JP4721798B2 - 電子線装置 - Google Patents

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本発明は電子線装置に関し、更に詳しくは電子ビーム描画装置に用いて好適な電子線装置に関する。
半導体素子に関しては、記憶容量の増大や書き込み、読み出しの高速化等の性能向上だけでなく、小型化と省エネルギー化等のユーテリティーの面からの向上が求められている。このような要求を満たすため、電子ビーム描画装置は、より微細なパターンをより鮮明により高速で描画できる性能が求められている。電子ビーム描画装置の中で、試料に照射する矩形型ビームの大きさを任意に変えて描画できる可変成形ビーム型の装置が知られている(例えば非特許文献1,特許文献1参照)。
図5は従来装置の構成例を示す図であり、電子ビームの集束及び可変成形ビームを試料に照射する光学系について抽出したものを示す。ここで、実線は試料面にフォーカスするビームを示し、破線は軸から出たビームを示す。この装置は、電子ビームを発生させる電子源Sと、電子ビームを集束し、前記電子源Sの像I1を形成するための集束レンズCL1と、電子ビームを成形するための第1のスリットSL1と、第2のスリットSL2と、前記2つのスリットSL1とSL2を共役に結び、前記像I1を物体として後方に像I2を結ぶための集束レンズCL2と、スリットSL1とSL2を縮小して対物レンズの前方に結像し、前記像I2を拡大して対物レンズの節面(又は主面)に像IALを結像する追加レンズALと、スリットSL1とSL2の像を最終的に試料面SSに結像するための対物レンズOLとによって構成されている。ここで、共役とは、物点と像点との対応関係をいう。
電子源Sから出射された電子ビームは、集束レンズCL1によって像I1が形成される。次に、集束レンズCL2によって前記I1の像I2が追加レンズALの前方に形成される。また、追加レンズALによって前記像I2は、拡大された像IALを対物レンズの節面(又は主面)位置に結ぶ。ここで、レンズの節面について補足する。物空間側でレンズに入射したビームが同じ角度で像空間から出射するような一対の共役な点のある位置における光軸に垂直な平面であり、物空間と像空間の電位が等しい時は節面と主面は一致する。
特に、薄肉近似ができるレンズでは、節面や主面はレンズの中心面に一致する。このように構成することにより、対物レンズOLの中心に向かって入射した電子ビームは、対物レンズOLの焦点距離に僅かな変動が生じた場合でも同じ軌道を保つことができ、かつ電子源Sから出射されたビームを均一なビームとして試料面(描画される材料の表面)に照射することが可能になる。
一方、電子源Sから出射された電子ビームが試料面SSに照射される時、矩形型の成形ビームの大きさは、この図には示されていない偏向装置によって、スリットSL1を通過したビームをスリットSL2上で移動させ、スリットSL2を通過するビームの形を変えることによって調整される。
図6は成形ビームの説明図である。第1のスリットSL1の開口と第2のスリットSL2の開口とが重なり合う領域がビーム形状となる。上下の図は2つのビーム形状が異なる場合を示している。前記集束レンズCL1はスリットSL1を照明しているので、照明レンズとも呼ばれる。また、集束レンズCL2はスリットSL1とスリットSL2を共役に結びながらビームを成形することから、ビーム成形レンズとも呼ばれる。更に、追加レンズALは、スリットSL2を縮小して対物レンズOLの前方に結像することから縮小レンズとも呼ばれる。
成形ビームは対物レンズOLの中心付近に配置された偏向装置によって試料面上の所望の位置に照射される。この時、成形ビームを軸外に偏向することによって発生した様々な収差は、この図には示されていない軸外収差補正装置によって補正される。
前記の軸外収差補正装置は、光軸上に集束するビームに対しても発生する色収差や球面収差等の軸上収差を補正することはできない。このような収差の中で、高い加速電圧でも球面収差を補正できる機構として6極子を用いた補正法がある。この補正法は、透過型電子顕微鏡(TEM)や走査透過型電子顕微鏡(STEM)の球面収差を補正し、高分解能の像観察に応用されている(例えば非特許文献2及び特許文献2)に示されている。
これらの文献に紹介されている手法を電子ビームを集束して試料面に照射するものに利用した場合について図7に示す。電子源S又はこれよりも前段の集束レンズによる電子源の像をS、この像Sから出射されるビームを集束し、開き角を調整するレンズをACLとし、ACLを透過したビームは、6極子場を発生することができる少なくとも2個の多極子S1,S2と、前記2個の多極子S1とS2が共役になるように、多極子の間に配置した2個のトランスファーレンズL1,L2からなる収差補正装置に入射する。
L1とL2の間には、電子源Sの像IA,L1が形成される。L2とトランスファーレンズTLによってIAL1の像が対物レンズOLの前方にITLとして形成され、これが対物レンズOLによって試料面SSに結像される。
ここで、通常は2次のコマ収差を低減するために、トランスファーレンズL1の焦点距離fL1は6極子S1の中心面とレンズL1の主面間のd1a、及びレンズL1の主面とレンズL1の像面との距離d1bに等しく設定され(fL1=d1a=d1b)、レンズL2の焦点距離fL2はレンズL2の物面とレンズL2の主面との距離d2b、及びレンズL2の主面と6極子S2の中心面との距離d2aと等しく設定される(fL2=d2a=d2b)。
次に、トランスファーレンズTLを用いない場合でも、3次ないし4次までの開口収差補正は可能であるが、通常は3次のコマ収差の影響を低減するために、6極子S2と対物レンズOLの間の適当な位置に配置される。特にTEMでは、3次のコマ収差を低減するために、コマの無い点と6極子S2の中心が共役になるように配置される。このような技術が知られている(例えば特許文献3参照)。
ここで、ビームを試料に照射する場合、対物レンズのコマの無い点は対物レンズOLの前方焦点FFP付近に形成される。STEMでは、このような配置によって光源或いは光源の像が軸外に外れた場合でも、この影響を最小限に抑えることができる。
以上のような構成によって、電子源Sを縮小して試料面SSに結像した時、球面収差の影響を受けることなく、かつ軸外収差の影響を軽減して細いビームを試料面SSに照射することができ、高分解能の像を観察することができる。
T.Komagata,Y.Nakagawa,H.Takemura,N.Goto,"Development of electron beam optional column for mask lithography system" H.Rose,Nuclear Instrument and Methods 187(1981)187. 特開平10−239850号公報(段落0023〜0029、図4) 特開2003−92078号公報(段落0007〜0010、図1) 特表2002−510431号公報(第8頁、第9頁、図1、図2)
前記図5や図7で説明した装置は、いずれもそれぞれの分野で実績を上げているが、スリットを投影する電子線装置に収差補正装置を組み込む考え方は今まで存在していない。その理由は、これまでの収差補正装置は電子源の像を試料面に縮小して照射する系(図7参照)には適用できても、電子源を拡大する系であって、かつスリットの像を縮小して試料面に結ぶ系への試みはなされていなかった。
特に、電子ビーム描画装置のように、成形したビームを均一かつ安定に試料に照射することが要求される装置では、電子源の像が対物レンズの節点に形成されるように構成すべきであるが、この条件の他に、スリットを試料面に結像する条件と、更に収差補正の最適条件を同時に満たす工夫がなされていなかった。
このような理由により、可変成形ビーム用のスリットを試料面に結像する系では、球面収差の影響を除くことができず、特に開き角を大きくして電流密度を高めた高スループットの描画では、可変成形ビームの縁の鮮明さなどが制限されていた。図8は球面収差等によるビーム形状のボケを示す図である。破線は理想的な電流密度分布を、実線は収差の影響を受けた電流密度分布を示す。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、電子線装置における上記の問題点を解決し、安定かつ最適な収差補正を実現し、電流密度を高めた場合でも、ビームの縁の鮮明さを向上させることができる電子線装置を提供することを目的としている。
(1)請求項1記載の発明は、電子ビームを成形して試料に照射する装置であって、電子ビームを発生させるための電子源と、電子ビームを集束し、前記電子源の第1の像を形成するための第1の集束レンズと、電子ビームを成形するための第1及び第2のスリットと、前記2つのスリットを共役に結び、前記第1の像を物体として後方に第2の像を結ぶための第2の集束レンズと、前記第1及び第2スリットの縮小像を対物レンズの前方に結像し、前記第2の像を拡大して対物レンズの節面位置に第3の像を結像するための追加レンズと、前記スリットの像を最終的に試料面に結像するための対物レンズとを備えた電子線装置において、6極子場を発生させる多極子を備えた収差補正装置を、前記第2の像を6極子の中心面付近に形成させるように配置したことを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、前記6極子場を発生することができる少なくとも2個の多極子と、前記2個の多極子の中心が共役になるように、多極子の間に配置した2個のトランスファーレンズを備えたことを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、前記球面収差補正装置と対物レンズの間に少なくとも1個以上の追加レンズを配置し、球面収差補正装置の極子の中心付近が対物レンズの節点付近と共役になり、かつビーム成形用スリットの像が試料面に結像されるように、前記追加レンズを制御することを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、前記多極子の中心面とこの極子に隣接するトランスファーレンズの主面との距離、及びこのトランスファーレンズの主面と主面に近い方の多極子の中心面付近に形成されているビーム成形用スリットの像面位置との距離が、このトランスファーレンズの焦点距離と異なるようにすると共に、少なくとも一方のトランスファーレンズの焦点距離を変更して、2次のコマ収差が最小になるようにしたことを特徴とする。
(5)請求項5記載の発明は、前記追加レンズは、ビーム成形用のスリットの縮小像が試料面に結像するように配置され、制御されることを特徴とする。
(6)請求項6記載の発明は、前記追加レンズは、電子源の像を拡大して対物レンズの節面位置に形成されるように配置され、制御されることを特徴とする。
(7)請求項7記載の発明は、前記球面収差補正装置と対物レンズの間に配置する追加レンズを2個以上とし、収差補正装置内の2つの極子は異なる大きさと異なる強さを持ち、この極子の中心を共役に結ぶ2つのレンズの後段の焦点距離を前段の焦点距離よりも長くし、試料面に投影するスリットの像が収差補正装置内のレンズと前記追加レンズにより縮小されるように構成したことを特徴とする。
(8)請求項8記載の発明は、ビーム成形用スリットが収差補正装置よりも前方にあることを特徴とする。
(1)請求項1記載の発明によれば、電子源の像を球面収差補正装置の2つの6極子の中心面付近に形成するように球面収差補正装置を含む光学系を構成したので、電子源の像を所定の位置に厳密に集束させる条件と、2つの6極子とこの間に配置された2つのトランスファーレンズによる2次のコマ収差を低減させるための制御条件を同時に満たすことができるため、第2スリットを出射するビームに対して効率よく高性能の収差補正ができるようになり、鮮明な成形ビームが試料面で得られるようになる。また、スリットを通過したビームの開口角が大きくなっても、収差補正装置による球面収差が補正できるため、ビーム電流を大きくしても、鮮明で電流密度の高い成形ビームが試料面に照射できるようになる。これにより、描画のスループットが向上する。
(2)請求項2記載の発明によれば、2個の6極子の中心が共役になるように配置することにより、球面収差を効果的に補正することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、球面収差補正装置と対物レンズとの間に少なくとも1個以上の追加レンズを配置し、球面収差補正装置2つの6極子の中心面付近が対物レンズの節点(又は主点)付近と共役になり、かつビーム成形用の2つのスリットが試料面に結像するように、前記追加レンズを制御するようにしたため、スリットの開口に対して発生する3次のコマ収差を実用上十分小さな値に低減することができ、かつ対物レンズの電源の僅かな変動に対しても、ビーム照射位置の変動が軽減され、安定な描画ができるようになる。また、5次の開口収差を低減でき、より鮮明な成形ビームを試料に照射することができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、2つの6極子とこの6極子の中心面付近を共役に結ぶ2つのトランスファーレンズを有する球面収差補正装置において、6極子の中心面とこの6極子に隣接するトランスファーレンズの主面との距離、及びこのトランスファーレンズの主面とこの主面に近い方の6極子の中心面付近に形成されているビーム成形用スリットの像面位置との距離が、このトランスファーレンズの焦点距離と異なる球面収差補正装置において、少なくとも一方のトランスファーレンズの焦点距離を変更し、2次のコマ収差が最小になるようにしたので、レンズの数を低減し、かつ電子光学系の長さを短かくした状態でも、スリットの開口部を出射したビームは、実質的に2次コマ収差の影響を受けずに球面収差補正が可能になり、鮮明な成形ビームが試料面で得られるようになる。また、収差補正装置の中心に対して非対称的にトランスファーレンズと6極子を配置しても、4次の開口収差を低減することができ、より鮮明な成形ビームを試料に照射することができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、前項(3)に記載の追加レンズは、ビーム成形用の2つのスリットが縮小されて試料面に結像するように配置され、制御されるようにしたため、スリットの開口を通過したビームの電流密度を高くして試料面に成形ビームを照射できるため、微細な描画が短時間で可能になる。
(6)請求項6記載の発明によれば、前項(3)に記載の追加レンズは、電子源の像を拡大して対物レンズの節面(又は主面)位置に形成するように配置され、制御されるため、成形ビーム内で均一な電流密度分布を維持して描画できるようになる。
(7)請求項7記載の発明によれば、球面収差補正装置と対物レンズの間に配置する追加レンズを2つ以上とし、収差補正装置内の2つの6極子は異なる大きさと異なる強さを持ち、これら6極子の中心面付近を共役に結ぶ2つのトランスファーレンズの後段の焦点距離を前段の焦点距離よりも長くし、試料面に投影するスリットが収差補正装置内のレンズと前記追加レンズにより縮小されるように構成したので、各レンズでスリットの開口を十分に縮小できるので、電流密度の高い成形ビームが得られるようになる。
(8)請求項8記載の発明によれば、ビーム成形用スリットを収差補正装置よりも前方に配置したため、各レンズでスリットの開口を十分に縮小できるため、電流密度の高い成形ビームが得られる。また、収差補正装置により収差を補正してもビーム電流等への影響がなくなる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態例を示す構成図である。図7と同一のものは、同一の符号を付して示す。本発明の基本的な構成は、電子ビームを試料面SS(或いは描画される材料の表面)に照射する電子線装置において、
a.電子ビームを発生させるための電子源Sと、
b.電子ビームを集束し、前記電子源Sの像IF,1を結ぶための集束レンズCL1と、
c.電子ビームを成形するための第1のスリットSL1と、第2のスリットSL2と、
d.前記2つのスリットを共役に結び、前記像IF,1を物体として後方に像IF,S1を結ぶための集束レンズCL2と、
e.球面収差を補正するための2つの共役な第1の6極子S1と、第2の6極子S2と、
f.第1及び第2の6極子S1,S2の中心面を共役に結ぶ第1のトランスファーレンズL1と第2のトランスファーレンズL2と、
g.電子源Sの像IF,S1を第1の6極子S1の中心面付近に結び、スリットSL2の中心から出たビームを平行に極子S1に入射させる制御レンズACLと、
h.S1に平行に入射したビームを集束し、スリットSL1及びSL1の像を縮小し、かつ第2の6極子S2の中心面付近に形成された電子源Sの像を拡大して対物レンズOLの節面(或いは主面)位置付近に像IF,OLとして形成するための、第1の追加レンズAL1及び第2の追加レンズAL2と、
i.試料面SSに前記スリットSL1とSL2の像を結ぶ対物レンズOLと、
を備えたことを特徴としている。
なお、収差補正装置Cとは、前記の2つの6極子S1とS2、及びこの間に配置された2つのトランスファーレンズL1とL2を指す。そして、収差補正装置Cの前後に配置された制御レンズACLと追加レンズAL1は、収差補正装置Cの制御を単純にするために配置された補助的な役割をしており、後述する第2の実施の形態例では、省くことが可能である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
先ず、試料面SSに照射する電子ビームの成形と、この成形ビームに対する収差補正及び試料面SSでの結像について一連の流れを説明する。電子源Sから平行に出た電子ビームは、スリットSL1の開口中心に集束するように第1集束レンズCL1の焦点距離が制御される。第2集束レンズCL2は、スリットSL1の開口面とスリットSL2の開口面とを共役に結び、図示されていない偏向装置によって両スリットの重なりが調整され、ビーム形状が例えば矩形状に成形される(図6参照)。
このスリット面SL2で成形されたビーム形状は最終的に後段のレンズ系で縮小されて試料面SSに結像される。つまり、スリットの重なりの影が試料面SSに結像される。このスリット面位置の光軸から出射したビームは、制御レンズALによって収差補正装置Cの第1の6極子S1へ平行に入射する。
6極子S1を通過したビームは、第1のトランスファーレンズL1によってスリットの像IA,L1を結ぶ。像IA,L1で光軸から出射したビームは、第2のトランスファーレンズL2で平行になり、第2の6極子S2に入射する。第1の6極子S1とトランスファーレンズL1とで2次の開口収差と3次の負の球面収差を発生させ、トランスファーレンズL2と第2の6極子S2とで2次の開口収差を打ち消す収差と3次の負の球面収差を発生させるため、3次の負の球面収差のみが残り、対物レンズOLの球面収差を補正することが可能となる。
ここで、通常は2次のコマ収差を低減するために、トランスファーレンズL1の焦点距離fL1は第1の6極子S1の中心面と、トランスファーレンズL1の主面間の距離d1a、及び第1のレンズL1の主面とレンズL1の像面との距離d1bに等しく設定され(fL1=d1a=d1b)、第2のトランスファーレンズL2の焦点距離fL2はトランスファーレンズL2の物面とレンズL2の物面とレンズL2の主面との距離d2a及びレンズL2の主面と6極子S2の中心面との距離d2b及びレンズL2の主面と6極子S2の中心面との距離d2aと等しく設定される(fL2=d2a=d2b)。
次に、レンズL2と追加レンズAL1によって、スリットの像IA,N1が追加レンズAL2の前方に結ばれ、更に追加レンズAL2によって縮小されたスリットの像IA,N2が結ばれる。この像は、対物レンズOLによって最終的に試料面SSに結像される。ここで、前記収差補正装置Cによって発生された負の収差によってレンズ系の球面収差が補正されるため、ビーム電流を大きくするために試料に入射するビームの開き角を大きく選んでも、球面収差の影響を無くすことができる。
ところで、スリットの開口を小さくするには限界があるため、スリットSL1及びSL2よりも後段のレンズ系の倍率を小さくする必要がある。一方、電子ビーム描画装置では、試料面における偏向を大きく且つ正確に行なえるようにするため、対物レンズOLと試料面SSとの距離は大きく選ばれる。
このため、対物レンズOLの像距離が長くなり、対物レンズOLだけでレンズ倍率を小さくしようとすると、物体距離を極端に大きくする必要があり、現実的ではない。このような場合には、前記したように、追加レンズAL1とAL2によるスリットの像の縮小が効果的である。
次に、電子源Sの像を対物レンズOLの節面(又は主面)位置に形成する流れを示す。集束レンズCL1は、電子源Sの像IF,1をスリットSL1の後方に結ぶ。次に、集束レンズCL2と制御レンズACLによってIF,1の像IF,S1を第1の6極子S1面の中心面に結ぶ。次に、第1,第2のトランスファーレンズL1,L2によってIF,S1と共役な像IF,S2を第2の6極子S2の中心面に結ぶ。
次に、追加レンズAL1はIF,S2の像IF,2を追加レンズAL2の前方に結ぶ。追加レンズAL2はこのIF,2の像IF,OLを対物レンズOLの節面(又は主面)位置に結ぶ。ここで、電子源Sの像は、試料に結像されるスリットSL1,SL2の像が均一になるように、十分に拡大される。
また、6極子S1,S2によって球面収差補正を行なった時、コマ収差の低減のためには6極子のコマ収差の無い面と対物レンズOLのコマの無い面を共役にするのが理想的とされているが、6極子の中心面と対物レンズOLの節面(又は主面)位置を共役に結んでおくことにより、スリットの開口程度の軸外へのずれが発生しても、実用上は問題の無い程度に3次のコマ収差を低減することができる。
このように、本発明によれば、スリットによって成形されたビームの試料面上への結像に対して球面収差が補正されるため、縁にボケの無いビームが得られ、鮮明かつ微細な電子ビーム描画が可能になる。同時に、対物レンズOLの節面(又は主面)位置付近に電子源Sの像が形成されるため、対物レンズの強度が僅かに変化しても電子ビームは直進するため、照射位置が安定する。
また、6極子S1,S2の中心面付近が対物レンズの節面(又は主面)位置付近と共役になるため、6極子による球面収差補正を行なった場合でも、スリットの開口に対するコマ収差の影響を実用上十分に小さな値にすることができる。少なくとも、1個以上の追加レンズAL1又はAL2の配置により、球面収差補正を行なった時に発生する5次の開口収差を低減することができる。
図2は本発明の他の実施の形態例を示す構成図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図1に示す実施の形態例では、6極子による収差補正を行なった時に、2次のコマ収差を低減するために、第1のトランスファーレンズL1の焦点距離fL1は6極子S1の中心面と第1のトランスファーレンズL1の主面間の距離d1a、及びトランスファーレンズL1の主面と像面との距離d1bに等しく設定し(fL1=d1a=d1b)、第2のトランスファーレンズL2の焦点距離fL2はレンズL2の物面とレンズL2の主面との距離d2b、及びレンズL2の主面と6極子S2の中心面との距離d2aと等しく設定した(fL2=d2a=d2b)。
しかしながら、実用上問題の無い範囲であれば、この厳密な関係をくずしてもよいことが数値計算の結果から確認することができる。この性質は、レンズの数を削減したり、ビーム通路の長さを短かくしたりする場合に応用することができる。図2に示す構成は、図1に示す基本構成から制御レンズACLと第2の追加レンズAL2を外した場合について示している。このように構成すれば、スリットSL2を出射するビームに対して収差補正を行なった時、電子源の像が6極子S1とS2の中心面付近に形成され、6極子S2の中心面と対物レンズの節面(又は主面)位置を共役にできるので、3次のコマ収差の増大を防ぐことができ、対物レンズの電源の僅かな変動に対しても安定性を維持することができる。従って、前記の実施の形態例1と同等の効果を得ることができる。
なお、図2に示す例では、追加レンズAL2が無いので、スリットSL2に対するレンズ系の倍率が小さくなるようにL1,L2,AL1が配置される。即ち、各レンズの物体距離が長く像距離が短くなるように工夫される。なお、必要に応じて追加レンズAL2を配置しても、図1に示す実施の形態例と同等の効果が得られることは明らかである。
次に、より具体的な実施の形態例について説明する。第2のトランスファーレンズL2の焦点距離fL2についてはfL2=d2a=d2bを満たすように配置するが、第1のトランスファーレンズL1についてはd1a<d1bとなるように配置し、L1の焦点距離をfL2=d1aを中心として前後にΔ=fL1−d1aだけ変更した時のスリット投影系の交線図(実線)と、6極子の共役関係又は電子源の結像系の交線図(破線)を図3に、この時の試料面における代表的な収差係数を図4に示す。
図3は6極子S1とトランスファーレンズL1との関係を示している。6極子S1を通過したビームは、トランスファーレンズL1を通過して集束される。トランスファーレンズL1の適当な配置において、レンズL1の焦点距離を調整することにより、2次のコマ収差が実質的に無視できるようにする。かつ4次の開口収差の大きさも低減できることが分かる。即ち、従来から言われていた6極子とトランスファーレンズの厳密な配置以外でも実用的に問題の無い組み合わせが選択可能である。図4において、2次のコマ収差係数と4次の開口収差係数の大きさが示されている。縦軸は収差係数、横軸は図3に示す物点の6極子S1の中心面からの距離Δ=fL1−d1aである。
本発明は、上述した実施の形態例1と実施の形態例2に限定されるものではなく、実施の形態例をさまざまな形で組み合わせるか、或いは、電子源の像を6極子の中心面付近に結像させないような場合と組み合わせる、6極子の代わりに、2極子場、4極子場、8極子場、10極子場を系統的に発生させることができる12極子を用いる、トランスファーレンズL1とL2による電子ビームの回転を補正するために、6極子を機械的に回転させて配置する代わりに、6極子を電子光学的に回転する目的で配置する6極子を超える多極子(例えば12極子)等を配置する、等の構成の変形が可能である。
本発明の効果は、以下の通りである。
(1)電子源Sの像を球面収差補正装置Cの2つの6極子の中心面付近に形成するように球面収差補正装置Cを含む光学系を構成したので、電子源の像を所定の位置に厳密に集束させる条件と、2つの6極子S1,S2とこの間に配置された2つのトランスファーレンズによる2次のコマ収差を低減させるための制御条件を同時に満たすことができるため、第2スリットSL2を出射するビームに対して効率よく高性能の収差補正ができるようになり、鮮明な成形ビームが試料面で得られるようになる。また、スリットを通過したビームの開口角が大きくなっても、収差補正装置Cによる球面収差が補正できるため、ビーム電流を大きくしても、鮮明で電流密度の高い成形ビームが試料面に照射できるようになる。これにより、描画のスループットが向上する。
(2)2個の6極子の中心が共役になるように配置することにより、球面収差を効果的に補正することができる。
(3)球面収差補正装置Cと対物レンズとの間に少なくとも1個以上の追加レンズALを配置し、球面収差補正装置Cの2つの6極子S1,S2の中心面付近が対物レンズの節点(又は主点)付近と共役になり、かつビーム成形用の2つのスリットSL1,SL2が試料面に結像するように、前記追加レンズALを制御するようにしたため、スリットの開口に対して発生する3次のコマ収差を実用上十分小さな値に低減することができ、かつ対物レンズOLの電源の僅かな変動に対しても、ビーム照射位置の変動が軽減され、安定な描画ができるようになる。また、5次の開口収差を低減でき、より鮮明な成形ビームを試料に照射することができる。
(4)2つの6極子S1,S2とこの6極子の中心面付近を共役に結ぶ2つのトランスファーレンズL1,L2を有する球面収差補正装置Cにおいて、6極子の中心面とこの6極子に隣接するトランスファーレンズの主面との距離、及びこのトランスファーレンズの主面とこの主面に近い方の6極子の中心面付近に形成されているビーム成形用スリットSL1,SL2の像面位置との距離が、このトランスファーレンズの焦点距離と異なる球面収差補正装置Cにおいて、少なくとも一方のトランスファーレンズの焦点距離を変更し、2次のコマ収差が最小になるようにしたので、レンズの数を低減し、かつ電子光学系の長さを短かくした状態でも、スリットの開口部を出射したビームは、実質的に2次コマ収差の影響を受けずに球面収差補正が可能になり、鮮明な成形ビームが試料面SSで得られるようになる。また、収差補正装置Cの中心に対して非対称的にトランスファーレンズと6極子を配置しても、4次の開口収差を低減することができ、より鮮明な成形ビームを試料に照射することができる。
(5)前項(3)に記載の追加レンズALは、ビーム成形用の2つのスリットが縮小されて試料面SSに結像するように配置され、制御されるようにしたため、スリットの開口を通過したビームの電流密度を高くして試料面SSに成形ビームを照射できるため、微細な描画が短時間で可能になる。
(6)前項(3)に記載の追加レンズALは、電子源Sの像を拡大して対物レンズの節面(又は主面)位置に形成するように配置され、制御されるため、成形ビーム内で均一な電流密度分布を維持して描画できるようになる。
(7)球面収差補正装置Cと対物レンズOLの間に配置する追加レンズ(AL1,AL2)を2つ以上とし、収差補正装置C内の2つの6極子S1,S2は異なる大きさと異なる強さを持ち、この6極子の中心面付近を共役に結ぶ2つのトランスファーレンズL1,L2の後段の焦点距離を前段の焦点距離よりも長くし、試料面SSに投影するスリットが収差補正装置C内のレンズと前記追加レンズにより縮小されるように構成したので、各レンズでスリットの開口を十分に縮小でき、電流密度の高い成形ビームが得られるようになる。
(8)ビーム成形用スリットを収差補正装置Cよりも前方に配置したため、各レンズでスリットの開口を十分に縮小できるため、電流密度の高い成形ビームが得られる。また、収差補正装置Cにより収差を補正してもビーム電流等への影響がなくなる。
本発明の一実施の形態例を示す構成図である。 本発明の他の実施の形態例を示す構成図である。 共役な位置の移動を示す図である。 2次のコマ収差の低減の説明図である。 従来装置の構成例を示す図である。 成形ビームの説明図である。 鏡面収差補正装置を組み込んだ電子ビーム装置の構成例を示す図である。 球面収差等によるビーム形状のボケを示す図である。
符号の説明
S 電子源
CL1 第1の集束レンズ
SL1 第1のスリット
CL2 第2の集束レンズ
SL2 第2のスリット
ACL 制御レンズ
S1 第1の6極子
S2 第2の6極子
L1 第1のトランスファーレンズ
L2 第2のトランスファーレンズ
AL1 第1の追加レンズ
AL2 第2の追加レンズ
OL 対物レンズ
SS 試料面

Claims (8)

  1. 電子ビームを成形して試料に照射する装置であって、
    電子ビームを発生させるための電子源と、
    電子ビームを集束し、前記電子源の第1の像を形成するための第1の集束レンズと、
    電子ビームを成形するための第1及び第2のスリットと、
    前記2つのスリットを共役に結び、前記第1の像を物体として後方に第2の像を結ぶための第2の集束レンズと、
    前記第1及び第2スリットの縮小像を対物レンズの前方に結像し、前記第2の像を拡大して対物レンズの節面位置に第3の像を結像するための追加レンズと、
    前記スリットの像を最終的に試料面に結像するための対物レンズと、
    を備えた電子線装置において、
    6極子場を発生させる多極子を備えた収差補正装置を、前記第2の像を6極子の中心面付近に形成させるように配置したことを特徴とする電子線装置。
  2. 前記6極子場を発生することができる少なくとも2個の多極子と、前記2個の多極子の中心が共役になるように、多極子の間に配置した2個のトランスファーレンズを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子線装置。
  3. 前記球面収差補正装置と対物レンズの間に少なくとも1個以上の追加レンズを配置し、球面収差補正装置の極子の中心付近が対物レンズの節点付近と共役になり、かつビーム成形用スリットの像が試料面に結像されるように、前記追加レンズを制御することを特徴とする請求項1記載の電子線装置。
  4. 前記多極子の中心面とこの極子に隣接するトランスファーレンズの主面との距離、及びこのトランスファーレンズの主面と主面に近い方の多極子の中心面付近に形成されているビーム成形用スリットの像面位置との距離が、このトランスファーレンズの焦点距離と異なるようにすると共に、少なくとも一方のトランスファーレンズの焦点距離を変更して、2次のコマ収差が最小になるようにしたことを特徴とする請求項2記載の電子線装置。
  5. 前記追加レンズは、ビーム成形用のスリットの縮小像が試料面に結像するように配置され、制御されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電子線装置。
  6. 前記追加レンズは、電子源の像を拡大して対物レンズの節面位置に形成されるように配置され、制御されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電子線装置。
  7. 前記球面収差補正装置と対物レンズの間に配置する追加レンズを2個以上とし、収差補正装置内の2つの極子は異なる大きさと異なる強さを持ち、この極子の中心を共役に結ぶ2つのレンズの後段の焦点距離を前段の焦点距離よりも長くし、試料面に投影するスリットの像が収差補正装置内のレンズと前記追加レンズにより縮小されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の電子線装置。
  8. ビーム成形用スリットが収差補正装置よりも前方にあることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の電子線装置。
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