JP4715896B2 - インクジェットヘッド用復調装置及びインクジェットヘッド用データ転送ユニット - Google Patents

インクジェットヘッド用復調装置及びインクジェットヘッド用データ転送ユニット Download PDF

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Description

本発明は、インクジェットヘッドにおける吐出信号の転送に用いられるインクジェットヘッド用復調装置及びインクジェットヘッド用データ転送ユニットに関する。
特許文献1に記載のインクジェット式の記録装置においては、クロック(CLK、基準クロック)と、クロックに同期されて直列転送される、記録データに冗長データを付加したデータ信号(DATA)とが、制御回路から駆動回路に入力される。これにより、クロックやデータ信号にノイズが重畳しても、記録データの誤りを検知することができる。そして、記録データの誤りが検知された場合に、データ信号を再転送している。
特開平8−309974号公報
ここで、特許文献1に記載の記録装置では、データ信号をクロックに同期させて直列転送しているため、記録装置において記録される画像が高解像度化した場合など、同じ時間でより多くのデータ信号を転送するためには、クロックの周波数を高くしたり、データ信号を転送するための信号線の数を増加させたりすることが考えられる。しかしながら、クロックの周波数を高くした場合には放射ノイズが大きくなってしまう虞があり、データ信号を転送するための信号線を増加させた場合には、信号線の数の増加により、記録装置を大型化する必要が生じたり、製造コストの増加したりする虞がある。
本発明の目的は、インクの吐出信号を効率よく転送することが可能なインクジェットヘッド用復調装置、及び、インクジェットヘッド用データ転送ユニットを提供することである。
第1の発明に係るインクジェットヘッド用復調装置は、基準クロックが入力される基準クロック入力部と、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドにおける、複数種類のインクの吐出様態にそれぞれ対応する複数種類の吐出信号が変調されることによって生成された複数種類の信号であって、前記基準クロックを基準としたときのその値が切り替わるタイミングが互いに異なる複数種類の変調吐出信号が入力される変調吐出信号入力部と、前記基準クロックから、前記変調吐出信号の値が切り替わるタイミングを検出するための復調用クロックを生成する復調用クロック生成手段と、前記復調用クロックを用いて前記変調吐出信号の値が切り替わるタイミングを検出することによって、前記変調吐出信号を前記吐出信号に復調する復調手段とを備えていることを特徴とするものである。
これによると、基準クロックから生成された復調クロックを用いて変調吐出信号の値が切り替わるタイミングを検出することにより変調吐出信号を復調することができるので、基準クロックの周波数を上げたり、信号線の数を増やしたりすることなく、より多くの吐出信号を転送することができる。
第2の発明に係るインクジェットヘッド用復調装置は、第1の発明に係るインクジェットヘッド用復調装置であって、前記復調用クロック生成手段が、前記復調用クロックとして、前記クロックが逓倍された逓倍クロックを生成し、前記復調手段が、前記基準クロックの値が切り替わってから、前記変調吐出信号の値が切り替わるまでの間に、前記逓倍クロックの値が切り替わった回数によって、前記変調吐出信号の値が切り替わったタイミングを検出することを特徴とするものである。
これによると、復調クロックとして基準クロックを逓倍させた逓倍クロックを用いれば、基準クロックの値が切り替わってから変調吐出信号の値が切り替わるまでの間の逓倍クロックが切り替わった回数を検出することにより、変調吐出信号の値が切り替わったタイミングを検出することができる。
第3の発明に係るインクジェットヘッド用復調装置は、第1の発明に係るインクジェットヘッド用復調装置であって、前記復調用クロック生成手段が、前記復調用クロックとして、前記基準クロックの値が切り替わってから次に前記基準クロックの値が切り替わるまでの間に、時間の経過に伴ってその値が単純増加又は単純減少するアナログ波形を生成し、前記復調手段が、前記変調吐出信号の値が切り替わったタイミングにおける前記アナログ波形の値を検出することによって、前記変調吐出信号の前記切り替わりタイミングを検出することを特徴とするものである。
これによると、復調用クロックとして、基準クロックの値が切り替わってから次に基準クロックの値が切り替わるまでの間に、時間の経過に伴ってその値が単純増加又は単純減少するアナログ波形を復調クロックとして生成すれば、変調吐出信号が切り替わったときのアナログ波形の値を検出することにより、変調吐出信号が切り替わったタイミングを検出することができる。
また、逓倍クロックは、過去の基準クロックを逓倍することによって生成されるため、基準クロックの周期が変動したときには、変調吐出信号を正確に復調することができない虞があるが、本発明では、現在の基準クロックから復調クロックを生成することができるので、変調吐出信号を確実に復調することができる。
第4の発明に係るインクジェットヘッド用復調装置は、第3の発明に係るインクジェットヘッド用復調装置であって、前記基準クロックは、その周期が所定の範囲内で変動するものであって、前記アナログ波形は、前記所定の範囲内で最小の周期となった前記基準クロックの値が切り替わってから次に切り替わるまでの間に、その値がその最小値からその最大値まで単純増加、又は、その最大値からその最小値まで単純減少し、且つ、その後、次に前記基準クロックの値が切り替わるまでの間、当該最大値又は当該最小値に保持される信号であることにより、前記基準クロックの周期が前記所定の範囲内のいずれの周期である場合にも、前記基準クロックの値が切り替わってから次に前記基準クロックの値が切り替わるまでの間に、その値がその最小値からその最大値まで単純増加、又は、その最大値からその最小値まで単純減少し、且つ、その後、次に前記基準クロックの値が切り替わるまでの間、当該最大値又は当該最小値に保持されることを特徴とするものである。
これによると、基準クロックの値が切り替わる時間間隔が所定の範囲内のいずれの時間間隔に変動しても、基準クロックの値が切り替わってから次に切り替わるまでの間に、その値が最小値から最大値、又は、最大値から最小値まで変化し、且つ、その後、最大値又は最小値に保持されるため、基準クロックの周期が変動した場合にも変調吐出信号を正確に復調することができる。
第5の発明に係るインクジェットヘッド用復調装置は、第3又は第4の発明に係るインクジェットヘッド用復調装置であって、前記復調用クロック生成手段が、前記復調用クロックを出力するための出力端子と、グランド電位に保持されたグランド端子と、前記出力端子に所定の一定電流を流すことが可能な第1定電流源と、前記出力端子に前記第1定電流源が前記出力端子に流す電流とは反対向きの一定電流を流すことが可能な第2定電流源と、前記第1定電流源と前記出力端子との導通及びその遮断を切り替える第1スイッチと、前記第2定電流源と前記出力端子との導通及びその遮断を切り替える第2スイッチと、前記出力端子と前記グランド端子との間に接続されており、前記第1定電流源及び前記第2定電流源が前記出力端子に流す電流により充放電されるコンデンサとを備えており、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、前記基準クロックの値が切り替わる毎に、前記第1スイッチが前記第1定電流源と前記出力端子とを導通させるとともに、前記第2スイッチが前記第2定電流源と前記出力端子との導通を遮断する第1状態と、前記第1スイッチが前記第1定電流源と前記出力端子との導通を遮断するとともに、前記第2スイッチが前記第2定電流源と前記出力端子とを導通させる第2状態とが交互に切り替わるように構成されていることを特徴とするものである。
これによると、第1、第2定電流源、第1、第2スイッチ及びコンデンサを用いて、復調クロックとしてのアナログ信号を生成する復調信号生成手段を容易に形成することができる。
第6の発明に係るインクジェットヘッド用データ転送ユニットは、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドにおける複数種類のインクの吐出様態に対応する複数種類の吐出信号を変調する変調装置と、前記変調装置において変調された前記複数種類の吐出信号を復調させる復調装置とを備えており、前記変調装置が、基準クロックから、変調用クロックを生成する変調用クロック生成手段と、前記変調用クロックを用いて、前記複数種類の吐出信号を、前記基準クロックを基準としてたときにその値が切り替るタイミングが互いに異なる複数種類の変調吐出信号に変調する変調手段とを備えており、前記復調装置が、前記基準クロックから、前記変調吐出信号を復調するための復調用クロックを生成する復調用クロック生成手段と、前記復調用クロックを用いて前記変調吐出信号の値が切り替わるタイミングを検出することによって、前記変調吐出信号を前記吐出信号に復調する復調手段とを備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、基準クロックから生成された復調クロックを用いて変調吐出信号の値が切り替わるタイミングを検出することにより変調吐出信号を復調することができるので、基準クロックの周波数を上げることなく、より多くの吐出信号を転送することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の好適な第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。図1に示すように、プリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3、用紙搬送ローラ4などを備えている。
キャリッジ2は、図1の左右方向(走査方向)に往復移動する。インクジェットヘッド3は、キャリッジ2の下面に配置されており、その下面に形成されたノズル15(図5参照)からインクを吐出する。用紙搬送ローラ4は、図1の手前方向(紙送り方向)に記録用紙Pを搬送する。
そして、プリンタ1においては、用紙搬送ローラ4により紙送り方向に搬送される記録用紙Pに、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド3からインクを吐出することにより、記録用紙Pに印刷を行う。
次に、インクジェットヘッド3について説明する。図2は図1のインクジェットヘッド3の構成を示す斜視図である。図3はインクジェットヘッド3の平面図である。図4(a)は図3の部分拡大図である。図4(b)〜(d)は、図4(a)における後述する振動板40及び圧電層41、42の表面をそれぞれ示す図である。図5は図4(a)のV−V線断面図である。図6は図4(a)のVI−VI線断面図である。
なお、図面を分かりやすくするため、図3、図4においては、後述する流路ユニット31のインク流路の一部の図示を省略し、図3においては、圧電アクチュエータ32の下部電極43及び中間電極44の図示を省略している。また、図4(a)においては、ともに点線で図示すべき下部電極43及び中間電極44を、それぞれ二点鎖線及び一点鎖線で図示している。さらに、図4(b)〜(d)においては、それぞれ、後述する下部電極43、中間電極44及び上部電極45にハッチングを付している。
図2〜図6に示すように、インクジェットヘッド3は、流路ユニット31と圧電アクチュエータ32とを備えている。流路ユニット31は、複数のプレート21〜24が互いに積層されることによって、インク供給口9からインクが供給されるマニホールド流路11、及び、マニホールド流路11の出口から流路12を経て圧力室10に至り、さらに、圧力室10から流路13、14を経てノズル15に至る複数の個別インク流路を有するインク流路(液体移送流路)が形成されている。そして、後述するように、圧電アクチュエータ32により、圧力室10内のインクに圧力が付与されると、圧力室10に連通するノズル15からインクが吐出される。
複数の圧力室10は、走査方向(図3の左右方向)を長手方向とする略楕円の平面形状を有しており、紙送り方向(図3の上下方向)に沿って配列されて1つの圧力室列8を構成している。そして、このような圧力室列8が、走査方向に2列に配列されることによって1つの圧力室群7を構成している。さらに、このような圧力室群7が走査方向に沿って5つ配列されている。ここで、1つの圧力室群7に含まれる2列の圧力室列8を構成する圧力室10同士は、紙送り方向に関して互いにずれて配置されている。また、複数のノズル15も、複数の圧力室10と同様に配置されている。
そして、これら5つの圧力室群7のうち、図3の右側の2つを構成する圧力室10に対応するノズル15からはブラックのインクが吐出され、図3の左側の3つを構成する圧力室10に対応するノズル15からは、図3の右側に配列されているものから順に、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。なお、インク流路の他の部分の構成については、従来のものと同様であるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
圧電アクチュエータ32は、振動板40、圧電層41、42、下部電極43、中間電極44及び上部電極45を備えている。振動板40は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、複数の圧力室10を覆うように、流路ユニット31の上面に配置されている。また、振動板40の厚みは20μm程度となっている。なお、この振動板40は必ずしも圧電材料からなる必要はない。
圧電層41、42は、振動板40と同様の圧電材料からなり、互いに積層されて振動板40の上面に配置されている。また圧電層41、42の厚みは、それぞれ20μm程度となっている。
下部電極43は、振動板40と圧電層41との間に配置されており、各圧力室群7に対応して、各圧力室群7を構成する2列の圧力室列8に沿って紙送り方向に延びており、これら2列の圧力室列8を構成する複数の圧力室10と対向している。また、図示しないが、上記紙送り方向に延びた部分同士は互いに接続されている。また、下部電極43は、圧電アクチュエータ32の上方に配置されたCOF(Chip On Film)50上に実装されたドライバIC54に接続されており、ドライバIC54により常にグランド電位に保持されている。
中間電極44は、圧電層41と圧電層42との間に配置されており、圧力室群7毎に、それぞれ、複数の対向部44a及び接続部44b、44cを有している。複数の対向部44aは、紙送り方向に関する長さが圧力室10よりも短い略矩形の平面形状を有しており、複数の圧力室10の紙送り方向に関する略中央部と対向するように配置されている。
接続部44bは、紙送り方向に延びて、各圧力室群7を構成する2列の圧力室列8のうち、図4の右側に配置された圧力室列8を構成する複数の圧力室10に対応する複数の対向部44aの図4右側の端同士を接続している。接続部44cは、紙送り方向に延びて、各圧力室群7を構成する2列の圧力室列8のうち、図4の左側に配置された圧力室列8を構成する複数の圧力室10に対応する複数の対向部44aの図4左側の端同士を接続している。また、中間電極44は、COF50上に実装されたドライバIC54に接続されており、ドライバIC54により、常に所定の電位(例えば、20V程度)に保持されている。
複数の上部電極45は、圧電層42の上面に、複数の圧力室10に対応して、複数の圧力室10のほぼ全域と対向するように配置されており、紙送り方向に関する長さが中間電極44の対向部44aよりも長い、略矩形の平面形状を有している。また、上部電極45は、走査方向に関するノズル15と反対側の端における一部分が、走査方向に圧力室10と対向しない部分まで延びており、この部分がFPC50に接続される接続端子45aとなっている。また、上部電極45は、COF50上に実装されたドライバIC54に接続されており、グランド電位と上記所定の電位(例えば、20V)との間でその電位が切り替えられる。
また、前述した圧電層42は、上部電極45と中間電極44とに挟まれた部分が上向きに分極されており、圧電層41、42は、上部電極45と下部電極43とに挟まれた部分が、上部電極45から下部電極43に向かって下向きに分極されている。なお、圧電層41のうち、中間電極44と下部電極43とに挟まれた部分は、中間電極44から下部電極43に向かって下向きに分極されている。
ここで、圧電アクチュエータ32の動作について説明する。まず、圧電アクチュエータ32がインクを吐出させる動作を行う前の待機状態においては、前述したように、下部電極43及び中間電極44が、それぞれ、常にグランド電位及び上記所定の電位(例えば、20V)に保持されているとともに、上部電極45の電位が予めグランド電位に保持されている。この状態では、上部電極45が中間電極44よりも低電位になっているとともに、下部電極43と同電位となっている。
これにより、上部電極45と中間電極44との間の電位差が生じ、圧電層42のこれらの電極に挟まれた部分にその分極方向と同じ上向きの電界が発生し、これにより、圧電層42のこの部分がこの電界と直交する水平方向に収縮する。これによりいわゆるユニモルフ変形が生じ、圧電層41、42及び振動板40の圧力室10と対向する部分が全体として圧力室10に向かって凸となるように変形する。この状態では、圧電層41、42及び振動板40が変形していない場合と比較して、圧力室10の容積が小さくなっている。
そして、インクを吐出させるべく圧電アクチュエータ32を駆動させる際には、上部電極45の電位を、一旦、上記所定の電位に切り替えた後、グランド電位に戻す。上部電極45の電位を上記所定の電位に切り替えると、上部電極45が中間電極44と同電位となるとともに、下部電極43よりも高電位となる。これにより、圧電層42の上記収縮が元に戻る。そしてこれと同時に、上部電極45と下部電極43との間に電位差が生じ、圧電層41、42のこれらの電極に挟まれた部分にはその分極方向と同じ下向きの電界が発生し、圧電層41、42のこの部分が水平方向に収縮する。これにより、圧電層41、42及び振動板40が全体として、圧力室10と反対側に凸となるように変形して圧力室10の容積が増加し、その結果、圧力室10内のインクの圧力が低下して、マニホールド流路11から圧力室10にインクが流れ込む。
この後、上部電極45の電位をグランド電位に戻すと、前述したのと同様、圧電層41、42及び振動板40の圧力室10と対向する部分が全体として圧力室10に向かって凸となるように変形し、圧力室10の容積が小さくなる。これにより、圧力室10内のインクの圧力が上昇し、圧力室10に連通するノズル15からインクが吐出される。
また、上述したようにして圧電アクチュエータ32を駆動させる場合、上部電極45の電位をグランド電位から所定の電位に切り替えたときには、圧電層42の上部電極45と中間電極44とに挟まれた部分が収縮した状態から収縮前の状態に伸長すると同時に、圧電層41、42の上部電極45と下部電極43とに挟まれた部分が収縮するため、圧電層42の上記の伸長が、圧電層41、42の上記収縮に一部吸収される。
一方、上部電極45の電位を所定の電位からグランド電位に戻したときには、圧電層42の上部電極45と中間電極44とに挟まれた部分が収縮するとともに、圧電層41、42の上部電極45と下部電極43とに挟まれた部分が収縮前の状態まで伸長するため、圧電層42の上記収縮が圧電層41、42の上記伸長によって一部吸収される。
以上のことから、圧電層41、42の圧力室10と対向する部分の変形が、他の圧力室10と対向する部分に伝達して当該他の圧力室10に連通するノズル15からのインクの吐出特性が変動してしまう、いわゆるクロストークが抑制される。
なお、上述した待機状態及び圧電アクチュエータ32が駆動されている間においては、圧電層41の中間電極44と下部電極43との間の部分には常に電位差が生じており、圧電層41のこの部分には、その分極方向と同じ方向の電界が発生している。これにより、圧電層41のこの部分は常に収縮した状態となっている。
また、インクジェットヘッド3は、上述したようにして圧電アクチュエータ32を駆動させる際に、例えば、上部電極45をグランド電位にしてから所定電位に戻すまでの時間を変化させることなどによって、ノズル15から互いに体積の異なる複数種類のインクを選択的に吐出する(複数の吐出様態でインクを吐出する)ことが可能となっている。
次に、圧電アクチュエータ32の電極43〜45に電位を付与するためのCOF50について説明する。COF50は、基材51、ランド52、配線53、ドライバIC54、接続端子55などを有する。基材51はポリイミドなどの合成樹脂材料からなり、その一方の端部が圧電層42と対向しているとともに、圧電層42と対向する部分から外側に引き出されている。
ランド52は、基材51の下面における接続端子45aと対向する部分に形成されており、接続端子45aとランド52とがハンダ46を介して接続されている。ドライバIC54は基材51の上面に配置されている。接続端子55は基材51の圧電アクチュエータ32と対向しているのと反対側の端に形成されており、制御装置59(図7参照)に接続されている。
そして、ランド52とドライバIC54、及び、ドライバIC54と接続端子55とはそれぞれ、基材51の上面に形成された配線53を介して接続されている。なお、基材51の上面に形成された配線53と基材51の下面に形成されたランド52とは、基材51に形成されたスルーホール51aを介して接続されている。
次に、ドライバIC54及び制御装置59の電気的構成について説明する。図7はドライバIC54及び制御装置59の電気的な接続関係を示すブロック図である。図8はドライバIC54及び制御装置59における各クロック、信号の時間変化を示す図である。
ドライバIC54は、復調装置61、シフトレジスタ62、ラッチ回路63、マルチプレクサ64、高圧バッファ回路65を有している。
復調装置61には、後述する基準クロックCLKと、インクジェットヘッド3の各チャネルにおける、インクの吐出体積(インクの吐出様態)に対応する3ビットインクの吐出信号SIN0、SIN1、SIN2(SIN0、SIN1、SIN2の値は、それぞれ1又は0)が制御装置59の後述する変調装置60において変調されることにより生成された後述する変調吐出信号DATAとが、時系列で直列に入力される。そして、復調装置61は、入力された変調吐出信号DATAを吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に復調してシフトレジスタ62に出力する。
シフトレジスタ62は、復調装置61から時系列で直列に入力される各チャネルの吐出信号SIN0、SIN1、SIN2を順次保持し、全てのチャネルに対応する吐出信号SIN0、SIN1、SIN2が並列に並んだ並列の信号に変換してラッチ回路73に出力する。ラッチ回路73には、制御装置59からドライバIC54に全てのチャネルに対応する変調吐出信号DATAが転送された後に出力されるストローブSTBが入力され、ストローブSTBが入力されたときに、シフトレジスタ62から入力された並列の信号をマルチプレクサ64に出力する。
マルチプレクサ74には、制御装置59から、ノズル15からのインクの吐出体積にそれぞれ対応する駆動波形FIREx(x=0、1、・・、6、7)が順次入力され、FIRExが入力されたときに、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2の値が、そのFIRExに対応するものであるチャネルに対して、入力された駆動波形FIRExを高圧バッファ75において増幅させて上部電極45に出力する。これにより、前述したように上部電極45の電位が変化して、圧電アクチュエータ32が駆動される。
次に、制御装置59及び復調装置61について詳細に説明する。図9は図7の制御装置59の構成を示すブロック図である。図10は図7の復調装置61の構成を示すブロック図である。
制御装置59は、図9に示すように、基準クロック生成回路58、変調装置60を有している。基準クロック生成回路58は、所定の一定周期の基準クロックCLKを生成する回路である。変調装置60は、クロック逓倍回路71及び変調回路72を有している。クロック逓倍回路71は、外部から入力された基準クロックCLKを、逓倍(例えば、16逓倍)することによって変調用逓倍クロックMMCLK(変調用クロック)を生成して復調回路82に出力する。
変調回路72には、変調用逓倍クロックMMCLKが入力されるとともに、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2が入力される。そして、変調回路72は、基準クロックCLKの値が切り替わってから、逓倍クロックMCLKの値が、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2の値に対応する所定回数だけ切り替わったタイミングでその値が切り替わる変調吐出信号DATAを生成して復調装置61に出力する。
ここで、基準クロックCLKの値が切り替わってからの時間が長くなるほど、基準クロックCLKを逓倍することにより生成した変調用逓倍クロックMMCLKの値が切り替わる回数が多くなるため、基準クロックCLKの値が切り替わってから変調吐出信号DATAの値が切り替わるまでの間に復調用逓倍クロックDMCLKの値が切り替わる回数は、基準クロックCLKの値が切り替わってからの時間に対応したものとなる。
したがって、変調回路72から出力される変調吐出信号DATAは、基準クロックCLKを基準としたときに、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2の値に対応したタイミングでその値が切り替わる信号となる。
これにより、3ビットの吐出信号SIN0、SIN1、SIN2は、基準クロックCLKに同期しており、基準クロックCLKを基準としたときのその値が切り替わるタイミングがSIN0、SIN1、SIN2の値に対応する変調吐出信号DATAに変調される。具体的には、図8に示すように、変調回路72からは、変調吐出信号DATAとして、基準クロックCLKの値が切り替わるタイミングを基準としたときにその値が切り替わるタイミングが互いに異なる8種類の信号のいずれかが、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2の値に応じて選択的に出力される。
また、制御装置59には、変調装置60のほか、ストローブSTB、駆動波形FIRExを生成して出力するための回路なども含まれるが、ここではこれらの図示を省略するとともにその詳細な説明を省略する。
復調装置61は、図10に示すように、クロック逓倍回路81及び復調回路82を有している。クロック逓倍回路81は、クロック逓倍回路71と同様の構成を有する回路であり、入力端子61a(基準クロック入力部)から入力された基準クロックCLKを逓倍することによって、変調用逓倍クロックMMCLKと同様の復調用逓倍クロックDMCLK(復調用クロック)を生成し、復調回路82に出力する。
復調回路82には、復調用逓倍クロックDMCLKが入力されるとともに、入力端子61b(変調吐出信号入力部)から変調吐出信号DATAが入力される。そして、復調回路82は、基準クロックCLKの値が切り替わってから変調吐出信号DATAの値が切り替わるまでの間に復調用逓倍クロックDMCLKの値が切り替わった回数を検出し、この回数に対応した吐出信号SIN0、SIN1、SIN2をシフトレジスタ62に出力する(変調吐出信号DATAを吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に復調する)。
ここで、基準クロックCLKの値が切り替わってから変調吐出信号DATAの値が切り替わるまでの時間が長くなるほど、この間に復調用逓倍クロックDMCLKの値が切り替わる回数が多くなるため、基準クロックCLKの値が切り替わってから変調吐出信号DATAの値が切り替わるまでの間に復調用逓倍クロックDMCLKの値が切り替わる回数は、基準クロックCLKの値が切り替わってから変調吐出信号が切り替わるまでの時間に対応したものとなる。
したがって、基準クロックCLKの値が切り替わってから変調吐出信号DATAの値が切り替わるまでの間に復調用逓倍クロックDMCLKの値が切り替わった回数は、基準クロックCLKの値が切り替わってから変調吐出信号DATAの値が切り替わるまでの時間(基準クロックCLKを基準としたときの変調吐出信号DATAの値が切り替わるタイミング)に対応したものとなる。これにより、復調回路82から出力される吐出信号SIN0、SIN1、SIN2は、変調吐出信号DATAに対応したものとなる。
そして、このように、本実施の形態では、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に、制御装置59からドライバIC54に3ビットの吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に対応する変調吐出信号DATAを転送することができるため、従来のように、単に、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に吐出信号をそのまま転送する場合と比較して、基準クロックCLKの周波数を大きくしたり、信号線を増加させたりすることなく、制御装置59からドライバIC54よりに多くの信号を転送することができる。なお、本実施の形態においては、変調装置60と復調装置61とをあわせたものが、本発明に係るデータ転送ユニットに相当する。
以上に説明した第1実施形態によると、変調装置60では、クロック逓倍回路71において基準クロックCLKを逓倍することで変調用逓倍クロックMMCLKを生成し、変調回路72において基準クロックCLKの値が切り替わってから吐出信号SIN0、SIN1、SIN2の値に対応する所定回数だけ変調用逓倍クロックMMCLKの値が切り替わったタイミングでその値が切り替わる変調吐出信号DATAを復調装置61(ドライバIC54)に出力する。すなわち、変調装置60が、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2を変調吐出信号DATAに変調する。
一方、復調装置61では、クロック逓倍回路81において基準クロックCLKを逓倍することで復調用逓倍クロックDMCLKを生成し、復調回路82において、基準クロックCLKの値が切り替わってから変調吐出信号DATAの値が切り替わるまでの間に復調用逓倍クロックDMCLKの値が切り替わった回数に対応する吐出信号SIN0、SIN1、SIN2を出力する。すなわち、復調装置61が、変調吐出信号DATAを吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に復調する。
これにより、制御装置59からドライバIC54に、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に、3ビットの吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に対応する変調吐出信号DATAを転送することができるため、従来のように、単に、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に1ビットの吐出信号をそのまま転送する場合と比較して、基準クロックCLKの周波数を大きくしたり、信号線を増加させたりすることなく、制御装置59からドライバIC54よりに多くの信号を転送することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。ただし、第2実施形態は、第1実施形態における制御装置59が制御装置110に、第1実施形態の復調装置61が復調装置141にそれぞれ置き換わっただけであるので、以下では、制御装置110及び復調装置141ついてのみ説明する。
図11は第2実施形態に係る制御装置110の構成を示すブロック図である。図12は第2実施形態における復調装置141の構成を示すブロック図である。図13は制御装置110及び復調装置141における各クロック及び信号の時間変化を示す図である。
図11に示すように、制御装置110は、基準クロック生成回路58、変調装置111及びFM変調回路112を備えている。基準クロック生成回路58は、第1実施形態と同様、所定の一定周期で変化する基準クロックCLKを生成する。
変調装置111は、基準クロック生成回路58、変調用クロック生成回路121及び変調回路122を備えている。
変調用クロック生成回路121は、2つの定電流源131、132、2つのスイッチ回路133、134、NOT回路135、コンデンサ136を有している。定電流源131(第1定電流源)は、変調用クロック生成回路121の出力端子121aに所定の一定電流を流すことが可能な電流源である。定電流源132(第2定電流源)は、出力端子121aに定電流源131と同じ大きさで反対向きの一定電流を流すことが可能な電流源である。
スイッチ回路133(第1スイッチ)は、例えば半導体スイッチなどにより構成された、定電流源131と出力端子121aとの導通とその遮断とを切り替えることが可能な回路であって、制御装置59から基準クロックCLKが入力される。そして、スイッチ回路133は、入力された基準クロックCLKの値がH(High)のときに、定電流源131と出力端子121aとを導通させ、基準クロックCLKの値がL(Low)のときに、定電流源131と出力端子121aとの導通を遮断する。
スイッチ回路134(第2スイッチ)は、スイッチ回路133と同様の、定電流源132と出力端子121aとの導通とその遮断とを切り替えることが可能とな回路であって、入力された値を反転して出力するNOT回路135を介して制御装置59から基準クロックCLKが入力される。そして、スイッチ回路134は、基準クロックCLKの値がHのときに、定電流源131と出力端子121aとを導通させ、基準クロックCLKの値がLのときに、定電流源131と出力端子121aとの導通を遮断する。
そして、スイッチ回路133、134は、このように定電流源131、132と出力端子121aとの導通とその遮断とが切り替わることにより、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に、定電流源131と出力端子121aとが導通するとともに定電流源132と出力端子121aとの導通が遮断された状態(第1状態)と、定電流源132と出力端子121aとが導通するとともに定電流源131と出力端子121aとの導通が遮断された状態(第2状態)とが交互に切り替わる。
コンデンサ136は、出力端子121aとグランド端子121bとの間に接続されている。そして、スイッチ回路133が第1状態に切り替わると、定電流源131と出力端子121aとの間に所定の一定電流が流れる。これによりコンデンサ136が充電され、出力端子121aから出力される変調用クロックMACLKは、図12に示すように、時間の経過とともに単純増加して、定電流源131が出力可能な最大電位によって決まる最大値に達する。そして、変調用クロックMACLKは、その値が当該最大値に達したあと、次に基準クロックCLKの値がLに切り替わるまで時間がある場合には、その後、次に基準クロックCLKの値がLに切り替わる(第2状態に切り替わる)まで当該最大値に保持される。
この状態から、第2状態に切り替わると、定電流源132と出力端子121aとの間に、第1状態のときとは反対向きの一定電流が流れる。これによりコンデンサ136に充電されていた電荷が放電され、電荷が完全に放電された後には、コンデンサ136が第1状態のときとは反対向きに充電され、出力端子121aから出力される変調用クロックMACLKは、図13に示すように、時間の経過とともに単純減少して、定電流源132が出力可能な最大電位によって決まる最小値に達する。そして、変調用クロックMACLKは、次に基準クロックCLKの値がHに切り替わるまで時間がある場合には、その後、次に基準クロックCLKの値がHに切り替わる(第1状態に切り替わる)まで当該最最小値に保持される。
以上のように、変調用クロック生成回路121においては、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に、時間の経過とともにその値が最小値から最大値まで単純増加し、最大値に達した後、次に基準クロックCLKの値が切り替わるまでの間、その値が当該最大値に保持されるようなアナログ波形と、時間の経過とともにその値が最大値から最小値まで単純減少し、最小値に達した後、次に基準クロックCLKの値が切り替わるまでの間、その値が当該最小値に保持されるようなアナログ波形とが交互に出力される。
変調回路122には、変調用クロック生成回路121からアナログ波形である変調用クロックMACLKが入力されるとともに、3ビットの吐出信号SIN0、SIN1、SIN2が入力される。そして、変調回路122は、変調用クロックMACLKの値が、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2の値に応じた所定の値となったタイミングでその値が切り替わるような変調吐出信号DATAを生成して復調装置141に出力する。
ここで、変調回路122に入力される変調用クロックMACLKは、基準クロックCLKの値がLからHに切り替わってから、次にHからLに切り替わるまでの間において、最大値に達するまでは、基準クロックCLKの値がLからHに切り替わってからの時間が長くなるほどその値が大きくなる。また、変調回路122に入力される変調用クロックMACLKは、基準クロックCLKの値がHからLに切り替わってから、次にLからHに切り替わるまでの間において、最小値に達するまでは、基準クロックCLKの値がHからLに切り替わってからの時間が長くなるほどその値が小さくなる。
したがって、変調用クロックMACLKの値は、基準クロックCLKの値が切り替わってからの時間に対応したものとなり、変調回路122から出力される変調吐出信号DATAは、基準クロックCLKを基準としたときに、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2の値に対応したタイミングでその値が切り替わる信号となる。
これにより、3ビットの吐出信号SIN0、SIN1、SIN2が、基準クロックCLKに同期しており、基準クロックCLKを基準としたときにその値が切り替わるタイミングが互いに異なる複数種類の変調吐出信号DATAに変調される。なお、図13のDATAの部分に記載の「000」、「001」、・・、「110」、「111」という3桁の数字は、左の桁から順に吐出信号SIN0、SIN1、SIN2の値を示しており、変調吐出信号DATAは、SIN0、SIN1、SIN2の値に応じて上記3桁の数字が記載されたタイミングでその値が切り替わる。
FM変調回路112は、基準クロック生成回路58において生成された基準クロックCLKをFM変調し、制御装置110から出力される基準クロックCLKの周期を、基準クロック生成回路58において生成された基準クロックCLKの周期その中心とした所定の範囲内で変動させている。
ここで、制御装置110からドライバIC(復調装置141)に一定周期の基準クロックCLKをFM変調せずに転送すると、制御装置110と復調装置141とを接続する配線上で、特定の周波数の大きな放射ノイズが発生してしまう。そこで、第2実施の形態では、基準クロック生成回路58において生成された一定周期の基準クロックCLKをFM変調し、その周期を変動させてから復調装置141に出力している。そして、これにより、放射ノイズの周波数が分散され、放射ノイズの大きさが小さくなる。
また、このとき、変調吐出信号DATAもFM変調されており、これにより、基準クロックCLKの周期が変動するのに対応して変調吐出信号DATAなどの値が切り替わるタイミングも変動する。
復調装置141は、図12に示すように、復調用クロック生成回路151、2つのエッジ検出回路152、153、復調回路154、ラッチ回路155を備えている。
復調用クロック生成回路151は、変調用クロック生成回路121と同様の、定電流源131(第1定電流源)、定電流源132(第2定電流源)、スイッチ回路133(第1スイッチ)、スイッチ回路134(第2スイッチ)、NOT回路135及びコンデンサ136を有する回路である。
そして、復調用クロック生成回路151は、入力端子141a(基準クロック入力部)から基準クロックCLKが入力され、変調用クロック生成回路121と同様、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に、第1状態と第2状態とが交互に切り替わって、出力端子151aとグランド端子151bとの間に互いに逆方向の一定電流が交互に流れる。
これにより、復調用クロック生成回路151からは、出力端子151aから復調回路154に、復調用クロックDACLKとして、変調用クロックMACLKと同様の、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に、時間の経過とともにその値が最小値から最大値まで単純増加し、最大値に達した後、次に基準クロックCLKの値が切り替わるまでの間、その値が当該最大値に保持されるようなアナログ波形と、時間の経過とともにその値が最大値から最小値まで単純減少し、最小値に達した後、次に基準クロックCLKの値が切り替わるまでの間、その値が当該最小値に保持されるようなアナログ波形とが交互に出力される。
ただし、復調用クロック生成回路151に入力される基準クロックCLKは、FM変調回路112においてFM変調されたものであるため、復調用クロックDACLKは、後述するように、FM変調された基準クロックCLKの周期に応じて、その値が最大値及び最小値に保持される期間が変動する。
そして、定電流源131、132、スイッチ回路133、134、NOT回路135及びコンデンサ136を用いて、このような復調用クロックDACLKを出力する復調用クロック生成回路151を容易に形成することができる。
エッジ検出回路152には、入力端子141b(変調吐出信号入力部)から変調吐出信号DATAが入力され、変調吐出信号DATAの値が切り替わったことを検出したときに、そのことを示す信号CONVを復調回路154出力する。
復調回路154は、エッジ検出回路152からCONVが入力されると、そのときの復調用クロックDACLKの値を検出し、検出した復調用クロックDACLKの値に対応した信号ADOUTをラッチ回路155に出力する。ここで、信号ADOUTは、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に対応した信号であり、後述するように、ラッチ回路155において吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に変換されて出力される。すなわち、復調回路154は、変調吐出信号DATAを吐出信号SIN0、SIN1、SIN2(厳密には吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に対応する信号ADOUT)に復調する。
ここで、復調回路154に入力される復調用クロックDACLKは、基準クロックCLKの値がLからHに切り替わってから、次にHからLに切り替わるまでの間において、最大値に達するまでは、基準クロックCLKの値がLからHに切り替わってからの時間が長くなるほどその値が大きくなる。また、復調回路154に入力される復調用クロックDACLKは、基準クロックCLKの値がHからLに切り替わってから、次にLからHに切り替わるまでの間において、最小値に達するまでは、基準クロックCLKの値がHからLに切り替わってからの時間が長くなるほどその値が小さくなる。
したがって、信号CONVが入力されたときの復調用クロックDACLKの値は、基準クロックCLKの値が切り替わってから変調吐出信号DATAの値が切り替わるまでの時間(基準クロックCLKを基準としたときの変調吐出信号DATAの値が切り替わるタイミング)に対応したものとなる。これにより、復調回路154から、信号CONVが入力されたときの復調用クロックDACLKの値に対応して出力される信号ADOUTの値は、変調吐出信号DATAに対応したものとなる。
エッジ検出回路153には基準クロックCLKが入力され、基準クロックCLKの値が切り替わったときにそのことを示す信号WRを出力する。ラッチ回路155は、信号WRが入力されたときに、復調回路154から入力された信号ADOUTに対応するSIN0、SIN1、SIN2をシフトレジスタ62に出力する。
このように、本実施の形態では、制御装置110から復調装置141(ドライバIC)に、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に3ビットの吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に対応する変調吐出信号DATAを転送することができるため、単に基準クロックCLKの値が切り替わる毎に吐出信号をそのまま転送する場合と比較して、基準クロックCLKの周波数を大きくしたり、信号線の数を増加させたりすることなく、制御装置110から復調装置141(ドライバIC)により多くの信号を転送することができる。なお、本実施の形態においては、変調装置111と復調装置141とをあわせたものが、本発明に係るデータ転送ユニットに相当する。
ここで、前述したように、復調装置141に入力される基準クロックCLKは、FM変調回路112において変調されることにより、その周期が所定の範囲内で変動している。
図14は、基準クロックCLKの周期が変動したときのCLK、変調吐出信号DATA及び復調用クロックDACLKの時間変化を示す図であり、(a)が基準クロックCLKの周期が基準クロック生成回路58において生成されたときの周期と同じである場合、(b)が基準クロックCLKの周期が所定の範囲内の最小値となった場合、(c)が基準クロックCLKの周期が所定の範囲内の最大値となった場合を示している。
図14(a)に示すように、基準クロックCLKの周期が基準クロック生成回路58において生成されたときの周期と同じである場合には、前述したように、復調用クロックDACLKの値は、基準クロックCLKの値がLからHに切り替わったときに、時間の経過とともに最小値から最大値まで単純増加し、最大値に達した後は、基準クロックCLKの値がHからLに切り替わるまでの間、当該最大値に保持される。そして、基準クロックCLKの値がHからLに切り替わると、時間の経過とともに最大値から最小値まで単純減少し、最小値に達した後は、基準クロックCLKの値がHに切り替わるまでの間、当該最小値に保持される。
これに対して、基準クロックCLKの周期が所定の範囲内の最小値である場合には、図14(b)に示すように、復調用クロックDACLKの値が最大値に達すると同時に基準クロックCLKの値がHからLに切り替わり、復調用クロックDACLKの値が最小値に達すると同時に基準クロックCLKの値がLからHに切り替わる。したがって、この場合には、復調用クロックDACLKの値は、最大値及び最小値に達した後、当該最大値及び当該最小値に保持されず、直ちに増加及び減少する。
一方、基準クロックCLKの周期が所定の範囲内の最大値である場合には、図14(c)に示すように、図14(a)の場合と比較して、復調用クロックDACLKの値が、最大値及び最小値に保持される期間が長くなる。
以上のことから、基準クロックCLKの周期が所定の範囲内で変動したとしても、復調用クロックDACLKの値が単純増加して最大値に達する前、及び、単純減少して最小値に達する前に、基準クロックCLKの値が切り替わることがなく、復調用クロックDACLKの値は、確実に最小値から最大値まで変化し、続いて最大値から最小値まで変化するといった変化を繰り返す。
したがって、前述したように、変調吐出信号DATAの値が切り替わったことを示す信号CONVが入力されたタイミングにおける復調用クロックDACLKの値に応じて復調回路154から出力される信号ADOUTは、基準クロックCLKの周期に関わらず、確実に変調吐出信号DATAに対応したものとなる。すなわち、変調吐出信号DATAを、確実に対応する吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に復調することができる。
また、第2実施形態とは異なり、復調用クロックとして、第1実施形態で説明したような復調用逓倍クロックDMCLKを用いた場合には、復調用逓倍クロックDMCLKは、過去の基準クロックCLKから生成されるものであり、変調吐出信号DATAを復調するために用いられる復調用逓倍クロックDMCLKは、当該変調吐出信号DATAに対応する基準クロックCLKよりも前に入力された基準クロックCLKから生成されたものとなる。したがって、基準クロックCLKの周期が変動すると、変調吐出信号DATAを正確に吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に復調することができない虞がある。
しかしながら、第2実施形態では、復調用クロックDACLKは、現在の基準クロックCLKの値が切り替わるタイミングを基準とした信号であるので、基準クロックCLKの周期が変動してもこのような問題は生じず、変調吐出信号DATAを正確に吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に復調することができる。
以上に説明した第2実施形態によると、変調装置111においては、変調用クロック生成回路121が、変調用クロックMACLKとして、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に、時間の経過とともにその値が最小値から最大値まで単純増加し、最大値に達した後、次に基準クロックCLKの値が切り替わるまでの間、その値が当該最大値に保持されるようなアナログ波形と、時間の経過とともにその値が最大値から最小値まで単純減少し、最小値に達した後、次に基準クロックCLKの値が切り替わるまでの間、その値が当該最小値に保持されるようなアナログ波形とが交互に生成して出力し、変調回路122が、変調用クロックMACLKの値が、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2の値に対応する所定の値となるタイミングでその値が切り替わる変調用吐出信号を出力する。すなわち、変調装置111が、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2を変調吐出信号DATAに変調して復調装置141に出力する。
一方、復調装置141においては、復調用クロック生成回路151が、復調用クロックDACLKとして、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に、時間の経過とともにその値が最小値から最大値まで単純増加し、最大値に達した後、次に基準クロックCLKの値が切り替わるまでの間、その値が当該最大値に保持されるようなアナログ波形と、時間の経過とともにその値が最大値から最小値まで単純減少し、最小値に達した後、次に基準クロックCLKの値が切り替わるまでの間、その値が当該最小値に保持されるようなアナログ波形とが交互に生成して出力し、復調回路154が、変調吐出信号DATAの値が切り替わったことを示す信号CONVが入力されたときの復調用クロックDACLKの値に対応する信号ADOUTを出力する。すなわち、復調装置141が、変調吐出信号DATAを吐出信号SIN0、SIN1、SIN2(厳密には、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に対応する信号ADOUT)に復調する。
これにより、制御装置110から復調装置141(ドライバIC)に、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に、3ビットの吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に対応する変調吐出信号DATAを転送することができるため、従来のように、単に、基準クロックCLKの値が切り替わる毎に吐出信号をそのまま転送する場合と比較して、基準クロックCLKの周波数を大きくしたり、信号線を増加させたりすることなく、制御装置110から復調装置141によりに多くの信号を転送することができる。
また、基準クロックCLKの周期が所定の範囲内で変動したとしても、復調用クロックDACLKの値が単純増加して最大値に達する前、及び、単純減少して最小値に達する前に、基準クロックCLKの値が切り替わることがなく、復調用クロックDACLKの値は、確実に最小値から最大値まで変化し、続いて最大値から最小値まで変化するといった変化を繰り返す。
したがって、復調回路124においては、前述したように、変調吐出信号DATAの値が切り替わったことを示す信号CONVが入力されたタイミングにおける復調用クロックDACLKの値に応じて出力される信号ADOUTは、基準クロックCLKの周期に関わらず、確実にSIN0、SIN1、SIN2に対応したものとなる。すなわち、変調吐出信号DATAを、確実に対応する吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に復調することができる。
また、復調用クロックとして、第1実施形態で説明したような復調用逓倍クロックDMCLKを用いた場合には、復調用逓倍クロックDMCLKは、過去の基準クロックCLKから生成されるものであり、変調吐出信号DATAを復調するために用いられる復調用逓倍クロックDMCLKは、当該変調吐出信号DATAに対応する基準クロックCLKよりも前に入力された基準クロックCLKから生成されたものとなる。したがって、基準クロックCLKの周期が変動すると、変調吐出信号DATAを正確に吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に復調することができない虞がある。
しかしながら、第2実施形態においては、復調用クロックDACLKが、現在の基準クロックCLKの値が切り替わるタイミングを基準とした信号であるので、基準クロックCLKの周期が変動してもこのような問題は生じず、変調吐出信号DATAを正確に吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に復調することができる。
また、定電流源131、132、スイッチ回路133、134、NOT回路135及びコンデンサ136を用いて、上述したような復調用クロックDACLKを出力する復調用クロック生成回路151を容易に形成することができる。
次に、第1、第2実施形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、第2実施形態と同様の構成を有するものについては同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
第2実施形態では、復調用クロック生成回路151が、定電流源131、132、スイッチ回路133、134、NOT回路135及びコンデンサ136によって構成されていたが、これには限られず、復調用クロックDACLKとして、第2実施形態と同様の波形を出力することが可能な回路であれば、他の回路構成であってもよい。
また、第1、第2実施形態では、3ビットの吐出信号SIN0、SIN1、SIN2を変調して、変調吐出信号DATAを生成していたが、変調する吐出信号は、2ビットあるいは4ビット以上であってもよい。
また、変調装置及び復調装置は、第1、第2実施形態で説明したものには限られない。すなわち、変調装置は、基準クロックCLKから変調用クロックを生成する変調用クロック生成手段、及び、変調用クロックを用いて、吐出信号SIN0、SIN1、SIN2を、基準クロックCLKを基準としたときのその値が切り替わるタイミングが互いに異なる複数種類の変調吐出信号DATAに偏重する変調手段とを備えたものであれば他の構成であってもよい。一方、復調装置は、基準クロックCLKを基準としたときのその値が切り替わるタイミングを検出することが可能な復調用クロックを基準クロックCLKから生成する復調クロック生成回路、及び、復調クロックを用いて、変調吐出信号DATAの値が切り替わるタイミングを検出することによって変調吐出信号DATAを吐出信号SIN0、SIN1、SIN2に復調する復調手段とを備えたものであれば、他の構成であってもよい。
第1実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドが斜視図である。 図2の平面図である。 (a)が図3の部分拡大図であり、(b)〜(d)が、それぞれ(a)の振動板及び各圧電層の表面の図である。 図4のV−V線断面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 ドライバIC及び制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 ドライバIC及び制御装置における各クロック及び信号の時間変化を示す図である。 図7の制御装置の構成を示すブロック図である。 図7の復調装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態の図9相当の図である。 第2実施形態の図10相当の図である。 第2実施形態の図8相当の図である。 基準クロックの周期が変動した場合の、基準クロック、変調吐出信号及び変調用クロックの値の時間変化を示すずである。
符号の説明
59 変調装置
61 復調装置
61a、61b 入力端子
71 変調用クロック生成回路
72 変調回路
81 復調用クロック生成回路
82 復調回路
111 変調装置
121 変調用クロック生成回路
122 変調回路
131、132 定電流源
133、134 スイッチ回路
136 コンデンサ
141 復調装置
151 復調用クロック生成回路
151a 出力端子
151b グランド端子

Claims (6)

  1. 基準クロックが入力される基準クロック入力部と、
    ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドにおける、複数種類のインクの吐出様態にそれぞれ対応する複数種類の吐出信号が変調されることによって生成された複数種類の信号であって、前記基準クロックを基準としたときのその値が切り替わるタイミングが互いに異なる複数種類の変調吐出信号が入力される変調吐出信号入力部と、
    前記基準クロックから、前記変調吐出信号の値が切り替わるタイミングを検出するための復調用クロックを生成する復調用クロック生成手段と、
    前記復調用クロックを用いて前記変調吐出信号の値が切り替わるタイミングを検出することによって、前記変調吐出信号を前記吐出信号に復調する復調手段とを備えていることを特徴とするインクジェットヘッド用復調装置。
  2. 前記復調用クロック生成手段が、前記復調用クロックとして、前記基準クロックが逓倍された逓倍クロックを生成し、
    前記復調手段が、前記基準クロックの値が切り替わってから、前記変調吐出信号の値が切り替わるまでの間に、前記逓倍クロックの値が切り替わった回数によって、前記変調吐出信号の値が切り替わったタイミングを検出することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド用復調装置。
  3. 前記復調用クロック生成手段が、前記復調用クロックとして、前記基準クロックの値が切り替わってから次に前記クロックの値が切り替わるまでの間に、時間の経過に伴ってその値が単純増加又は単純減少するアナログ波形を生成し、
    前記復調手段が、前記変調吐出信号の値が切り替わったタイミングにおける前記アナログ波形の値を検出することによって、前記変調吐出信号の前記切り替わりタイミングを検出することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド用復調装置。
  4. 前記基準クロックは、その周期が所定の範囲内で変動するものであって、
    前記アナログ波形は、前記所定の範囲内で最小の周期となった前記基準クロックの値が切り替わってから次に切り替わるまでの間に、その値がその最小値からその最大値まで単純増加、又は、その最大値からその最小値まで単純減少し、且つ、その後、次に前記基準クロックの値が切り替わるまでの間、当該最大値又は当該最小値に保持される信号であることにより、前記基準クロックの周期が前記所定の範囲内のいずれの周期である場合にも、前記基準クロックの値が切り替わってから次に前記基準クロックの値が切り替わるまでの間に、その値がその最小値からその最大値まで単純増加、又は、その最大値からその最小値まで単純減少し、且つ、その後、次に前記基準クロックの値が切り替わるまでの間、当該最大値又は当該最小値に保持されることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘッド用復調装置。
  5. 前記復調用クロック生成手段が、
    前記復調用クロックを出力するための出力端子と、
    グランド電位に保持されたグランド端子と、
    前記出力端子に所定の一定電流を流すことが可能な第1定電流源と、
    前記出力端子に前記第1定電流源が前記出力端子に流す電流とは反対向きの一定電流を流すことが可能な第2定電流源と、
    前記第1定電流源と前記出力端子との導通及びその遮断を切り替える第1スイッチと、
    前記第2定電流源と前記出力端子との導通及びその遮断を切り替える第2スイッチと、
    前記出力端子と前記グランド端子との間に接続されており、前記第1定電流源及び前記第2定電流源が前記出力端子に流す電流により充放電されるコンデンサとを備えており、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、前記基準クロックの値が切り替わる毎に、前記第1スイッチが前記第1定電流源と前記出力端子とを導通させるとともに、前記第2スイッチが前記第2定電流源と前記出力端子との導通を遮断する第1状態と、前記第1スイッチが前記第1定電流源と前記出力端子との導通を遮断するとともに、前記第2スイッチが前記第2定電流源と前記出力端子とを導通させる第2状態とが交互に切り替わるように構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のインクジェットヘッド用復調装置。
  6. ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドにおける複数種類のインクの吐出様態に対応する複数種類の吐出信号を変調する変調装置と、
    前記変調装置において変調された前記複数種類の吐出信号を復調させる復調装置とを備えており、
    前記変調装置が、
    基準クロックから、変調用クロックを生成する変調用クロック生成手段と、
    前記変調用クロックを用いて、前記複数種類の吐出信号を、前記基準クロックを基準としたときにその値が切り替わるタイミングが互いに異なる複数種類の変調吐出信号に変調する変調手段とを備えており、
    前記復調装置が、
    前記基準クロックから、前記変調吐出信号を復調するための復調用クロックを生成する復調用クロック生成手段と、
    前記復調用クロックを用いて前記変調吐出信号の値が切り替わるタイミングを検出することによって、前記変調吐出信号を前記吐出信号に復調する復調手段とを備えていることを特徴とするインクジェットヘッド用データ転送ユニット。
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