JP4726283B2 - 間隔をあけて定義された樹脂を含むトレッドを有するタイヤ - Google Patents

間隔をあけて定義された樹脂を含むトレッドを有するタイヤ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、間隔をあけて定義された軟化点範囲を有する少なくとも3種の樹脂を含むゴムトレッドを有する空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りゴムタイヤは、ゴム組成物のトレッドを一般に含む部材からなる。トレッドゴムは、比較的低い転がり抵抗を有するタイヤ並びに妥当な耐摩耗性およびけん引力を有するトレッドを提供するように配合(配合成分とブレンドまたは混合)されるのがしばしば望ましい。
【0003】
しかしながら、タイヤが、例えば高性能タイヤに望まれるように、けん引力(スキッド抵抗)が主に考慮される目的に用いられる場合、トレッドゴムはけん引力を高めるように配合され、耐トレッド摩耗性の減少およびタイヤ転がり抵抗の増加の可能性はそれほど重要でないと考えられる。
【0004】
トレッドゴムけん引力を高めるため、トレッドは、樹脂およびプロセス油対ゴムの比が比較的高くなるように配合しうる(例えば、ゴム組成物中に約15〜40重量%)。これは約45〜約120phrのように、より慣用的にはゴム100重量部当たり(phr)に換算して表される。
【0005】
樹脂の軟化点(環球式)は約20〜約110℃である。
樹脂の目的は、特に、トレッドのけん引力を高めることである。トレッドゴムはそのような樹脂を通常含有しうるが、トレッドけん引力自体を強調したりまたは高める場合、トレッドゴム中の樹脂含有量は上記の量に増加させうる。
【0006】
樹脂がけん引力を高める性質は様々な要因によるが、樹脂が軟化するにつれて、相転移しそしてその機械的性質が変化するので、樹脂の軟化点が通常重要であると考えられている。
【0007】
実際、ゴムコンパウンド中の樹脂は、ゴムコンパウンドを軟化しそして樹脂の軟化点に等しいまたはそのすぐ上のゴム温度でそのヒステリシスを高める働きをすると通常考えられている。
【0008】
例えば、タイヤを静止状態から車の駆動速度まで走らせるにつれて、トレッドの温度がその静止周囲温度(例えば、23℃)から100℃にまたは高速(>80mph)の車ではさらに高い温度に上昇するような場合、樹脂のそのような軟化点特性を実際に利用するのが望ましい。
【0009】
従って、そのような状況では、軟化点が約30℃の樹脂は軟化しそして約20〜約50℃のトレッド温度で非常にヒステリシス的になり、そのようなトレッド温度でのタイヤけん引力を促進させる。その後、トレッド温度が例えば100℃に上昇するにつれて、樹脂は軟化状態またはおそらく液体状態となることが予想され、従って、トレッドけん引力は、ゴム温度が上昇しそしてさらに30℃高くなるにつれて、上記の軟化点30℃の樹脂によって非常にわずかな影響を受けることが予想される。
【0010】
軟化点がこれよりかなり高い樹脂は、車の速度が速くなるのに伴うより高いトレッド温度でトレッドけん引力を高めることが望ましい。
ここでは、樹脂が軟化するにつれて、樹脂含有硬化ゴムコンパウンドがヒステリシス的になることを示している。このことは、ゴムコンパウンドが、回転するにつれてトレッドに生じたエネルギーを熱に転換すること、つまり、けん引力性能を改善することを意味する。
【0011】
各種樹脂が様々な目的のタイヤトレッドの配合に一般に用いられ、従って、樹脂は、特に、道路上のトレッドけん引力が主としてまたは大きく考慮される場合、タイヤトレッドにやや多くしばしば用いられることがある。
【0012】
タイヤトレッドけん引力を促すのに用いられることが分かっているまたは用いられるかもしれないそのような樹脂の代表例は、炭化水素誘導合成樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン、ロジン誘導体およびジシクロペンタジエンに基づく樹脂、例えばジシクロペンタジエン/ジエン樹脂である。
【0013】
そのような樹脂の軟化点(環球式)は一般に約20ないし約110℃、さらには約170℃以下の上記の範囲内である。
しかしながら、あるとしてもわずかであるが、約110℃より高い軟化点を有するそのような樹脂が、ゴムタイヤトレッドに一般に用いられる。
【0014】
実際に、樹脂の上記の軟化点特性を利用して、比較的広い範囲のタイヤトレッド温度にわたってトレッドけん引力が増加するようにタイヤトレッドを配合することが望まれる。
【0015】
タイヤトレッドゴムの別の側面では、タイヤトレッドに用いるゴムまたはゴムブレンドの粘弾性が重要であることを指摘すべきである。例えば、タンジェントデルタ粘弾性は、周期的な変形を加えた粘弾性ゴム物品への弾性の寄与に対する粘性の寄与の比である。「タンジェントデルタ」はここではしばしば「タンデルタ」と呼ぶ。ゴムの粘弾性の特性表示は本技術分野における当業者に周知である。そのような性質は、y軸すなわち垂直軸上のタンジェントデルタ対x軸すなわち水平軸上の温度の温度スィーププロットとしての曲線の形で一般に表される。
【0016】
各種ゴム組成物が、様々な利点、いくつかはタイヤトレッドに対する利点、を提供することが教示されているが、比較的広い温度範囲にわたって高いけん引力特性、従って、温度が上昇するにつれて、高いタンデルタを維持するタンデルタ特性を有するゴムトレッドを有する空気入りタイヤを提供することが望まれる。
【0017】
本発明の説明において、ゴムコンパウンド、硫黄硬化ゴムコンパウンド、ゴム組成物、ゴムブレンドおよび配合ゴムはある程度交換可能であり、ゴム配合成分と混合したゴムを指す。そのような用語は本技術分野における当業者に周知である。
【0018】
発明の開示および実施
本発明は外周トレッドを有する空気入りタイヤであって、トレッドが、ゴム100重量部当たり(phr)、各樹脂が少なくとも約2重量部の量で存在しそして約20〜約170℃、好ましくは約30〜約150℃の軟化点(環球式)を有することを特徴とする3種の基本樹脂を含む少なくとも3種、好ましくは少なくとも4種の樹脂を約6〜約30重量部含有することを特徴とする硫黄硬化ゴム組成物であり;上記の基本的な3種の樹脂が間隔をあけて定義された(spatially-defined)軟化点範囲を有し、基本的な3種の樹脂の第1の樹脂の軟化点は約20〜約110℃、好ましくは約25〜約105℃であり、基本的な3種の樹脂の第2の樹脂の軟化点は第1の基本樹脂の軟化点より少なくとも30℃高く約70〜約140℃、好ましくは約80〜約140℃であり、そしてそのような基本的な3種の樹脂の第3の樹脂の軟化点は第2の基本樹脂の軟化点より少なくとも30℃高く約100〜約170℃、好ましくは約100〜約150℃であり;3種の基本樹脂の第1および/または第2の樹脂は(a)クマロン−インデン樹脂、(b)アルキル化炭化水素樹脂、(c)芳香族石油炭化水素樹脂、および(d)ジシクロペンタジエン/ジエン樹脂から選択される少なくとも1種の特定の樹脂から選択され;そして、場合により、基本的な3種の樹脂の残りの樹脂は、選択されなかった残りの上記特定の樹脂の少なくとも1種から選択される、空気入りタイヤを提供する。
【0019】
従って、本発明において、上記の基本的な3種の樹脂は、類似の化学構造を有する2種以下の樹脂からなる必要がある。
第4のまたはそれ以上の樹脂の軟化点は約20〜約170℃であり、他の軟化点の限定はなく、従って、他の樹脂との軟化点の差が少なくとも30℃である必要はない。そのような追加樹脂は約4〜約12phrの量で存在するのが好ましい。
【0020】
「phr」は「ゴム100重量物当たりの(指示物質の)重量部」に対する省略記号である。
1つの側面において、間隔をあけて定義された軟化点を有する上記の樹脂を含有する本発明の硫黄硬化ゴムコンパウンドはさらに、E′(弾性モジュラス)以上を示す粘弾性レスポンス、そしてまた、温度スィープ試験により、「対照」ゴムコンパウンド、さらには「対照ゴムCR」もしくは「CR」ともここで呼ばれる比較硫黄硬化ゴムコンパウンドよりも、高いタンジェントデルタ値(約30〜約150℃にわたる比較温度における)を特徴とする。このために、温度スィープ試験をオートビブロン(Autovibron:登録商標)装置を用いて行う。そのような粘弾性レスポンスは、表1に示す成分を含むまたは成分から構成される対照ゴムコンパウンドの相当するレスポンスと比較すると特に明らかである。
【0021】
そのような適否および比較試験は、「標準試験」、さらには「標準試験ST」もしくは「ST」ともここで呼ばれ、そして比較のために定義された対照ゴム(対照ゴム組成物)を用いる、比較粘弾性試験である。
【0022】
標準試験は、本発明のゴム組成物に用いるための樹脂、特に基本的な3種の樹脂の適否を調べるための方法である。従って、1つの側面において、適性であるために樹脂、特に基本的な3種の樹脂は全て「標準試験に合格」しなければならない。
【0023】
本発明の実施の際に、広い範囲の温度にわたるタイヤトレッドけん引力の提供を促進するために、少なくとも3種、好ましくは少なくとも4種の樹脂を用いることが重要な側面である。
【0024】
必要とされる3種の基本的な樹脂は全体として、約20〜約170℃の軟化点を有する必要があるが、基本的な3種の樹脂は上記の空間的な軟化点を有すること、および第4またそれ以上の追加樹脂を用いるならば、これらの軟化点は空間的な要件なしで上記の全体温度範囲の軟化点を有することのみが必要である。
【0025】
基本的な3種の樹脂を含む上記の3種以上の樹脂は、本発明により広義には、互いに異なる個々の組成物であっても、あるいは組成が類似のものであってもよい。
【0026】
各規定の樹脂の量は実際には少なくとも2phrであり、樹脂が30〜150℃における上記タンデルタ粘弾性にほどよく作用しそしてトレッドけん引力に寄与するために、配合物中の合計樹脂量は少なくとも6phrである。
【0027】
トレッドけん引力とは、タイヤのハンドリング、グリップおよびコーナーリング性能、特に道路面におけるタイヤのスキッド抵抗を意味する。
本発明にとって重要なのは、20〜約110℃におけるトレッドけん引力に寄与するために、第1の基本樹脂の軟化点が約20〜約110、より好ましくは約25〜約105℃であることである。
【0028】
本発明にとってさらに重要なのは、第2の基本樹脂の軟化点が約70〜約140℃、好ましくは約80〜約140℃であり、そして軟化点が第1の樹脂の軟化点よりも少なくとも30℃高く、70〜140℃におけるトレッドけん引力に寄与しかつゴムの剛性がより低い温度で維持されるのを助けることである。
【0029】
本発明にとってさらに重要なのは、第3の基本樹脂の軟化点が約100〜約170℃、好ましくは約100〜約150℃であり、そしてダイ2の樹脂の軟化点よりも少なくとも30℃高くて、約100〜約170℃(または150℃)におけるトレッドけん引力に寄与することである。
【0030】
どのような追加の樹脂の軟化点も、他の温度制限なしで、約20〜170℃、より好ましくは約30〜約150℃であるのが好ましい。
記載の「軟化点」とは、ASTM No.E28により測定した環球式軟化点を意味する。
【0031】
硬化トレッドゴムのタンデルタおよび弾性モジュラス(E′)粘弾性も本発明の重要な側面であることを示してきた。
実際に、そのような性質は、上記の空間的な軟化点範囲要件に加えて、本発明に用いられる樹脂の選択基準として考えられる。
【0032】
対照ゴム組成物(CR)での上記標準試験(ST)は評価および認可に用いられる。
これらの性質は粘弾性試験(標準試験)の間の温度上昇の関数として測定される。試験の間、タンデルタおよびE′(y軸上)対温度上昇(x軸上)を表す曲線、すなわち、データ(これから曲線が形成される)が得られる。
【0033】
本発明のゴム/樹脂混合物に必要なのは、タンデルタおよび弾性モジュラス(E′)対温度上昇曲線が30〜150℃で最適であることを示すことである。事実上、これは本発明に用いられる樹脂についての試験パラメーターと考えられる。最適であるとは、タンジェントデルタが対照よりも高いこと、および弾性モジュラス(E′)が30〜150℃で対照以上であることを意味する。
【0034】
本発明において、必要な軟化点パラメーター(空間的温度範囲)を有する限り、かつまた上記の標準試験(ST)(E′およびタンデルタ)要件を満たす限り、次の代表的な樹脂が用いられる。
【0035】
そのような樹脂の代表例は、石油炭化水素樹脂、クマロン−インデン樹脂、アルキル化石油炭化水素樹脂、芳香族炭化水素樹脂ジシクロペンタジエン/ジエン樹脂、並びにロジンおよびロジン誘導体である。
【0036】
好ましい樹脂は、クマロン−インデンタイプ、ジシクロペンタジエン/ジエンタイプ、および芳香族石油樹脂である。
例えば、軟化点が約20〜約40℃のクマロン−インデン樹脂の場合、ネビル・ケミカル社のCumar R−29が考えられる。クマロン−インデン樹脂は、そのような樹脂の技術分野における当業者に認められている種類の樹脂である。これらはクマロンおよびインデンの重合により一般に誘導される。
【0037】
例えば、軟化点が約120〜150℃のアルキル化石油炭化水素樹脂の場合、ネビル・ケミカル社のNevchem150のような第1飽和アルキル化樹脂が考えられる。そのような樹脂は、例えば、芳香族炭化水素のジシクロペンタジエンでのアルキル化によって製造される(米国特許第3,023,200号参照)。
【0038】
例えば、約90〜約110の中間軟化点の芳香族石油炭化水素の場合、ネビル社のLX−782のような樹脂が考えられる。1つの側面において、そのような樹脂は炭素−炭素不飽和(二重結合)を含み、一般に芳香族およびアクリルポリマー部分の混合物であるが、これらは「芳香族石油樹脂」と呼ばれる。樹脂の芳香族成分は、スチレン、α−メチルスチレンまたはt−ブチルスチレンから選択されるのが好ましく、樹脂の残りの成分は脂肪族炭化水素である。そのような種類の樹脂はそのような樹脂の技術分野における当業者にそれとして認められていると考える。
【0039】
本発明の1つの側面では、ジシクロペンタジエン/ジエン樹脂組成物はジシクロペンタジエンと、これと共重合可能な4〜12個の炭素原子を有しかつモノオレフィンおよびジオレフィンから選択される少なくとも1種のオレフィン炭化水素(ジエン)との重合反応生成物として考えられる。リモネンおよびシクロオクタジエンを含めた各種ジオレフィンが考えられるが、シクロオクタジエンが好ましい。そのようなジシクロペンタジエン−オレフィンコポリマーは約50〜約80重量%のジシクロペンタジエンを含むのが好ましい。軟化点が約20〜約170℃または約220℃以下のそのような樹脂が考えられる。従って、好ましくは、約50〜約80重量%のジシクロペンタジエからなるジシクロペンタジエン/シクロオクタジエンコポリマー樹脂が考えられる。
【0040】
そのような様々なジシクロペンタジエン/ジエン樹脂の代表例は米国特許第3,927,144号(参照することによってここに記載されたものとする)に示されている。
【0041】
1つの側面において、一般に、個々の基本的な3種の樹脂の軟化点が必要な軟化点範囲に入る限り、必要とされる基本的な3種の樹脂のうちの2種については、軟化点が異なる同じ基本樹脂を用いてもよい。
【0042】
あるいは、基本的な3種の樹脂のうちの少なくとも2種が異なる樹脂タイプのものまたは変形体であってもよい。
例えば、基本樹脂のうちの1または2種がジシクロペンタジエン/ジエン樹脂であり、基本的な3種の樹脂のうちの残りの1または2種がクマロン−インデンタイプの樹脂であるか、あるいはクマロン−インデンタイプおよび芳香族石油樹脂の少なくとも1種から選択されてもよい。
【0043】
別の例として、基本樹脂は、ジシクロペンタジエンとシクロオクタジエンまたはリモネン、好ましくはシクロオクタジエンとのコポリマーとしての少なくとも1種のジシクロペンタジエン/ジエン樹脂、および少なくとも1種のクマロン−インデン樹脂を含んでいてもよい。
【0044】
あるいは、基本樹脂のうちの1または2種がクマロン−インデンタイプであり、基本的な3種の樹脂のうちの残りの1または2種がジシクロペンタジエン/ジエン樹脂および芳香族石油樹脂の少なくとも1種から選択されてもよい。
【0045】
あるいは、基本樹脂のうちの1または2種が芳香族石油樹脂であり、基本的な3種の樹脂のうちの残りの1または2種がジシクロペンタジエン/ジエン樹脂およびクマロン−インデンタイプ樹脂の少なくとも1種から選択されてもよい。
【0046】
タイヤトレッドの配合では、各種ゴム、好ましくは比較的高い飽和のジエンに基づくゴムを用いうる。そのようなゴムの代表例は、それらに限定されないが、スチレン−ブタジエンゴム、天然ゴム、シス 1,4−および3,4−ポリイソプレンゴム、シス 1,4−およびビニル 1,2−ポリブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエンゴムおよびスチレン−イソプレンゴムである。
【0047】
ゴム組成物の各種成分の寄与は必ずしも完全に理解されているとは限らないが、ゴムブレンドの重要成分は、上記のタンデルタ値で明示される望ましい粘弾性を明らかにもたらす定義された空間的な軟化点範囲を有する樹脂であると考えられる。
【0048】
比較粘弾性試験(「標準試験」)
粘弾性に関する限り本発明に適した樹脂のスクリーニング試験として、次の表1にゴムの配合を示す。表1では、試験対照配合、すなわち「対照」配合、および各例における比較配合を示す。
【0049】
【表1】
Figure 0004726283
【0050】
1.エマルジョン重合によって製造された、72.73重量%SBR(100部SBR)および27.27重量%芳香族油としての約40%スチレンを含有するスチレン/ブタジエンゴム
2.キャボット社から得られるSAF、N100タイプカーボンブラック
3.モービル社から得られる芳香族ゴムプロセス油
4.シェル社から得られるパラフィン系ゴムプロセス油
5.1,2−ジヒドロ−2,2,4−トリメチルキノリン
6.軟化点が約20〜約170℃の本発明に用いられる樹脂
7.モンサント社からThiofideとして得られるベンゾチアジルジスルフィド
8.テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)
9.ストラクトール社からのゴムメーカー用硫黄
10.プロクター・アンド・ギャンブル社からスターリングオイルとして得られる大豆油。
【0051】
ブレンドは、第1バッチA成分をゴムミキサー中でまず混合し(第1混合段階)、次いで、第2バッチをこれと混合する(第2混合段階)ことによって製造する。
【0052】
混合物はその後、厚さ約1/10インチのシートに成形および硬化する。
硬化ゴムブレンド試料を、オートビブロン(登録商標)自動動力学的粘弾性試験機によって試験した。この装置はイマス社のものであり、そのモデルAVD985をここで使用し、試験すべき樹脂を含有するゴムブレンドのタンデルタ対20〜150℃の温度上昇の関係を測定する。動的歪み振幅(5%静的歪みトップ上)0.5%および周波数11ヘルツを用いた。
【0053】
この試験の目的は、指定の歪み、周波数および温度または温度範囲にて、張力下、硬化ゴム試料に加えられた変形に対する粘弾性レスポンスを測定することである。粘弾性レスポンスは、弾性モジュラスE′および粘性モジュラスE″を測定する装置で用いられる。E′/E″比は個々の温度に対するタンデルタである。
【0054】
従って、実際に、タンデルタはコンパウンドの粘弾性特性の尺度であり、タイヤトレッド性能に関連して観察されてきた。ゴムのタンデルタ対温度特性は、そのような技術分野における当業者に周知である。
【0055】
この説明において、表1に示すゴム配合のゴム組成物についてのそのような試験は、ここで「標準試験」と呼ばれる比較粘弾性試験である。
指摘したように、実際に、空気入りゴムタイヤの場合、30〜150℃において比較的高いすなわち最適なタンデルタが、タイヤトレッドにとって望ましく、すぐれたハンドリングを有するタイヤを提供することが観察された。
【0056】
間隔をあけて定義された樹脂ブレンドを含有する試験トレッドゴムコンパウンドのタンデルタ対温度曲線は、30〜150℃の領域において、対照と比較してより高いタンデルタを示すことが観察され、従って、すぐれたタイヤトレッドけん引力をもたらすのに適していると予想される。従って、樹脂ブレンドの適否を調べる標準試験は、本発明の重要な側面であると考える。
【0057】
トレッド領域に強化部材を通常含む、空気入りタイヤのトレッド部分、並びに基本カーカス中のゴムまたは他の材料は、ゴム配合技術分野で一般に公知の方法、例えば各種硫黄加硫性成分ゴムと、一般に用いられる各種添加剤、例えば硫黄のような硬化助剤、活性剤、遅延剤および促進剤、油のような加工助剤、粘着付与樹脂を含めた樹脂、シリカ、および可塑剤、充填材、顔料、ステアリン酸、酸化亜鉛、ワックス、酸化防止剤およびオゾン亀裂防止剤、しゃく解剤、およびカーボンブラックのような強化材との混合によって配合することができることは、本技術分野における当業者には容易に理解されることである。本技術分野における当業者に知られているように、硫黄加硫性および硫黄加硫物質(ゴム)の使用目的により、上記の特定の添加剤が選択され、かつ慣用的な量で一般に用いられる。
【0058】
そのような空気入りタイヤは、接地に適応させた外周トレッドを有する一般にトロイド形のカーカス、間隔を置いて離れているビード、および放射状に延びかつトレッドをビードにつなぐ側壁を一般に含む。
【0059】
高性能使用には、カーボンブラックを、ジエンゴムの約60〜約140phr、好ましくは70〜100phrの量で一般に加える。粘着付与樹脂を用いるならば、その一般的な量は約0.5〜10phrである。加工助剤の一般的な量は40〜140phrである。シリカを用いるならば、その一般的な量は約10〜約20phrであり、シリカカップリング剤を用いるならば、その量は、シリカの約0.05〜約0.25重量部である。代表的なシリカは、例えば水和非晶質シリカである。代表的なカップリング剤の例は2官能性硫黄含有オルガノシラン、例えばデグサ社のビス−(3−トリエトキシ−シリルプロピル)テトラスルフィド、ビス−(3−トリメトキシ−シリルプロピル)テトラスルフィドおよびビス−(3−トリメトキシ−シリルプロピル)テトラスルフィドが側鎖化されたシリカである。酸化防止剤の一般的な量は1〜約5phrである。代表的な酸化防止剤の例は、ジフェニル−p−フェニレンジアミン、およびThe Vanderbilt Rubber Handbook(1978)、p.344−346に記載のもの等である。適したオゾン亀裂防止剤およびワックス、特にマイクロクリスタリンワックスは、The Vanderbilt Rubber Handbook(1978)、p.346−347に記載の種類のものである。オゾン亀裂防止剤の一般的な量は1〜約5phrである。ステアリン酸の一般的な量は1〜約3phrである。酸化亜鉛の一般的な量は2〜約5phrである。ワックスの一般的な量は1〜約5phrである。しゃく解剤の一般的な量は0.1〜約1phrである。上記添加剤の存在および相対量は、硫黄加硫性組成物としてのタイヤトレッド中の特定の樹脂ブレンドの使用に主に関する本発明の側面ではない。
【0060】
加硫は硫黄加硫剤の存在下で行う。適した硫黄加硫剤の例は、元素硫黄(遊離硫黄)または硫黄供与加硫剤、例えばアミンジスルフィド、高分子量ポリスルフィドまたは硫黄オレフィン付加物である。硫黄加硫剤は元素硫黄が好ましい。本技術分野における当業者には公知なように、硫黄加硫剤は約0.5〜約8phrの量で用いられ、1.5〜2.25phrが好ましい。
【0061】
促進剤は加硫に要する温度および/または時間の調整並びに加硫物の性質の改良に用いられる。1つの態様では、単一促進剤系、すなわち第1促進剤を用いうる。一般に、第1促進剤は約0.5〜約2.0phrの量で用いられる。別の態様では、活性化および加硫物の性質の改良に2種以上の促進剤の組み合わせが用いられ、第1促進剤はより多量(0.5〜1.0phr)で一般に用いられ、第2促進剤はより少量(0.05〜0.50phr)で用いられる。そのような促進剤の組み合わせは、硫黄硬化ゴムの最終的な性質に相乗的な効果をもたらすことが歴史的に知られており、しばしばいずれかの促進剤の使用によって得られるものよりいくらかすぐれている。さらに、遅延作用促進剤が用いられ、これらは普通の処理温度にあまり影響を受けないが、通常の加硫温度で満足な硬化をもたらす。促進剤の代表例は、アミン類、ジスルフィド類、グアニジン類、チオ尿素類、チアゾール類、チウラム類、スルフェンアミド類、ジチオカルバメート類およびキサンテート類である。第1促進剤はスルフェンアミドが好ましい。第2促進剤を用いるならば、第2促進剤はグアニジン、ジチカルバメートまたはチウラム化合物であるのが好ましい。
【0062】
タイヤは様々な方法で組み立て、付形、成形および硬化することができ、これらは本技術分野における当業者には明らかである。
本発明の実施において、樹脂ブレンドを含有するトレッドゴムを、各種タイヤカーカス基体ゴム組成物と一体化かつ接着することができる。一般に、そのようなゴム組成物は、スチレン−ブタジエンコポリマーゴム、シス 1,4−ポリイソプレン(天然または合成)ゴム、3,4−ポリイソプレンゴム、1,4−ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン−イソプレンゴムおよびスチレン−イソプレンゴムの少なくとも1種である。任意に、特にトレッドがタイヤの側壁部分の領域内にある場合、トレッド部分のそのようなブレンドは、ブチルゴム、ハロブチルゴムおよびエチレン/プロピレン/共役ジエンターポリマーゴム、ポリイソプレンおよびポリブタジエンゴムの1種以上を含んでいてもよい。
【0063】
本発明の別の実施では、一般に、トレッドは未硬化タイヤの組み立て時に適用することができ、そこで、未硬化成形トレッドをカーカス上に組み込み、その後、未硬化タイヤを成形および硬化する。
【0064】
あるいは、トレッドを硬化タイヤカーカスに適用してもよく、そこからトレッドをバフ磨きまたは研磨し、トレッドを更生トレッドとしてそこで硬化する。
本発明の実施について次の実施例を参照してさらに説明する。実施例は、本発明の範囲を限定するものではなく説明のためのものである。断りがなければ、全ての部および%は重量に基づく。
【0065】
実施例I
本発明で用いる各種樹脂の評価のために、ゴム組成物を製造した。各ゴム組成物に対して、表2の配合に従う適切な軟化点を有する3または4種の樹脂を用いた。ゴム組成物については表1に詳しい説明がある。ここでは例1〜4として表し、試験対照組成物は例1として表した。
【0066】
【表2】
Figure 0004726283
【0067】
1.各25%の同量の4種の樹脂のクマロン−インデン樹脂ブレンドであり、軟化点は各々28、58、112および126℃であり、ネビル社から各々Cumar R−29、Cumar R−1、Cumar LX−509、およびCumar R−19樹脂として得られる
2.軟化点が各々70、120および150℃の同量の3種の樹脂のアルキル化炭化水素樹脂ブレンドであり、ネビル社から各々Nevhem 70、Nevhem 120およびNevhem 150として得られる
3.軟化点が102、140および170℃の同量の3種の樹脂の石油樹脂ブレンドであり、ネビル社から各々LX−782、LX−1082,280およびLX−1035樹脂として得られる。
【0068】
実施例II
本発明で用いる追加樹脂の組み合わせの評価のために、ゴム組成物を表1に従って製造した。各ゴム組成物に対して、表3の配合に従う適切な軟化点を有する4種の樹脂を用いた。ここでは例5〜8として表す。対照組成物(対照)は例5として表し、例6の組成物は、芳香族系プロセス油、パラフィン系プロセス油および大豆油各20phrからなる以外は、表1の対照配合に従い、例7および8は表1の対照配合に従う。
【0069】
【表3】
Figure 0004726283
【0070】
1.ジシクロペンタジエン/シクロオクタジエン樹脂の同量混合物、ジシクロペンタジエン/シクロオクタジエン比は約2:1、軟化点は各々25、60、110および150℃、各々ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー社製造
2.ジシクロペンタジエン/リモネン樹脂の同量混合物、ジシクロペンタジエン/リモネン比は約2:1、軟化点は各々60、130、160および170℃、ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー社製造
3.ジシクロペンタジエン/ジペンテン樹脂の同量混合物、ジシクロペンタジエン/ジペンテン比は約2:1、軟化点は各々25、70、80および110℃、ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー社製造
この実施例の目的のために、4種の樹脂が存在するとき、最低の軟化点の樹脂は樹脂1、最高の軟化点の樹脂は樹脂3である。樹脂2は、樹脂1および樹脂3とは少なくとも30℃異なる。樹脂4は残りの樹脂である。
【0071】
実施例III
実施例Iの試験例1〜4のゴム組成物を硬化し、表4に示すような性質について評価した。
【0072】
【表4】
Figure 0004726283
【0073】
1.S′最小および最大値は相レオメータートルクを意味する
2.T25およびT90値は、各々25%および90%硬化に達する時間を意味する。そのような評価はゴム配合および硬化分野における当業者に周知である
3.モジュラス、引っ張りおよび伸びは一般的なゴムの性質の評価である
4.E′およびタンデルタ値は標準試験により測定した。
【0074】
実施例IV
試験例5〜8のゴム組成物を硬化し、表5に示す性質について評価した。
【0075】
【表5】
Figure 0004726283
【0076】
表4および5の比較粘弾性試験(標準試験)データが示すように、樹脂を試験例3、4、6、7および8において評価した。いずれも弾性E′はそれらの関連対照(例1および5)以上であり、60〜150℃の間、より高いタンジェントデルタ値を有し、従って、樹脂は標準試験によって本発明の実施における使用に適していることが判明した。
【0077】
例2で評価したクマロン−インデン樹脂ブレンドは標準試験の基準ばかりでなく、空間的な軟化点範囲要件を満たさず、従って、本発明の目的に適していないと考えられる。
【0078】
コンパウンド例4および6における樹脂は、主に、60〜150℃における弾性モジュラスE′がより高いので、樹脂の選択に関する限り、本発明を実施する最良の方法の代表例と考える。
【0079】
特定の代表的な態様および詳細を本発明の説明のために示したが、本発明の精神または範囲を逸脱することなく様々な変更が可能なことは、本技術分野における当業者には明らかなことである。

Claims (3)

  1. 外周トレッドを有する空気入りタイヤであって、トレッドが、ゴム100重量部当たり(phr)、各樹脂が少なくとも2重量部の量で存在しそして20〜170℃の軟化点(環球式)を有することを特徴とする3種の基本樹脂を含む少なくとも3種の樹脂を6〜30重量部含有する硫黄硬化ゴム組成物であり;上記の基本的な3種の樹脂が、間隔をあけて定義された軟化点範囲を有し、基本的な3種の樹脂の第1の樹脂の軟化点は20〜110℃であり、基本的な3種の樹脂の第2の樹脂の軟化点は第1の基本樹脂の軟化点より少なくとも30℃高く70〜140℃であり、そして基本的な3種の樹脂の第3の樹脂の軟化点は第2の基本樹脂の軟化点より少なくとも30℃高く100〜170℃であり;3種の基本樹脂の第1および/または第2の樹脂は(a)クマロン−インデン樹脂、(b)アルキル化炭化水素樹脂、(c)芳香族石油樹脂、および(d)ジシクロペンタジエン/ジエン樹脂から選択される少なくとも1種の特定の樹脂から選択され;そして、場合により、基本的な3種の樹脂の残りの樹脂は、残りの選択されなかった上記特定の樹脂の少なくとも1種から選択されることを特徴とする、上記の空気入りタイヤ。
  2. (a)基本的な3種の樹脂の1または2種の樹脂がクマロン−インデン樹脂であり、基本的な3種の樹脂の残りがジシクロペンタジエン/ジエン樹脂および芳香族石油樹脂の少なくとも1種から選択されるか、(b)基本的な3種の樹脂の1または2種の樹脂がジシクロペンタジエン/ジエン樹脂であり、基本的な3種の樹脂の残りがクマロン−インデン樹脂および芳香族石油樹脂の少なくとも1種から選択されるか、あるいは(c)基本的な3種の樹脂の1または2種の樹脂が芳香族石油樹脂であり、基本的な3種の樹脂の残りがクマロン−インデン樹脂およびジシクロペンタジエン/ジエン樹脂の少なくとも1種から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のタイヤ。
  3. トレッドゴムにおいて、芳香族石油樹脂が、90〜110℃の軟化点を有することを条件として、その芳香族成分がスチレン、α−メチルスチレンまたはt−ブチルスチレンから選択されることを特徴とし、そしてジシクロペンタジエン/ジエン樹脂が、20〜170℃の軟化点を有することを条件として、ジシクロペンタジエンと、リモネンおよびシクロオクタジエンから選択されるそれと共重合可能な少なくとも1種のジエンとの反応生成物であり、かつ50〜80重量%のジシクロペンタジエンを含有することを特徴とする、請求項1または2に記載のタイヤ。
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