側L)に、位置する。また、前記左側の第1ADB配光パターンLSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(右側R)の縁は、前記左側の第2ADB配光パターンLSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(右側R)の縁よりも、約1.5°分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(右側R)に、位置する。さらに、前記左側の第2ADB配光パターンLSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(右側R)の縁は、前記左側の第3ADB配光パターンLSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(右側R)の縁よりも、約1.5°分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(右側R)に、位置する。このように、前記左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3は、前記右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3と比較して、狭い角度で照射されている。
前記右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁は、図5(A)、(B)に示すように、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁よりも、角度θ4°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置する。また、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁は、図5(B)、(C)に示すように、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁よりも、角度θ5°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置する。
ここで、前記右側の第1ADB配光パターンRSP1と、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2と、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3とを、重畳すると、図7(A)に示す前記右側の第4ADB配光パターンRSP4が得られる。このとき、前記右側の第4ADB配光パターンRSP4のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁は、前記右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁である。また、前記右側の第4ADB配光パターンRSP4のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁は、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁である。
前記右側の第2ADB配光パターンRSP2と、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3とを、重畳すると、図7(B)に示す前記右側の第5ADB配光パターンRSP5が得られる。このとき、前記右側の第5ADB配光パターンRSP5のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁は、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁である。また、前記右側の第5ADB配光パターンRSP5のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁は、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁である。
(垂直カットオフラインLCL1、LCL2、LCL3、RCL1、RCL2、RCL3の説明)
前記左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3は、配光パターンのスクリーンの上下の垂直線VU−VD側の縁(右側R)に、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと平行もしくはほぼ平行な左側の第1垂直カットオフラインLCL1、左側の第2垂直カットオフラインLCL2、左側の第3垂直カットオフラインLCL3(以下、単に「左側の垂直カットオフラインLCL1、LCL2、LCL3」と称する場合がある)を有する。前記左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3は、配光パターンのスクリーンの左右の水平線HL−HRより若干下側の縁に、スクリーンの左右の水平線HL−HRと平行もしくはほぼ平行な水平カットオフラインを有する。前記左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3は、前記左側の垂直カットオフラインLCL1、LCL2、LCL3よりもスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(左側L)のエリアを照明する。
前記右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3は、配光パターンのスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁に、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと平行もしくはほぼ平行な右側の第1垂直カットオフラインRCL1、右側の第2垂直カットオフラインRCL2、右側の第3垂直カットオフラインRCL3(以下、単に「右側の垂直カットオフラインRCL1、RCL2、RCL3」と称する場合がある)を有する。前記右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3は、配光パターンのスクリーンの左右の水平線HL−HRより若干下側の縁に、スクリーンの左右の水平線HL−HRと平行もしくはほぼ平行な水平カットオフラインを有する。前記右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3は、前記右側の垂直カットオフラインRCL1、RCL2、RCL3よりもスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)のエリアを照明する。
(右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rの光軸Z1、Z2、Z3の説明)
前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rの第1光軸Z1、第2光軸Z2、第3光軸Z3(以下、単に「光軸Z1、Z2、Z3」と称する場合がある)は、図3に示すように、それぞれ、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rの第1ランプユニット軸L1、第2ランプユニット軸L2、第3ランプユニット軸L3(以下、単に「ランプユニット軸L1、L2、L3」と称する場合がある)に対して、前記ADB光源410、420、430もしくはその近傍を中心として、反時計方向側に傾斜している。前記ランプユニット軸L1、L2、L3は、それぞれ、前記車両Cの車両軸O1(前記車両Cの前後方向の軸、正面方向0°の軸、進行方向の軸、図1中の一点鎖線方向の軸)に対して平行もしくはほぼ平行である。
前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う一方の前記ランプユニット、たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番遠い位置であって前記車両Cの内側I(左側L)の位置に配置されている前記右側の第1ADB照射ランプユニット41Rの前記第1光軸Z1の前記第1ランプユニット軸L1に対する傾斜角度θ6°(この例では、約0.5°)は、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う他方の前記ランプユニット、たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから中間の位置に配置されている前記右側の第2ADB照射ランプユニット42Rの前記第2光軸Z2の前記第2ランプユニット軸L2に対する傾斜角度θ7°(この例では、約2°)よりも小さい。
また、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う一方の前記ランプユニット、たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから中間の位置に配置されている前記右側の第2ADB照射ランプユニット42Rの前記第2光軸Z2の前記第2ランプユニット軸L2に対する前記傾斜角度θ7°は、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う他方の前記ランプユニット、たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番近い位置であって前記車両Cの外側O(右側R)の位置に配置されている前記右側の第3ADB照射ランプユニット43Rの前記第3光軸Z3の前記第3ランプユニット軸L3に対する傾斜角度θ8°(この例では、約4°)よりも小さい。
ここで、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rの前記光軸Z1、Z2、Z3の傾斜に伴って、前記右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3の基本ADB配光パターンSPは、図11(A)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)に、スクリーンの左右の水平線HL−HRと平行もしくはほぼ平行に移動する。前記右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3の移動量は、図5(A)、(B)、(C)に示すように、前記傾斜角度θ6°、θ7°、θ8°の大きさに比例もしくはほぼ比例する。
これにより、前記の通り、前記右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、前記右側の第1垂直カットオフラインRCL1)は、図5(A)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VDよりも、角度θ1°(この例では、約2°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)に、位置することができる。また、前記右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、前記右側の第1垂直カットオフラインRCL1)は、図5(A)、(B)に示すように、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、前記右側の第2垂直カットオフラインRCL2)よりも、角度θ2°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置することができる。さらに、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、前記右側の第2垂直カットオフラインRCL2)は、図5(B)、(C)に示すように、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、前記右側の第3垂直カットオフラインRCL3)よりも、角度θ3°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置することができる。
前記右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁は、図5(A)、(B)に示すように、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁よりも、角度θ4°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置することができる。また、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁は、図5(B)、(C)に示すように、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁よりも、角度θ5°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置することができる。
なお、前記左側のADB照射ランプユニット41L、42L、43Lの光軸(図示せず)は、それぞれ、前記車両軸O1(ランプユニット軸(図示せず))に対して、前記ADB光源(410、420、430)もしくはその近傍を中心として、時計方向側に、前記傾斜角度θ6°、θ7°、θ8°もしくは前記傾斜角度θ6°、θ7°、θ8°とほぼ同等の傾斜角度で傾斜している。
(右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのシェード413、423、433の開口部416、426、436の説明)
図3に示すように、前記シェード413、423、433には、それぞれ、第1開口部416、第2開口部426、第3開口部436(以下、単に「開口部416、426、436」と称する場合がある)がそれぞれ設けられている。前記開口部416、426、436は、前記リフレクタ411、421、431からの反射光の一部を前記投影レンズ412、422、432側に通過させるものである。この結果、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rの前記シェード413、423、433は、図12(A)に示すように、前記基本ADB配光パターンSPの一部すなわち左側のほぼ半分(図12(A)中の破線にて示す一部)をカットオフして、左側の縁に前記右側の垂直カットオフラインRCL1、RCL2、RCL3を有する前記右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3を形成する。また、前記開口部416、426、436の前記ランプユニット軸L1、L2、L3側の縁は、前記右側の垂直カットオフラインRCL1、RCL2、RCL3を形成する。
前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う一方の前記ランプユニット、たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番遠い位置であって前記車両Cの内側I(左側L)の位置に配置されている前記右側の第1ADB照射ランプユニット41Rの前記第1ランプユニット軸L1と前記第1開口部416の前記第1ランプユニット軸L1側の縁との間の幅W1は、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う他方の前記ランプユニット、たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから中間の位置に配置されている前記右側の第2ADB照射ランプユニット42Rの前記第2ランプユニット軸L2と前記第2開口部426の前記第2ランプユニット軸L2側の縁との間の幅W2よりも小さい。
また、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う一方の前記ランプユニット、たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから中間の位置に配置されている前記右側の第2ADB照射ランプユニット42Rの前記第2ランプユニット軸L2と前記第2開口部426の前記第2ランプユニット軸L2側の縁との間の幅W2は、前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う他方の前記ランプユニット、たとえば、前記右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番近い位置であって前記車両Cの外側O(右側R)の位置に配置されている前記右側の第3ADB照射ランプユニット43Rの前記第3ランプユニット軸L3と前記第3開口部436の前記第3ランプユニット軸L3側の縁との間の幅W3よりも小さい。
この結果、図5(A)、(B)、(C)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VDから前記右側の第1ADB配光パターンRSP1の前記右側の第1垂直カットオフラインRCL1までの間の幅(θ1°)は、スクリーンの上下の垂直線VU−VDから前記右側の第2ADB配光パターンRSP2の前記右側の第2垂直カットオフラインRCL2までの間の幅(θ1°+θ2°)よりも小さくすることができる。また、スクリーンの上下の垂直線VU−VDから前記右側の第2ADB配光パターンRSP2の前記右側の第2垂直カットオフラインRCL2までの間の幅(θ1°+θ2°)は、スクリーンの上下の垂直線VU−VDから前記右側の第3ADB配光パターンRSP3の前記右側の第3垂直カットオフラインRCL3までの間の幅(θ1°+θ2°+θ3°)よりも小さくすることができる。
これにより、前記の通り、前記右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、前記右側の第1垂直カットオフラインRCL1)は、図5(A)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VDよりも、角度θ1°(この例では、約2°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)に、位置することができる。また、前記右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、前記右側の第1垂直カットオフラインRCL1)は、図5(A)、(B)に示すように、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、前記右側の第2垂直カットオフラインRCL2)よりも、角度θ2°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置することができる。さらに、前記右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、前記右側の第2垂直カットオフラインRCL2)は、図5(B)、(C)に示すように、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、前記右側の第3垂直カットオフラインRCL3)よりも、角度θ3°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置することができる。
なお、前記左側のADB照射ランプユニット41L、42L、43Lは、前記左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3を形成するシェード(図示せず)をそれぞれ備える。前記シェードには、開口部が、それぞれ設けられている。前記開口部のランプユニット軸側の縁は、前記左側のADB照射ランプユニット41L、42L、43Lの前記左側の垂直カットオフラインLCL1、LCL2、LCL3を形成する。前記ランプユニット軸と前記開口部のランプユニット軸側の縁との間の幅は、前記幅W1、W2、W3もしくは前記幅W1、W2、W3とほぼ同等の幅を有する。
(右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのランプユニット軸L1、L2、L3の説明)
前記右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rの前記ランプユニット軸L1、L2、L3は、図3に示すように、それぞれ、相互に平行もしくはほぼ平行であって、前記車両軸O1に対して平行もしくはほぼ平行である。
(検出部7の説明)
前記検出部7は、走行車線12を走行する先行車10、対向車線13を走行する対向車11の有無、および、自車(前記車両C)と前記先行車10、前記対向車11との間の距離などを検出して、検出信号を前記制御部8に出力するものである。前記検出部7は、たとえば、CCDカメラ(カメラセンサ)など、その他のセンサを使用する。
(検出部7の制御の説明)
以下、前記検出部7の制御について、図15〜図19を参照して説明する。なお、図15〜図19中の符号「16」は、センターラインを示す。前記検出部7は、図15に示すように、前方に1台もしくは複数台の先行車10および対向車11が有ると、第1検出信号を前記制御部8に出力する。前記検出部7は、図16に示すように、前方に先行車10および対向車11が無いと、第2検出信号を前記制御部8に出力する。前記検出部7は、図17に示すように、前方に1台もしくは複数台の先行車10が遠方に有りかつ対向車11が無いと、第3検出信号を前記制御部8に出力する。前記検出部7は、図18に示すように、前方に1台もしくは複数台の対向車11が遠方に有る(前方に1台もしくは複数台の先行車10が遠方に有る場合を含む)と、第4検出信号を前記制御部8に出力する。前記検出部7は、図19に示すように、前方に1台もしくは複数台の対向車11が接近して来る(前方に1台もしくは複数台の先行車10が遠方に有る場合を含む)と、第5検出信号を前記制御部8に出力する。
(制御部8の説明)
前記制御部8は、たとえば、ECUなどを使用する。前記制御部8は、前記検出部7からの前記検出信号を入力して、前記検出信号に基づいて前記車両用前照灯1L、1Rに制御信号を出力するものである。前記制御部8は、第1制御部としての点灯制御80と、第2制御部としての照射角制御81と、から構成されている。前記制御部8は、前記灯室52L、52R内に配置されている場合と前記灯室52L、52R外に配置されている場合とがある。
前記点灯制御80および前記照射角制御81は、前記点灯回路100を介して、前記ロービーム光源20、前記ハイビーム光源30、前記ADB光源410、420、430(以下、単に「光源20、30、410、420、430」と称する場合がある)の点消灯の制御および調光制御を行うものである。前記光源20、30、410、420、430の調光制御は、たとえば、2進法パルス幅変調であって、ONのパルス幅のデューティ比あるいはOFFのパルス幅のデューティ比を減少または増加させることにより行われる。前記光源20、30、410、420、430の調光制御により、前記ロービーム配光パターンLP、前記ハイビーム配光パターンHP、前記ADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3の明るさ(光度、照度、輝度、光量など)を徐々に増加させたり徐々に減少させたりすることができる。
(制御部8の制御の説明)
以下、前記制御部8の制御について、前記制御部8は、前記検出部7からの前記第1検出信号により、前記ロービーム光源20を点灯し、かつ、前記ハイビーム光源30および前記ADB光源410、420、430を消灯する第1制御信号を、前記車両用前照灯1L、1Rの前記光源20、30、410、420、430に出力する。前記制御部8は、前記検出部7からの前記第2検出信号により、前記光源20、30、410、420、430を点灯する第2制御信号を、前記車両用前照灯1L、1Rの前記光源20、30、410、420、430に出力する。前記制御部8は、前記検出部7からの前記第3検出信号により、前記ロービーム光源20および前記ADB光源410、420、430を点灯し、かつ、前記ハイビーム光源30を消灯する第3制御信号を、前記車両用前照灯1L、1Rの前記光源20、30、410、420、430に出力する。前記制御部8は、前記検出部7からの前記第4検出信号により、前記ロービーム光源20および前記左側のADB光源(410、420、430)および前記右側の第2ADB光源420および前記右側の第3ADB光源430を点灯し、かつ、前記ハイビーム光源30および前記右側の第1ADB光源410を消灯する第4制御信号を、前記車両用前照灯1L、1Rの前記光源20、30、410、420、430に出力する。前記検出部7からの前記第5検出信号により、前記ロービーム光源20および前記左側のADB光源(410、420、430)および前記右側の第3ADB光源430を点灯し、かつ、前記ハイビーム光源30および前記右側の第1ADB光源410および前記右側の第2ADB光源420を消灯する第5制御信号を、前記車両用前照灯1L、1Rの前記光源20、30、410、420、430に出力する。
(実施形態1の作用の説明)
この実施形態1にかかる車両用前照灯は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、図15〜図19に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rのロービーム照射ランプユニット2L、2Rから左右両側のロービーム配光パターンLLP、RLPが車両C(この実施形態1の作用の説明においては自車両)の前方に照射されている。
ここで、図15に示すように、車両Cの前方に1台もしくは複数台の先行車10および対向車11が有ると、検出部7が第1検出信号を制御部8に出力し、制御部8が第1制御信号を車両用前照灯1L、1Rの光源20、30、410、420、430に出力する。すると、ロービーム光源20が点灯し、かつ、ハイビーム光源30およびADB光源410、420、430が消灯する。
これにより、図15に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rのロービーム照射ランプユニット2L、2Rから左右両側のロービーム配光パターンLLP、RLPのみが車両Cの前方に照射される。この結果、左右両側のロービーム配光パターンLLP、RLPにより、走行車線12および対向車線13の手前側を広範囲に亘って照明することができる。一方、左右両側のロービーム配光パターンLLP、RLPの水平カットオフラインCL1および斜めカットオフラインCL2により、車両Cの前方の1台もしくは複数台の先行車10および対向車11に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
つぎに、図16に示すように、車両Cの前方に先行車10および対向車11が無いと、検出部7が第2検出信号を制御部8に出力し、制御部8が第2制御信号を車両用前照灯1L、1Rの光源20、30、410、420、430に出力する。すると、光源20、30、410、420、430が点灯する。
これにより、図16に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rの、ロービーム照射ランプユニット2L、2Rから左右両側のロービーム配光パターンLLP、RLP、および、ハイビーム照射ランプユニット3L、3Rから左右両側のハイビーム配光パターンLHP、RHP、および、ADB照射ランプユニット41L、42L、43L、41R、42R、43Rから左右両側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3が車両Cの前方に照射されることとなる。この結果、左右両側のロービーム配光パターンLLP、RLP、および、左右両側のハイビーム配光パターンLHP、RHP、および、左右両側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3(右側の第4ADB配光パターンRSP4)により、走行車線12および対向車線13の手前側から遠方までの広い範囲、さらに、走行車線側の路肩14および対向車線側の路肩15を手前側から遠方までの広い範囲に亘って照明することができ、安全走行に貢献することができる。
つづいて、図17に示すように、車両Cの前方に1台もしくは複数台の先行車10が遠方に有りかつ対向車11が無いと、検出部7が第3検出信号を制御部8に出力し、制御部8が第3制御信号を車両用前照灯1L、1Rの光源20、30、410、420、430に出力する。すると、ロービーム光源20および前記ADB光源410、420、430が点灯し、かつ、ハイビーム光源30が消灯する。
これにより、図17に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rのロービーム照射ランプユニット2L、2Rから左右両側のロービーム配光パターンLLP、RLP、および、ADB照射ランプユニット41L、42L、43L、41R、42R、43Rから左右両側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3(右側の第4ADB配光パターンRSP4)が車両Cの前方に照射されることとなる。この結果、左右両側のロービーム配光パターンLLP、RLPの斜めのカットオフラインCL2、および、左右両側の左右両側の第1ADB配光パターンLSP1、RSP1の垂直カットオフラインLCL1、RCL1により、車両Cの前方の1台もしくは複数台の先行車10に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
それから、図18に示すように、車両Cの前方に1台もしくは複数台の対向車11が遠方に有る(前方に1台もしくは複数台の先行車10が遠方に有る場合を含む)と、検出部7が第4検出信号を制御部8に出力し、制御部8が第4制御信号を車両用前照灯1L、1Rの光源20、30、410、420、430に出力する。すると、ロービーム光源20および左側のADB光源(410、420、430)および右側の第2ADB光源420および右側の第3ADB光源430が点灯し、かつ、ハイビーム光源30および右側の第1ADB光源410が消灯する。このとき、右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番離れている右側の第1ADB照射ランプユニット41Rが消灯し、かつ、右側のロービーム照射ランプユニット2Rに1番近い右側の第3ADB照射ランプユニット43Rおよび中間の右側の第2ADB照射ランプユニット42Rが点灯している。このために、右側のロービーム照射ランプユニット2Rと右側の第3ADB照射ランプユニット43Rおよび中間の右側の第2ADB照射ランプユニット42Rとが連続して一体に発光するので、見栄えが向上される。
これにより、図18に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rのロービーム照射ランプユニット2から左右両側のロービーム配光パターンLLP、RLP、および、左側のADB照射ランプユニット41L、42L、43Lから左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、および、右側の第2ADB照射ランプユニット42Rから右側の第2ADB配光パターンRSP2、および、右側の第3ADB照射ランプユニット43Rから右側の第3ADB配光パターンRSP3が車両Cの前方に照射される。この結果、右側の第2ADB配光パターンRSP2および第3ADB配光パターンRSP3(右側の第5ADB配光パターンRSP5)により、対向車線側の路肩15を手前側からやや遠方までの広い範囲に亘って照明することができる。一方、右側の第2ADB配光パターンRSP2の第2垂直カットオフラインRCL2により、車両Cの前方の1台もしくは複数台の遠方の対向車11に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
そして、図19に示すように、車両Cの前方に1台もしくは複数台の対向車11が接近して来る(前方に1台もしくは複数台の先行車10が遠方に有る場合を含む)と、検出部7が第5検出信号を制御部8に出力し、制御部8が第5制御信号を車両用前照灯1L、1Rの光源20、30、410、420、430に出力する。すると、ロービーム光源20および左側のADB光源(410、420、430)および右側の第3ADB光源430が点灯し、かつ、ハイビーム光源30および右側の第1ADB光源410および右側の第2ADB光源420が消灯する。このとき、右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番離れている右側の第1ADB照射ランプユニット41Rおよび中間の右側の第2ADB照射ランプユニット42Rが消灯し、かつ、右側のロービーム照射ランプユニット2Rに1番近い右側の第3ADB照射ランプユニット43Rが点灯している。このために、右側のロービーム照射ランプユニット2Rと右側の第3ADB照射ランプユニット43Rとが連続して一体に発光するので、見栄えが向上される。
これにより、図19に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rのロービーム照射ランプユニット2L、2Rから左右両側のロービーム配光パターンLLP、RLP、および、左側のADB照射ランプユニット41L、42L、43Lから左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、および、右側の第3ADB照射ランプユニット43Rから右側の第3ADB配光パターンRSP3が車両Cの前方に照射される。この結果、右側の第3ADB配光パターンRSP3により、対向車線側の路肩15の手前側の範囲を照明することができる。一方、右側の第3ADB配光パターンRSP3の第3垂直カットオフラインRCL3により、車両Cの前方の1台もしくは複数台の接近して来る先行車10に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
なお、図示されていないが、車両Cの前方に有る1台もしくは複数台の対向車11がさらに接近して来る(前方に1台もしくは複数台の先行車10が遠方に有る場合を含む)と、検出部7が検出信号(たとえば、第6検出信号)を制御部8に出力し、制御部8が制御信号(たとえば、第6制御信号)を車両用前照灯1L、1Rの光源20、30、410、420、430に出力する。すると、ロービーム光源20および左側のADB光源(410、420、430)が点灯し、かつ、ハイビーム光源30および右側のADB光源410、420、430が消灯する。この結果、右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3が消えることにより、車両Cの前方の1台もしくは複数台のさらに接近して来る先行車10に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
ここで、図示されていないが、前記の図17に示す状態において、車両Cが前方の1台もしくは複数台の先行車10に近づくと、検出部7が検出信号(たとえば、第7検出信号)を制御部8に出力し、制御部8が制御信号(たとえば、第7制御信号)を車両用前照灯1L、1Rの光源20、30、410、420、430に出力する。すると、左側の第1ADB光源(410)が消灯する。このとき、左側のロービーム照射ランプユニット2Lから1番離れている左側の第1ADB照射ランプユニット41Lが消灯し、かつ、左側のロービーム照射ランプユニット2Lに1番近い左側の第3ADB照射ランプユニット43Lおよび中間の左側の第2ADB照射ランプユニット42Lが点灯している。このために、左側のロービーム照射ランプユニット2Lと左側の第3ADB照射ランプユニット43Lおよび中間の左側の第2ADB照射ランプユニット42Lとが連続して一体に発光するので、見栄えが向上される。
左側の第2ADB配光パターンLSP2および第3ADB配光パターンLSP3により、走行車線側の路肩14を手前側からやや遠方までの広い範囲に亘って照明することができる。一方、左側の第2ADB配光パターンLSP2の第2垂直カットオフラインLCL2により、車両Cの前方の近づいた1台もしくは複数台の先行車10に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
さらに、車両Cが前方の1台もしくは複数台の先行車10に近づくと、検出部7が検出信号(たとえば、第8検出信号)を前記制御部8に出力し、制御部8が制御信号(たとえば、第8制御信号)を車両用前照灯1L、1Rの光源20、30、410、420、430に出力する。すると、左側の第2ADB光源(420)が消灯する。このとき、左側のロービーム照射ランプユニット2Lから1番離れている左側の第1ADB照射ランプユニット41Lおよび中間の左側の第2ADB照射ランプユニット42Lが消灯し、かつ、左側のロービーム照射ランプユニット2Lに1番近い左側の第3ADB照射ランプユニット43Lが点灯している。このために、左側のロービーム照射ランプユニット2Lと左側の第3ADB照射ランプユニット43Lとが連続して一体に発光するので、見栄えが向上される。
左側の第3ADB配光パターンLSP3により、走行車線側の路肩14の手前側の範囲を照明することができる。一方、左側の第3ADB配光パターンLSP3の第3垂直カットオフラインLCL3により、車両Cの前方のさらに近づいた1台もしくは複数台の先行車10に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
さらにまた、車両Cが前方の1台もしくは複数台の先行車10に最接近すると、検出部7が検出信号(たとえば、第9検出信号)を制御部8に出力し、制御部8が制御信号(たとえば、第9制御信号)を車両用前照灯1L、1Rの光源20、30、410、420、430に出力する。すると、左側の第3ADB光源(430)が消灯する。左側のADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3が消えることにより、車両Cの前方の最接近した1台もしくは複数台の先行車10に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
(実施形態1の効果の説明)
この実施形態1にかかる車両用前照灯は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。なお、主に、3個の右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rの効果について説明するが、3個の左側のADB照射ランプユニット41L、42L、43Lとも同様の効果を達成することができる。
(請求項1の車両用前照灯の効果)
この実施形態1にかかる車両用前照灯は、3個の右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち、隣り合う一方の第1ADB照射ランプユニット41Rから照射される右側の第1ADB配光パターンRSP1の第1ホットゾーンHZ1の左右方向の範囲が、隣り合う他方の第2ADB照射ランプユニット42Rから照射される右側の第2ADB配光パターンRSP2の第2ホットゾーンHZ2の左右方向の範囲よりも狭い。これにより、第1ホットゾーンHZ1の最高光度の第1ピークH1(図6(A)を参照)が、第2ホットゾーンHZ2の最高光度の第2ピークH2(図6(B)を参照)より高く、かつ、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に位置する。
また、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、3個の右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち、隣り合う一方の第2ADB照射ランプユニット42Rから照射される右側の第2ADB配光パターンRSP2の第2ホットゾーンHZ2の左右方向の範囲が、隣り合う他方の第3ADB照射ランプユニット43Rから照射される右側の第3ADB配光パターンRSP3の第3ホットゾーンHZ3の左右方向の範囲よりも狭い。これにより、第2ホットゾーンHZ2の最高光度の第2ピークH2(図6(B)を参照)が、第3ホットゾーンHZ3の最高光度の第3ピークH3(図6(C)、図8(C)を参照)より高く、かつ、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に位置する。
しかも、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の一部と、右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の一部とが、図7(A)に示すように、重畳(合成)されている。また、右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の一部と、右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の一部とが、図7(A)、(B)に示すように、重畳されている。
その上、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、第1ホットゾーンHZ1のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の一部と、第2ホットゾーンHZ2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の一部とが、図7(A)に示すように、重畳されている。また、第2ホットゾーンHZ2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の一部と、第3ホットゾーンHZ3のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の一部とが、図7(A)、(B)に示すように、重畳されている。
この結果、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側の第1ADB配光パターンRSP1と、右側の第2ADB配光パターンRSP2と、右側の第3ADB配光パターンRSP3とを、重畳すると、図7(A)に示す右側の第4ADB配光パターンRSP4が得られる。このとき、第1ホットゾーンHZ1と、第2ホットゾーンHZ2と、第3ホットゾーンHZ3とは、重畳されて、図7(A)に示す第4ホットゾーンHZ4が得られる。第4ホットゾーンHZ4は、左右方向の範囲が広く、かつ、図8(A)に示すように、1つの最高光度の第4ピークH4を有する。すなわち、バラツキやムラや斑な光の強弱などがない第4ホットゾーンHZ4が得られ、最適なADB配光パターンが得られる。
また、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側の第2ADB配光パターンRSP2と、右側の第3ADB配光パターンRSP3とを、重畳すると、図7(B)に示す右側の第5ADB配光パターンRSP5が得られる。このとき、第2ホットゾーンHZ2と、第3ホットゾーンHZ3とは、重畳されて、図7(B)に示す第5ホットゾーンHZ5が得られる。第5ホットゾーンHZ5は、左右方向の範囲が広く、かつ、図8(B)に示すように、1つの最高光度の第5ピークH5を有する。すなわち、バラツキやムラや斑な光の強弱などがない第5ホットゾーンHZ5が得られ、最適なADB配光パターンが得られる。
(請求項2の車両用前照灯の効果)
この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、右側の第1垂直カットオフラインRCL1)が、図5(A)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VDよりも、角度θ1°(この例では、約2°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)に、位置する。また、右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、右側の第1垂直カットオフラインRCL1)が、図5(A)、(B)に示すように、右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、右側の第2垂直カットオフラインRCL2)よりも、角度θ2°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置する。さらに、右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、右側の第2垂直カットオフラインRCL2)が、図5(B)、(C)に示すように、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、右側の第3垂直カットオフラインRCL3)よりも、角度θ3°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置する。
この結果、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、対向車11の接近に伴って、右側の第1ADB配光パターンRSP1と、右側の第2ADB配光パターンRSP2と、右側の第3ADB配光パターンRSP3とを、同時に消すことなく、順次に消すことができる。すなわち、図7(A)、(B)、(C)に示すように、対向車11の接近に伴って、右側の第4ADB配光パターンRSP4の右側の第1垂直カットオフラインRCL1と、右側の第5ADB配光パターンRSP5の右側の第2垂直カットオフラインRCL2と、右側の第3ADB配光パターンRSP3の右側の第3垂直カットオフラインRCL3とを、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)に、順次切り替えて移動させることができる。これにより、対向車線側の路肩15を遠方から手前側までの広い範囲を長い時間に亘って照明することができ、しかも、対向車11に対して迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
(請求項3の車両用前照灯の効果)
この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁が、図5(A)、(B)に示すように、右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁よりも、角度θ4°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置する。また、右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁が、図5(B)、(C)に示すように、右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁よりも、角度θ5°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置する。
この結果、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、対向車11の接近に伴って、右側の第1ADB配光パターンRSP1と、右側の第2ADB配光パターンRSP2と、右側の第3ADB配光パターンRSP3とを、順次に消しても、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の対向車線側の路肩15を長い時間に亘って照明することができる。すなわち、図7(A)、(B)、(C)に示すように、右側の第4ADB配光パターンRSP4のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁の位置と、右側の第5ADB配光パターンRSP5のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁の位置と、右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁の位置とは、変わらない。しかも、右側の第4ADB配光パターンRSP4のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の部分の光度と、右側の第5ADB配光パターンRSP5のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の部分の光度と、右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の部分の光度とは、順次低下する(グラデーションする)。これにより、対向車線側の路肩15を長い時間に亘って照明することができ、安全走行に貢献することができる。
(請求項4の車両用前照灯の効果)
この実施形態1にかかる車両用前照灯は、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側の縁に、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと平行もしくはほぼ平行な垂直カットオフラインLCL1、LCL2、LCL3、RCL1、RCL2、RCL3を、有するADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3を照射するものである。
このために、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、走行車線側の路肩14、対向車線側の路肩15を遠方から手前側までの広い範囲を長い時間に亘って照明することができ、しかも、先行車10、対向車11に対して迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
(請求項5の車両用前照灯の効果)
この実施形態1にかかる車両用前照灯は、プロジェクタタイプのランプユニットから構成されている。しかも、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、図3に示すように、右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rの光軸Z1、Z2、Z3が、それぞれ、右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのランプユニット軸L1、L2、L3に対して、ADB光源410、420、430もしくはその近傍を中心として、反時計方向側に傾斜している。
この結果、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3が、図5(A)、(B)、(C)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)に、スクリーンの左右の水平線HL−HRと平行もしくはほぼ平行に移動する。このために、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側の縁に、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと平行もしくはほぼ平行な垂直カットオフラインLCL1、LCL2、LCL3、RCL1、RCL2、RCL3を、有するADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3を形成する場合がある。この場合において、ADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3の中央部に位置するホットゾーンHZ1、HZ2、HZ3は、一部すなわちほぼ半分がカットオフされるだけであって、ホットゾーンHZ1、HZ2、HZ3の大幅な喪失がない。これにより、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、ADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3のホットゾーンHZ1、HZ2、HZ3を有効利用することができる。
ここで、光軸Z4がランプユニット軸L4に対して傾斜していないプロジェクタタイプの既存の右側のADB照射ランプユニット44Rについて図9、図10を参照して説明する。既存の右側のADB照射ランプユニット44Rは、ADB光源440と、リフレクタ441と、投影レンズ442と、シェード443と、ヒートシンク部材444と、ホルダ部材445と、から構成されている。シェード443には、リフレクタ441からの反射光の全部もしくはほぼ全部を通過させる全開口部446が設けられている。このために、図9(B)に示す既存の右側のADB照射ランプユニット44Rから、図9(A)に示す基本ADB配光パターンSPが照射される。基本ADB配光パターンSPの中央部には、基本ホットゾーンHZが存在する。
図9(B)に示す既存の右側のADB照射ランプユニット44Rのシェード443の全開口部446を図10(B)に示す第1開口部416に変えて、図9(A)に示す基本ADB配光パターンSPに対して、図10(A)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁に、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと平行もしくはほぼ平行な基本垂直カットオフラインCLを形成する場合がある。この場合においては、基本ADB配光パターンSPの左側の一部(図10(A)中の破線にて示す一部)がカットオフされて、基本ホットゾーンHZの左側の大部分(図10(A)中の破線にて示す大部分)がカットオフされて、基本ホットゾーンHZが大幅に喪失する。
これに対して、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、図11(B)(図3)に示すように、右側のADB照射ランプユニット41R(42R、43R)の光軸Z1(Z2、Z3)が、それぞれ、ランプユニット軸L1(L2、L3)に対して、ADB光源410(420、430)もしくはその近傍を中心として、反時計方向側に傾斜している。このために、シェード413の全開口部446を通過して形成される基本ADB配光パターンSPは、図11(A)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)に、スクリーンの左右の水平線HL−HRと平行もしくはほぼ平行に移動する。
このために、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、図11(B)に示すシェード413の全開口部446を図12(B)に示す第1開口部416に変えて、図11(A)に示す基本ADB配光パターンSPに対して、図12(A)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁に、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと平行もしくはほぼ平行な基本垂直カットオフラインCLを形成する場合がある。この場合においては、基本ADB配光パターンSPの左側の半分もしくはほぼ半分(図12(A)中の破線にて示す半分)がカットオフされて、基本ホットゾーンHZの左側の半分もしくはほぼ半分(図12(A)中の破線にて示す半分もしくはほぼ半分)がカットオフされて、基本ホットゾーンHZが大幅に喪失することがない。これにより、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、ADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3のホットゾーンHZ1、HZ2、HZ3を有効利用することができる。
この実施形態1にかかる車両用前照灯は、図3に示すように、右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち、隣り合う一方の第1ADB照射ランプユニット41Rの第1光軸Z1の第1ランプユニット軸L1に対する傾斜角度θ6°(この例では、約0.5°)が、隣り合う他方の第2ADB照射ランプユニット42Rの第2光軸Z2の第2ランプユニット軸L2に対する傾斜角度θ7°(この例では、約2°)よりも小さい。
また、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、図3に示すように、右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち、隣り合う一方の第2ADB照射ランプユニット42Rの第2光軸Z2の第2ランプユニット軸L2に対する傾斜角度θ7°が、隣り合う他方の第3ADB照射ランプユニット43Rの第3光軸Z3の第3ランプユニット軸L3に対する傾斜角度θ8°(この例では、約4°)よりも小さい。
この結果、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側のADB配光パターンRSP1、RSP2、RSP3の基本ADB配光パターンSPが、図5(A)、(B)、(C)に示すように、傾斜角度θ6°、θ7°、θ8°の大きさに応じて、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)に、スクリーンの左右の水平線HL−HRと平行もしくはほぼ平行に移動する。
これにより、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、前記の通り、右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁が、図5(A)、(B)に示すように、右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁よりも、角度θ4°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置することができる。また、右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁が、図5(B)、(C)に示すように、右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の縁よりも、角度θ5°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置することができる。
この結果、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、対向車11の接近に伴って、右側の第1ADB配光パターンRSP1と、右側の第2ADB配光パターンRSP2と、右側の第3ADB配光パターンRSP3とを、順次に消しても、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)の対向車線側の路肩15を長い時間に亘って照明することができる。
(請求項6の車両用前照灯の効果)
この実施形態1にかかる車両用前照灯は、図3に示すように、右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち、隣り合う一方の第1ADB照射ランプユニット41Rの第1ランプユニット軸L1と第1開口部416の第1ランプユニット軸L1側の縁との間の幅W1が、隣り合う他方の第2ADB照射ランプユニット42Rの第2ランプユニット軸L2と第2開口部426の第2ランプユニット軸L2側の縁との間の幅W2よりも小さい。
また、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、図3に示すように、右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち隣り合う、一方の第2ADB照射ランプユニット42Rの第2ランプユニット軸L2と第2開口部426の第2ランプユニット軸L2側の縁との間の幅W2が、隣り合う他方の第3ADB照射ランプユニット43Rの第3ランプユニット軸L3と第3開口部436の第3ランプユニット軸L3側の縁との間の幅W3よりも小さい。
この結果、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、図5(A)、(B)、(C)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VDから右側の第1ADB配光パターンRSP1の右側の第1垂直カットオフラインRCL1までの間の幅(θ1°)が、スクリーンの上下の垂直線VU−VDから右側の第2ADB配光パターンRSP2の右側の第2垂直カットオフラインRCL2までの間の幅(θ1°+θ2°)よりも小さくすることができる。また、スクリーンの上下の垂直線VU−VDから右側の第2ADB配光パターンRSP2の右側の第2垂直カットオフラインRCL2までの間の幅(θ1°+θ2°)が、スクリーンの上下の垂直線VU−VDから右側の第3ADB配光パターンRSP3の右側の第3垂直カットオフラインRCL3までの間の幅(θ1°+θ2°+θ3°)よりも小さくすることができる。
これにより、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、前記の通り、右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、右側の第1垂直カットオフラインRCL1)が、図5(A)に示すように、スクリーンの上下の垂直線VU−VDよりも、角度θ1°(この例では、約2°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと反対側(右側R)に、位置することができる。また、右側の第1ADB配光パターンRSP1のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、右側の第1垂直カットオフラインRCL1)が、図5(A)、(B)に示すように、右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、右側の第2垂直カットオフラインRCL2)よりも、角度θ2°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置することができる。さらに、右側の第2ADB配光パターンRSP2のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、右側の第2垂直カットオフラインRCL2)が、図5(B)、(C)に示すように、前記右側の第3ADB配光パターンRSP3のスクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)の縁(すなわち、右側の第3垂直カットオフラインRCL3)よりも、角度θ3°(この例では、約3°)分、スクリーンの上下の垂直線VU−VD側(左側L)に、位置することができる。
この結果、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、対向車11の接近に伴って、右側の第1ADB配光パターンRSP1と、右側の第2ADB配光パターンRSP2と、右側の第3ADB配光パターンRSP3とを、同時に消すことなく、順次に消すことができる。
(請求項7の車両用前照灯の効果)
この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのランプユニット軸L1、L2、L3が、図3に示すように、それぞれ、相互に平行もしくはほぼ平行であって、車両軸O1に対して平行もしくはほぼ平行である。このために、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、ADB照射ランプユニット41L、42L、43L、41R、42R、43Rをブラケットに取付構造およびブラケットの構造を簡単にすることができる。これにより、製造コストを安価にすることができる。
(請求項8の車両用前照灯の効果)
この実施形態1にかかる車両用前照灯は、3個の右側のADB照射ランプユニット41R、42R、43Rのうち右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番遠いランプユニットを順次消灯させるものである。すなわち、右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番遠い右側の第1ADB照射ランプユニット41R、右側のロービーム照射ランプユニット2Rから中間位置の右側の第2ADB照射ランプユニット42R、右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番近い右側の第3ADB照射ランプユニット43R、の順に消灯させるものである。
このために、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番離れている右側の第1ADB照射ランプユニット41Rが消灯しているとき、右側のロービーム照射ランプユニット2Rに1番近い右側の第3ADB照射ランプユニット43Rおよび中間の右側の第2ADB照射ランプユニット42Rが点灯している。これにより、右側のロービーム照射ランプユニット2Rと右側の第3ADB照射ランプユニット43Rおよび中間の右側の第2ADB照射ランプユニット42Rとが連続して一体に発光するので、見栄えが向上される。
すなわち、右側のロービーム照射ランプユニット2Rと右側の第3ADB照射ランプユニット43Rおよび中間の右側の第2ADB照射ランプユニット42Rとの間に暗部が形成されると、右側のロービーム照射ランプユニット2Rと右側の第3ADB照射ランプユニット43Rおよび中間の右側の第2ADB照射ランプユニット42Rとがそれぞれ別個に発光するので、見栄え上問題がある。これに対して、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側のロービーム照射ランプユニット2Rと右側の第3ADB照射ランプユニット43Rおよび中間の右側の第2ADB照射ランプユニット42Rとが連続して一体に発光するので、見栄えが向上される。
また、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側のロービーム照射ランプユニット2Rから1番離れている右側の第1ADB照射ランプユニット41Rおよび中間の右側の第2ADB照射ランプユニット42Rが消灯しているとき、右側のロービーム照射ランプユニット2Rに1番近い右側の第3ADB照射ランプユニット43Rが点灯している。これにより、右側のロービーム照射ランプユニット2Rと右側の第3ADB照射ランプユニット43Rとが連続して一体に発光するので、見栄えが向上される。
すなわち、右側のロービーム照射ランプユニット2Rと右側の第3ADB照射ランプユニット43Rおよび中間の右側の第2ADB照射ランプユニット42Rとの間に暗部が形成されると、右側のロービーム照射ランプユニット2Rと右側の第3ADB照射ランプユニット43Rおよび中間の右側の第2ADB照射ランプユニット42Rとがそれぞれ別個に発光するので、見栄え上問題がある。これに対して、この実施形態1にかかる車両用前照灯は、右側のロービーム照射ランプユニット2Rと右側の第3ADB照射ランプユニット43Rとが連続して一体に発光するので、見栄えが向上される。
(実施形態2の構成の説明)
図20、図21は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態2を示す。以下、この実施形態2にかかる車両用灯具の構成について説明する。図中、図1〜図19と同符号は、同一のものを示す。
前記の実施形態1の車両用前照灯1L、1Rは、図2、図3に示すように、灯室52L、52R内において、車両Cの外側Oから内側Iにかけて、ロービーム照射ランプユニット2L、2R、ハイビーム照射ランプユニット3L、3R、第3ADB照射ランプユニット43L、43R、第2ADB照射ランプユニット42L、42R、第1ADB照射ランプユニット41L、41Rを、順に配置するものである。
これに対して、この実施形態2の車両用前照灯10L、10Rは、図20、図21に示すように、灯室52L、52R内において、車両Cの外側Oから内側Iにかけて、第1ADB照射ランプユニット41L、41R、第2ADB照射ランプユニット42L、42R、第3ADB照射ランプユニット43L、43R、ロービーム照射ランプユニット2L、2R、ハイビーム照射ランプユニット3L、3Rを、順に配置するものである。
(実施形態2の作用の説明)
この実施形態2の車両用前照灯10L、10Rは、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
3個のADB照射ランプユニット41L、42L、43L、41R、42R、43Rのうちロービーム照射ランプユニット2L、2Rから1番遠いランプユニットが順次消灯する。すなわち、ロービーム照射ランプユニット2L、2Rから1番遠い車両Cの外側Oの第1ADB照射ランプユニット41L、41R、ロービーム照射ランプユニット2L、2Rから中間位置の第2ADB照射ランプユニット42L、42R、ロービーム照射ランプユニット2L、2Rから1番近い車両Cの内側Iの第3ADB照射ランプユニット43L、43R、が順に消灯する。
(実施形態2の効果の説明)
この実施形態2の車両用前照灯10L、10Rは、以上のごとき構成作用からなるので、前記の実施形態1の車両用前照灯1L、1Rと同様の効果を達成することができる。
(実施形態1、2以外の例の説明)
この実施形態1、2においては、車両Cが左側通行の場合の車両用前照灯1L、1R、10L、10Rについて説明するものである。ところが、この発明においては、車両Cが右側通行の場合の車両用前照灯にも適用することができる。この場合において、ロービーム配光パターンLLP、RLP、ADB配光パターンLSP1、RSP1、LSP2、RSP2、LSP3、RSP3は、左右反転する。
また、この実施形態1、2においては、ロービーム配光パターンLLP、RLPが、右側の対向車線13側の水平カットオフラインCL1と、左側の走行車線12側の斜めカットオフラインCL2と、水平カットオフラインCL1と斜めカットオフラインCL2との交点のエルボー点Eと、を有するものである。ところが、この発明においては、ロービーム配光パターンとして、右側の対向車線13側の下水平カットオフラインと、左側の走行車線12側の上水平カットオフラインと、中央の斜めカットオフラインと、を有するZカットオフラインであっても良い。
さらに、この実施形態1、2においては、ハイビーム配光パターンLHP、RHPが長円形の形状なすものである。ところが、この発明においては、ハイビーム配光パターンの形状は特に限定しない。たとえば、下側に水平カットオフラインを有する長円形の2分の1の形状をなすものであっても良い。
さらにまた、この実施形態1、2においては、ADB配光パターンLSP1、LSP2、LSP3、RSP1、RSP2、RSP3、が長円形の4分の1の形状をなすものである。ところが、この発明においては、ADB配光パターンの形状は特に限定しない。たとえば、垂直カットオフラインLCL1、LCL2、LCL3、RCL1、RCL2、RCL3を1辺とする三角形形状、あるいは、垂直カットオフラインLCL1、LCL2、LCL3、RCL1、RCL2、RCL3で切断した長円形の2分の1の形状、あるいは、垂直カットオフラインLCL1、LCL2、LCL3、RCL1、RCL2、RCL3と水平カットオフラインで切断した長円形の4分の3の形状などであっても良い。
さらにまた、この実施形態1、2においては、光源20、30、410、420、430として半導体型光源を使用するものである。ところが、この発明においては、光源として、半導体型光源以外の光源、たとえば、HIDなどの放電光源、ハロゲン光源などのバルブ光源などを使用するものであっても良い。
さらにまた、この実施形態1、2においては、ADBランプユニットが3個である。ところが、この発明においては、ADBランプユニットが2個、あるいは、4個以上であっても良い。
1L、10L 左側の車両用前照灯
1R、10R 右側の車両用前照灯
10 先行車
11 対向車
12 走行車線
13 対向車線
14 走行車線側の路肩
15 対向車線側の路肩
16 センターライン
100 点灯回路
2L 左側のロービーム照射ランプユニット
2R 右側のロービーム照射ランプユニット
20 ロービーム光源
3L 左側のハイビーム照射ランプユニット
3R 右側のハイビーム照射ランプユニット
30 ハイビーム光源
41L 左側の第1ADB照射ランプユニット
42L 左側の第2ADB照射ランプユニット
43L 左側の第3ADB照射ランプユニット
41R 右側の第1ADB照射ランプユニット
42R 右側の第2ADB照射ランプユニット
43R 右側の第3ADB照射ランプユニット
44R 既存の右側のADB照射ランプユニット
410 第1ADB光源
420 第2ADB光源
430 第3ADB光源
440 ADB光源
411 第1リフレクタ
421 第2リフレクタ
431 第3リフレクタ
441 リフレクタ
412 第1投影レンズ
422 第2投影レンズ
432 第3投影レンズ
442 投影レンズ
413 第1シェード
423 第2シェード
433 第3シェード
443 シェード
414 第1ヒートシンク部材
424 第2ヒートシンク部材
434 第3ヒートシンク部材
444 ヒートシンク部材
415 第1ホルダ部材
425 第2ホルダ部材
435 第3ホルダ部材
445 ホルダ部材
416 第1開口部
426 第2開口部
436 第3開口部
446 全開口部
50L 左側のランプハウジング
50R 右側のランプハウジング
51L 左側のランプレンズ
51R 右側のランプレンズ
52L 左側の灯室
52R 右側の灯室
7 検出部
8 制御部
80 点灯制御
81 照射角制御
C 車両(自車)
F 前側
B 後側
U 上側
D 下側
L 左側
R 右側
I 内側
O 外側
HL−HR スクリーンの左右の水平線
VU−VD スクリーンの上下の垂直線
LLP 左側のロービーム配光パターン
RLP 右側のロービーム配光パターン
CL1 水平カットオフライン
CL2 斜めカットオフライン
E エルボー点
LHP 左側のハイビーム配光パターン
RHP 右側のハイビーム配光パターン
LSP1 左側の第1ADB配光パターン
LSP2 左側の第2ADB配光パターン
LSP3 左側の第3ADB配光パターン
LCL1 左側の第1垂直カットオフライン
LCL2 左側の第2垂直カットオフライン
LCL3 左側の第3垂直カットオフライン
RSP1 右側の第1ADB配光パターン
RSP2 右側の第2ADB配光パターン
RSP3 右側の第3ADB配光パターン
RSP4 右側の第4ADB配光パターン
RSP5 右側の第5ADB配光パターン
SP 基本ADB配光パターン
RCL1 右側の第1垂直カットオフライン
RCL2 右側の第2垂直カットオフライン
RCL3 右側の第3垂直カットオフライン
CL 基本垂直カットオフライン
HZ1 第1ホットゾーン
HZ2 第2ホットゾーン
HZ3 第3ホットゾーン
HZ4 第4ホットゾーン
HZ5 第5ホットゾーン
HZ 基本ホットゾーン
H1 第1ピーク
H2 第2ピーク
H3 第3ピーク
H4 第4ピーク
H5 第5ピーク
O1 車両軸
L1 第1ランプユニット軸
L2 第2ランプユニット軸
L3 第3ランプユニット軸
L4 ランプユニット軸
Z1 第1光軸
Z2 第2光軸
Z3 第3光軸
Z4 光軸
W1、W2、W3 幅
θ1°、θ2°、θ3°、θ4°、θ5° 角度
θ6°、θ7°、θ8° 傾斜角度

Claims (5)

  1. 車両の前部の対向車線側および走行車線側にそれぞれ搭載されている複数個のADB照射ランプユニットを備え、
    複数個の前記ADB照射ランプユニットのうち隣り合う一方の前記ADB照射ランプユニットから照射される一方のADB配光パターンの一方のホットゾーンの範囲は、複数個の前記ADB照射ランプユニットのうち隣り合う他方の前記ADB照射ランプユニットから照射される他方のADB配光パターンの他方のホットゾーンの範囲よりも狭く、
    前記一方のADB配光パターンの一部と前記他方のADB配光パターンの一部とは、重畳されていて、
    前記一方のホットゾーンの一部と前記他方のホットゾーンの一部とは、重畳されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記一方のADB配光パターンの先行車および対向車側の縁は、前記他方のADB配光パターンの先行車および対向車側の縁よりも先行車および対向車側に位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記一方のADB配光パターンの先行車および対向車側の縁と反対側の縁は、前記他方のADB配光パターンの先行車および対向車側の縁と反対側の縁よりも先行車および対向車側の縁側に位置する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。
  4. 複数個の前記ADB照射ランプユニットからそれぞれ照射される前記ADB配光パターンの先行車および対向車側の縁が、垂直カットオフラインである、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用前照灯。
  5. 車両の前部の対向車線側および走行車線側にそれぞれ搭載されていて、ロービーム配光パターンを車両の前方に照射するロービーム照射ランプユニットと、
    車両の前方の他車を検出して検出信号を出力する検出部と、
    前記検出部からの前記検出信号に基づいて、複数個の前記ADB照射ランプユニットのうち前記ロービーム照射ランプユニットから1番遠い前記ADB照射ランプユニットを順次消灯させる制御信号を、複数個の前記ADB照射ランプユニットに出力する制御部と、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用前照灯。
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