JP4711931B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
前記ロータリカバーは、ロータリ耕耘部の上方を覆う主カバーと、ロータリ耕耘部の後方を覆うリヤカバーとを備え、前記リヤカバーの下端側には圃場に接地して該圃場を整地する整地部が設けられている。
また、ロータリ耕耘機として、延長姿勢にして耕耘している最中に、土壌からの押圧力によって延長整地部が突き上げられて退避姿勢側に回動しても常に延長姿勢に復帰できるように、延長整地部を付勢手段によって退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向に常に付勢するようにしたものがある(特許文献1参照)。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、延長整地部を延長姿勢と退避姿勢とに切り換える際の操作力の低減を図った作業機を提供することを目的とする。
図6において、1はトラクタの後部に三点リンク機構等を介して昇降自在に装着される作業機として例示するロータリ耕耘機である。
このロータリ耕耘機1は、中央のギヤケースから左右にサポートアーム3を突設し、一方のサポートアーム3の左右方向外端側に伝動ケース4の上部を固定すると共に、他方のサポートアーム3の左右方向外端側にサイドフレームの上部を固定して門型に主構成された機枠5を有する。
また、機枠5の左右各サポートアーム3には下連結ブラケット9が設けられ、この下連結ブラケット9の前端側には、三点リンク機構のロワーリンクの後端側又は三点リンク機構の後端側に連結される連結枠の下部に取り付けられる下取付ピン10が設けられている。
なお、機枠5のギヤケースには、トラクタのPTO軸からドライブシャフトを介して動力が伝達されるPIC軸14が設けられ、このPIC軸14に伝達された動力は、ギヤケース内の動力伝達機構、サポートアーム3内の伝動軸、伝動ケース4内の動力伝達機構を経て爪軸11に伝達されて、該爪軸11が、例えば、矢示A方向に回転駆動されるように構成されている。
上部カバー16は、その左右方向の端部が、伝動ケース4とサイドフレームとに取付固定されている。
リヤカバー17は、上端側が上部カバー16の後端側(機枠5側)に、左右方向の軸心を有する枢軸19の軸心回りに回動自在に枢支されていて、上下揺動自在に支持されており、該リヤカバー17の背面の左右両側には、リヤカバー17の上部側から下部側にわたって補強部材20が設けられている。
なお、ロータリ耕耘機1には、リヤカバー17の下端側を下方側(接地方向)に付勢する弾下装置が設けられると共に、ゲージ輪や培土器,畝立器等を取り付けるための支持フレーム等が設けられる。
本実施の形態にあっては、図4に示すように、前記リヤカバー17は、主として耕耘部13から放てきされた土を受ける部分である主要部21と、この主要部21の下部側の左右両端側で且つ前記補強部材20の左右方向外方側に形成された切欠部を塞ぐ左右一対の閉鎖カバー22と、この左右各閉鎖カバー22に設けられた延長整地部23とから主構成されている。
このリヤカバー17の主要部21及び閉鎖カバー22の下端側正面、並びに延長整地部23の正面は、耕耘部13で耕耘された土壌を整地すべく接地し、本実施の形態では、主要部21下端側の接地部分と、閉鎖カバー22下端側の接地部分とから、リヤカバー17の主要部21の左右幅に相当する主整地部24が構成され、この主整地部24と前記延長整地部23とからリヤカバー17の整地部25が構成されている。
この延長整地部23は、延長姿勢Bにおいて、その左右方向内端側が閉鎖カバー22下部の左右方向外端側に突き合わせ状に接当しており、退避姿勢Cでは、閉鎖カバー22に重ね合わされるように位置している。
この操作レバー26はロータリ耕耘機1を上昇させることによりトラクタの運転席側から把持可能とされており、これによって、延長整地部23がトラクタの運転席から遠隔操作可能とされている。
また、操作レバー26は、アウター取付ブラケット31に接当することにより延長操作位置Eから退避操作位置Dへと揺動する方向の移動が規制されて、延長整地部23が退避姿勢Cに保持され、操作レバー26を延長操作位置Eにてトップマスト6に設けられた止め金具32に引っ掛けることにより、延長操作位置Eから退避操作位置Dへと揺動させる方向の移動が規制されて、延長整地部23が延長姿勢Bに保持されるように構成されている。
また、閉鎖カバー22の上部側は着脱金具35によって主要部21に着脱自在に取り付けられていて、該閉鎖カバー22はロータリ耕耘機1に農機具を取り付けるときに取り外される。
次に、前記延長整地部23の取付構造について詳細に説明する。
図1〜図5に示すように、閉鎖カバー22の背面の左右方向外方側には固定ブラケット36が固着されている。
この固定ブラケット36には支持壁36bの板面に直交する方向の軸心を有する回動支軸37が上下の支持壁36bにわたって設けられ、この回動支軸37を介して揺動ブラケット38が固定ブラケット36に該回動支軸37の軸心回りに回動自在に支持されている。
揺動ブラケット38は、板材を折曲してなり、固定ブラケット36の各支持壁36bの対向側に位置する上下一対のアーム部38aを有し、この上下アーム部38aは、固定ブラケット36の支持壁36bから左右方向外方に延出された後に延長整地部23へと延出するように屈曲形成されている。
揺動ブラケット38のアーム部38a間には、前記回動支軸37に軸心回りに回動自在に外嵌された回動軸39が設けられており、この回動軸39の軸心方向中間部には該回動軸39の軸心に直交する板面を有する板材からなる押動部材40が固着されている。
この押動部材40は、揺動ブラケット38の固定壁38bに接当する押圧部40aを有しており、該押動部材40が回動支軸37の軸心回りに回動操作されることにより、揺動ブラケット38を介して延長整地部23が押圧されて該延長整地部23が延長姿勢Bから退避姿勢Cに姿勢変更される。
この退避操作バネ41は、ねじりコイルバネからなり回動軸39に套嵌され、一端が押動部材40に掛止され、他端が固定ブラケット36の支持壁36bに掛止されている。
また、押動部材40には、前記操作ワイヤ27のインナーワイヤ28の一端側に設けられた連結部材42が押動部材40に設けられたピン46に枢支連結されている。
また、押動部材40の回動軸心方向他側面(下側面)には、インナーワイヤ28をガイドするワイヤガイド43が設けられ、このワイヤガイド43は、両端部分を除く大部分が回動支軸37の軸心を中心とする円弧状に形成されている。
図1,図3に示すように延長整地部23が延長姿勢Bとされている状態では、ワイヤガイド43は回動支軸37の左右方向内方側に位置しており、インナーワイヤ28の一端側は、ワイヤガイド43と主整地部24との間を通って回動支軸37(押動部材40の回動支点)と主整地部24との間で押動部材40に連結されており、この状態で操作レバー26が延長操作位置Eから退避操作位置Dへと揺動操作されると、退避操作バネ41の付勢力によって押動部材40が回動支軸37の軸心回りに回動し、これに伴って押圧部40aによって揺動ブラケット38が押圧されることにより、延長整地部23が退避姿勢Cへと姿勢変更操作される(揺動ブラケット38を介して延長整地部23が押動部材40によって押動されて退避姿勢Cへと姿勢変更操作される)。
なお、本実施の形態では、延長整地部23は着脱自在な閉鎖カバー22に設けられていることから、インナーワイヤ28は、アウターワイヤ29の一端とインナーワイヤ28の一端との間で分断されていると共に該分断部分は継手手段44によって着脱自在に連結されており、閉鎖カバー22を取り外す際には、前記継手手段44による連結部分で分断できるように構成されている。
この抑えバネ45は、引張りコイルバネからなり、一端側が押動部材40のバネ掛け部47に掛止され、他端側が延長整地部23に固定されたバネ掛け部材48に掛止されている。
この抑えバネ45の一端側は押圧部40aと回動支軸37との間に掛止されていて、延長整地部23を押動部材40側に(揺動ブラケット38の固定壁38bを押動部材40の押圧部40aに)押しつけるように該延長整地部23を付勢している。
なお、延長整地部23が延長姿勢Bにあるときにおいて、延長整地部23が土からの過大な荷重によって突き上げられた場合は、揺動ブラケット38の固定壁38bが押圧部40aから離反して抑えバネ45の付勢力に抗して延長整地部23が回動する。
これに対して本実施の形態では、延長整地部23が退避姿勢Cにある状態でインナーワイヤ28を引動操作することにより延長整地部23が退避姿勢Cから延長姿勢Bへと姿勢変更操作されるものであり、インナーワイヤ28の一端側は、延長整地部23が延長姿勢Bとされている状態で回動支軸37と主整地部24との間で押動部材40に連結され、インナーワイヤ28の操作力を解除することにより、延長整地部23が退避操作バネ41の付勢力により退避姿勢Cへと回動し、一方インナーワイヤ28はワイヤガイド53に巻き掛けられながら押動部材40の回動に伴って回動支軸37回りに移動するように構成されている。
なお、前記従来のものにおいて、本実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。
前記構成の実施形態では、ロータリ耕耘機1として、サイドドライブ式のロータリ耕耘機1を例示したが、センタドライブ式のロータリ耕耘機1等を採用してもよい。
24 主整地部
25 整地部
27 操作ワイヤ
28 インナーワイヤ
29 アウターワイヤ
37 回動支点(回動支軸)
40 押動部材
41 退避操作用付勢手段(退避操作バネ)
45 延長整地部抑え用付勢手段(抑えバネ)
B 延長姿勢
C 退避姿勢
Claims (2)
- 圃場を整地する整地部(25)が、主整地部(24)と、この主整地部(24)から左右方向外方に延出状とされた延長整地部(23)とを備えてなり、延長整地部(23)は主整地部(24)に対して回動自在とされていて回動させることにより延長姿勢(B)から主整地部(24)の背面側に位置する退避姿勢(C)へと姿勢変更可能とされ、主整地部(24)に設けた固定ブラケット(36)に回動自在に枢支されていて回動操作されることにより延長整地部(23)を延長姿勢(B)から退避姿勢(C)に姿勢変更させる押動部材(40)を備え、この押動部材(40)と前記固定ブラケット(36)との間に設けられていて延長整地部(23)を延長姿勢(B)から退避姿勢(C)側に回動させるように押動部材(40)を付勢する退避操作用付勢手段(41)と、押動部材(40)と延長整地部(23)とにわたって設けられていて延長姿勢(B)において延長整地部(23)を圃場に押しつける方向に付勢する延長整地部抑え用付勢手段(45)とを備えていることを特徴とする作業機。
- 押動部材(40)を遠隔操作するための操作ワイヤ(27)を備え、この操作ワイヤ(27)は、一端側が押動部材(40)側に連結されたインナーワイヤ(28)と、該インナーワイヤ(28)をガイドするアウターワイヤ(29)とから主構成され、延長整地部(23)が退避姿勢(C)にある状態でインナーワイヤ(28)を引動操作することにより押動部材(40)が回動すると共に延長整地部抑え用付勢手段(45)の付勢力によって延長整地部材(23)が押動部材(40)に追従して延長姿勢(B)へと回動するように構成され、前記操作ワイヤ(27)の押動部材(40)連結側は主整地部(24)に略沿って配設されており、インナーワイヤ(28)の一端側は、延長整地部(23)が延長姿勢とされている状態で押動部材(40)の回動支点(37)と主整地部(24)との間で押動部材(40)に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の作業機。
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