JP4716834B2 - 射出成形設備における射出成形機の運転方法 - Google Patents
射出成形設備における射出成形機の運転方法 Download PDFInfo
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Description
たとえば、射出成形機のシリンダからノズルを介して供給される樹脂は、金型に設けられたランナーからキャビティに導入される。この金型のランナーには、樹脂を加熱しつつキャビティに送り出すホットランナーと、加熱しないでキャビティに送り出すコールドランナーとがある。そしてキャビティに供給された樹脂は冷却、凝固された後、金型が型開きされて成形品が取出される。
[実施の形態1]
この射出成形設備は、たとえばポリカーボネート材料等を用いたディスク基板を製造するためのもので、図4に示すように、表側ディスク基板と裏側ディスク基板とをそれぞれ成形する射出成形機1,1、これら射出成形機1,1から成形品をそれぞれ取出す成形品取出し機2,2、成形品を搬送する搬送装置3、ディスク基板を加工するためのスパッタ装置4、各ディスク基板を受け渡すための成形品受渡し装置5,表側ディスク基板と裏側ディスク基板とを張り合わせる成形品貼り合わせ装置6、および成形ディスク基板を検査する検査装置7により製造ラインが構成されている。ここで後工程とは、各射出成形機1による2つの射出成形工程と各成形品取出し機2による2つの成形品取出し工程の下流側の工程をいい、搬送装置3による2つの成形品の各搬送工程、スパッタ装置4による2つの成形品の各スパッタ工程、成形品貼り合わせ装置6による貼り合わせ工程、検査装置7による検査工程、を含むものとする。
1.[通常成形モード]
(射出開始および射出終了)
ノズル37が固定金型22に接触した状態で、射出用駆動装置43によりスクリュー軸35およびプランジャ36がノズル37側に移動されて空間32a内の樹脂がノズル37から金型装置12のコールドランナー26を介してキャビティ23に射出される。
キャビティ23内の樹脂が冷却されるとともに、射出用駆動装置43によりスクリュー軸35およびプランジャ36が所定距離後退され、さらに計量用駆動装置42によりスクリュー軸35が回転されて所定量の樹脂が空間42aに供給される。
射出用駆動装置43によりスクリュー軸35およびプランジャ36が所定量L1だけ後退されてノズル37内の樹脂が吸引され、ノズル37からの洟垂れ(樹脂垂れ)が防止される。
型締め装置25により可動金型24が固定金型22から離間され、キャビティ23で凝固された成形品が取出され、成形品取出し機2により搬送装置3に移載される。
2.[通常成形モードから待機モード]
(第1待機時サックバックおよび第1待機工程)
後工程の装置トラブルにより連続成形が停止され、ノズル37が固定金型22に接触した状態で保持される。そして型開き動作と同時に射出用駆動装置43によりスクリュー軸35およびプランジャ36が所定量L2だけ後退されてノズル37内の樹脂が吸引されて、第1待機時サックバックが行われる。ノズル37内の樹脂圧力が負圧にされてノズル37からの洟垂れが防止される。ここで、前記成形後サックバック時の吸引量(プランジャ36の後退距離:L1)<第1待機時サックバックの吸引量(プランジャ36の後退距離:L2)とされ、これによりノズル37内を負圧として洟垂れが効果的に防止される。
ノズルタッチ用移動装置38により加熱シリンダ32と共にノズル37が後退されて固定金型22から所定距離離間される。この離間距離は、固定金型22とノズル37との間の熱伝導が遮断されればよく、この隙間はたとえば少なくとも約0.5mm以上が確保される。
ノズル37と固定金型22との間に隙間が形成されることにより、ノズル37から固定金型22への放熱が遮断され、加熱シリンダ32から伝導される熱によりノズル37が加熱されて内部の樹脂の流動性が回復される。この第2待機工程の待機時間T2は、ノズル37内の樹脂の流動性が高まって洟垂れが開始される時間以内に設定され、ノズル37内の樹脂容量や樹脂の種類、加熱シリンダ32の温度などに左右されるが、このポリカーボネート樹脂によりディスク基板を成形する場合ではたとえば約30秒前後である。
ノズルタッチ用移動装置38によりノズル37が突出されて固定金型22に当接される。
上記ノズルタッチ工程の前、またはノズルタッチ工程と同時に、射出用駆動装置43によりスクリュー軸35およびプランジャ36が所定量L3だけ後退されてノズル37内の樹脂が吸引され、流動性が回復された樹脂の洟垂れが防止される。
通常の射出成形と同様に、射出用駆動装置43によりスクリュー軸35およびプランジャ36が移動されて樹脂がノズル37から金型装置12のコールドランナー26を介してキャビティ23に射出される(射出開始)。樹脂供給が完了される(射出終了)と、キャビティ23内の樹脂が冷却されるとともに、射出用駆動装置43によりスクリュー軸35およびプランジャ36が後退され、さらに計量用駆動装置42によりスクリュー軸35が回転されて所定量の樹脂が空間32aに供給される(計量終了)。さらに射出用駆動装置43によりスクリュー軸35およびプランジャ36が所定量L3だけ後退されてノズル37内の樹脂が吸引され、洟垂れが防止される(打ち捨て時サックバック)。この打ち捨て時サックバックの吸引量は、前記成形後サックバックより少し多くする。これは、樹脂が劣化すると、洟垂れしやすくなるためである。さらに型締め装置25により型開きされ(型開き)、キャビティ23から凝固された成形品が取出され、成形品取出し機2により打ち捨て位置に排出される。この打ち捨て工程における射出成形回数は、加熱シリンダ32の容量に対応して熱劣化される樹脂を排出可能な回数であり、たとえば単数回または複数回(ここではたとえば2回)が行われる。
2 成形品取出し機
3 搬送装置(後工程)
4 スパッタ装置(後工程)
5 成形品受渡し装置(後工程)
6 成形品貼り合わせ装置(後工程)
7 検査装置(後工程)
12 金型装置
13 射出シリンダ装置
21 固定支持体
22 固定金型
23 キャビティ
24 可動金型
25 型締め装置
25a 型締め用ガイドロッド
25b 型締め用モータ
25c 型締め用ボールねじ式機構
25d 型締め用ねじ軸
25e 型締め用雌ねじ部材
26 コールドランナー
31 可動台
32 加熱シリンダ
35 スクリュー軸
36 プランジャ
37 ノズル
38 ノズルタッチ用移動装置
41 支持台
42 計量用駆動装置
43 射出用駆動装置
Claims (3)
- 射出成形機のシリンダの樹脂をノズルから金型のコールドランナーを介してキャビティに射出し成形するに際し、
連続成形する通常成形モードで、前記ノズルを金型に接触させ、
射出成形機が停止された待機モードで、
金型に前記ノズルが接触した状態で成形を停止し、金型により前記ノズルを冷却する第1待機工程と、
前記ノズルを金型から後退させて離間させるノズル後退工程と、
前記シリンダからの伝熱作用で前記ノズルを加熱して前記ノズル内の樹脂の流動性を高める第2待機工程と、
前記ノズルを突出させて金型に接触させるノズルタッチ工程と、
前記ノズルから樹脂を前記キャビティに供給し成形する捨て打ち工程と、
を順次単数回、または複数繰り返して行う
ことを特徴とする射出成形設備における射出成形機の運転方法。 - 通常成形モードの型開き前に成形後サックバックを行い、
第1待機工程の前に、前記成形後サックバックの吸引量よりも多いサックバックを行う
ことを特徴とする請求項1記載の射出成形設備における射出成形機の運転方法。 - 第2待機工程の終了時またはノズルタッチ工程中にサックバックを行う
ことを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形設備における射出成形機の運転方法。
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