JP4721172B2 - 自動打抜き装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、段ボールや板紙等の薄板状素材を所定形状に打抜き加工する自動打抜き装置に関し、特に、打抜いた薄板状素材から不要部分を適切に払い落し可能な自動打抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
段ボールや板紙等の薄板状素材を打抜いて箱等の製品の展開形状である製品部を作成する自動打抜き装置では、薄板状素材が給紙され、抜き型により展開形状に断裁が行われて製品部を作成し(打抜き工程)、この断裁された薄板状素材から製品部以外の不要部分(以下、カス部)を取除く(カス払い落し工程)といった一連の工程が繰返し行われる構成である。こうした従来の自動打抜き装置の一例を図8に示す。この図8は従来の自動打抜き装置の概略構成図である。
【0003】
前記図8において従来の自動打抜き装置100は、複数の薄板状素材60を積重ね状態で保持しつつ所定タイミングで薄板状素材60を一枚ずつ後段側へ送出す給紙部110と、薄板状素材60を上型と受板の間で所定形状に打抜き加工する打抜き部120と、薄板状素材60の先端部を着脱自在に挟持して薄板状素材60を引張り、給紙部110から送出された薄板状素材60を打抜き部120に供給すると共に打抜いた後の薄板状素材60を打抜き部120から搬出する薄板状素材移送部130と、打抜き部120の後段側に配設され、薄板状素材移送部130で搬出された打抜き後の薄板状素材60からカス部を取除くカス払い落し部140とを備える構成である。
【0004】
前記薄板状素材移送部130は、前記打抜き部120及びカス払い落し部140を挟む両側に配置されて所定進行方向に循環可能となる二つの無端チェーン131と、この無端チェーン131を打抜き部120の打抜き動作と連係させて循環駆動する駆動装置(図示を省略)と、二つの無端チェーン131の相対する位置間に架設され、打抜きの合間に上型と受板の間をカス払い落し部140側へ通過する複数のバー132と、このバー132の後部に取付けられ、薄板状素材60の先端部を着脱自在に挟持し、バー132の移動と共に薄板状素材60を引張る挟持部133とを備える構成である。
【0005】
前記カス払い落し部140は、前記カス部を押圧する押圧治具(図示を省略)が移動自在かつ回動自在にカス部の数だけ複数取付けられる矩形状の枠体141と、前記枠体141に対向して配設され、取除くカス部の形状に対応した開口部が形成される雌型142とを備える構成である。
【0006】
次に、前記構成に基づく従来の自動打抜き装置100による打抜き動作を説明する。まず、給紙部110に積重ねられた薄板状素材60のうちの一枚が打抜き部120側へ送出される。この送出された薄板状素材60の先端部が薄板状素材移送部130の挟持部133で挟持され、この先端部を挟持されたまま無端チェーン131及びバー132の移動に伴って薄板状素材60も打抜き部120側へ引込まれる。
【0007】
薄板状素材60は打抜きの合間に打抜き部120の上型と受板の間に達し、無端チェーン131の停止に伴い正しい打抜き位置にセットされた状態となる。薄板状素材移送部130の無端チェーン131及びバー132は、打抜き部120において薄板状素材60が打抜かれる間は停止状態となる。
打抜き工程では、上型に対して受板を上昇させて薄板状素材60を断裁し打抜く。打抜き後の薄板状素材60は、無端チェーン131及びバー132の移動再開により打抜き部120からカス払い落し部140の雌型142の上に移送され、正確に位置決めされた状態で停止する。
【0008】
そして、カス払い落し動作として、枠体141を押し下げ、カス部を上側から下方へ押圧して、カス部を雌型144の開口部の中に落とし込み、これを取除く。この後、更に製品取りとして、薄板状素材移送部130の挟持部133に挟持されている薄板状素材先端部と製品部とを完全に分離し、製品部を後工程へ送出す。挟持部133に挟持されている残りの部分は打抜き部120側への戻り行程中に挟持状態から解放され、廃材として排出される。
また、前記と異なる従来の自動打抜き装置の例として、実公平7−54188号公報に示されるものがあり、これを図9に示す。この図9は従来の他の自動打抜き装置の概略構成図である。
【0009】
前記図9において従来の他の自動打抜き装置200は、薄板状素材供給用の給紙コンベア211を有する給紙部210と、この給紙部210の後段側に連設され、前記給紙コンベア211で一枚ずつ供給される薄板状素材60を上型と受板の間で所定形状に打抜き加工する打抜き部220と、この打抜き部220の打抜き動作に同期し、打抜き部220で薄板状素材60が打抜かれている間は停止する一方、打抜き終了後には打抜いた後の薄板状素材60を打抜き部220から押出して搬出する薄板状素材搬出部230と、打抜き部220の後段側に配設され、薄板状素材搬出部230で搬出された打抜き後の薄板状素材60からカス部を取除くカス払い落し部240とを備える構成である。
【0010】
前記カス払い落し部240は、打抜き部から搬出される薄板状素材60をさらに後工程側に移送する移送コンベア241と、移送コンベア241の後段側に配設される上下組となった払い落し用コンベア242とを備える構成である。この払い落し用コンベア242は、横方向に位置調整可能且つ回動自在に配設される複数のプーリ243と、このプーリ243に支持されて循環駆動される複数の無端ベルト244と、無端ベルト244を振動させる複数の起振ローラ245とを備えてなり、打抜き後の薄板状素材60におけるカス部の位置、形状、大きさを考慮して上下組の無端ベルト244の位置をベルト幅方向にあらかじめ調整された上で、移送された薄板状素材60を上下の無端ベルト244で挟み、無端ベルト244での搬送と同時に起振ローラ245を回転させ、無端ベルト244を介して薄板状素材60に効率的に振動を加えて薄板状部材60からカス部を払い落す仕組みである。
【0011】
次に、前記構成に基づく従来の他の自動打抜き装置200による打抜き動作を説明する。まず、給紙部210の給紙コンベア211で薄板状素材60が一枚ずつ打抜き部220側へ送出され、打抜きの合間に打抜き部220の上型と受板の間にセットされる。そして、この打抜き部220にセットされた薄板状素材60の後端部に薄板状素材搬出部230の一部が当接した状態となる。
打抜き工程では、上型に対して受板を上昇させて薄板状素材60を断裁し打抜く。この打抜き後、薄板状素材搬出部230により薄板状素材60及び脱落したカス部がカス払い落し部240側へ押出される。
断裁後の薄板状素材60が移送コンベア241で払い落し用コンベア242に移送された後、カス払い落し動作として、起振ローラ245を駆動して無端ベルト244を振動させ、カス部を製品部から完全に分離して落す。カス部と完全に分離された製品部は後工程へ送出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動打抜き装置は以上のように構成されており、前記した従来前者の場合、薄板状素材60の製品部とカス部とを分離するカス払い落し部140で、カス部を押圧して製品部から分離しているが、カス部を押圧する部分がカス部のみに当接するよう、各押圧治具の位置調整を正確に行う必要があり、調整に非常に手間がかかると共に、打抜き形状を変える都度、調整を繰返すこととなり、こうした調整作業に時間がかかるため、多品種の打抜きには適さないという課題を有した。
【0013】
一方、前記した従来後者の場合、打抜き形状変更に伴うカス払い落し部240での調整が少なく且つ容易で、多品種の打抜きに対応できるものの、無端ベルト244で搬送しながら薄板状素材60に振動を与えてカス部を払い落すことから、搬送中に上下の無端ベルト244間で薄板状素材60の端部が切れたり損傷したりする危険性があるという課題を有していた。また、薄板状素材60のうち、ちょうど上下で無端ベルト244と接する領域はカス部を落すことができないため、無端ベルト244のベルト幅方向位置調整の状態によってはカス部払い落しの良否が分れるという課題を有していた。
【0014】
さらに、搬送中の振動で薄板状素材60が無端ベルト244間で不規則に動いてしまい、カス払い落し部240を出た後、製品部が後工程の製品収容部に適切に収容されない場合も起りうるという課題を有していた。加えて、搬送中確実にカス部を落せる程度に振動を与えるため、振動を発生させる駆動力を大きくしなければならず、駆動手段に強力なものを用いる必要があり、装置が高コストになってしまうと共に、振動に伴って大きな騒音も発生するという課題を有していた。
【0015】
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、打抜き後の薄板状素材から不要部分を確実に除去でき、効率よく製品部分を取得できると共に、製品部分を適切に取扱え、打抜き作業全体の能率と製品品質の向上が図れる自動打抜き装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動打抜き装置は、薄板状素材を一枚ずつ後段側へ断続的に送出す給紙部と、当該給紙部の後段側で薄板状素材を上型と受板の間で所定形状に打抜く打抜き部と、前記給紙部から送出された前記薄板状素材の先端を挟持して引張り、薄板状素材を前記打抜き部に供給すると共に打抜き部から打抜き済の薄板状素材を搬出する薄板状素材移送部と、前記打抜き部の後段側で打抜き済の薄板状素材からカス部を取除くカス払い落し部とを備える自動打抜き装置において、前記カス払い落し部が、所定間隔で平行に配設される少なくとも二つの回動自在なプーリと、当該各プーリに巻掛けられてプーリ周りに循環自在とされてなる一又は複数の無端ベルトと、前記プーリと平行且つ前記無端ベルト内周面と接触可能に一又は複数配設される回動自在な非回転対称体の起振ローラと、当該起振ローラを回転駆動する駆動手段と、前記無端ベルト下側に上下動自在且つ打抜き済の薄板状素材を載置可能に配設される薄板状素材受け部とを備え、当該薄板状素材受け部が、長手方向を薄板状素材移送方向に一致させ、且つ上部に凹凸を有する部材で形成され、薄板状素材と前記凹凸の凸部分で接触可能に配設され、前記薄板状素材移送部が、前記薄板状素材を移送して前記カス払い落し部の無端ベルトと薄板状素材受け部との間の所定位置に位置させ、所定期間停止する間に、前記カス払い落し部の起振ローラが回動して無端ベルトを振動状態とすると共に、前記薄板状素材受け部が上昇して、不要部分の落下を妨げない隙間を保持しつつ前記凹凸の凸部分で薄板状素材を無端ベルトと接触させるものである。
【0017】
このように本発明においては、カス払い落し部として、無端ベルトを振動させる機構と共に、無端ベルト下側で昇降して薄板状素材を必要に応じ上下動させる薄板状素材受け部を配設し、無端ベルトと薄板状素材受け部との間で一旦停止状態となった薄板状素材に対し薄板状素材受け部を上昇させ、薄板状素材全体を押上げて振動状態の無端ベルトと接触させ、薄板状素材を振動させて不要部分を落下させることにより、無端ベルトから薄板状素材に加わる負担を小さくすることができ、薄板状素材の製品部分が切れたり傷付いたりするのを防げることとなり、製品品質を向上させられる。また、薄板状素材受け部と薄板状素材との接触を必要最小限に抑えて不要部分の落下を妨げず、打抜きパターンの変化に対応するためのカス払い落し部各部の調整作業がほとんど不要となり、打抜きパターンが何度も変る場合でも調整作業に時間をかけずに済み、作業能率を向上させられ、多品種の打抜きも問題なく行える。加えて、停止した状態の薄板状素材に振動を与えるため、容易に振動を伝えられ、振動発生のための駆動力を小さくすることができ、騒音及び装置コストを抑えられると共に、払い落し後の薄板状素材の向きが変化したりせず、後工程に悪影響を与えることもない。
【0018】
また、本発明に係る自動打抜き装置は必要に応じて、前記カス払い落し部の後段側に、突出状態の所定の押圧治具を前記薄板状素材のカス部の位置に対応させて一又は複数取付けられる枠体と、不要部分の形状に対応した開口部を形成されて前記枠体と対向させて配設される雌型とを少なくとも有してなる別のカス払い落し部を備えるものである。
【0019】
このように本発明においては、カス払い落し部の後段側に枠体と雌型からなる別のカス払い落し部を配設し、前段側のカス払い落し部から搬出された薄板状素材を枠体と雌型で上下から挟み込み、前段側のカス払い落し部では除去されなかった薄板状素材の不要部分を枠体の押圧治具で押し抜いて雌型の開口部から落下させ、不要部分を分離除去できることにより、押圧治具を用いて振動では分離させられない不完全な断裁部分も分離させられ、不要部分の払い落しがより確実に行えると共に、わざと打抜き時に不断裁部を残して断裁を行い、カス払い落し部への移送途中での不要部分の脱落を防いでトラブルを未然に防止することもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る自動打抜き装置を図1〜図7に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係る自動打抜き装置の打抜き部及びカス払い落し部への薄板状素材導入動作説明図、図2は本実施の形態に係る自動打抜き装置の打抜き部及びカス払い落し部における薄板状素材停止状態説明図、図3は本実施の形態に係る自動打抜き装置における打抜き部及びカス払い落し部の動作状態説明図、図4は本実施の形態に係る自動打抜き装置における打抜き部及びカス払い落し部の動作終了状態説明図、図5は本実施の形態に係る自動打抜き装置におけるカス払い落し部の平面図、図6は本実施の形態に係る自動打抜き装置におけるカス払い落し部の要部側面図、図7は本実施の形態に係る自動打抜き装置におけるカス払い落し部の薄板状素材受け部昇降状態説明図である。
【0021】
前記各図において、本実施形態に係る自動打抜き装置1は、前記従来同様、給紙部10と、打抜き部20と、薄板状素材移送部30と、カス払い落し部40とを備える一方、異なる点として、前記カス払い落し部40が、回動自在に配設される二つのプーリ41、このプーリ41に支持されて循環駆動される無端ベルト42、及びこの無端ベルト42を振動させる起振ローラ43に加え、薄板状素材60を停止状態で上昇させて無端ベルト42下面に接触させる薄板状素材受け部44を備える構成を有するものである。
【0022】
前記薄板状素材移送部30は、前記従来同様、無端チェーン31と、駆動装置(図示を省略)と、バー32と、挟持部33とを備える構成である。この薄板状素材移送部30では、駆動装置により、打抜き部20の動作と連係して無端チェーン31を正確に運転及び停止可能な仕組みとなっており、打抜き部20において薄板状素材60が打抜かれている間は無端チェーン31が停止する一方、打抜き動作終了後には無端チェーン31及びこれに取付けたバー32が移動して打抜いた後の薄板状素材60を打抜き部20からカス払い落し部40に搬出すると共に、別のバー32の移動で新たに打抜き部20に薄板状素材60を供給する。
【0023】
前記カス払い落し部40は、薄板状素材移送方向に所定間隔で平行に配設される二つの回動自在なプーリ41と、これらプーリ41に巻掛けられて二つのプーリ41周りを循環自在とされてなる複数の無端ベルト42と、前記プーリ41に平行且つ前記無端ベルト42内周面と接触可能に複数配設される回動自在な非回転対称体の起振ローラ43と、前記無端ベルト42下側に上下動自在且つ打抜き済の薄板状素材60を上側に載置可能に配設される薄板状素材受け部44と、前記起振ローラ43を回転駆動する駆動手段45とを備える構成を有するものである。
【0024】
前記起振ローラ43は、略矩形横断面の略直方体で形成され、前記駆動手段45によりいずれも同じ向きに回転駆動される。この起振ローラ43は所定間隔で配設されて無端ベルト42の一部に接するのみであるが、配設間隔と回転速度を適切に設定することで接触部分以外でも無端ベルト42を振動させられ、カス部を効率よく払い落して除去できる仕組みである。
前記薄板状素材受け部44は、長手方向を薄板状素材の移送方向に一致させ、且つ上部に凹凸を有する部材で形成され、所定の昇降駆動機構(図示を省略)による駆動で所定範囲昇降可能とされてなり、上方で所定期間停止状態となっている薄板状素材60を下側から押上げて無端ベルト42に接触させる仕組みである。
【0025】
次に、前記構成に基づく自動打抜き装置による打抜き動作を説明する。前記従来の装置と同様、まず、給紙部10から薄板状素材60が一枚ずつ打抜き部20側へ送出され、薄板状素材60の先端部が薄板状素材移送部30の挟持部35で挟持され、この先端部を挟持されたまま無端チェーン31及びバー32の移動に伴って薄板状素材60も打抜き部20側へ引込まれる(図1参照)。薄板状素材60は打抜きの合間にバー32と共に打抜き部20の上型と受板の間を通って所定位置で停止し、打抜き部20の上型と受板の間にセットされる(図2参照)。打抜き工程では、上型に対して受板を上昇させて薄板状素材60を断裁し打抜く(図3参照)。
【0026】
打抜き後、薄板状素材60は無端チェーン31及びバー32の移動再開に伴って打抜き部20からカス払い落し部40側へ移送され(図4参照)、カス払い落し部40の無端ベルト42と薄板状素材受け部44との間の所定位置で停止する(図2参照)。停止した薄板状素材60は薄板状素材受け部44上方に位置した状態となり、ここで薄板状素材受け部44を上昇させて前記凹凸の凸部分で薄板状素材60を押上げ、無端ベルト42に接触させる。そして、薄板状素材60に対するカス払い落し動作として、起振ローラ43を駆動し、無端ベルト42を振動させ、カス部を製品部分から払い落して分離除去する(図3参照)。所定期間経過後、薄板状素材受け部44を下げて薄板状素材60を無端ベルト42から離隔させ、カス払い落し動作を終了する(図4参照)。
【0027】
この後、薄板状素材60が無端チェーン31及びバー32の移動再開に伴ってカス払い落し部40から所定の搬出部50上方に移送され(図1、図2参照)、続いて製品取りとして、挟持部35で挟持されている薄板状素材60先端部と製品部とを分離し(図3参照)、製品部を搬出部50上に移す。こうしてカス部と完全に分離された製品部は搬出部50で後工程へ送出される。また、挟持部35に挟持され続けている薄板状素材60の残り部分は無端チェーン31の打抜き部20側への戻り行程中に挟持状態から解放されて(図3参照)廃材として排出される。
【0028】
このように本実施の形態に係る自動打抜き装置においては、カス払い落し部40として、無端ベルト42を振動させる機構と共に、無端ベルト42下側で昇降して薄板状素材60を必要に応じ上下動させる薄板状素材受け部44を配設し、無端ベルト42と薄板状素材受け部44との間で一旦停止状態となった薄板状素材60に対し薄板状素材受け部44を上昇させ、薄板状素材60全体を押上げて振動状態の無端ベルト42と接触させ、薄板状素材60を振動させて不要部分を落下させることから、無端ベルト42から薄板状素材60に加わる負担を小さくすることができ、薄板状素材60の製品部分が切れたり傷付いたりするのを防げることとなり、製品品質を向上させられる。
【0029】
また、本実施の形態に係る自動打抜き装置においては、薄板状素材受け部44と薄板状素材60との接触を必要最小限に抑えて不要部分の落下を妨げず、打抜きパターンの変化に対応するためのカス払い落し部40各部の調整作業がほとんど不要となり、打抜きパターンが何度も変る場合でも調整作業に時間をかけずに済み、作業能率を向上させられ、多品種の打抜きも問題なく行える。加えて、停止した状態の薄板状素材60に振動を与えることから、容易に振動を伝えられ、振動発生のための駆動力を小さくすることができ、騒音及び装置コストを抑えられると共に、払い落し後の薄板状素材60の向きが変化したりせず、後工程に悪影響を与えることもない。
【0030】
なお、前記実施の形態に係る自動打抜き装置においては、振動でカス部を取除くカス払い落し部40を配設する構成としているが、これに限らず、カス払い落し部40の後段側に枠体と雌型からなる別のカス払い落し部を配設する構成とすることもでき、前段側のカス払い落し部40から搬出された薄板状素材60を枠体と雌型で上下から挟み込み、前段側のカス払い落し部40では除去されなかった薄板状素材60の不要部分を枠体の押圧治具で押し抜いて雌型の開口部から落下させ、カス部を分離除去できることとなり、押圧治具を用いて振動では分離させられない不完全な断裁部分も分離させられ、カス部の払い落しがより確実に行えると共に、わざと打抜き時に不断裁部を残して断裁を行い、カス払い落し部への移送途中でのカス部の脱落を防いでトラブルを未然に防止することもできる。そして、カス部を落す押圧治具は前段のカス払い落し部40では分離できないカス部に対応した必要最小限の配置数で済むことから、コスト増加も必要最小限となる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、カス払い落し部として、無端ベルトを振動させる機構と共に、無端ベルト下側で昇降して薄板状素材を必要に応じ上下動させる薄板状素材受け部を配設し、無端ベルトと薄板状素材受け部との間で一旦停止状態となった薄板状素材に対し薄板状素材受け部を上昇させ、薄板状素材全体を押上げて振動状態の無端ベルトと接触させ、薄板状素材を振動させて不要部分を落下させることにより、無端ベルトから薄板状素材に加わる負担を小さくすることができ、薄板状素材の製品部分が切れたり傷付いたりするのを防げることとなり、製品品質を向上させられるという効果を奏する。また、薄板状素材受け部と薄板状素材との接触を必要最小限に抑えて不要部分の落下を妨げず、打抜きパターンの変化に対応するためのカス払い落し部各部の調整作業がほとんど不要となり、打抜きパターンが何度も変る場合でも調整作業に時間をかけずに済み、作業能率を向上させられ、多品種の打抜きも問題なく行えるという効果を有する。加えて、停止した状態の薄板状素材に振動を与えるため、容易に振動を伝えられ、振動発生のための駆動力を小さくすることができ、騒音及び装置コストを抑えられると共に、払い落し後の薄板状素材の向きが変化したりせず、後工程に悪影響を与えることもないという効果を有する。
【0032】
また、本発明によれば、カス払い落し部の後段側に枠体と雌型からなる別のカス払い落し部を配設し、前段側のカス払い落し部から搬出された薄板状素材を枠体と雌型で上下から挟み込み、前段側のカス払い落し部では除去されなかった薄板状素材の不要部分を枠体の押圧治具で押し抜いて雌型の開口部から落下させ、不要部分を分離除去できることにより、押圧治具を用いて振動では分離させられない不完全な断裁部分も分離させられ、不要部分の払い落しがより確実に行えると共に、わざと打抜き時に不断裁部を残して断裁を行い、カス払い落し部への移送途中での不要部分の脱落を防いでトラブルを未然に防止することもできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る自動打抜き装置の打抜き部及びカス払い落し部への薄板状素材導入動作説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る自動打抜き装置の打抜き部及びカス払い落し部における薄板状素材停止状態説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る自動打抜き装置における打抜き部及びカス払い落し部の動作状態説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る自動打抜き装置における打抜き部及びカス払い落し部の動作終了状態説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る自動打抜き装置におけるカス払い落し部の平面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る自動打抜き装置におけるカス払い落し部の要部側面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る自動打抜き装置におけるカス払い落し部の薄板状素材受け部昇降状態説明図である。
【図8】従来の自動打抜き装置の概略構成図である。
【図9】従来の他の自動打抜き装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1、100、200 自動打抜き装置
10、110、210 給紙部
20、120、220 打抜き部
30、130 薄板状素材移送部
31、131 無端チェーン
32、132 バー
33、133 挟持部
40、140、240 カス払い落し部
41、243 プーリ
42、244 無端ベルト
43、245 起振ローラ
44 薄板状素材受け部
45 駆動手段
50 搬出部
60 薄板状素材
132 グリッパバー
141 枠体
142 雌型
211 給紙コンベア
230 薄板状素材搬出部
241 移送コンベア
242 払い落し用コンベア

Claims (2)

  1. 薄板状素材を一枚ずつ後段側へ断続的に送出す給紙部と、当該給紙部の後段側で薄板状素材を上型と受板の間で所定形状に打抜く打抜き部と、前記給紙部から送出された前記薄板状素材の先端を挟持して引張り、薄板状素材を前記打抜き部に供給すると共に打抜き部から打抜き済の薄板状素材を搬出する薄板状素材移送部と、前記打抜き部の後段側で打抜き済の薄板状素材からカス部を取除くカス払い落し部とを備える自動打抜き装置において、
    前記カス払い落し部が、所定間隔で平行に配設される少なくとも二つの回動自在なプーリと、当該各プーリに巻掛けられてプーリ周りに循環自在とされてなる一又は複数の無端ベルトと、前記プーリと平行且つ前記無端ベルト内周面と接触可能に一又は複数配設される回動自在な非回転対称体の起振ローラと、当該起振ローラを回転駆動する駆動手段と、前記無端ベルト下側に上下動自在且つ打抜き済の薄板状素材を載置可能に配設される薄板状素材受け部とを備え、
    当該薄板状素材受け部が、長手方向を薄板状素材移送方向に一致させ、且つ上部に凹凸を有する部材で形成され、薄板状素材と前記凹凸の凸部分で接触可能に配設され、
    前記薄板状素材移送部が、前記薄板状素材を移送して前記カス払い落し部の無端ベルトと薄板状素材受け部との間の所定位置に位置させ、所定期間停止する間に、前記カス払い落し部の起振ローラが回動して無端ベルトを振動状態とすると共に、前記薄板状素材受け部が上昇して、不要部分の落下を妨げない隙間を保持しつつ前記凹凸の凸部分で薄板状素材を無端ベルトと接触させることを
    特徴とする自動打抜き装置。
  2. 前記請求項1に記載の自動打抜き装置において、
    前記カス払い落し部の後段側に、突出状態の所定の押圧治具を前記薄板状素材のカス部の位置に対応させて一又は複数取付けられる枠体と、不要部分の形状に対応した開口部を形成されて前記枠体と対向させて配設される雌型とを少なくとも有してなる別のカス払い落し部を備えることを
    特徴とする自動打抜き装置。
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