JP4725219B2 - 検査用ソケット及び磁気センサの検査方法 - Google Patents

検査用ソケット及び磁気センサの検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4725219B2
JP4725219B2 JP2005205493A JP2005205493A JP4725219B2 JP 4725219 B2 JP4725219 B2 JP 4725219B2 JP 2005205493 A JP2005205493 A JP 2005205493A JP 2005205493 A JP2005205493 A JP 2005205493A JP 4725219 B2 JP4725219 B2 JP 4725219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic sensor
inspection
magnetic field
socket
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005205493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007026807A (ja
Inventor
隆嗣 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2005205493A priority Critical patent/JP4725219B2/ja
Publication of JP2007026807A publication Critical patent/JP2007026807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4725219B2 publication Critical patent/JP4725219B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connecting Device With Holders (AREA)

Description

本発明は、検査用ソケット及び磁気センサの検査方法に関する。
特許文献1には、ヘルムホルツコイルを有する磁界発生装置によりパッケージ封入後の磁気センサを検査する方法が開示されている。この検査方法では、LSIテスタ等の測定装置に接続された検査用ソケットに磁気センサを取付け、磁界発生装置のヘルムホルツコイルにより磁気センサに磁界を印加し、測定装置により磁気センサの出力信号を検査用ソケットを介して測定することにより、磁気センサを検査する。
しかしながら、特許文献1に記載の検査方法では、磁界発生装置と測定装置の2つの検査装置を用いるため、磁気センサの検査工程は複雑化し、検査システムは大型化する。この結果、磁気センサの製造コストが増大するという問題がある。
特開平9−50601号公報
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、磁気センサの製造コストを低減できる検査用ソケット及び磁気センサの検査方法を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するための検査用ソケットは、磁気センサに磁界を印加するためのコイルと、前記磁気センサの出力を検出するための接触子と、を備える。
コイルに電流を供給することにより磁気センサに磁界を印加することができ、また磁気センサに接触している接触子を介して磁気センサの出力を検出することができる。すなわち、検査用ソケットに磁気センサを取付けるだけで、磁気センサを検査することができる。この結果、磁気センサの検査工程を簡素化でき、検査システムを小型化できるため、磁気センサの製造コストを低減することができる。
(2)前記磁気センサに磁界を方向可変に印加するための複数の前記コイルを備えてもよい。
複数のコイルに供給する電流を制御することにより磁気センサに外部磁界を方向可変に印加することができる。この結果、複数方向の外部磁界に対する磁気センサの出力を簡素な工程で検査することができる。
(3)前記接触子を間に挟んで複数組の前記コイルが配置され、複数組の前記コイルが互いに平行に配列されてもよい。
接触子を間に挟んだ複数組のコイルが互いに平行に配列されているため、複数組のコイルにより互いに平行な磁界を接触子近傍に発生させることができる。この結果、検査用ソケットに取付けた磁気センサに均一な外部磁界を印加することができるため、磁気センサの検査精度を高めることができる。
(4)前記接触子が非磁性化されていもよい。
接触子を非磁性化することにより、コイルにより発生させた磁界で接触子が磁化されることを防止できる。
(5)上記目的を達成するための磁気センサの検査方法は、検査用ソケットの接触子に磁気センサの出力端子を接触させた状態において、前記検査用ソケットに設けられたコイルに電流を供給することにより前記磁気センサに磁界を印加し、前記接触子を介して前記磁気センサの出力信号を検出する。
検査用ソケットに設けられたコイルに電流を供給することにより磁気センサに磁界を印加し、磁気センサの出力端子に接触させた接触子を介して磁気センサの出力信号を検出することにより、磁気センサの検査を行うことができる。検査用ソケットに磁気センサを取付けるだけで、磁気センサを検査できるため、磁気センサの検査工程を簡素化でき、検査システムを小型化することができる。
(6)複数の前記コイルに供給する電流を変化させることにより前記磁気センサに印加する前記磁界の方向を変化させ、前記磁界の方向毎に前記接触子を介して前記磁気センサの出力信号を検出する段階を更に含んでもよい。
検査用ソケットに設けられた複数のコイルに供給する電流を変化させることにより磁気センサに印加する磁界の方向を変化させ、磁界の方向毎に接触子を介して前記磁気センサの出力信号を検出することにより、複数方向の外部磁界に対する磁気センサの出力を簡素な工程で検査することができる。
以下、本発明の実施の形態を複数の実施例に基づいて説明する。各実施例において同一の符号が付された構成要素は、その符号が付された他の実施例の構成要素と対応する。
(第一実施例)
図2は本発明の第一実施例による検査システムを示す模式図である。
本発明の第一実施例による検査システム1は、検査用ソケット100、サブ基板200、メイン基板210、テストステーション220、テスタ本体230等から構成され、パッケージ封入後の磁気センサの検査、いわゆる出荷検査を行う。以下、検査システム1は、磁気センサが搭載された磁気センサモジュールを検査対象とするものとして説明する。しかし検査システム1の検査対象である電子デバイスは、磁気センサを少なくとも1つ有していればよい。
検査用ソケット100には、検査対象である磁気センサモジュール300が収容される(図1参照)。検査用ソケット100は、サブ基板200に固定され、サブ基板200と電気的に接続されている。具体的には例えば、検査用ソケット100の入出力ピンは、サブ基板200の端子にはんだ付けされている。サブ基板200は、メイン基板210に固定され、メイン基板210と電気的に接続されている。具体的には例えば、サブ基板200はメイン基板210に着脱自在にコネクタ接続されている。メイン基板210はテストステーション220に固定され、テストステーション220の内部回路と電気的に接続されている。テストステーション220は、テスタ本体230とケーブル240で接続されている。尚、検査用ソケット100とサブ基板200、サブ基板200とメイン基板210、メイン基板210とテストステーション220は例示した接続方法以外の方法で電気的に接続されてもよい。例えば、検査用ソケット100とサブ基板200は、着脱自在にコネクタ接続されてもよいし、サブ基板200とメイン基板210は、はんだ付けされてもよいし、メイン基板210とテストステーション220は、はんだ付けされてもよい。また検査用ソケット100は、サブ基板200を介さずメイン基板210に接続されていてもよいし、サブ基板200及メイン基板210を介さずテストステーション220に接続されてもよい。
図3は第一実施例による検査システムの検査対象である磁気センサモジュールのブロック図である。
磁気センサモジュール300は、磁気センサ302、磁気センサ304、アナログ・ディジタル変換器(以下A/D変換器という。)320、メモリ330、ディジタル信号処理部340、電源部350等から構成されている。
磁気センサ302と磁気センサ304は、外部磁界の方向に応じたアナログ信号を出力し、それらの感度方向は互いに直交している。以下、磁気センサ302と磁気センサ304の両方を示す場合は「磁気センサ」という。
A/D変換器320は、磁気センサが出力するアナログ信号をディジタル信号に変換する。メモリ330は、磁気センサの補正値、温度補償値などの各種データが格納される不揮発性のメモリである。
ディジタル信号処理部340は、端子361に入力されるクロック信号に同期して各種の信号処理を行う。例えばディジタル信号処理部340は、磁気センサの出力、メモリ330に格納されている補正値、温度補償値等から外部磁界の方向を示す信号(以下、角度信号という。)を生成し、端子362に角度信号を出力したり、メモリ330に各種データを書き込んだり、メモリ330から各種データを読み出す。
電源部350は、端子363に印加される電圧を入力として、磁気センサモジュール300の各部に電源電圧を供給する。以下、端子361から端子363以外の端子を含む全ての端子を示す場合は、端子360という。
図1は、第一実施例に係る検査システムの検査時における検査ソケット近傍の拡大図である。図4は、第一実施例に係る検査ソケットの平面図である。
検査用ソケット100は、アダプタソケット110、ソケット本体120、コイル161からコイル164(図4参照)等から構成されている。
ソケット本体120は、基部130、蓋部140、接触子としての入出力端子150等から構成されている。基部130には、磁気センサモジュール300を収容するための凹部132が形成されている。入出力端子150は、磁気センサモジュール300の端子360の配列に応じて、基部130の凹部132内に配置されている。入出力端子150は、検査時、磁気センサモジュール300の端子360に接触する。この結果、テスタ本体230は、入出力端子150を介して磁気センサモジュール300と導通する。入出力端子150をはじめ、検査用ソケット100の金属部品は、非磁性化されていることが望ましい。金属部品を非磁性化することにより、コイル161からコイル164により発生させる磁界により金属部品が磁性化するのを防止できる。この結果、磁気センサの検査精度を高めることができる。尚、入出力端子150は、磁気センサモジュール300の端子360に接触可能な形状であればよく、図面に例示した形状に限定されるものではない。
蓋部140は、凹部132開放する姿勢(図1に点線で示す蓋部参照)から凹部132を閉塞する姿勢(図1に実線で示す蓋部参照)まで揺動可能に基部130に連結されている。蓋部140が凹部132を閉塞する姿勢では、入出力端子150に磁気センサモジュール300の端子360を密着させる方向に、蓋部140は磁気センサモジュール300を押圧する。この結果、入出力端子150に磁気センサモジュール300の端子360を確実に接触させることができる。尚、蓋部140は、基部130に連結されていなくてもよい。その場合、蓋部140は、凹部132を閉塞する姿勢で基部130にピン留め等により固定される。また、入出力端子150に磁気センサモジュール300の端子360を確実に接触させることができるのであれば、ソケット本体120は、蓋部140を有していなくてもよい。
コイル161からコイル164はアダプタソケット110に固定されている。コイル161からコイル164は、ソケット本体120の基部130の中心を回転中心として互いに90度回転した位置に配置されている。以下、コイル161からコイル164の全てを示す場合は「コイル」という。また、コイル161からコイル162に向かう方向を「X方向」(矢印X参照)、コイル163からコイル164に向かう方向を「Y方向」(矢印Y参照)という。以下、コイル161からコイル164の全てを示す場合は「コイル」という。尚、断面円形状のコイルを図示して説明したが、コイルの形状はこれに限定されない。例えばコイルは、図5に示すように断面楕円状でもよい。
コイル161とコイル162はコイルの内側に互いに逆向きの磁界が発生するように電気的に接続されている。したがって、コイル161及びコイル162に電流を供給するとX方向または−X方向(X方向と逆方向)の磁界SF1が生じる。一方、コイル163と164はコイルの内側に互いに逆向きの磁界が発生するように電気的に接続されている。したがって、コイル163及び164に電流を供給するとY方向または−Y方向(Y方向と逆方向)の磁界SF2が生じる。この結果、入出力端子150近傍に磁界SF1と磁界SF2による合成磁界CF1が形成することができる。合成磁界CF1の大きさと方向は磁界SF1及び磁界SF2の大きさと向きにより決まる。したがって、コイル161からコイル164に供給する電流を制御することにより、入出力端子150近傍に任意の大きさ及び任意の方向の合成磁界CF1を発生させることができる。
図6に示すように、例えば入出力端子150近傍における磁界の方向がX方向と角度θをなす大きさmの合成磁界CF1(図6(A)参照)を発生させるためには、次式(1)に示す電流I1(図6(B)参照)をコイル161及び162に供給し、次式(2)に示す電流I2(図6(C)参照)をコイル163及び164とに供給すればよい。
I1=aCOSθ ・・・(1)
I2=aSINθ ・・・(2)
ここで次式(1)及び次式(2)では、I1の絶対値とI2の絶対値とがそれぞれコイル161及びコイル162とコイル163及びコイル164とに供給する電流I1と電流I2の大きさを表す。またI1の符号とI2の符号とがそれぞれコイル161及びコイル162とコイル163及びコイル164とに供給する電流I1と電流I2の向きを表す。以下、合成磁界CF1の方向をX方向となす角度θで表す。尚、合成磁界CF1の大きさmは、電流I1及び電流I2の最大電流値aに相関し、その関係はコイル161からコイル164の巻線数等により決まる。
図1に示すソケット本体120は、アダプタソケット110に着脱自在に接続されている。この結果、入出力端子150が磁気センサモジュール300の端子360との摩擦により摩耗したとき、ソケット本体120のみを交換することができる。しかし検査用ソケット100は、ソケット本体120にコイルが配置され、アダプタソケット110を備えていなくてもよい。
図2に示すテスタ本体230は、磁気センサモジュール300に検査信号を検査用ソケット100の入出力端子150を介して入力したり、検査用ソケット100のコイルに磁界を発生させたり、検査信号に対する磁気センサモジュール300の応答信号を検査用ソケット100を介して取得することにより、磁気センサモジュール300の検査を行う。上述の応答信号が請求項に記載の「磁気センサの出力信号」に相当する。
図7は、検査システム1による磁気センサモジュール300の出荷検査を説明するためのフローチャートである。
まず、テスタ本体230は、ゼロ磁場調整を行う(ステップS100参照)。具体的にはテスタ本体230は、磁界SF1及び磁界SF2により磁気センサモジュール300に印加されているノイズ磁界を打ち消すために必要なコイルへの供給電流値(以下、ゼロ磁場補正値という。)を取得する。ここでノイズ磁界とは、地磁気や電気機器が発生させている磁界のことである。
例えば、ゼロ磁場調整は以下のように行われる。はじめに、外部磁界が取り除かれた状態(以下、ゼロ磁場状態という。)の出力が既知の磁気センサモジュール300を検査用ソケット100に取付ける。テスタ本体230は、コイルへの供給電流値を変化させながら、磁気センサモジュール300の応答信号がゼロ磁場状態を示したときの供給電流値をゼロ磁場補正値として読み取る。そしてテスタ本体230は、検査システム1の記憶装置、例えばテスタ本体230に搭載されている図示しないメモリ等にゼロ磁場補正値を格納する。ここでテスタ本体230による磁気センサモジュール300の応答信号の測定は、磁気センサモジュール300の端子360に接触させた入出力端子150を介してテスタ本体230が磁気センサモジュール300の出力を読み取ることにより行われる。応答信号の測定方法についての詳細は後述する。尚、ゼロ磁場調整は常に行う必要はなく、例えば所定回数の検査毎に行えばよい。またゼロ磁場調整は、入出力端子150近傍にガウスメータ等の磁場測定装置を配置し、磁場測定装置により外部磁界を計測することにより行ってもよい。
ステップS102では、検査用ソケット100に磁気センサモジュール300を取付ける(参照)。この結果、磁気センサモジュール300の端子360が検査ソケット100の入出力端子150に接触し、磁気センサモジュール300は入出力端子150を介してテスタ本体200と導通する。
ステップS104では、テスタ本体230は、磁気センサモジュール300に合成磁界CF1を印加することなく、磁気センサモジュール300の検査を行う。図8は、ステップS104の検査の流れを示すフローチャートである。
まず、テスタ本体230はオープン・ショートテストを行う(ステップS200参照)。オープン・ショートテストでは、テスタ本体230は、既存の検査方法により磁気センサモジュール300に開放又は短絡した配線があるか否かを検査する。既存の検査方法とは、例えば所定端子360に電流を供給することによりその端子360間の導通を判定する方法やバンダリスキャン等の検査方法のことである。
次に、テスタ本体230はリーク電流テストを行う(ステップS202参照)。リーク電流テストでは、テスタ本体230は、検査用ソケット100の入出力端子150を介して磁気センサモジュール300の所定端子360間に電圧を印加することによりリーク電流を測定し、この測定結果に基づいて磁気センサモジュール300の正常、異常を判定する。
次に、テスタ本体230はファンクションテストを行う(ステップS204参照)。ファンクションテストでは、テスタ本体230は、磁気センサモジュール300のディジタル信号処理部340が仕様どおりに作動しているか否かを検査する。
具体的には例えば、ファンクションテストは以下のように行われる。検査システム1は、複数パターンの検査信号と、正常なディジタル信号処理部340にそれらの検査信号を入力した際に出力される応答信号(以下、正常時応答信号)とを上述した記憶装置に記憶させている。テスタ本体230は、検査用ソケット100の入出力端子150を介して磁気センサモジュール300の端子363に電源電圧を印加し、端子361にクロック信号を入力し、端子362に検査信号を入力する。この結果、ディジタル信号処理部340は検査信号に応じた応答信号を端子362に出力する。テスタ本体230は、検査用ソケット100の入出力端子150を介してこの応答信号を読み取る。そしてテスタ本体230は、ディジタル信号処理部340が出力した応答信号と正常時応答信号とを比較することにより、ディジタル信号処理部340の正常、異常を判定する。テスタ本体230は、記憶装置に記憶されている複数パターンの検査信号とそれに対応する正常時応答信号とを用いて、上述した一連の処理を繰り返すことにより、ディジタル信号処理部340の複数機能を検査する。
以上説明したステップS104の検査が終了すると、テスタ本体230は磁気センサモジュール300の磁気センサの検査を行う(図1のステップS106参照)。磁気センサの検査では、ファンクションテストに引き続き、磁気センサモジュール300に電源電圧とクロック信号を供給した状態で、磁気センサモジュール300に合成磁界CF1を印加する。
図9は、磁気センサの検査の流れを示すフローチャートである。
ステップS300からステップS302では、テスタ本体230は感度テストを行う。具体的には例えば、テスタ本体230は磁気センサに感度範囲下限の大きさの外部磁界を印加する(ステップS300参照)。より具体的には、テスタ本体230は、ゼロ磁場補正値を加味した電流をコイルに供給することにより、磁気センサに感度範囲下限の大きさの外部磁界が印加されるような合成磁界CF1を発生させる。次に、テスタ本体230は、検査用ソケット100の入出力端子150を介して磁気センサモジュール300の応答信号を読み取り、読み取った応答信号が印加中の外部磁界に応じた応答信号であるか否かを判別することにより、磁気センサの感度を検査する。そしてテスタ本体230は、検査システム1の記憶装置に感度テストの検査結果を格納する(ステップS302参照)。
ステップS304からステップS308では、テスタ本体230は直交度テストを行う。具体的には例えば、テスタ本体230は磁気センサに0度の外部磁界を印加する(ステップS304参照)。より具体的にはテスタ本体230は、ゼロ磁場補正値を加味した電流をコイル161からコイル164に供給することにより、0度の外部磁界が磁気センサに印加されるような合成磁界CF1を発生させる。次に、テスタ本体230は、磁気センサ302の出力を示す応答信号と磁気センサ304の出力を示す応答信号とをディジタル信号処理部340に出力させて、それらの応答信号を検査用ソケット100の入出力端子150を介して読み取る(ステップS306参照)。次に、テスタ本体230は、読み取った応答信号から磁気センサ302の出力と磁気センサ304の出力の直交度を特定する。そしてテスタ本体230は、検査システム1の記憶装置に磁気センサ302の出力と磁気センサ304の出力の直交度を格納する(ステップS308参照)。尚、直交度テストにおいて印加する外部磁界の方向は0度以外の方向でもよい。また、複数方向に印加した外部磁界に対する応答信号から磁気センサ302の出力と磁気センサ304の出力の直交度を判定してもよい。
ステップS310からステップS318では、テスタ本体230は、所定間隔で360度の範囲の外部磁界を磁気センサモジュール300印加し、異なる方向の外部磁界を磁気センサモジュール300に印加する度に、その外部磁界に対する応答信号としての角度信号を読み取る。このテストでは、読み取った角度信号から例えばX方向、Y方向座標面内に出力の方位円を取得する。そして方位円の中心が理想的な方位円の中心からずれていないか、方位円が閉じているか、方位円が楕円になっていないか等を確認する。以下、ステップS308からステップS318の処理を、検出角度テストという。
はじめに、テスタ本体230は未測定の方向の外部磁界を磁気センサモジュール300に印加する(ステップS310参照)。例えばテスタ本体230は、22.5度の間隔で360度の範囲の外部磁界に対する応答信号を測定する場合、0度、22.5度、45.0度、・・・、337.5度の外部磁界をこの順番で発生させる。
次に、テスタ本体230は、検査用ソケット100の入出力端子150を介して磁気センサモジュール300の応答信号を読み取る(ステップS312参照)。
次に、テスタ本体230は、磁気センサモジュール300から応答信号が出力されたか否かを判定する(ステップS314参照)。磁気センサモジュール300からの出力があった場合、テスタ本体230はステップS316の検査工程に進む。磁気センサモジュール300からの出力がなかった場合、テスタ本体230は磁気センサモジュール300が故障しているとみなす。その場合、テスタ本体230は、未測定の方向の外部磁界があったとしても、磁気センサモジュール300の測定を中止する。尚、テスタ本体230は、磁気センサモジュール300からの出力がなくても、測定を継続してもよい。
ステップS316では、テスタ本体230は、検査システム1の記憶装置に読み取った応答信号を格納する。
次に、テスタ本体230は全方向の外部磁界に対する応答信号を測定したか否かを判断する(ステップS318参照)。未測定の方向の外部磁界があると判断した場合、テスタ本体230はステップS310の検査工程に戻る。全方向の外部磁界に対して測定済みであると判断した場合、テスタ本体230は、コイルへの電流供給を停止することにより、合成磁界CF1を取り除く(ステップS320参照)。尚、合成磁界CF1を取り除くタイミングは、全方向の外部磁界に対する応答信号を測定した後であればいつでもよい。
ステップS322では、テスタ本体230は、磁気センサが全方向の外部磁界に対して適正な信号を出力したか否かを判定し、その判定結果を検出角度テストの検査結果として検査システム1の記憶装置に格納する。具体的には例えば、テスタ本体230は、直交度テストの検査結果を加味しながら、測定した応答信号と印加した外部磁界に対する理想的な応答信号との誤差に基づいて、磁気センサの全方向の外部磁界に対する出力信号を評価する。
以上説明した検出角度検査が終了すると、テスタ本体230は、図1に示すステップS108の検査工程に進む。
ステップS108では、テスタ本体230は、各種テストの検査結果に応じた磁気センサの補正値を磁気センサモジュール300のメモリ330に書き込む。
ステップS110では、テスタ本体230は電源電流を検査する。具体的には例えば、テスタ本体230は所定動作時の磁気センサモジュール300の消費電流を測定する。所定動作時とは、例えば磁気センサモジュール300の未作動時、角度信号読み取り時などである。テスタ本体230は、測定された消費電流と正常な磁気センサモジュール300の消費電流とを比較することにより、電源電流の正常、異常を判定する。
ステップS112では、磁気センサモジュール300を検査用ソケット100から取り外す。
以上説明したように、検査システム1による磁気センサモジュール300の出荷検査では、磁気センサモジュール300の検査用ソケット100への1回の取付けで、磁気センサモジュール300のディジタル信号処理部340の検査と磁気センサの検査と磁気センサの補正値のメモリ330への書き込みとを行うことができる。このように磁気センサモジュール300の検査工程を簡素化できるため、磁気センサモジュール300の製造コストを低減することができる。
尚、第一実施例に係るウェハ検査の各テストにおける検査結果が不良を示す場合、テスタ本体200は、そのテスト以降の検査を行わず、未検査の磁気センサモジュール300の検査に移ってもよい。
また、テスタ本体200は、テスト毎に検査結果を判定しなくてもよい。
(第二実施例)
第二実施例による検査システムの構成要素は、検査用ソケットを除いて第一実施例による検査システム1の対応する構成要素と実質的に同一である。
図10は、第二実施例に係る検査用ソケットの平面図である。
第二実施例に係る検査用ソケット400の構成要素は、コイル461から468を除き、第一実施例に係る検査用ソケット100の対応する構成要素と実質的に同一である。
コイル461から468は、第一実施例に係るコイル161から164と同様に、検査用ソケット400のアダプタソケットに固定されている。
コイル461とコイル462は、検査用ソケット400の入出力端子150を挟んで両側に配置され、第一実施例に係るコイル161とコイル162の接続と同様に接続されている。コイル461とコイル462は、電流供給により検査用ソケット400の入出力端子150近傍に磁界MF1を発生させる。コイル463とコイル464は、磁界MF1と同一方向の磁界MF2を入出力端子150近傍に発生するように、入出力端子150を挟んで両側に配置され接続されている。
コイル465とコイル466は、磁界MF1及び磁界MF2と直交する磁界MF3を検査用ソケット400の入出力端子150近傍に発生するように、入出力端子150を挟んで両側に配置され接続されている。コイル467とコイル468は、磁界MF3と同一方向の磁界MF4を検査用ソケット400の入出力端子150近傍に発生するように、入出力端子150を挟んで両側に配置され接続されている。以下、コイル461からコイル462に向かう方向をX2方向(矢印X2参照)、コイル465からコイル466に向かう方向をY2方向(矢印Y2参照)という。
このように検査用ソケット400の入出力端子150を挟んで両側にコイルを2つずつ配置することにより、検査用ソケット400の入出力端子150の先端近傍に磁界MF1及び磁界MF2によるX2方向の均一な磁界を印加することができ、複数の検査用ソケット400の入出力端子150の先端近傍に磁界MF3及び磁界MF4によるY2方向の均一な磁界を印加することができる。尚、コイルは検査用ソケット400の入出力端子150を挟んで両側に3つ以上配置してもよい。
(第三実施例)
第三実施例による検査システムの構成要素は、検査用ソケット除いて第一実施例による検査システム1の対応する構成要素と実質的に同一である。
図11は、第三実施例に係る検査用ソケットの平面図である。図12は、第三実施例に係る検査システムの検査用ソケット近傍の拡大図である。
第三実施例に係る検査用ソケット500は、第二実施例に係る検査用ソケット400の構成要素に加えて、コイル561を備える。コイル561はアダプタソケットに固定されている。コイル561に電流を供給することにより、検査用ソケット500の入出力端子150近傍にZ3方向(図12の矢印Z3参照)の磁界MF5を発生させることができる。
以上説明した第三実施例に係る検査用ソケット500によると、磁界MF1から磁界MF5を制御することにより、3次元に任意の方向の合成磁界を検査用ソケット500の入出力端子150近傍に形成することができる。
尚、図13に示す検査用ソケット600のように、検査ソケットは、第一実施例に係る検査用ソケット500(図5参照)の構成要素に加えて、コイル561を備えてもよい。
第一実施例による検査システムの検査用ソケット近傍の拡大図。 第一実施例による検査システムの模式図。 第一実施例に係る磁気センサモジュールのブロック図。 第一実施例に係る検査用ソケットの平面図。 第一実施例に係る検査用ソケットの変形例の平面図。 合成磁界とコイルへの供給電流との関係を説明するための模式図。 第一実施例に係るウェハ検査の流れを示すフローチャート。 磁界を印加することなく行う検査の流れを示すフローチャート。 磁界を印加しながら行う磁気センサの検査の流れを示すフローチャート。 第二実施例に係る検査用ソケットの平面図。 第三実施例に係る検査用ソケットの平面図。 第三実施例による検査システムの検査用ソケット近傍の拡大図。 第三実施例に係る検査用ソケットの変形例の平面図。
符号の説明
100、400、500、600 検査用ソケット、150 入出力端子(接触子)、161〜164、 コイル、302、304 磁気センサ、461〜468 コイル、561 コイル

Claims (2)

  1. 蓋部を有するソケットと、前記ソケット内に配置される磁気センサの周囲において全ての軸が互いに平行な姿勢で配列されるとともに前記ソケット内に固定された複数のコイルと、前記磁気センサに接触し前記磁気センサの出力を検出するための接触子と、を備える検査用ソケットの前記ソケット内に前記磁気センサを配置するとともに前記接触子に前記磁気センサの出力端子を接触させ、
    前記磁気センサを間において互いに反対側に配置された前記コイルの軸に互いに逆向きの磁界を発生させることによって、前記軸と直交するとともに前記蓋部と平行な方向の磁界を前記磁気センサに印加し
    複数組の前記コイルに供給する電流を変化させることにより前記磁界の方向を変化させ合成磁界とし、
    前記接触子近傍に発生した前記合成磁界の方向毎に前記接触子を介して前記磁気センサの出力信号を検出する、
    磁気センサの検査方法
  2. 前記接触子および前記蓋部が非磁性化されている、請求項1に記載の磁気センサの検査方法。
JP2005205493A 2005-07-14 2005-07-14 検査用ソケット及び磁気センサの検査方法 Expired - Fee Related JP4725219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005205493A JP4725219B2 (ja) 2005-07-14 2005-07-14 検査用ソケット及び磁気センサの検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005205493A JP4725219B2 (ja) 2005-07-14 2005-07-14 検査用ソケット及び磁気センサの検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007026807A JP2007026807A (ja) 2007-02-01
JP4725219B2 true JP4725219B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=37787337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005205493A Expired - Fee Related JP4725219B2 (ja) 2005-07-14 2005-07-14 検査用ソケット及び磁気センサの検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4725219B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019036581A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 株式会社東栄科学産業 電磁石
JP7011668B2 (ja) * 2017-12-27 2022-01-26 旭化成エレクトロニクス株式会社 磁気センサモジュール及びこれに用いるicチップ
JPWO2019131816A1 (ja) * 2017-12-27 2020-12-17 旭化成エレクトロニクス株式会社 磁気センサモジュール
JP7339119B2 (ja) * 2019-10-18 2023-09-05 旭化成エレクトロニクス株式会社 磁気センサの検査装置、磁気センサの検査方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6255977A (ja) * 1985-09-05 1987-03-11 Nippon Denso Co Ltd 磁気センサチツプの検査方法
JPH05264511A (ja) * 1992-03-23 1993-10-12 Hitachi Ltd 磁性流体応用材料検査装置及び方法
JPH08213127A (ja) * 1995-02-06 1996-08-20 Japan Aviation Electron Ind Ltd 極低温用icコネクタ
JP2004151056A (ja) * 2002-11-01 2004-05-27 Hitachi Metals Ltd 弱磁界発生装置および磁界センサの検査方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6255977A (ja) * 1985-09-05 1987-03-11 Nippon Denso Co Ltd 磁気センサチツプの検査方法
JPH05264511A (ja) * 1992-03-23 1993-10-12 Hitachi Ltd 磁性流体応用材料検査装置及び方法
JPH08213127A (ja) * 1995-02-06 1996-08-20 Japan Aviation Electron Ind Ltd 極低温用icコネクタ
JP2004151056A (ja) * 2002-11-01 2004-05-27 Hitachi Metals Ltd 弱磁界発生装置および磁界センサの検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007026807A (ja) 2007-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100702087B1 (ko) 자기 센서를 테스트하기 위한 프로브 카드 및 방법
CN107407698B (zh) 用于感测通过导体的电流的感测装置及其方法
US10180467B2 (en) Apparatus for testing magnetic field sensor on wafer and method thereof
TWI518348B (zh) 磁場感測器
JP2009204329A (ja) 回路ボード検査システム及び検査方法
CN109946637B (zh) 用于冗余组合读出的方法、系统、设备和装置
JP4725219B2 (ja) 検査用ソケット及び磁気センサの検査方法
JP4857628B2 (ja) 磁気センサモジュールの検査方法
JP2005345249A (ja) 電流分布測定装置
JP5538107B2 (ja) 回路基板検査用プローブユニットおよび回路基板検査装置
JP2007057547A (ja) 磁気センサの検査方法
KR100791050B1 (ko) 핀 드라이버를 구비한 연성회로기판의 검사 시스템 및 검사방법
JP7294137B2 (ja) 基板検査装置、検査位置補正方法、位置補正情報生成方法、及び位置補正情報生成システム
US20090108862A1 (en) Testing system module
US4328264A (en) Method for making apparatus for testing traces on a printed circuit board substrate
JP2017150911A (ja) 回路基板検査装置
JP6596341B2 (ja) 検査装置および検査方法
US11761983B2 (en) Probe card integrated with a hall sensor
KR20140009027A (ko) 기판 검사 장치 및 기판 검사 방법
JP4716264B2 (ja) プローブカード
JP4998791B2 (ja) 半導体試験装置
JPH09260443A (ja) 半導体装置及びそのテスト方法
JP4898600B2 (ja) 寸法検査を効率的におこなうことができるコネクタ。
KR20200012211A (ko) 반도체 소자 테스트 시스템, 반도체 소자 테스트 방법, 및 반도체 소자 제조 방법
JP2009025214A (ja) ジャイロの試験方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20070824

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees