JP2020156672A - 薬剤揮散器 - Google Patents

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Abstract

【課題】インテリア性を高めた薬剤揮散器を提供する。【解決手段】薬剤揮散器1は、上部に開口40を有する薬剤容器2と、一端側の一部が開口40から突き出るように他端側の一部が開口40から薬剤容器2に挿入される1又は複数の揮散体10とを備える。薬剤容器2は、開口40を囲む天面410を備えており、天面410の少なくとも一部は、光を反射する鏡面に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、芳香剤、消臭剤などの揮散性を有する液状薬剤を揮散させる薬剤揮散器に関する。
室内や車内などの空間の臭気による不快感をなくし、快適な空間を生み出すために、液状薬剤を自然に揮散させる薬剤揮散器が広く使用されている。この種の薬剤揮散器として、例えば特許文献1には、液状薬剤を収容した薬剤容器内に棒状の揮散体を複数挿入したものが開示されており、薬剤容器内の液状薬剤を各揮散体により吸い上げて薬剤容器外に揮散することで、芳香効果などを発揮している。揮散体は、木やラタン(籐)などの天然素材、紙、合成樹脂などの素材で形成されるのが一般的である。
特開2016−124603号公報
この種の薬剤揮散器は、リビングや玄関などの人の目に触れる場所に設置される場合が多いため、近年、インテリアとしての薬剤揮散器の美観を高めることがニーズとされている。しかし、上述した素材の揮散体を単に薬剤容器内に挿入しただけでは薬剤揮散器の美観を向上させることができず、インテリア性が不十分であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、美観を向上させてインテリア性を高めることができる薬剤揮散器を提供することを目的とする。
本発明の薬剤揮散器は、上部に開口を有するとともに内部に液状薬剤の収容空間を有する薬剤容器と、一端側の一部が前記開口から突き出るように他端側の一部が前記開口から前記薬剤容器に挿入される1又は複数の揮散体と、を備え、前記薬剤容器は、前記開口を囲む天面を備えており、前記天面の少なくとも一部は、光を反射する鏡面に形成されていることを特徴とする。
本発明の薬剤揮散器においては、前記天面は、金属光沢を有していることが好ましい。
また、本発明の薬剤揮散器においては、前記天面は、その外周縁から前記開口に向かうに連れて下降するように傾斜していることが好ましい。この態様では、前記天面は、その外周縁から前記開口に向かう方向に沿って平坦状をなす又は凹状に湾曲することが好ましい。
また、本発明の薬剤揮散器においては、内周面が光を反射する鏡面に形成された光反射壁部が、前記天面の外周縁に立設されていることが好ましい。
また、本発明の薬剤揮散器においては、前記揮散体は、透光性を有することが好ましい。
また、本発明の薬剤揮散器においては、前記揮散体は、棒状体であることが好ましい。
また、本発明の薬剤揮散器においては、前記揮散体は、外周に長手方向に延びるように形成された少なくとも1つの溝を備えることが好ましい。
本発明によれば、薬剤容器において、揮散体を挿入するための開口の周囲に位置した天面が光を反射する鏡面に形成されているので、照明光や太陽光などの光が天面で効果的に反射する。これにより、揮散体の薬剤容器の開口から上方に突き出た部分に反射光があたり、揮散体が明るく照らされるため、揮散体がキラキラと輝いたように見える。よって、薬剤揮散器の美観を向上でき、薬剤揮散器のインテリア性を高めることができる。
薬剤揮散器の斜視図である。 図1の薬剤揮散器の平面図である。 薬剤容器の断面図である。 キャップの平面図である。 薬剤容器の天面で反射した光により揮散体が照射される状態を説明する断面図である。 揮散体の断面図である。 薬剤容器の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、薬剤揮散器1は、液状薬剤Lを収容する薬剤容器2と、薬剤容器2に挿入される1又は複数の揮散体10とを備えている。揮散体10は、下端側の一部が薬剤容器2内で液状薬剤Lに浸漬する一方で、上端側の一部は薬剤容器2上に露出している。薬剤揮散器1は、薬剤容器2内の液状薬剤Lを揮散体10により吸い上げて薬剤容器2外に揮散することで、薬剤揮散器1が設置された周囲の空間に対して液状薬剤の薬効を発揮する。
液状薬剤Lは、揮散性(薬効徐放性)を有し、空気中に徐々に薬剤を揮散することで薬効を奏するものである。液状薬剤Lは、例えば芳香剤、消臭剤、防虫剤などを例示することができるが、特に限定されるものではなく、使用目的に応じて、香料、消臭剤成分、防虫剤成分、着色料などを単独又は組み合わせて含ませることができる。液状薬剤Lに含まれる溶媒は、使用される添加剤の種類に応じて適宜選択され、親水性溶媒又は親油性溶媒、あるいはこれらの混合物とすることができる。液状薬剤Lが香料を含む場合には、その香り強度を高めるために、溶媒として少なくとも親油性溶媒を含むことが好ましい。親水性溶媒としては、例えば、水又はエタノール、あるいはこれらの混合物を使用することができる。親油性溶媒としては、例えば、グリコールエーテル又はイソパラフィン系溶媒、あるいはこれらの混合物を使用することができる。なお、液状薬剤には、香料、消臭成分、防虫成分、着色料などを可溶化させるために、溶解剤が含まれていてもよい。
薬剤容器2は、図1〜図3に示すように、上部に揮散体10を挿入する開口40を有し、内部に液状薬剤Lの収容空間30を有する有底の容器である。本実施形態では、薬剤容器2は、収容空間30を有する容器本体3と、開口40を有していて容器本体3に着脱自在なキャップ4とで構成されている。
容器本体3は、透明、半透明及び不透明のいずれであってもよく、また、無色及び有色のいずれであってもよい。なお、半透明とは、透明度が完全に透明ではないが、内部を視認することが可能な透明度を有していることをいう。容器本体3が透明又は半透明であると、外部から容器本体3内を視認可能となり、例えば容器本体3内の液状薬剤Lの残量を確認することができるので好ましい。容器本体3の材質は、特に限定されるものではなく、例えばガラス製、合成樹脂製、陶器製などにすることができ、美観を考慮して適宜素材が選択される。
容器本体3は、図3に示すように、両端が開口する筒状の首部31と、中空で底を有する胴部33と、首部31及び胴部33を接続する肩部32とを備えている。
首部31は、キャップ4を容器本体3に取り付けた際にキャップ4の内側壁部43が内側を挿通することが可能な大きさに形成されている。内側壁部43の上端の開口40から差し込まれた揮散体10は、内側壁部43を通って胴部33に挿入される。
肩部32は、首部31よりも大きい平面視円形状の平坦な上面部32Aと、上面部32Aの外周縁から垂れ下がる側面部32Bと、側面部32Bに連なる平面視円形状の平坦な下面部32Cとを有している。下面部32Cは、キャップ4を容器本体3に取り付けた際にキャップ4の外側壁部42が外周縁上に当接することが可能な大きさに形成されている。
なお、容器本体3の形状は、特に限定されるものではなく、液状薬剤Lが収容可能でありかつキャップ4を装着可能であれば種々の形状の容器3を用いることができる。例えば、胴部33の外周面が全周にわたって凹凸が交互に繰り返す凹凸面であってもよい。
キャップ4は、図1〜図4に示すように、中央に開口40が開いた平面視円形状の上面部41と、上面部41の外周縁に一周にわたり設けられた外側壁部42と、上面部41の中央において開口40と連通するように設けられる筒状の内側壁部43とを備えている。
上面部41は、所定の幅Dを有する環状を呈しており、内側の開口40を囲んでいる。上面部41は、外周縁から中央の開口40に向かうに連れて下降するように傾斜しており、上面部41の天面410は、同様に傾斜した状態で内側壁部43の内周面430と連なっている。上面部41の天面410は、本実施形態では、その外周縁から開口40に向かう方向に沿って平坦状をなす、つまりは断面視で直線的に延びる平坦面とされている。
外側壁部42は、上面部41から下方に突き出ており、下方にいくにしたがって外径が大きくなる逆テーパ状を呈している。外側壁部42は、キャップ4を容器本体3に取り付けた際に、その下端が容器本体3の肩部32の下面部32Cの外周縁上に当接する。これにより、容器本体3の首部31や肩部32を覆って隠すことができる。
内側壁部43は、上面部41から下方に突き出ている。内側壁部43の内周面430は、本実施形態では、上下方向に延びる下側の鉛直面430Aと、鉛直面430Aに連なる上側の傾斜面430Bとで構成されている。傾斜面430Bは、上面部41の天面410と連なっており、傾斜面430Bは、上面部41の天面410よりも急な傾斜角度で鉛直面430Aに向かうに連れて下降するように傾斜している。
内側壁部43の内周面430には、上端側の所定位置に、嵌入部6が周方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。本実施形態では、嵌入部6は、内側壁部43の内周面430の傾斜面430B及び鉛直面430Aに跨がって設けられている。なお、嵌入部6は、内側壁部43の内周面430の鉛直面430Aに上下方向に延びるように設けられていてもよい。
嵌入部6は、例えば内側壁部43の内周面430に一部分を凹ませて形成した凹部により構成することができる。開口40から薬剤容器2に挿入された揮散体10は、傾斜した状態で内側壁部43の内周面430に立て掛けられる。嵌入部6は、内側壁部43の内周面430において、開口40から挿入された揮散体10の全部又は一部が入り込む部分である。各嵌入部6に複数の揮散体10が散らばって嵌まることで、複数の揮散体10は内側壁部43の内周面430に沿って移動することが規制される。よって、揮散体10同士がくっついて密集することを抑制することができる。
凹部の形状は、特に限定されるものではなく、本実施形態では断面視矩形状を呈しているが、例えば断面視でC字状、台形状、半円などの円弧状、三角形状など、種々の形状とすることができる。また、嵌入部6は、図示は省略するが、内側壁部43の内周面430から突き出る一対の突起の間の凹部により構成することもできる。突起の形状は、特に限定されるものではなく、例えば断面視で矩形状、台形状、三角形状、半円形状、円形状など、種々の形状とすることができる。また、凹部の幅、深さ及び長さは、特に限定されるものではなく、揮散体10の太さに応じて適宜設定することができる。
上述した構成のキャップ4は、少なくとも上面部41の天面410の少なくとも一部、好ましくは全部が、光を反射する鏡面に形成されている。ここで、鏡面とは、鏡の面のように物が映るほど平滑であり、光の反射率の高い面を指す。キャップ4は、上面部41の天面410が鏡面に形成されていることで、図5に示すように、照明光や太陽光などの光が天面410で効果的に反射し、揮散体10の薬剤容器2の開口40から突き出た部分(特に根元部分)に反射光を照射する。これにより、揮散体10の薬剤容器2の開口40から突き出た部分(特に根元部分)が光るため、揮散体10をキラキラと輝いて見せることができる。よって、薬剤揮散器1の美観を向上することができる。天面410の全部に鏡面が形成されていると、天面410に当たった光を揮散体に多く反射するので好ましい。なお、天面410の少なくとも一部に鏡面が形成されている場合は、開口40付近が鏡面に形成されていると上記効果を発揮しやすい。
天面410は、本実施形態では金属光沢を有している。天面410が金属光沢を有していることにより、天面410によって照明光や太陽光などの光が反射されやすいものとされている。天面410の色は特に限定されるものではなく、シルバーやゴールドなど、種々の色にすることができる。天面410に色が付けられていると、天面410の色を揮散体10に映すことができるので、薬剤揮散器1の美観をより向上することができる。
天面410は、例えばキャップ4の少なくとも上面部41を金属製とすることで、金属光沢を有する鏡面に形成することができる。その他、キャップ4は例えば合成樹脂製やガラス製であるが、キャップ4の少なくとも上面部41に金属薄膜層を蒸着、メッキ、転写などの方法で形成したり、キャップ4の少なくとも上面部41に金属粒子を配合した金属インキを印刷や塗装したり、キャップ4の少なくとも上面部41に例えば金属箔などの金属光沢を有するシートを貼り付けたりなどすることで、天面410を金属光沢のある鏡面に形成することができる。
なお、天面410は、必ずしも金属光沢を有する鏡面である必要はなく、例えば合成樹脂製やガラス製のキャップ4の少なくとも上面部41を鏡面仕上げすることによって、金属光沢を有さない鏡面に形成してもよい。
上面部41の前記幅Dは、特に限定されるものではないが、大きい方が天面410によって照明光や太陽光などの光を多く反射させることができるため、2mm以上であることが好ましく、4mm以上であることがより好ましく、8mm以上であることがさらに好ましい。また、上面部41の前記幅Dは、特に限定されるものではないが、前記幅Dが大き過ぎると薬剤揮散器1自体が大きくなり、インテリア性に悪影響を及ぼす可能性があるため、50mm以下であることが好ましく、20mm以下であることがより好ましい。
揮散体10は、図1及び図2に示すように、長手形状を呈している。長手形状とは、一方向における長さが、前記一方向と直交する方向における長さよりも十分に長い形状をいう。揮散体10は、本実施形態では細い棒状を呈している。揮散体10の形状は、特に限定されるものではなく、長手方向に垂直な断面視で円形状、楕円形状、三角形状や四角形状などの多角形状など、種々の形状とすることができる。
なお、揮散体10は、必ずしも棒状を呈している必要はなく、例えば偏平な板状を呈していてもよいが、幅広の板状体(平板)よりも細い棒状体の方が、外周に平坦な面が少なく、薬剤容器2の天面410から反射した光を揮散体10が受けた際に、曲面や角などの平坦でない部分で光が乱反射して多数の方向に乱れ飛ぶ。そのため、揮散体10を一層キラキラと輝かせることができる。
揮散体10の長さ(長手方向の大きさ)は、下端が薬剤容器2の底に達した際に上端側の一部が薬剤容器2の上部の開口40から突き出る長さであれば、特に限定されるものではなく、薬剤容器2の大きさにもよるが、例えば110mm以上190mm以下とすることができる。
揮散体10の太さは、特に限定されるものではないが、細い方が揮散体10を数多く薬剤容器2に挿入することができ、数多くの揮散体10が薬剤容器2の天面410から反射した光を受けてキラキラと輝くため、美観を高める点で好ましい。一方で、揮散体10が細すぎると折れやすくなるため、揮散体10の太さは、1.0mm以上4.0mm以下とすることが好ましい。なお、揮散体10の太さは、揮散体10の長手方向に垂直な断面が内接する円の直径で定義することができる。
揮散体10は、長手方向に垂直な断面視において、図6に示すように、その外周に揮散体10の長手方向に延びるように形成された微細な筋状の溝11を少なくとも1つ備えていることが好ましい。本実施形態では、揮散体10の外周に、複数の溝11が周方向に間隔をあけて設けられている。溝11は、毛細管現象により液状薬剤Lを吸い上げることが可能であり、揮散体10において液状薬剤Lを長手方向に吸い上げ可能な流路とすることができる。溝11の形状は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、溝11の幅が溝の底11Aから外部空間側に向かうに連れて徐々に広がる形状を呈している。
また、外周の溝11により揮散体10の外面においては光を反射する面が多くなる。これにより、薬剤容器2の天面410から反射した光を揮散体10が受けた際に、光が乱反射して多数の方向に乱れ飛ぶ。そのため、揮散体10を一層キラキラと輝かせることができる。
揮散体10の溝11の幅(溝の底11Aにおける幅)Wは、特に限定されるものではないが、常温で液状薬剤Lを迅速に吸い上げることができるように、0.01mm以上0.15mm以下とすることが好ましい。また、揮散体10の溝11の深さHは、特に限定されるものではないが、溝11が深すぎると溝11の両側の突条12が折れやすくなる一方で、溝11が浅すぎると吸い上げることができる液状薬剤Lが少なくなるため、0.1mm以上1.0mm以下とすることが好ましい。
揮散体10は、溝11に代えて又は溝11に加えて、毛細管現象によって液状薬剤2を吸い上げることが可能な他の流路を備えていてもよい。例えば、揮散体10を中空構造とすることで、揮散体10の内部の長手方向に延びる空洞13を液状薬剤Lの流路とすることができる。この場合には、揮散体10の内周面に微細な溝をさらに設けてもよい。
揮散体10は、透明な材料で形成されることが好ましい。透明な材料は、無色及び有色のいずれであってもよい。揮散体10が透明な材料で形成されていることにより、揮散体10は、光の透過性(透光性)を有する。そのため、図5に示すように、薬剤容器2の天面410から反射した光を揮散体10が受けた際に、揮散体10に対して手前となる一方側(図5では左側)から照射される光が揮散体10で反射するだけでなく、揮散体10に対して奥となる前記一方側と反対の他方側(図5では右側)から照射される光が前記一方側に向けて揮散体10を透過する。これにより、前記一方側から揮散体10を見た際に揮散体10をより強く光らせることができる。
上述した揮散体10を形成する材料としては、例えばガラスや、透明な樹脂などを用いることができ、透明な樹脂としては、例えばポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、フッ化ビニリデン、ポリアミド、ポリスチレン、塩化ビニルなどを好ましく用いることができる。
揮散体10は、上述した揮散体10を形成するための材料を用いて一般的な公知の成形方法(例えば樹脂では押出し成形など、例えばガラスではドロー成形など)により形作ることができる。なお、揮散体10は、押し出し成形などで形成することで、一本物(1つの棒状体や板状体など)で構成することが好ましく、隙間や孔が全くあるいはほとんどない緻密体とすることが好ましい。これにより、揮散体10は内部に実質的に液状薬剤Lが含浸しないので、揮散体10が過剰に液状薬剤Lを保持した状態になることがなく、薬剤容器2内から液状薬剤Lがなくなると、揮散体10も直ちに保持している液状薬剤Lを失うため、使用終期を容易に把握することができる。また、揮散体10において、外周の溝11や内部の空洞12以外に液状薬剤Lが通る流路をなくすことができるので、揮散体10による液状薬剤Lの吸い上げ速度を所望の設定速度に保持することができる。
なお、揮散体10の材質は特に限定されるものではなく、揮散体10は、上述した材料以外で形成されてもよい。例えば、従来から揮散体10に用いられている公知の材料、例えばラタン、木、ドライ加工された植物、ポリマー繊維などで揮散体10を形成してもよい。ポリマー繊維の素材としては、液状薬剤Lを揮散できる素材であれば特に限定されるものではないが、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ビニロン、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン等)、ポリウレタンなどの合成繊維を好ましく用いることができる。なお、耐熱性、耐薬性の観点から、ポリエステル又はポリウレタンの繊維を使用することが好ましい。
以上、上述した構成の本実施形態の薬剤揮散器1によれば、薬剤容器2において、揮散体10を挿入するための開口40の周囲に位置した天面410が光を反射する鏡面に形成されているので、照明光や太陽光などの光が天面410で効果的に反射する。これにより、揮散体10の薬剤容器2の開口40から突き出た部分(特に根元部分)に反射光があたり、揮散体10が明るく照らされるため、揮散体10がキラキラと輝いたように見える。よって、薬剤揮散器1の美観を向上でき、薬剤揮散器1のインテリア性を高めることができる。
また、本実施形態の薬剤揮散器1によれば、揮散体10に反射光を照射する天面410が金属光沢を有しているので、天面410によって光が反射されやすくなる。これにより、天面410からの反射光によって揮散体10をより強く光らせることができ、薬剤揮散器1の美観を向上できる。加えて、天面410の金属光沢によって薬剤揮散器1を、高級感を持たせた外観とすることができる。よって、薬剤揮散器1のインテリア性をさらに高めることができる。
また、本実施形態の薬剤揮散器1によれば、揮散体10に反射光を照射する天面410が中央の開口40に向かうに連れて下降するように傾斜しているので、様々な方向からの光が天面410によって揮散体10の方向に反射されるため、反射された光が、天面410の内側の揮散体10の方に集まりやすい。これにより、天面410からの反射光によって揮散体10をより強く光らせることができ、薬剤揮散器1の美観を向上できる。よって、薬剤揮散器1のインテリア性をさらに高めることができる。なお、天面410はその外周縁から開口40に向かう方向に沿って平坦状をなすことで、天面410によって反射された光を高効率で揮散体10に向けて集光することができる。
また、本実施形態の薬剤揮散器1によれば、揮散体10が透光性を有しているので、揮散体10が天面410から反射した光を受けた際に、当該光を反射だけでなく透過させることができる。これにより、天面410からの反射光によって揮散体10をより強く光らせることができ、薬剤揮散器1の美観を向上できる。よって、薬剤揮散器1のインテリア性をさらに高めることができる。
また、本実施形態の薬剤揮散器1によれば、揮散体10が細い棒状体であるので、外周に平坦な面が少ない。これにより、揮散体10が天面410からの反射光を受けた際に、曲面や角などの平坦でない部分で光を乱反射させることができ、揮散体10を一層キラキラと輝かせることができる。よって、薬剤揮散器1のインテリア性をさらに高めることができる。
また、本実施形態の薬剤揮散器1によれば、揮散体10が外周に溝11を備えているので、揮散体10の外面においては光を反射する面が多くなる。これにより、揮散体10が天面410からの反射光を受けた際に、溝11で光を乱反射させることができ、揮散体10を一層キラキラと輝かせることができる。よって、薬剤揮散器1のインテリア性をさらに高めることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、天面410を開口40に向かうに連れて下降するように傾斜させるにあたり、天面410を平坦面としている。しかし、図7(A)に示すように、天面410を、その外周縁から開口40に向かう方向に沿って凹状に湾曲する凹面としてもよく、これによっても天面410によって反射された光を高効率で内側の揮散体10に向けて集光することができる。なお、天面410は、その外周縁から開口40に向かう方向に沿って凸状に湾曲する凸面としてもよい。
また、上記実施形態では、天面410を開口40に向かうに連れて下降するように傾斜させているが、天面410は必ずしも傾斜面とされている必要はなく、天面410の外周縁から開口40に向かう方向に沿って水平に延びて内側壁部43の鉛直面430Aと垂直をなす水平面としてもよい。なお、天面410を水平面とする場合には、図7(B)に示すように、光反射壁部44を天面410の外周縁に設けることが好ましい。
光反射壁部44は、上面部41の外周縁に、上面部41から上方に突き出るようにして一周にわたり設けられている。また、光反射壁部44は、少なくとも内周面440が光を反射する鏡面に形成されている。内周面440を鏡面とする方法は、天面410と同様である。
内周面が鏡面に形成された光反射壁部44が天面410の外周縁に立設されていることで、照明光や太陽光などの光が光反射壁部44の内周面440及び上面部41の天面410の順で反射したり、上面部41の天面410で反射した後に光反射壁部44の内周面440で反射したりするので、光を高効率で内側の揮散体10に向けて集光することができる。よって、揮散体10をより強く光らせることができ、薬剤揮散器1の美観を向上できるので、薬剤揮散器1のインテリア性をさらに高めることができる。
なお、光反射壁部44を天面410の外周縁に立設した図7(B)の実施形態においても、天面410を開口40に向かうに連れて下降するように傾斜させてもよい。
また、上記実施形態では、キャップ4の内側壁部43の内壁面430は上側に傾斜面430Bを含むが、内壁面430は鉛直面430Aのみで構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、薬剤容器2が容器本体3及びキャップ4で構成され、揮散体10を挿入するための開口40及び開口40を囲む天面410がキャップ4に備えられているが、薬剤容器2を容器本体3のみで構成してもよい。その場合は、例えば容器本体3の首部31の上端の開口から揮散体10を容器本体3内に挿入するようにし、当該開口を囲む首部31の上端面又は肩部32の上面部32Aの上面を天面として、当該天面を鏡面に形成するなど、揮散体10を挿入するための開口及び開口を囲む天面を容器本体3に備えさせることができる。
1 薬剤揮散器
2 薬剤容器
3 容器本体
4 キャップ
10 揮散体
11 溝
30 収容空間
40 開口
44 光反射壁部
410 天面
440 内周面
L 液状薬剤

Claims (8)

  1. 上部に開口を有するとともに内部に液状薬剤の収容空間を有する薬剤容器と、
    一端側の一部が前記開口から突き出るように他端側の一部が前記開口から前記薬剤容器に挿入される1又は複数の揮散体と、を備え、
    前記薬剤容器は、前記開口を囲む天面を備えており、
    前記天面の少なくとも一部は、光を反射する鏡面に形成されている、薬剤揮散器。
  2. 前記天面は、金属光沢を有している、請求項1に記載の薬剤揮散器。
  3. 前記天面は、その外周縁から前記開口に向かうに連れて下降するように傾斜している、請求項1又は2に記載の薬剤揮散器。
  4. 前記天面は、その外周縁から前記開口に向かう方向に沿って平坦状をなす又は凹状に湾曲する、請求項3に記載の薬剤揮散器。
  5. 内周面が光を反射する鏡面に形成された光反射壁部が、前記天面の外周縁に立設されている、請求項1〜4のいずれかに記載の薬剤揮散器。
  6. 前記揮散体は、透光性を有する、1〜5のいずれかに記載の薬剤揮散器。
  7. 前記揮散体は、棒状体である、請求項1〜6のいずれかに記載の薬剤揮散器。
  8. 前記揮散体は、外周に長手方向に延びるように形成された少なくとも1つの溝を備える、請求項1〜7のいずれかに記載の薬剤揮散器。
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