JP4713550B2 - アルカリ乾電池および電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、アルカリ乾電池の正極ケースと封口体との間に付与されるシール剤層に関する。
アルカリ乾電池の正極ケースは、その開口部が絶縁性の封口体を介して、負極端子となる端子板によって密閉されているが、アルカリ乾電池の耐漏液性の向上を図るために、従来から、正極ケースと封口体との間にシール剤層が設けられている。
通常、シール剤層は粘性の高い絶縁材料が用いられるが、種々の使用環境において、耐漏液性が劣化しない材料が検討されている。
例えば、温度サイクルに対しても耐漏液性の劣化が生じないシール剤層として、高温域まで高い粘度を有する材料(ポリイソブチレン、ポリブデン、及びポリオレフィン系結晶性樹脂との混合物)が特許文献1に記載されている。
また、電流放電特性を改善するために、正極合剤として、二酸化マンガンにオキシ水酸化ニッケルを加えた材料を用いる場合があるが、オキシ水酸化ニッケルは酸化力が強いため、正の電位が印加された正極ケースと封口体との間に設けられたシール剤層は、酸化劣化されやすい。このような場合に適したシール剤層として、耐酸化性に優れた材料(ブロンアスファルトとポリブテンとの混合物)が特許文献2に記載されている。
ところで、アルカリ乾電池の耐漏液性を向上させるために、端子板に接続された負極集電体と封口体との間にもシール剤層を設ける場合がある。このとき、シール剤層として用いる材料が吸水性を有していると、多湿条件下では十分な耐漏液性が得られない場合がある。これは、負の電位が印加された負極集電体と封口体との間の封止部分に水分が存在していると、当該封止部分において、HO+e → OH +1/2Hの反応が起きることによって、アルカリ電解液中のKイオンなどのカチオンが移動し、クリープ現象が起こりやすくなるためと考えられている。このような場合に適したシール剤層として、撥水性に優れた材料(ポリアミド樹脂と合成油との混合物)が特許文献3に記載されている。
その他のシール剤層として、例えば、高温下での封止性の強い材料(エポキシ樹脂とポリアミド樹脂の混合物)が特許文献4に、伸延性の高い材料(軟化点が40〜60℃の温度範囲にあるポリアミド樹脂)が特許文献5に記載されている。
特開平5−290820号公報 特開2005−353308号公報 特開2007−26924号公報 特開昭57−065668号公報 特開昭62−126545号公報
上述のとおり、従来のシール剤層は、種々の使用環境において、耐漏液性が劣化しない材料が検討されているが、電池の落下等による衝撃時において電池の封口部が変形した場合にも、耐漏液性を確保する必要がある。すなわち、シール剤層は、衝撃による封口部の変形(典型的には、0.5mm程度)に追随することができる程度の引張り強度が要求される。
ところで、アルカリ乾電池は、通常、複数個(例えば、8個、12個、20個)のアルカリ乾電池を熱収縮性フィルム等で包装(シュリンク包装)した電池パック(多本パック)として、市場で流通している。このような包装形態の電池パックを、例えば、輸送、開梱、陳列時に誤って落下させてしまった場合、電池パックは重量が重くなった分、衝撃も大きくなる。特に、シュリンク包装された電池パックは密着度が高いため、1個当たりのアルカリ乾電池が受ける衝撃は、アルカリ乾電池が単独で落下した場合よりも甚大となり、漏液に至るおそれがある。また、万一、包装内で1個のアルカリ乾電池が漏液を起こした場合、密着度の高い他のアルカリ乾電池にまで汚染が拡大してしまうおそれがある。しかしながら、従来、このような包装形態の電池パックにおいて、落下等による衝撃時の封口部の変形に対する耐漏液性については、ほとんど考慮されていなかった。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、その主な目的は、電池の落下等による衝撃時の電池封口部の変形に対して漏液を起こさない、優れた耐衝撃特性を有するアルカリ乾電池を提供することにある。
本発明に係わるアルカリ乾電池は、正極ケースの開口部が、絶縁性の封口体を介して負極端子となる端子板によって密閉されてなるアルカリ乾電池であって、正極ケースと封口体との間にシール剤層が設けられており、シール剤層は、引張り歪み5mmにおける引張り強度が0.02N/mm以上の材料からなることを特徴とする。
ある好適な実施形態において、上記シール剤層は、ポリアミド樹脂を主成分とする材料からなる。また、ポリアミド樹脂は、アミン価が50〜200の範囲、より好ましくは、アミン価が75〜147の範囲にある。
また、上記シール剤層は、ブロンアスファルトを含有していることが好ましい。さらに、ブロンアスファルトのポリアミド樹脂に対する重量比は3/7以下であることが好ましい。
ある好適な実施形態において、上記シール剤層の引張り強度は、第1のシート上に、シール剤層の材料6mg(溶剤を含まない重量)を直径10mmの円内に塗布し、その上に第2のシートを貼り合わせて測定される。また、第1のシートは、正極ケースと同じ材料のシートからなることが好ましい。
ある好適な実施形態において、上記シール剤層は、引張り歪み10mmにおける引張り強度が0.02N/mm以上の材料からなる。
ある好適な実施形態において、上記正極ケース内に、正極、負極、及びセパレータに含有されていない過剰のアルカリ電解液が存在している。また、正極ケースが、単3形のアルカリ乾電池用のケースからなるとき、正極ケース内には、0.07〜0.23gの過剰のアルカリ電解液が存在していることが好ましい。
本発明に係わる電池パックは、上記アルカリ乾電池が複数個、熱収縮性フィルムによってシュリンク包装されてなることを特徴とする。また、上記アルカリ乾電池が複数個、ブリスターパックまたは紙製の包装箱によって収納されたものであってもよい。
本発明によれば、電池の封口部が衝撃を受けて変形した場合にも、正極ケースと封口体との間に設けられたシール剤層が、粘着性を保ちながら変形に追従して展延することができるため、正極ケースと封口体との間のシール性を確保することができる。これにより、シュリンク包装された電池パックが落下等して、電池の封口部が甚大な衝撃を受けて大きく変形しても、漏液の発生のない、優れた耐衝撃特性を有するアルカリ乾電池を実現することができる。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、説明の簡略化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1は、本発明の実施形態における単3形アルカリ乾電池(LR6)の構成を模式的に示した図で、(a)は半断面図、(b)は電池封口部の拡大断面図である。また、図2は、本発明の実施形態における電池パックの構成を示した図で、(a)は8個のアルカリ乾電池がシュリンク包装された電池パック、(b)は12個のアルカリ乾電池がシュリンク包装された電池パックの構成図である。
図1(a)に示すように、アルカリ乾電池9は、有底円筒形の正極ケース1の開口部が、絶縁性の封口体5を介して負極端子となる端子板7によって密閉されている。そして、図1(b)に示すように、正極ケース1と封口体5との間には、シール剤層10が設けられており、これにより正極ケース1と封口体5との密閉性を確保している。
正極ケース1には、中空円筒状の正極合剤2が収納され、正極合剤2の中空部にはセパレータ4を介してゲル状負極3が配置されている。正極ケース1の開口部の封口は、正極ケース1内に正極合剤2、ゲル状負極3等の発電要素を収納した後、負極集電体6と電気的に接続された端子板7と一体となった封口体5を正極ケース1の開口部に配置し、然る後、正極ケース1の開口部を内方へ円弧状に折り曲げることによって行われる。また、正極ケース1の外周面は、絶縁を確保するための外装ラベル8で被覆されている。
なお、正極ケース1は、電池ケースと正極端子とが一体成形されたものに限らず、例えば、正極端子を電池ケースに溶接等で接合したものも含む。
ところで、シール剤層10の特性評価は、JIS/K6850で定められた引張り剪断強さの試験方法で行うのが一般的であるが、本発明者らが、この試験方法を用いて種々のシール剤層10の検討を行ったところ、高い接着強度を有するシール剤層10であっても、図2(a)、(b)に示すようなシュリンク包装された電池パックの落下試験を行った場合、漏液に至るものがあることが判明した。
そこで、種々の強度特性を有するシール剤層を用いて、アルカリ乾電池の封口部の変形による漏液発生の有無を検討した結果、実際の衝撃で生じる歪み(典型的には0.5mm程度)に対して10倍程度大きい過剰な歪において、所定の引張り強度を維持するものが好適であることを見出した。
すなわち、シール剤層として、引張り歪み5mmにおける引張り強度が0.02N/mm以上、より好ましくは、引張り歪み10mmにおける引張り強度が0.02N/mm以上の材料を用いることによって、強い衝撃による封口部の変形に対しても、漏液を起こさず、高い耐衝撃性を維持することができる。
従来の引張り強度の試験においては、引張り強度が準静的に測定されるため、強い衝撃による瞬時の変形に対しては、実際に想定される歪み量での評価は不適当であると考えられ、本発明は、実際に想定される歪み量に対して10倍程度の歪み量において、引張り強度を評価する点に技術的意義がある。
このような歪み量に対するシール剤層の引張り強度は、例えば、図3に示した方法により測定することができる。
まず、図3(a)に示すように、第1のシート(例えば、正極ケースと同じ材料からなるシート)12上に、シール剤層10の材料6mg(溶剤を含まない重量)を、直径10mmの円内(領域A)に塗布する。その後、図3(b)に示すように、第1のシート12の上に第2のシート13を貼り合わせて、矢印Xの方向に引張ることによって、引張り歪み(移動距離)及び剪断引張り強度を測定する。このように、シール剤層10の塗布面積を大きくすることによって、5mm以上の引張り歪みにおける引張り強度を測定することができる。
より具体的には、以下のような手順で、シール剤層の引張り歪み及び剪断引張り強度を測定することができる。
まず、20mm×60mmの大きさのニッケルめっき鋼板シート12とナイロンシート13を準備する。ニッケルめっき鋼板シート12は、例えば、めっき厚が両面3μmで、厚さ0.4mmのものを用い、ナイロンシート13は、厚さ0.7mmの6,6−ナイロンシートを用いる。なお、両シートの表面は、アセトンで脱脂しておく。シール剤層10は、約1000mPa・秒程度の粘度に溶剤で希釈し、乾燥重量が6mg相当となるような量のシール剤層10を、ニッケルめっき鋼板シート12の塗布位置である10mmの円内(領域A)に均一に塗布し、15分間の自然乾燥を行う。
次に、ナイロンシート13を、ニッケルめっき鋼板シート12に貼り合せた後、15kgの錘で24時間、荷重を加える。そして、引張圧縮試験機(例えば、NMB製TG−5kN)を用いて、シール剤層10で貼り合せた両シートの端部を掴んで、シート面の水平方向に10mm/分の移動速度で引張り、引張り歪(移動距離)と剪断引張り強度を測定する。測定は、所定の引張り歪(例えば、40mm)に達するまで、もしくは剪断引張り強度が0になるまで行う。
本実施形態において、シール剤層10は、所定の引張り歪みに対して、所定の引張り強度を備えたものであれば、その材料は特に限定されない。例えば、ポリアミド樹脂を主成分とする材料を用いた場合、アミン価が50〜200の範囲にあるもの、さらに好適には、アミン価が75〜147の範囲にあるものを用いることができる。
また、シール剤層10に、ブロンアスファルトを含有させてもよい。ブロンアスファルトを含有させることによって、シール剤層10が濃い茶褐色〜黒色を呈し、これにより、塗布状態の確認が容易となる。なお、ブロンアスファルトのポリアミド樹脂に対する重量比が3/7以下であることが好ましい。
ところで、正極ケース内に、正極、負極、及びセパレータに含有しうる以上の過剰のアルカリ電解液を収容することによって、アルカリ乾電池の長寿を長くすることができるが、この場合、衝撃時の封口部の変形による漏液の発生が懸念される。しかしながら、本実施形態におけるシール剤層10を用いることによって、正極ケース内に正極、負極、及びセパレータに含有されていない過剰のアルカリ電解液が存在していても、衝撃時の封口部の変形による漏液が発生することはない。
例えば、単3形のアルカリ乾電池の場合、正極ケース内に、0.07〜0.23gの過剰のアルカリ電解液を、正極、負極及びセパレータのいずれにも含有されずに遊離して存在させることによって、耐漏液性を維持しつつ、長寿命のアルカリ乾電池を得ることができる。
ここで、「遊離して存在させた」アルカリ電解液とは、正極、負極及びセパレータに含有しうる、すなわち、正極中に含浸している電解液、負極を構成するゲル化剤等によって吸水、保持されているアルカリ電解液、及びセパレータに含浸しているアルカリ電解液以外であって、正極ケース内に流動的に存在するアルカリ電解液(以下、単に「遊離電解液」という)をいう。
なお、遊離電解液の量は、例えば、以下のような方法で測定することができる。
まず、予め重量を測定したアルカリ乾電池を準備する。このアルカリ乾電池の外装ラベルを剥がした後、電極ケースの封口部を分解して開口し、開口部分を下側にして、アルカリ電解液を自然落下させるとともに、分解後の電極ケースや封口体等の構成部品に付着しているアルカリ電解液を拭き取る。その後、分解した構成部品の総重量を測定し、分解前後の重量の減少分を算出することによって遊離電解液の量(重量)を測定することができる。
以下、図1に示したアルカリ乾電池の各構成要素の具体的な構成について説明する。
正極合剤2、ゲル状負極3、及びセパレータ4には、アルカリ電解液が含まれている。アルカリ電解液は、例えば、水酸化カリウムを30〜40重量%、酸化亜鉛を1〜3重量%を含有する水溶液が用いられる。
正極ケース1は、例えば、ニッケルめっき鋼板を用いて所定の寸法、形状にプレス成型して得られる。正極ケース1の内面には、導電性被膜を形成してもよい。また、セパレータ4には、例えば、ポリビニルアルコール繊維およびレーヨン繊維を主体とする不織布が用いられる。
正極合剤2には、例えば、二酸化マンガン粉末およびオキシ水酸化ニッケル粉末の少なくとも一方を含む正極活物質、黒鉛粉末などの導電剤、およびアルカリ電解液の混合物が用いられる。また、ポリエチレン粉末等の結着剤やステアリン酸塩等の滑沢剤を添加してもよい。
ゲル状負極3は、例えば、アルカリ電解液に、ポリアクリル酸ナトリウム等のゲル化剤を添加してゲル状に加工し、負極活物質の亜鉛合金粉末を混合分散させたものが用いられる。耐食性を向上させるために、インジウムやビスマス等の水素過電圧の高い金属化合物や、リン酸エステル系の界面活性剤等を添加してもよい。また、亜鉛デンドライトの抑制のために、微量のケイ酸やその塩などのケイ素化合物を添加してもよい。
負極活物質の亜鉛合金粉末は耐食性に優れたものを用いるのが好ましい。また、環境に配慮して、水銀、カドミウム、もしくは鉛、またはそれら全てが無添加であるものがより好ましい。亜鉛合金としては、例えば、0.005〜0.1重量%のインジウム、0.005〜0.02重量%のビスマスおよび0.001〜0.005重量%のアルミニウムを含むものが挙げられる。これらの合金成分を1種類のみ含有してもよく、2種類以上を含有しても構わない。
封口体5は、中央に負極集電体6を圧入する貫通孔を設け、その周囲に安全弁として働く環状薄肉部を設け、環状薄肉部の外周部に外周縁部が連続して形成されている。封口体5は、例えば、6,6−ナイロンなどを所定の寸法、形状に射出成型して得られる。
負極集電体6は、銀、銅、真鍮等の線材を所定の寸法の釘型にプレス加工して得られる。なお、加工時の不純物の排除と隠蔽効果を得るために、その表面にスズやインジウムでめっきを施すことが好ましい。
負極端子板7は、例えば、ニッケルめっき鋼板やスズめっき鋼板などを所定の寸法、形状にプレス成型して得られる。また、その周縁部に封口体5の安全弁が作動した際の圧力を逃がす複数個のガス孔が設けられている。
以下、本発明の実施例を挙げて本発明の構成及び効果をさらに説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
図1に示した単3形のアルカリ乾電池(LR6)を複数個、シュリンク包装した電池パックを、以下の手順(i)〜(v)で作製した。
(i)正極合剤の作製
平均粒径が35μmを有する電解二酸化マンガン粉末と、平均粒径が15μmを有する黒鉛粉末とを94:6の重量比で混合した。そして、この混合物とアルカリ電解液(35重量%の水酸化カリウム、および2重量%の酸化亜鉛を含有する水溶液)とを100:2の重量比で混合し、充分に攪拌した後、フレーク状に圧縮成形した。その後、フレーク状の正極合剤を粉砕して顆粒状とし、これを10〜100メッシュに分級したものを中空円筒状に加圧成形してペレット状の正極合剤2を得た。
(ii)負極の調製
ゲル化剤(ポリアクリル酸ナトリウム粉末)と、アルカリ電解液(35重量%の水酸化カリウム、および2重量%の酸化亜鉛を含有する水溶液)と、亜鉛合金粉末とを0.8:33.6:65.6の重量比で混合し、ゲル状負極3を得た。なお、亜鉛合金粉末は、0.020重量%のインジウムと、0.010重量%のビスマスと、0.004重量%のアルミニウムとを含有し、平均粒子径が160μmで、75μm以下の粒子を35%含むものを用いた。
(iii)発電要素の正極ケースへの収納
上記(i)で得られた正極合剤2を正極ケース1内に2個挿入し、加圧治具により正極合剤2を加圧して正極ケース1の内壁に密着させた。正極ケース1の内壁に密着させた正極合剤2の中央に有底円筒形のセパレータ4を配置した。なお、セパレータ4には、ポリビニルアルコール繊維およびレーヨン繊維を主体とする不織布を用いた。そして、セパレータ4内にアルカリ電解液(33重量%の水酸化カリウム、および1重量%の酸化亜鉛を含有する一定重量の水溶液)を注入した。所定時間経過した後、上記(ii)で得られた一定重量のゲル状負極3をセパレータ4内に充填した。
(iv)封口および外装
発電要素を収納した正極ケース1の開口端部に、シール剤層10を塗布、乾燥させた。そして、端子板7に負極集電体6を電気溶接した後、封口体5の中心の貫通孔に圧入して一体化したものを正極ケース1の開口端部に配置し、正極ケース1の開口部を内方へ円弧状に折り曲げて封口した。最後に、外装ラベル8で正極ケース1の外表面を被覆して、単3形のアルカリ乾電池9を得た。
なお、封口体5は、6,6−ナイロンを所定の寸法、形状に射出成型して得た。端子板7は、厚さ0.4mmのニッケルめっき鋼板を所定の寸法、形状にプレス加工して得た。負極集電体6は、全長が36.0mm、胴部の直径がφ1.40の釘状にプレス加工し、表面にスズめっきを施した。
(v)電池パックの作製
上記(iv)で得られた単3形のアルカリ乾電池を12個ずつを並列に整列させた後、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートの熱収縮性フィルムで覆い、加熱してフィルムを収縮させることにより、12個のアルカリ乾電池をシュリンク包装した電池パック(多本パック)を得た。
上記の手順により作製した電池パック(アルカリ乾電池)について、以下の項目について評価を行った。
〔1〕シール剤層に用いる材料の剪断引張り強度の評価
後述するシール剤層10に用いる各種材料の剪断引張り強度を、図3に示した方法を用いて測定した。
〔2〕アルカリ乾電池(電池パック)の耐漏液性の評価
上記(v)で得られた電池パック(多本パック)を20パック準備し、落下試験によるアルカリ乾電池の耐漏液性の評価を行った。
落下試験は、図4に示すように、高さ1.5mから、Pタイルを敷いた45°の斜面16に電池パック11を自然落下させ、アルカリ乾電池のマイナス(封口部)側14に衝撃を加える方法で行った。なお、落下時に電池パック11が傾かないよう、ガイド15を設けて落下姿勢を規制している。
1パックにつき1回落下させ、落下直後の漏液の状態を目視にて確認した後、常温にて保存して1ヵ月後と6ヵ月後の時点で漏液発生の有無を目視にて確認した。さらに、落下直後の漏液の状態を目視にて確認した後、−20〜70℃の気候−温度サイクル試験を行い、5サイクル目と10サイクル目の時点で漏液発生の有無を目視にて確認した。なお、この試験は、JIS規格C8514の6.2.2.4(試験C)、並びにIEC規格60086−5に定められた方法を準用している。
〔3〕アルカリ乾電池の放電特性の評価
上記(iv)で得られた単3形のアルカリ乾電池を5個準備し、21±2℃の恒温環境の中で、1.5Wで2秒間放電した後、0.65Wで28秒間放電する工程を繰り返すパルス放電を1時間あたり10サイクル行った。そして、閉路電圧が1.05Vに達するまでの累計サイクル数を調べ、5個の平均値を算出した。なお、この評価は、IEC規格60086−2に定められた放電試験の方法を準用している。
以下、シール剤層10として種々の材料を用いて作製したアルカリ乾電池の実施例について説明する。
〔実施例1、2、従来例1、2、及び比較例1、2〕
シール剤層10の材料として、以下の化合物A〜Eを準備し、これらの材料をトルエンを用いて約1000mPa・秒程度の粘度に希釈したものをシール剤層10として用いて、各電池パックを20パック作製した。
化合物Aは、トリアミンと、炭素数が20〜32の範囲であるダイマー酸とが縮合反応して形成されたポリアミド樹脂であり、化合物Bは、トリアミンと、炭素数が36〜45の範囲であるダイマー酸とが縮合反応して形成されたポリアミド樹脂である。また、化合物Cは、ブロンアスファルトとポリブデンとを1:1の重量比で混合した材料からなり、化合物Dは、ポリイソブチレンを20%、ポリブテンを76.8%、ポリオレフィン系結晶性樹脂であるポリエチレンワックスを3.2%の重量比で混合した材料からなる。また、化合物Eはブロンアスファルト、化合物Fはポリブデンである。なお、化合物C及び化合物Dは、それぞれ、特許文献2及び特許文献1に記載された従来の材料に相当する。
表1は、化合物A〜Eからなる各シール剤層の剪断引張り強度、及び各シール剤層を用いて作製したアルカリ乾電池(電池パック)の耐漏液性の評価結果を示したものである。また、図5は、化合物A〜Fからなる各シール剤層の剪断引張り強度を、引張り歪みに対してプロットしたグラフである。
表1に示すように、従来例1、2では、落下試験後の常温保存において漏液発生が見られた。また、気候−温度サイクル試験のように過酷な環境では、約半数以上の電池パック(多本パック)で漏液発生が見られた。これは、図5に示すように、従来例1、2(化合物C、D)のシール剤層は、電池パックの落下時の衝撃に耐えうる剪断引張り強度が不足する上に、5mm以上の過剰な引張り歪に対しても十分な剪断引張り強度を維持できないためと考えられる。
これに対して、実施例1、2では、表1に示すように、落下試験後の常温保存で漏液発生が見られないばかりか、気候−温度サイクル試験のような過酷な環境においても漏液発生に至らず、優れた耐衝撃性を有していることが分かった。これは、図5に示すように、実施例1、2(化合物A、B)のシール剤層は、5mm以上の過剰な引張り歪に対しても十分な剪断引張り強度を維持しているためと考えられる。
一方、比較例1、2では、落下直後においても漏液発生が見られた。これは、図5に示すように、比較例1(化合物E)のシール剤層は、極めて高い剪断引張り強度を示すものの、引張り歪みに対する剪断引張り強度がない(脆い)ため、また、比較例2(化合物F)のシール剤層は、糸曳性を有する高粘性の化合物であるものの、5mm以上の過剰な引張り歪に対する剪断引張り強度が不足しているためと考えられる。
〔実施例3〜6および比較例3、4〕
シール剤層にポリアミド樹脂を用いた場合、一般に、アミン価が高くなるとポリアミド樹脂は粘調性が増大し、アミン価が低くなると硬質性が生じることが知られている。そこで、5mm以上の過剰な引張り歪に対して十分な剪断引張り強度を得るための最適なアミン価について評価を行った。
炭素数が20〜32の範囲であるダイマー酸に対して、ジアミン、トリアミン、テトラミンを適宜混合させて縮合反応を行い、異なるアミン価を有するポリアミド樹脂を主成分とする化合物A、G〜Lを準備した。ここで、ジアミンの混合割合が高いほどアミン価が低く、テトラミンの混合割合が高いほどアミン価が高いポリアミド樹脂が得られる。そして、これらの材料をトルエンを用いて約1000mPa・秒程度の粘度に希釈したものをシール剤層10として用いて、各電池パックを20パック作製した。
表2は、化合物A、G〜Lからなる各シール剤層のアミン価及び剪断引張り強度、並びに各シール剤層を用いて作製したアルカリ乾電池(電池パック)の耐漏液性の評価結果を示したものである。
表2に示すように、アミン価が50〜200の範囲(実施例3〜6)では、電池パック(多本パック)の落下試験において、落下試験後の常温保存で漏液発生が見られず、さらに、アミン価が75〜147の範囲(実施例1、4、5)では、気候−温度サイクル試験のような過酷な環境においても漏液発生に至らず、高い耐衝撃性を維持していることが分かる。
一方、アミン価が50未満(比較例3)では、極めて高い剪断引張り強度を示すものの、5mm以上の過剰な引張り歪に対する剪断引張り強度が維持できないため、落下直後において漏液発生が見られた。また、アミン価が200を超えると(比較例4)、高い粘調性を示すものの、5mm以上の過剰な引張り歪に対する剪断引張り強度が不足しているため、落下試験後の常温保存で漏液発生が見られた。
このことから、シール剤層にポリアミド樹脂を用いた場合、アミン価が50〜200の範囲、より好ましくは、アミン価が75〜147の範囲にあれば、強い衝撃による封口部の変形に対しても、漏液を起こさず、高い耐衝撃性を得ることができる。
また、耐衝撃性について見れば、シール剤層として、引張り歪み5mmにおける引張り強度が、0.02N/mm(1.75N/5×5×3.14mm)以上の材料を用いることによって、落下試験後の常温保存において漏液の発生がない、高い耐漏液性を発揮することができる。さらに、引張り歪み10mmにおける引張り強度が、0.02N/mm(1.61N/5×5×3.14mm)以上の材料を用いることによって、気候−温度サイクル試験のような過酷な環境においても漏液発生に至らない、高い耐衝撃性を発揮することができる。
〔実施例7〜15〕
ポリアミド樹脂にブロンアスファルトを添加すると、シール剤層は濃い茶褐色〜黒色を呈するようになる。そのため、正極ケースへの塗布状態の確認が容易となり、また、シール剤層を安価に製造できるというメリットもある。そこで、ポリアミド樹脂にブロンアスファルトを添加した場合の耐漏液性への影響について評価を行った。
化合物A、及びに対してブロンアスファルトの混合比率の異なる化合物を準備し、これらの化合物をシール剤層10として用いて、各電池パックを20パック作製した。
表3は、これらの化合物からなる各シール剤層の剪断引張り強度、及び各シール剤層を用いて作製したアルカリ乾電池(電池パック)の耐漏液性の評価結果を示したものである。
表3に示すように、ブロンアスファルトのポリアミド樹脂に対する重量比が3/7以下の場合には、落下試験後の常温保存で漏液発生が見られず、良好な耐漏液性を維持していることが分かる。
しかしながら、ブロンアスファルトのポリアミド樹脂に対する重量比が3/7(不表示)を越えると、5mm以上の過剰な引張り歪に対する剪断引張り強度が低下するため、落下試験後の常温保存で漏液が発生するおそれがあり、好ましくない。
〔実施例16〜48〕
正極ケース内に、正極、負極、及びセパレータに含有しうる以上の過剰のアルカリ電解液を収容することによって、アルカリ乾電池の長寿を長くすることができるが、この場合、衝撃時の封口部の変形による漏液が懸念される。そこで、種々のシール剤層を用いて作製したアルカリ乾電池において、遊離電解液の量と各シール剤層の耐漏液性との関係を調べた。
表4は、遊離電解液の量を0.07g、0.18g、0.23gとした場合の各シール剤層を用いて作製したアルカリ乾電池(電池パック)の放電特性、及び耐漏液性の評価結果を示したものである。
表4に示すように、本発明におけるシール剤層を用いたアルカリ乾電池(実施例16〜48)では、従来のアルカリ乾電池(従来例1、2)よりも約10%以上、放電特性(サイクル数)の向上が図られている。また、過剰のアルカリ電解液を含む場合であっても、本発明に係わる全てのアルカリ乾電池(実施例16〜48)において、落下試験後の常温保存で漏液の発生は見られなかった。これに対して、従来のシール剤層を用いたアルカリ乾電池(比較例5〜10)では、遊離電解液の増大とともに漏液発生が顕著となった。
なお、遊離電解液の量をさらに増加させて0.28gとした場合(不表示)には、本発明におけるシール剤層を用いたアルカリ乾電池であっても、落下試験後の常温で6ヶ月保存後に漏液発生が見られた。
このことから、本発明におけるシール剤層を用いた場合には、正極ケース(単3形)内に、0.07〜0.23gの遊離電解液を収容することによって、耐衝撃性を維持しつつ、放電特性の向上したアルカリ乾電池を実現することができる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上記実施形態においては、電池パックの包装形態として、熱収縮性フィルムによるシュリンク包装を用いたが、ブリスターパックや紙製の包装箱を用いた場合でも、同様の効果を得ることができる。また、複数個の電池をシュリンク包装した包装体を単位包装体とし、この単位包装体を複数個並べてさらに第2の熱収縮性フィルム(外装用フィルム)で包装する方法、いわゆるダブルシュリンク包装とした場合にも、本発明を適用することは勿論可能である。
本発明におけるアルカリ乾電池は、電池の落下等による衝撃時の電池封口部の変形に対しても漏液の発生しない、優れた耐衝撃特性を有し、ポータブル機器などの電源に好適に用いられる。
本発明の実施形態における単3形アルカリ乾電池の構成を模式的に示した図で、(a)は半断面図、(b)は電池封口部の拡大断面図である。 本発明の実施形態における電池パックの構成を示した図で、(a)は8個のアルカリ乾電池がシュリンク包装された電池パック、(b)12個のアルカリ乾電池がシュリンク包装された電池パックの構成図である。 (a)、(b)は、本発明の実施形態における剪断引張り強度の測定方法を示した図である。 本発明の実施形態における電池パックの落下試験の方法を示した図である。 本発明の実施例におけるシール剤層の引張り歪に対する剪断引張り強度を示したグラフである。
符号の説明
1 正極ケース
2 正極合剤
3 ゲル状負極
4 セパレータ
5 封口体
6 負極集電体
7 端子板
8 外装ラベル
9 アルカリ乾電池
10 シール剤層
11 電池パック
12 第1のシート(ニッケルめっき鋼板シート)
13 第2のシート(ナイロンシート)
14 マイナス(封口部)側
15 ガイド
16 斜面

Claims (12)

  1. 正極ケースの開口部が、絶縁性の封口体を介して負極端子となる端子板によって密閉されてなるアルカリ乾電池であって、
    前記正極ケースと前記封口体との間にポリアミド樹脂を主成分とする材料からなるシール剤層が設けられており、
    前記シール剤層は、引張り歪み5mmにおける引張り強度が0.02N/mm以上の材料からなる、アルカリ乾電池。
  2. 前記ポリアミド樹脂は、アミン価が50〜200の範囲にある、請求項に記載のアルカリ乾電池。
  3. 前記ポリアミド樹脂は、アミン価が75〜147の範囲にある、請求項に記載のアルカリ乾電池。
  4. 前記ポリアミド樹脂は、ブロンアスファルトを含有している、請求項に記載のアルカリ乾電池。
  5. 前記ブロンアスファルトの前記ポリアミド樹脂に対する重量比が3/7以下である、請求項に記載のアルカリ乾電池。
  6. 前記シール剤層の引張り強度は、第1のシート上に、前記シール剤層の材料6mg(溶剤を含まない重量)を直径10mmの円内に塗布し、その上に第2のシートを貼り合わせて測定される、請求項1に記載のアルカリ乾電池。
  7. 前記第1のシートは、前記正極ケースと同じ材料のシートからなる、請求項に記載のアルカリ乾電池。
  8. 前記シール剤層は、引張り歪み10mmにおける引張り強度が0.02N/mm以上の材料からなる、請求項1に記載のアルカリ乾電池。
  9. 前記正極ケース内に、正極、負極、及びセパレータのいずれにも含有されていないアルカリ電解液が遊離して存在している、請求項1に記載のアルカリ乾電池。
  10. 前記正極ケースは、単3形のアルカリ乾電池用のケースからなり、
    前記正極ケース内には、0.07〜0.23gのアルカリ電解液が遊離して存在している、請求項に記載のアルカリ乾電池。
  11. 請求項1〜1の何れかに記載のアルカリ乾電池が複数個、熱収縮性フィルムによってシュリンク包装されてなる、電池パック。
  12. 請求項1〜1の何れかに記載のアルカリ乾電池が複数個、ブリスターパックまたは紙製の包装箱によって収納されてなる、電池パック。
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