JP2007019061A - 電子ビーム描画装置、電子ビームの焦点ずれ補正方法及び電子ビームの焦点ずれ測定方法 - Google Patents

電子ビーム描画装置、電子ビームの焦点ずれ補正方法及び電子ビームの焦点ずれ測定方法 Download PDF

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Abstract

【目的】 主偏向領域面と共に副偏向領域面での焦点ずれを小さくする電子ビーム描画装置或いはその方法を提供することを目的とする。
【構成】 主偏向器214と副偏向器212と、前記主偏向器214及び副偏向器212内の電子ビーム200の位置を平行移動させるアライメントコイル210を具備した電子ビーム描画装置において、前記副偏向器212によるビーム偏向の際に、前記アライメントコイル210により試料面に対する焦点ずれが最小となるように前記電子ビーム200を移動させると共に、前記主偏向器214によるビーム偏向の際に、試料面に対する焦点ずれが最小となるように前記電子ビーム200の焦点を補正することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子ビーム描画装置、電子ビームの焦点ずれ補正方法及び電子ビームの焦点ずれ測定方法に係り、例えば、主偏向器と副偏向器とを用いて電子ビームを偏向させる電子ビーム装置及びかかる装置の制御方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図13は、可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線描画装置(EB(Electron beam)描画装置)における第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形用開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という(例えば、特許文献1参照)。
上述した電子線は、電磁レンズにより結像され、また偏向器により偏向されるが、その際、電磁レンズによる収差により、電子線を偏向器で偏向させる場合に偏向量に応じた焦点ずれが生じて像がぼけてしまう場合がある。
ここで、電子ビームの焦点ずれに関連して、サブフィールド内の最小パターンのボケが最小となるように投影レンズで焦点位置を基板の高さ方向(Z軸方向)に制御する技術が文献に開示されている(例えば、特許文献2参照)。その他、焦点補正コイルと非点補正器とにより基板の高さ方向(Z軸方向)に焦点位置を補正することによりサブフィールド内の像の歪みを補正する技術が文献に開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−58424号公報 特開平10−144583号公報 特開平11−260687号公報
電子線描画装置では、試料の描画領域を主偏向器により偏向可能な幅で例えばY方向にストライプ状の複数の描画領域(ストライプ領域)に分割し、各ストライプ領域ごとにステージをX方向に移動させながら、各ストライプ領域を副偏向器により偏向可能な幅でさらに小さく分割された領域であるサブフィールドごとに描画する。ここで、電磁レンズや主偏向器による収差、特に像面湾曲については、焦点位置を試料の高さ方向(ここでは、ビーム軸方向、或いは光軸方向、或いはZ軸方向ともいう)に移動させて補正することが試みられている。しかしながら、かかる手法では、主偏向器により偏向可能な領域である主偏向領域面では、焦点ずれを小さくすることができるとしても、副偏向器により偏向可能な領域である副偏向領域(サブフィールド)面での焦点ずれが残ってしまう。そして、副偏向領域面での焦点分布の傾きが大きいと描画されるパターン像がぼけ、かかるパターンのCD精度を劣化させるといった問題があった。
本発明は、かかる問題点を克服し、主偏向領域面と共に副偏向領域面での焦点ずれを小さくする装置或いはその方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電ビーム描画装置は、
主・副2段の対物偏向器と、前記対物偏向器内の荷電ビームの位置を平行移動させるコイルを具備した荷電ビーム描画装置において、
前記副偏向器によるビーム偏向の際に、前記コイルにより試料面に対する焦点ずれが最小となるように前記荷電ビームを移動させると共に、
前記主偏向器によるビーム偏向の際に、試料面に対する焦点ずれが最小となるように前記荷電ビームの焦点を補正することを特徴とする。
前記副偏向器により偏向させられる前記荷電ビームの位置を前記コイルにより平行移動させることにより、副偏向領域面内における焦点位置を移動させることができる。そして、前記主偏向器により前記荷電ビームの焦点位置を移動させることができる。
そして、前記副偏向器により偏向させられる前記荷電ビームの焦点ずれが最小となるように前記荷電ビームの位置を前記コイルにより移動させることにより、前記副偏向領域面内における焦点ずれを最小とすることができる。
さらに、前記主偏向器により偏向させられる前記荷電ビームの焦点ずれが最小となるように前記荷電ビームの焦点位置を移動させることにより、前記主偏向領域面内における焦点ずれをも最小とすることができる。
そして、さらに、前記副偏向面内の焦点ずれを最小とする手段において、前記副偏向面内の焦点ずれをXとY方向の焦点ずれに分離して、前記副偏向面内の焦点傾きの一次係数を求め、これらの係数と2次元のコイル励磁値とを関数化して、これらの係数の絶対値が最小となるコイルの励磁値を求めることを特徴とする。
また、前記主偏向面内の焦点ずれ補正は、偏向電圧と焦点補正用のバイアス電圧を重畳した電圧を前記主偏向器に印可することを特徴とする。
また、本発明の一態様の荷電ビーム描画装置における荷電ビームの焦点ずれ補正方法は、
主・副2段の対物偏向器と、前記対物偏向器内の荷電ビームの位置を平行移動させるコイルを具備した荷電ビーム描画装置を用い、
前記副偏向器によるビーム偏向の際に、前記コイルにより試料面に対する焦点ずれが最小となるように前記荷電ビームを移動させると共に、
前記主偏向器によるビーム偏向の際に、試料面に対する焦点ずれが最小となるように前記荷電ビームの焦点を補正する荷電ビーム描画装置における荷電ビームの焦点ずれ補正方法であって、
前記副偏向面内の焦点ずれをXとY方向の焦点ずれに分離して、前記副偏向面内の焦点傾きの一次係数を求め、これらの係数と2次元のコイル励磁値とを関数化して、これらの係数の絶対値が最小となるコイルの励磁値を求める工程を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、副偏向領域面内における焦点位置を移動させることができると共に、主偏向領域面内における焦点位置を移動させることができるので、前記副偏向領域面内と前記副偏向領域面を含む主偏向領域面内における焦点ずれを小さくすることができる。その結果、前記副偏向領域面内と前記副偏向領域面を含む主偏向領域面内の両方の焦点分布をより均一化させることができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。
図1において、荷電ビーム描画装置の一例である電子ビーム描画装置となる描画装置100は、描画部の一例となる電子鏡筒102、描画室103と、XYステージ105、駆動部106を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、アライメントコイル210、副偏向器212、主偏向器214を有している。そして、描画装置100は、制御部の一部としてレンズ・アライメント制御電源230、レンズ・アライメント制御回路240、偏向制御回路250、副偏向アンプ222、主偏向アンプ224を備えている。図1では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。
電子銃201からZ軸(ビーム軸)方向に出た荷電ビームの一例となる電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ206上に投影される。かかる第2のアパーチャ206上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向器205によって制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。そして、第2のアパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、主・副2段の対物偏向器となる主偏向器214と副偏向器212とにより偏向されて、描画室103内に移動可能に配置されたXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。
図2は、ステージ移動の様子を説明するための図である。
試料101に描画する場合には、XYステージ105を駆動部106によりX方向に連続移動させながら、描画(露光)面を電子ビーム200が偏向可能な短冊状の複数のストライプ領域に仮想分割された試料101の1つのストライプ領域上を電子ビーム200が照射する。XYステージ105のX方向の移動は、連続移動とし、同時に電子ビーム200のショット位置もステージ移動に追従させる。連続移動させることで描画時間を短縮させることができる。そして、1つのストライプ領域を描画し終わったら、XYステージ105を駆動部106によりY方向にステップ送りしてX方向(今度は逆向き)に次のストライプ領域の描画動作を行なう。各ストライプ領域の描画動作を蛇行させるように進めることでXYステージ105の移動時間を短縮することができる。
図3は、主偏向領域と副偏向領域とを示す図である。
第2のアパーチャ206で成形された電子ビーム200は、2つの偏向器(主偏向器214及び副偏向器212)によって偏向され、連続的に移動するステージに追従しながら照射位置が決められる。ここでは、例えば、8極静電偏向器を用いる。8極の静電偏向器を用いることで電子ビーム200を高速かつ高精度に制御することができる。
図3に示すように、試料となるマスクの描画領域は、主偏向器214により偏向可能な幅で例えばY方向にストライプ状の複数の描画領域(ストライプ)に分割され、各ストライプにおいてX方向にもストライプのY方向の幅と同じ幅で区切られた領域が、主偏向器214により偏向可能な主偏向領域となる。また、主偏向領域をさらに細分化した領域が副偏向領域(またはサブフィールドと呼ぶ)となる。
副偏向器212は、各ショットごとの電子ビーム200の位置を高速かつ高精度に制御するために用いられる。そのため、偏向範囲は図3に示すように狭く、マスクブランク上で、サブフィールドに限定され、その領域を超える偏向は主偏向器214でサブフィールドの位置を移動することによって行なう。一方、主偏向器214は、サブフィールドの位置を制御するために用いられ、複数のサブフィールドが含まれる範囲(主偏向領域と呼ばれます)内で移動する。また、描画中はXYステージ105がX方向に連続的に移動しているため、主偏向器214でサブフィールドの描画原点を随時移動(トラッキング)することでXYステージ105の移動に追従させることができる。
ここで、上述したように電子ビーム200は、対物レンズ207により結像され、また主偏向器214及び副偏向器212により偏向されるが、その際、対物レンズ207による収差、特に像面湾曲が生じ、主偏向器214或いは副偏向器212により電子ビーム200を偏向させると偏向量に応じて、端で焦点ずれが生じて像がぼけてしまう。
図4は、電子ビームの焦点ずれ測定方法の要部の工程を示すフローチャート図である。
図4に示すように、電子ビーム200の焦点ずれ測定補正方法は、ビーム平行移動工程(S402)と焦点ずれ測定工程(S404)という一連の工程を実施する。
S(ステップ)402において、ビーム平行移動工程として、アライメントコイル210は副偏向器212内のビームの軌道を平行移動(ビーム軸方向と直交する方向)させるように駆動される。
S404において、焦点ずれ測定工程として、副偏向器212内のビームの軌道が平行移動された状態で、副偏向器212でビームを偏向して、副偏向面内の焦点ずれを測定して、面内焦点傾きを算出する。
図5は、副偏向領域内フォーカス傾きを最適化することを説明するための概念図である。
偏向器の機械的な製作精度に依存して、領域の小さな副偏向領域においても焦点位置分布にある傾きが生じる。副偏向器212の偏向量に応じて焦点位置にある傾きが生じ、XおよびY方向それぞれに焦点ずれが生じるため、偏向非点として現れる。ある領域について見ると、図5(a)に示すようにかかる領域内に位置する複数の副偏向領域は、どれもある一定の方向に焦点位置がずれる、すなわち、焦点位置分布にある傾き(フォーカス傾き)が生じる傾向がある。そこで、レンズ・アライメント制御回路240により制御されたレンズ・アライメント制御電源230からアライメントコイル210に所定の電流を流すことで、電子ビーム200のビーム軸方向(Z軸方向)と直交するXY方向に電子ビーム200を平行移動させる。直交するXY方向に電子ビーム200を平行移動させることで、図5(b)に示すようにフォーカス傾きを低減させることができる。アライメントコイル210に流す電流量は、試料面のうち副偏向領域面での副偏向器212により偏向させられる前記電子ビーム200の焦点ずれが小さくなるように制御する。具体的には、前記副偏向面内の焦点ずれをXとY方向の焦点ずれに分離して、前記副偏向面内の焦点傾きの一次係数を求める。そして、これらの係数と2次元のコイル励磁値とを関数化して、これらの係数の絶対値が最小となるアライメントコイル210の励磁値を求める。そして、求めた励磁値をアライメントコイル210に流す。これにより、副偏向面内の焦点ずれを最小とすることができる。
図6は、副偏向領域面を示す概念図である。
図7は、補正された副偏向領域面のX方向の焦点分布の一例を示す図である。
図8は、補正された副偏向領域面のY方向の焦点分布の一例を示す図である。
図7では、ある領域内に位置する複数の副偏向領域面について、図6に示す各副偏向領域面のX方向に延びる辺(Xエッジ)のフォーカス傾きを示している。図8では、同様に、ある領域内に位置する複数の副偏向領域面について、図6に示す各副偏向領域面のY方向に延びる辺(Yエッジ)のフォーカス傾きを示している。アライメントコイル210によりXY方向に電子ビーム200を平行移動させることで、図7及び図8に示すようにフォーカス傾きを低減し、より平面に近づけることができる。言い換えれば、焦点位置の分布を平坦に近づけることができる。すなわち、焦点ずれを低減することができる。
ここで、図1では、アライメントコイル210が副偏向器212の上部位置に配置されているが、これに限るものではない。アライメントコイル210の配置位置は、副偏向器212により副偏向器212中を通る電子ビーム200の軌道を変更できる位置(副偏向器212により偏向可能な位置)であれば構わない。より好ましくは、例えば、アライメントコイル210が副偏向器212と同程度の高さ位置(Z方向)が良い。或いは、副偏向器212の少し上部が良い。
そして、焦点位置移動工程として、主偏向器214は、副偏向領域を含む主偏向領域の方向に前記電子ビーム200を偏向させると共に、前記電子ビーム200の焦点位置をZ方向に移動させる。
図9は、主偏向領域面の像面湾曲補正を説明するための概念図である。
副偏向領域面の焦点ずれ補正をした後、副偏向領域面の焦点ずれ補正によってずれた分も含めて補正するように、偏向制御回路250により制御された主偏向アンプ224から所定のバイアス電圧を主偏向器214に印加して、像面湾曲により試料101面上に像を結ばない焦点Pの位置をZ方向に移動させる。これにより試料101面上P’の位置に像を結ぶように補正することができる。
図10は、主偏向器の上面から見た場合の概念図である。
ここでは、上述したように8極の静電偏向器を用いる。図10に示すように、例えば、XY方向の所定の方向に偏向させるため、電極(1)には、y、電極(2)には、(x+y)/√2、電極(3)には、x、電極(4)には、(x−y)/√2、電極(5)には、−y、電極(6)には、(−x−y)/√2、電極(7)には、−x、電極(8)には、(−x+y)/√2といった電圧を印加する。ここで、さらに、全ての電極に同じV1のバイアス電圧を印加することで、ビーム軸(Z軸)方向に焦点位置を移動させることができる。すなわち、偏向電圧と焦点補正用のバイアス電圧を重畳した電圧を前記主偏向器に印可する。ここでは、焦点位置PをA’とXY方向に平行なP’に移動させるように制御されたV1のバイアス電圧を印加することにより、主偏向領域面の焦点ずれを補正することができる。
図11は、主偏向領域面の焦点ずれ補正前の焦点分布の一例を示す図である。
図11では、ある領域内に位置する複数の主偏向領域面について、各主偏向領域面のフォーカス傾きを示している。図11に示すように、各主偏向領域面の焦点位置は大きく傾いていることが示されている。
図12は、主偏向領域面の焦点ずれ補正後の焦点分布の一例を示す図である。
主偏向器214が、副偏向領域を含む主偏向領域の方向に前記電子ビーム200を偏向させると共に、主偏向領域面において主偏向器214により偏向させられる前記電子ビーム200の焦点ずれが小さくなるように全極共通のバイアス電圧を印加して前記電子ビーム200の焦点位置をZ方向に移動させることにより、図12に示すようにフォーカス傾きを補正し、より平面に近づけることができる。言い換えれば、焦点位置の分布を平坦に近づけることができる。すなわち、焦点ずれを補正することができる。例えば、ここでは、補正前の図11における焦点分布の振れ幅は約2μmであるのに対し、補正後の図12における焦点分布の振れ幅は約1μmに抑えることができる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。本実施の形態では、荷電ビームの一例として、電子ビームについて説明したが、これに限るものではなく、荷電ビーム、すなわち、荷電粒子線であれば構わない。例えば、イオンビームであっても構わない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての電子ビーム装置及び電子ビームの焦点ずれ補正方法は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 ステージ移動の様子を説明するための図である。 主偏向領域と副偏向領域とを示す図である。 電子ビームの焦点ずれ測定方法の要部の工程を示すフローチャート図である。 副偏向領域内フォーカス傾きを最適化することを説明するための概念図である。 副偏向領域面を示す概念図である。 補正された副偏向領域面のX方向の焦点分布の一例を示す図である。 補正された副偏向領域面のY方向の焦点分布の一例を示す図である。 主偏向領域面の像面湾曲補正を説明するための概念図である。 主偏向器の上面から見た場合の概念図である。 主偏向領域面の焦点ずれ補正前の焦点分布の一例を示す図である。 主偏向領域面の焦点ずれ補正後の焦点分布の一例を示す図である。 可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
符号の説明
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
106 駆動部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205 偏向器
206 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
210 アライメントコイル
212 副偏向器
214 主偏向器
222 副偏向アンプ
224 主偏向アンプ
230 レンズ・アライメント制御電源
240 レンズ・アライメント制御回路
250 偏向制御回路
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (4)

  1. 主・副2段の対物偏向器と、前記対物偏向器内の荷電ビームの位置を平行移動させるコイルを具備した荷電ビーム描画装置において、
    前記副偏向器によるビーム偏向の際に、前記コイルにより試料面に対する焦点ずれが最小となるように前記荷電ビームを移動させると共に、
    前記主偏向器によるビーム偏向の際に、試料面に対する焦点ずれが最小となるように前記荷電ビームの焦点を補正することを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  2. 前記副偏向面内の焦点ずれを最小とする手段において、前記副偏向面内の焦点ずれをXとY方向の焦点ずれに分離して、前記副偏向面内の焦点傾きの一次係数を求め、これらの係数と2次元のコイル励磁値とを関数化して、これらの係数の絶対値が最小となるコイルの励磁値を求めることを特徴とする請求項1記載の荷電ビーム描画装置。
  3. 前記主偏向面内の焦点ずれ補正は、偏向電圧と焦点補正用のバイアス電圧を重畳した電圧を前記主偏向器に印可することを特徴とする請求項1記載の荷電ビーム描画装置。
  4. 主・副2段の対物偏向器と、前記対物偏向器内の荷電ビームの位置を平行移動させるコイルを具備した荷電ビーム描画装置を用い、
    前記副偏向器によるビーム偏向の際に、前記コイルにより試料面に対する焦点ずれが最小となるように前記荷電ビームを移動させると共に、
    前記主偏向器によるビーム偏向の際に、試料面に対する焦点ずれが最小となるように前記荷電ビームの焦点を補正する荷電ビーム描画装置における荷電ビームの焦点ずれ補正方法であって、
    前記副偏向面内の焦点ずれをXとY方向の焦点ずれに分離して、前記副偏向面内の焦点傾きの一次係数を求め、これらの係数と2次元のコイル励磁値とを関数化して、これらの係数の絶対値が最小となるコイルの励磁値を求める工程を備えたことを特徴とする荷電ビーム描画装置における荷電ビームの焦点ずれ補正方法。
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