JP4711270B1 - 洗濯用保護ネット - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来の洗濯用保護ネットNが有していた問題点を解決し、少なくとも長袖や襟を有するシャツ、ブラウス等に対する専用性が高く、洗濯物の保護機能が良く、使い勝手がよく、しかも洗濯効果に好影響を及ぼす洗濯用保護ネットNを提供すること。
【解決手段】 洗濯物Wを間に挟持し且つ巻き上げ可能な挟持ネットシート体1と該挟持ネットシート体1を収納する収納ネット体4が一体に構成されていて、挟持ネットシート体1がベース・ネットシート体2とその両サイドに取り付けられた左右2枚のカバー・ネットシート体3L、3Rとからなり、しかも2枚のカバー・ネットシート体3L、3Rをベース・ネットシート体2上に折り重ねた際、カバー・ネットシート体3L、3Rの上端に形成された傾斜部31同士が合成されて開放口32を形成する洗濯用保護ネットN。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯物が洗濯時に型くずれや損傷を受けないように保護するための洗濯用保護ネットに関し、詳しくは、洗濯用保護ネットに洗濯物をセットする際、迅速、確実にセットでき、しかも洗濯時に洗濯用保護ネット内でずれたり移動したりせず洗濯物を十分に保護し得る、特にワイシャツやブラウス等のような袖付きや襟付きのシャツ用に利便性を発揮する洗濯用保護ネットに関する。
洗濯物が洗濯機の回転液流によって受ける、こすれ、ねじれ、引っ張り等から生ずる損傷や型くずれを防止し、加えて浮遊クズの付着を防止するために洗濯用保護ネットが用いられている。
この洗濯用保護ネットには平面状のものや立体状のものが開発され使用されている。
平面状のものは開口部を有した袋体となっていて、ストッキングやシャツなどの比較的薄手の物を対象としているし、立体状のものは、ブラジャー等のように立体形状を有するものや毛布、厚手の衣類などのように嵩高なものを対象としている。
例えば、平面上のものでファスナーで開閉する開口部を有しているものとしては特許文献1がある。これは長方形状の袋体内に洗濯物を内部に用意された押さえ用のヒモ、ベルト等でセットして、2つ折りにして洗濯する構造の洗濯ネットである。
また、特許文献2に示されるように、パンツやシャツ等を、収納ネットの開口部近傍に端部を固定されたネット状のシート体で挟み込み、これをロール状に巻き上げていき、立体形状の収納ネットに収納して洗濯するタイプの洗濯用具等がある。
この特許文献2の洗濯用具には、2枚のネット状のシート体が上下に振り分け可能となっていてこの間に洗濯物を挟み込み、これをロール状に巻き上げて収納ネットに収納して洗濯をするタイプものや、シート体を縦方向に2つ折りしてその間に洗濯物を挟み込みこれを巻き上げ、収納ネットに収納するタイプのものなどがある。
そして、これらの洗濯物を挟み込むタイプの洗濯用保護ネットには、シャツの襟を押さえつけすぎないようにシート体に襟用の開口部を設けたものもある。
このように、いろいろなタイプの洗濯用保護ネットが提案されているが、これらの従来型洗濯用保護ネットは、シャツやパンツ、その他多くの種類の洗濯物に併用可能な汎用型のものが主流である。
しかし、対応可能な衣類の種類が増えれば増えるほど、専用性が薄れ問題も発生する。
例えば特許文献2に示される洗濯物を挟み込むタイプのものでは、ほとんどの洗濯物に対応可能である。
パンツ(ズボン)のように長方形状の比較的安定した形の洗濯物には、それなりの機能を発揮するものの、ワイシャツやブラウスのように袖や襟を有していて複雑形状で比較的薄手の不安定な洗濯物に対しては、十分な機能を発揮するとは言い難い。
具体的には、長袖のたたみ込みや、その固定、保護性に問題がある。
これに対して専用性を有するタイプのものとして、特許文献3に示すようにシャツ形状に形成されたシャツ専用の洗濯用保護ネットもある。
しかし、このような専用性を有すると思われるタイプの洗濯用保護ネットであっても、大きさやタイプが異なる洗濯物に対して汎用性をもたせるためには、どうしてもその寸法を大きくする必要がある。
寸法が合わない場合、シャツが当洗濯用保護ネット内で移動して安定せず、結果的に皺やこすれ等の防止機能が発揮されない問題がある。
また、洗濯物の形によってはシャツ形状の洗濯用保護ネットに形状があわない場合も生ずる。
以上のように、従来の洗濯用保護ネットは、特にワイシャツやブラウスのように袖や襟を有する複雑形状で不安定な洗濯物に対し、洗濯用保護ネットとしての十分な機能を発揮しているとは言い難い問題があり、専用性の高い機能的な洗濯用保護ネットが要望されているのである。
特開2006−166976号 特許第4149786号 特許第2696094号
本発明は以上のような諸事情を背景になされたものである。
すなわち本発明の目的は、ワイシャツやブラウスのように袖や襟を有する複雑形状で薄く不安定な洗濯物を、洗濯時の回転液流による擦れや捻れ、引っ張り等から保護して損傷や型くずれを防ぐ機能を有し、しかも使い勝手が良く、専用性の高い洗濯用保護ネットを提供するところにある。
上記課題を解決するため、洗濯物Wを挟持ネットシート体にセットしてこれを筒状に巻き上げ、更に収納ネット体に収納して洗濯する2段構えタイプの洗濯用保護ネットにおいて、挟持ネットシート体の構造に効果的な変化をつけて使用勝手を良くした袖付きシャツ専用の洗濯用保護ネットNを提供する本発明の完成に至った。
即ち、本発明は、()、ベース・ネットシート体2と、該ベース・ネットシート体2の両サイドの縦方向端部21に該両縦方向端部21を折り目22として、互いに内側に向かって折り重ね自在に対称的に取り付けられた左右のカバー・ネットシート体3L、3Rとで挟持ネットシート体1が形成され、ベース・ネットシート体2の上端部23には、外周面部42と一対の側面部41とで形成され開口部43を有する立体状の収納ネット体4が、開口部43の下辺部近傍をもって取り付けられていて、ベース・ネットシート体2上に左右のカバー・ネットシート体3L、3Rを折り重ねた状態でロール状に巻き上げた挟持ネットシート体1を、収納ネット体4にその開口部43を通して収納可能に構成されている洗濯用保護ネットNであって、前記左右のカバー・ネットシート体3L、3Rの上端が下方に向けて斜めに切り欠かれた傾斜部31を有していて、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rが、ベース・ネットシート体2上に互いに内側に向かって折り重ねられた際、それぞれの傾斜部31の合成により開放口32が形成され、且つ、カバー・ネットシート体3L、3Rの幅が、ベース・ネットシート体2の幅以下で、しかも、カバー・ネットシート体3L、3Rをベース・ネットシート体2上に折り重ねた際、少なくとも左右のカバー・ネットシート体3L、3R同士が重なりあう範囲に形成されている洗濯用保護ネットNに存する。
即ち、本発明は、()、前記傾斜部31が下方に湾曲した曲線状に、又は下方に向かって折れ線状に形成されている上記()記載の洗濯用保護ネットNに存する。
即ち、本発明は、()、前記ベース・ネットシート体2と左右のカバー・ネットシート体3L、3Rが一体で形成されていて、ベース・ネットシート体2と左右のカバー・ネットシート体3L、3Rの境界とすべき箇所に、カバー・ネットシート体3L、3Rがベース・ネットシート体2に折り重なる方向に折り目22が付型されている上記(1)記載の洗濯用保護ネットNに存する。
即ち、本発明は、()、境界とすべき箇所に適宜の間隔をもって2本の折り目22を付型することにより、マチ部33を形成した上記()記載の洗濯用保護ネットNに存する。
即ち、本発明は、()、2枚のカバー・ネットシート体3L、3R同士を接結するための接結部材34を有している上記(1)記載の洗濯用保護ネットNに存する。
即ち、本発明は、()、ベース・ネットシート体2の下端に、カバー・ネットシート体3L、3Rより突出した延端部23が形成されている上記(1)記載の洗濯用保護ネットNに存する。
即ち、本発明は、()、挟持ネットシート体1が、ロール状に巻き上げられた後、平面状に復元可能な剛性を有している上記(1)記載の洗濯用保護ネットNに存する。
なお、本発明の目的に沿ったものであれば上記(1)〜()を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
本発明の洗濯用保護ネットNは、挟持ネットシート体1におけるベース・ネットシート体2の両サイドにカバー・ネットシート体3L、3Rが取り付けられているので、洗濯物Wをベース・ネットシート体2に載置した後、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rで均等に押さえつけることができ、押さえ用のベルトの必要もなく洗濯物Wは挟持ネットシート体1内で確実に安定した状態に保たれ、挟持ネットシート体1をロール状に巻き上げる際や洗濯中に、挟持ネットシート体1内で洗濯物Wがずれたり移動したりしない。
そして、ロール状に巻き上げた挟持ネットシート体1は、そのまま、収納ネット体4内に収納して洗濯できるので、押さえ用ベルト等で結束する必要がなく、面倒がなく便利である。
そして、カバー・ネットシート体3L、3Rの上端が下方に向けて斜めに切り欠かれた斜傾部を有しているので左右のカバー・ネットシート体3L、3Rをベース・ネットシート体2上に折り重ねた場合、それぞれのカバー・ネットシート体3L、3Rの傾斜部31の合成により開放口32が形成され、この開放口32に洗濯物Wの襟部W2を位置させれば、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rによる押圧を回避できる。
そして、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rの上方に設けられた傾斜部31を、その傾斜部31を下方に湾曲した曲線状に、或いは下方に向かって折れ線状に形成することにより開放口32の大きさ、形を変えることができ、目的の洗濯物Wの襟の形状に見合った洗濯用保護ネットNを提供することができる。
そして、ベース・ネットシート体2と2枚のカバー・ネットシート体3L、3Rが1枚物として一体に形成されている場合には、ベース・ネットシート体2とカバー・ネットシート体3L、3Rを縫製する必要がなく、最適な箇所に折り目22を付けて、この折り目22を境としてベース・ネットシート体2とカバー・ネットシート体3L、3Rに区分けでき、容易に左右のカバー・ネットシート体3L、3Rを内側に折り重ねることができる挟持ネットシート体1を得ることができる。
そして、ベース・ネットシート体2と2枚のカバー・ネットシート体3L、3Rを1枚物で一体に形成し、ベース・ネットシート体2とカバー・ネットシート体3L、3Rの境目に、適宜の間隔をもった2本の折り目22を付けた場合には、その間隔がマチ部となって厚手の洗濯物Wをセットする際に都合が良い。また、この1枚物に2本の折り目22を付けて形成するマチ部は、挟持ネットシート体1を巻き上げる際にも適宜つぶれて巻き上げの障害にならない利点がある。
そして、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rをベース・ネットシート体2上に折り重ねた際、適宜の重なり部分を有する場合には、これを巻き上げる際や洗濯時に確実に洗濯物Wを固定、被覆でき問題が発生しない。
そして、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rが、これをベース・ネットシート体2上に折り重ねた際、重なり部分が生じない幅に形成されている場合には、挟持ネットシート体1全体を薄くすることができ、巻き上げやすくなるなど、扱いに便利な利点がある。
また、カバー・ネットシート体3L、3Rの面積が小さくなり、その分、材料コストを下げることできる。
そして、2枚のカバー・ネットシート体3L、3R同士を接結するための接結部材を有している場合には、挟持ネットシート体1を巻き上げる際や洗濯時にカバー・ネットシート体3L、3Rがばらけることがなく、作業性も保護機能性も良くなる。
そして、ベース・ネットシート体2の下端に、カバー・ネットシート体3L、3Rより突出した延端部23が形成されている場合には、この延端部23をカバー・ネットシート体3L、3R上に折り曲げることにより、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rがその下端部をしっかりと押さえられ、ロール状に巻き上げることが容易になる他、巻き上げて収納ネット体4に納めて後洗濯する際、延端部23があたかも中空ロール芯となり、洗濯液の流路が確保され汚れが落ちやすくなる効果が得られる。
そして、挟持ネットシート体1が平面状に復元可能な剛性を有している場合には、ロール状に巻き上げられた後、洗濯時に挟持ネットシート体1全体が収納ネット体4の中で適度に緩み、その間を洗濯液が流回して汚れ落ち効果があがる利点がある。
また、洗濯物Wを載置する際、その剛性により挟持ネットシート体1を拡げやすくなり作業が容易になる利点がある。
図1は、ベース・ネットシート体とカバー・ネットシート体とからなる挟持ネットシート体と、収納ネット体とで構成される洗濯用保護ネットの実態模式図である。 図2は、本洗濯用保護ネットにおけるベース・ネットシート体上へのカバー・ネットシート体の折り重ね状態を示す実態模式図である。 図3は、傾斜部が下方に湾曲した洗濯用保護ネットの実態模式図である。 図4は、傾斜部が下方に向かって折れ線状に形成された洗濯用保護ネットの実態模式図である。 図5は、本洗濯用保護ネットの収納ネット体に係る断面模式図である。 図6は、挟持ネットシート体の下方から見た断面模式図である。 図7は、第1の実施の形態における洗濯用保護ネットに洗濯物Wをセットする際の流れを示す実態模式図である。 図8は、挟持ネットシート体に洗濯物をセットし、これを上方に巻き上げている実態模式図である。 図9は、挟持ネットシート体を巻き上げて収納ネット体内に収納した状態の部分実体模式図である。 図10は、2枚のカバー・ネットシート体を布製リボンの接結部材で接結した実態模式図である。 図11は、カバー・ネットシート体の幅が略ベース・ネットシート体の幅に形成された第1の実施の形態における洗濯用保護ネットの実体模式図である。 図12は、第2の実施の形態に示す、カバー・ネットシート体の幅がベース・ネットシート体の幅の2分の1以下の洗濯用保護ネットの実態模式図である。 図13は、第3の実施の形態に示す、ベース・ネットシート体とカバー・ネットシート体が一体に形成されている洗濯用保護ネットの実態模式図である。 図14は、マチ部を有する第3の実施の形態における洗濯用保護ネットの実態模式図である。 図15は、マチ部を有する第3の実施の形態におけるカバー・ネットシート体を折り返した実態模式図である。 図16は、ベース・ネットシート体の下方に延端部を有する第4の実施の形態における洗濯用保護ネットNの実態模式図である。 図17は、折り重ねたカバー・ネットシート体の下端を延端部で押さえた状態の実態模式図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す実体模式図である。
本実施の形態における洗濯用保護ネットNは、挟持ネットシート体1と収納ネット体4とで構成される。
挟持ネットシート体1は、略長方形状のベース・ネットシート体2と、その両サイドに取り付けられた左右2枚のカバー・ネットシート体3L、3Rとで形成される。
本実施の形態では、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rの幅はそれぞれ、ベース・ネットシート体2の幅に比べて、適宜小さめに形成されている。
よって、図2に示すように、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rを順次、折り重ねた際(矢印Y1、Y2)、左右2枚のカバー・ネットシート体3L、3Rは一部、重なり合う部分を有することとなる。
そして、図2において、2枚のカバー・ネットシート体3L、3Rは、それぞれの上端が下方に向けて斜めに切り欠かれた傾斜部31を有していて、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rをベース・ネットシート体2上に順次折り重ねた場合(矢印Y1、Y2)、それぞれのカバー・ネットシート体3L、3Rの傾斜部31の合成により開放口32が形成される。
本実施の形態では傾斜部31は直線状となっているが、図3に示すように下方に湾曲した曲線状であったり、図4に示すように下方に向かって折れ線状に形成されることが可能である。
傾斜部31として直線状、曲線状、折れ線状のいずれを選択するかで開放口32の形状を決定できる。
そして、図5の断面模式図に示すようにベース・ネットシート体2の上端部23は、収納ネット体4の開口部43の下辺部44に縫製により取り付けられている。本実施の形態では取り付けは縫製で行われているがタッチファスナーやスナップ等で脱着自在とすることも当然可能である。
開口部43の下辺部44、上辺部45にはファスナー46が取り付けられていて、巻き上げられた挟持ネットシート体1が収納ネット体4に収納された後、閉じられる。
次に、ベース・ネットシート体2と左右のカバー・ネットシート体3L、3Rは、図6の断面模式図に示すように、それぞれの縦方向端部21を重ね合わせて縫製される。
また、周縁は、縁取り布12(バイアステープ等)によって縁取りされる。
本実施の形態においては縁取り布12には、薄手で通水性のあるトリコット編地を採用している。
トリコット編地とは経編機の1種であるトリコット機で編成される編地である。
本実施の形態では収納ネット体4の素材にもトリコット編地を採用している。
次に、本実施の形態における洗濯用保護ネットNの使用例を図面にもとづき説明する。
図7の実体模式図に、その流れ(A、B、C)を示すように、2枚のカバー・ネットシート体3L、3Rを観音開き状にそれぞれ開いてシャツの襟部W2を収納ネット体4側にしてベース・ネットシート体2上にセットする(A)。
その後、左のカバー・ネットシート体3Lを袖W1とともに折り重ね(B)、次に右側のカバー・ネットシート体3Rを袖W1とともに折り重ねる。
この時、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rのそれぞれの傾斜部31の合成により開放口32が形成され、この開放口32に襟部W2が位置することとなり、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rによる襟部W2への押圧を回避できる(C)。
そして、図8に示すように、この状態の挟持シート体を図でいう下方から上方に巻き上げ、収納ネット体4に収納する。
収納ネット体4に収納した状態を図9の部分実態模式図で示す。
また、本使用例では、右側のカバー・ネットシート体3R上の袖W1は左側のカバー・ネットシート体3と右側のカバー・ネットシート体3Rとの間に位置するようにセットしたが、両袖W1ともカバー・ネットシート体3L、3Rの下側にたたみ込んでセットすることも当然可能である。
本実施の形態における挟持ネットシート体1は、ナイロン糸やポリエステル糸等の熱可塑性合成繊維糸を用いて編成されたラッシェルネット地を採用している。
このラッシェルネット地は、加工する際に樹脂加工や熱セット等により適宜な剛性が付与されているので、回転する洗濯液中においてはその剛性による復元力により、時計のゼンマイが緩むごとく適宜緩んで、その間に洗濯液流が入りやすくなり、より洗濯効果をあげることができる。
本実施の形態における洗濯用保護ネットNにおいては、図10に示すようにカバー・ネットシート体3L、3R同士を接結する接結部材34を取り付けることも可能である。
本例では、接結部材34として布製リボンを使用している。
布製リボンは薄手で柔らかく、その存在が挟持シート体1の巻き上げの際の障害にならない利点がある。また接結部材34としては、カバー・ネットシート体3L、3R同士を接結するタッチファスナー(図省略)を採用することも可能である。
本第1の実施の形態では、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rの幅をそれぞれ、ベース・ネットシート体2の幅に比べて小さめに形成しているが、類例として、図11に示すように左右のカバー・ネットシート体3L、3Rの幅をベース・ネットシート体2の幅と略同一にすることも当然可能である。
この類例のタイプによれば、洗濯物Wをより確実に挟持ネットシート体1内に保持することができ、厚物シャツなどにも有効な利点がある。
(第2の実施の形態)
図12に、第2の実施の形態における洗濯用保護ネットNの実体模式図を示す。本実施の形態では、ベース・ネットシート体2の両サイドに取り付けられる2枚のカバー・ネットシート体3L、3Rの幅が、ベース・ネットシート体2の幅に比較して2分の1以下に形成されている。
他の構成要素は、第1の実施の形態の洗濯用保護ネットNと同様である。
カバー・ネットシート体3L、3Rの幅については、略2分の1の幅か、或いはそれより小さめの幅かの選択が可能である。
いずれも第1の実施の形態の挟持ネットシート体1に比べてカバー・ネットシート体3L、3R同士が重なり合うことが無いので全体的に薄くなりかさばらない利点がある。
本実施の形態における洗濯用保護ネットNの使用例については、第1の実施の形態とほぼ変わらない。接結部材34を取り付けることも可能である。
(第3の実施の形態)
図13に示すように第3の実施の形態においては、ベース・ネットシート体2とカバー・ネットシート体3L、3Rが一体に形成されている。
つまり1枚の連続した布帛で挟持ネットシート体1全体が形成されている。
そしてベース・ネットシート体2部分とカバー・ネットシート体3L、3R部分との境界とすべき箇所に、カバー・ネットシート体3L、3Rがベース・ネットシート体2に折り重なる方向に折り目22が付型されている。
本実施の形態によれば、ベース・ネットシート体2とカバー・ネットシート体3L、3Rを縫製する必要がなく、折り目22を付型するのみで、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rを内側に容易に折り重ねることができる。
また、図14に示すように、境界とすべき箇所に適宜の間隔をもって2本の折り目22、22を付型することにより、マチ部33を形成することもできる。このマチ部の形成により厚手の洗濯物Wをセットする際にカバー・ネットシート体3L、3Rの折り返しが容易になる。
図15にカバー・ネットシート体3L、3Rを折り返した実態模式図を示す。
通常、マチ部を形成して3次元状になると巻き上げが困難になるが、本例のマチ部33は縫製によらないで折り目22、22を付型しただけであるので、押圧力がかかれば、適宜つぶれて問題がない。
第3の実施の形態のその他の点については第1、第2の実施の形態と変わらない。
(第4の実施の形態)
図16に、第4の実施の形態における洗濯用保護ネットNの実体模式図を示す。
本実施の形態では、ベース・ネットシート体2の下端部24に下方に延びた延端部23が設けられている。本実施の形態では、延端部23はベース・ネットシート体2と一体に形成されているとともに、例えば合成樹脂を含浸させてカバー・ネットシート体3L、3R等の他の部材より適度な剛性を付与してある。
延端部23についてはベース・ネットシート体2とは別体のものを縫製等により後付けすることも可能である。
図17に、延端部23を有する洗濯用保護ネットNについて、その使用例を示す。
ベース・ネットシート体2上に洗濯物Wをセットする。その後、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rを順次折り重ねる。
次に延端部23をカバー・ネットシート体3L、3R上に折り重ね(矢印3)、カバー・ネットシート体3L、3Rの下端部を押さえた状態で上方にロール状に巻き上げて行く。
ここで、本実施の形態においては、延端部23に剛性を付与してあるので巻き上げる際、中空パイプ状となって、あたかもロール芯の機能を発揮し巻き上げるのに便利である。
そして、洗濯液内においては、延端部23の剛性による適度な復元力が発揮され、中空パイプ状となって洗濯液の流路が確保される効果がある。
延端部23の復元力効果については、延端部23と一体のベース・ネットシート体2の素材にラッシェルネット地を採用しているので、特段の合成樹脂による剛性付与を行わない場合でも、ベース・ネットシート体2用のラッシェルネット地を加工する際の樹脂加工や熱セット等により適宜な剛性を付与されていて程度の差はあるものの前記ロール芯のような機能を発揮する。
必要に応じて延端部23を、ベース・ネットシート体2とは別体のものを取り付け、より強い剛性を付与することができる。
ここで、前記ラッシェルネット地とは経編機の1種であるラッシェル機により製造されるネット編地である。延端部23は、第1、第2、第3のいずれの実施の形態においても形成可能である。
以上、本発明をその実施の形態を例に説明したが、本発明は要旨の変更のない限り、実施の形態のみに限定されるものではなく多様な変形例が可能である。
例えばベース・ネットシート体2の下端部24の延端部23は、合成樹脂を含浸させて適度な剛性を付与したもので示したが、必ずしも剛性を付与しなくてもよいことは云うまでもない。
例えば、開放口32を形成するカバー・ネットシート体3L、3Rの上端部の傾斜部31は、曲線と折れ線の組み合わせであっても良いし、左右のカバー・ネットシート体3L、3Rの幅が異なっていても構わない。
また、延端部23の形状、寸法の変形等も当然可能である。
更に接結部材は、布製リボンに限らずカバー・ネットシート体3L、3R同士の内側にタッチファスナーが取り付けられるタイプのものであって良い。
また、挟持ネットシート体1の素材はラッシェルネット地に限らず不織布や織物であっても良いし、トリコットネット地であっても良い。
そして、本洗濯用保護ネットNは無地のものであっても柄がプリントされていたり、色付けされたものであっても当然良い。
本発明の洗濯用保護ネットは、ベース・ネットシート体と左右のカバー・ネットシート体を備え、洗濯物Wをベース・ネットシート体に載置した後、左右のカバー・ネットシート体で容易に均等に押さえつけることができると言う従来の洗濯用保護ネットにない機能を有しているので洗濯用保護ネットの分野以外に、旅行用の収納具や家庭における衣料の整理具等としても利用可能である。
更には、シャツやブラウス等を本洗濯用保護ネットに納めて、そのまま販売したりプレゼントとするなど包装用としても利用できる。
N…洗濯用保護ネット
W…洗濯物
W1…袖部
W2…襟部
Y1…左側カバー・ネットシート体を折り返す方向
Y2…右側カバー・ネットシート体を折り返す方向
Y3…延端部を折り返す方向
1…挟持ネットシート体
12…縁取り布
2…ベース・ネットシート体
21…縦方向端部
22…折り目
23…延端部
24…ベース・ネットシート体の下端部(下端部)
3L…左側のカバー・ネットシート体
3R…右側のカバー・ネットシート体
31…傾斜部
32…開放口
33…マチ部
34…接結部材
4…収納ネット体
41…側面部
42…外周面部
43…開口部
44…開口部の下辺部
45…開口部の上辺部
46…開口部のファスナー

Claims (7)

  1. ベース・ネットシート体と、該ベース・ネットシート体の両サイドの縦方向端部に、該両縦方向端部を折り目として、互いに内側に向かって折り重ね自在に対称的に取り付けられた左右のカバー・ネットシート体とで挟持ネットシート体が形成され、ベース・ネットシート体の上端部には、外周面部と一対の側面部とで形成され開口部を有する立体状の収納ネット体が、開口部の下辺部近傍をもって取り付けられていて、ベース・ネットシート体上に左右のカバー・ネットシート体を折り重ねた状態でロール状に巻き上げた挟持ネットシート体を、収納ネット体にその開口部を通して収納可能に構成されている洗濯用保護ネットであって、
    前記左右のカバー・ネットシート体の上端が下方に向けて斜めに切り欠かれた傾斜部を有していて、左右のカバー・ネットシート体が、ベース・ネットシート体上に互いに内側に向かって折り重ねられた際、それぞれの傾斜部の合成により開放口が形成され、
    且つ、カバー・ネットシート体の幅が、ベース・ネットシート体の幅以下で、しかも、カバー・ネットシート体をベース・ネットシート体上に折り重ねた際、少なくとも左右のカバー・ネットシート体同士が重なりあう範囲に形成されていることを特徴とする洗濯用保護ネット。
  2. 前記傾斜部が下方に湾曲した曲線状に形成されていることを特徴とする、請求項記載の洗濯用保護ネット。
  3. 前記ベース・ネットシート体と左右のカバー・ネットシート体が一体で形成されていて、ベース・ネットシート体と左右のカバー・ネットシート体の境界とすべき箇所に、カバー・ネットシート体がベース・ネットシート体に折り重なる方向に折り目が付型されていることを特徴とする、請求項1記載の洗濯用保護ネット。
  4. 境界とすべき箇所に適宜の間隔をもって2本の折り目を付型することにより、マチ部を形成したことを特徴とする、請求項記載の洗濯用保護ネット。
  5. ベース・ネットシート体と、ベース・ネットシート体上に折り重ねた左右2枚のカバー・ネットシート体の内、上側に位置するカバー・ネットシート体とを接結するための接結部材を有していることを特徴とする、請求項1記載の洗濯用保護ネット。
  6. ベース・ネットシート体の下端に、カバー・ネットシート体より突出した延端部が形成されていることを特徴とする、請求項1記載の洗濯用保護ネット。
  7. 挟持ネットシート体が、ロール状に巻き上げられた後、平面状に復元可能な剛性を有していることを特徴とする、請求項1記載の洗濯用保護ネット。
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