JP4711301B2 - 光接続器 - Google Patents
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Description
複数の光ファイバの先端部に設けられるプラスチック製の接続器本体と、前記複数の光ファイバに被せて前記接続器本体に取り付ける弾性材製のブーツとを有し、前記接続器本体は、光ファイバから取り出した各光ファイバの裸ファイバを位置決めするための調心手段、及び、前記複数の光ファイバに被せた前記ブーツを収容するための、後面から上面に亘って開口する凹所を有するとともに、前記凹所及びブーツの後面側からみた断面形状は、上面側が高さ方向内部より狭くなって、前記凹所に収容したブーツが上に抜けるのを拘束するように互いに係合することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光接続器において、前記凹所の深さは、前記ブーツの厚みとほぼ同じであり、
前記ブーツの上面と前記フェルールの上面とがほぼ面一になるか、前記ブーツが前記フェルールの上面から盛り上がらない程度であることを特徴とする。
また、光ファイバアレイに適用した場合には、同じくブーツを収容する凹所が後面から上面に亘って開口しているので、光ファイバにブーツを被せる構造としても、アレイ本体の厚みはあまり厚くならずに済む。したがって、光ファイバアレイにブーツを被せる構造を採用して、光ファイバの光ファイバアレイ後端近傍の保護を十分に図ることができる。
同図において、2は複数本の光ファイバ3を並べて樹脂被覆を施した光ファイバ(以下、光ファイバテープと言う場合がある)である。光ファイバ3は裸ファイバ3aに一次被覆を施したいわゆる光ファイバ素線である。光ファイバテープ2の被覆を4で示す。5はフェルール(接続器本体)である。このフェルール5はプラスチック成形品であり、光ファイバテープ2から取り出した各光ファイバ3の裸ファイバ3aを挿入する光ファイバ穴6、及び、光ファイバテープ2に被せたゴム等の弾性材製のブーツ7を収容するための、後面から上面に亘って開口する凹所8を有している。この凹所の後面開口の断面形状はブーツの断面形状とほぼ同じである。そして、前記凹所8の断面形状は図3にも示すように、ブーツ7を載置する底面と、この底面の両側から立ち上がるアール面により構成されていて、上面開口の両縁部が内向きに突出(突出部を9で示す)している形状である。すなわち、凹所8は突出部9により上面側が高さ方向内部より狭くなった断面形状(図3で上面での幅W1<内部の幅W2)とされている。また、図示例は上面側が高さ方向中間部より狭くなった断面形状でもある。この実施例の凹所8の深さはブーツ7の厚みとほぼ同じにしており、ブーツ7の上面とフェルール5の上面とがほぼ面一になるか、ブーツがフェルール5の上面から盛り上がらない程度にしている。また、同図にて紙面方向(接続方向)においてW1の幅は同じである。
なお、図示例の光コネクタ1のフェルール5は、凹所8と光ファイバ穴6との間に、光ファイバ3を貫通させる光ファイバ貫通穴10、及び、光ファイバ穴6へのガイド溝11aを形成した凹部11を備えている。裸ファイバ3aは光ファイバ穴6内で接着固定される。ガイド溝11aのある凹部11において、光ファイバ3は単に接着剤で固定するか、接着剤とともにガラス板で蓋をする形等で固定するとよい。
そして、この光コネクタ1では、凹所8が後面から上面に亘って開口しているので、
ブーツの外周全体(断面全体)を光ファイバテープ挿入穴に収容する従来構造と比べて、フェルール5の厚みを十分薄くすることができる。
凹所28側の突起28aとブーツ27側の溝27aとが係合することで、光ファイバテープ2に被せたブーツ27が簡単に上に外れる恐れはない。
凹所38側の溝38aとブーツ37側の突起37aとが係合することで、光ファイバテープ2のブーツ37部分が簡単に外れる恐れはない。
同図において、光ファイバテープ2は前記と同じである。45はアレイ本体(接続器本体)である。このアレイ本体45はプラスチック成形品であり、光ファイバテープ2から取り出した各光ファイバ3を整列位置決めする整列溝(調心手段)46、及び、光ファイバテープ2に被せたブーツ7を収容するための、後面から上面に亘って開口する凹所48を有している。凹所48及びブーツ7の部分は、図1〜図3の実施例と同様である。
前記整列溝46は、図6に示すように、コ字形の凹部49内に形成しており、この凹部49内の整列溝46に光ファイバ3を収容した後、接着剤を塗布し蓋50を被せることで、光ファイバ3を固定している。
この光ファイバアレイ41で整列保持された各光ファイバ3は、例えば、平面型光導波路(光デバイス)の光路に対向させる。
したがって、光ファイバアレイにブーツ7を被せる構造を採用して、光ファイバテープ2の光ファイバアレイ後端近傍(図5に矢印aで示す部分)の保護を十分に図ることができる。
なお、以上の各実施例では光ファイバとして多心の光ファイバテープに基づいて説明したが、扁平横長断面の光ファイバテープでなくとも本発明を実施することができる。
すなわち、光ファイバの端部から入出射する光を他の光ファイバや光素子と結合する機能を有するものを総称する用語として用いている。
光素子とは、例えばホトダイオード、発光ダイオード、レーザダイオードなどの半導体光デバイスなどである。
光接続器の接続端面からの入出射光をこれらの半導体光デバイスと光軸を合わせて接続する素子を光接続器ということができる。
したがって、光ファイバ方向と半導体光デバイスとの光軸方向が異なっていても、これらを整合する機能を有するものは本発明の光接続器である。
2 光ファイバテープ(光ファイバ)
3 光ファイバ素線(光ファイバ)
3a 裸ファイバ(光ファイバ)
4 被覆(光ファイバテープの被覆)
5、25、35 フェルール(光接続器本体)
6 光ファイバ穴(調心手段)
7、27、37 ブーツ
27a 溝
37a 突起
8、28、38 凹所
28a 突起
38a 溝
9 突起
10 光ファイバ貫通穴
11 ガイド溝を持つ凹部
11a ガイド溝
41 光ファイバアレイ(光接続器)
45 アレイ本体(光接続器本体)
46 整列溝(調心手段)
48 凹所
Claims (4)
- 複数の光ファイバの先端部に設けられる光接続器であって、
複数の光ファイバの先端部に設けられるプラスチック製の接続器本体と、前記複数の光ファイバに被せて前記接続器本体に取り付ける弾性材製のブーツとを有し、前記接続器本体は、光ファイバから取り出した各光ファイバの裸ファイバを位置決めするための調心手段、及び、前記複数の光ファイバに被せた前記ブーツを収容するための、後面から上面に亘って開口する凹所を有するとともに、前記凹所及びブーツの後面側からみた断面形状は、上面側が高さ方向内部より狭くなって、前記凹所に収容したブーツが上に抜けるのを拘束するように互いに係合することを特徴とする光接続器。 - 前記凹所及びブーツの後面側からみた断面形状は、上面側が高さ方向中間部より狭くなっていることを特徴とする請求項1記載の光接続器。
- 前記凹所及びブーツの後面側からみた断面形状は、高さ方向中間部が底面側より狭くなっていることを特徴とする請求項1記載の光接続器。
- 前記凹所の深さは、前記ブーツの厚みとほぼ同じであり、
前記ブーツの上面と前記フェルールの上面とがほぼ面一になるか、前記ブーツが前記フェルールの上面から盛り上がらない程度であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光接続器。
Priority Applications (1)
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JP2006012321A JP4711301B2 (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 光接続器 |
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JP2006012321A JP4711301B2 (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 光接続器 |
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JP2006012321A Active JP4711301B2 (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 光接続器 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08334653A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-17 | Nec Corp | 多心光ファイバコネクタ |
JPH1096834A (ja) * | 1996-09-24 | 1998-04-14 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 光コネクタのブーツ取付構造 |
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JP2005084357A (ja) * | 2003-09-09 | 2005-03-31 | Yazaki Corp | 複数心接続型光コネクタとその製造方法 |
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- 2006-01-20 JP JP2006012321A patent/JP4711301B2/ja active Active
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