JP4725176B2 - 光学部品及び光学部品を用いた照明器具 - Google Patents

光学部品及び光学部品を用いた照明器具 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、発光ダイオードを光源とする照明器具の集光用の光学部品に関するものであり、詳しくは、二つの屈折率の異なる屈折体の一方で他方の屈折体を覆うことにより、集光性と防水性を高めた光学部品に関する。
従来より発光ダイオードは、その発光面積が従来のランプに比べ極めて小さく、配光制御が容易であることから照明器具の光源として多く使用されてきている。そして、このような照明器具では、発光ダイオードの光を集光して配光制御する光学部品により、照明器具の指向性及び照明効率を高めると共に、発光ダイオードのコンパクト性を生かした照明器具の小型化も要望され、このため光学部品もできるだけ小さくすることが求められている。光学部品の小型化を考える場合、ミクロな視点から、発光ダイオードは、光学部品に対して十分な大きさを有する発光体と見なし、その配光は発光面のほぼ全体立体角度方向に向いていることに考慮する必要がある。そして、これらの全方向の光線をできるだけ多く所定の方向に向けることができれば照明器具としての効率を高めることが可能になる。
従来の発光ダイオードを光源を集光する光学部品として、反射面が光源を焦点とする楕円曲線をなすように形成された凸レンズがよく用いられている。しかし、このレンズでは、光源から水平方向に近い光が入射した場合、レンズ表面で屈折の臨界角度を超えるため、全反射されて垂直方向に配光できない。また、少しでも多く光線を垂直方向に制御するためには、楕円の長軸方向を光源に対して垂直に配置する必要がある。従って、光源からレンズが突出した楕円形状となり、照明器具が大きくなるという問題があった。このため、従来より、これらに対応する光学部品が種々提案されている。
例えば、特許文献1に示されるように、円錐台形状をなす光学部品として、円錐台形状の大底面に円筒状の凹部を持ち、その底に凸レンズを設け、円錐台形状の小底面の空間内に発光ダイオードを配設し、凸レンズと円錐台形状の反射面により、配光制御する投光レンズが知られている。
この従来例では、屋外使用のための防水構成において、光源と光学部品を合わせて充填材で固めて外気を遮断する防水処置を施す際、充填材が光源と光学部品の空隙に毛細管現象で浸透する虞があった。このため、空隙に浸透された状態の充填材が硬化すると、硬化により光学部品の形状が実質的に変化し、光学部品の所期の屈折特性が得られなくなる問題があった。また、防水のため、光学部品の周囲を充填材で覆った場合、充填材の屈折率が光学部品に使用される樹脂材の屈折率と近いため、反射面で必要な全反射が起こらないという問題があった。さらに、レンズ表面に凹部を持つ、へこんだ形状であるため、雨水やゴミが溜まって光学性能の劣化を招く虞があった。
また、他の従来例として、例えば、特許文献2に示されるように、レンズ媒体の内部に収納部を持ち、この収納部に樹脂モールドされたLED光源を収納する砲弾型や卵型等のバルク型レンズが知られている。しかし、この光学部品は、バルク型レンズの収納部に別レンズで覆われた光源を収納するので、二つの独立したレンズを持つ構成になっている。このため、二つのレンズの間に空隙が存在し、防水のため両者を充填材で覆った場合、空隙に充填材が浸透し、上記と同様に充填材の硬化後に、光学部品の形状が実質的に変化し、光学特性が劣化する。また、独立した二つのレンズの位置合わせが難しいという問題があった。
さらに、他の従来例として、例えば、特許文献3に示されるように、基板内に空洞となる切欠部の底面にLEDが設けられ、このLEDを覆う凸面状表面を有した透明材料充填部を有し、この凸面状表面と形状結合して密着される凹面状下側面を持つレンズとで構成されるレンズ付LED光源が知られている。この場合において、充填部の屈折率がレンズの屈折率に近いため、充填部とレンズの合わせ面では、大きな光の屈折が生じない。そのため、光を効率よく配光制御するには、レンズでの屈折を強める必要があり、形状的にレンズの突出量を増やす必要がある。しかし、レンズの突出量を増やす形状にすると照明器具自体が大きくなり、又汚れが付き易いという問題があった。
特開平8−107235号公報 特開2002−221658号公報 特開2002−543594号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、光源から入射された光を屈折させる光学部品において、光学部品全体を構成する光学レンズの中に光学レンズと屈折率の異なる内部レンズを構成することにより、通過する光の屈折回数を増やし、コンパクトで効率の良い、防水に強い光学部品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、拡散放射される光を発する光源の前方に位置して、該光源からの拡散光が入射され、その光を屈折させて平行光線として前方に出射させる光学部品であって、光源の前面に位置され、光源からの光が一面から入射され、他面から出射される光学レンズと、前記光学レンズと同じ光軸上にあって、前記光学レンズの内部に屈折率が該光学レンズと異なる屈折率を持つ媒質でなる内部レンズを形成するための空洞と、を有し、前記内部レンズは、前記光学レンズの一面から入射された光が入射する入射界面と、この入射界面から入った光を前記光学レンズに出射する出射界面とを有した凹又は凸レンズ形状を成し、光源からの光を前記入射界面及び出射界面で屈折して前記光学レンズに再び入射させるものであり、前記光学レンズは、前記内部レンズを経て再び入射された光を全反射して該光学レンズの光軸方向に集光させるための反射面と、前記内部レンズを経て再び入射された光及び前記反射面で反射された光を該光学レンズの光軸方向に集光して出射させる出射面とを有しているものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記光学レンズは、前記反射面に全反射を起こすための反射膜を有し、充填材で覆われているものである。
請求項3の発明は、請求項1は請求項2に記載の発明において、前記光学レンズの屈折率(n1)が前記内部レンズの屈折率(n2)よりも大きい(n1>n2)場合に、前記内部レンズの前記入射界面及び出射界面は凹レンズの両面を形成し、光源からの光を前記光学レンズに向って集光するものである。
請求項4の発明は、請求項1は請求項2に記載の発明において、前記光学レンズの屈折率(n1)が前記内部レンズの屈折率(n2)よりも大きい(n1>n2)場合に、前記内部レンズの前記入射界面及び出射界面は凸レンズの両面を形成し、光源からの光を前記光学レンズに向って拡散するものである。
請求項5の発明は、請求項1は請求項2に記載の発明において、前記空洞内に、前記光学レンズの屈折率(n1)より大きい屈折率(n2)の光学部材を充填して内部レンズを形成し、前記内部レンズの前記入射界面及び出射界面は凸レンズの両面を形成し、光源からの光を前記光学レンズに向って集光するものである。
請求項6の発明は、請求項1は請求項2に記載の発明において、前記空洞内に、前記光学レンズの屈折率(n1)より大きい屈折率(n2)の光学部材を充填して内部レンズを形成し、前記内部レンズの前記入射界面及び出射界面は凹レンズの両面を形成し、光源からの光を前記光学レンズに向って拡散するものである。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光学部品と光源を組合わせた照明器具である。
請求項1の発明によれば、光学レンズの中に光学レンズと屈折率の異なる内部レンズを構成したことにより、光源からの光の屈折を少なくとも2回以上増やすことができ、入射光を照射光軸方向に揃える配光制御を効率よく行うことができる。また、光学レンズ内部レンズを覆うことができるので、内部レンズの露出を防ぐことが可能となり、内部レンズに対する外部環境の影響を軽減することができる。
請求項2の発明によれば、反射膜付き光学レンズを充填材の中に封入することができる。これにより、充填材で覆われて保護された状態で光を反射させることができるので、屋外環境でも十分に使用が可能な光学部品を得ることができる。また、反射膜が密着性の弱い蒸着で形成されていても、充填材で覆われることにより密着性の問題をなくすことができる。
請求項3の発明によれば、光学レンズの屈折率(n1)が内部レンズの屈折率(n2)よりも大きくし(n1>n2)、内部レンズの少なくとも1面を凹形状にすることにより、内部レンズにおける光源からの入射光の反射光又は透過光を光軸方向に集めることができ、この一旦集めた光を光学レンズで反射させることにより、光源からの光を光軸に平行な方向に効率よく放射することができ、コンパクト化が図れる。
請求項4の発明によれば、光学レンズの屈折率(n1)が内部レンズの屈折率(n2)よりも大きくし(n1>n2)、内部レンズの少なくとも1面を凸形状にすることにより、内部レンズにおける光源からの入射光の反射光又は透過光を光軸方向から広げることができ、この一旦広げた光を光学レンズで反射させることができるので、光源からの光を光軸に平行な方向に効率よく放射することができる。
請求項5の発明によれば、光学レンズの屈折率(n1)が内部レンズの屈折率(n2)よりも小さくし(n1<n2)、内部レンズの少なくとも1面を凸形状にすることにより、内部レンズにおける光源からの入射光に対する反射光又は透過光を光軸方向から広げることができ、この一旦広げた光を光学レンズで反射させることにより、光源からの光を光軸に平行な方向に効率よく放射することができる。
請求項6の発明によれば、光学レンズの屈折率(n1)が内部レンズの屈折率(n2)よりも小さくし(n1<n2)、内部レンズの少なくとも1面を凹形状にすることにより、内部レンズにおける光源からの入射光の反射光又は透過光を光軸方向に集めることができ、この一旦集めた光を光学レンズで反射させることができるので、光源からの光を光軸に平行な方向に効率よく放射することができる。また、屈折率n2を大きくすることにより、内部レンズからの透過光を大きく曲げられるので、光学レンズの反射面を小さくすることができる。
請求項7の発明によれば、光学レンズの周囲を覆う充填材との間に空気層を設けたことにより、光学レンズの側面と充填材が離れて配設されるので、光学レンズの側面で光を全反射させることが可能となる。これにより、光学部品の防水性と集光性を高めることができる。
請求項8の発明によれば、内部レンズが光軸に沿って、光源から離れる方向に向けて末広がりとなる断面形状とすることにより、光学レンズ内部レンズとの境界面全反射反射面とし、反射膜を付けずに全反射することができる。
請求項9の発明によれば、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の特徴を持った光学部品と光源を組合わせることにより、コンパクトで配光効率の高い、防水性の良い照明器具を得ることができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る光学部品について図1(a)、(b)と図2及び図3(a)、(b)を参照して説明する。図1(a)は、本実施形態による光学部品の構成を示し、図1(b)は、図1(a)におけるA部の拡大を示す。
図1(a)、(b)において、光学部品1aは、外部レンズ(光学レンズ)2と、外部レンズ2の屈折率(n1)と異なる屈折率(n2)を有する曲面を含む多面体である内部レンズ(空洞)3から構成される。そして、この光学部品1aと発光ダイオード4により照明器具が構成される。内部レンズ3は、入射界面31と出射界面32と側面33から形成される。
発光ダイオード4から出力された光は、一旦、180度の範囲に拡散放射されるが、その一部は、発光ダイオード4の前方に位置する内部レンズ3の入射界面31から入り、出射界面32から出る間で2回屈折され、続いて外部レンズ2の側面21で反射されて中心の光軸7(Y方向)の平行光線となり、前方へ進む。このようにして、発光ダイオード4から出力された光は、ほぼ全て光学部品1aから平行光線として所定方向に放射される。例えば、発光ダイオード4から出た光線L1、L2は内部レンズ3のP1点、P2点で屈折されて内部レンズ3内に入り、P3点、P4点で屈折されて外部レンズ2に入り、外部レンズ2の側面のT1点、T2点で反射されて平行光線となる。
図2及び図3は、上記実施形態における内部レンズ3の形成例を説明する図を示す。図2は、光学部品1aの具体構成を示し、図3は、図2の光学部品1aが外部レンズ2と光源部11に分離された状態を示す。
これらの図において、光学部品1aは、外部レンズ2と光源部11から構成される。外部レンズ2は、その内部に内部レンズ3を形成する空洞9を有し、空洞9は内部レンズ3を構成する各面のうち、入射界面31以外の面を含んで構成される。一方、光源部11は、基板5の上に装着された発光ダイオード4(光源)と、発光ダイオード4を覆う屈折部品8より構成される。この屈折部品8は、外部レンズ2と同じ屈折率を持ち、その表面8aは内部レンズ3の入射界面31の曲面となるように形成されている。そして、光源部11は、外部レンズ2の内部の空洞9に嵌合され、合わせ面6で接合されることにより、屈折部品8で空洞9を密封する。これにより、屈折部品8の表面8a(入射界面31となる)による空洞9の密封により、気体を屈折媒体とする内部レンズ3が形成される。
この嵌め込み形成においては、外部レンズ2と屈折部品8の合わせ面6を確実に固定するため、接着材を用いる方法や、超音波溶着で材料を融着させる方法、又は、外部レンズ2や屈折部品8の部品自体の温度を上げておいて、合わせ面6での融着を起こす方法などが可能である。しかし、発光ダイオード4からの光が合わせ面6に入射する場合、合わせ面6をできるだけ融着して、光学的に透過性を高めた状態にしたとしても、完全に制御することは難しい。このため、外部レンズ2と屈折部品8の合わせ面6を発光ダイオード4からの光の届く範囲B外に設けるか、できるだけ光軸7から離れた部分に設けることが望ましい。そこで図2では、より確実な光が内部レンズ3に届く範囲B外に合わせ面6を形成している。これにより、発光ダイオード4からの光を合わせ面6に影響されずスムーズに透過させるようにできる。
上記内部レンズ3は、外部レンズ2の中に完全に内包するように構成されるので、内部レンズ3を気体又は真空で形成することが可能となる。この場合、内部レンズ3の屈折率n2は1となり、外部レンズ2の屈折率n1は、一般の光学部品用の樹脂の屈折率1.49付近の値を持つので、両者の界面で大きな屈折を得られる。また、内部レンズ3を気体又は真空で形成することにより材料コストも極めて安価にできる。さらに、内部レンズ3の屈折体として気体を用いる場合は、組立て時に気体の温度を十分に上げておくことにより、水蒸気などを含まないようにすることが可能である。
このように光学部品1aによれば、外部レンズ2の中に外部レンズ2と屈折率の異なる内部レンズ3を有して、内部レンズ3を曲面を含む多面体で構成したことにより、光源の発光ダイオード4よりの入射光が内部レンズ3を通過する際、光源側からの入射界面31と出射界面32とで屈折するため、従来の光学部品を通過する場合よりも光の屈折する回数を少なくとも2回以上増やすことができる。これにより、発光ダイオード4の入射光を照射方向に揃える設計の自由度が増え、配光制御を効率よく行え、その結果、照度も上げることができる。また、外部レンズ2で内部レンズ3を覆うことができるので、内部レンズ3の露出を防ぐことが可能となり、内部レンズ3に対する外部環境の影響を除くことができる。
また、図1(b)に示すように、外部レンズ2と内部レンズ3(ここでは、凹レンズとしている)との界面において、光はスネルの法則に基いた屈折を起こせるので、光路を目標の光軸方向に向けるように形状を決めることができる。さらに、内部レンズ3は、外部レンズ2によって完全に拘束された状態なので位置合わせは必要としない。
さらに、外部レンズ2と内部レンズ3の形状については、ほぼ任意に構成できるため、光学部品の使用目的に応じて、その形状を設計し、所定の配光を得ることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る光学部品について図4を参照して説明する。図4は、本実施形態による光学部品1bの構成を示し、外部レンズ2の全反射を起こす側面21に反射膜12を設けた点で前記実施形態と異なる。
光学部品1bは、外部レンズ2と、外部レンズ2の屈折率(n1)と異なる屈折率(n2)を有する曲面を含む多面体である内部レンズ3から構成される。そして、この光学部品1bと基板5に装着された発光ダイオード4により照明器具が構成される。発光ダイオード(光源)4は、外部レンズ2と同じ屈折材質からなる屈折部品8で覆われ、屈折部品8の表面8aは、内部レンズ3の入射界面31となるように構成される。外部レンズ2の側面21には全反射を起こす反射膜12を設けられている。内部レンズ3は、内部レンズ3を形成する入射界面31と出射界面32と側面33から形成される。この入射界面31は、屈折部品8の表面8aで形成される。
上記光学部品1bにおいて、発光ダイオード4から出力された光は、一旦、180度の範囲に拡散放射されるが、その一部は、発光ダイオード4の前方に位置する内部レンズ3の入射界面31から入り、出射界面32から出る間で2回屈折される。さらに外部レンズ2の側面21に形成された反射膜12で全反射され、光軸7(Y方向)の平行な方向に集光され、前方へ進む。このようにして、発光ダイオード4から出力された光は、ほぼ全て光学部品1bから平行光として所定方向に放射される。例えば、発光ダイオード4から出た光線L1、L2は、内部レンズ3で入射界面31及び出射界面32又は側面33で屈折される。そして、外部レンズ2に入射され、さらに外部レンズ2の側面21の反射膜12のT1点、T2点で反射されて光軸7方向に集光された光線となって出力される。
この光学部品1bでは、反射膜12を形成したことにより、側面21に対しての入射光の角度がスネルの法則における臨界角度を超えない場合においても、反射膜12により光を全反射させることができるために、屈折を大きくでき光学部品1bを小さくできて設計も容易になる。この反射膜12は、金属(アルミニウム、銀など)の蒸着膜などの正反射率が高い膜によって形成することにより、光の反射を効率良くすることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る光学部品について図5を参照して説明する。図5は、本実施形態による光学部品1cの構成を示し、反射膜12付の外部レンズ2を充填材13の中に封入した点で前記実施形態と異なっている。
光学部品1cは、反射膜12付の外部レンズ2と、外部レンズ2の屈折率(n1)と異なる屈折率(n2)を有する曲面を含む多面体である内部レンズ3から構成される。そして、この光学部品1cと基板5に装着された発光ダイオード4により照明器具が構成される。発光ダイオード(光源)4は、外部レンズ2と同じ屈折材質からなる屈折部品8で覆われ、屈折部品8の表面8aは、内部レンズ3の入射界面31となるように構成される。外部レンズ2の側面21には全反射を起こす反射膜12を設けられている。内部レンズ3は、内部レンズ3を形成する入射界面31と出射界面32と側面33から形成される。この入射界面31は、屈折部品8の表面8aで形成される。
この光学部品1cにおいて、発光ダイオード4から出力された光は、一旦、180度の範囲に拡散放射されるが、内部レンズ3を通過する間で2回屈折され、さらに、外部レンズ2の側面21に設けられた反射膜12で反射され、中心の光軸7(Y方向)の平行方向に集光された光線となる。このように、発光ダイオード4から出力された光は、ほぼ全て光学部品1cからの光軸7(Y方向)と平行な方向に集光され所定方向に出力される。
この光学部品1cによれば、充填材13の屈折率が外部レンズ2の屈折率とほぼ等しいため、反射膜12がなければ外部レンズ2の側面21では全反射を起こせないが、本構成では、外部レンズ2の側面21に反射膜12を形成しているので、充填材13で覆われても側面21で反射させることができる。また、反射膜12の形成においては、蒸着などで形成された膜は極めて薄いため、密着性が弱い欠点がある。しかし、本実施形態では、外部レンズ2の反射膜12を充填材13によって覆っているので密着性が弱いという欠点を回避することができる。また、発光ダイオード4を含めて充電部(図示なし)を光学用樹脂等の充填材13によって保護しており、電気的にも安全である。また、結露を起こすような空隙もないため、結露による劣化も発生しない。そして、光学的に配光の制御を行いながら、ある程度、熱伝導性の良い充填材を用い、発熱体でもある光源の発光ダイオード4を覆うことができるので、発光ダイオード4の熱を拡散させることができる。従って、発光ダイオード4の温度を下げることができ、発光ダイオード4の劣化などを抑えることができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る光学部品について図6を参照して説明する。図6は、本実施形態による光学部品1dの断面を示し、本実施形態は、外部レンズ2aの屈折率n1より小さい屈折率n2の凹レンズ(内部レンズ)3aを有し、外部レンズ2aと凹レンズ3aと光源4は、同じ光軸上に順に配置され、凹レンズ3aの入射界面31a及び出射界面32aを凹形状にすることにより、光源からの光を外部レンズ2aに向って集光するようにした点で前記実施形態と異なっている。
光学部品1dは、開口径D1を有する外部レンズ2aと、外部レンズ2aの屈折率(n1)より小さい屈折率(n2)を有する曲面を含む多面体の一部を凹面とする凹レンズ3aから構成される。そして、この光学部品1dと発光ダイオード4により照明器具が構成される。凹レンズ3aは、入射界面31aと出射界面32aと側面33aから形成される。外部レンズ2aの材料として、光学用樹脂やガラスを用いることができ、凹レンズ3aには気体を用いることができる。
この光学部品1dにおいて、発光ダイオード4から出力された光のうち、例えばL1は、内部レンズ3に入射されると、先ず、入射界面31aにおいて、n1>n2により、入射方向が入射界面31aに近づく方向に屈折され、出射界面32aにおいては出射界面32aから遠ざかる方向に屈折される。そして、凹レンズ3aを透過した光線L1は、外部レンズ2aの側面21aで全反射されて、全体に矢印R1の方向に曲げられ、光軸に平行な方向に集光することができる。
この光学部品1dによれば、発光ダイオード4からの光は、内部レンズ3と外部レンズ2を通過する光学部品1dにより集光されて所定方向に放射される。例えば、発光ダイオード4から出た光線L1は凹レンズ3aで入射界面31aと出射界面32bで2回屈折され、再度、外部レンズ2aの側面21aで反射されて光軸と平行方向に集光され出力される。このように凹レンズ3aを設けて、発光ダイオード4(光源)を傘で覆うように構成できるので、発光ダイオード4からの光を殆ど逃さず凹レンズ3aに入射することができる。これにより、外部レンズ2aを連続曲線の側面21aで形成することができる。このため、発光ダイオード4の光源からの光を、外部レンズ2aの比較的小さい開口径D1に集めることができる。これにより、構成が簡単になると共に、集光効率と、照明度の高い光学部品を得ることができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る光学部品について図7を参照して説明する。図7は、本実施形態による光学部品1eの断面を示し、本実施形態は外部レンズ2bの屈折率n1が凸レンズ(内部レンズ)3bの屈折率n2よりも大きく(n1>n2)、凸レンズ3bの入射界面31b及び出射界面32bを凸形状にすることにより、発光ダイオード4からの光を外部レンズ2bに向って拡散するようにした点で前記実施形態と異なっている。
光学部品1eは、外部レンズ2bと、外部レンズ2bの屈折率(n1)より小さい屈折率(n2)を有する曲面を含む多面体の一部を凸面とする凸レンズ3bから構成される。そして、この光学部品1eと発光ダイオード4により照明器具が構成される。凸レンズ3bは、入射界面31bと出射界面32bと側面33bから形成される。外部レンズ2bの側面21bの断面は、複数の曲線22、曲線23、曲線24を繋げた不連続曲線で形成され、外部レンズ2bの開口部の開口径D2を有する。外部レンズ2bの材料として、光学用樹脂やガラスを用いることができ、凸レンズ3bには気体を用いることができる。凸レンズ3bは、レンズの端部を薄くする形状なので比較的形成し易い。
この光学部品1eにおいて、発光ダイオード4から出力された光のうち、例えばL2が、凸レンズ3bに入射されると、先ず、入射界面31において、n1>n2により、入射方向が入射界面31bに近づく方向に屈折され、出射界面32bにおいては出射界面32bから遠ざかる方向に屈折される。そして、凸レンズ3bを透過した光線L2は、外部レンズ2bの側面21bの曲線22で全反射されて中心の光軸に平行な方向(Y方向)に集光される。また、凸レンズ3bへの入射角の大きい光線L4は、入射界面31bの表面で全反射され、外部レンズ2bの側面21bの曲線24で全反射され、中心の光軸の方向に屈折される。。これにより、発光ダイオード4からの光は、全体として矢印R2の方向へ曲げられ、中心の光軸に平行な方向に集光される。
この光学部品1eによれば、発光ダイオード4からの光は、光線L2乃至光線L4に示されるように凸レンズ3bで広げられた光を不連続曲線の外部レンズ2bの反射面21bを形成することにより全反射される。これにより、発光ダイオード4からの光線を光軸の方向に効率よく集光することができ、コンパクトな集光性の良い光学部品を形成できる。
次に、本発明の第6の実施形態に係る光学部品について図8を参照して説明する。図8は、本実施形態による光学部品1fの構成を示し、外部レンズ2cの空洞(図3参照)内に、外部レンズ2cの屈折率(n1)より大きい屈折率(n2)の光学部材を充填して凸レンズ(内部レンズ)3cを形成し、外部レンズ2cの屈折率n1を凸レンズ3cの屈折率n2よりも小さい場合に、凸レンズ3の入射界面31c及び出射界面32cを凸形状にすることにより、発光ダイオード(光源)4からの光を外部レンズ2cに向って集光するようにした点で前記実施形態と異なっている。
光学部品1fは、開口径D3を有する外部レンズ2cと、外部レンズ2cの屈折率(n1)より大きい屈折率(n2)を有する曲面を含む多面体の一部を凸面とする凸レンズ3cから構成される。そして、この光学部品1fと発光ダイオード4により照明器具が構成される。凸レンズ3cは、入射界面31cと出射界面32cと側面33cから形成される。外部レンズ2cの反射面となる側面21cの断面は、複数の曲線25、曲線26を繋げた不連続曲線となっており、外部レンズ2cの開口部は開口径D3を有している。外部レンズ2cの材料として、光学用樹脂(アクリル樹脂、n1=1.49)等を用いることができ、凸レンズ3cにはフリントガラス(n2=2.0)等を用いることができる。
この光学部品1fにおいて、発光ダイオード4から出力された光のうち、例えばL4は、凸レンズ3cに入射されると、先ず、入射界面31cにおいて、n1<n2により、入射方向が入射界面31cから遠ざかる方向に屈折され、出射界面32cにおいては、出射界面32cに近づく方向に屈折される。そして、凸レンズ3cを透過した光線L4は、中心の光軸に平行な方向に集光される。一方、凸レンズ3cへの入射角の大きい光線L2、L3は、入射界面31cの表面で全反射され、外部レンズ2cの側面21cの曲線25及び曲線26で全反射され、光軸方向(Y方向)に屈折される。これにより、発光ダイオード4からの光は、全体として矢印R3の方向へ曲げられ、中心の光軸と平行な方向に集光される光線となり、前方へ進む。
この光学部品1fによれば、発光ダイオード4からの光は、光線L2と光線L3のように凸レンズ3c表面で反射されて一旦広げられ、傾斜の大きい不連続曲線の側面21cを形成することにより全反射される。このことにより、発光ダイオード4からの光をできるだけ多く光軸と平行方向に集光し、放射範囲を集中して送出することができる。従って、照明器具の開口径を比較的小さくでき、集光を効率良くでき明るい照明が得られる。
次に、本発明の第7の実施形態に係る光学部品について図9を参照して説明する。図9は、本実施形態による光学部品1gの断面を示し、本実施形態は外部レンズ2dの屈折率n1が凹レンズ(内部レンズ)3dの屈折率n2よりも小さく、凹レンズ3dの入射界面31d及び出射界面32dを凹形状にすることにより、発光ダイオード(光源)4からの光を外部レンズ2dに向って拡散するようにした点で前記実施形態と異なっている。
光学部品1gは、開口径D4を有する外部レンズ2dと、外部レンズ2dの屈折率(n1)より大きい屈折率(n2)を有する曲面を含む多面体の一部を凹面とする凹レンズ3dと、発光ダイオード(光源)4から構成される。凹レンズ3dは、入射界面31dと出射界面32dと側面33dとから形成される。外部レンズ2dの反射面となる側面21dの断面は、連続曲線となっている。外部レンズ2dの材料として、例えば、光学用樹脂(アクリル樹脂、n1=1.49)等を用いることができ、凹レンズ3dにはフリントガラス(n2=2.0)等を用いることができる。
この光学部品1gにおいて、発光ダイオード4から出力された光線は、凹レンズ3dに入射されると、先ず、入射界面31dにおいて、n1<n2により、入射方向が入射界面31dから遠ざかる方向に屈折され、出射界面32dにおいては、出射界面32dに近づく方向に屈折される。この光線は、凹レンズ3dで大きく曲げられ外部レンズ2dを通して光軸7(Y方向)の平行光線として放射される。これにより、発光ダイオード4からの光線は、全体として矢印R4の方向へ曲げられ、中心の光軸の平行方向に集光される。
この光学部品1gによれば、凹レンズ3dの屈折率n2を大きくすることにより、発光ダイオード4からの光線は大きく曲げられることにより、外部レンズ2dの側面21dの反射面を小さく、又は無くすことができる。
次に、本発明の第8の実施形態に係る光学部品について図10及び図11を参照して説明する。図10は、本実施形態による光学部品20aの概要構造を示す。本実施形態は、外部レンズ2eの中にある内部レンズ3eの一部が光軸7に対して末広がりとなる形状を有する点で前記実施形態と異なっている。
光学部品20aは、外部レンズ2eと、内部レンズ3eと、基板5の上に装着された発光ダイオード4(光源)とで構成される。外部レンズ2eは、その内部に内部レンズ3eを含み、発光ダイオード4の上に凸レンズ部27を持ち、凸レンズ部27は、発光ダイオード4の直ぐ近傍に、発光ダイオード4を殆ど覆う形で形成される。内部レンズ3eは、末広がりとなる反射部28と、凸レンズ部27の表面部27aとで囲まれる空洞で形成され、同時に外部レンズ2eの内壁となる。内部レンズ3eの光軸7(Y方向)に垂直な断面は、光軸7の出力側(Y方向)に向かって、その面積が大きくなる末広がりになっている。また、末広がりとなる形状の内部レンズ3eのレンズの形状は、発光ダイオード4からの光線が、外部レンズ2eと内部レンズ3eの屈折率によって決定される光反射条件の臨界角度以上の角度を持つように形成されている。また、発光ダイオード4は、外部レンズ2eの側壁内に含まれる。
図11は、光学部品20aの具体構成を示す。この構成では、外部レンズ2eは、外部レンズ側壁部2fと、外部レンズ側壁部2fと同じ屈折体からなる蓋部2kから構成され、蓋部2kは、光線が出射する外部レンズ側壁部2fの表面側を覆うカバーとなる。これにより、外部レンズ2eの内部に内部レンズ3eが形成される。また、外部レンズ側壁部2fの底面部には、凸レンズ部27が設けられ、その側壁の中には、発光ダイオード4と基板5等が含まれて、その側壁の外部は、充填材13で覆われる。
この光学部品20aによれば、発光ダイオード4からの光線は、殆ど凸レンズ部27に入射され、さらに反射部28で全反射されて光軸7方向に集光され、光軸7に平行な方向に集光される。また、内部レンズ3eを空気又は真空とすれば、外部レンズ側壁部2fの側壁上端と蓋部2kを張り合わすことにより、接着剤などを使用せずに外部レンズ2e及び内部レンズ3eを簡単に、同時に形成することができる。
また、図11に示すように、外部レンズ2eの外部側面21eに反射膜を付けなくても内部レンズ3eの反射部28で全反射でき、また発光ダイオード4の光源部分を外部レンズ2eで覆うことにより、発光ダイオード4付近の充電部(図示なし)の保護ができ、電気的な信頼性を高めることができる。そして、外部レンズ2の外部を充填材13でモールドすることにより、屋外使用に耐えられる信頼性の高い光学部品を形成することができる。
次に、本発明の第9の実施形態に係る光学部品について図12を参照して説明する。図12は、本実施形態による光学部品20bの断面を示し、外部レンズ2gの外部に発光ダイオード(光源)4と基板5を有し、外部レンズ2gと基板5の間を充填材13で充填した点で前記実施形態と異なっている。
光学部品20bは、外部レンズ2gと、内部レンズ3fから構成される。そして、光学部品20bと基板5の上に装着された発光ダイオード4(光源)とにより照明器具が構成される。外部レンズ2gは、その内部に内部レンズ3fを含み、発光ダイオード4の上に凸レンズ部27を持ち、凸レンズ部27は、発光ダイオード4の直ぐ近傍に、発光ダイオード4を殆ど覆う形で形成される。内部レンズ3fは、末広がりとなる反射部28と、凸レンズ部29の表面部29aとで囲まれる空洞で形成され、同時に外部レンズ2gの内壁となる。内部レンズ3fの光軸7(Y方向)に垂直な断面は、光軸7の出力側(Y方向)に向かって、その面積が大きくなる末広がりになっている。また、末広がりとなる形状の内部レンズ3fのレンズの形状は、反射部28における光線の反射角が、外部レンズ2gと内部レンズ3fの屈折率によって決定される光反射条件の臨界角度以上の角度を持つように形成されている。
外部レンズ2gの内部に形成される内部レンズ3fは、外部レンズ側壁部2hを、外部レンズ側壁部2hと同じ屈折体からなる蓋部2kで蓋をされて構成される。また、外部レンズ側壁部2hは、底辺部に凸レンズ部29が設けられ、外部レンズ側壁部2hと基板5の間には、充填材13が、発光ダイオード4を覆い、外部レンズ側壁部2hの周辺を覆っている。
このような光学部品20bによれば、充填材13で発光ダイオード4と外部レンズ側壁部2hの周辺を覆ったことにより、確実な防水構造が得られる。また、発光ダイオード4や充電部(図示なし)で発生する熱を広い基板5を通して放熱し易くでき、電気的安定化を図ることができる。
次に、本発明の第10の実施形態に係る光学部品について図13を参照して説明する。図13は、本実施形態による光学部品20cが筐体に実装された状態の構成を示し、光学部品20cの外部レンズは、筐体内に実装された状態で、そのレンズの周囲が充填材13により、充填材13との間に空気層を保って覆われている点で前記実施形態と異なっている。同図において、光学部品20cは、筐体14の中の壁16で仕切られた空気層18となる空間15内に嵌着され、空間15の底面の基板5上発光ダイオード4が配設されている。この光学部品20cの装着された筐体14の周辺部17は、充填材13で充填されている。
上記光学部品20cによれば、その外部レンズに充填材13が直接接触しないように、光学部品20cの外部レンズの側面に空気層18を設けたことにより、光学部品20cの外部レンズの側面で全反射を起こすことが可能となる。これにより、光学部品20cの防水性との集光性を高めることができる。
次に、本発明の第11の実施形態に係る光学器具について図14を参照して説明する。図14は、本実施形態の光学器具10の構成を示し、本実施形態は、上記実施形態1〜7のいずれかの特徴を少なくとも1つ以上有した光学器具である点で前記実施形態と異なっている。
同図において、光学器具10は、側面に反射膜を持つ光学部品1c(図5参照)と、発光ダイオード(光源)4と、発光ダイオード4を支持する基板5と、光学部品1cを嵌着する筐体14及び筐体14内に充填された充填材13から構成される。
このような光学器具10では、筐体14内部に嵌着された光学部品1cと、発光ダイオード4と及び充電部(図示なし)とを充填材13によって防水されて一体化される。これにより、光学器具としての取り扱いが簡便になる。また、外気や直射日光にさらすことによる種々の劣化から内部の部品を保護することができ、部品の品質確保ができ、信頼性を高めることができる。
以上述べたように、本実施形態に係る光学部品1a〜1g及び20a〜20cによれば、外部レンズ2の中に外部レンズ2と屈折率の異なる内部レンズ3を有し、内部レンズ3を曲面を含む多面体で構成したことにより、光源からの光線の屈折を少なくとも2回以上増やすことができ、発光ダイオード4からの入射光を照射方向に揃える配光制御の効率が高まり、コンパクト化できる。また、外部レンズ2で内部レンズ3を覆うことができるので、内部レンズ3の露出を防ぐことが可能となり、光学部品1に対する外部環境の影響を軽減することができる。
また、発光ダイオードを光源とする照明器具は、光源の長寿命により、高所や危険な場所に設置される器具に使用され、特に屋外での使用が多い。そのため照明器具には防水性が必要とされ、光源など充電部を全て絶縁物で覆って外気から遮断する防水方法が取られる。このような場合、本構成の光学部品によれば、光源と光学部品を合わせて充填材で固める際、充填材が不必要に流れ込む隙間がなので、光学部品と光源の位置関係をずれなく固めることができる。同時に、周囲温度が降下し、露点より下がってしまう場合でも、器具内部での結露の発生を防ぐことができる。
また、外部レンズの一部に反射膜を設けることにより、外部レンズの反射面に対しての入射角度がスネルの法則における臨界角度を超えない場合においても、光線を反射させることができるため、配光制御を最適にでき、光学部品を小さくでき、設計をやり易くできる。
また、光学部品の周囲の全体又は部分を充填材で覆い、反射膜の全体又は一部の周囲を充填材で覆うことにより、反射膜付き屈折体を充填材の中に封入することができる。これにより、充填材で覆われて保護された状態で光線を反射させることができるので、屋外環境でも十分に使用が可能な光学部品を得ることができる。また、反射膜が密着性の弱い蒸着膜で形成され場合でも、充填材で覆われることにより蒸着膜の密着性の問題をなくすことができる。
また、外部レンズの屈折率(n1)が内部レンズの屈折率(n2)よりも大きい(n1>n2)場合に、内部レンズの少なくとも1面を凹状の形状にすることにより、内部レンズにおける光源からの入射光の反射光又は透過光を光軸方向に集めることができる。そして、この一旦集めた光線を外部レンズで反射させることにより、光源からの光線を光軸に平行な方向に効率よく集光することができ、光学部品のコンパクト化が図れる。
また、外部レンズの屈折率(n1)が内部レンズの屈折率(n2)よりも大きい(n1>n2)場合に、内部レンズの少なくとも1面を凸状の形状にすることにより、内部レンズにおける光源からの入射光に対する反射光又は透過光を光軸方向から広げることができる。そして、この一旦広げた光線を外部レンズで反射させることにより、光源からの光線を光軸に平行な方向に効率よく集光することができ、光学部品のコンパクト化が図れる。
また、外部レンズの屈折率(n1)が内部レンズの屈折率(n2)よりも小さい(n1<n2)場合に、内部レンズの少なくとも1面を凹状の形状にすることにより、内部レンズにおける光源からの入射光に対する反射光又は透過光を光軸方向に集めることができる。そして、この一旦集めた光線を外部レンズで反射させることにより、光源からの光線を光軸に平行な方向に効率よく放射することができる。
また、外部レンズの屈折率(n1)が内部レンズの屈折率(n2)よりも小さい(n1<n2)場合に、内部レンズの少なくとも1面を凸状の形状にすることにより、内部レンズにおける光源からの入射光に対する反射光又は透過光を光軸方向から広げることができる。そして、この一旦広げた光線を外部レンズで反射させることにより、光源からの光線を光軸に平行な方向に効率よく集光することができる。
また、外部レンズの周囲とその一部又は全体を覆う充填材との間に空気層を設けたことにより、光学部品の側面と充填材が離れて配設できるので、光学部品の側面で反射膜なしで光線を全反射させることが可能となり、防水性の良い集光性の高い光学部品が得られる。
さらに、内部レンズの一部が光軸に沿って、光源から離れる方向に向けて末広がりとなる断面形状とすることにより、反射部に反射膜を付けずに外部レンズで全反射させることができる。また、光源を外部レンズで覆うことにより、電気的な信頼性を高めることができる。また、内部レンズを空気などの気体、又は真空にすることも可能であり、材料的なコストを削減することができる。
さらにまた、上記各実施形態の光学部品の少なくともいずれかの特徴を持った光学部品と光源を組合わせることにより、コンパクトで配光効率の高い、防水性の良い照明器具を得ることができる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る光学部品の概要断面図、(b)は(a)のA部の拡大図。 上記光学部品の具体構成図。 図2の分解構成図。 本発明の第2の実施形態に係る光学部品の断面構成図。 本発明の第3の実施形態に係る光学部品の断面構成図。 本発明の第4の実施形態に係る光学部品の断面構成図。 本発明の第5の実施形態に係る光学部品の断面構成図。 本発明の第6の実施形態に係る光学部品の断面構成図。 本発明の第7の実施形態に係る光学部品の断面構成図。 本発明の第8の実施形態に係る光学部品の断面構成図。 上記光学部品の具体構成図。 本発明の第9の実施形態に係る光学部品の断面構成図。 本発明の第10の実施形態に係る光学部品の断面構成図。 本発明の第11の実施形態に係る照明器具の断面構成図。
符号の説明
1a〜1g、20a〜20c 光学部品
2 外部レンズ(光学レンズ
3 内部レンズ(空洞
4 発光ダイオード(光源)
10 照明器具
12 反射膜
13 充填材
18 空気層

Claims (7)

  1. 拡散放射される光を発する光源の前方に位置して、該光源からの拡散光が入射され、その光を屈折させて平行光線として前方に出射させる光学部品であって、
    光源の前面に位置され、光源からの光が一面から入射され、他面から出射される光学レンズと、
    前記光学レンズと同じ光軸上にあって、前記光学レンズの内部に屈折率が該光学レンズと異なる屈折率を持つ媒質でなる内部レンズを形成するための空洞と、を有し、
    前記内部レンズは、前記光学レンズの一面から入射された光が入射する入射界面と、この入射界面から入った光を前記光学レンズに出射する出射界面とを有した凹又は凸レンズ形状を成し、光源からの光を前記入射界面及び出射界面で屈折して前記光学レンズに再び入射させるものであり
    前記光学レンズは、前記内部レンズを経て再び入射された光を全反射して該光学レンズの光軸方向に集光させるための反射面と、前記内部レンズを経て再び入射された光及び前記反射面で反射された光を該光学レンズの光軸方向に集光して出射させる出射面とを有していることを特徴とする光学部品。
  2. 前記光学レンズは、前記反射面に全反射を起こすための反射膜を有し、充填材で覆われていることを特徴とする請求項1に記載の光学部品。
  3. 記光学レンズの屈折率(n1)が前記内部レンズの屈折率(n2)よりも大きい(n1>n2)場合に、前記内部レンズの前記入射界面及び出射界面は凹レンズの両面を形成し、光源からの光を前記光学レンズに向って集光することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学部品。
  4. 記光学レンズの屈折率(n1)が前記内部レンズの屈折率(n2)よりも大きい(n1>n2)場合に、前記内部レンズの前記入射界面及び出射界面は凸レンズの両面を形成し、光源からの光を前記光学レンズに向って拡散することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学部品。
  5. 記空洞内に、前記光学レンズの屈折率(n1)より大きい屈折率(n2)の光学部材を充填して内部レンズを形成し、前記内部レンズの前記入射界面及び出射界面は凸レンズの両面を形成し、光源からの光を前記光学レンズに向って集光することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学部品。
  6. 記空洞内に、前記光学レンズの屈折率(n1)より大きい屈折率(n2)の光学部材を充填して内部レンズを形成し、前記内部レンズの前記入射界面及び出射界面は凹レンズの両面を形成し、光源からの光を前記光学レンズに向って拡散することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学部品。
  7. 前記請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光学部品と光源を組合わせたことを特徴とする照明器具。
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