JP2006239000A - 揮散性物質放出器 - Google Patents

揮散性物質放出器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006239000A
JP2006239000A JP2005056015A JP2005056015A JP2006239000A JP 2006239000 A JP2006239000 A JP 2006239000A JP 2005056015 A JP2005056015 A JP 2005056015A JP 2005056015 A JP2005056015 A JP 2005056015A JP 2006239000 A JP2006239000 A JP 2006239000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
opening
volatile substance
holding medium
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005056015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4225286B2 (ja
Inventor
Shozo Endo
昭三 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2005056015A priority Critical patent/JP4225286B2/ja
Publication of JP2006239000A publication Critical patent/JP2006239000A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4225286B2 publication Critical patent/JP4225286B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

【課題】容器内に充填された揮散性物質を含む保持媒体自体の流出を防止でき、保持媒体に含まれる芳香剤、消臭剤等の揮散性物質を効率よく揮散させて大気中に放出させ、芳香の付与、消臭等の機能を長く維持することができ、しかも装飾性に優れた揮散性物質放出器を提供する。
【解決手段】揮散性物質放出器1は、揮散性物質を保持する形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなる保持媒体2が透明な容器3に内に充填され、容器3の開口部11側から容器3の内壁に至らない深さで凹部4が保持媒体2に形成され、容器3の開口部11はシール部材12で密封され、通気部材13が容器3の開口部11に取り付けられており、シール部材12を剥がして使用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、揮散性物質を徐々に放出するための揮散性物質放出器に関するものである。
芳香剤、消臭剤、抗菌剤等の揮散性物質を含む液体または流動性ゲル状の保持媒体を容器内に収容し、容器を部分的に開口させて、液体または流動性ゲル状物に含まれる揮散性物質を徐々に放出するようにした揮散性物質放出器がトイレット用等に使用されている。
図4は特許文献1に示された従来の揮散性物質放出器を示し、(a)は使用前、(b)は使用中の状態を示す断面図である。
図4において、揮散性物質放出器1は、揮散性物質を含む液体または流動性ゲル状の保持媒体2を収容する容器3と、容器3の開口部11を密封するシール部材12と、容器3の開口部11を下にした状態で支持する通気部材13と、容器3の開口部11から流出する保持媒体2を受けて貯留し、揮散性物質を大気中に揮散させて放出する貯留揮散部14とを備えている。
シール部材12は、外部から引き剥がし可能な引張り部12aを有する。通気部材13は貯留揮散部14から上に伸びるように一体化し、その上端部は容器3の受部15と係合して容器3を支持している。貯留揮散部14は、保持媒体2を貯留する貯留部16の上方に、揮散性物質を揮散させる通気孔17を有する。容器3は首部3aに開口部11が形成されており、その開口部11は貯留揮散部14の貯留部16の上縁より下に開口している。シール部材12の引張り部12aは通気孔17を通して外部に伸びている。
上記の揮散性物質放出器1は、使用前の状態では、揮散性物質を含む液体または流動性ゲル状の保持媒体2を収容する容器3が、開口部11をシール部材12で密封されている。容器3は使用前の状態では、開口部11を上向きにしていてもよいが、開口部11を下にした状態で通気部材13に支持され、この状態でシール部材12は通気孔17を通して外部に伸び、外部から引き剥がし可能とされている。
上記の揮散性物質放出器1を使用する場合は、容器3の開口部11を下にして通気部材13に支持した状態でシール部材12を引き剥がすことにより、容器3の開口部11から流出する保持媒体2を貯留揮散部14に受けて貯留し、揮散性物質を貯留揮散部14の通気孔17から大気中に揮散させて放出し、芳香の付与、消臭等を行う。容器3の開口部11が貯留揮散部14の貯留部16の上縁より下に開口していると、容器3内の保持媒体2の流出は停止し、貯留揮散部14に貯留される保持媒体2の液面は一定に維持される。
しかしながら、このような従来の揮散性物質放出器1においては、揮散性物質を含む保持媒体2は液体または流動性ゲル状であるため、放出器1が転倒した場合には、貯留部揮散部14に貯留される保持媒体2は通気孔17から流出するおそれがある。また容器3および貯留部16内には、保持媒体2が充填されているだけであるため、容器3および貯留揮散部14を透明にしても、装飾性は必ずしも高いとはいえない。
特開2004−290216号
本発明の課題は、容器内に充填された揮散性物質を含む保持媒体自体の流出を防止でき、保持媒体に含まれる芳香剤、消臭剤等の揮散性物質を効率よく揮散させて大気中に放出させ、芳香の付与、消臭等の機能を長く維持することができ、しかも装飾性に優れた揮散性物質放出器を提供することである。
本発明は次の揮散性物質放出器である。
(1) 開口部を有する透明な容器と、
揮散性物質を保持する形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなり、前記容器内に充填された保持媒体と、
容器の開口部側から容器内壁に至らない深さで、保持媒体に形成された凹部と、
容器の開口部を密封するシール部材と
を備えていることを特徴とする揮散性物質放出器。
(2) 保持媒体が、ゼラチン、架橋剤および揮発成分を含む水性ゾルの反応物であって、ゼリー強度15以上の形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなる上記(1)記載の揮散性物質放出器。
(3) 保持媒体が、無色透明ゼラチン水性ゲルの凹部側に、着色透明ゼラチン水性ゲルが積層された形状保持性ゼラチン水性ゲル成形体からなる上記(1)または(2)記載の揮散性物質放出器。
(4) 凹部が複数の異なる面が組み合わされた多表面凹部からなる上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の揮散性物質放出器。
(5) 容器の開口部が容器の最大径部より小径とされている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の揮散性物質放出器。
(6) 通気孔を有し、容器の開口部を下にした状態で容器を支持する通気部材を備えている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の揮散性物質放出器。
(7) 通気孔を有し、容器の開口部を上にした状態で容器の開口部を覆う通気部材を備えている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の揮散性物質放出器。
本発明において、揮散性物質を保持する保持媒体を充填する容器は、開口部を有する透明な容器であり、硬質透明プラスチック、ガラス等の形状保持性を有する透明材料から、開口部を有する容器状に形成される。透明材料は、外部から透視できる程度の透明性を有し、無色または着色透明のいずれでもよい。容器は開口部側およびその反対側を底部として自立できる構造のものが好ましい。容器は、開口部が容器の最大径部より小径とされているのが好ましく、これにより開口部側を底部として自立させて使用したときに、保持媒体の保持性を高めることができる。
本発明において、保持媒体に保持される揮散性物質は、保持媒体から揮散により大気中に放出される物質であり、揮散性の芳香剤、香料、消臭剤、防虫成分、薬剤成分などが挙げられる。これらの揮発成分は、水溶性でも油溶性でもよいが、保持媒体であるゼラチン水性ゲル中に均一に溶解ないし分散して透明なゲル成形体を形成し、容易にゲルの表面に浸透して揮散するものが好ましい。
このような揮散性物質を保持する保持媒体は、形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなる。保持媒体としての形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体は、形状保持性透明架橋ゼラチン水性ゲル成形体が好ましく、特にゼラチン、架橋剤および揮発成分を含む水性ゾルの反応物であって、ゼリー強度15以上の透明ゼラチン水性ゲル成形体が好ましい。このようなゼラチン水性ゲル成形体は、水分が分離せず、形状保持性に優れ、大表面形状に形成しても、形状を保持することが可能である。
このような揮散性物質を保持する形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなる保持媒体は、透明な容器に開口部側から隙間なく充填されて、容器の内壁に密着した構造を有するが、開口部側には隙間が生じていてもよい。このように充填された保持媒体には、容器の開口部側から容器内壁に至らない深さで、凹部が形成され、これにより大表面形状に形成され、大気との接触面積が大きくなる。凹部は、複数の異なる面が組み合わされた多表面凹部からなるのが好ましく、これにより大気との接触面積を大きくして、揮散性物質の揮散効率を高くできるとともに、光の反射面を多くして、反射光の組合わせにより装飾性を高めることができる。
このような揮散性物質を保持する形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなる保持媒体は、外部から透視できる程度の透明性を有し、無色または着色透明のいずれでもよい。保持媒体は、無色透明ゼラチン水性ゲルの凹部側に、着色透明ゼラチン水性ゲルが積層された形状保持性ゼラチン水性ゲル成形体からなるのが好ましく、これにより透明な容器に充填された保持媒体は、外部から透視する際、見る角度により透明または着色透明の変化が見られ、装飾性を高めることができる。
上記の保持媒体は、ゼラチン、架橋剤および揮発成分を含む水性ゾルを透明な容器に入れ、水性ゾル中に凹部形成用の成形型を開口部側から挿入した状態で反応させることにより、透明な容器に開口部側から隙間なく充填されて、容器の内壁に密着した構造を有し、開口部側に凹部が形成されたゼリー強度15以上の形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体が形成される。反応終了後、成形型を開口部側から抜き取り、容器の開口部をシール部材で密封することにより、揮散性物質放出器が得られる。通気部材を備える場合は、通気孔を有し、容器の開口部を下にした状態で支持する通気部材、または容器の開口部を上にした状態で容器の開口部を覆う通気部材を、容器の開口部に取り付けた状態で製品としてもよく、また取り付けない状態で製品としてもよい。
本発明で用いる形状保持性ゼラチン水性ゲルは、分子量100,000以上、500,000未満の高分子量ゼラチン1.5〜5重量%、好ましくは2〜4重量%、分子量3,000以上、10,000未満の低分子量ゼラチン0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.4重量%、架橋剤0.1〜1重量%、好ましくは0.4〜0.8重量%、および揮発成分0.5〜10重量%、好ましくは1〜8重量%を含む水性ゾルの反応物からなるゼラチン水性ゲルが好ましい。上記の水性ゾルは、分子量10,000以上、100,000未満の中分子量ゼラチン0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜4重量%を含むものが好ましい。
ゼラチンはニカワとして接着剤に用いられることから分かるように、接着性に優れるため、複雑な形状に成形すると離型が困難であるが、さらに分子量3,000以上、10,000未満の低分子量ゼラチンを含むゼラチン混合物を用いると、離型性がよくなり、複雑な形状の凹部形成用の成形型を用いる場合でも、ゲル成形体を傷つけることなく容易に型抜きを行うことができ、複雑な形状の凹部を形成することができる。このゲル成形体を、容器の開口部を下にした状態で使用する場合でも、ゲル成形体の自重だけではゲル成形体が開口部から流出することはなく、容器内に保持することができ、特に開口部が容器の最大径部より小径とされているのが好ましく、これにより開口部側を底部として自立させて使用したときに、保持媒体の保持性を高めることができる。
ゼラチンの分子量は、変性の条件、例えば変性に用いる薬剤および助剤の種類、濃度、温度、時間等により変わるので、変性の条件を選ぶことにより、目的とする分子量のゼラチンを得ることができる。ゼラチンの平均分子量は、パギイ法第9版(2002)により分子量分布を測定して求めることができる。また形状保持性の指標となるゲルの強度は、JIS K 6503のゼリー強度として測定することができる。
架橋剤としては、ゼラチンの官能基と反応して架橋できるものであればよいが、エチレン性不飽和化合物−無水マレイン酸共重合体、その開環重合体またはその塩が好ましい。エチレン性不飽和化合物としては、エチレン、プロピレン、ブテン−1,ブテン−2、イソブチレン等のオレフィン類、その他のエチレン性不飽和基を有する化合物が挙げられる。開環重合体はエチレン性不飽和化合物−無水マレイン酸共重合体に加水して開環した重合体、その塩は開環重合体のアンモニウム塩、ナトリウム塩等の塩である。塩は上記酸共重合体または開環重合体と水酸化アンモニウム、または水酸化ナトリウム塩等を反応させて形成することができる。
エチレン性不飽和化合物−無水マレイン酸共重合体はこれらのエチレン性不飽和化合物と無水マレイン酸との共重合体であり、エチレン性不飽和化合物と無水マレイン酸とのモル比は10:1〜1:10、好ましくは5:1〜1:5、平均分子量は、通常2,000〜5,000,000であり、好ましくは3,000〜3,000,000である。このようなエチレン性不飽和化合物−無水マレイン酸共重合体としては市販品が用いられる。その開環重合体、アンモニウム塩、ナトリウム塩等の塩における開環または塩に変換する割合は任意であるが、無水環の全部を変換するのが好ましい。
上記の形状保持性ゼラチン水性ゲルは、これらのゼラチン、架橋剤および揮発成分を含む水性ゾルの反応物であって、ゼラチンと架橋剤とは揮発成分、水性溶媒、および必要により加えられる他の成分を抱き込むように反応して架橋し、水性ゲルを形成した反応物からなる形状保持性透明架橋ゼラチン水性ゲル成形体である。このような形状保持性ゼラチン水性ゲルは、上記水性ゾルを20〜70℃、好ましくは室温〜60℃で反応させることにより、製造することができる。こうして形成される形状保持性ゼラチン水性ゲルは、揮発成分、水性溶媒、および必要により加えられる他の成分を抱き込んだ状態でゼラチンが架橋した水性ゲルであり、ゲル形成剤の濃度が低い場合でも、形状保持性に優れる成形体を形成することができる。
本発明の形状保持性ゼラチン水性ゲルの好ましい製造方法は、高分子量ゼラチン1.5〜5重量%、好ましくは2〜4重量%、中分子量ゼラチン0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜4重量%、低分子量ゼラチン0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.4重量%、架橋剤0.1〜1重量%、好ましくは0.4〜0.8重量%、および揮発成分0.5〜10重量%、好ましくは1〜8重量%、および必要により加えられる他の成分0〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%、残部水の水性ゾルを反応させてゲル化させることにより、形状保持性ゼラチン水性ゲル成形体として製造することができる。
こうして製造される本発明の形状保持性ゼラチン水性ゲルは、ゼラチン濃度の低い場合でもゲル強度が高く、空洞を有する成形体のように表面積の大きい複雑な形状に成形しても、常温または高温の未使用の状態あるいは使用状態で、長期にわたって形状を保持することが可能な高い形状保持性を有し、水分が分離せず、揮発成分の揮散性が高く、かつ透明で装飾性が高い形状保持性ゼラチン水性ゲルが得られる。ゼラチン水性ゲルのゼリー強度は15以上、好ましくは20以上である。
本発明の揮散性物質放出器は、使用前の状態では、揮散性物質を含むゲル状の保持媒体を収容する容器が、開口部をシール部材で密封されている。容器は使用前の状態では、開口部を上にした状態でも、開口部を下にした状態でもよい。通気部材を備える場合は、通気部材は容器の開口部に取り付けた状態でも、取り付けない状態でもよく、任意の状態で製品とすることができる。揮散性物質放出器を使用する場合は、容器の開口部を下にした状態で使用する方が反射光による装飾性が高いが、容器の開口部を上にした状態で使用することもできる。
上記の揮散性物質放出器を使用する場合は、容器からシール部材を引き剥がし、容器の開口部を下にした状態、または容器の開口部を上にした状態で使用する。通気部材を備える場合は、容器からシール部材を引き剥がし、容器の開口部を下にして通気部材に支持した状態、または容器の開口部を上にして通気部材で容器の開口部を覆った状態で使用する。
このとき容器内の保持媒体は、容器の開口部および通気部材の通気孔を通して大気と接触することになり、保持媒体に含まれる香料、防虫成分等の揮発成分はゲルの表面から大気中に揮散し、芳香剤、防虫剤などとしての機能を発揮する。保持媒体には、容器の開口部側から容器内壁に至らない深さで凹部が形成されて、大表面形状となっているため、大気との接触面積が大きくなり、揮散性物質を効率よく揮散させて大気中に放出させ、芳香の付与、消臭等の機能を長く維持することができる。複数の異なる面が組み合わされた多表面凹部を形成する場合は、大気との接触面積をさらに大きくして、揮散性物質の揮散効率をさらに高くすることができる。
また容器および保持媒体のゼラチン水性ゲルは透明であるため、揮散性物質放出器に当たる光線は、容器およびゲルを透過、屈折し、凹部において反射するため、優れた美観が得られ、照明との組合せにより、装飾機能が高くなる。複数の異なる面が組み合わされた多表面凹部からなる凹部を保持媒体に形成した場合は、複数の異なる面はダイヤカットの外観を呈し、光の反射面が多くなって、異なる方向の反射光の組み合わせにより装飾性がさらに高くなる。この場合、容器の開口部を下にした状態で使用する方が反射光を視認しやすくて装飾性が高いが、高い位置で使用する場合などには容器の開口部を上にした状態で使用しても高い装飾性が得られ、また低い位置で使用する場合などでも透明な通気部材を用いることにより高い装飾性を得ることができる。
無色透明ゼラチン水性ゲルの凹部側に、着色透明ゼラチン水性ゲルが積層された形状保持性ゼラチン水性ゲル成形体からなる保持媒体を用いる場合は、容器に充填された保持媒体は、外部から透視する際、見る角度により透明または着色透明の変化が見られ、装飾性がさらに高くなる。この場合、着色透明ゼラチン水性ゲル層を薄くしても、全体の着色観が得られ、高価な着色剤の使用量を少なくして装飾性を高くすることができる。
上記の保持媒体は形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなるため、ゲル成形体の自重だけではゲル成形体が容器の開口部から流出することはなく、容器内に保持することができる。特に開口部が容器の最大径部より小径の容器に充填されている場合は、開口部側を底部として自立させて使用する際の保持媒体の保持性はさらに高くなる。また保持媒体は形状保持性が高いので、長期にわたって成形体の形状を保持することができ、揮発成分が揮散して体積が減少しても、形状が崩れることなく、ほぼ元の形状を保持したまま、相似形に体積が減少し、美観を損なうことがない。
本発明の揮散性物質放出器によれば、揮散性物質を保持する形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなる保持媒体を透明な容器内に充填し、開口部側から容器内壁に至らない深さの凹部を保持媒体に形成し、シール部材を剥がして、容器の開口部を下にした状態で通気部材の通気孔を通して、揮散性物質を揮散させるようにしたため、容器内に充填された揮散性物質を含む保持媒体自体の流出を防止でき、保持媒体に含まれる芳香剤、消臭剤等の揮散性物質を効率よく揮散させて大気中に放出させ、芳香の付与、消臭等の機能を長く維持することができ、しかも装飾性に優れた揮散性物質放出器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は実施形態による揮散性物質放出器の使用前の状態を示し、(a)は(b)のA−A面で切断した垂直断面図、(b)はシール部材および通気部材を取り去った下面図で、(a)のB−B方向に見た状態を示す。図2(a)は揮散性物質放出器の使用中の状態を示す図1(b)のA−A面で切断した端面図、(b)は揮散性物質放出器の正面透視図である。
図1および2において、揮散性物質放出器1は、保持媒体2が透明な容器3に内に充填され、容器3の開口部11側から容器3の底部9に至らない深さで凹部4が保持媒体2に形成されており、容器3の開口部11はシール部材12で密封され、通気部材13が容器3の開口部11に取り付けられている。保持媒体2は、揮散性物質を保持する形状保持性透明架橋ゼラチン水性ゲル成形体からなり、容器3に開口部11側から隙間なく充填されて、容器3の内壁に密着した構造を有するが、開口部11側の外表面5とシール部材12との間に若干の隙間6が生じている。保持媒体2は、容器3の内壁に密着する無色透明ゼラチン水性ゲル層2aの凹部4側に、薄層の着色透明ゼラチン水性ゲル層2bが積層されている。
容器3は、硬質透明プラスチックにより丸みを帯びたポット状に形成され、開口部11が容器3の最大径部7より小径とされ、開口部11の外周部には通気部材13との係合部8が形成されている。凹部4は、複数の異なる面4a、4b・・・が山状および谷状に組み合わされ、全体としてダイヤカットに類似したヒダ状(三角波板状)の壁が先端部で収斂した尖塔ドーム状の多表面凹部からなる。シール部材12は、開口部11に剥離可能に固着されている。通気部材13は、周壁に通気孔17を有し、容器3の開口部11を下にした状態で容器3を支持するように、取り外し可能に取り付けられている。
上記の揮散性物質放出器1は、以下のようにして製造される。まず開口部11を上にした容器3に、ゼラチン、架橋剤および揮発成分を含む水性ゾルを入れ、凹部4に対応した凸形状の凹部4形成用の成形型(図示省略)を開口部11側から水性ゾル中に挿入した状態で反応させることにより、容器3に開口部11側から隙間なく充填されて容器3の内壁に密着した構造を有し、開口部11側に凹部4が形成されたゼリー強度15以上の形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなる保持媒体2を形成する。
反応終了後、成形型を開口部11側から抜き取ると、その図1(b)に示すように、保持媒体2の外表面5から容器3の内壁に至らない凹部4が露出する。この状態で容器3の開口部11をシール部材12で密封し、通気部材13と組み合わせることにより、揮散性物質放出器1が製造される。揮散性物質放出器1は、開口部11を上にした状態(図1、2の上下逆の状態)で、製品として運搬、保管するのが好ましいが、図1、2の状態で行ってもよい。通気部材13は、容器3の開口部11に取り付けた状態で製品としてもよく、また取り付けない状態で製品としてもよい。
上記の揮散性物質放出器1は、図1、2に示すように開口部11を下にして通気部材13に支持した状態で使用する。すなわち図1(a)の状態から、容器3のシール部材12を引き剥がし、容器3の開口部11を下にして通気部材13に支持した状態で使用する。このときの状態は、図1(a)のシール部材12を除去した状態であり、その図1(b)におけるA−A面切断端面図は図2(a)に示され、また使用中の観察者が視認する外観を示す正面透視図は図2(b)に示される。
揮散性物質放出器1の使用状態では、容器3内の保持媒体2は、容器3の開口部11および通気部材13の通気孔17を通して大気と接触することになり、保持媒体2に含まれる香料、防虫成分等の揮発成分は、保持媒体2の外表面5および凹部4の表面から大気中に揮散し、芳香剤、防虫剤などとしての機能を発揮する。保持媒体2は、凹部4の形成により大表面形状となっているため、大気との接触面積が大きくなり、揮散性物質を効率よく揮散させて大気中に放出させ、芳香の付与、消臭等の機能を長く維持することができる。凹部4は複数の異なる面4a、4b・・・が組み合わされた多表面凹部を形成することにより、単純表面の凹部の場合よりも大気との接触面積がさらに大きくなり、揮散性物質の揮散効率はさらに高くなる。
また容器3および保持媒体2のゼラチン水性ゲルは透明であるため、図2(b)に示すように、揮散性物質放出器1に当たる光線は、容器3および保持媒体2を透過、屈折し、凹部4において反射するため、優れた美観が得られ、照明との組合せにより、装飾機能が高くなる。複数の異なる面4a、4b・・・が組み合わされた多表面凹部からなる凹部4を保持媒体2に形成することにより、複数の異なる面4a、4b・・・はダイヤカットの外観を呈し、光の反射面が多くなって、異なる方向の反射光の組み合わせにより装飾性がさらに高くなる。
また保持媒体2として、無色透明ゼラチン水性ゲル層2aの凹部4側に、薄層の着色透明ゼラチン水性ゲル層2bが積層された形状保持性ゼラチン水性ゲル成形体からなる保持媒体2を用いることにより、容器3に充填された保持媒体2は、外部から透視する際、見る角度により無色透明に見えたり、また着色透明に見えたりし、外観、色彩、立体感等の変化が見られ、高い装飾性が得られる。
上記の保持媒体2は、形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなるため、保持媒体2の自重だけで容器3の開口部11から流出することはなく、容器3内に保持される。特に開口部11が容器3の最大径部7より小径の容器3に充填することにより、開口部11側を底部として自立させて使用する際の保持媒体2の保持性はさらに高くなる。また保持媒体2は形状保持性が高いので、長期にわたって成形体の形状を保持することができ、揮発成分が揮散して体積が減少しても、形状が崩れることなく、ほぼ元の形状を保持したまま、相似形に体積が減少し、美観を損なうことがない。この場合、低分子量ゼラチンを含むゼラチン混合物の架橋ゲルは剥離性が高いので、このような剥離性の架橋ゲルからなる保持媒体2は容器3から剥離して収縮して、保持媒体2の形状、位置等が変化し、動的な装飾性が得られる。保持媒体2が収縮して視界から消えるのを防ぐために、開口部11に網状の通気性支持部材を設けることもできる。
図1および図2の透明な容器3内に、ゼラチン混合物として分子量100,000以上、500,000未満の高分子量ゼラチン2重量部、分子量3,000以上、10,000未満の低分子量ゼラチン0.13重量部、および分子量10,000以上、100,000未満の中分子量ゼラチン0.37重量部、架橋剤としてイソブテン−無水マレイン酸共重合体を開環させ水酸化ナトリウム塩としたもの(平均分子量3,000〜3,000,000)0.74重量部、揮発成分として香料3重量部、界面活性剤6.50重量部、水87.26重量部を入れ、凹部4形成用の成形型を上から挿入した状態で反応させてゲル化させ、成形型を離型することにより、揮散性物質を保持する形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなる保持媒体2を充填した揮散性物質放出器1を製造した。
上記の揮散性物質放出器1は、容器3内に充填された揮散性物質を含む保持媒体2自体の流出を防止でき、保持媒体2に含まれる芳香剤、消臭剤等の揮散性物質を効率よく揮散させて大気中に放出させ、芳香の付与、消臭等の機能を長く維持することができ、しかも装飾性に優れた揮散性物質放出器である。
図3は他の実施形態による揮散性物質放出器の使用前の状態を示し、(a)は揮散性物質放出器の一部を切り欠いた平面図、(b)はそのC−C面で切断した垂直断面図である。この実施形態の揮散性物質放出器1は、容器3の開口部11を上にした状態で使用するものである。凹部4は花弁状ないしミカンの果実状に形成され、複数の異なる溝状の凹面4a、4b・・・が山状および谷状に組み合わされた多表面凹部からなる。通気部材13は透明材料からなり、上壁に通気孔17を有し、容器3の開口部11を上にした状態で開口部11を覆うように、容器3に取り外し可能に取り付けられている。他の構成は図1および図2と同様である。
上記の揮散性物質放出器1は、図3に示すように開口部11を上にして通気部材13で開口部11を覆う状態で使用する。すなわち図3の状態から、容器3のシール部材12を引き剥がし、容器3の開口部11を上にして通気部材13で開口部11を覆う状態で使用する。他の操作および効果は図1および図2と同様である。
トイレット用等に設置して、芳香剤、消臭剤、抗菌剤等の揮散性物質を徐々に放出するための揮散性物質放出器として使用される。
実施形態による揮散性物質放出器の使用前の状態を示し、(a)は(b)のA−A面で切断した垂直断面図、(b)はシール部材および通気部材を取り去った下面図で、(a)のB−B方向に見た状態を示す。 (a)は揮散性物質放出器の使用中の状態を示す図1(b)のA−A面で切断した端面図、(b)は揮散性物質放出器の正面透視図である。 (a)は揮散性物質放出器の一部を切り欠いた平面図、(b)はそのC−C面で切断した垂直断面図である。 特許文献1に示された従来の揮散性物質放出器を示し、(a)は使用前、(b)は使用中の状態を示す断面図である。
符号の説明
1 揮散性物質放出器
2 保持媒体
2a 無色透明ゼラチン水性ゲル層
2b 着色透明ゼラチン水性ゲル層
3 容器
3a 首部
4 凹部
4a、4b・・・ 面
5 外表面
6 隙間
7 最大径部
8 係合部
9 底部
11 開口部
12 シール部材
12a 引張り部
13 通気部材
17 通気孔

Claims (7)

  1. 開口部を有する透明な容器と、
    揮散性物質を保持する形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなり、前記容器内に充填された保持媒体と、
    容器の開口部側から容器内壁に至らない深さで、保持媒体に形成された凹部と、
    容器の開口部を密封するシール部材と
    を備えていることを特徴とする揮散性物質放出器。
  2. 保持媒体が、ゼラチン、架橋剤および揮発成分を含む水性ゾルの反応物であって、ゼリー強度15以上の形状保持性透明ゼラチン水性ゲル成形体からなる請求項1記載の揮散性物質放出器。
  3. 保持媒体が、無色透明ゼラチン水性ゲルの凹部側に、着色透明ゼラチン水性ゲルが積層された形状保持性ゼラチン水性ゲル成形体からなる請求項1または2記載の揮散性物質放出器。
  4. 凹部が複数の異なる面が組み合わされた多表面凹部からなる請求項1ないし3のいずれかに記載の揮散性物質放出器。
  5. 容器の開口部が容器の最大径部より小径とされている請求項1ないし4のいずれかに記載の揮散性物質放出器。
  6. 通気孔を有し、容器の開口部を下にした状態で容器を支持する通気部材を備えている請求項1ないし5のいずれかに記載の揮散性物質放出器。
  7. 通気孔を有し、容器の開口部を上にした状態で容器の開口部を覆う通気部材を備えている請求項1ないし5のいずれかに記載の揮散性物質放出器。
JP2005056015A 2005-03-01 2005-03-01 揮散性物質放出器 Expired - Fee Related JP4225286B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005056015A JP4225286B2 (ja) 2005-03-01 2005-03-01 揮散性物質放出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005056015A JP4225286B2 (ja) 2005-03-01 2005-03-01 揮散性物質放出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006239000A true JP2006239000A (ja) 2006-09-14
JP4225286B2 JP4225286B2 (ja) 2009-02-18

Family

ID=37045997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005056015A Expired - Fee Related JP4225286B2 (ja) 2005-03-01 2005-03-01 揮散性物質放出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4225286B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009057538A1 (ja) * 2007-10-29 2009-05-07 Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. 揮散剤収容器および揮散器
JP2009291369A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Shozo Endo 揮散性物質放出器および製造方法
JP2010088824A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Shozo Endo 揮散性物質放出器および製造方法
WO2010052802A1 (ja) * 2008-11-06 2010-05-14 大日本除蟲菊株式会社 機能性ゲル体、それを用いるゲル装飾キット及びその使用方法
JP2010142459A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Shozo Endo 揮散性物質放出器および製造方法
JP2010253198A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Shozo Endo 揮散性物質放出器および製造方法
JP2011256280A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Shozo Endo ゼラチン架橋ゲル系冷熱媒体および保冷熱材
JP2012001659A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Shozo Endo ゼラチン架橋ゲル−ポリウレタン系冷熱媒体および保冷熱材

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009057538A1 (ja) * 2007-10-29 2009-05-07 Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. 揮散剤収容器および揮散器
JP2009291369A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Shozo Endo 揮散性物質放出器および製造方法
JP4725599B2 (ja) * 2008-06-04 2011-07-13 昭三 遠藤 揮散性物質放出器
JP2010088824A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Shozo Endo 揮散性物質放出器および製造方法
WO2010052802A1 (ja) * 2008-11-06 2010-05-14 大日本除蟲菊株式会社 機能性ゲル体、それを用いるゲル装飾キット及びその使用方法
JP2010110478A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Dainippon Jochugiku Co Ltd 機能性ゲル体、それを用いるゲル装飾キット及びその使用方法
JP2010142459A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Shozo Endo 揮散性物質放出器および製造方法
JP2010253198A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Shozo Endo 揮散性物質放出器および製造方法
JP2011256280A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Shozo Endo ゼラチン架橋ゲル系冷熱媒体および保冷熱材
JP2012001659A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Shozo Endo ゼラチン架橋ゲル−ポリウレタン系冷熱媒体および保冷熱材

Also Published As

Publication number Publication date
JP4225286B2 (ja) 2009-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4225286B2 (ja) 揮散性物質放出器
ES2328379T3 (es) Sistema indicador de expiracion de materiales volatiles.
ES2345171T3 (es) Indicadores de vida util.
US7213770B2 (en) Volatile material dispensing system
CA2348079C (en) Vapour dispensing device
JP4225288B2 (ja) 可剥性を有する揮散性物質放出器
KR20070042934A (ko) 조명 기구를 가지는 휘발성 물질 분배 시스템
ES2539758T3 (es) Dispositivo de transferencia y evaporación de líquidos
AU2019250777A1 (en) Device for dispensing a volatile liquid
WO2003033039A1 (en) An air freshener
JP4725599B2 (ja) 揮散性物質放出器
EP1136015A1 (en) Container for a consumer product, a cover for a container and an insert.
JP4816720B2 (ja) 揮散性物質放出器および製造方法
JP2010088824A (ja) 揮散性物質放出器および製造方法
JP3904010B2 (ja) 形状保持性ゼラチン水性ゲルおよび製造方法
JP4816760B2 (ja) 揮散性物質放出器および製造方法
JP2007161342A (ja) 耐水シート、安全容器及びそれを用いた芳香容器並びに芳香容器収納具
JP6453128B2 (ja) 薬剤揮散器
JP4490674B2 (ja) 薬剤器
JP6562954B2 (ja) 薬剤用容器
JP2008173205A (ja) 徐放器
EP1663325A1 (en) Air modifiying agent dispenser
CN205611408U (zh) 一种具有驱鸟功能的苗圃场病虫害防治护具
ES2291593T3 (es) Un bloque para el reborde de tazas de inodoro que proporciona una combinacion de administracion continua de perfume con un refuerzo de perfume durante la descarga de agua.
GB2403412A (en) Air Freshening device

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees