JP4713912B2 - 車両用内装部品 - Google Patents
車両用内装部品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4713912B2 JP4713912B2 JP2005100435A JP2005100435A JP4713912B2 JP 4713912 B2 JP4713912 B2 JP 4713912B2 JP 2005100435 A JP2005100435 A JP 2005100435A JP 2005100435 A JP2005100435 A JP 2005100435A JP 4713912 B2 JP4713912 B2 JP 4713912B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- seat
- shaped member
- seat back
- back surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Passenger Equipment (AREA)
Description
ここで、所定距離とは、任意な距離であって、例えば、シートバックの背面と棒状部材との間に、乗員の手や、物を掛止するためのフックの先端などを入れることができる距離である。
また、シートバックの上に前後方向に長い荷物などを積載して、棒状部材を前後方向に向けて配置した場合、その棒状部材は、急カーブの走行時や急な進路変更時などに慣性によって荷物が車幅方向に移動するのを抑制することができる。さらに、左右の棒状部材にネットを張設して、そのネットで保持するように荷物を積載することも可能となる。
なお、車両用内装部品は、例えば、前列席のみの1列のシートを備えた車両、前列席と後列席の2列のシートを備えた車両など、シートバックの背面に空間があれば同じように設置して利用することができるが、以下、前列席と中列席と後列席とからなる3列のシートを備えた車両において、後列席のシートバックの背面に設置した場合を例にして本発明の実施形態を説明する。
また、本発明の実施形態では、「前」は車両のフロント側、「後」は車両のリア側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側、「左右」は車幅方向側とする。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用内装部品を示す図であり、シートの斜視図である。
図1に示すように、シート1は、例えば、自動車の3列目に配置される折り畳み式のリクライニングシートであり、左側シート2と、右側シート3とからなる。なお、シート1は、左側シート2と右側シート3とが一体的なベンチシート型のものでもよく、その形式は特に限定されない。
シートバック22,32は、図示しないシートアジャスタノブを操作することにより、それぞれシートクッション21,31側(矢印C方向側)に前倒しして折り畳んだり、矢印D方向に引き起こすことができるように構成されている。
図3および図4に示すように、棒状部材4は、シートバック22,33の背面22a,32aに配置位置を変更可能に設置される略L字形状の円柱状の部材であり、例えば、スチールやアルミニウム合金などの金属製丸棒からなる。図3に示すように、この棒状部材4は、ネットNの端部に形成した筒状部Naに挿通して、荷物保持用のネットNをシートバック22,32に配設することができる。さらに、図4に示すように、棒状部材4は、買い物用などの手提げ袋Fなどをフックなどの掛止具8を介して掛止したり、傘Kなどの掛止部Kaを有する品物を直接掛止したり、また、アシストグリップとしても使用でき、多目的に使用することができる部材である。棒状部材4は、シートバック22,32の背面22a,32aとの間に、乗員の手や、前記フックや前記掛止部Kaの先端などを入れることができるように、背面22a,32aから所定距離L(図7(a)参照)離間して配置されている。棒状部材4は、例えば、一端部側をシートバック22,32の背面22a,32aの上側左右端部寄りに回動自在および傾動自在に設けられ、他端部側をその背面22a,32aの複数の位置に配設できるようになっている。
図5に示すように、棒状部材4は、一端部に、シートバック22,32の背面22a,32aに回動および傾動自在に設置するための回動ヒンジ機構5が設けられ、他端部に、シートバック22,32の背面22a,32aに設置された着脱ロック部材6に着脱自在に係止される切欠溝状の係止部4bが形成されている(図1参照)。棒状部材4の直角に折曲した折曲部4a(図7参照)には、合成樹脂製の被覆部41が一体に形成されていることで、一回り太くなっており、被覆部41とそれ以外の部分との境に、被覆部41の厚みによる段差ができている。
図6は、図5のA部拡大断面図である。
図6に示すように、回動ヒンジ機構5は、棒状部材4をシートバック22,32の背面22a,32aに対して、水平方向に自由に回動し、かつ、垂直方向に傾動自在に軸支するものであり、例えば、自在継手Uを備えてなる。回動ヒンジ機構5は、第1軸受部材51と、第1軸52と、第2軸53と、第2軸受部材54と、ボルト55と、座金56,57と、ナット58と、筒体59とから構成されている。
軸支片54aは、上側両端部に、前記第2軸53を軸支するための軸孔を穿設し、下端部中央に、ボルト55を遊挿するための軸筒部54bを溶接などによって固定している。この軸支片54aの下端部は、座金56,57間に回動自在に介在されている。なお、軸支片54aは、棒状部材4をシートバック22,32の背面22a,32aから所定距離L離間した位置に配置するために、第2軸53用の軸孔を、背面22a,32aから所定距離L離間した位置に穿設している。
軸筒部54bは、シートバック22,32の背面22a,32aに植設された円筒状の筒体59内に、座金57を介して回動自在に内設されるとともに、フレーム体7のナット58に螺着されたボルト55に、回動自在に軸支されている。このようにして第2軸受部材54は、筒体59を介してシートバック22,32の背面22a,32aに対して回動自在に軸支されている。
座金56は、第2軸受部材54と、ボルト55の頭部との間に介設されている。
座金57は、シートバック22,32の背面22a,32aと、軸支片54aとの間に介在されるとともに、その中に軸筒部54bが回動自在に挿通されている。
ナット58は、シートバック22,32に内設されたフレーム体7に固定されていて、ボルト55とで第2軸受部材54がシートバック22,32から脱落しないように、しっかりと軸支させるための部材である。
筒体59は、シートバック22,32の背面22a,32aが革材や繊維などの軟質材料から形成されているので、軸筒部54bをがたつきなく軸支するために設置された円筒状の部材である。この筒体59は、シートバック22,32の背面22a,32aに植設されるとともに、座金57とフレーム体7との間に介在されている。
なお、フレーム体7は、シートバック22,32の骨格を構成する部材、またはその骨格に溶接されたブラケットなどの金属製板材からなる。
図7(a)、(b)に示すように、着脱ロック部材6は、棒状部材4の他端部を、シートバック22,32の背面22a,32aの複数の位置に着脱可能に固定するためのものである。着脱ロック部材6は、例えば、ケース体61と、スライダ62と、スプリング63と、固定部64とを備えて構成されている。
図1に示すように、着脱ロック部材6は、左側シート2のシートバック22の背面22aにおいて、例えば、回動ヒンジ機構5の下方および右側の車両中央側の2箇所に配設されている。
また、着脱ロック部材6は、前記左側シート2とは対称に、右側シート3のシートバック32の背面32aにおいて、例えば、回動ヒンジ機構5の下方および左側の車両中央側の2箇所に配設されている。
着脱孔61aの開口端には、棒状部材4を挿入し易いように面取りが形成されている。
挿設穴61bには、スライダ62が進退自在に挿設される収納穴であり、着脱孔61aに直交するように形成されている。この挿設穴61bの奥壁には、スプリング63の端部を支持する盲孔が設置されている。
解除ノブ62aは、棒状部材4の係止部4bに係合したロック部62bを離脱させるための押圧操作部である。この解除ノブ62aは、押圧操作することにより、スプリング63を圧縮させて、着脱ロック部材6に装着された棒状部材4を離脱させることを可能にする。
遊挿孔62cは、棒状部材4が挿通・離脱される孔であり、その中に棒状部材4が挿入されたときに、解除ノブ62aの解除操作を可能にするために、矢印Eの操作方向に長く形成された長孔からなる。
ロック部62bは、遊挿孔62c内のスプリング63側の縁に形成され、係止部4bが係合する箇所である。ロック部62bは、図7(a)に示すように、スライダ62がスプリング63に押圧されていることにより、解除ノブ62aを押圧操作しない限り、着脱孔61aの延長線上内に配置されている。ロック部62bは、棒状部材4を着脱孔61aに挿入してその先端の面取りした箇所が当接したときに、スライダ62がスプリング63に抗して奥壁側に自動的に移動するように斜めに形成されている。
ストッパ62dは、挿設穴61b内に進退自在に設けられたスライダ62がスプリング63のばね力でケース体61から脱落するのを防止するためのものであり、弾性片からなる。このストッパ62dは、棒状部材4を着脱ロック部材6から離脱したときに、スプリング63のばね力により、先端部が挿設穴61bの段差状の内壁に突き当たって、スライダ62の脱落を阻止する。
突起62eは、スプリング63の端部に挿入されて、このスプリング63の一端部を支持するためのものである。
固定部64は、ケース体61をシートバック22のフレーム体7に固定するため部材であり、例えば、ケース体61の底面部に一体形成された略筒状の部材である。この固定部64の先端部には、フレーム体7にワンタッチで係合して、着脱ロック部材6をフレーム体7に固定するための弾性係止片64aが形成されている。
次に、図1〜図8を参照しながら本発明の実施形態に係る車両用内装部品の作用を説明する。まず、図3および図4を参照して、シートバック22,32を起こしている場合を説明する。
例えば、図3に示すように、棒状部材4を略垂直な状態に配置した場合には、左右の棒状部材4,4にネットNの筒状部Naを挿通することにより、ネットNがシートバック22,32の背面22a,32aに張設される。荷物は、シートバック22,32と、弾性を有するネットNとの間に入れることにより、がたつきなく保持される。このように、荷物をネットN内に保持することにより、自動車が急発進、急停止、急カーブや急な進路変更のときに荷物が移動することを阻止することができる。
図3および図4に示すように、着脱ロック部材6は、各シートバック22,32の背面22a,32aの複数の位置に設置されている。棒状部材4は、使用するとき、一端部が、回動ヒンジ機構5を介してシートバック22,32の背面22a,32aに軸支され、他端部が、着脱ロック部材6に装着されてロックした状態になっている。
このとき、着脱ロック部材6は、図7(a)に示すように、スプリング63によって付勢されたスライダ62のロック部62bが係止部4bに係合してロック状態となっている。このため、棒状部材4は、解除ノブ62aを押圧操作しない限り、ロック状態を解除させて、着脱ロック部材6から離脱させることができない。このように、棒状部材4は、シートバック22,32の背面22a,32aにしっかりと取り付けた状態にあり、アシストグリップとしても使用可能にしている。
すなわち、棒状部材4が離脱されたときの着脱ロック部材6は、スプリング63がスライダ62を押圧して、ストッパ62dの先端が、ケース体61の着脱孔61aの開口縁に当接した状態になっている。その着脱ロック部材6の着脱孔61aに棒状部材4を挿入すると、スライダ62は、ロック部62bがシートバック22,32側に向かって傾斜した状態に形成されているため、スプリング63を圧縮させながら矢印E方向に移動して、係止部4bがロック部62bのある位置まで挿入されると係合して図7(a)に示すロック状態となる。このロック状態は、スプリング63のばね力によって保持される。
図8は、本発明の実施形態に係る車両用内装部品を示す図であり、シートバックを折り畳んだときの棒状部材の設置状態を示すシートの斜視図である。
続いて、積載する荷物の形状や積載位置に合わせて棒状部材4の向きを適宜な方向に向けて変換して配置する。
また、棒状部材4を前後方向に向けて配置して、棒状部材4にネットN(図3参照)を張設し、ネットN内に荷物を積載するようにしてもよい。
そして、棒状部材4は、シートバック22,32を起こすときに、手でシートバック22,32を掴むグリップとしても使用することができる。
このように、棒状部材4は、一端部が、回動ヒンジ機構5の自在継手Uを中心としてあらゆる方向に回動でき、他端部が、シートバック22,32の背面22a,32aの複数箇所に配設された着脱ロック部材6に適宜に選択して取り付けることにより、多目的に使用することができ便利である。
さらに、回動ヒンジ機構5の周囲には、図10に示すように、荷物などが当接して荷物が傷付くことや、回動ヒンジ機構5自体が変形することを防止するための保護体9を設置してもよい。保護体9は、第2軸受部材54の軸筒部54b(図6参照)に嵌着された略円筒状の部材からなり、上端部に棒状部材4の一端部の動作を許容する切欠部9aが形成されている。
2 左側シート
3 右側シート
4 棒状部材
5 回動ヒンジ機構
6 着脱ロック部材
22,32 シートバック
22a,32a 背面
L 所定距離
Claims (2)
- シートバックの背面から所定距離離間して配置される棒状部材と、
前記棒状部材の一端部を前記シートバックの背面に回動および傾動自在に設置するための回動ヒンジ機構と、
前記棒状部材の他端部を前記シートバックの背面に着脱自在に固定するための着脱ロック部材と、を備え、
前記シートバックの背面に、前記棒状部材の他端部を、前記シートバックの背面の複数の位置に固定可能にするための前記着脱ロック部材を複数設けたこと
を特徴とする車両用内装部品。 - シートバックの背面から所定距離離間して配置される棒状部材と、
前記棒状部材の一端部を前記シートバックの背面に回動および傾動自在に設置するための回動ヒンジ機構と、
前記棒状部材の他端部を前記シートバックの背面に着脱自在に固定するための着脱ロック部材と、を備え、
前記着脱ロック部材は、前記シートバックが前倒しされて水平になった状態のときに、前記棒状部材が左右位置および前後位置を選択可能となる位置に配設されていること
を特徴とする車両用内装部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005100435A JP4713912B2 (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 車両用内装部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005100435A JP4713912B2 (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 車両用内装部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006281801A JP2006281801A (ja) | 2006-10-19 |
JP4713912B2 true JP4713912B2 (ja) | 2011-06-29 |
Family
ID=37404182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005100435A Expired - Fee Related JP4713912B2 (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 車両用内装部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4713912B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3544064B2 (ja) * | 1996-07-15 | 2004-07-21 | 関東自動車工業株式会社 | 車載用シート |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005100435A patent/JP4713912B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006281801A (ja) | 2006-10-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6416107B1 (en) | Seat-receiving structure for vehicle | |
US9669740B2 (en) | Vehicle having interchangeably storable and mountable stowable folding seat and center console | |
US9085252B2 (en) | Vehicle seat assembly with dual locked seating positions and method of adjusting a vehicle seat | |
JP5215753B2 (ja) | モーターサイクル用ラゲージラック及びパッセンジャーシート | |
JP2004237866A (ja) | 車両用床下収納庫 | |
US20080238125A1 (en) | Vehicle rear seat | |
US8011714B2 (en) | Stowable seat and seat storage structure | |
JP2009051455A (ja) | 車両用収納ボックス構造 | |
JP5385379B2 (ja) | 車両用シート | |
JP4713912B2 (ja) | 車両用内装部品 | |
US10363880B1 (en) | Vehicle seat assembly having deployable hanger | |
JP2011255860A (ja) | 自動車のシートバックの支持構造 | |
JP3541602B2 (ja) | 車両用シート装置 | |
US7452020B2 (en) | Self locating bracket | |
JP5641539B2 (ja) | 車両用シート | |
JP4002197B2 (ja) | リア・シート・フート・レスト | |
JP6347244B2 (ja) | 車両のシート構造 | |
JP3162302B2 (ja) | 自動車用スペースアップシートのインナーレッグ構造 | |
JP3708254B2 (ja) | 車両用リヤシート | |
JP3433907B2 (ja) | 自動車の荷物保持装置 | |
JPH0412825Y2 (ja) | ||
JP4007297B2 (ja) | 車両のシート構造 | |
JPH0541063Y2 (ja) | ||
JP2021084598A (ja) | 車両用ベッド | |
JP4037783B2 (ja) | チップアップシートの保持構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100901 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110228 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110322 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110325 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |