JP4722040B2 - 短鎖の不飽和カルボン酸の金属塩の製造方法及びその使用 - Google Patents
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Description
米国特許第5998646号明細書からは、チタンの相応する塩の製造は公知である。反応のため及び所定のO 2 飽和のための酸素の連続的な供給は前記明細書には開示されていない。反対に、減圧下で、大気遮断でかつ高温度で反応させているため、酸素の不在及び溶剤雰囲気を予想することができる。
− 金属アルコラート化合物を、
− 2位又は3位に二重結合を有する一般式
CnH2n-1C(=O)OH
[式中、nは2、3、4、5又は6を表す]のカルボン酸
および/またはマレイン酸(あまり好ましくない)と、
酸素の存在下で、その際、反応溶液が少なくとも50%まで酸素飽和となるように酸素を連続的に供給して反応させることにより
短鎖の不飽和カルボン酸の金属塩を製造し、
前記金属塩は、式
CnH2n-1C(=O)O−および/またはOC(=O)CH=CHC(=O)O−(H)
の少なくとも1つのグループと、
次の
Al、Si、Sn、La、Zr、Cuおよび/またはZn
の金属又は前記金属の混合物を有する
方法により解決される。
M(OOCCnH2n-1)a(R1)b
を有し、かつ、式
CnH2n-1−COOH
[式中、nは2、3、4、5又は6であり、かつ2位又は3位に二重結合を有する、好ましくは2位に二重結合を有する]の線状又は分枝状の不飽和カルボン酸を、一般式III
M(R1)c
及び場合により殊に
H(R1)
[前記式中、
aは少なくとも1であり、
bは0、1、2又は3であり、かつ
(a+b)及びcは相互に無関係に2〜4の整数であり、
Mは、Al、Si、Sn、La、Zr、Cu又はZn、特にAl又はZrであり、
R1は、C1〜C6−炭化水素基を有するアルコラート基を表し、その際、R1は飽和、線状又は分枝状のアルコラート基であり、少なくとも1つの−OH基を有するアルコールから製造され、その際、前記−OH基は好ましくは1級および/または2級の−OH基であるか、又は
その際、n、R1、R2及びR3はa、bもしくはcのそれぞれに対して異なることができ、かつM(R1)c中の少なくとも1つのR1はC1〜C6−炭化水素基を有するアルコール基を表す]の金属化合物と、
酸素(O2)の存在下で、その際、反応溶液が少なくとも50%まで酸素飽和となるように酸素を連続的に供給して反応させることにより得られる。
本発明の場合には、前記の反応は、酸素の存在下で実施されるため、この反応溶液は、例えば酸素を5〜30体積%、好ましくは15〜25体積%の濃度で含有するガス混合物を供給することにより、少なくとも50%まで、好ましくは少なくとも90%まで酸素飽和されている。特に空気混合物が乾燥している場合には、空気混合物の形で酸素を供給することも適している。酸素の存在により、製造時に生成物の重合する傾向が抑制される。
− 簡単な合成経路、
− わずかな重合の傾向
− 外来イオンに関して高い純度、好ましくは100ppmよりわずかな塩化物及び硫酸塩
− アルコラートとして提供される金属に転用可能であること、
− 生成物は高純度の固体として又は溶液として製造されること。
意外にも、少なくとも1つの短鎖(3〜7個の炭素原子)の不飽和カルボキシル基を有する有機金属塩は、次の使用に特に適していることが見出された:
− 例えば成形品および/またはシートの製造、コーティング又は変性のための重合プロセスにおける又は合成ゴムの製造におけるモノマー又はコモノマー、
− ペイント及び塗料中の添加物、
− 顔料及び着色剤用の担体材料、
− UV硬化性接着剤又はプラスチック中の成分、
− 櫛状ポリマーの製造のため、
− 有機および/または無機材料、例えばイオン交換体、触媒及び担体材料、また、クロマトグラフィーの用途のための製造又は変性のために、
− 表面のコーティングによる有機成分のカプセル化、
− 例えば膜の形での帯電防止加工のための導電性材料の製造又はボードの製造のため、
− 化学薬品及び環境からの影響に対する耐性を改善するための添加物、付着改善剤(例えば鉱物性モルタル用の)又は流動挙動の改善のため(例えばコンクリートの)及び保護すべき対象の被覆保護のため、
− 例えば金属、セラミック、木材又は木材ベースの製品、プラスチック及びガラス用の耐引掻コーティングおよび/または硬質コーティング、
− 皮革、ガラス、紙、厚紙、プラスチック、金属及び繊維のコーティング又は処理のため、
− コーティングの形の又は添加物としての親水化剤又は疎水化剤として
− 付着防止コーティングの製造のため、
− 船舶又は海洋建築物用のいわゆる「防汚」塗料の製造のための基本材料として、
− 植林工業における、例えば樹木用の「絆創膏」としておよび/または農業における有害生物からの保護のための保護塗料としての使用のため、
− 印刷インキ中の放射線硬化性モノマーとして
− レオロジーを変性する添加物として、
− 酸素、水の侵入に対する又は微生物の侵入に対する保護のためのバリアコーティングにおいて
− 研磨材料の製造のため、
− 製剤学および/または医薬品工業におけるコーティング、接着剤又は治療剤として、例えば歯科用セメントとして、歯牙用の封止塗料として、又は医薬品の遅延放出のため、
− 塩基性充填物、例えばガラスとの併用成分として、前記化合物は特別な硬度及び耐久性を有する材料にすることができる、
− 消泡剤として又は消泡作用を有する製品の製造のため、
− 官能基を含有することができる無機製品の製造および/または変性のため、及び
− セラミックの製造及び変性のため。
この試験を、温度計、蒸留装置、滴下漏斗、攪拌機及びガス供給管を備えた、ガラス製の500ml反応フラスコ中で実施した。第1の試験実施例は窒素による保護下で実施し、第2の試験実施例は圧縮空気供給下で実施した。反応熱の搬出のために、反応容器を水浴を用いて冷却した。供給されたガスの酸素含有量は、例2〜7において15〜30体積%(約21体積%)の間であった。実施例8〜10については、反応混合物は酸素飽和で存在した。
フラスコ中にアルミニウム−トリ−sec−ブタノラート123.1g、ジエチレングリコールモノブチルエーテル119.9g、4−メトキシフェノール0.7g及び銅チップ2gを装入し、それにアクリル酸108gを室温(25℃)で1時間4分の内に滴下漏斗を用いて滴加した。この場合、温度は反応熱により36℃に上昇した。水浴を用いて、この混合物を25℃に冷却し、温度が再び上昇するまで23分間撹拌し、生成物はゲル化した。この生成物は、反応の際に重合阻害物質、例えば銅チップ及び4−メトキシフェノールを添加したにもかかわらず不所望にも重合した。
フラスコ中に、アルミニウム−トリ−イソプロパノラート102.1g、ジエチレングリコールモノブチルエーテル120.1g、4−メトキシフェノール0.7gを装入し、これにアクリル酸108gを室温(25℃)で15分間内に滴下漏斗を用いて滴加した。この場合、温度は反応熱により53℃に上昇した。水浴を用いて、この混合物を39℃に冷却した。この生成物は液体のまま安定であり、従って次のように継続処理することができた。これを30分間内で60℃に加熱し、かつ連続的に243mbarの値にまで真空に調節することで、2時間の間に、副生成物のイソプロパノールを追い出した。
フラスコ中に、アルミニウム−トリ−イソプロパノラート142.9g、ジエチレングリコールモノブチルエーテル151.3g、4−メトキシフェノール0.7gを装入し、これにアクリル酸50.4gを室温(25℃)で8分間内に滴下漏斗を用いて滴加した。この場合、温度は反応熱により55℃に上昇した。この生成物は液体のまま安定であり、従って30分の間に60℃に加熱することができた。連続的に245mbarにまで真空に調節することにより、38分内に副生成物のイソプロパノールを追い出した。
フラスコ中に、アルミニウム−トリ−イソプロパノラート81.7g、4−メトキシフェノール0.7gを装入し、これにエチルアセトアセタート104.1gを50℃の温度で、8分間内に滴下漏斗を用いて滴加した。この場合、温度は反応熱により61℃に上昇した。水浴を用いて、混合物を32℃に冷却した。次いで、ジエチレングリコールモノブチルエーテル142.6gを少量ずつ添加した。引き続き、アクリル酸28.8gを滴下漏斗を用いて急速に滴加した。温度はこの場合4℃上昇した。この生成物は液体のまま安定であり、従って30分の間に60℃に加熱することができた。200mbarの値までの真空により、1時間内に副生成物のイソプロパノールを追い出した。
フラスコ中に、ジルコニウム−テトラ−ブタノラート509.3g、ジエチレングリコールモノブチルエーテル498.6g及び4−メトキシフェノール2.8gを装入した。引き続き、アクリル酸382.7gを滴下漏斗を用いて急速に滴加した。温度はこの場合45℃に上昇した。この生成物は液体のまま安定であり、従って30分の間に90℃に加熱することができた。200mbarの値までの真空により、1時間内に副生成物のブタノールを追い出した。
フラスコ中に、チタン−テトラ−ブタノラート510.6g、ジエチレングリコールモノブチルエーテル498.6g及び4−メトキシフェノール2.8gを装入した。引き続き、アクリル酸432.6gを滴下漏斗を用いて急速に滴加した。温度はこの場合50℃に上昇した。この生成物は液体のまま安定であり、従って30分の間に90℃に加熱することができた。200mbarの値までの真空により、1時間内に副生成物のブタノールを追い出した。
フラスコ中に、マグネシウム−ジ−ブタノラート510.55g、ジエチレングリコールモノブチルエーテル498.6g及び4−メトキシフェノール2.8gを装入した。引き続き、アクリル酸431.7gを滴下漏斗を用いて急速に滴加した。温度はこの場合約48℃に上昇した。この生成物は液体のまま安定であり、従って30分の間に90℃に加熱することができた。200mbarの値までの真空により、1時間内に副生成物のブタノールを追い出した。
さらに、固体として不飽和カルボン酸の金属化合物を製造するために試験を実施した。
一般的な手法/装置:
この試験は、回転蒸発器及び接続された真空ポンプを備えたガラス製の1000ml反応フラスコ中で実施した。750mbarの真空をかけることにより、アクリル酸をガラス管を通してフラスコ中に吸い込んだ。
フラスコ中に、アルミニウム−トリ−イソプロパノラート204.2gを装入し、これにアクリル酸216gを室温(25℃)で8分間内に前記したように添加した。この場合、反応熱により温度が32℃に上昇し、白色の固体が生じた。その後に、回転蒸発器の加熱を始め、段階的に70℃に加熱した。同時に、段階的に24mbarにまで減圧に調節した。このようにして、イソプロパノールを追い出し、白色固体が粉末の形で得られた。
フラスコ中に、アルミニウム−トリ−イソプロパノラート204.2gを装入し、これにアクリル酸72gを室温(25℃)で8分間内に前記したように添加した。この場合、反応熱により温度が32℃に上昇し、白色の固体が生じた。その後に、回転蒸発器の加熱を始め、段階的に70℃に加熱した。同時に、段階的に24mbarにまで減圧に調節した。このようにして、イソプロパノールを追い出し、粉末状の白色固体が得られた。
フラスコ中に、ジルコニウム−テトラブチラート1021.3gを装入し、これにアクリル酸767.5gを室温(25℃)で8分間内に前記したように添加した。この場合、反応熱により温度が35℃に上昇し、白色の固体が生じた。その後に、回転蒸発器の加熱を始め、段階的に90℃に加熱した。同時に、段階的に20mbarにまで減圧に調節した。このようにして、ブタノールを追い出し、粉末状の白色固体が得られた。
調製物1はアルミニウムトリアクリレート50%とブチルトリグリコール50%からなる。透明で、わずかに黄色がかった、粘性の液体が生じた。
調製物2
調製物2はアルミニウムトリメタクリレート50%とブチルトリグリコール50%とからなる。透明で、わずかに黄色がかった、粘性の液体が生じた。
調製物3
調製物3はアルミニウムトリアクリレート31%と、n−ブチルアクリレート45%と、2−プロパノール24%とからなる。透明で、わずかに粘性の液体が生じた。
調製物4
調製物4はアルミニウムトリアクリレート30%と、2−ヒドロキシエチルメタクリレート32%と、2−ブタノール38%とからなる。透明で、わずかに粘性の液体が生じた。
調製物5
調製物5はアルミニウムトリメタクリレート35%と、n−ブチルアクリレート43%と、2−プロパノール22%とからなる。透明で、わずかに粘性の液体が生じた。
調製物6
調製物6はアルミニウムトリアクリレート21%と、n−ブチルアクリレート31%と、ヒドロキシエチルメタクリレート48%とからなる。透明で、わずかに粘性の液体が生じた。
調製物7は調製物3を90%と、テトラ−n−ブチルジルコナート10%とからなる。透明で、わずかに粘性の液体が生じた。
調製物8(本発明によるものではない)
調製物8は調製物3を70%と、テトラ−n−ブチルジルコナート30%とからなる。透明で、わずかに粘性の液体が生じた。
調製物9(本発明によるものではない)
調製物9は調製物3を90%と、テトラ−n−ブチルチタナート10%とからなる。透明で、わずかに黄色がかった、わずかに粘性の液体が生じた。
調製物10(本発明によるものではない)
調製物10は調製物3を70%と、テトラ−n−ブチルチタナート30%とからなる。透明で、わずかに黄色がかった、わずかに粘性の液体が生じた。
全ての調製物1〜10は、なお光開始剤(2,2−ジエトキシアセトフェノン)3重量%と、安定剤(4−メトキシ−フェノール)0.15〜0.2重量%を含有する。
アクリル塗料を用いたコーティングは、空気乾燥により硬化させ、UV硬化は行わなかった。
Wolff−Wilbomによる引掻硬度(ISO 15184)は、異なる硬度の鉛筆を用いて測定した。この鉛筆を、同じ角度で、同じ力を異なる試料キャリアに加えるスライダを用いて、試料面上に滑走させた。この皮膜硬度は、書き込み効果と食い込み効果との間の境界の両方の硬度等級によって決定された。鉛筆硬度は6B〜9Hまで変化させた。
Clemenによる引掻硬度(ISO 1518)は、定義された力(0〜20N)で負荷された球状の硬質金属彫刻刀を用いた試料の運動による引掻応力を記載する。この引掻硬度は、コーティングに完全に傷を付けるために必要な力に相当する。Clemenによる引掻硬度については、UV硬化後に7日間の貯蔵時間の後に行われた結果を表す:
コーティング上で振動する振り子の減衰が、規格規定により評価される。この振り子は2個の鋼製半球上に置かれていて、この鋼製半球が試験すべきコーティング上で振動させられる。高い振動回数は、高い硬度と同じ意味を有する。
記載された調製物の利点は、多様な時間が評価に影響を及ぼす場合に、より明らかになる。
使用した調製物は、極めて急速に(調製物3)でも、同様に貯蔵後(調製物6)でも良好な結果を提供することが示された。これは、多様な適用における使用にとって利点である。
テープ(Tesa(登録商標)フィルム)をコーティング上に貼り付け、引き続いて急激に剥がす。コーティングを鑑定して、5つの等級に分類(0〜4)した。この等級の意味を次の表中で説明する:
この試験の場合に、コーティングの弾性率が測定される。規格化された鋼製薄板に沿って、鋭利なカッターで切り込む。相互に直角に配置されているそれぞれ2つの切り込みが実施されるため、チェス盤模様が生じる。この格子切り込みは、Tesa引き剥がしと同様の等級分類を示し、このパーセント分布が異なるように等級付けされている。
耐摩耗性は市販の研磨スポンジを用いて試験した。このために、このスポンジをスライダ中に挟み付け、このスライダを前後に動かした。このサイクルは、この場合、スライダの1回の前後運動に相当する。評価基準として、皮膜が破壊されずにスポンジが皮膜上を擦ったサイクルの数を用いた。この試験は、最大5000サイクルの後に停止した。このスポンジ及びスライダの重量は134gであり、これは4g/cm2の圧力に相当する。試験された調製物及び対照物質の皮膜の厚さは、湿った状態で50μmであった。UV硬化後の貯蔵は標準条件で行った。
調製物3を用いたコーティングは、鋼、銅及びポリカーボネート上で最大の剥離値を示した。この値は、既にUV硬化後の1日間の貯蔵後に達成された。ポリプロピレン及びPVC上では、UV接着ゲル及び調製物3を用いたコーティングは相互に異ならなかった。ガラス上では、7日間の貯蔵後のUV接着ゲルはその値を向上したが、調製物3の値はそれに対して低下した。
印刷樹脂は、高速での印刷プロセスを実現するために特別に調節されたレオロジーを必要とする。レオロジーのデータを測定する際の重要な値は見掛け粘度である。多様な金属アクリレート含有調製物の添加による印刷樹脂結合剤の見掛け粘度の変化が測定された。対照材料として、未処理の印刷インキ結合剤並びにDOROX(登録商標)D515を混入した結合剤を使用した。
全ての試験試料は、レオロジー特性の調節が可能であった。
紙の吸水性を、市販の紙品質で試験した。このために、調製物1、3及び6を50μmの層厚(紙の両面)で試験した。対照材料として未被覆の紙を使用した。この紙はUV照射の1時間後に、2時間もしくは24時間水浴中に入れられた。他の試験において、これらの試料はUV照射後の7日間の貯蔵後に、2時間もしくは24時間水浴中に入れられた。この吸水性は、秤量差により測定し、このデータは吸水率%で表された。
この試験の場合に、調製物3、6及び1を湿った状態で50μmの層厚でそれぞれガラス試料キャリア上に塗布し、UV放射線により硬化させた。このガラス成形品を約54℃で225時間の期間にわたりUV光で照射した。この評価は、DIN55980に従って、「青色−黄色」値の形で行った。この表記において、プラスの青色−黄色値は黄色気味を意味し、マイナスは青色気味を意味する。利用された校正タイルの曇り値は:+7.24であった。
調製物3、調製物6、調製物1及びUV接着ゲルをガラス上に50μmの層厚で塗布し、UV硬化させた。1時間及び24時間の貯蔵時間の後に、この皮膜を次の化学薬品で処理した:メチルエチルケトン、2−プロパノール、酢酸、リン酸、鉱油及び30%苛性ソーダ液。これらの化学薬品は2時間の期間にわたり前記の皮膜に作用させた。
スポーツ用機能ウェアの調製物3によるコーティングは繊維の疎水化を行った。コーティングされかつUV照射されたスポーツ用機能繊維上に吹き付けられた水は水滴を形成し、この水滴はこの材料の表面にとどまった。未被覆のスポーツ用機能繊維は、それに対して水をすぐに吸収した。このスポーツ用機能繊維を洗濯液で選択し、乾燥し、3週間の貯蔵の後で新たに吹き付け試験にかけられた。この結果は変化なくポジティブであった。
Claims (17)
- − 金属アルコラート化合物を、
− 2位又は3位に二重結合を有する一般式
CnH2n-1C(=O)OH
[式中、nは2、3、4、5又は6を表す]のカルボン酸
および/またはマレイン酸と、
− 酸素(O2 )の存在下で、その際、反応溶液が少なくとも90%まで酸素飽和となるように酸素を連続的に供給して反応させることにより
短鎖の不飽和カルボン酸の金属塩を製造し、
前記金属塩は、式
CnH2n-1 C(=O)O−および/またはOC(=O)CH=CHC(=O)O−(H)
の少なくとも1つのグループと、
次の
Alおよび/またはZr
の金属又は前記金属の混合物を有する、
短鎖の不飽和カルボン酸の金属塩の製造方法。 - 前記金属塩は、一般式
M(OOCCnH2n-1)a(R1)b
に相当し、かつ、式
CnH2n-1−COOH
[式中、nは2、3、4、5又は6であり、かつ2位又は3位に二重結合を有する]の線状又は分枝状の不飽和カルボン酸を、一般式
M(R1)c
又は、
H(R1)
[前記式中、
aは少なくとも1であり、bは0、1、2又は3であり、かつ(a+b)及びcは相互に無関係に2〜4の整数であり、
Mは、請求項1記載の金属を表し、
R1は、C1〜C6−炭化水素基を有するアルコラート基を表し、その際、R1は飽和、線状又は分枝状のアルコラート基であり、少なくとも1つの−OH基を有するアルコールから製造可能であり、その際、前記−OH基は、1級および/または2級の−OH基であるか、又は
その際、n、R1、R2及びR3 はa、bもしくはcのそれぞれに対して異なることができ、かつM(R1)c 中の少なくとも1つのR1はC1〜C6−炭化水素基を有するアルコラート基を表す]の金属化合物と、反応させることを特徴とする、請求項1記載の方法。 - 前記反応を、連続的に供給された酸素の存在下で、酸素を5〜30体積%の濃度で含有するガス混合物の形で実施することを特徴とする、請求項1又は2記載の方法。
- 前記反応を0℃〜150℃の温度で実施する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
- 前記反応を、2barabs〜0.01barabsの圧力で実施することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
- 前記反応を溶剤不含で実施することを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
- 前記反応を、少なくとも1種の次に記載する溶剤:炭化水素、エステル、エーテル、グリコール及びグリコールモノエーテル/グリコールジエーテル中で実施する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
- 前記カルボン酸は、アクリル酸又はメタクリル酸であることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
- 前記反応を水の不在下(100ppmより少)で行うことを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
- コーティングとして又はコーティング中での、コーティングの硬度および/またはコーティングの付着性を改善するための添加物としての、及びゴム材料中での、カルボキシル基中に3〜7個の炭素原子を有する、少なくとも1種の不飽和カルボキシル基を有する、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法により製造された金属塩もしくはその反応生成物の使用。
- 皮革、ガラス、セラミック、紙、厚紙、プラスチック、金属及び繊維をコーティングするための、1つ又は複数のコーティング材料としての又はコーティング材料中での、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法により製造された金属塩の使用。
- 重合プロセスにおけるモノマーとしての、カルボキシル基中に3〜7個の炭素原子を有する、少なくとも1つの不飽和カルボキシル基を有する、請求項1および/または3から9までのいずれか1項記載の方法により製造された金属塩の使用。
- それぞれさらに光開始剤を含有する、放射線硬化性の、接着剤組成物又はプラスチック組成物中での添加物としての、カルボキシル基中に3〜7個の炭素原子を有する、少なくとも1つの不飽和カルボキシル基を有する、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法により製造された金属塩の使用。
- 印刷インキ組成物中での、放射線硬化性モノマーとしての、カルボキシル基中に3〜7個の炭素原子を有する、少なくとも1つの不飽和カルボキシル基を有する、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法により製造された金属塩の使用。
- レオロジー変性剤としての、印刷インキ中での、カルボキシル基中に3〜7個の炭素原子を有する、少なくとも1つの不飽和カルボキシル基を有する、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法により製造された金属塩もしくはその反応生成物の使用。
- 酸素および/または水の侵入に対するシート用のバリアコーティングとしての又はバリアコーティング中での、カルボキシル基中で3〜7個の炭素原子を有する、少なくとも1つの不飽和カルボキシル基を有する、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法により製造された金属塩もしくはその反応生成物の使用。
- 金属塩を含有する、使用された組成物が、さらに、
− 光開始剤および/または
− UV安定剤および/またはラジカル安定剤と、を含有することを特徴とする、請求項10から16までのいずれか1項記載の、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法により製造された金属塩の使用。
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