JP4725599B2 - 揮散性物質放出器 - Google Patents

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本発明は、保持媒体が揮散性物質を徐々に放出する揮散性物質放出器に関し、特に揮散
性物質放出のための媒体の表面積を調整可能な揮散性物質放出器に関するものである。
芳香剤、消臭剤、抗菌剤等の揮散性物質を含む液体または流動性ゲル状の保持媒体を容器内に収容し、容器を部分的に開口させて、液体または流動性ゲル状物に含まれる揮散性物質を徐々に放出するようにした揮散性物質放出器がトイレット用等に使用されている。このような揮散性物質放出器では、揮散性物質放出のための媒体の表面積は通常一定とされており、表面積の大きさを調整することは困難である。
図3は特許文献1(特開2006−254943)に示された従来の揮散性物質放出器を示し、(a)はシール部材および通気部材を一部取り去った平面図、(b)はそのA−A面で切断した端面図である。
図3において、揮散性物質放出器1は、保持媒体2が容器3に内に充填され、容器3の開口部11側から容器3の反対側の内壁9に至らない深さで凹部4が保持媒体2に形成されており、容器3の開口部11はシール部材12で密封され、通気部材13が容器3の開口部11に取り付けられている。保持媒体2は、揮散性物質を保持する水性ゲル成形体からなり、容器3に開口部11側から隙間なく充填されて、容器3の内壁に密着した構造を有するが、開口部11側の外表面5とシール部材12との間に若干の隙間6が生じている。
容器3は、開口部11が容器3の最大径部7より小径とされ、開口部11の外周部には通気部材13との係合部8が形成されている。凹部4は、先端が球面となった円筒状の凹部からなり、容器3の開口部11より小径の開口部4aを有する。シール部材12は、開口部11に剥離可能に固着されている。通気部材13は通気孔17を有し、容器3の開口部11を覆うように、取り外し可能に取り付けられている。
上記の揮散性物質放出器1は、容器3のシール部材12を引き剥がし、容器3の開口部11を上にして通気部材13で覆った状態で使用する。使用状態では、容器3内の保持媒体2は、容器3の開口部11および通気部材13の通気孔17を通して大気と接触することになり、保持媒体2に含まれる香料、防虫成分等の揮発成分は、保持媒体2の外表面5および凹部4の表面から大気中に揮散し、芳香剤、防虫剤などとしての機能を発揮する。保持媒体2は、凹部4の形成により大表面形状となっているため、大気との接触面積が大きくなり、揮散性物質を効率よく揮散させて大気中に放出させ、芳香の付与、消臭等の機能を長く維持することができる。保持媒体2の表面積を大きくするために、塊状に成形した多数の保持媒体を凹部4に充填することもある。
上記のように従来の揮散性物質放出器では、大気との接触面積を大きくするためには、保持媒体2に凹部4を形成したり、あるいは塊状に成形した多数の保持媒体を充填するなど、保持媒体自体を多表面積の形状に成形し、しかも形状保持性を高くして、特定の形状を保持する必要があった。しかし保持媒体自体を多表面積の形状に成形するには、複雑な成形型と成形操作を必要とする上、ゼラチン等の水性ゲルは接着性が高いため、離型が困難であって成形が難しいため、表面積を調整することは困難であり、また形状保持性を高くすることも困難であった。
特開2006−254943
本発明の課題は、容器内に充填された揮散性物質を含む保持媒体から、芳香剤、消臭剤等の揮散性物質を放出させる際、簡単な構成により容易に表面積を大きくして効率よく揮散させて大気中に放出させることができ、しかも容易に表面積を調整して揮散速度を調整することが可能であるとともに、形状保持性の低い媒体も使用可能な揮散性物質放出器を提供することである。
本発明は次の揮散性物質放出器である。
(1) 開口部および多表面積の内壁を有する容器と、
揮散性物質を保持するゲル成形体からなり、前記容器内に充填された可剥性の保持媒体と、
容器の開口部を密封するシール部材とを備え
前記容器は形状保持性を有する材料からなり、溝状の連結凹部から両側に伸びる複数の細分化室により、多表面積構造とされており、
前記保持媒体は、可剥性の架橋ゼラチン水性ゲル成形体からなり、前記容器の溝状の連結凹部および両側に伸びる複数の細分化室に充填されていることを特徴とする揮散性物質放出器。
(2) 容器は、ポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリカーボネートおよびガラスから選ばれる材料からなる上記(1)記載の揮散性物質放出器。
(3) 室内、台所、クローゼット、トイレット、浴室、自動車または冷蔵庫に設置して、芳香剤、消臭剤、抗菌剤、防虫剤および忌避剤から選ばれる揮散性物質を放出するために使用される上記(1)または(2)記載の揮散性物質放出器。
本発明において、揮散性物質を保持する保持媒体を充填する容器は、多表面積の内壁を有する容器であり、ポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリカーボネート等の硬質プラスチックのほか、ガラス等の形状保持性を有する材料から、多表面積の内壁を有する容器状に形成される。容器の材料は、容器内部に保持媒体を充填して保持できるものであればよいが、保持媒体が可剥離性となるように、保持媒体と溶着しないものが好ましい。ポリエチレン、ポリプロピレン等の無極性のポリオレフィンなどのプラスチックは接着性が低いので、保持媒体が可剥性を示す領域を広くし、好ましい。容器は透明または半透明であれば装飾性を高くできるが、不透明であってもよい。
容器は多表面積の内壁を有するが、内壁を多表面積構造とするためには、容器に複数の室を形成することにより多表面積構造とすることができるが、内壁に複数の細分化された凹凸部を形成して多表面積構造とすることもできる。複数の室を形成する場合、1または複数の連結凹部から、両側にそれぞれ複数の細分化室(区画された凹部)が伸びることにより、多表面積構造とされ。連結凹部および細分化室はそれぞれ連続する溝で構成することにより、製造が容易で、使用時におけるゲルの集約を図ることができるが、円形、多角形、不定形等の凹部で構成することもできる。連結凹部から複数の細分化室が伸びる方向は、両側方向であればよいが、一般的には180度方向が好ましい。
容器の内壁を多表面積構造にする室は、直角または鋭角状のコーナー部を持たず、コーナー部は曲面で形成したものが好ましい。このため室を構成する凹部は全体の形状として、連続する曲面、または曲面と平面とが連続する面からなるものが好ましい。内壁に直角または鋭角状のコーナー部が形成されると、保持媒体が剥離しにくくなるが、直角より大きい鈍角状のコーナー部であれば、剥離は容易であるので、存在していてもよい。また複数の凹部を形成するための凸部、すなわち複数の凹部間に形成される凸部は直角または鋭角状であってもよい。
容器は開口部側またはその反対側を底部として、自立できる構造のものが好ましい。容器が複数の室(凹部)により多表面積構造とされている場合、複数の室のうち少なくとも3個、好ましくは4個以上の室(凹部)の深さを同じにすることにより、同じ深さの凹部の底部が揮散性物質放出器を支持して自立できる構造とすることができる。開口部の反対側の内壁が凹部となり、その底部で支持することにより、開口部を上にして揮散性物質を放出させることができるが、容器の開口部を下にした状態で容器を支持する通気部材を設けることにより、容器の開口部を下にした状態で揮散性物質を放出させることもできる。
容器の開口部側から見た全体の平面形状は、四辺形その他の角形のほか、円形、楕円形、長円形、卵形、その他任意の形状とすることができるが、容器の室(内壁を多表面積構造にする凹部)の平面形状または垂直断面形状は、前述のように直角または鋭角状のコーナー部を持たないものが好ましい。連結凹部から複数の細分化室が両側に伸びる構造の場合、連結凹部と分割された室はどちらが深くてもよいが、連結凹部にゲルを注入したときに、連結凹部から複数の細分化室にゲルが分かれて流入する構造とするのが好ましい。
本発明において、保持媒体に保持される揮散性物質は、保持媒体から揮散により大気中に放出される物質であり、揮散性の芳香剤、香料、消臭剤、防虫成分、薬剤成分などが挙げられる。これらの揮発成分は、水溶性でも油溶性でもよいが、保持媒体であるゲル中に均一に溶解ないし分散して透明なゲル成形体を形成し、容易にゲルの表面に浸透して揮散するものが好ましい。
このような揮散性物質を保持する保持媒体はゲル成形体からなるが、保持媒体が可剥性となるように、可剥性のゲル成形体からなるのが好ましい。保持媒体が可剥性であるということは、保持媒体を容器に充填したときに、保持媒体が容器から剥離可能であることを意味する。ここで剥離可能であるということは、保持媒体と容器間の相対的な関係にあり、保持媒体と容器のそれぞれの接着性ないし可剥性が組み合わさって現れる。このため容器の接着性が低い場合には、保持媒体の接着性が高くても可剥性になる場合があるが、種々の容器に対して可剥性になるためには、保持媒体の接着性が低いものが好ましい。
保持媒体はゲル成形体からなるが、揮散性物質を溶解して保持するゲルが用いられる。このようなゲルを形成するゲル成分は、可剥性の架橋ゼラチン水性ゲルが用いられるが、揮散性物質を水に溶解して保持する水性ゲルが好ましい。上記のゲルはいずれもポリオレフィン等の接着性の低い容器に充填する場合には、特別の処理を行わなくても可剥性とすることができるが、ゼラチンのように接着性の高いゲルは、架橋による接着性を低くする処理を行うことにより、接着性の高い容器に対しても可剥性とすることができる。
保持媒体は容器内に充填した状態で使用されるため、保持媒体の上面が水平な状態で使用する限り、保持媒体の形状保持性は要求されないが、保持媒体の上面が傾斜した状態で使用される場合には、保持媒体は形状保持性を有するのが好ましい。形状保持性を有する保持媒体としては、架橋ゼラチン水性ゲル成形体が用いられ、特にゼラチン、架橋剤および揮発成分を含む水性ゾルの反応物であって、ゼリー強度15以上の透明ゼラチン水性ゲル成形体が好ましい。このような架橋ゼラチン水性ゲル成形体は、透明で可剥性を有し、水分が分離せず、形状保持性に優れ、大表面形状に形成しても、形状を保持することが可能である。
このような揮散性物質を保持するゲルが開口部側から容器に充填され、ゲル成形体からなる可剥性の保持媒体が形成されて、容器の多表面積の内壁に密着した構造を有する揮散性物質放出器が形成されるが、開口部側には隙間が生じていてもよい。容器の開口部の形状は、ゼラチン水性ゲルが、揮散性物質の放出に伴い開口部の中央側に収縮しやすい形状とするのが好ましく、開口面は水平面とすることができるが、装飾性、収容性等の面から、傾斜面、その他の形状にしてもよい。容器に充填される保持媒体の上部に空間部が形成される場合、空間部に充填物を充填してもよく、また何も充填しないで、空の状態としてもよい。
上記の保持媒体は、ゲル材料および揮発成分を含むゾルを開口部から容器に注入し、多表面積の内壁に接するように充填してゲル化することにより、揮散性物質を保持するゲル成形体からなる保持媒体を形成する。連結凹部から複数の細分化室が両側に伸びる構造の場合には、連結凹部にゲル材料および揮発成分を含むゾルを注入することにより、注入されたゾルが複数の細分化室に分流して全体の室(凹部)に充填され、ゲル化されて保持媒体を形成することができる。このため1個の連結凹部から多数の細分化室が分岐する構造では、1個の連結凹部にゾルを注入するだけで、多数の細分化室に充填してゲル化することができ、これにより効率よく保持媒体を形成することができる。
架橋ゼラチン水性ゲル成形体を形成する場合は、ゼラチン、架橋剤および揮発成分を含む水性ゾルを開口部側から容器に注入し反応させることにより、容器内に充填されて、多表面積の内壁に密着した構造を有する可剥性架橋ゼラチン水性ゲル成形体が形成される。水性ゾルの充填後あるいは反応終了後、容器の開口部をシール部材で密封することにより、揮散性物質放出器が得られる。通気部材を備える場合は、通気孔を有し容器の開口部を覆う通気部材を、容器の開口部に取り付けた状態で製品としてもよく、また取り付けない状態で製品としてもよい。
本発明で用いる可剥性ゼラチン水性ゲルは、分子量100,000以上、500,000未満の高分子量ゼラチン1.5〜5重量%、好ましくは2〜4重量%、分子量3,000以上、10,000未満の低分子量ゼラチン0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.4重量%、架橋剤0.1〜1重量%、好ましくは0.4〜0.8重量%、および揮発成分0.5〜10重量%、好ましくは1〜8重量%を含む水性ゾルの反応物からなるゼラチン水性ゲルが好ましい。上記の水性ゾルは、分子量10,000以上、100,000未満の中分子量ゼラチン0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜4重量%を含むものが好ましい。
ゼラチンはニカワとして接着剤に用いられることから分かるように、接着性に優れるため、複雑な形状に成形すると、成形型の離型、および保持媒体の収縮に伴う剥離が困難であるが、さらに分子量3,000以上、10,000未満の低分子量ゼラチンを含むゼラチン混合物を用いると、離型性、可剥性がよくなる。このため複雑な形状の容器を用いる場合でも、保持媒体の収縮に伴う剥離が可能となる。このゲル成形体を、容器の開口部を下にした状態で使用する場合でも、ゲル成形体の自重だけではゲル成形体が開口部から流出することはなく、容器内に保持することができ、これにより開口部側を底部として自立させて使用したときに、保持媒体の保持性を高めることができる。
架橋剤としては、ゼラチンの官能基と反応して架橋できるものであればよいが、エチレン性不飽和化合物−無水マレイン酸共重合体、その開環重合体またはその塩が好ましい。エチレン性不飽和化合物としては、エチレン、プロピレン、ブテン−1,ブテン−2、イソブチレン等のオレフィン類、その他のエチレン性不飽和基を有する化合物が挙げられる。開環重合体はエチレン性不飽和化合物−無水マレイン酸共重合体に加水して開環した重合体、その塩は開環重合体のアンモニウム塩、ナトリウム塩等の塩である。塩は上記酸共重合体または開環重合体と水酸化アンモニウム、または水酸化ナトリウム塩等を反応させて形成することができる。
上記の可剥性ゼラチン水性ゲルは、これらのゼラチン、架橋剤および揮発成分を含む水性ゾルの反応物であって、ゼラチンと架橋剤とは揮発成分、水性溶媒、および必要により加えられる他の成分を抱き込むように反応して架橋し、水性ゲルを形成した反応物からなる可剥性透明架橋ゼラチン水性ゲル成形体である。このような可剥性ゼラチン水性ゲルは、上記水性ゾルを20〜70℃、好ましくは室温〜60℃で反応させることにより、製造することができる。こうして形成される可剥性ゼラチン水性ゲルは、揮発成分、水性溶媒、および必要により加えられる他の成分を抱き込んだ状態でゼラチンが架橋した水性ゲルであり、ゲル形成剤の濃度が低い場合でも、形状保持性に優れる成形体を形成することができる。
本発明の可剥性ゼラチン水性ゲルの好ましい製造方法は、高分子量ゼラチン1.5〜5重量%、好ましくは2〜4重量%、中分子量ゼラチン0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜4重量%、低分子量ゼラチン0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.4重量%、架橋剤0.1〜1重量%、好ましくは0.4〜0.8重量%、および揮発成分0.5〜10重量%、好ましくは1〜8重量%、および必要により加えられる他の成分0〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%、残部水の水性ゾルを反応させてゲル化させることにより、可剥性ゼラチン水性ゲル成形体として製造することができる。
こうして製造される可剥性ゼラチン水性ゲルは、ゼラチン濃度の低い場合でもゲル強度が高く、常温または高温の未使用の状態あるいは使用状態で、長期にわたって形状を保持することが可能な高い形状保持性を有し、水分が分離せず、揮発成分の揮散性が高く、かつ透明で装飾性が高い形状保持性ゼラチン水性ゲルが得られる。ゼラチン水性ゲルのゼリー強度は15以上、好ましくは20以上である。
本発明の揮散性物質放出器は、使用前の状態では、揮散性物質を含む可剥性ゲル状の保持媒体を収容する容器が、開口部をシール部材で密封されている。容器は使用前の状態では、開口部を上にした状態でも、開口部を下にした状態でもよい。通気部材を備える場合は、通気部材は容器の開口部に取り付けた状態でも、取り付けない状態でもよく、任意の状態で製品とすることができる。
上記の揮散性物質放出器を使用する場合は、通常は容器からシール部材を引き剥がし、容器の開口部を上にした状態で使用するが、場合によっては容器の開口部を下にした状態あるいは傾斜した状態で使用することができる。通気部材を備える場合は、容器からシール部材を引き剥がし、容器の開口部を上にして通気部材で容器の開口部を覆った状態、または傾斜した状態、あるいは容器の開口部を下にして通気部材に支持した状態で使用することができる。
使用状態では、容器内の保持媒体は容器の開口部および通気部材の通気孔を通して大気と接触することになり、保持媒体に含まれる香料、防虫成分等の揮発成分はゲルの表面から大気中に揮散し、芳香剤、防虫剤などとしての機能を発揮する。使用開始直後は容器に充填された保持媒体の開口部側の表面からのみ揮散性物質が放出されるが、揮散が進んでゲルが収縮すると、ゲルは可剥性のため容器の内壁から剥離し、剥離した部分から揮散が起こり、揮散する表面積が増加する。剥離はゲルの表面に近い部分から徐々に起こり、表面積が次第に増加する。
このとき容器の多表面積の内壁と接触していた保持媒体の剥離面は多表面積であるため、大気との接触面積は大きくなり、揮散性物質の揮散効率は高くなる。多表面積内壁の表面積、すなわち容器内壁の形状を調整することにより、ゲルが揮散する表面積を調整することができる。従って揮散面積が狭く、揮散速度が低い場合でも、容器内壁の表面積を大きくすることにより、揮散速度を大きくすることができる。保持媒体から揮散する量は揮散性物質の濃度が高い使用初期が多く、使用時間が経つに従って減少するが、減少する揮散性物質の量を、剥離による表面積を増加させることにより揮散量を多くすることができる。
内壁に形成された複数の室(凹部)により多表面積構造とする場合には、室(凹部)の形状、数等を調整することにより、揮散性物質の量を調整することができる。この場合、連結凹部から両側に伸びる複数の細分化室によって多表面積構造とすることにより、揮散性物質の揮散により保持媒体が収縮する際、連結凹部にゲルを集約させることができ、これにより揮散性物質放出器の終点、すなわち交換時期の判定が容易になるとともに、美観を損なわないので好ましい。
このように本発明では、内壁を多表面積の形状にした容器に可剥性の保持媒体を充填するだけで、使用中の収縮による剥離により多表面の剥離面を露出させて、揮散性物質の揮散速度を大きくすることができ、図3のようにゲルの成形用に複雑な型を用い、複雑な操作を行ったり、特殊なゲルや容器を用いなくても、ゲルが揮散する表面積を調整することができ、製造および制御が容易である。
容器および保持媒体のゼラチン水性ゲルは透明にすることにより、揮散性物質放出器に当たる光線は、容器およびゲルを透過、屈折、放出に伴う反射するため、優れた美観が得られる。そして揮散性物質の放出に伴う保持媒体の形状変化、剥離状態が容器を通して観察され、意外性、装飾性が高い揮散性物質放出器が得られる。
本発明の揮散性物質放出器は、室内、台所、クローゼット、トイレット、浴室、自動車、冷蔵庫、その他の場所に設置して、芳香剤、消臭剤、抗菌剤、防虫剤、忌避剤、その他の揮散性物質を徐々に放出するための揮散性物質放出器として使用することができる。
本発明によれば、形状保持性を有する材料からなり、溝状の連結凹部から両側に伸びる複数の細分化室により、多表面積の構造とされた壁を有する容器内に、架橋ゼラチン水性ゲル成形体からなり、揮散性物質を保持するゲル成形体からなる可剥性の保持媒体を、前記容器の溝状の連結凹部および両側に伸びる複数の細分化室に充填し、容器の開口部をシール部材で密封するようにしたので、容器内に充填された揮散性物質を含む保持媒体から、芳香剤、消臭剤等の揮散性物質を放出させる際、簡単な構成により容易に表面積を大きくして効率よく揮散させて大気中に放出させることができ、しかも容易に表面積を調整して揮散速度を調整することが可能であるとともに、形状保持性の低い媒体も使用可能な揮散性物質放出器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は一実施形態による揮散性物質放出器を示し、(a)は容器の平面図、(b)は揮散性物質放出器の使用前の状態における保持媒体2の左半分を省略して示す(a)のB−B相当断面図、(c)は同じくC−C相当断面図、(d)は使用中の状態を示すD−D相当断面図、図2は他の実施形態による揮散性物質放出器を示し、(a)は容器の平面図、(b)は揮散性物質放出器の使用前の状態を示す(a)のE−E相当断面図、(c)は同じくF−F相当断面図、(d)は使用中の状態を示すE−E相当断面図であり、図3と同符号は同一または相当部分を示す。
図1および図2において、揮散性物質放出器1は、揮散性物質を保持するゲル成形体からなる可剥性の保持媒体2が、多表面積の内壁を有する透明な容器3の室14内に充填され、容器3の開口部11はシール部材12で密封され、通気孔17を有する通気部材13が容器3の開口部11に取り付けられている。また容器3は、内壁9に形成された複数の室(凹部)14により、多表面積構造とされている。室14は、連結凹部15から両側に伸びる複数の細分化室16により、多表面積構造とされている。
室14は、図1では、溝状の連結凹部15が中央部において幅方向に伸び、その幅方向の複数の位置から両側に、それぞれ180度の方向に多数の溝状の細分化室16が伸びて、全体が単一の室14を構成している。各細分化室16の底面が傾斜して伸び、最低部で容器を支持するように構成されている。図2では、短い溝状の連結凹部15が中央部において幅方向に複数個設けられ、それぞれの連結凹部15から両側に、それぞれ180度の方向に2個の溝状の細分化室16が伸びて、複数の室14を構成している。各細分化室1
6の底面は、それぞれほぼ同じ高さで伸び、最低部で容器を支持するように構成されている。室14、連結凹部15、細分化室16のコーナー部は曲面で形成されている。
保持媒体2は、揮散性物質を保持する形状保持性を有する可剥性透明架橋ゼラチン水性ゲル成形体からなり、容器3の室14、連結凹部15、細分化室16に開口部11側から隙間なく充填されて、容器3の内壁に密着した構造を有するが、開口部11側の外表面5とシール部材12との間に若干の隙間6が生じている。シール部材12は、開口部11に剥離可能に固着されている。通気部材13は、周壁に通気孔17を有し、容器3の開口部11を覆うように、取り外し可能に取り付けられている。
上記の揮散性物質放出器1は、以下のようにして製造される。まず開口部11を上にした容器3に、ゼラチン、架橋剤および揮発成分を含む水性ゾルをノズルから連結凹部15に注入し、さらに複数の細分化室16に分流させて各細分化室16に充填した状態で反応させることにより、容器3に開口部11側から隙間なく充填されて容器3の内壁に密着した構造を有し、ゼリー強度15以上の形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなる保持媒体2を形成する。このように連結凹部15から複数の細分化室16が異なる方向に伸びる構造とすることにより、1回の注入により容易に保持媒体2を形成することができ、製造を効率的に行うことができる。
この状態で容器3の開口部11をシール部材12で密封し、通気部材13と組み合わせることにより、揮散性物質放出器1が製造される。揮散性物質放出器1は、開口部11を上にした状態で、製品として運搬、保管するが、逆でもよい。通気部材13は、容器3の開口部11に取り付けた状態で製品としてもよく、また取り付けない状態で製品としてもよい。
上記の揮散性物質放出器1は、図1、2に示すように開口部11を上にして通気部材13で覆った状態で使用する。すなわち図1、2の(b)、(c)の状態から、容器3のシール部材12を引き剥がし、容器3の開口部11を上にして通気部材13で覆った状態で使用することができるが、通気部材13がない状態で使用してもよい。
揮散性物質放出器1の使用状態では、容器3内の保持媒体2は、容器3の開口部11および通気部材13の通気孔17を通して大気と接触することになり、保持媒体2に含まれる香料、防虫成分等の揮発成分は、保持媒体2の外表面5から大気中に揮散し、芳香剤、防虫剤などとしての機能を発揮する。使用開始直後は容器3に充填された保持媒体2の開口部11側の外表面5からのみ揮散性物質が放出されるが、揮散が進んでゲルが収縮すると、保持媒体2は可剥性のため、図1および図2の(d)に示すように容器3の内壁9から剥離し、剥離した部分から揮散が起こり、揮散する表面積が増加する。剥離はゲルの表面に近い部分から徐々に起こり、表面積が次第に増加する。
このとき容器3の多表面積の内壁9と接触していた保持媒体2の剥離面は多表面積であるため、大気との接触面積は大きくなり、揮散性物質の揮散効率は高くなる。多表面積の内壁9の表面積、すなわち容器3の内壁9の形状を調整することにより、ゲルが揮散する表面積を調整することができる。従って揮散面積が狭く、揮散速度が低い場合でも、容器3の内壁9の表面積を大きくすることにより、揮散速度を大きくすることができる。保持媒体2から揮散する量は揮散性物質の濃度が高い使用初期が多く、使用時間が経つに従って減少するが、減少する揮散性物質の量を、剥離による表面積を増加させることにより揮散量を多くすることができる。
図1および図2では、内壁9に形成された複数の室14により多表面積構造とするので、室14の形状、数等を調整することにより、揮散性物質の量を調整することができる。ここでは連結凹部15から両側に伸びる複数の細分化室16により多表面積構造とすることにより、図1、2の(d)に示すように、揮散性物質の揮散により保持媒体2が収縮する際、連結凹部15にゲルを集約させることができ、これにより揮散性物質放出器1の終点、すなわち交換時期の判定が容易になるとともに、美観を損なわないので好ましい。
容器3および保持媒体2のゼラチン水性ゲルを透明にすることにより、揮散性物質放出器1に当たる光線が、容器3および保持媒体2のゲルを透過し、屈折し、放出されるに伴い反射するため、優れた美観が得られる。そして揮散性物質の放出に伴う保持媒体2の形状変化、剥離状態が容器3を通して観察され、意外性、装飾性が高い揮散性物質放出器1が得られる。
上記の保持媒体2は、形状保持性を有する可剥性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなるため、容器3を傾斜させたり、あるいは開口部11を下にした状態で使用する場合でも、ゲル成形体の自重だけではゲル成形体が開口部から流出することはなく、容器3内に保持される。また保持媒体2は形状保持性が高いので、長期にわたって成形体の形状を保持することができ、揮発成分が揮散して体積が減少しても、形状が崩れることなく、ほぼ元の形状を保持したまま、相似形に体積が減少し、美観を損なうことがない。
以下、実施例について説明する。比較例1の容器として、縦46mm、横104mm、深さ12mmの直方体からなる単一の室を有する容器を用い、実施例1の容器として、図1において室14の連結凹部15の両側に細分化室16が7室ずつ形成され、比較例1と同容積の容器を用い、実施例2の容器として、図1において室14の連結凹部15の両側に細分化室16が3室ずつ形成され、比較例1と同容積の容器を用い、比較例2の容器として、図2において室14の連結凹部15が存在せず、独立した細分化室16が片側に2室ずつ形成され、比較例1と同容積の容器を用い、以下の試験を行った。
実施例1〜および比較例1〜2の透明な容器3の室内に、それぞれゼラチン混合物として分子量100,000以上、500,000未満の高分子量ゼラチン2重量部、分子量3,000以上、10,000未満の低分子量ゼラチン0.13重量部、および分子量
10,000以上、100,000未満の中分子量ゼラチン0.37重量部、架橋剤としてイソブテン−無水マレイン酸共重合体を開環させ水酸化ナトリウム塩としたもの(平均分子量3,000〜3,000,000)0.74重量部、揮発成分として香料3重量部、界面活性剤6.50重量部、水87.26重量部を入れた状態で反応させてゲル化させることにより、揮散性物質を保持する可剥性透明ゼラチン水性ゲル成形体50gからなる保持媒体2を形成し、揮散性物質放出器1を製造した。
上記の揮散性物質放出器1のシール部材12を引き剥がし、容器3内に充填された保持媒体2に含まれる香料を揮散させて大気中に放出させ、これを継続することにより保持媒体2が収縮し、保持媒体2の収縮物が剥離する過程において、1日の減量(g)を測定した結果を表1に示す。表1中、下線は終息点を示す。
Figure 0004725599
表1の結果より、細分化が多い実施例1が9日で終息し、次に多い実施例2が16日で終息し、次に多い比較例2が19日で終息し、細分化しない比較例1が23日で終息した。上記の結果から、室を細分化して内壁を多表面積構造とすることにより、揮散速度を大きくすることができ、表面積を調整して揮散速度を調整することが可能であることが分かる。
室内、台所、クローゼット、トイレット、浴室、自動車、冷蔵庫等に設置して、芳香剤、消臭剤、抗菌剤、防虫剤、忌避剤等の揮散性物質を徐々に放出するための揮散性物質放出器として使用される。
一実施形態の揮散性物質放出器を示し、(a)は容器の平面図、(b)は揮散性物質放出器の使用前の状態を示す(a)のB−B相当断面図、(c)は同じくC−C相当断面図、(d)は使用中の状態を示すD−D相当断面図である。 他の実施形態による揮散性物質放出器を示し、(a)は容器の平面図、(b)は揮散性物質放出器の使用前の状態を示す(a)のE−E相当断面図、(c)は同じくF−F相当断面図、(d)は使用中の状態を示すE−E相当断面図である。 従来の揮散性物質放出器を示し、(a)はシール部材および通気部材を一部取り去った平面図、(b)はそのA−A面で切断した端面図である。
符号の説明
1 揮散性物質放出器
2 保持媒体
3 容器
4 凹部
5 外表面
6 隙間
7 最大径部
8 係合部
9 内壁
11 開口部
12 シール部材
13 通気部材
14 室
15 連結凹部
16 細分化室
17 通気孔

Claims (3)

  1. 開口部および多表面積の内壁を有する容器と、
    揮散性物質を保持するゲル成形体からなり、前記容器内に充填された可剥性の保持媒体と、
    容器の開口部を密封するシール部材とを備え
    前記容器は形状保持性を有する材料からなり、溝状の連結凹部から両側に伸びる複数の細分化室により、多表面積構造とされており、
    前記保持媒体は、可剥性の架橋ゼラチン水性ゲル成形体からなり、前記容器の溝状の連結凹部および両側に伸びる複数の細分化室に充填されていることを特徴とする揮散性物質放出器。
  2. 容器は、ポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリカーボネートおよびガラスから選ばれる材料からなる請求項1記載の揮散性物質放出器。
  3. 室内、台所、クローゼット、トイレット、浴室、自動車または冷蔵庫に設置して、芳香剤、消臭剤、抗菌剤、防虫剤および忌避剤から選ばれる揮散性物質を放出するために使用される請求項1または2記載の揮散性物質放出器。
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