JP4720845B2 - 物品管理システム、携帯型無線タグ通信装置 - Google Patents

物品管理システム、携帯型無線タグ通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、管理対象物品に備えられた無線タグに保持された情報を読み取ることで物品管理を行う物品管理システム、及びこれに用いる携帯型無線タグ通信装置に関する。
外部と情報送受信可能な小型の無線タグを物品に設け、物品の探索や管理を行うことが広く行われている。無線タグに設けられる無線タグ回路素子は、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとを備えており、無線タグ通信装置と非接触で情報の送受信を行うことができる。無線タグ回路素子には、それぞれ識別情報が付されており、無線タグ通信装置からの問いかけ信号を受信した無線タグ回路素子は、上記識別情報を含む応答信号を無線タグ通信装置に対して返信する。
このような物品管理システムの例として、例えば特許文献1記載のものが知られている。この従来技術では、飲食店においてボトルキープされるボトルを管理対象物としており、各ボトルに無線タグ(ICタグ)が設けられている。ボトルをキープしたお客が来店すると、店舗の店員が、携帯型無線タグ通信装置(リーダライタ)に対し当該お客の氏名等を入力する。これにより、当該氏名等に対応した無線タグ回路素子の識別情報を含む問い合わせ信号が出力されるので、店員は、キープしてあるボトル群に順次かざしていく。このとき、各ボトルの無線タグは、問い合わせ信号に含まれる識別情報が自己のものであるかどうかを判断し、自己の識別情報であった場合は、無線タグに備えられた報知手段での報知(蛍光ダイオードの発光)を行う。この結果、上記のように携帯型無線タグ通信装置が順次かざされていくとき、当該お客がキープしたボトル以外の他のボトルは反応しないが、当該お客がキープしたボトルは自己の識別情報に対応して発光するので、目的のボトルを迅速に見つけ出すことができる。
特開平11−205202号公報
しかしながら、上記従来技術には以下の問題点が存在する。
すなわち、探索目的の管理対象物(ボトル)に設けた無線タグが、何らかの原因で故障していたり、当該管理対象物の配置向きや周囲電波環境等により通信困難となっている場合がありうる。このような場合に、探索目的とする管理対象物に対して上記のように携帯型無線タグ通信装置がかざされても、無線タグ回路素子が反応せず、上記の報知が行われない。この結果、操作者は、探索目的とする管理対象物であったことを認識できない。また、この場合すべての管理対象物に対し携帯型無線タグ通信装置を用いてもいずれの管理対象物からも報知が行われないため、すべての管理対象物に対する目視等により探索目的の管理対象物を見つけ出さなければならず、多大な労力を有する。
本発明の目的は、無線タグ回路素子に対し通信不良が発生した場合でも、確実に探索目的の管理対象物を見つけ出すことができる物品管理システム、及びこれに用いる携帯型無線タグ通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子に対し情報送受信を行うための装置アンテナを有し、複数の管理対象物にそれぞれ設けられた複数の前記物品用無線タグ回路素子を探索するための携帯型無線タグ通信装置と、前記携帯型無線タグ通信装置に対し有線又は無線の通信回線により接続されたデータベースとを有する物品管理システムであって、前記データベースは、前記管理対象物の物品情報と、前記管理対象物に対応する前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報と、を関連付けて格納しており、前記携帯型無線タグ通信装置は、前記IC回路部に記憶された情報を無条件で取得するための無条件情報取得指令を生成し、前記装置アンテナを介し送信する送信処理手段と、前記無条件情報取得指令に応じ前記物品用無線タグ回路素子から返信された応答信号を、前記装置アンテナを介し受信する受信処理手段と、前記受信処理手段で前記応答信号が受信された場合に、操作者に対し振動による報知を行う振動報知手段と、前記受信処理手段で受信された前記応答信号に含まれる前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報が、前記操作者の探索目的の前記管理対象物に設けた前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報と一致するかどうかの照合を行う照合手段と、前記照合手段における前記タグ識別情報の照合結果が一致した場合に、操作者に対し音による報知を行う音報知手段と、前記送信処理手段による最初の前記無条件情報取得指令の送信後の経過時間を計測する計時手段と、前記計時手段で計測した前記経過時間に対応した時間情報を前記操作者に対し表示する時間情報表示手段と、前記受信処理手段で前記応答信号が受信されて操作者に対し前記振動報知手段での振動による報知が行われ、かつ、前記照合手段による前記タグ識別情報の照合結果が一致せず前記音報知手段での音による報知が行われない状態で、前記計時手段で計測した前記経過時間が所定のしきい値以上になったら、前記送信処理手段による前記無条件情報取得指令の送信を停止可能な送信制御手段と、を有することを特徴とする。
本願第1発明の物品管理システムは、互いに外観が比較的類似する複数の管理対象物を管理対象とする。各管理対象物には、物品用無線タグ回路素子が設けられている。操作者は、探索目的とする管理対象物が他の管理対象物と外観が類似しているため、目視では探索目的の管理対象物を判別できない。このため、操作者は、各管理対象物に設けられた物品用無線タグ回路素子との無線通信により、探索目的の管理対象物を見つけ出す。
探索時には、操作者は、適宜の端末等を介し、例えば管理対象物の物品情報をキーとしてデータベースの検索を行い、対応するタグ識別情報を予め取得しておく。その後、携帯用無線タグ通信装置の送信処理手段で無条件情報取得指令が生成され、装置アンテナを介し送信される。無条件情報取得指令を受信したすべての物品用無線タグ回路素子は、対応する応答信号を送信する。これら複数の物品用無線タグ回路素子からの応答信号は、受信処理手段で受信される。操作者に対する報知として、まず、この受信時において一次報知手段で第1態様での報知が行われる。
上記のような無条件情報取得指令に対する複数の応答信号の受信後、それら複数の応答信号に、操作者の探索目的の管理対象物に設けた物品用無線タグ回路素子からの応答信号が含まれるかどうかが判定される。具体的には、照合手段が、受信した複数の応答信号それぞれに含まれる物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報が、探索目的の管理対象物に設けた物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報(上記データベースの検索で取得済み)と一致するかどうかの照合を行う。この照合においてタグ識別情報が一致したら、操作者の探索目的の管理対象物が見つかったものとみなし、操作者に対し、二次報知手段で(第1態様と異なる)第2態様での報知が行われる。
このように、不特定の物品用無線タグ回路素子からの応答があったときに一次報知を行い、その後探索目的とする物品用無線タグ回路素子からの応答があったときに別の態様で二次報知を行うことにより、以下の効果がある。
例えば、上記のような2段階報知とせず、探索目的とする管理対象物の物品用無線タグ回路素子からの応答信号受信時にのみ、装置側で所定の報知を行う場合を考える。この場合、通常、操作者は、携帯型無線タグ通信装置を手に持って、複数の管理対象物に対し順次かざして情報読み取りを行っていく。携帯型無線タグ通信装置が探索目的とする管理対象物に対しかざされるまでは何ら報知は行われず、探索目的とする管理対象物に対しかざされて情報読み取りが行われると上記所定の報知が行われることで、操作者は目的とする管理対象物を見つけ出すことができる。しかしながら、当該探索目的の管理対象物に設けた物品用無線タグ回路素子が、何らかの原因で故障していた場合や、当該管理対象物の配置向きや周囲電波環境等により通信が困難であった場合等においては、探索目的とする管理対象物に対し携帯型無線タグ通信装置がかざされても情報読み取りが行われないため、上記所定の報知が行われない。この結果、操作者は、探索目的とする管理対象物であったことを認識できない。また、この場合すべての管理対象物に対し携帯型無線タグ通信装置を用いてもいずれからも報知が行われないため、すべての管理対象物に対する目視その他の手法により探索目的の管理対象物を見つけ出さなければならず、多大な労力を有する。管理対象物側に報知手段を設けた場合も同様である。
これに対し、本願第1発明においては、操作者が、携帯型無線タグ通信装置を手に持って、複数の管理対象物に対し順次かざして情報読み取りを行っていくと、携帯型無線タグ通信装置が探索目的でない他の管理対象物に対しかざされた段階で第1態様による報知(一次報知)が行われる。そして、探索目的とする管理対象物に対しかざされて情報読み取りが行われると第2態様による報知(二次報知)が行われ、これによって操作者は目的とする管理対象物を見つけ出すことができる。そして、当該探索目的の管理対象物に設けた物品用無線タグ回路素子が、何らかの原因で故障していた場合や、当該管理対象物の配置向きや周囲電波環境等により通信が困難であった場合等においては、探索目的とする管理対象物に対し携帯型無線タグ通信装置がかざされても情報読み取りが行われないため、第1態様による報知も第2態様による報知も行われない。したがって、操作者は、その管理対象物(探索目的とする管理対象物)について物品用無線タグ回路素子が通信不良状態であることを認識できるので、当該管理対象物に対してのみ直ちに目視その他の手法によりチェックを行うことで、探索目的の管理対象物であることを認識することができる。
以上のように、本願第1発明の物品管理システムにおいては、無線タグ回路素子に対し通信不良が発生した場合でも、確実に探索目的の管理対象物を見つけ出すことができる。
上記の際、複数の物品用無線タグ回路素子からの応答信号を受信した振動による一次報知と、探索目的の物品用無線タグ回路素子を見つけ出した音による二次報知とで、報知態様を変えることにより、それぞれをわかりやすく区別して操作者に認識させることができる。
また、計時手段で計測した経過時間に対応した時間情報を時間情報表示手段で操作者に対し表示することにより、探索開始後の経過時間を操作者に対し認識させることができるので、探索があまり長時間にわたった場合はいったん探索を打ち切って諦める(後日やり直す)等、合理的な方策が可能となる。
そして、振動報知手段の振動報知が行われかつ音報知手段の音報知が行われない状態で、経過時間が所定のしきい値以上になったら、送信制御手段が、無条件情報取得指令の送信を停止する。これにより、探索があまり長時間にわたった場合は、強制的に探索を打ち切ることができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記送信制御手段は、前記経過時間の前記所定のしきい値を、同一の保管場所に保管される管理対象物の個数に比例して設定していることを特徴とする。
第3発明は、上記第1又は第2発明のいずれかにおいて、前記データベースは、前記管理対象物を持ち出し可能な利用者に係わる利用者識別情報を格納しており、前記携帯型無線タグ通信装置は、前記装置アンテナを介し、前記操作者に所持された利用者用の前記無線タグ回路素子から前記利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得手段と、前記利用者識別情報取得手段で取得した前記利用者識別情報に基づき、前記データベースにアクセスを行い、前記操作者が前記管理対象物を持ち出し可能な利用者であるかどうかを判定する利用者判定手段とを有することを特徴とする。
これにより、システムを利用できる利用者の範囲を制限することができるので、セキュリティを向上することができる。
第4発明は、上記第3発明において、前記データベースは、前記物品情報と、前記タグ識別情報と、前記管理対象物の管理状態情報とを関連付けて格納しており、前記携帯型無線タグ通信装置は、前記照合手段における前記タグ識別情報の照合結果が一致した後、前記利用者判定手段での判定が満たされた前記操作者により、対応する前記管理対象物の持ち出しの旨が入力された場合には、前記データベースに格納された当該管理対象物の前記管理状態情報を、持ち出し状態に変更する持ち出し処理手段を有することを特徴とする。
これにより、操作者の探索により見つかった管理対象物を操作者自らが持ち出す旨を、データベースに記録することができる。
第5発明は、上記第4発明において、前記携帯型無線タグ通信装置は、前記照合手段における前記タグ識別情報の照合結果が一致した場合には、前記操作者に対し、対応する前記管理対象物を持ち出すかどうかの確認表示を行う確認表示手段を有し、前記持ち出し処理手段は、前記確認表示手段による前記確認表示に応じて、前記操作者により前記持ち出しの旨が入力された場合に、前記管理状態情報を前記持ち出し状態に変更することを特徴とする。
操作者が管理対象物の探索を行う場合は、当該管理対象物を持ち出そうとしている可能性が高い。そこで本願第5発明においては、操作者の探索において照合手段における照合結果が一致した(=探索目的の管理対象物が見つかった)場合には、(管理対象物の持ち出し前提とみなして)確認表示手段で持ち出すかどうかの確認表示を行う。これにより、操作者は、探索終了後自動的に表示される確認表示において持ち出しの旨の入力をするだけで、持ち出し状態をデータベースに登録することができる。したがって探索→持ち出しを行う場合の操作者の操作労力を低減でき、利便性を向上することができる。
第6発明は、上記第3乃至第5発明のいずれかにおいて、前記データベースに対し有線又は無線の通信回線により接続された検索用端末を設け、前記検索用端末は、検索者が前記管理対象物の前記物品情報を操作入力可能な操作手段と、前記操作手段での前記操作入力に従い、入力された前記物品情報を表示する操作表示手段と、前記操作表示手段に前記物品情報が表示された状態で、当該物品情報に基づく前記データベースの検索を前記検索者が指示入力するための検索指示手段と、前記検索指示手段での前記指示入力に基づき、前記データベースにアクセスし、前記操作表示手段に前記物品情報が表示された前記管理対象物の前記管理状態情報を取得する管理状態情報取得手段と、前記検索者による前記操作入力履歴を記憶する操作履歴記憶手段とを有し、前記操作表示手段は、前記操作履歴記憶手段の記憶内容に基づき、過去の操作入力時の前記物品情報を初期表示することを特徴とする。
本願第6発明においては、操作者が目的とする管理対象物の探索を行おうとする際には、検索用端末の操作手段で管理対象物の物品情報を入力し、その入力結果を操作表示手段に表示させた状態で、検索指示手段で指示入力を行う。これにより、管理状態情報取得手段でデータベースより当該管理対象物の管理状態情報(保管されているか、持ち出し中であるか)を取得し、表示させることが可能となる。また併せて当該管理対象物の物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報を取得することで、(管理対象物が保管状態であれば)その取得したタグ識別情報を用いて、携帯型無線タグ通信装置により探索を行うことができる。
このとき、本願第6発明では、操作履歴記憶手段が、過去の操作入力履歴を記憶しており、操作表示手段には、その過去の操作入力時の物品情報が初期表示されるように設定されている。これにより、次回以降に再び同じ管理対象物の探索を行おうとする際に、操作手段でいちいち物品情報を入力しなくても、(既に操作表示手段に表示されている物品情報を確認し)検索指示手段で指示入力を行うだけで、データベースを検索し管理状態情報を取得することができる。このようにして、同じ管理対象物の検索を繰り返す場合の操作入力の労力を低減することができるので、利便性を向上することができる。
上記目的を達成するために、第発明は、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子に対し情報送受信を行うための装置アンテナを有し、管理対象物に設けられた前記物品用無線タグ回路素子を探索するための携帯型無線タグ通信装置であって、前記IC回路部に記憶された情報を無条件で取得するための無条件情報取得指令を生成し、前記装置アンテナを介し送信する送信処理手段と、前記無条件情報取得指令に応じ前記物品用無線タグ回路素子から返信された応答信号を、前記装置アンテナを介し受信する受信処理手段と、前記受信処理手段で前記応答信号が受信された場合に、操作者に対し振動による報知を行う振動報知手段と、前記受信処理手段で受信された前記応答信号に含まれる前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報が、前記操作者の探索目的の前記管理対象物に設けた前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報と一致するかどうかの照合を行う照合手段と、前記照合手段における前記タグ識別情報の照合結果が一致した場合に、操作者に対し音による報知を行う音報知手段と、前記送信処理手段による最初の前記無条件情報取得指令の送信後の経過時間を計測する計時手段と、前記計時手段で計測した前記経過時間に対応した時間情報を前記操作者に対し表示する時間情報表示手段と、前記受信処理手段で前記応答信号が受信されて操作者に対し前記振動報知手段での振動による報知が行われ、かつ、前記照合手段による前記タグ識別情報の照合結果が一致せず前記音報知手段での音による報知が行われない状態で、前記計時手段で計測した前記経過時間が所定のしきい値以上になったら、前記送信処理手段による前記無条件情報取得指令の送信を停止可能な送信制御手段と、を有することを特徴とする
本願第7発明の携帯型無線タグ通信装置は、互いに外観が比較的類似する複数の管理対象物を探索対象とする。各管理対象物には、物品用無線タグ回路素子が設けられている。操作者は、探索目的とする管理対象物が他の管理対象物と外観が類似しているため、目視では探索目的の管理対象物を判別できない。このため、操作者は、各管理対象物に設けられた物品用無線タグ回路素子との無線通信により、探索目的の管理対象物を見つけ出す。
探索時には、送信処理手段から無条件情報取得指令が生成され、装置アンテナを介し送信される。無条件情報取得指令を受信したすべての物品用無線タグ回路素子は、対応する応答信号を送信する。これら複数の物品用無線タグ回路素子からの応答信号は、受信処理手段で受信される。操作者に対する報知として、まず、この受信時において一次報知手段で第1態様での報知が行われる。
上記のような無条件情報取得指令に対する複数の応答信号の受信後、それら複数の応答信号に、操作者の探索目的の管理対象物に設けた物品用無線タグ回路素子からの応答信号が含まれるかどうかが判定される。具体的には、照合手段が、受信した複数の応答信号それぞれに含まれる物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報が、探索目的の管理対象物に設けた物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報と一致するかどうかの照合を行う。この照合においてタグ識別情報が一致したら、操作者の探索目的の管理対象物が見つかったものとみなし、操作者に対し、二次報知手段で(第1態様と異なる)第2態様での報知が行われる。
このように、不特定の物品用無線タグ回路素子からの応答があったときに一次報知を行い、その後探索目的とする物品用無線タグ回路素子からの応答があったときに別の態様で二次報知を行うことにより、以下の効果がある。
例えば、上記のような2段階報知とせず、探索目的とする管理対象物の物品用無線タグ回路素子からの応答信号受信時にのみ、装置側で所定の報知を行う場合を考える。この場合、通常、操作者は、携帯型無線タグ通信装置を手に持って、複数の管理対象物に対し順次かざして情報読み取りを行っていく。携帯型無線タグ通信装置が探索目的とする管理対象物に対しかざされるまでは何ら報知は行われず、探索目的とする管理対象物に対しかざされて情報読み取りが行われると上記所定の報知が行われることで、操作者は目的とする管理対象物を見つけ出すことができる。しかしながら、当該探索目的の管理対象物に設けた物品用無線タグ回路素子が、何らかの原因で故障していた場合や、当該管理対象物の配置向きや周囲電波環境等により通信が困難であった場合等においては、探索目的とする管理対象物に対し携帯型無線タグ通信装置がかざされても情報読み取りが行われないため、上記所定の報知が行われない。この結果、操作者は、探索目的とする管理対象物であったことを認識できない。また、この場合すべての管理対象物に対し携帯型無線タグ通信装置を用いてもいずれからも報知が行われないため、すべての管理対象物に対する目視その他の手法により探索目的の管理対象物を見つけ出さなければならず、多大な労力を有する。管理対象物側に報知手段を設けた場合も同様である。
これに対し、本願第7発明においては、操作者が、携帯型無線タグ通信装置を手に持って、複数の管理対象物に対し順次かざして情報読み取りを行っていくと、携帯型無線タグ通信装置が探索目的でない他の管理対象物に対しかざされた段階で第1態様による報知(一次報知)が行われる。そして、探索目的とする管理対象物に対しかざされて情報読み取りが行われると第2態様による報知(二次報知)が行われ、これによって操作者は目的とする管理対象物を見つけ出すことができる。そして、当該探索目的の管理対象物に設けた物品用無線タグ回路素子が、何らかの原因で故障していた場合や、当該管理対象物の配置向きや周囲電波環境等により通信が困難であった場合等においては、探索目的とする管理対象物に対し携帯型無線タグ通信装置がかざされても情報読み取りが行われないため、第1態様による報知も第2態様による報知も行われない。したがって、操作者は、その管理対象物(探索目的とする管理対象物)について物品用無線タグ回路素子が通信不良状態であることを認識できるので、当該管理対象物に対してのみ直ちに目視その他の手法によりチェックを行うことで、探索目的の管理対象物であることを認識することができる。
以上のように、本願第7発明においては、無線タグ回路素子に対し通信不良が発生した場合でも、確実に探索目的の管理対象物を見つけ出すことができる。
また、上記の際、複数の物品用無線タグ回路素子からの応答信号を受信した振動による一次報知と、探索目的の物品用無線タグ回路素子を見つけ出した音による二次報知とで、報知態様を変えることにより、それぞれをわかりやすく区別して操作者に認識させることができる。
また、計時手段で計測した経過時間に対応した時間情報を時間情報表示手段で操作者に対し表示することにより、探索開始後の経過時間を操作者に対し認識させることができるので、探索があまり長時間にわたった場合はいったん探索を打ち切って諦める(後日やり直す)等、合理的な方策が可能となる。
そして、振動報知手段の振動報知が行われかつ音報知手段の音報知が行われない状態で、経過時間が所定のしきい値以上になったら、送信制御手段が、無条件情報取得指令の送信を停止する。これにより、探索があまり長時間にわたった場合は、強制的に探索を打ち切ることができる。
本発明によれば、無線タグ回路素子に対し通信不良が発生した場合でも、確実に探索目的の管理対象物を見つけ出すことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の物品管理システムを、例えば保管棚に収納されている物品の保管管理に適用した場合の一例を表す図である。
図1において、物品管理システム1は、この例で縦に3段の載置段を有する保管棚100において保管されている物品の保管状態の管理、及び目的の物品の探索を行うものである。この例において保管されている管理物品(管理対象物)は、例えば試作又は評価のために作成された複数のプリンタBである。各プリンタBは、それぞれ内部の構造やメモリなどに記憶されているプログラムが異なるために個体ごとに区別されているものの、それぞれの外観がほぼ同一であるため目視では特定の個体を判別できないものとなっている。
各プリンタBには、識別情報としての物品タグID(タグ識別情報)を後述の無線タグ回路素子Toに記憶している物品タグTbがそれぞれ貼付されている。保管棚100には、保管場所の識別情報としての場所タグIDを後述の無線タグ回路素子Toに記憶している場所タグTpが貼付されている。利用者(操作者、検索者)Hは、利用者Hの識別情報としての人物タグID(利用者識別情報)を後述の無線タグ回路素子Toに記憶している人物タグTjを所持している。
そして、この図1に示すように、物品管理システム1は、利用者Hが携帯して上記物品タグTb、場所タグTp、及び人物タグTj(以下適宜、これらを総称して単に「無線タグT」という)からそれぞれのタグIDを読み取るハンディリーダ(携帯型無線タグ通信装置)2と、このハンディリーダ2との間で無線LANなどの無線ネットワーク(無線の通信回線)MWを介し情報や指示信号を送受可能な無線アクセスポイント3と、この無線アクセスポイント3との間で有線LANなどの有線ネットワーク(有線の通信回線)NWを介して情報や指示信号を送受可能なデータベース4と、同じ有線ネットワークNWを介してデータベース4と情報や指示信号を送受可能な管理端末(検索用端末)5と、この例では管理端末5に直接接続され、上記物品タグTb、場所タグTp、及び人物タグTjを作成可能な無線タグ作成装置6とから構成されている。
上記物品タグTb、場所タグTp、及び人物タグTjはそれぞれハンディリーダ2と無線通信が可能であり、利用者Hはハンディリーダ2のリーダアンテナ23(図2に後述)からの所定の通信範囲7に位置する目的の無線タグTから、タグIDを読み取る。そして、読み取ったタグIDに対応する各種の情報をデータベース4から取得することで、プリンタBの保管状態を管理することができる。
図2は、上記物品管理システム1のうちのハンディリーダ2、データベース4、及び管理端末5の詳細機能を表す機能ブロック図である。
この図2において、ハンディリーダ2は、リーダ本体21と、無線アクセスポイント3を介して無線通信を行うための主アンテナ22と、無線タグTに対し無線通信を行うためのリーダアンテナ(装置アンテナ)23とから構成されている。
リーダ本体21は、CPU(中央演算装置)24と、例えばRAMやROM等からなるメモリ25と、システム管理者からの指示や情報が入力される操作部26と、各種情報やメッセージを表示する表示部(時間情報表示手段、確認表示手段)27と、上記主アンテナ22を介して通話の音信号及びデータ信号の送受信を行うデータ送受信部28と、上記リーダアンテナ23を介して無線タグTからタグIDの読み取りを行うタグ情報送受信部29と、ハンディリーダ2に報知用の振動を発生させる振動部(振動報知手段、一次報知手段)30と、例えばビープ音などの報知用の音を発音させる発音部(音報知手段、二次報知手段)31と、時間を計測するためのタイマ(計時手段)32とを備えている。CPU24は、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによって無線タグTやデータベース4との間で各種の情報信号の送受を行ったり、ハンディリーダ2の各部の基本動作の制御を行うものである。
データベース4は、CPU41と、メモリ42と、ハードディスク装置からなり各種情報を記憶する大容量記憶装置43と、上記有線ネットワークNWを介して無線アクセスポイント3や管理端末5との情報信号の授受の制御を行うネットワーク通信制御部44とを備えている。
管理端末5は、いわゆる汎用コンピュータで構成しており、CPU51と、メモリ52と、操作部(操作手段)53と、表示部54と、ハードディスク装置からなる記憶装置55と、無線タグ作成装置6(詳細は後述の図3参照)との間の信号の授受の制御を行う周辺機器通信制御部56と、上記有線ネットワークNWを介してデータベース4との情報信号の授受の制御を行うネットワーク通信制御部57とを備えている。
なお、上記のハンディリーダ2は、無線LANなどの無線ネットワークMWを介して無線アクセスポイント3及び有線ネットワークNWと接続する例を示したが、これに限られずにハンディリーダ2にもネットワーク通信制御部を備えて有線ネットワークNWに直接接続してもよい。
無線タグTは、タグアンテナ151とIC回路部150とを備える無線タグ回路素子Toを有しており、この無線タグ回路素子Toを特に図示しない基材などに設けている(無線タグ回路素子Toについては後に詳述する)。
図3は、無線タグ作成装置6の詳細機能を表す機能ブロック図である。
この図3において、無線タグ作成装置6は、所定間隔で無線タグ回路素子Toが備えられたタグテープ(本来は渦巻き状であるが簡略化して同心円で図示している)203を巻回したタグテープロール204を着脱可能な(又はタグテープロール204を備えたカートリッジを着脱可能な)タグテープロールホルダ部210と、このタグテープロール204から繰り出されたタグテープ203のうち上記無線タグ回路素子Toに対応した領域に所定の印字を行う印字ヘッド205と、無線タグ回路素子Toとの間で無線通信により情報の送受信を行う装置側アンテナ206と、高周波回路201及び制御回路202と、上記管理端末5の周辺機器通信制御部56との間で行われる通信の制御を行う通信制御部208と、タグテープ203への印字及び無線タグ回路素子Toへの上記情報書き込みが終了したタグテープ203を所定の長さに切断して無線タグTとするカッタ207と、印字ヘッド205に対向して設けられ、制御回路202により制御されてタグテープロール204を搬送する搬送装置209とを有する。
高周波回路201及び制御回路202は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150へのアクセス情報を生成し、装置側アンテナ206を介して無線タグ回路素子Toへ送信し、また無線タグ回路素子Toではタグアンテナ151を介して受信した上記アクセス情報をIC回路部150へ入力する。このようにしてIC回路部150に対し情報読み取り又は情報書き込みを行う。また制御回路202は上記通信制御部208を介して管理端末5と接続されており、この管理端末5と情報の送受が可能となっている。
このような構成において、上記無線タグ作成装置6で無線タグTを作成する際には、利用者Hは管理端末5の操作部53を操作することにより、無線タグTの表面に印字する印字情報等の設定入力を行うとともに、無線タグTの作成指示入力を行う。この作成指示に基づき、管理端末5のCPU51と無線タグ作成装置6の制御回路202の制御により、上記設定入力情報に基づいた印字ヘッド205による印字が行われるとともに、高周波回路201によりアクセス情報が生成され装置側アンテナ206を介して無線タグ回路素子Toへ送信される。これにより、無線タグ回路素子ToのIC回路部150へ情報読み取り又は書き込みが行われ、対応するタグIDを備えた無線タグTが作成される。
図4は、上記ハンディリーダ2におけるタグ情報送受信部29の詳細構成をCPU24及びリーダアンテナ23とともに表す機能ブロック図である。
図4において、CPU24は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150から読み出された信号を処理して情報を読み出すとともに、無線タグ回路素子ToのIC回路部150へアクセスするための応答要求コマンドを生成する。
リーダアンテナ23は、例えば、指向性が鋭く、すなわち通信範囲7が狭い幅でメインローブ方向に細長く形成される(例えばメインローブ方向はハンディリーダ2の筐体の長手方向と一致する)ように構成されている。これにより、ハンディリーダ2は、その筐体の長手方向の延長線上付近に存在する無線タグTに対して無線通信を行えるようになっている(上述の図1参照)。
タグ情報送受信部29は、上記リーダアンテナ23を介し上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報(タグIDを含む無線タグ情報)へアクセスするためのものである。すなわち、タグ情報送受信部29は、リーダアンテナ23を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部212と、リーダアンテナ23により受信された無線タグ回路素子Toからの応答波を入力する受信部213と、送受分離器214とから構成される。
送信部212は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150の無線タグ情報にアクセスする(この例では読み取り及び書き込み)ための質問波を生成するブロックである。すなわち、送信部212は、周波数の基準信号を出力する水晶振動子215Aと、CPU24の制御により水晶振動子215Aの出力を分周/逓倍して所定周波数の搬送波を発生させるPLL(Phase Locked Loop)215B及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)215Cと、上記CPU24から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例ではCPU24からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路216(但し「TX_ASK信号」の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路216により変調された変調波を増幅(この例ではCPU24からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)して所望の質問波を生成する可変送信アンプ217とを備えている。
そして、上記発生される搬送波は、例えばUHF帯、マイクロ波帯、あるいは短波帯の周波数を用いており、上記可変送信アンプ217の出力は、送受分離器214を介しリーダアンテナ23に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部150に供給される。なお、質問波は上記のように変調した信号に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
受信部213は、リーダアンテナ23で受信された無線タグ回路素子Toからの応答波と上記発生させられた搬送波とを乗算して復調するI相受信乗算回路218と、そのI相受信乗算回路218の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのI相バンドパスフィルタ219と、このI相バンドパスフィルタ219の出力を増幅するI相受信アンプ221と、このI相受信アンプ221の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するI相リミッタ220と、上記リーダアンテナ23で受信された無線タグ回路素子Toからの応答波と上記発生された後に移相器227により位相を90°遅らせた搬送波とを乗算するQ相受信乗算回路222と、そのQ相受信乗算回路222の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのQ相バンドパスフィルタ223と、このQ相バンドパスフィルタ223の出力を増幅するQ相受信アンプ225と、このQ相受信アンプ225の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するQ相リミッタ224とを備えている。そして、上記I相リミッタ220から出力される信号「RXS−I」及びQ相リミッタ224から出力される信号「RXS−Q」は、上記CPU24に入力されて処理される。
また、I相受信アンプ221及びQ相受信アンプ225の出力は、強度検出手段としてのRSSI(Received Signal Strength Indicator)回路226にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」がCPU24に入力されるようになっている。このようにして、ハンディリーダ2では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの応答波の復調が行われる。
上記構成のタグ情報送受信部29を用いて、ハンディリーダ2は、上記の通信範囲7内に存在する無線タグTの無線タグ回路素子Toに対し、それぞれのタグIDを応答信号として発信させるよう要求する応答要求コマンド(問い合わせ信号)を送信する。
図5は、上記無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成の一例を表すブロック図である。なお、物品タグTb、場所タグTp、及び人物タグTjいずれについても無線タグ回路素子Toの構成は共通となっている。
図5において、無線タグ回路素子Toは、上述したようにハンディリーダ2のリーダアンテナ23と非接触で信号の送受信を行う上記タグアンテナ151と、このタグアンテナ151に接続された上記IC回路部150とを有している。
IC回路部150は、タグアンテナ151により受信された質問波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記タグアンテナ151により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部155と、上記タグアンテナ151に接続された変復調部156と、上記メモリ部155、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部157とを備えている。
変復調部156は、タグアンテナ151により受信された上記ハンディリーダ2のリーダアンテナ23からの通信信号の復調を行い、また、上記制御部157からの返信信号を変調し、タグアンテナ151より応答波(タグIDを含む信号)として送信する。
クロック抽出部154は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部157にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の周波数に対応したクロックを制御部157に供給する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、この返信信号を上記変復調部156により上記タグアンテナ151から返信する制御等の基本的な制御を実行する。
なお、物品タグTbに備えられている上記無線タグ回路素子Toが各請求項記載の物品用無線タグ回路素子を構成し、人物タグTjに備えられている上記無線タグ回路素子Toが各請求項記載の利用者用無線タグ回路素子を構成する。
次に、本実施形態の例においてデータベース4の大容量記憶装置43に記録される物品管理テーブル及び人物管理テーブルについて説明する。
図6(a)は、物品管理テーブルの一例を概念的に表す図であり、図6(b)は、人物管理テーブルの一例を概念的に表す図である。これら物品管理テーブル及び人物管理テーブルは、データベース4の大容量記憶装置43に記録保持される情報であり、それぞれプリンタBと利用者Hに関する各種情報を管理するものである。
図6(a)において、物品管理テーブルには、この例では、各プリンタB(図1に示す例のプリンタ)の物品名(物品情報)と、そのプリンタBの個体の識別情報である物品タグID(物品タグTbの無線タグ回路素子Toに記憶)と、当該プリンタBの保管場所として設定されている保管棚100の識別情報である保管場所タグID(場所タグTpの無線タグ回路素子Toに記憶)と、当該プリンタBが保管状態(管理状態情報;保管棚100に載置されている状態)であるか持ち出し状態(保管棚100から持ち出されている状態)であるかを示す管理状態と、当該プリンタBの管理状態が持ち出し状態である場合にその持ち出した利用者Hの識別情報である持ち出し人物タグID(人物タグTjの無線タグ回路素子Toに記憶)とが関連付けられて記憶されている。
図6(b)において、人物管理テーブルには、この例では、各利用者Hの識別情報である人物タグID(人物タグTjに記憶)と、当該利用者Hの所属部署と、当該利用者Hの氏名と、当該利用者HがプリンタBの持ち出しが許可されているか否かを表す持ち出し可否とが関連付けられて記憶されている。
なお、物品タグID、場所タグID、及び人物タグIDの区別は、それぞれ全体のデータ内容で比較せずとも所定の位置の一部のデータ(図示する例では最初の4ビットの内容)で比較することによって容易に区別できるデータ構造となっている。
図7は、ハンディリーダ2のCPU24によって実行される制御手順を表すフローチャートである。この例では、電源の投入後このフローが開始される(START位置)。
まず、ステップS100において、ハンディリーダ2を操作している利用者Hについての各種情報を取得する人物確認処理(後述の図8参照)を行う。
次にステップS5へ移り、上記ステップS100の人物確認処理で有効な情報が取得されていたか否か、つまりその時点でハンディリーダ2を操作している利用者Hがデータベース4の人物管理テーブルに正当に登録されている人物であるか否かを判定する。有効な情報が取得されていなかった場合、判定は満たされず、すなわち不正な人物タグIDを有する人物により操作されているものとみなされ、ステップS10で表示部27にその旨を示すエラー表示を行い、このフローを終了する。一方、有効な情報が取得されていた場合、判定が満たされ、すなわち人物管理テーブルに正当に登録されている人物により操作されているものとみなされ、次のステップS20へ移る。
ステップS20では、当該ハンディリーダ2で行える処理とそれぞれを実行するための操作部26の操作とを対応させて表示部27に表示し(特に図示せず)、操作部26を介して利用者Hがどの処理を選択するかの入力を促す(実行処理選択入力表示)。この例においてハンディリーダ2が実行できる処理は、利用者Hが目的としているプリンタBを探索するサーチ処理と、プリンタBを保管場所から持ち出すための持ち出し処理と、持ち出したプリンタBを保管場所に返却するための返却処理と、ハンディリーダ2の操作を終了するための終了処理とがある。
次にステップS25へ移り、上記ステップS20の表示に対応して、利用者Hがサーチ処理を選択したか否かを判定する。利用者Hがサーチ処理を選択した場合には、判定が満たされ、ステップS200へ移る。
ステップS200では、利用者Hがハンディリーダ2を用いて保管棚100に保管されているプリンタBのそれぞれの物品タグIDを順次読み取り、探索対象として指定したプリンタB(探索目的の管理対象物)の物品タグIDの検出報知により探索を行うサーチ処理が行われる(後述の図9参照)。このサーチ処理が行われた後は、ステップS30へ移る。
ステップS30では、見つかったプリンタBを利用者Hが実際に持ち出すか否かの指示を確認する操作入力を促す表示を行い、ステップS35に移る。
ステップS35では、上記ステップS30の表示に対応して、利用者Hが、プリンタBを持ち出すことを指示する操作を行ったか否かを判定する。ここで、上記ステップS200のサーチ処理において探索が失敗に終わっている場合や保管の確認のためだけに探索を行った場合などで、プリンタBを持ち出す指示操作が行われていない場合、判定は満たされず、ステップS20に戻って同様の手順を繰り返す。一方、プリンタBを持ち出す指示操作が行われている場合、判定が満たされ、次のステップS37へ移る。
ステップS37では、上記ステップS100の人物確認処理で取得された情報のうちの上記持ち出し可否の項目を参照し、プリンタBの持ち出しが許可されている人物であるか否かを判定する。持ち出し可否が「不許可」であった場合、判定が満たされず、ステップS10で表示部27にその旨を示すエラー表示を行い、このフローを終了する。一方、持ち出し可否が「許可」であった場合、判定が満たされ、次のステップS300でプリンタBを保管場所から持ち出す持ち出し処理(詳細は後述)を行い、その後にステップS20へ戻って同様の手順を繰り返す。
また一方、上記ステップS25の判定において、上記ステップS20で利用者Hがサーチ処理を選択していなかった場合には、判定は満たされず、ステップS40へ移る。
ステップS40では、上記ステップS20の表示に対応して、利用者Hが持ち出し処理を選択したか否かを判定する。利用者Hが持ち出し処理を選択していた場合には、判定が満たされ、すなわちサーチ処理を行わなくても目的のプリンタBを見つけ出したのでそのまま持ち出すものとみなされ、上記ステップS300の持ち出し処理を行う。一方、利用者Hが持ち出し処理を選択していなかった場合には、ステップS40の判定が満たされず、ステップS45へ移る。
ステップS45では、上記ステップS20の表示に対応して、利用者Hが返却処理を選択したか否かを判定する。利用者Hが返却処理を選択していた場合には、判定が満たされ、ステップS400の返却処理(詳細は後述)を行い、その後にステップS20へ戻って同様の手順を繰り返す。一方、利用者Hが返却処理を選択していなかった場合には、判定は満たされず、ステップS50へ移る。
ステップS50では、上記ステップS20の表示に対応して、利用者Hが終了処理を選択したか否かを判定する。利用者Hが終了処理を選択していた場合には、判定が満たされ、このフローを終了する。一方、利用者Hが終了処理を選択していなかった場合には、判定は満たされず、ステップS20へ戻り、同様の手順を繰り返す。
図8は、図7中のステップS100において実行される人物確認処理の詳細手順を表すフローチャートである。
図8において、まずステップS105で、前述の送信回路212に制御信号を出力し、タグIDを読み取るための応答要求コマンド信号の送信を行う。すなわち、送信回路212が、所定の変調を行うことで、無線タグTの無線タグ回路素子Toに記憶されたタグIDを取得するための質問波(上記応答要求コマンド信号)を生成する。そして、この応答要求コマンド信号を、リーダアンテナ23を介して通信範囲7内に存在する無線タグTの無線タグ回路素子Toに送信する。
その後、ステップS110において、上記応答要求コマンド信号に対応して無線タグTの無線タグ回路素子Toから送信された応答信号(タグIDを含むリプライ信号)を、リーダアンテナ23を介して受信し、受信回路213を介し取り込む。
次にステップS115へ移り、上記ステップS110で応答信号を受信したか否かを判定する。応答信号を受信していない場合、判定が満たされず、ステップS105へ戻り同様の手順を繰り返す。一方、応答信号を受信している場合、判定が満たされ、ステップS120へ移る。
ステップS120では、受信した応答信号に含まれるタグIDが物品タグIDであるか否か、つまりハンディリーダ2の通信範囲7に存在する無線タグTが人物タグTjであるか否かを判定する。この例では、前述したようにタグIDの所定の一部のデータ内容(図6に示す例では最初の4ビットの内容)によって簡便に判定することができる。
人物タグIDではない場合、判定が満たされず、すなわち利用者Hが自分の所持している人物タグTjから人物タグIDを読み取らせる前に誤って他の種類の無線タグTからタグIDを読み取ってしまったものとみなされ、ステップS105へ戻り、同様の手順を繰り返す。一方、受信したタグIDが人物タグIDである場合、判定が満たされ、すなわちハンディリーダ2を操作している利用者Hの人物タグIDを読み取ったものとみなされ、次のステップS125へ移る。
ステップS125では、無線ネットワーク及び有線ネットワークを介してデータベース4にアクセスし、その大容量記憶装置に記録されている人物管理テーブルから上記の読み取った人物タグIDに対応する各種情報を取得してこのフローを終了し、図7のステップS5へと戻る。
図9は、図7中のステップS200において実行されるサーチ処理の詳細手順を表すフローチャートである。
図9において、まずステップS205で、利用者Hが探索対象としているプリンタB(図中ではサーチ対象物品と略記)の指定を操作部26を介した入力操作を促す表示を行う。この例では、利用者Hは、予め管理端末5を操作してデータベース4の物品管理テーブルから探索対象のプリンタBに対応する物品タグIDを検索している。利用者Hが、ステップS205の表示に対応しその物品タグIDを入力して探索対象のプリンタBを指定すると(後述の図12で詳しく説明する)、ステップS206の判定が満たされ、ステップS210に移る。なお、この探索対象のプリンタBの指定方法は、上記以外にもハンディリーダ2の操作によって各種検索条件を入力してデータベース4の物品管理テーブルを検索し、特定のプリンタBを指定する方法なども可能である。
ステップS210では、上記ステップS205で指定した探索対象のプリンタBに対応する各種情報をデータベース4の物品管理テーブルから取得する。
その後、ステップS215において、上記ステップS210で取得した情報のうち、管理状態が保管状態となっているか否か、つまりその時点で探索対象のプリンタBが他の利用者Hによって持ち出されておらず、規定の保管場所に保管されているか否かを判定する。管理状態が持ち出し状態となっている場合、ステップS215の判定は満たされず、すなわち探索対象のプリンタBを探索することができないものとみなされ、ステップS220でその旨のエラー表示を表示部27に表示し、このフローを終了する。
一方、管理状態が保管状態となっている場合、ステップS215の判定が満たされ、次のステップS225でタイマ32の計時内容をリセットして計時を(0から)開始し、ステップS230へ移る。
ステップS230とその次のステップS235では、上記図8のフローにおけるステップS105、ステップS110の手順と同じ制御により、リーダアンテナ23の通信範囲7内に存在する無線タグTの無線タグ回路素子Toに応答要求コマンド信号(タグIDを指定しない無条件情報取得指令)を送信し、これに対応する応答信号を無線タグTの無線タグ回路素子Toから取り込む。
次にステップS240へ移り、上記ステップS235で応答信号を受信したか否かを判定する。応答信号を受信していない場合、ステップS240の判定が満たされず、ステップS245へ移る。
ステップS245では、ステップS225から計時しているタイマ32の計時内容を表示部27に表示してサーチ処理を開始してからの経過時間を利用者Hに示す。
その後、ステップS250へ移り、利用者Hが操作部26を介してサーチ処理を終了させる指示操作が行われたか否かを判定する。終了操作が行われている場合、判定が満たされ、すなわち探索対象のプリンタBが見つけられていないものの、利用者Hがサーチ処理の経過時間を参照するなどにより探索を打ち切るよう判断したものとみなされ、そのままこのフローを終了する。一方、終了操作が行われていない場合、ステップS250の判定が満たされず、ステップS255へ移る。
ステップS255では、ステップS225から計時しているタイマ32の計時内容が所定時間(所定のしきい値)を超過したか否かを判定する。これは、サーチ処理があまりに長時間にわたった場合に強制的に打ち切るためのものであり、基準となる所定時間は、例えば同じ保管場所に保管されるプリンタBの個数に比例して探索を行うのに十分と考えられる時間に設定される。タイマ32の計時内容がその所定時間を超過している場合には、ステップS255の判定が満たされ、ステップS220でその旨を示すエラー表示を表示部27に表示し、このフローを終了する。一方、タイマ32の計時内容が所定時間を超過していない場合、ステップS255の判定は満たされず、ステップS230へ戻り、同様の手順を繰り返す。
また一方、上記ステップS240の判定において、上記ステップS235で応答信号を受信していた場合、判定が満たされ、ステップS260へ移る。
ステップS260では、振動部30に制御信号を出力してハンディリーダ2の筐体を振動させ(=第1態様での報知)、それを把持している利用者Hに対し無線タグTとの無線通信が正常に行われた(=この時点ではまだ正体を識別していないものの、とりあえず無線タグTがあることを確認した)ことを体感的に報知する(1次報知)。
次にステップS265へ移り、上記ステップS235で受信した応答信号に含まれているタグIDが、探索対象のプリンタBに対応する物品タグID(図中では対象タグIDと略記)であるか否か、つまり受信したタグIDと上記ステップS210で取得した物品タグIDとを照合して一致しているか否かを判定する。受信したタグIDが探索対象のプリンタBの物品タグIDである場合、判定が満たされ、すなわちその時点で探索対象の物品タグTbがリーダアンテナ23の通信範囲7に存在する(図1においてハンディリーダ2の筐体長手方向延長線上に位置する)ものとみなされ、次のステップS270へ移る。
ステップS270では、発音部31に制御信号を出力して報知音を発音させ(=第2態様での報知)、利用者Hに対し探索対象のプリンタB(それに貼付されている物品タグTb)が見つかったことを聴覚的に報知する(2次報知)。そしてこのフローを終了する。
また一方、上記ステップS265の判定において、上記ステップS235で受信したタグIDが探索対象のプリンタBの物品タグIDではない場合、判定が満たされず、ステップS245へ移りサーチ処理の時間経過を表示して同様の手順を繰り返す。
図10は、図7中のステップS300において実行される持ち出し処理の詳細手順を表すフローチャートである。
図10において、まずステップS305、ステップS310、ステップS315、ステップS320の手順で、上記図8のフローにおけるステップS105、ステップS110、ステップS115、ステップS120の手順とそれぞれ同じ制御により、物品タグIDを読み取る。この読み取った物品タグIDは、利用者Hが持ち出そうとしているプリンタBに対応する物品タグIDとみなせる。
次にステップS325へ移り、この物品タグIDに対応するプリンタBを利用者Hが実際に持ち出すか否かの最終的な決定を確認する操作入力を促す表示を行う。
その後、ステップS330で、上記ステップS325での表示に対応し、利用者HによりプリンタBを持ち出すことを決定する操作が行われたか否かを判定する。操作者HがプリンタBを持ち出す決定操作を行った場合、ステップS330の判定が満たされ、ステップS335でデータベース4にアクセスし、物品管理テーブルで持ち出すプリンタBに対応する管理状態を「持ち出し状態」とし、また対応する持ち出し人物タグIDを当該利用者Hの人物タグID(上記ステップS100の人物確認処理で読み取らせた人物タグID)と変更するよう指示する。そして、このフローを終了する。
また一方、上記ステップS330の判定において、操作者HによりプリンタBを持ち出す決定操作が行われなかった場合、ステップS330の判定が満たされず、すなわち持ち出すプリンタBの物品タグIDとは異なる物品タグIDを誤って読み取ったものとみなされ、ステップS340へ移る。
ステップS340では、利用者Hが操作部26を介して持ち出し処理を終了させる指示操作が行われたか否かを判定する。終了操作が行われている場合、判定が満たされ、すなわち探索対象のプリンタBを見つけたが持ち出しは行わないとみなされ、このフローを終了する。一方、終了操作が行われていない場合、ステップS340の判定が満たされず、次のステップS305へ戻り同様の手順を繰り返す。
図11は、図7中のステップS400において実行される返却処理の詳細手順を表すフローチャートである。
図11において、まずステップS405、ステップS410、ステップS412、ステップS420の手順で、上記図8のフローにおけるステップS105、ステップS110、ステップS115、ステップS120の手順とそれぞれ同じ制御により、物品タグIDを読み取る。この読み取った物品タグIDは、利用者Hが返却しようとしているプリンタBに対応する物品タグIDとみなせる。
その後、ステップS425、ステップS430、ステップS435、ステップS440の手順において、上記ステップS405、ステップS410、ステップS412、ステップS420と同等の制御により、場所タグIDを読み取る。この読み取った場所タグIDは、利用者HがプリンタBを返却しようとしている保管場所(図1に示す例の保管棚100)に対応する物品タグIDとみなせる。
そして、ステップS445へ移り、上記の読み取った物品タグIDに対応するプリンタBを、上記の読み取った場所タグIDに対応する保管場所に利用者Hが実際に返却するか否かを最終的に確認する操作入力を促す表示を行う。
その後、ステップS450で、上記ステップS445の表示に対応して、利用者HがプリンタBの返却を確認する操作を行ったか否かを判定する。プリンタBを返却する確認操作が利用者Hにより行われた場合、判定が満たされ、ステップS455でデータベース4にアクセスし、物品管理テーブルで返却するプリンタBに対応する管理状態を「保管状態」とし、また対応する持ち出し人物タグIDを削除するよう変更指示する。そして、このフローを終了する。
また一方、上記ステップS450の判定において、プリンタBを返却する確認操作が利用者Hにより行われなかった場合、ステップS450の判定が満たされず、すなわち持ち出していたプリンタBを持ち込んでいるものの、その返却を中止したものとみなされ、そのままこのフローを終了する。
図12は、上記図7〜図11に示した制御手順を行うハンディリーダ2を用いて、サーチ処理と持ち出し処理とを続けて行った際の制御動作と応答の一例を表すシーケンス図である。この図12では、図中上側から下側に向かって時系列変化するものとし、この時系列に関係する利用者H(ハンディリーダ2)、データベース4、及び管理端末5の手順を図示してそれらの時系列の前後関係を説明する。なお、この図12に示す例では、利用者Hが予め管理端末5を操作してデータベース4の物品管理テーブルから探索対象のプリンタBに対応する物品タグIDを検索し、サーチ処理においてその物品タグIDを入力することにより探索対象のプリンタBを指定する例を示している。
まず最初に、ハンディリーダ2を起動させる前(起動後でもよい)に、利用者Hが手順MR1において管理端末5を操作して探索対象のプリンタBを指定し(物品名の入力などにより指定)、それに関する情報を表示するよう要求する。これにより、管理端末5が手順MT1においてデータベース4にアクセスし、指定されたプリンタBを物品管理テーブルから検索して対応する情報を要求する。これを受けたデータベース4は、手順MD1で物品管理テーブルから指定物品に対応する情報を検索し、管理端末5に応答し、管理端末5がその情報を取得する(管理状態情報取得手段)。そして、これを受けた管理端末5は、手順MT2でその受信した情報を表示部54に表示し、利用者Hはその情報に含まれている物品タグID(探索対象のプリンタBの物品タグID)を確認することができる。
そして利用者Hは、手順MR2で、起動済みのハンディリーダ2の人物確認処理により自分の所持している人物タグTj(IDカード)から人物タグIDを読み取らせ、物品管理システム1にログインする(なおこの際に行われるデータベース4からの情報の取得や判定の手順については省略する)。
次に、利用者Hは手順MR3でサーチ処理を選択し、上記管理端末5が上記手順MT2で表示した物品タグIDを次の手順MR4でハンディリーダ2に入力して探索対象のプリンタBを指定する。そして手順MR5で、ハンディリーダ2の通信範囲7を次々と物品タグTbに向け、それらの物品タグIDを読み取る。物品タグTbとの無線通信が正常に行われて物品タグIDが読み取れた場合には、その度に手順MR6で振動部30の振動(1次報知)により確認することができる。
そして、読み取った物品タグIDが探索対象のプリンタBに対応する物品タグIDと一致した場合には、手順MR7で、発音部31からの報知音(2次報知)により、利用者Hは探索対象のプリンタBが見つかったことを確認することができる。そして探索対象のプリンタBが見つかるまで物品タグIDの読み取りを繰り返す。
サーチ処理の終了操作をすることなく所定時間内に探索対象のプリンタBを見つけた場合(2次報知を検知した場合)、そのまま手順MR8で持ち出し処理を選択することで持ち出し処理に移行することができる(なおこの直後に行われる持ち出し可否判定の手順については、持ち出しが許可されているものとして省略する)。そして手順MR9で持ち出し予定のプリンタBの物品タグTbから物品タグIDを読み取らせ、手順MR10で持ち出しを決定する入力操作を行うことで、次の手順MR11でデータベース4にアクセスし、物品管理テーブルにおける管理状態と持ち出し人物タグIDの変更を要求する。
これを受けたデータベース4は、手順MD2で、物品管理テーブルにおいて物品タグIDに対応する管理状態を「持ち出し状態」とし、また対応する持ち出し人物タグIDを当該利用者Hの人物タグID(上記手順MR2で読み取らせた人物タグID)に変更する。
このようにして、利用者Hはハンディリーダ2を用いたプリンタBの探索と持ち出しを行うことができ、その後に手順MR12で終了処理を選択入力することで作動を終了する。
図13は、上記図12における手順MR1で検索を行う際の管理端末5の表示部54の一表示例を示す図である。この図は、いわゆるGUI(Graphical User Interface)環境においてマウスなどのポインティングデバイスを用いて画面上のカーソルCを操作し、適宜のボタンの押下や文字情報の入力により操作するアプリケーションのウィンドウ画面を示している。
図示しているアプリケーションは、データベース4にアクセスし、物品名、保管状態、及び管理状態を検索条件として物品管理テーブル中の各種情報を検索するアプリケーションを示している。各検索条件のいずれか一つでも指定記入した状態で検索ボタン(検索指示手段)301を押下操作することにより、指定された検索条件に対応するプリンタBのそれぞれの情報を表示する。そして図示する例では、物品名の検索条件の記入欄(操作表示手段)302の右端にあるプルダウンボタン302Bを押下することで記入欄302が下方に展開し、その中に過去の検索で検索条件として指定された物品名の履歴302Lがリスト表示されている。そして操作者(検索者)はこのリストの中からカーソルCを重ねるなどにより検索条件を再指定することができる(保管状態、管理状態についても同様)。このように、管理端末5は、操作履歴記憶手段としての上記メモリ52(又は記憶装置55)に過去の検索で検索条件として指定された内容の履歴を操作入力履歴として記憶している。
図14は、上記図7〜図11に示した制御手順を行うハンディリーダ2を用いて返却処理を行った際の制御動作と応答の一例を表すシーケンス図である。
図14において、利用者Hは手順HR1で、ハンディリーダ2の人物確認処理により自分の所持している人物タグTb(IDカード)から人物タグIDを読み取らせ、物品管理システム1にログインする。
そして、手順HR2で返却処理を選択し、手順HR3で返却対象のプリンタBに貼付されている物品タグTbから物品タグIDを読み取り、手順HR4で返却先の保管棚100に貼付されている場所タグTpから場所タグIDを読み取る。次に手順HR5で、返却を確認する入力操作を行うことで、次の手順HR6でデータベース4にアクセスし、物品管理テーブルにおける管理状態と持ち出し人物タグIDの変更を要求する。
これを受けたデータベース4は、手順HD1で、物品管理テーブルにおいて物品タグIDに対応する管理状態を「保管状態」とし、また対応する持ち出し人物タグIDを削除するよう変更する。
このようにして、利用者Hはハンディリーダ2を用いたプリンタBの返却を行うことができ、その後に手順HR7で終了処理を選択入力することで作動を終了する。
以上において、上記図9のフローにおけるステップS230の手順が、各請求項記載の送信処理手段を構成し、ステップS235の手順が受信処理手段を構成し、ステップS265の手順が照合手段を構成し、ステップS255の手順が送信制御手段を構成する。また、上記図8のフローにおけるステップS110の手順が、利用者識別情報取得手段を構成する。また、上記図7のフローにおけるステップS37の手順が、利用者判定手段を構成する。また、図10のフローにおけるステップS335の手順が、持ち出し処理手段を構成する。
以上説明したように、本実施形態においては、利用者Hが、ハンディリーダ2を手に持って、複数のプリンタBに対し順次かざして物品タグIDの読み取りを行っていくと、ハンディリーダ2が探索対象でない他のプリンタBに対しかざされた段階で振動による一次報知が行われる。そして、探索対象とするプリンタBに対しかざされて物品タグIDの読み取りが行われると発音による二次報知が行われ、これによって利用者Hは目的とするプリンタBを見つけ出すことができる。そして、当該探索対象のプリンタBに設けた物品タグTbが、何らかの原因で故障していた場合や、当該プリンタBの配置向きや周囲電波環境等により通信が困難であった場合等においては、探索対象とするプリンタBに対しハンディリーダ2がかざされても物品タグIDの読み取りが行われないため、一次報知も二次報知も行われない。したがって、利用者Hは、そのプリンタB(探索対象のプリンタB)について物品タグTbが通信不良状態であることを認識できるので、当該プリンタBに対してのみ直ちに目視その他の手法によりチェックを行うことで、探索対象のプリンタBであることを認識することができる。
このことを比較例を用いてさらに詳細に説明する。すなわち、比較例として、ハンディリーダにおいて上記のような2段階報知とせず、探索目的とするプリンタBの物品タグTbからの応答信号を受信した時にのみ、所定の報知を行う場合を考える。この場合において、利用者が、ハンディリーダを手に持って、複数のプリンタBに対し順次かざして物品タグIDの読み取りを行っていく。探索目的とするプリンタBに対しかざされるまでは何ら報知は行われず、探索目的とするプリンタBに対しかざされて探索目的の物品タグTbから物品タグIDが読み取られると上記所定の報知が行われ、これによって利用者は目的とするプリンタBを見つけ出すことができる。しかしながら、当該探索目的のプリンタBに設けた物品タグTbが、何らかの原因で故障していた場合や、当該プリンタBの配置向き(たまたま後ろ向きや横向きにおいてあった等)や周囲電波環境等により通信が困難であった場合等においては、探索目的とするプリンタBに対しハンディリーダがかざされても情報読み取り自体が行われないため、上記所定の報知が行われない。この結果、利用者は、探索目的とするプリンタBであったことを認識できない。また、この場合すべてのプリンタBに対しハンディリーダをかざしてもいずれのプリンタBからも報知が行われないため、結局、すべてのプリンタBに対して目視その他の手法を行って探索目的のプリンタBを見つけ出さなければならず、多大な労力を有する。
これに対して、本実施形態の物品管理システム1においては、前述したようにこのような通信不良の発生時には、一次報知も二次報知も行われない。したがって、利用者Hは、当該プリンタB(物品タグTbが通信不良状態であるプリンタ)に対してチェックを行うことで、探索対象のプリンタBであることを認識することができるのである。以上のようにして、本実施形態によれば、無線タグTに対し通信不良が発生した場合でも、確実に探索対象のプリンタBを見つけ出すことができる。
また、この実施形態では特に、複数の物品タグTbからの応答信号を受信した振動による一次報知と、探索対象の物品タグTbを見つけ出した音による二次報知との、報知態様を変えることにより、それぞれをわかりやすく区別して利用者Hに認識させることができる。なお、音による二次報知は、ビープ音などの単純な音に限られず、例えば「検出しました」などの人語による人工音などを発音させるようにしてもよい。
また、この実施形態では特に、サーチ処理中にタイマ32の計時内容を表示することにより、サーチ処理開始後の経過時間を利用者Hに対し認識させることができるので、探索があまり長時間にわたった場合は利用者Hが自主的にいったん探索を打ち切って諦める(後日やり直す)等、合理的な方策が可能である。特にこの例では、図9に示すステップS225において、タイマ32の計時時間が所定時間を超過した場合にサーチ処理を停止することで、探索があまり長時間にわたった場合は、強制的に探索を打ち切ることができる。なお、タイマ32の計時内容をそのまま表示する以外にも、所定時間からタイマ32の計時内容を差し引いた残り時間を表示するようにしてもよい。
また、この実施形態では特に、人物確認処理で利用者Hの人物タグTjから人物タグIDを読み取り、データベース4からその人物タグIDに対応する持ち出し可否情報を取得してプリンタBの持ち出し可否の判定を行う。これにより、物品管理システム1の利用のうちの持ち出し処理に関して利用者Hの範囲を制限することができるので、セキュリティを向上することができる。なお、本実施形態の例では、物品管理システム1の利用のうちの持ち出し処理についてのみ利用者Hの範囲制限を行ったが、サーチ処理についても利用者Hの範囲制限を行うようにしてもよい。
また、この実施形態では特に、持ち出し処理においてデータベース4の物品管理テーブルに対し管理情報の変更を行うことができるため、利用者Hの探索により見つかったプリンタBを利用者H自らが持ち出す旨を、データベース4に記録することができる。
また、利用者HがプリンタBの探索を行う場合は、当該プリンタBを持ち出そうとしている可能性が高い。そこで、この実施形態では特に、ステップS200でサーチ処理が終わった後、ステップS30へ移り、表示部27において持ち出すかどうかの確認表示を行う。これにより、利用者Hは、探索終了後自動的に表示される確認表示において持ち出しの旨の入力をするだけで、持ち出し状態をデータベース4に登録することができる。したがって探索→持ち出しを行う場合の利用者Hの操作労力を低減でき、利便性を向上することができる。
また、この実施形態では特に、利用者Hが目的とするプリンタBの探索を行おうとする際には、管理端末5の操作部53でプリンタBの物品名などの検索条件を入力するなどにより指定し、その入力結果を表示部54に表示させた状態で、検索を行うよう指示入力する。これにより、データベース4より当該プリンタBの管理状態の情報(保管状態であるか、持ち出し状態であるか)を取得し、表示させることが可能となる。また併せて当該プリンタBの物品タグTbの物品タグIDを取得することで、(プリンタBが保管状態であれば)その取得した物品タグIDを用いて、ハンディリーダ2により探索を行うことができる。
このとき、管理端末5のメモリ52または記憶装置55が、過去に指定された検索条件を記憶しており、検索条件の記入欄302には、その過去の検索条件の操作入力時の検索条件(物品名など)が初期表示されるように設定されている。これにより、次回以降に再び同じプリンタBの探索を行おうとする際に、操作部53でいちいち物品名などの検索条件を入力しなくても、(既に検索条件記入欄302の履歴302Lに表示されている検索条件を確認し)検索を行うよう指示入力するだけで、データベース4を検索し管理状態の情報を取得することができる。このようにして、同じプリンタBの検索を繰り返す場合の操作入力の労力を低減することができるので、利便性を向上することができる。
なお、以上において、図3、図4、図5等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図7、図8、図9、図10、図12、図14等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態の物品管理システムを、保管棚に収納されている物品の保管管理に適用した場合の一例を表す図である。 物品管理システムのうちのハンディリーダ、データベース、及び管理端末の詳細機能を表す機能ブロック図である。 無線タグ作成装置の詳細機能を表す機能ブロック図である。 ハンディリーダ1におけるCPU、タグ情報送受信部、及びリーダアンテナの詳細構成を表す機能ブロック図である。 無線タグに備えられた無線タグ回路素子の機能的構成の一例を表すブロック図である。 図6(a)は、物品管理テーブルの一例を概念的に表す図であり、図6(b)は、人物管理テーブルの一例を概念的に表す図である。 ハンディリーダのCPUによって実行される制御手順を表すフローチャートである。 図7中のステップS100において実行される人物確認処理の詳細手順を表すフローチャートである。 図7中のステップS200において実行されるサーチ処理の詳細手順を表すフローチャートである。 図7中のステップS300において実行される持ち出し処理の詳細手順を表すフローチャートである。 図7中のステップS400において実行される返却処理の詳細手順を表すフローチャートである。 ハンディリーダを用いてサーチ処理と持ち出し処理とを続けて行った際の制御動作と応答の一例を表すシーケンス図である。 図12における手順MR1で検索を行う際の管理端末の表示部の一表示例を示す図である。 ハンディリーダを用いて返却処理を行った際の制御動作と応答の一例を表すシーケンス図である。
符号の説明
1 物品管理システム
2 ハンディリーダ
3 無線アクセスポイント
4 データベース
5 管理端末(検索用端末)
6 無線タグ作成装置
23 リーダアンテナ(装置アンテナ)
27 表示部(時間情報表示手段、確認表示手段)
30 振動部(一次報知手段、振動報知手段)
31 発音部(二次報知手段、音報知手段)
32 タイマ(計時手段)
52 メモリ(操作履歴記憶手段)
55 記憶装置(操作履歴記憶手段)
53 操作部(操作手段)
301 検索ボタン(検索指示手段)
302 検索条件物品名記入欄(操作表示手段)
Tb 物品タグ
Tj 人物タグ
To 無線タグ回路素子(物品用無線タグ回路素子;利用者用無線タグ回路素子)
Tp 場所タグ
B プリンタ(管理対象物)
H 利用者(操作者、検索者)
MW 無線ネットワーク(無線の通信回線)
NW 有線ネットワーク(有線の通信回線)

Claims (7)

  1. 情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子に対し情報送受信を行うための装置アンテナを有し、複数の管理対象物にそれぞれ設けられた複数の前記物品用無線タグ回路素子を探索するための携帯型無線タグ通信装置と、
    前記携帯型無線タグ通信装置に対し有線又は無線の通信回線により接続されたデータベースと
    を有する物品管理システムであって、
    前記データベースは、
    前記管理対象物の物品情報と、
    前記管理対象物に対応する前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報と、
    を関連付けて格納しており、
    前記携帯型無線タグ通信装置は、
    前記IC回路部に記憶された情報を無条件で取得するための無条件情報取得指令を生成し、前記装置アンテナを介し送信する送信処理手段と、
    前記無条件情報取得指令に応じ前記物品用無線タグ回路素子から返信された応答信号を、前記装置アンテナを介し受信する受信処理手段と、
    前記受信処理手段で前記応答信号が受信された場合に、操作者に対し振動による報知を行う振動報知手段と、
    前記受信処理手段で受信された前記応答信号に含まれる前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報が、前記操作者の探索目的の前記管理対象物に設けた前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報と一致するかどうかの照合を行う照合手段と、
    前記照合手段における前記タグ識別情報の照合結果が一致した場合に、操作者に対し音による報知を行う音報知手段と、
    前記送信処理手段による最初の前記無条件情報取得指令の送信後の経過時間を計測する計時手段と、
    前記計時手段で計測した前記経過時間に対応した時間情報を前記操作者に対し表示する時間情報表示手段と、
    前記受信処理手段で前記応答信号が受信されて操作者に対し前記振動報知手段での振動による報知が行われ、かつ、前記照合手段による前記タグ識別情報の照合結果が一致せず前記音報知手段での音による報知が行われない状態で、前記計時手段で計測した前記経過時間が所定のしきい値以上になったら、前記送信処理手段による前記無条件情報取得指令の送信を停止可能な送信制御手段と、
    を有することを特徴とする物品管理システム。
  2. 前記送信制御手段は、
    前記経過時間の前記所定のしきい値を、同一の保管場所に保管される管理対象物の個数に比例して設定している
    ことを特徴とする請求項1記載の物品管理システム。
  3. 前記データベースは、
    前記管理対象物を持ち出し可能な利用者に係わる利用者識別情報を格納しており、
    前記携帯型無線タグ通信装置は、
    前記装置アンテナを介し、前記操作者に所持された利用者用の前記無線タグ回路素子から前記利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得手段と、
    前記利用者識別情報取得手段で取得した前記利用者識別情報に基づき、前記データベースにアクセスを行い、前記操作者が前記管理対象物を持ち出し可能な利用者であるかどうかを判定する利用者判定手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の物品管理システム。
  4. 前記データベースは、
    前記物品情報と、前記タグ識別情報と、前記管理対象物の管理状態情報とを関連付けて格納しており、
    前記携帯型無線タグ通信装置は、
    前記照合手段における前記タグ識別情報の照合結果が一致した後、前記利用者判定手段での判定が満たされた前記操作者により、対応する前記管理対象物の持ち出しの旨が入力された場合には、前記データベースに格納された当該管理対象物の前記管理状態情報を、持ち出し状態に変更する持ち出し処理手段を有する
    ことを特徴とする請求項3記載の物品管理システム。
  5. 前記携帯型無線タグ通信装置は、
    前記照合手段における前記タグ識別情報の照合結果が一致した場合には、前記操作者に対し、対応する前記管理対象物を持ち出すかどうかの確認表示を行う確認表示手段を有し、
    前記持ち出し処理手段は、
    前記確認表示手段による前記確認表示に応じて、前記操作者により前記持ち出しの旨が入力された場合に、前記管理状態情報を前記持ち出し状態に変更する
    ことを特徴とする請求項4記載の物品管理システム。
  6. 前記データベースに対し有線又は無線の通信回線により接続された検索用端末を設け、
    前記検索用端末は、
    検索者が前記管理対象物の前記物品情報を操作入力可能な操作手段と、
    前記操作手段での前記操作入力に従い、入力された前記物品情報を表示する操作表示手段と、
    前記操作表示手段に前記物品情報が表示された状態で、当該物品情報に基づく前記データベースの検索を前記検索者が指示入力するための検索指示手段と、
    前記検索指示手段での前記指示入力に基づき、前記データベースにアクセスし、前記操作表示手段に前記物品情報が表示された前記管理対象物の前記管理状態情報を取得する管理状態情報取得手段と、
    前記検索者による前記操作入力履歴を記憶する操作履歴記憶手段と
    を有し、
    前記操作表示手段は、
    前記操作履歴記憶手段の記憶内容に基づき、過去の操作入力時の前記物品情報を初期表示する
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項記載の物品管理システム。
  7. 情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子に対し情報送受信を行うための装置アンテナを有し、管理対象物に設けられた前記物品用無線タグ回路素子を探索するための携帯型無線タグ通信装置であって、
    前記IC回路部に記憶された情報を無条件で取得するための無条件情報取得指令を生成し、前記装置アンテナを介し送信する送信処理手段と、
    前記無条件情報取得指令に応じ前記物品用無線タグ回路素子から返信された応答信号を、前記装置アンテナを介し受信する受信処理手段と、
    前記受信処理手段で前記応答信号が受信された場合に、操作者に対し振動による報知を行う振動報知手段と、
    前記受信処理手段で受信された前記応答信号に含まれる前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報が、前記操作者の探索目的の前記管理対象物に設けた前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報と一致するかどうかの照合を行う照合手段と、
    前記照合手段における前記タグ識別情報の照合結果が一致した場合に、操作者に対し音による報知を行う音報知手段と、
    前記送信処理手段による最初の前記無条件情報取得指令の送信後の経過時間を計測する計時手段と、
    前記計時手段で計測した前記経過時間に対応した時間情報を前記操作者に対し表示する時間情報表示手段と、
    前記受信処理手段で前記応答信号が受信されて操作者に対し前記振動報知手段での振動による報知が行われ、かつ、前記照合手段による前記タグ識別情報の照合結果が一致せず前記音報知手段での音による報知が行われない状態で、前記計時手段で計測した前記経過時間が所定のしきい値以上になったら、前記送信処理手段による前記無条件情報取得指令の送信を停止可能な送信制御手段と、
    を有することを特徴とする携帯型無線タグ通信装置。
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