JP4717541B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体を観察するための内視鏡装置に関するものである。
近年、医療分野や工業分野などの様々な分野において、被検体に挿入される挿入部と、この挿入部に設けられた撮像部と、を備える種々の内視鏡装置が利用されている(例えば、特許文献1参照。)。
これら内視鏡装置の中には、撮像部の周辺に、固体撮像素子の周辺の温度を検出するための温度検出手段が設けられているものがある。これにより、例えば使用直後のエンジンの検査などのように、高温環境の下で内視鏡装置が使用される場合に、熱に弱い固体撮像素子の周辺の温度を検出することができ、前記周辺の温度が固体撮像素子を適正に動作させるための許容温度を越えないように、操作者に知らしめることができる。
このような温度検出手段を電気的に絶縁した状態で挿入部内に固定するために、撮像部の内部を封止する樹脂などの封止部材が設けられるのが一般的である。
特開2002−301012号公報
しかしながら、上記のような内視鏡装置では、固体撮像素子の周辺の熱が、封止部材によって遮られてしまい、温度検出手段にその熱が伝導し難くなってしまう。さらに、発熱部品からの熱の影響を受け易く、そのため、固体撮像素子の周辺の温度を精度よく検出することができないという問題がある。また、撮像部の周辺に温度検出手段を設けることにより、挿入部の径が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、固体撮像素子の周辺の温度を高精度に検出することができるだけでなく、挿入部の細径化を容易にすることができる内視鏡装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明に係る内視鏡装置は、被検体に挿入される挿入部と、この挿入部に設けられた撮像部とを備える内視鏡装置であって、前記撮像部が、前記被検体からの反射光を光電変換するための固体撮像素子と、前記撮像部内において、前記固体撮像素子の周辺の温度を検出する温度検出手段と、前記固体撮像素子と前記温度検出手段との間に設けられ、前記撮像部の内部を封止する撮像封止部材と、を備えるとともに、前記挿入部が、前記撮像部の外部に設けられ、かつ前記挿入部の内部を封止する挿入封止部材を備え、前記撮像封止部材が、前記挿入封止部材よりも熱伝導性の高い部材からなることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡装置においては、固体撮像素子の周辺の熱が、撮像封止部材を介して温度検出手段に伝導する。このとき、撮像封止部材が、挿入封止部材よりも熱伝導性の高い部材からなることから、固体撮像素子の周辺の熱を、撮像封止部材を介して温度検出手段に容易に伝導させることができるだけでなく、挿入封止部材により、外部環境からの温度検出手段に対する熱の影響を小さくすることができる。また、温度検出手段が撮像部内に設けられていることから、撮像部近傍における挿入部の径を小さくすることができる。
また、本発明に係る内視鏡装置は、前記撮像部が、前記固体撮像素子に電気的に接続された回路基板と、この回路基板に設けられた電子部品のうち、発熱量の多い高温発熱部品と、この高温発熱部品の周辺に設けられ、前記撮像部の内部を封止する発熱部品封止部材と、を備え、前記高温発熱部品が、前記温度検出手段よりも、前記固体撮像素子に対して遠い位置に配されており、前記発熱部品封止部材が、前記撮像封止部材よりも熱伝導性の高い部材からなることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡装置においては、高温発熱部品から発せられた熱が、発熱部品封止部材を伝導していく。このとき、発熱部品封止部材が、撮像封止部材よりも熱伝導性の高い部材からなることから、高温発熱部品からの熱がほとんど撮像封止部材側に伝導することなく放熱される。そのため、温度検出手段に対する高温発熱部品からの熱の影響を小さくすることができる。
また、本発明に係る内視鏡装置は、前記撮像部が、前記固体撮像素子に電気的に接続された回路基板と、この回路基板に設けられた電子部品のうち、発熱量の多い高温発熱部品と、を備え、前記回路基板が、前記固体撮像素子の後方において、前記挿入部の長さ方向と交差する方向に向けられて、複数配されており、前記複数の回路基板が、前記固体撮像素子の側に向けられた一方の主面と、この一方の主面の反対側に配された他方の主面とをそれぞれ備え、前記温度検出手段が、前記複数の回路基板のうち、一の回路基板の一方の主面に実装されるとともに、前記高温発熱部品が、前記一の回路基板よりも、前記固体撮像素子に対して遠い側に配された他の回路基板の一方の主面または他方の主面に実装されており、前記一の回路基板と前記他の回路基板との間に配されて、前記撮像部内を封止する回路基板封止部材が、前記撮像封止部材よりも熱伝導性の低い部材からなっていることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡装置において、高温発熱部品から発せられた熱の一部は、温度検出手段に伝導しようとする。このとき、回路基板封止部材が、撮像封止部材よりも熱伝導性の低い部材からなっていることから、高温発熱部品からの熱が温度検出手段に伝導し難くなる。そのため、温度検出手段に対する高温発熱部品からの熱の影響をさらに小さくすることができる。
また、本発明に係る内視鏡装置は、前記挿入封止部材が、前記撮像部の外部において前記高温発熱部品を覆う発熱部品被覆部を備え、この発熱部品被覆部が、前記挿入封止部材の他の部分よりも熱伝導性の高い部材からなっていることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡装置においては、高温発熱部品から発せられた熱が、発熱部品被覆部を伝導していく。このとき、発熱部品被覆部が、挿入封止部材の他の部分よりも熱伝導性の高い部材からなっていることから、高温発熱部品からの熱を効率よく放熱することができ、温度検出手段に対する熱の影響をさらに小さくすることができる。
本発明によれば、撮像部内において、固体撮像素子の周辺の熱を温度検出手段に容易に伝導させることができるだけでなく、外部環境からの温度検出手段に対する熱の影響を小さくすることができることから、固体撮像素子の周辺の温度を高精度に検出することができ、さらに挿入部の細径化を容易にすることができる。
(実施形態1)
以下、本発明の第1実施形態における内視鏡装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態としての内視鏡装置1を示したものである。
内視鏡装置1は、被検体に挿入される挿入部2と、この挿入部2を収納する本体収納ボックス3とを備えている。
本体収納ボックス3は、蓋部6と本体部7とを備えており、これら蓋部6と本体部7とが相互に開閉可能に取り付けられている。本体部7の内部には、回転可能な円柱状の巻き取りドラム12が設けられている。巻き取りドラム12の一端面は、本体収納ボックス3の側面から外部に露出しており、その一端面にはハンドル13が設けられている。巻き取りドラム12の空間内部には、照明光を供給する光源部(図示せず)と、後述するCCD28(図2に示す)に対する信号処理を行うCCU(図示せず)と、挿入部2の湾曲部21を電動で湾曲駆動する駆動機構を備えた電動湾曲装置(図示せず)と、湾曲部21の湾曲状態を制御する電動湾曲回路部(図示せず)等が収納されている。また、本体部7の天面7aには、画像を表示するためのモニタ8と、内視鏡部2の操作を行うためのリモコン11とが設けられている。
なお、符号16は運搬用のキャスターを示すものである。
また、上述の挿入部2は長尺状に形成されており、この挿入部2の後端は、開口部18を介して巻き取りドラム12に取り付けられている。これにより、挿入部2は、開口部18を介して引っ張り出すことにより、本体収納ボックス3から外方に延びるようになっており、逆に、ハンドル13に手をあてがい、巻き取りドラム12を回転させることにより、巻き取りドラム12に巻き取られ、本体収納ボックス3に収納されるようになっている。
一方、挿入部2の先端部近傍には、湾曲可能な湾曲部21が設けられている。湾曲部21は、リモコン11を操作することにより、所望の方向に湾曲するようになっており、これにより、挿入部2の先端が、湾曲部21を介して所望の方向に向けられるようになっている。湾曲部21の先端には、円筒状に形成された先端筒状部22が設けられている。先端筒状部22の内部には、図2に示すように、被検体の観察画像を得るための撮像部23が設けられている。撮像部23は、先端筒状部22内に取り込まれた被検体からの反射光を光電変換するCCD(固体撮像素子)28、第一CCD基板(回路基板)33及び第二CCD基板(回路基板)34を備えている。
これらCCD28、第一CCD基板33及び第二CCD基板34は、挿入部2の長さ方向に向けられた軸線Lと直交する方向に向けられており、それらが互いに平行になるようにして配されている。第一CCD基板33及び第二CCD基板34は、CCD28の後方(挿入部2の基端側)に配されている。第一CCD基板33は、CCD28の側に向けられてCCD28と対向する一方の主面33aと、CCD28の反対側に向けられて一方の主面33aの反対側に配された他方の主面33bとを備えている。同様にして、第二CCD基板34は、CCD28の側に向けられた一方の主面34aと、一方の主面34aの反対側に配された他方の主面34bとを備えている。第一CCD基板33の一方の主面33aと、第二CCD基板34の一方の主面34aとには、ノイズ軽減用コンデンサなどの一般電子部品75が実装されている。
これらCCD28、第一CCD基板33及び第二CCD基板34からの電気信号は、信号線31を介して出力されるようになっている。
また、撮像部23は、CCD28の前方(挿入部2の先端側)に設けられて、CCD28の撮像面を保護するカバーガラス37を備えている。これらCCD28及びカバーガラス37は、略半円筒状の撮像カバー41内に配されている。撮像カバー41はCCD28及びカバーガラス37保護するためのものである。
カバーガラス37の前方には、先端筒状部22内に取り込まれた被検体からの反射光のうち赤外線をカットするための光学フィルタ38が設けられている。光学フィルタ38は、筒状のフィルタ支持枠42内に配されており、このフィルタ支持枠42により支持されている。
光学フィルタ38の前方には、先端筒状部22内に取り込まれた被検体からの反射光をCCD28の撮像面に結像させるための対物光学系43が設けられている。対物光学系43は、筒状の光学支持枠46内に配されており、この光学支持枠46により支持されている。光学支持枠46の後端には、上述のフィルタ支持枠42が設けられ、フィルタ支持枠42の後端に、撮像カバー41が設けられている。すなわち、これら光学支持枠46、フィルタ支持枠42及び撮像カバー41は一体的に成形されている。
また、対物光学系43の前方には、対物光学系43の前面を保護する光学系カバーガラス47が設けられている。
また、先端筒状部22の内部には、光源部から発せられた光を、先端筒状部22の先端まで伝達する挿入部側ライトガイド57が設けられている。挿入部側ライトガイド57の先端には、照明系カバーガラス48が設けられている。
また、先端筒状部22の外周面には、先端筒状部22内を水密に保持するためのOリング51が設けられている。さらに、先端筒状部22の外周面には、被検体からの反射光を取り込んで挿入部2に送るための直視用の光学アダプタ56を取り付けるための雄ネジ部52が設けられている。
光学アダプタ56は、略円筒状に形成されたアダプタ本体部61と取付フード部62とを備えている。これらアダプタ本体部61と取付フード部62とは、同一軸線上に、かつ互いに回転可能に連結されている。
アダプタ本体部61内には、略円筒状の支持部材63が同心上に設けられている。支持部材63の内部には、画角や観察深度、明るさなどを調整するための対物レンズ66が設けられている。また、支持部材63の先端には、被検体からの反射光を取り込むための観察窓58と、この観察窓58の近傍に設けられた照明用カバーガラス67とが設けられている。この照明用カバーガラス67の後端側には、アダプタ本体部61の後端面から延びるアダプタ側ライトガイド68が設けられている。アダプタ側ライトガイド68は、光学アダプタ56が挿入部2に取り付けられたときに、挿入部側ライトガイド57とつながるようになっている。
また、上述の取付フード部62の内周面のうち、その後端部には、全周にわたって延びる第一雌ネジ部71が形成されている。さらに、第一雌ネジ部71から先端側に所定の間隔を空けて第二雌ネジ部72が形成されている。
このような構成のもと、挿入部2の先端を光学アダプタ56の後端に挿入し、取付フード部62を回転させると、まず雄ネジ部52と第一雌ネジ部71とが螺合するようになっている。さらに取付フード部62を回転させると、雄ネジ部52は、第一雌ネジ部71を乗り越えて、第二雌ネジ部72に螺合し、これにより、光学アダプタ56が挿入部2の先端に着脱可能に取り付けられるようになっている。すなわち、第一雌ネジ部71は、光学アダプタ56が挿入部2から脱落するのを防止するための抜け止めとして機能するものである。
さらに、本実施形態における撮像部23内には、CCD28の周辺の温度を検出する温度検出手段76が設けられている。温度検出手段76は、第一CCD基板33の一方の主面33aに実装されている。そして、温度検出手段76が撮像部23内に配されることにより、撮像部23周りの挿入部2は可及的に薄肉にして形成されている。温度検出手段76は、サーミスタを備え、このサーミスタの抵抗値から、CCD28の周辺の温度を検出するようになっている。
また、第二CCD基板34の他方の主面34bには、一般電子部品75よりも発熱量の多い電子部品であるHIC(Hybrid Integrated Circuit)79が実装されている。すなわち、HIC79は、温度検出手段76よりも、CCD28に対して遠い位置に配されている。このHIC79は、軸線L上に配されている。また、HIC79は、第一CCD基板33及び第二CCD基板34に実装された各種電子部品の中で最も発熱量が多い部品であり、高温発熱部品として機能するものである。このHIC79は、光電変換によって得られた電気信号を増幅する増幅アンプ機能と、CCD28の駆動パルスの波形を整形する波形整形機能とを備えている。
すなわち、温度検出手段76は、CCD28に最も近くに配された第一CCD基板(一の回路基板)33の一方の主面33aに実装され、HIC79は、第一CCD基板33よりも、CCD28に対して遠い側に配された第二CCD基板(他の回路基板)34の他方の主面34bに設けられている。これにより、温度検出手段76とHIC79とは、互いに、第一CCD基板33及び第二CCD基板34を挟んで配されている。
また、撮像部23の外部には、挿入部2の内部を封止する挿入封止部材81が設けられている。挿入封止部材81は、樹脂などの接着剤からなっている。また、挿入封止部材81は、撮像部23の外部からHIC79を覆う後端部(発熱部品被覆部)84と、この後端部84の先端側の先端部(挿入封止部材81の他の部分)85とを備えている。後端部84は、先端部85よりも熱伝導性の高い部材からなっている。
さらに、撮像部23内におけるCCD28と温度検出手段76との間には、撮像部23の内部の先端部を封止する撮像封止部材80が設けられている。また、第一CCD基板33と第二CCD基板34との間には、撮像部23の内部の中間部を封止する回路基板封止部材86が設けられている。また、HIC79の周辺には、撮像部23の内部の基端部を封止する発熱部品封止部材91が設けられている。これら撮像封止部材80、回路基板封止部材86及び発熱部品封止部材91は、樹脂などの接着剤からなっている。
さらに、撮像封止部材80は、挿入封止部材81よりも熱伝導性の高い部材からなっており、回路基板封止部材86は、撮像封止部材80及び発熱部品封止部材91よりも熱伝導性の低い部材からなっている。また、発熱部品封止部材91は、撮像封止部材80よりも熱伝導性の高い部材からなっている。
次に、このように構成された本実施形態における内視鏡装置1の作用について説明する。
まず、キャスター16を利用して、本体収納ボックス3を被検体の近傍に移動させて蓋部6を開く。そして、挿入部2を引っ張り出し、挿入部2の先端に光学アダプタ56を取り付ける。それから、光源部を駆動すると、光源部から発せられた光が、挿入部側ライトガイド57及びアダプタ側ライトガイド68を介して、照明用カバーガラス67から照射される。この状態から挿入部2を被検体に挿入する。この挿入の間、温度検出手段76の抵抗値が算出され、その抵抗値から温度検出手段76周辺の温度が検出される。これにより、CCD28が適正に動作する許容温度を越えないように操作者に知らしめることができる。
それから、被検体からの反射光が観察窓58を介して光学アダプタ56に取り込まれる。この取り込まれた反射光は、対物レンズ66及び対物光学系43を介して、先端筒状部22内のCCD28上において結像する。そして、CCD28、第一CCD基板33及び第二CCD基板34からの出力信号が、信号線31を介して、信号処理を行うCCUに送られて、さらにモニタ8に供給される。これにより、モニタ8に観察画像が映し出され、この観察画像を見ながら、被検体の所定の検査が行われる。
ここで、従来は、温度検出手段76による温度検出の際、撮像部23の内部を封止する封止部材によって、CCD28の周辺の熱が遮られてしまい、精度の良い検出を行うことができなかった。本実施形態においては、以下のようにして、高精度な温度検出が行われる。
すなわち、CCD28の周辺の熱は、撮像封止部材80を介して温度検出手段76に伝導する。このとき、撮像封止部材80は熱伝導性の高い部材からなっていることから、CCD28の周辺の熱が温度検出手段76に伝わりやすくなる。また、挿入部2を高温環境下におくと、外部からの熱が挿入封止部材81を介して撮像部23の内部に伝導し、撮像部23の内部の温度が上昇する。このとき、挿入封止部材81は熱伝導性の低い部材からなっていることから、外部からの熱の伝導が抑えられる。
また、HIC79から発せられた熱の一部は、温度検出手段76側に向かおうとするが、温度検出手段76とHIC79との間に第一CCD基板33及び第二CCD基板34が配されており、回路基板封止部材86が熱伝導性の低い部材からなっていることから、温度検出手段76側に向かおうとする熱が遮断される。
さらに、HIC79からの熱は、熱伝導性の高い発熱部品封止部材91を伝導し、信号線31を介して、挿入部2の基端側に放熱される。また、HIC79からの熱は、発熱部品封止部材91から、挿入封止部材81の熱伝導性の高い後端部84を通って、挿入部2の基端側に放熱される。
以上より、本実施形態における内視鏡装置1によれば、CCD28の周辺の熱を、撮像封止部材80を介して温度検出手段76に容易に伝導させることができるだけでなく、挿入封止部材81により、外部環境からの温度検出手段76に対する熱の影響を小さくすることができる。さらに、温度検出手段76が、撮像部23内に設けられていることから、撮像部23周りの挿入部2を従来よりも薄肉にすることができる。そのため、CCD28の周辺の温度を高精度に検出することができだけでなく、挿入部2の細径化を容易にすることができる。
また、第一CCD基板33及び第二CCD基板34、並びに回路基板封止部材86によって、HIC79から温度検出手段76側に向かおうとする熱が遮断されることから、温度検出手段76に対するHIC79からの熱の影響を小さくすることができる。
さらに、HIC79からの熱は、発熱部品封止部材91及び信号線31を介して挿入部2の後端側に向けて放熱されることから、温度検出手段76に対するHIC79からの熱の影響を、より小さくすることができる。
また、HIC79からの熱は、発熱部品封止部材91及び後端部84を介して挿入部2の後端側に向けて放熱されることから、温度検出手段76に対するHIC79からの熱の影響を、より一層小さくすることができる。
さらに、温度検出手段76及びHIC79が、軸線L上に配されていることから、CCD28周辺の温度の偏りによる誤差を抑えることができ、そのため、検出結果のばらつきを抑え、検出精度を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、温度検出手段76及びHIC79を軸線L上に設けるとしたが、これに限ることはなく、それら位置は適宜変更可能である。例えば、温度検出手段76を、図2に対して軸線Lより上方に配し、HIC79を軸線Lより下方に配するようにしてもよい。これにより、温度検出手段76とHIC79との距離を離すことができ、HIC79からの熱の影響を抑えることができる。
また、温度検出手段76を第一CCD基板33に実装するとしたが、これに限ることはなく、温度検出手段76をCCD28に近接させた状態で、撮像封止部材80によって固定してもよい。ただし、温度検出手段76を第一CCD基板33に実装することにより、温度検出手段76の撮像部23内での位置のばらつきを抑制することができ、配線の短絡などを防止することができる。そのため、温度検出結果の製品ごとのばらつきを抑え、品質を向上させることができるだけでなく、挿入部2の組み立てを安定的かつ容易に行うことができる。
また、HIC79を第二CCD基板34の他方の主面34bに設けるとしたが、これに限ることはなく、第一CCD基板33の他方の主面33bや、第二CCD基板34の一方の主面34aに設けるようにしてもよい。
また、CCD基板を、第一CCD基板33及び第二CCD基板34の二つ設けているが、これに限ることはなく、その設置数は適宜変更可能である。なお、複数のCCD基板を設置する場合、温度検出手段76を、CCD28に最も近くに配されたCCD基板の一方の主面に実装するとともに、HIC79を、CCD28に対して最も遠くに配されたCCD基板の他方の主面に実装するようにする。これにより、温度検出手段76とHIC79とを可及的に離隔させることができるだけでなく、温度検出手段76とHIC79との間に複数のCCD基板を配することができる。これによりHIC79からの熱の影響を小さくすることができる。
また、少なくとも撮像封止部材80が挿入封止部材81よりも熱伝導性の高い部材からなっていればよく、回路基板封止部材86や発熱部品封止部材91などは同じ部材として、熱伝導性を変えなくてもよい。ただし、上述の熱伝導性に設定にした方が好ましいのは言うまでもない。
また、発熱部品封止部材91が撮像封止部材80よりも熱伝導性の高い部材からなるとしたが、これに限ることはなく、回路基板封止部材86が設けられている場合には、発熱部品封止部材91を、少なくとも回路基板封止部材86よりも熱伝導性の高い部材とすればよい。これにより、HIC79からの熱が、回路基板封止部材86を伝導して温度検出手段に影響を与えることを防止することができる。
さらに、後端部84が先端部85よりも熱伝導性の高い部材からなるとしたが、これに限ることはなく、後端部84と先端部85とを同じ部材として熱伝導率を低くしてもよい。これにより、外部からの熱の遮断効果を向上させることができる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態を示したものである。
図3において、図1及び図2に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点について説明する。
本実施形態においては、第一CCD基板88と第二CCD基板89とが、CCD28の後方において、軸線Lに沿って互いに平行に配置されている。すなわち、第一CCD基板88と第二CCD基板89とが、軸線Lに平行に向けられて、軸線Lを挟んで互いに対向して配置されている。
第一CCD基板88の実装面のうち、CCD28に近い側に配された領域は近接領域88aとなり、この近接領域88aよりもCCD28に対して遠い側に配された領域は離隔領域88bとなる。同様にして、第二CCD基板89の実装面も、近接領域89aと離隔領域89bとなる。
第一CCD基板88の近接領域88aには、温度検出手段76が実装されており、第二CCD基板89の離隔領域89bには、HIC79が実装されている。
また、CCD28と温度検出手段76との間であって、撮像部23の内部の先端側略半分には撮像封止部材80´が設けられている。さらに、HIC79の周辺であって、撮像部23の内部の後端側略半分には発熱部品封止部材91´が設けられている。撮像封止部材80´は、挿入封止部材81及び発熱部品封止部材91´よりも熱伝導性の高い部材からなっている。発熱部品封止部材91´は、挿入封止部材81よりも熱伝導性の高い部材からなっている。
以上より、本実施形態における内視鏡装置1によれば、CCD28の周辺の熱を、撮像封止部材80´を介して温度検出手段76に容易に伝導させることができるだけでなく、挿入封止部材81により、外部環境からの温度検出手段76に対する熱の影響を小さくすることができる。
また、HIC79からの熱は、発熱部品封止部材91´及び信号線31を介して挿入部2の後端側に向けて放熱されることから、温度検出手段76に対するHIC79からの熱の影響を、より小さくすることができる。
また、HIC79からの熱は、発熱部品封止部材91´及び後端部84を介して挿入部2の後端側に向けて放熱されることから、温度検出手段76に対するHIC79からの熱の影響を、より一層小さくすることができる。
なお、本実施形態においては、HIC79を、第二CCD基板89の離隔領域89bに実装するとしたが、これに限ることはなく、第一CCD基板88の離隔領域88bに実装するようにしてもよい。ただし、第二CCD基板89の離隔領域89bに実装した方が、温度検出手段76とHIC79とをより離隔させることができる。
また、温度検出手段76の設置位置についても、適宜変更可能である。
なお、上記第1から第4の実施形態においては、温度検出手段76がサーミスタを備えるとしたが、これに限ることはなく、熱伝対やダイオードなどの他の温度検出素子を用いてもよい。
また、高温発熱部品としてHIC79を設けるとしたが、これに限ることはなく他の電子部品であってもよい。
さらに、光学アダプタ56を直視用としたが、これに限ることはなく、側視用としてもよい。
また、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
本発明に係る内視鏡装置の第1の実施形態を示す全体構成図である。 図1の挿入部の先端に光学アダプタが取り付けられたときの様子を示す図であって、挿入部及び光学アダプタの側断面図である。 本発明に係る内視鏡装置の第2の実施形態の要部を示す図であって、挿入部及び光学アダプタの側断面図である。
符号の説明
1 内視鏡装置
17 挿入部
23 撮像部
28 CCD(固体撮像素子)
33,88 第一CCD基板(回路基板)
33a,34a 一方の主面
34,89 第二CCD基板(回路基板)
33b,34b 他方の主面
76 温度検出手段
79 HIC(高温発熱部品)
80 撮像封止部材
81 挿入封止部材
84 後端部(発熱部品被覆部)
86 回路基板封止部材
91 発熱部品封止部材

Claims (4)

  1. 被検体に挿入される挿入部と、この挿入部に設けられた撮像部とを備える内視鏡装置であって、
    前記撮像部が、
    前記被検体からの反射光を光電変換するための固体撮像素子と、
    前記撮像部内において、前記固体撮像素子の周辺の温度を検出する温度検出手段と、
    前記固体撮像素子と前記温度検出手段との間に設けられ、前記撮像部の内部を封止する撮像封止部材と、を備えるとともに、
    前記挿入部が、
    前記撮像部の外部に設けられ、かつ前記挿入部の内部を封止する挿入封止部材を備え、
    前記撮像封止部材が、前記挿入封止部材よりも熱伝導性の高い部材からなることを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記撮像部が、
    前記固体撮像素子に電気的に接続された回路基板と、
    この回路基板に設けられた電子部品のうち、発熱量の多い高温発熱部品と、
    この高温発熱部品の周辺に設けられ、前記撮像部の内部を封止する発熱部品封止部材と、を備え、
    前記高温発熱部品が、前記温度検出手段よりも、前記固体撮像素子に対して遠い位置に配されており、
    前記発熱部品封止部材が、前記撮像封止部材よりも熱伝導性の高い部材からなることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記撮像部が、
    前記固体撮像素子に電気的に接続された回路基板と、
    この回路基板に設けられた電子部品のうち、発熱量の多い高温発熱部品と、を備え、
    前記回路基板が、前記固体撮像素子の後方において、前記挿入部の長さ方向と交差する方向に向けられて、複数配されており、
    前記複数の回路基板が、前記固体撮像素子の側に向けられた一方の主面と、この一方の主面の反対側に配された他方の主面とをそれぞれ備え、
    前記温度検出手段が、前記複数の回路基板のうち、一の回路基板の一方の主面に実装されるとともに、
    前記高温発熱部品が、前記一の回路基板よりも、前記固体撮像素子に対して遠い側に配された他の回路基板の一方の主面または他方の主面に実装されており、
    前記一の回路基板と前記他の回路基板との間に配されて、前記撮像部内を封止する回路基板封止部材が、前記撮像封止部材よりも熱伝導性の低い部材からなっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記挿入封止部材が、前記撮像部の外部において前記高温発熱部品を覆う発熱部品被覆部を備え、
    この発熱部品被覆部が、前記挿入封止部材の他の部分よりも熱伝導性の高い部材からなっていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の内視鏡装置。
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