JP4714966B2 - コンバインの排穀装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインの排穀装置に関し、排穀オーガを自動的に目的の張出位置へ向けて伸出させて、グレンタンク内の収穫穀粒を取出すものである。
【0002】
【従来の技術】
伸縮形態の排穀オーガを、手動操作のスイッチや切替弁の操作で作動されるギヤドモータや油圧シリンダ等を介して伸縮して、張出したり、収納する技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
コンバインのグレンタンクに収容された収穫穀粒を排穀オーガで伴走運搬車や、別の容器等に搬入する場合は、排穀オーガをこれら伴走車側へ向けて旋回し、搬送距離を調節することによって、排穀オーガの排出口位置を的確に決めることを要する。このような排穀オーガの伸縮を簡単にして張出操作性を高めようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、グレンタンク(17)の底部から排出される穀粒を搬送する縦オーガ(19)と、該縦オーガ(19)の上端部から受け継いだ穀粒を搬送する横オーガ(20)を設け、該横オーガ(20)を基部側の固定オーガ(21)と先端部側の伸縮オーガ(22)とから構成し、該固定オーガ(21)側の螺旋軸(24)に伸縮オーガ(22)と一体の螺子メタル(25)を螺合させ、該螺旋軸(24)をモータ(23)で正逆転駆動することで伸縮オーガ(22)を伸縮作動させる構成としたコンバインの排穀装置において、前記伸縮オーガ(22)の最短縮位置を検出する第1リミットスイッチ(3)と、伸縮オーガ(22)の最伸張位置を検出する第2リミットスイッチ(4)と、横オーガ(20)を自動的に張出及び収納させる自動スイッチ(31)と、横オーガ(20)の自動張出時の旋回角度を設定する旋回ダイヤル(32)と、自動張出時の伸縮オーガ(22)の伸縮量を設定する伸縮ダイヤル(33)を設け、前記自動スイッチ(31)のON操作によって横オーガ(20)を旋回ダイヤル(32)及び伸縮ダイヤル(33)で設定した位置に自動的に張出及び収納させるにあたり、前記伸縮ダイヤル(33)を最短縮位置ないし最伸張位置に操作した状態では、第1リミットスイッチ(3)ないし第2リミットスイッチ(4)の検出によって伸縮オーガ(22)の伸縮作動が最短縮位置または最伸張位置で自動的に停止するが、伸縮オーガ(22)の長手方向中間位置に設けた穀粒センサ(6)によって穀粒が検出された状態では、短縮作動中の伸縮オーガ(22)が第1リミットスイッチ(3)による検出位置の一定距離手前の位置で停止すると共にこの伸縮オーガ(22)の短縮制限状態が報知される構成とし、前記伸縮ダイヤル(33)を最短縮位置と最伸張位置との間の位置に操作した状態では、該伸縮ダイヤル(33)の回動操作量に従って設定される時間だけモータ(23)を駆動することによって伸縮オーガ(22)の伸縮量が制御される構成としたことを特徴とするコンバインの排穀装置とする。
【0005】
【0006】
【発明の効果】
この発明によると、伸縮ダイヤル(33)を最短縮位置と最伸張位置との間の位置に操作した状態では、該伸縮ダイヤル(33)の回動操作量に従って設定される時間だけモータ(23)を駆動することによって伸縮オーガ(22)の伸縮量が制御されるので、伸縮オーガ(22)の伸縮量を時間によって細かく設定することができ、最短縮位置および最伸張位置のみリミットスイッチで制御するため、構成が簡単であり、安価に提供することができる。
【0007】
また、伸縮オーガ(22)の長手方向中間位置に設けた穀粒センサ(6)によって穀粒が検出された状態では、短縮作動中の伸縮オーガ(22)が第1リミットスイッチ(3)による検出位置の一定距離手前の位置で停止すると共にこの伸縮オーガ(22)の短縮制限状態が報知されるので、穀粒排出中に伸縮オーガ(22)を短縮させようとしても、最短縮位置まで短縮しないことが報知されることで、操作を容易に行なうことができる。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明は、グレンタンクに収穫収容された穀粒を排穀オーガで機外へ取出す形態のコンバインに利用することができる。以下図面に示す符号を用いて実施の形態を説明する。
【0010】
まず、排穀オーガ1の自動伸出量を決める設定器2を設けたコンバインの排穀装置の構成として、排穀オーガ1の自動伸出操作を簡単で、容易化する。又、前記設定器2は、排穀オーガ1の自動旋回開始後の伸出量を決めるもので、排穀オーガ1の旋回と伸出を的確に、能率的に行わせ、負荷の軽減を図る。更に、前記設定器2は、自動張出時のON操作では排穀オーガ1を全伸し、OFF操作では最縮のまま旋回するもので、排穀オーガ1の排穀位置への張出作動条件に応じて適切、迅速に行わせる。
【0011】
又、更には、次のような形態においても実施できる。先ず、排穀オーガ1の最縮及び最伸位置はリミットスイッチ3,4(第1リミットスイッチ3,第2リミットスイッチ4)で、これらの中間位置は時間で制御するコンバインの排穀装置とすることによって、排穀オーガ1の伸縮量を時間によって細かく設定でき、最縮及び最伸位置のみリミットスイッチ3,4によって制御するため構成が簡単で、安価にすることができる。
【0012】
更に、排穀オーガ1の自動旋回、又は伸出制御中であることを報知させる報知器5を設けた排穀装置の構成とすることによって、自動的に排穀オーガ1の旋回や伸出が行われると、障害物に接触するおそれがあるため、これを運転車に知らせることによって安全を図るものである。
【0013】
又、排穀オーガ1が伸出した状態でのコンバイン走行では、警報することによって、排穀オーガ1の先端部が障害物等に当接する危険性を防止する。又、排穀オーガ1の穀粒センサ6が穀粒を検出するときは、排穀オーガ1の縮量制限を報知させる排穀装置の構成とすることによって、穀粒排出中は排穀オーガ1を縮めようとしても最縮位置にまで縮まらないことを報知させて、操作を容易に行わせる。
【0014】
又、排穀オーガ1の伸縮速度を最伸位置又は最縮位置近くで減速制御する排穀装置の構成とすることによって、排穀オーガ1の伸縮速度が停止前に減速されるため、中間位置では伸縮を行わせて能率を高めながら、伸縮端では静かに停止させることができ、操作性を高めることができる。
【0015】
又、排穀オーガ1の伸縮速度を排穀中は減速制御する排穀装置の構成とすることによって、排穀中における排穀オーガ1の伸縮位置を微調整することができる。又、この排穀オーガ1の伸縮速度は、旋回速度と共に排穀中に減速制御する構成とすることもできる。
【0016】
又、排穀オーガ1の旋回速度と伸縮速度を調節する速度調節器7を設けた排穀装置の構成とすることによって、排穀作業への伸出時は旋回と共に微調整を容易に行わせることができ、排出オーガ1の張出時や収納時は旋回、伸縮速度を速くして迅速に移動させることができ、操作を簡単化できる。
【0017】
【実施例】
以下このような各実施形態を、更に図面に基づいて詳細に説明する。先ず図1〜図4においては、排穀オーガ1を有したコンバインを表わす。クローラ8を有する車体9上に、前側には刈取装置10を昇降可能に支架し、この後側に、刈取装置10から刈取搬送される穀稈の供給を受けてフィードチエン11と挾扼杆12との間に挾持して後方へ搬送しながら脱穀する脱穀装置13を搭載する。この脱穀装置13の横側には運転台14、運転席15、操作台16、及びエンジン(図面省略)等を配置し、この後側にグレンタンク17及び排穀オーガ1を搭載している。このグレンタンク17には、脱穀装置13で脱穀選別されて取出される収穫穀粒を揚穀機18によって供給される。
【0018】
前記排穀オーガ1は、グレンタンク17の底部から排出される穀粒を垂直方向へ搬送する縦オーガ19と、この縦オーガ19の上端部で受け継いだ穀粒を横方向へ搬送する横オーガ20とから構成されて、この横オーガ20が長手方向へ伸縮されて、穀粒の搬送距離を変更できる構成としている。この横オーガ20は基部で固定の固定オーガ21と先端部側で伸縮移動できる伸縮オーガ22とからなり、この伸縮移動は、モータ23によって正、逆回転される螺旋軸24と、これに螺合して移動されるねじメタル25とによって行われる。この螺子メタル25が伸縮オーガ22に一体で伸縮される。
【0019】
これら横オーガ20内には、穀粒移送用の螺旋(図面省略)が設けられるが、伸縮オーガ22には、伸縮螺旋が設けられて、この伸縮によって先端の排出口26までの搬送距離を変更できる。又、この横オーガ20は、運転席15の横側の脱穀装置13上に設けられたオーガ受け34に受けさせて、収納姿勢とすることができる。
【0020】
前記排穀オーガ1の張出、収納の制御は、手動、自動の操作で行われるが、この手動制御のためにコントローラ27の入力側には、旋回スイッチ28で縦オーガ19の旋回モータ30を電動することによって、排穀オーガ1をこの縦オーガ19の回りに旋回Aすることができ、伸縮スイッチ29で伸縮モータ23を電動することによって、伸縮B操作することができる。
【0021】
自動制御のためには、自動(張出、収納)スイッチ31と、排穀オーガ1の旋回A角度を決める旋回ダイヤル32と、排穀オーガ1の伸縮B量を決める伸縮ダイヤル33とを有し、自動スイッチ31のON操作によって、排穀オーガ1は旋回ダイヤル32や伸縮ダイヤル33によって設定された位置に張出、乃至収納制御するものである。ここに前記設定器2は、該伸縮ダイヤル33から構成される。
【0022】
前記伸縮ダイヤル33は、この回動量により自動張出時の伸縮B量を決めるものであり、この伸縮量としては、所定間隔に配置させたリミットスイッチのような位置センサに検出されるまでの間に渡って伸縮させたり、単にタイマー設定による場合のように時間に渡って伸縮させたり、更には、ダイヤルで決められた電圧、電流に応じた伸縮量作動される形態がある。又、この伸縮ダイヤル33に代えて、キーボード操作によるデジタル設定する形態とすることができる。
【0023】
コンバイン作業時に排穀するときは、コンバインを畦際等の排穀位置へ移動させて、オーガ受け34上に支持させた収納姿勢の排穀オーガ1を排穀位置へ張り出させる。このとき自動張出を行わせるときには、操作台16に設けられる自動スイッチ31をONさせることによって作動させる。このとき予め旋回ダイヤル32と伸縮ダイヤル33とを操作して所定の張出位置に設定しておくことによって行われる。このとき、旋回ダイヤル32によって設定された角度位置に排穀オーガ1が旋回されて自動停止され、伸縮ダイヤル33で設定された距離の位置に伸縮オーガ22が伸縮されて自動停止される。
【0024】
自動スイッチ31のONによる自動張出時は、旋回ダイヤル32と伸縮ダイヤル33との設定の前後に拘らず、旋回開始が行われた後に、乃至旋回完了と共に伸縮作動されるように、旋回モータ30の出力が優先設定される。このように排穀オーガ1の自動的伸縮量を設定する伸縮ダイヤル33によって、伸縮操作を簡単、容易で、迅速に行わせることができる。又、排穀オーガ1の自動的伸出を、旋回開始後に行わせることによって、排穀オーガ1が旋回中に障害物に当接するおそれをなくすることができる。
【0025】
前記コントローラ27の出力側には、報知器5が設けられていて、前記自動スイッチ31のONにより排穀オーガ1が自動旋回されるときや、伸縮されるときは、これを自動的に報知器5で報知させることができる。又、排穀オーガ1が張り出された状態では、コンバイン走行は停止状態で排穀作業を行うことができるが、このときコンバインを走行すると、この状態を報知器5で警報することができる。
【0026】
図5において上例と異なる点は、前記伸縮ダイヤル33に、最伸位置に回動することによってONするスイッチを設け、最縮位置に回動することによってOFFするスイッチを設け、この伸縮ダイヤル33のON位置への操作では、前記自動スイッチ31による自動張出時には伸出して全伸びして停止し、OFF位置への操作では、最縮のままで旋回して自動張出の行われる構成とする。
【0027】
このように圃場の状態等に応じて、排穀オーガ1の張出時に、伸縮オーガ22の伸出を旋回後に行わせたり、旋回と同時に行わせたり切替選択して、安全で、操作性を高める。図6において上例と異なる点は、前記伸縮オーガ22の最縮位置にリミットスイッチ3を設け、最伸位置にリミットスイッチ4を設ける。このため螺旋軸24の前後端に螺子メタル25によってON,OFFされるリミットスイッチ3,4を設ける。これにより、伸縮ダイヤル33が伸、縮の位置にあるときは、リミットスイッチ3,4により、伸縮オーガ22の最縮、最伸位置を停止して、これらの間は伸縮ダイヤル33の回動量に従って伸縮量を増減する時間によって制御する。
【0028】
図7において上例と異なる点は、排穀オーガ1に穀粒センサ6を設け、この穀粒センサ6が穀粒を検出するときは、排穀オーガ1の縮量を制限して、報知させる。即ち、該穀粒センサ6が検出すると、伸縮オーガ22が最縮位置のリミットスイッチ3による検出位置の一定距離L手前で停止されて、この位置以上には、縮まないように制御する。このときコントローラからの出力で、音声モニタ、又はマルチアイで最縮位置まで縮まない旨を報知させる。
【0029】
図8において上例と異なる点は、前記伸縮モータ23による排穀オーガ1の伸縮位置を検出するポテンショメータ35を設け、このポテンショメータ35が伸縮オーガ22の最縮位置、又は最伸位置手前近くの伸縮移動を検出することによって、伸縮速度を減速するように、伸縮モータ23の回転を低下するように制御する。最縮位置や最伸位置近くでは伸縮速度を遅くして円滑で正確な伸縮位置決めすることができ、中間部では伸縮速度を速くして、操作性を向上できる。
【0030】
図9において上例と異なる点は、前記グレンタンク17の底部に設けられる排穀オーガ、及び排穀オーガ1を駆動するための排穀クラッチが、このグレンタンク17の前端下部に設けられる(図面省略)が、この排穀クラッチを入りにする排穀クラッチスイッチ36のONによって、穀粒の排出中は伸縮モータ23を減速して、排穀オーガ1の伸縮速度を遅くするように、排穀速度を切替るものである。
【0031】
図10においては、前記排穀クラッチスイッチ36のONによる排穀中は、伸縮モータ23と共に旋回モータ30をも減速して、伸縮速度と旋回速度とを遅くするように制御する。図11において上例と異なる点は、速度調節器7を設け、該速度調節器7の調節により、排穀オーガ1の伸縮速度の伸縮速度と旋回速度を同時に調節しようとするものである。これにより、一つのスイッチで調節できるので操作が容易となると共に、スイッチ類も減少するのでコストダウンにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 平面図
【図2】 ブロック図
【図3】 コンバインの右側面図
【図4】 排穀オーガの左側面図
【図5】 平面図
【図6】 左側面図
【図7】 左側面図
【図8】 ブロック図
【図9】 フローチャートとブロック図
【図10】 フローチャート
【図11】 ブロック図
【符号の説明】
1 排穀オーガ
2 設定器
3 リミットスイッチ(第1リミットスイッチ)
4 リミットスイッチ(第2リミットスイッチ)
6 穀粒センサ
17 グレンタンク
19 縦オーガ
20 横オーガ
21 固定オーガ
22 伸縮オーガ
23 モータ
24 螺旋軸
25 螺子メタル
31 自動スイッチ
32 旋回ダイヤル
33 伸縮ダイヤル
Claims (1)
- グレンタンク(17)の底部から排出される穀粒を搬送する縦オーガ(19)と、該縦オーガ(19)の上端部から受け継いだ穀粒を搬送する横オーガ(20)を設け、該横オーガ(20)を基部側の固定オーガ(21)と先端部側の伸縮オーガ(22)とから構成し、該固定オーガ(21)側の螺旋軸(24)に伸縮オーガ(22)と一体の螺子メタル(25)を螺合させ、該螺旋軸(24)をモータ(23)で正逆転駆動することで伸縮オーガ(22)を伸縮作動させる構成としたコンバインの排穀装置において、前記伸縮オーガ(22)の最短縮位置を検出する第1リミットスイッチ(3)と、伸縮オーガ(22)の最伸張位置を検出する第2リミットスイッチ(4)と、横オーガ(20)を自動的に張出及び収納させる自動スイッチ(31)と、横オーガ(20)の自動張出時の旋回角度を設定する旋回ダイヤル(32)と、自動張出時の伸縮オーガ(22)の伸縮量を設定する伸縮ダイヤル(33)を設け、前記自動スイッチ(31)のON操作によって横オーガ(20)を旋回ダイヤル(32)及び伸縮ダイヤル(33)で設定した位置に自動的に張出及び収納させるにあたり、前記伸縮ダイヤル(33)を最短縮位置ないし最伸張位置に操作した状態では、第1リミットスイッチ(3)ないし第2リミットスイッチ(4)の検出によって伸縮オーガ(22)の伸縮作動が最短縮位置または最伸張位置で自動的に停止するが、伸縮オーガ(22)の長手方向中間位置に設けた穀粒センサ(6)によって穀粒が検出された状態では、短縮作動中の伸縮オーガ(22)が第1リミットスイッチ(3)による検出位置の一定距離手前の位置で停止すると共にこの伸縮オーガ(22)の短縮制限状態が報知される構成とし、前記伸縮ダイヤル(33)を最短縮位置と最伸張位置との間の位置に操作した状態では、該伸縮ダイヤル(33)の回動操作量に従って設定される時間だけモータ(23)を駆動することによって伸縮オーガ(22)の伸縮量が制御される構成としたことを特徴とするコンバインの排穀装置。
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