JPS6337969Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は合成樹脂を基材とした板状の芳香剤に関
し、それを壁掛けなどの装飾品としても使用可能
にすることで、任意の場所での使用を可能にする
ものである。

塩化ビニール、エチレン酢酸ビニール共重合
物、ポリエステル、ポリアミドなどの樹脂に香料
が気散可能に添加された微香性の板状の芳香剤は
すでに公知であるが、これは板状であるために、
容器内などに入れにくく、使用時の体裁の問題が
ある。

本案は、板状芳香剤に壁掛け、その他の装飾品
を兼ねさせることで、それを体裁よく使用するこ
とを可能にしたものである。これを図面の実施例
について説明すると、１は透明の芳香板で、その
片面は個々の隆起部若しくはへこみ部がダイヤカ
ツト状に多面カツトされた凹凸面２とされてい
る。芳香板表面を多面カツト状の凹凸面としたの
は、芳香板１前面若しくは背面から入射する光を
該カツト面で屈折、反射させる為である。尚、
個々の凹部及び凸部の大きさは略同一の大きさに
設定することも勿論可能であるが、不均一な大き
さに設定してモザイク的な態様とすることもでき
る。３は透明な合成樹脂製のシートで、その表面
は装飾が施されて、芳香板１の平滑面側に接着ま
たは熱溶着で固着されている。シート３の装飾
は、その表面に直接に印刷または印刷を施したフ
イルムやエツチングをした金属板などの装飾板４
を接着などで固着して間接的に行うなど任意であ
る。

この板状芳香剤は、それを壁面につるすか、テ
ーブル上に立掛けるなどして使用し、芳香板１に
添加された香料が徐々に気散するものである。そ
して、芳香板１は、透明にされかつその表面はダ
イヤカツト等の多面カツトされた凹凸面２にな
り、その反対の面に固着されたシート３には印刷
その他で装飾が施され、使用時には、シート３に
施された装飾を芳香板１を通して見ることができ
るから、一見して壁掛けなどと認識され、各種の
用途の室内などにおいて違和感なく使用できる。
また芳香板の表面は多面カツトされた凹凸面を形
成しているから、該カツト面に入射若しくは透過
する光はカツト面で反射、屈折し、シートに施さ
れた装飾をあたかも立体像のように見せ掛けるこ
とができ、更にシート背後から照明をした場合に
はシートは透明であるから、シートに施された装
飾はステンドグラス風に見せることもできる。

芳香板１は合成樹脂に香料が添加され、かつそ
れを気散可能にしているから、芳香板１自体に
は、本来の合成樹脂が有している硬度がなくな
り、柔軟性を有したものになつている。しかし、
本案は、芳香板１の裏面にシート３を固着したか
ら、シート３として必要な硬度を有するものを使
用し、シート３の硬度で芳香板１を補強すれば、
芳香剤を立て掛けるなど任意の状態で体裁よく使
用しうる。また、シート３は、芳香板１の香料を
遮断するから、板状芳香剤を家具などにつり下げ
たときに、芳香板１の香料で家具などの途装面を
おかすことをシート３で防ぐことができ、任意の
場所で使用しうる。

芳香板１の表面は凹凸面２にされて、その表面
積が大きくなつているから、香料の発散面積が大
きくなり、必要量の香料を発散させることが容易
である。また、芳香板１の表面は多面カツト状の
凹凸面にされているから、それを透過する光線は
カツト面で種々に屈折する。したがつて、シート
３に施された装飾が立体感を有したものとなり、
装飾品としての価値が高く、インテリアとして使
用可能であるから、室内における使用場所の制約
も少なく使用しやすい。

芳香板１が透明で、その表面が凹凸であり、か
つシート３も透明であるから、シート３側から、
それと芳香板１とを光線が透過する状態にして使
用すれば、芳香板１の凹凸面２のためにシート３
の装飾は背後からの光によつてステンドグラス風
に見えるから、豪華な印象を与えることができ、
より使用場所の制約もなくなつて、室内での使用
が容易となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示し、第１図は側面図、
第２図と第３図はそれぞれ異なつた例の一部を切
除した斜視図である。 １……芳香板、２……凹凸面、３……シート、
４……装飾板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 芳香を気散する透明な芳香板の片面を多面カ
   ツトされた凹凸面に形成するとともに、その他
   面に、透明で装飾が施こされたシートを固着し
   てなる板状芳香剤。 ２ シートの装飾が、印刷でされた実用新案登録
   請求の範囲の記載１の板状芳香剤。 ３ シートの装飾が、それに固着された装飾板に
   設けられた孔で形成された実用新案登録請求の
   範囲の記載１の板状芳香剤。