以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態による一眼レフレックスタイプのデジタルカメラの構成を示すもので、後方より見た外観斜視図である。
図1に於いて、この一眼レフレックスタイプのデジタルカメラ(以下、カメラと略記する)1は、交換レンズとしてのレンズ鏡筒10と、カメラ本体20から主に構成されており、該カメラ本体20の前面に対して、所望のレンズ鏡筒10が着脱自在に設定されている。
カメラ本体20の上面には、レリーズ釦21と、モードダイヤル22と、パワースイッチレバー23と、コントロールダイヤル24等が設けられている。
レリーズ釦21は、撮影準備動作及び露光動作を実行させるための釦である。このレリーズ釦21は、第1レリーズスイッチと第2レリーズスイッチの2段式のスイッチで構成されており、レリーズ釦21が半押し操作されることによって、第1レリーズスイッチがオンされて測光処理や測距処理などの撮影準備動作が実行される。また、レリーズ釦21が全押し操作されることによって、第2レリーズスイッチがオンされて露光動作が実行される。
モードダイヤル22は、撮影時の撮影モードを設定するための操作部材である。このモードダイヤル22が所定方向に回転操作されることによって、撮影時の撮影モードが設定される。パワースイッチレバー23は、当該カメラ1の電源のオン/オフをするための操作部材である。このパワースイッチレバー23が回動操作されることにより、当該カメラ1のメイン電源のオン/オフが切り換えられる。
コントロールダイヤル24は、撮影情報の設定を行うための部材である。このコントロールダイヤル24が操作されることにより、撮影時に種々の設定が行われる。
ボディユニット20の背面部には、撮影画像やメニュー等を表示するための表示手段としての液晶モニタ26と、再生釦27と、メニュー釦28と、十字キー30と、OK釦31と、接眼光学系のファインダ33等が配置されている。
上記再生釦27は、カメラ1の動作モードを、後述するFlashROM62や記録メディア63に記録されたJPEGファイルから画像を再生できる再生モードに切り換えるための釦である。メニュー釦28は、液晶モニタ26にメニュー画面を表示させるための釦である。このメニュー画面は、複数の階層構造から成るメニュー項目によって構成されている。ユーザは、所望のメニュー項目を十字キー30で選択することができ、OK釦31で選択した項目を決定することができる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。
図2に於いて、上記レンズ鏡筒10は、上記カメラ本体20の前面に設けられた、図示されないレンズマウントを介して着脱自在に装着可能である。そして、上記レンズ鏡筒10は、撮影レンズを有する撮影光学系11と、絞り12と、レンズ駆動機構13と、絞り駆動機構14と、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomと略記する)15とから構成されている。
上記撮影光学系11は、レンズ駆動機構13内に存在する図示されないDCモータによって、光軸方向に駆動される。絞り12は、絞り駆動機構14内に存在する図示されないステッピングモータによって駆動される。また、Lμcom15は、上記レンズ駆動機構13や絞り駆動機構14等、レンズ鏡筒10内の各部を駆動制御する。このLμcom15は、通信コネクタ35を介して、後述するボディ制御用マイクロコンピュータ65と電気的に接続がなされ、該ボディ制御用マイクロコンピュータ65の指令に従って制御される。
一方、カメラ本体20は、以下のように構成されている。
レンズ鏡筒10内の撮影光学系11、絞り12を介して入射される図示されない被写体からの光束は、可動ミラーである反射鏡40で反射され、図示されないフォーカシングスクリーン、ファインダ光学系41等を介して、接眼レンズ42に至る。また、上記反射鏡40内のハーフミラーの部分を透過した被写体光束の一部は、該反射鏡40とは独立して作動するサブミラー47で反射されて、自動測距を行うためのAFセンサユニット48に導かれる。
光軸上で上記反射鏡40の後方には、フォーカルプレーン式のシャッタ50と、光学系を通過した被写体像を光電変換するための撮像光学系の光電変換素子であり、CCD等で構成される撮影用撮像素子51が設けられている。つまり、反射鏡40が撮影光路より退避した場合、撮影光学系11及び絞り12を通った光束は、撮影用撮像素子51の撮像面上に結像される。
また、上記ファインダ光学系41の近傍には、スルー画を表示するための表示用撮像素子43と、測光センサを含む測光回路44が配設されている。上記表示用撮像素子43と上記撮影用撮像素子51は、インターフェイス回路59を介して、画像処理を行うための画像処理コントローラ60に接続されている。そして、この画像処理コントローラ60には、上述した液晶モニタ26と、記憶領域として設けられたSDRAM61、FlashROM62及び記録メディア63等が接続されている。これらは、電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
上記インターフェイス回路59は、ボディ制御用マイクロコンピュータ65にも接続されている。このインターフェイス回路59からは、表示用撮像素子43と撮影用撮像素子51から入力された撮像のタイミングを示す信号が、ボディ制御用マイクロコンピュータ65に供給される。
上記記録メディア63は、図示されないカメラのインターフェイスを介してカメラ本体20に対し脱着可能な各種のメモリカードや外付けのハードディスクドライブ(HDD)等の外部記録媒体である。
上記画像処理コントローラ60は、測光回路44と、AFセンサ駆動回路53と、ミラー駆動機構54と、シャッタチャージ機構55と、シャッタ制御回路56と、不揮発性メモリ(EEPROM)67と共に、このカメラ本体20内の各部を制御するための制御手段であるボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomと略記する)65に接続されている。
上記Bμcom65には、また、当該カメラの動作状態を表示出力によって撮影者へ告知するための動作表示用LCD68と、カメラ操作スイッチ(SW)69と、電源回路70が接続されている。更に、Bμcom65及び電源回路70には、接点群75を介して、後述するバッテリホルダ80が接続される。
尚、上記Bμcom65とLμcom15とは、レンズ鏡筒10の装着時に於いて、通信コネクタ35を介して通信可能に電気的接続がなされる。そして、デジタルカメラとして、Lμcom15がBμcom65に従属的に協働しながら稼動するようになっている。
上記測光回路44は、図示されない測光センサの電気信号に基づいて測光処理する回路である。上記AFセンサ駆動回路53は上記AFセンサユニット48を駆動制御するための回路であり、ミラー駆動機構54は反射鏡40を回動自在に駆動制御する機構である。また、シャッタチャージ機構55は、上記シャッタ50を構成する図示されない先幕と後幕を駆動するばねをチャージするものである。シャッタ制御回路56は、上記シャッタ50の先幕と後幕の動きを制御すると共に、Bμcom65との間でシャッタの開閉動作を制御する信号の授受を行う。
不揮発性メモリ67は、上述したSDRAM61、FlashROM62、記録メディア63以外の記憶領域として、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶するものであり、Bμcom65からアクセス可能に設けられている。
動作表示用LCD68は、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザへ告知するためのものである。上記カメラ操作スイッチ69は、例えば撮影動作の実行を指示すると共に後述するように反射鏡40を撮影光路の内外に切り換えるレリーズスイッチ、撮影モードと画像表示モードを切り換えるモード変更スイッチ及びパワースイッチ、等、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群で構成される。更に、電源回路70は、電源として後述するバッテリホルダ80内に装填された電池の電圧を、当該カメラシステムの各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給するために設けられている。
上記バッテリホルダ80は、複数個の電池パックを装填することが可能であるが、本実施形態に於いては、第1の電池としての電池パック1(以下、電池パック(1)と記す)90aと、第2の電池としての電池パック2(以下、電池パック(2)と記す)90bの2つが装填可能なものとする。
バッテリホルダ80内は、カメラ本体20との接点群75と、電池パック(1)90a、電池パック(2)90bとの接点群82a、82bとの間に、第1レリーズスイッチ(1RSW)85、第2レリーズスイッチ(2RSW)86、ロックスイッチ(SW)87と、逆流防止用のダイオードD1及びD2が、図示の如く接続されている。
第1レリーズスイッチ85及び第2レリーズスイッチ86は、図8に示されるように、バッテリホルダ80に設けられたレリーズ釦121に対応するもので、上述したカメラ本体20のレリーズ釦21の機能と同じである。また、ロックスイッチ87は、図8に示されるロックレバーに対応したスイッチであり、バッテリホルダ80がカメラ本体20に装填された後にロックレバー120が操作されることにより、バッテリホルダ80がカメラ本体20から外れないようにロックされる。このとき、ロックスイッチ87がオン状態となる。
電池パック(1)90a及び(2)90bは、それぞれ接点群82a及び82bを介してバッテリホルダ80内の回路と電気的に接続される。また、それぞれ直列接続された電池セル91a及び92bと、温度検出素子であるサーミスタ92a及び92bとを有して構成される。
図3は、上述した電池パックの外観斜視図である。
尚、図3に於いては電池パック90として示しているが、図2に於ける電池パック(1)90a、電池パック(2)90bとは同じ構成であり、ここでは代表的に電池パック90として説明する。
電池パック90は、内部に電池セルとサーミスタを有し、その外部はケース95によって密閉されている。そして、ケース95の所定箇所に上述した接点群82aまたは82bと対応する接続端子96〜98が設けられている。このうち、接続端子96は陽極(+)端子であり、接続端子97はサーミスタ(T)用の端子であり、接続端子98は負極(−)端子である。
図4は、電池パック内の電池の放電特性を示した図である。
図4に示されるように、この電池は、電圧値が略8Vから徐々に放電されて減少し、所定の判定スレッシュ値にてカメラの駆動に必要な電圧値を下回るため、充電を必要とする。この場合、上記判定スレッシュ値は、例えば0℃の場合は6.6V、20℃の場合は6.8V、45℃の場合は7.0Vとなっている。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るカメラのバッテリホルダ80の構成を示した外観斜視図であり、図6は、図5のバッテリホルダに電池パックが装着される様子を示した外観斜視図である。
カメラ本体20のグリップ部内に有する電池室(図示せず)内には、通常、カメラの電源としての電池が装填されている。そして、バッテリホルダ80を使用する際は、この電池室内の電池に代えてバッテリホルダ80の接点支柱100が挿入される。
バッテリアダプタ80は、上述したカメラ本体20の図示されない電池室に挿入される部分として、該電池室に対応して接点支柱100が設けられている。そして、この接点支柱100の所定箇所、すなわち上記電池室内に設けられた図示されない電気接点と電気的に接触する箇所には、対応する接続端子101〜103が形成されている。このうち、接続端子101は陽極(+)端子であり、接続端子102はサーミスタ(T)用の端子であり、接続端子103は負極(−)端子である。カメラ本体20内の上記接続端子と接点支柱の接続端子101〜103により、上述した接点群75が構成される。
また、上記接点支柱100には、上記接続端子101〜103に隣接して、もう一方の上記接点群75を構成するものとして、信号線111〜113が設けられている。これらは第1レリーズスイッチ用の信号線111、第2レリーズスイッチ用の信号線112及び起動信号線113で構成される。
バッテリホルダ80は、また、カメラ本体20の底面部と相対する面で、三脚ネジ(図示せず)と相対する位置に、三脚ネジ105が形成されている。この三脚ネジ105は、カメラ本体20側の三脚ネジと螺合する雄ネジで構成されている。
尚、上記接点支柱100の水平方向の断面形状は、カメラ本体20の電池室(図示せず)の水平方向の断面形状に相似してやや小さい。また、三脚ネジ105は、バッテリホルダ80の上面部の三脚ネジ用の穴とは遊嵌している状態である。
また、バッテリホルダ80の前面部には、三脚ネジ105をカメラ本体20の三脚ネジ(図示せず)と螺合させるための三脚ネジダイアル106が設けられている。この三脚ネジダイアル106を所定方向に回転させることにより、三脚ネジ105とカメラ本体20の図示されない三脚ネジの螺合状態が調節されて、バッテリホルダ80とカメラ本体20との装着、取り外しがなされるようになっている。
更に、バッテリホルダ80に於いて、三脚ネジダイアル106の下方には、複数個の電池パック90、本実施形態では2つの電池パックを装填可能にした第1及び第2の電池室110a及び110bが形成されている。これら第1及び第2の電池室110a及び110bには、開閉自在なカバー107が設けられている。このカバー107は、ロックレバー108の操作によって開閉が可能になる。電池パック90を装填する際には、カバー107を開けて、図6の矢印A方向に電池パック90を挿入した後、カバー107を閉じ、ロックレバー108を操作する。これによって、カバー107が固定されて電池パック90の脱落を防止している。
上記バッテリホルダ80内の電池室110には、図7に示されるように、矢印A1 方向に電池パック90が挿入された際に操作される電池装填スイッチ117が設けられている。この電池装填スイッチ117は、検出レバー115とスイッチ116とから構成される。
いま、電池パック90が図示矢印A1 方向に挿入されると、検出レバー115に当接し、これによって該検出レバー115が図示矢印B方向に回転する。すると、検出レバー115がスイッチ116の切片を押下して電池装填スイッチ117がオンになる。これにより、バッテリホルダ80の電池室110に電池パック90が装填されたことが検出される。また、この電池装填スイッチ117がオフであれば、電池パック90は電池室110内に装填されていない状態となる。
尚、図7には電池室110、電池装填スイッチ117は1つしか示されないが、これらは電池室の数に応じて設ければよい。また、電池装填スイッチの構成は、電池室内の電池パックの有無を検出するものであれば、これに限られるものではない。
また、バッテリホルダ80の側面部には、図示されないリモコンスイッチ接続用の接続端子を覆うためのコネクタキャップ109を有している。
図8及び図9は、カメラ本体20にバッテリホルダ80が装着される際の状態を示す外観図であって、図8はカメラ正面側下方より見た斜視図、図9はカメラの背面側から見た図である。
上述したように、カメラ本体20内の電池室にバッテリホルダ80の接点支柱100が挿入され、三脚ネジダイアル106が、図9に於いて矢印C方向に回転されることにより、三脚ネジ105とカメラ本体20の図示されない三脚ネジが螺着されて、バッテリホルダ80がカメラ本体20に装着される。そして、バッテリホルダ80の下面に設けられたロックレバー120が操作されることにより、バッテリホルダ80がカメラ本体20から外れないようにロックされる。
尚、121はバッテリホルダ80に設けられたレリーズ釦であり、上述した第1レリーズスイッチ85及び第2レリーズスイッチ86に対応している。このレリーズ釦121は、バッテリホルダ80がカメラ本体20に装着された際には、レリーズ釦21と同様に機能するものである。
尚、上述したカメラ本体20及びバッテリホルダ80は、モールドまたはプラスチック等により構成されている。
図10は、電池パックの温度検出を説明するための概略的な電気回路図である。
カメラ本体20に於いて、Bμcom65のADポート1は、抵抗R11を介して電源回路70に接続されると共に、接点群75のサーミスタ用接点752 に接続されている。一方、Bμcom65のADポート2は、分圧抵抗R12を介して上記電源回路70と接点群75の正極用接点751 に接続されると共に、分圧抵抗R13を介してグラウンドに接続される。また、電源回路70及び接点群75のうちの第1レリーズスイッチ用の信号線111、第2レリーズスイッチ用の信号線112及び起動信号線113に対応した接点754 、755 及び756 が、それぞれBμcom65と接続されている。
バッテリホルダ80内は、カメラ本体20の上記接点751 と電池パック(1)90aの正極用接点82a1 との間にダイオードD1が接続されている。また、カメラ本体20の上記接点752 と電池パック(1)90aのサーミスタ用接点82a2 との間には、後述するように電池パックの装填状態に応じて接続先を切り替えるトランスファスイッチ(SW)83が接続されている。そして、カメラ本体20の負極用接点753 は、電池パック(1)90aの負極用接点82a3 と接続されている。同様に、上記接点751 と電池パック(2)90bの正極用接点82b1 との間にはダイオードD2が接続され、上記接点752 と電池パック(2)90bのサーミスタ用接点82b2 との間にはトランスファスイッチ(SW)83が、それぞれ接続されている。そして、上記負極用接点753 と電池パック(2)90bの負極用接点82b3 とが接続されている。
更に、上記接点754 には第1レリーズスイッチ(1RSW)85を介して、上記接点755 には第2レリーズスイッチ(2RSW)86を介して、それぞれロックスイッチ(SW)87が接続され、更に電池パック(1)90aの負極用接点82a3 及び電池パック(2)90bの負極用接点82b3 と接続されている。
また、電池パック(1)90aに於いては、上記接点82a1 と接点82a3 との間に、スイッチング素子127aと電池セル91aの直列回路が接続され、上記接点82a2 と接点82a3 との間にはサーミスタ92aが接続されている。そして、制御回路128aが、スイッチング素子127aの動作を制御するようにして接続されている。同様に、電池パック(2)90bに於いては、上記接点82b1 と接点82b3 との間に、スイッチング素子127bと電池セル91bの直列回路が接続され、上記接点82b2 と接点82b3 との間にはサーミスタ92bが接続されている。そして、制御回路128bが、スイッチング素子127bの動作を制御するようにして接続されている。
図11は、電池室が2つ存在するバッテリホルダに於いて、電池パックと選択されるサーミスタとの関係を説明するための回路図である。
いま、第1の電池室110a、第2の電池室110b共に電池パックは装填されていない状態であるとする。この状態では、トランスファスイッチ83の導通は第2の電池室110b側に切り替えられた状態であるとする。そして、電池室の1つである特定の電池室、この場合第1の電池室110aに電池パック(1)90aが装填されたとする。すると、トランスファスイッチ83は、第1の電池室110aに電池パック(1)90aが装填されたことと連動して、第1の電池室110a側に導通状態が切り替わる。そして、下記表1に表されるように、電池パック(1)90a内のサーミスタ92aが選択されて導通状態となる。
一方、他の電池室である第2の電池室110bにのみ、電池パック(2)90bが装填されたとする。すると、トランスファスイッチ83は、第2の電池室110b側に導通状態が切り替わる。そして、上記表1に表されるように、電池パック(2)90b内のサーミスタ92bが選択されて導通状態となる。
更に、2つの電池室110a及び110bに、共に電池パック(1)90a及び(2)90bが装填されたとする。この場合、トランスファスイッチ83は、第2の電池室110bの状態に関係なく、第1の電池室110aに電池パック(1)90aが装填されたことと連動して、第1の電池室110a側に導通状態が切り替わる。そのため、第1及び第2の電池室110a及び110bに電池パック(1)90a及び(2)90bが装填されていても、電池パック(1)90a側のサーミスタ92aが選択されて導通状態となる。
次に、図12のフローチャートを参照して、第1の実施形態に於けるカメラの基本的な動作について説明する。
カメラ本体20に装着されたバッテリホルダ80に電池パックが装填されると、カメラが起動されて、先ずステップS1にてBμcom65による初期設定が行われる。次いで、ステップS2にて、装填されている電池パック内のサーミスタの抵抗値がA/D変換される。サーミスタの抵抗値は、プルアップ抵抗R11とサーミスタの抵抗値とから、Bμcom65内で算出される。
例えば、抵抗R11を10kΩとした場合、下記表2より、温度が25℃の場合の抵抗値が10kΩのサーミスタに於いて、100℃の場合のサーミスタの抵抗値は0.97kΩであり、60℃の場合の抵抗値は3.02kΩ、0℃の場合の抵抗値は27.28kΩ、−20℃の場合の抵抗値は67.77kΩである。そして、これらのサーミスタの抵抗値のA/D変換値は、3.3Vを入力したときに255になるとすると、100℃で22、60℃で59、25℃で127、0℃で186、−20℃で222となる。これらのA/D変換値が用いられて、ステップS3及びS5にて、サーミスタの判定が行われる。
すなわち、ステップS3に於いて、上記ステップS2で得られたサーミスタのA/D変換値が“222”より小さいか否かが判定される。ここで、A/D変換値が“222”を超える値であれば温度が−20℃より低い低温状態、若しくは接触不良が考えられる。したがって、ステップS4に移行して、今回得られたA/D変換値のデータは使用せずに、前回得た温度データが記憶され、その後ステップS8に移行する。一方、上記ステップS3にてA/D変化値が“222”以下であると判定された場合は、次にステップS5に於いてA/D変換値が“59”より大きいか否かが判定される。その結果、A/D変換値が“59“より小さければ、60℃以上の高温であるので、ステップS6へ移行して電池異常の表示がなされる。その後、動作が停止される。
上記ステップS3及びS5にて、A/D変換値が“222”〜“59”の間であれば、ステップS7へ移行して、当該A/D変換値から温度が算出される。そして、ステップS8にて、算出された温度から、該温度に応じた判定スレッシュ、すなわち最低駆動電圧が演算される。次いで、ステップS9にて、Bμcom65のポートから電池電圧がA/D変換される。
そして、ステップS10に於いて、上記ステップS8で得られた判定スレッシュと上記ステップS9で得られた電池電圧とが比較される。その結果、電池電圧が判定スレッシュを下回っている場合は、ステップS11に移行して、装填されている電池の電圧値が下がっているので使用できない(弱っている)旨の警告表示が、液晶モニタ26等になされる。その後、動作が停止される。
一方、上記ステップS10にて、電池電圧が判定スレッシュよりも高い場合は、充電動作が可能であるので、ステップS12に移行してレリーズ釦21または121の状態が検出される。ここで、レリーズ釦21または121が操作されない(レリーズ釦がオフ)状態の場合は、上記ステップS2へ移行して、上述した処理動作が繰り返される。一方、レリーズ釦21または121が操作された(オンされた)場合は、ステップS13へ移行して撮影動作が行われる。その後、上記ステップS2へ移行する。
このように、第1の実施形態によれば、装填される電池パックの状態に応じて正しく電池の温度を測定することができる。
(第2の実施形態)
次に、本願発明の第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態では電池室が2つの例について説明したが、本第2の実施形態では電池室が3つ存在する場合の例について説明する。
以下、この第2の実施形態について説明するが、カメラの基本的な構成については、図1乃至図12に示される第1の実施形態と同じであり、基本的な撮影動作についても同様である。したがって、これらの構成及び動作については、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略するものとし、異なる部分の構成及び動作についてのみ説明する。
図13は、電池室が3つ存在するバッテリホルダに於いて、電池パックと選択されるサーミスタとの関係を説明するための回路図である。
カメラ本体20とバッテリホルダ80との接点群75のうち、正極用接点751 には、それぞれダイオードD1、D2及びD3を介して、電池パック(1)90a、電池パック(2)90b及び電池パック(3)90cの正極用接点82a1 、82b1 及び82c1 が接続されている。また、カメラ本体20とバッテリホルダ80との接点群75のうち、負極用接点753 には、それぞれ電池パック(1)90a、電池パック(2)90b及び電池パック(3)90cの負極用接点82a3 、82b3 及び82c3 が接続されている。
更に、上記接点群75のサーミスタ用接点752 には、トランスファスイッチ(SW)83aの切り替え端子83a1 が接続されている。そして、このトランスファスイッチ83aの一方の接点端子83a2 には電池パック(1)90aのサーミスタ用接点82a2 が、他方の接点端子83a3 には、トランスファスイッチ(SW)83bの切り替え端子83b1 が接続されている。更に、このトランスファスイッチ83bの一方の接点端子83b2 には電池パック(2)90bのサーミスタ用接点82b2 が、他方の接点端子83b3 には、電池パック(3)90cのサーミスタ用接点82c2 が接続されている。
このような構成に於いて、トランスファスイッチ83a及び83bは、何れの電池室にも電池パックが装填されていない状態で、切り替え端子83a1 及び83b1 が、それぞれ接点端子83a3 及び83b3 側に切り替えられている。そして、電池室の1つである特定の電池室、この場合第1の電池室110aに電池パック(1)90aが装填されたとする。すると、トランスファスイッチ83aは、第2の電池室110b、第3の電池室110cの状態に関係なく、第1の電池室110aに電池パック(1)90aが装填されたことと連動して、第1の電池室110a側に導通状態が切り替わり、電池パック(1)90a内のサーミスタ92aが選択されて導通状態となる。同様に、第2の電池室110bに電池パック(1)90aが装填されると、トランスファスイッチ83bは、第3の電池室110cの状態に関係なく、第2の電池室110bに電池パック(2)90bが装填されたことと連動して、第2の電池室110b側に導通状態が切り替わり、電池パック(2)90b内のサーミスタ92bが選択されて導通状態となる。
つまり、電池室内に電池パックが1つのみ装填されている場合は、当該電池パックのサーミスタが選択される。そして、複数の電池室内に電池パックが装填されている場合は、より上位側、この場合第3の電池パックより第2の電池パック、また第2の電池パックよりも第1の電池パック側のサーミスタが選択されるようになっている。したがって、第1乃至第3の電池室110a〜110c全てに電池パック(1)90a〜(3)90cが装填されている場合は、第1の電池パック(1)90aのサーミスタ92aが選択されることになる。
このように、第2の実施形態によっても、装填される電池パックの状態に応じて正しく電池の温度を測定することができる。
(第3の実施形態)
次に、本願発明の第3の実施形態について説明する。
上述した第1及び第2の実施形態では、複数の電池室を有する場合に上位側に装填された電池パックを使用するようにしていたが、この第3の実施形態では、マイクロコンピュータを利用して最後に装填された電池パックを使用するようにしている。
以下、この第2の実施形態について説明するが、カメラの基本的な構成については、図1乃至図12に示される第1の実施形態と同じであり、基本的な撮影動作についても同様である。したがって、これらの構成及び動作については、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略するものとし、異なる部分の構成及び動作についてのみ説明する。
図14は、本発明の第3の実施形態によるバッテリホルダと電池パックの様子を示したもので、バッテリホルダに電池パックが装着される様子を示した斜視図である。
図14に示されるように、バッテリホルダ80′内の電池室110には、電池パック90a、90bが挿入された際に操作される電池装填スイッチ117a、117bが、それぞれ設けられている。上記電池装填スイッチ117a、117bは、上述した電池装填スイッチ117と同様の構成であるので、ここでは説明を省略する。
尚、図14には電池室、電池装填スイッチは2つしか示されないが、これらは電池室の数に応じて設ければよい。
図15は、本発明の第3の実施形態に係るカメラのバッテリホルダ80′の構成を示した外観斜視図であり、図16は、カメラ本体20にバッテリホルダ80′が装着される際の状態をカメラ正面側下方より見た斜視図である。
バッテリホルダ80の下面には、後述する電源スイッチに対応して操作される電源レバー131が設けられている。また、132はバッテリホルダ80′に設けられたレリーズ釦であり、上述した第1レリーズスイッチ85及び第2レリーズスイッチ86に対応している。このレリーズ釦132は、バッテリホルダ80′がカメラ本体20に装着された際に、レリーズ釦21と同様に機能するものである。
図17は、電池パックの温度検出を説明するための概略的な電気回路図である。
バッテリホルダ80′内には、電池室110a、110bの何れに電池パックが装填されているかを検出するためのマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略記する)135を有している。このマイコン135には、リセットIC136と、上述した電池装填スイッチ117a、117bと、上述した電源レバー131に対応した電源スイッチ137が接続されている。
また、カメラ本体20の上記接点752 と電池パック(1)90aのサーミスタ用接点82a2 、82a2 との間には、それぞれスイッチ素子141、142が接続されている。これらのスイッチ素子141、142は、上記電池装填スイッチ117a、117bに対応するもので、マイコン135によってオン、オフが制御される。
次に、図18のフローチャートを参照して、本発明の第3の実施形態によるカメラの電池装填の動作について説明する。
バッテリホルダ80′に電池パックが装填されると、カメラが起動されて、先ずステップS21にてBμcom65による初期設定が行われる。次いで、ステップS22に於いて、第1の検出スイッチである電池装填スイッチ117aの状態が検出される。ここで、電池装填スイッチ117aがオンであれば、ステップS23へ移行して第1のスイッチ素子141がオンにされる。
一方、上記ステップS22にて電池装填スイッチ117aがオンでなければ、ステップS24に移行して、第2の検出スイッチである電池装填スイッチ117bの状態が検出される。その結果、電池装填スイッチ117bがオンであれば、ステップS25へ移行して第2のスイッチ素子142がオンにされる。
そして、上記ステップS22及びS24にて、何れの検出スイッチもオンでない場合、及び上記ステップS23、S25で何れかのスイッチ素子がオンされたならば、ステップS26に移行する。このステップS26では、第1の検出スイッチ(電池装填スイッチ)117aの状態が、オフからオンに変化したか否かが判定される。ここで、第1の検出スイッチ117aがオフからオンに変化した、すなわち第1の電池室110aに電池パック(1)90aが装填されたならば、ステップS27に移行する。そして、このステップS27にて、上記第1のスイッチ素子141がオン状態となる。
上記ステップS26にて第1の検出スイッチ117aがオフからオンに変化しない場合は、ステップS28に移行して第2の検出スイッチ(電池装填スイッチ)117bの状態が、オフからオンに変化したか否かが判定される。ここで、第2の検出スイッチ117bがオフからオンに変化した、すなわち第2の電池室110bに電池パック(2)90bが装填されたならば、ステップS29に移行する。そして、このステップS29にて、上記第2のスイッチ素子142がオン状態となる。
上記ステップS26及びS28にて、第1の検出スイッチ117a、第2の検出スイッチ117bの何れもオフからオンに変化しない場合は、上記ステップS23またはS25にて、何れかの検出スイッチがオンされている場合である。こうして、何れかの検出スイッチがオンされたならば、ステップS46に移行する。
ステップS46では、バッテリホルダ80′の電源スイッチ137の状態が検出される。ここでは、電源スイッチ137がオンになるまで待機する。そして、電源スイッチ137がオンになったならば、上記ステップS26へ移行して、以降の処理動作が繰り返される。
ここで、図19のタイミングチャートを参照して、電池室に装填された電池パックの認識について説明する。尚、始めに第1の電池室110aに電池パック(1)90aが装填されているものとする。
電源のオンによって電圧VEが立ち上がり、これによってリセットIC135が立ち上がってマイコン135が起動される。そして、初期化動作により、マイコン135のポートP1がオンされ、第1のスイッチ素子141が導通して、電池パック(1)90aのサーミスタ92aが認識される。
ここで、電池パック(2)90bが第2の電池室110bに装填されると、第2の検出スイッチ117bがオンされる。すると、マイコン135のポートP2がオンになると共にポートP1がオフになる。これにより、第2のスイッチ素子142がオン、第1のスイッチ素子141がオフとなって、電池パック(1)90aのサーミスタ92aから電池パック(2)90bのサーミスタ92bに、マイコン135の認識が切り替わる。
その後、電池パック(2)90bが第2の電池室110bに装填された状態で、電池パック(1)90aが第1の電池室110aから抜かれて再度装填されたとする。すると、第1の検出スイッチ117aがオフからオンに切り替わり、これを受けてマイコン135のポートP1がオンになると共にポートP2がオフになる。これにより、第1のスイッチ素子141がオン、第2のスイッチ素子142がオフとなって、電池パック(2)90bのサーミスタ92bから電池パック(1)90aのサーミスタ92aに、マイコン135の認識が切り替わる。
このように、第3の実施形態によれば、最後に電池室に装填された方の電池パックのサーミスタをマイコンが認識するので、装填された電池パックの状態に応じて正しく電池の温度を測定することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
上述した第3の実施形態は、最後に電池室に装填された電池パックのサーミスタを優先させるものであったのに対し、この第4の実施形態は、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、複数の電池室内に電池パックが装填されている場合は、より上位側の電池パック側のサーミスタが選択されるようにしている。
尚、この第4の実施形態に於けるバッテリホルダの構成は上述した第3の実施形態と同じであり、カメラの基本的な構成については、図1乃至図19に示される第1乃至第3の実施形態と同じであり、基本的な撮影動作についても同様である。したがって、これらの構成及び動作については、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略するものとし、異なる部分についてのみ説明する。
図20のフローチャートを参照して、本発明の第4の実施形態によるカメラの電池装填の動作について説明する。
バッテリホルダ80′に電池パックが装填されると、カメラが起動されて、先ずステップS41にてBμcom65による初期設定が行われる。次いで、ステップS42に於いて、第1の検出スイッチである電池装填スイッチ117aの状態が検出される。ここで、電池装填スイッチ117aがオンであれば、ステップS43へ移行して第1のスイッチ素子141がオンにされる。
一方、上記ステップS42にて電池装填スイッチ117aがオンでなければ、ステップS44に移行して、第2の検出スイッチである電池装填スイッチ117bの状態が検出される。その結果、電池装填スイッチ117bがオンであれば、ステップS45へ移行して第2のスイッチ素子142がオンにされる。
そして、上記ステップS42及びS44にて、何れの検出スイッチもオンでない場合、及び上記ステップS43、S45で何れかのスイッチ素子がオンされたならば、ステップS46に移行する。
ステップS30では、バッテリホルダ80′の電源スイッチ137の状態が検出される。ここでは、電源スイッチ137がオンになるまで待機する。そして、電源スイッチ137がオンになったならば、上記ステップS42へ移行して、以降の処理動作が繰り返される。
このように、第4の実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様に、上記表1に従ったサーミスタを選択することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
上述した第3の実施形態では、バッテリホルダ内にマイコンを設けて最後に装填された電池パックを使用するようにした例について説明した。本第5の実施形態では、更にバッテリホルダ内のマイコンに低消費電流モードの機能を追加した例について説明する。
以下、この第5の実施形態について説明するが、カメラの基本的な構成については、図1乃至図20に示される第1乃至第4の実施形態と同じであり、基本的な撮影動作についても同様である。したがって、これらの構成及び動作については、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略するものとし、異なる部分の構成及び動作についてのみ説明する。
図21は、本発明の第5の実施形態であって、電池パックの温度検出を説明するための概略的な電気回路図である。
この図21に示される構成の回路図で、上述した図17の回路構成と異なるのは、起動信号線113に対応した接点756 が、バッテリホルダ80″内のマイコン135のポートINTと接続されている点と、第1の検出スイッチ(電池装填スイッチ)117a及び第2の検出スイッチ(電池装填スイッチ)117bとグラウンドの間にロックスイッチ(SW)144が設けられた点である。このロックスイッチ144は、上記電池装填スイッチ117a、117bが設定された状態で誤操作されないように固定するためのスイッチである。その他の回路構成は、図17の回路構成と同じであるので説明は省略する。
次に、図22のタイミングチャートを参照して、本発明の第5の実施形態によるカメラの電池装填の動作について説明する。尚、始めに第1の電池室110aに電池パック(1)90aが装填されているものとする。
本実施形態では、Bμcom65からの起動信号によってマイコン135を起動させて、それ以外は低消費電流モードとして機能するようになっている。
カメラ本体20がスリープ状態、すなわち低消費電流モードの状態に於いて何らかの操作がなされると、Bμcom65から起動信号がバッテリホルダ80″に供給され、マイコン135が起動されて低消費電流モードから通常モードに復帰する。そして、初期化動作により、マイコン135のポートP1がオンになり、第1のスイッチ素子141がオン状態になると共にロックスイッチ144がオンされて、電池パック(1)90aのサーミスタ92aが認識される。
以降の動作は、図19に示されるタイミングチャートを参照した第3の実施形態と同じであるので、ここでの説明は省略する。
このように、第5の実施形態によれば、最後に電池室に装填された方の電池パックのサーミスタをマイコンが認識する。また、このバッテリホルダ内のマイコンに低消費電流モードにする機能を追加しているので、無駄な電流消費を低減させることができる。
尚、上述した第1乃至第5の実施形態に於いて、バッテリホルダ内の電池室に装填される電池パックは同じ構成として説明したが、これに限られるものではなく、サーミスタを検出可能であれば、例えば形状が異なる等、同じ構成のものでなくとも良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
1…カメラ、10…レンズ鏡筒、11…撮影レンズ、12…絞り、13…レンズ駆動機構、14…絞り駆動機構、15…レンズ制御用マイクロコンピュータ(Lμcom)、20…カメラ本体、21…レリーズ釦、22…モードダイヤル、23…パワースイッチレバー、24…コントロールダイヤル、26…液晶モニタ、33…ファインダ、35…通信コネクタ、40…反射鏡、41…ファインダ光学系、43…表示用撮像素子、44…測光回路、48…AFセンサユニット、50…シャッタ、51…撮影用撮像素子、53…AFセンサ駆動回路、54…ミラー駆動機構、55…シャッタチャージ機構、56…シャッタ制御回路、59…インターフェイス回路、60…画像処理コントローラ、61…SDRAM、62…FlashMemory、63…記録メディア、65…ボディ制御用マイクロコンピュータ(Bμcom)、67…不揮発性メモリ(EEPROM)、68…動作表示用LCD、69…カメラ操作スイッチ(SW)、70…電源回路、75…接点群、80…バッテリホルダ、82a、82b…接点群、85…第1レリーズスイッチ(1RSW)、86…第2レリーズスイッチ(2RSW)、84…ロックスイッチ、90a…電池パック(1)、90b…電池パック(2)、91a、91b…電池セル、92a、92b…サーミスタ、110a…第1の電池室、110b…第2の電池室。