JP4549431B1 - 洗濯用保護ネット - Google Patents

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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、従来の洗濯用保護ネットNが有していた問題点を解決し、少なくともパンツ等に対する専用性が高く、使い勝手がよく、洗濯物の保護機能が良く、しかも洗濯効果に好影響を及ぼす洗濯用保護ネットNを提供すること。
【解決手段】 洗濯物を間に挟持し且つ巻き込み可能な挟持ネットシート体1と、該挟持ネットシート体1を収納可能であり且つそれと一体となった収納ネット体4とよりなる洗濯用保護ネットNであって、挟持ネットシート体1が、間に洗濯物を挟持する際の洗濯物の方向性を示す形を備えている洗濯用保護ネット。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯物が洗濯時に型くずれや損傷を受けないように保護するための洗濯用保護ネットに関し、詳しくは、洗濯用保護ネットに洗濯物をセットする際、迅速にしかも確実にセットできる、主にパンツ(ズボン)用に供される洗濯用保護ネットに関する。
洗濯をする際、洗濯機の液流により洗濯物が受ける、こすれ、ねじれ、引っ張り等による損傷や型くずれを防止し、加えて浮遊クズの付着を防止するために洗濯用保護ネットが用いられている。
この洗濯用保護ネットには平面状のものや立体状のものが開発され使用されている。
平面状のものは開口部を有した袋体となっていて、ストッキングやシャツなどの比較的薄手の物を対象とする。
これに対し立体状のものは、ブラジャー等のように立体形状を有するものや毛布、厚手の衣類などの大物を対象として用いられている。
これらの洗濯用保護ネットには、その基本形に付随した機能として、洗濯用保護ネット内に洗濯物を固定するための手段や、洗濯後そのまま物干し竿に掛けて乾燥できるようにした手段等が講じられたものがある。
更には特許文献1に見られるように洗濯用保護ネット自体がシャツ状に袖付きの形状となっていてシャツの洗濯に利便性を発揮しているものなどもある。
これらの一つの手段として、特許文献2に示される洗濯用具がある。
その内容を明細書に用いられている用語で説明すれば、パンツやシャツ等を、収納ネットの開口部近傍に端部を固定されたネット状のシート体で挟み込み、これを丸めた状態で収納ネットに収納して後、洗濯する洗濯用具である。
この洗濯用具は、主にシャツやパンツ(ズボン)などの長尺物に使用されるもので、特にシャツ用に利便性が図られている。
例えば、襟用に開口部が設けられていたり、2枚のネット状のシート体が上下に振り分け可能となっていてシャツを挟み込むようにセットした後、袖をネット状のシート体の上に折り込んで円筒状に巻き上げ、収納ネットに収納するものである。
ところが、上記洗濯用具は少なくともシャツやパンツ等の洗濯に併用できるものであり、それなりに利便性を有するが、その利便性については対応対象が増えるほど低下することは免れない。
例えばシャツ用に構成された上記洗濯用具では、これをパンツ用に使用する場合は、セットした後、2枚のネット状のシート体が分離しているので、これを丸める際や洗濯中にパンツが横ズレしてしまい、折れ目の保護にその機能を果たさない問題が生ずる。
本明細書においてパンツ用として記載されている内容についても収納ネット開口部に取り付けられたネット状のシート体にパンツをセットした後、ネット状のシート体を縦方向に二つ折りにしてパンツを挟み込み、これを丸めて収納ネットに収納するとしているが、セットする際のパンツの方向、つまりパンツの裾を巻き始めにおくのか、巻き終わりに置くのか等についての使用者に対する確実な指示機能が見あたらない。
このセットするパンツの方向の重要度については具体的には後述するが、洗濯効果や使い勝手において無視できない影響があるのである。
一例をあげれば、パンツのベルト側から巻き始める場合には、ベルト側は厚手で凹凸があり極めて巻きにくく結果的に均一に巻き上げきれない等の問題がある。
加えてこの洗濯用具をシャツに用いるにはシャツを無理に折り込む必要が生じ、シャツの形態保護性に問題が残る。
以上のように、従来の洗濯用保護ネットにおいては、未だ不便な点が多々存在する。
そして、高級衣料商品と洗濯用保護ネットをペアで発売する傾向が見られるような昨今においては、使用者の立場からすれば、洗濯用保護ネットを用いなければならないレベルの繊細で高級な洗濯対象物に関しては、パンツであればパンツ専用の、或いはシャツであればシャツ専用の洗濯用保護ネットが要望されているのである。
特許第2696094号 特許第4149786号
本発明は以上のような諸事情を背景になされたものである。
すなわち本発明の目的は、従来のような洗濯用保護ネットが有する専用性の観点からの問題点や使い勝手に関する問題点を解決し、保護機能を十分に有し、しかも使い勝手の良い、主にパンツ用に用いられる洗濯用保護ネットNを提供するところにある。
上記課題を解決するため、洗濯物を挟持ネットシート体1にセットしてこれを筒状に巻き上げ、更に収納ネット体4に収納して洗濯する2段構えタイプの洗濯用保護ネットNにおいて、挟持ネットシート体1の形状に効果的な変化をつけて使用勝手を良くした専用性のある洗濯用保護ネットNを提供する本発明の完成に至った。
即ち、本発明は、(1)、パンツを間に挟持し且つ巻き込み可能な挟持ネットシート体と、該挟持ネットシート体を収納可能であり且つそれと一体となった収納ネット体とよりなる洗濯用保護ネットにおいて、挟持ネットシート体が、間にパンツを挟持する際のパンツの方向性を示す形を備えるものであって、前記挟持ネットシート体は、下端部の一角が斜め方向に切り欠かれた傾斜部を、前記パンツの方向性を示す形として有する略長方形状のベース・ネットシート体と、該ベース・ネットシート体の長手方向長辺部に、該長手方向長辺部を折り目として折り重ね自在に対称的に取り付けられた、下端部の一角が斜め方向に切り欠かれた傾斜部を有し、ベース・ネットシート体と略同寸同形の長方形状のカバー・ネットシート体とから形成され、前記ベース・ネットシート体の上端部には、外周面部と一対の側面部とで形成され開口部を有する立体状の収納ネット体が、該開口部の下辺部近傍をもって取り付けられていて、該収納ネット体に対して、ベース・ネットシート体にカバー・ネットシート体を折り重ねた状態の挟持ネットシート体をロール状に巻き上げて、前記開口部を通して収納可能にした洗濯用保護ネットに存する。
即ち、本発明は、()、ベース・ネットシート体の下端部に、ベース・ネットシート体に折り重ね自在に延出部が設けられている上記(1)記載の洗濯用保護ネットに存する。
即ち、本発明は、()、ベース・ネットシート体と延出部が一体の素材である上記()記載の洗濯用保護ネットに存する。
即ち、本発明は、()、ロール状に巻き上げた延出部が、平面状に復元可能な剛性を有している上記()記載の洗濯用保護ネットに存する。
に存する。
即ち、本発明は、()、ベース・ネットシート体とカバー・ネットシート体の周縁部近傍に、ベース・ネットシート体とカバー・ネットシート体とを接結可能な接結部材が設けられている上記(1)または()記載の洗濯用保護ネットに存する。
なお、本発明の目的に沿ったものであれば上記(1)から()を適宜組みあわせた構成も採用可能である。
本発明の洗濯用保護ネットNは、挟持ネットシート体1のベース・ネットシート体2、または、そしてカバー・ネットシート体3の下端部25の一角が斜め方向に切り欠かれた傾斜部11を有しているので、パンツをベース・ネットシート体2上にセットする際、方向性が容易に認識できる。
すなわち傾斜部11のある方に間違いなくパンツの裾部P1を向けてセットでき、使用者にセット方向に関する無駄な判断を求めることなく、使い勝手が格段に向上し、且つ、確実な洗濯効果を得ることができる。
傾斜部11の存在により確実にパンツの裾部P1をベース・ネットシート体2の下端部24に向けてセットし、カバー・ネットシート体3を折り重ねてロール状に巻き上げる場合には、裾部P1がベルト部P2に比べて薄手、軽量で嵩張らず、また凹凸も少ないので均一なロール状に巻き上げることができる。
このことは洗濯中にロールが均一に緩みやすくなることとなり、洗濯液流も通過しやすく洗濯効果が大きい。
そして、ベース・ネットシート体2には、該ベース・ネットシート体2の長手方向長辺部22に、該長手方向長辺部22を折り目としてカバー・ネットシート体3が折り重ね自在に取り付けられているので、ベース・ネットシート体2上にパンツをセットする際、パンツの前側の折り目部分、つまり前線部P3を長手方向長辺部22の折り目にあてがい、その後、カバー・ネットシート体3を折り重ねれば、一層、セット精度が向上し、挟持ネットシート体1による挟持力が発揮されて、洗濯の際にパンツが挟持ネットシート体1からずれるような現象が回避される。
そして、収納ネット体4にはベース・ネットシート体2の上端部23のみが固定され、カバー・ネットシート体3の上端部26は固定されることなく跳ね上げることができるので、ベース・ネットシート体2にパンツ等の洗濯物をセットする場合、障害になるものがなく使い勝手が良い。
そして、ベース・ネットシート体2がその下端部24に傾斜部11を有し、カバー・ネットシート体3が長方形状である場合には、ベース・ネットシート体2にパンツをセットした後、カバー・ネットシート体3を折り重ね、カバー・ネットシート体3のベース・ネットシート体2の傾斜部11からはみ出た部分をベース・ネットシート体2の裏側に折り込むことでベース・ネットシート体2とカバー・ネットシート体3が確実に結合されて、パンツの移動、ズレ現象を防ぐことができる。
そして、ベース・ネットシート体2が長方形状でカバー・ネットシート体3がその下端部24に傾斜部11を有している場合には、裾部P1が特別に大きなパンツ等の場合でも、十分な余裕をもってベース・ネットシート体2上にパンツをセットでき、しかもその方向性は、カバー・ネットシート体3の傾斜部11の存在により視認できるので問題がなく利便性の向上が図られる。
そして、ベース・ネットシート体2の下端部24に延出部21が設けられている場合には、パンツPをベース・ネットシート体2上にセットした後、延出部21をベース・ネットシート体2上に折り重ねてパンツの裾部P1を確実に挟み込み、後、カバー・ネットシート体3をその上に折り重ねて、これをロール状に巻き上げるので、巻き上げ状態もよくパンツPへの挟持力も格段に向上する。
そして、ベース・ネットシート体2と延出部21が一体の素材である場合には、ベース・ネットシート体2の下端部24に延出部21を縫製などで結合する加工工程が省略でき、コスト面での利点がある。
更に、ロール状に巻き上げた延出部21が平面状に復元可能な程度の剛性を有している場合には、ベース・ネットシート体2を巻き上げる際に、延出部21が中空のパイプ状となってこれが軸となりスムースに巻き上げることができる。
そして、ロール状に巻き上げて収納ネット体4に収納した際、延出部21の復元力により中空パイプ状態が維持され、洗濯液の通水効果が向上する。
そして、ベース・ネットシート体2やカバー・ネットシート体3、並びに延出部21の相対する面にタッチファスナーやスナップ、或いはファスナー等の接結部材13が設けられている場合には、挟持ネットシート体1の洗濯物の挟持力が一層向上するとともに互いの外周部を確実に揃えることができるので使い勝手もよく精度良くロール状に巻き上げることができる。
図1は、ベース・ネットシート体とカバー・ネットシート体とからなる挟持ネットシート体と、収納ネット体とで構成される洗濯用保護ネットの実態模式図である。 図2は、本洗濯用保護ネットにおける収納ネット体の部分断面を示した断面模式図である。 図3は、挟持ネットシート体の断面模式図である。 図4は、第1の実施の形態の使用例を示す実態模式図である。 図5は、第1の実施の形態の洗濯用保護ネットにおける挟持ネットシート体の巻き上げ状態を示す実態模式図である。 図6は、第1の実施の形態における挟持ネットシート体を巻き上げて収納ネット体内に収納した状態の部分実体模式図である。 図7は、接合部材を設けた実態模式図である。 図8は、延出部を設けた第2の実施の形態を示す実態模式図である。 図9は、第2の実施の形態における洗濯用保護ネットの実体模式図である。 図10は、第3の実施の形態における、カバー・ネットシート体が長方形状である洗濯用保護ネットを示す実体模式図である。 図11は、第3の実施の形態における洗濯用保護ネットの使用状態を示す実体模式図である。 図12は、第4の実施の形態における、ベース・ネットシート体が長方形状である洗濯用保護ネットを示す実体模式図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す実体模式図である。本実施の形態における洗濯用保護ネットNは、挟持ネットシート体1と収納ネット体4とで構成される。
挟持ネットシート体1は、ベース・ネットシート体2と、その長手方向長辺部22に対称的に取り付けられたカバー・ネットシート体3とで構成されている。
ベース・ネットシート体2とカバー・ネットシート体3はともに、その下端部24、25の一角が斜め方向に切り欠かれた傾斜部11を有している。
そして、図2の断面模式図に示すようにベース・ネットシート体2の上端部23は収納ネット体4の開口部43の下辺部44に縫製により固定されている。
なお参考までに図2に縫製の具体的態様を拡大して示す。
本実施の形態で縫製により取り付けられているが、タッチファスナーやスナップ等で脱着自在とすることも可能である。
開口部43の下辺部44、上辺部45にはファスナー46が取り付けられていて、巻き上げられた挟持ネットシート体1が収納ネット体4に収納された後、閉じられる。
ベース・ネットシート体2とカバー・ネットシート体3は、図3の断面模式図に示すように、それぞれの長手方向長辺部22を重ね合わせて縫製される。また、周縁は、縁取り布12(バイヤステープ等)によって縁取りされる。
本実施の形態においては縁取り布12には、薄手で通水性のあるトリコット編地を採用している。
トリコット編地とは経編機の1種であるトリコット機で編成される編地である。
併せて収納ネット体4の素材もトリコット編地を採用している。
なお、ベース・ネットシート体2、並びにカバー・ネットシート体3の互いに相対する側に、それぞれを接結するための接結部材13を設けることも可能である(図7参照)。
この場合、接結部材13としては、ファスナー、ホック等が使用される。
本実施の形態における洗濯用保護ネットNの使用例を図面にもとづき説明する。
図1の実体模式図に示すように、カバー・ネットシート体3を開いてパンツPの裾部P1をベース・ネットシート体2の下端部24に向け(図でいう右側)、パンツの前線部P3のラインを長手方向長辺部22にあてがいセットする。
その後、図4の実体模式図に示すようにカバー・ネットシート体3を折り返し(矢印Y1)、ベース・ネットシート体2上に重ねる。
このように準備した挟持ネットシート体1を図5の実体模式図に示すようにロール状に巻き上げていく。
本実施の形態においては、挟持ネットシート体1の素材がラッシェルネット地であり、それ自体が、加工時の樹脂付与や熱セットにより一定の剛性を有しているので、巻き上げる際、下端部24、25の部分が中空パイプ状となって、あたかもロール芯の機能を発揮し巻き上げるのに便利である。
前記ラッシェルネット地とは経編機の1種であるラッシェル機により製造されるネット編地である。
巻き上げられた挟持ネットシート体1は、図6の部分実体模式図に示すように収納ネット体4の中に収納される。
この状態においても、挟持ネットシート体1の下端部24、25は中空パイプ状となって洗濯液の流路が確保される。
結果的に中心部からも洗濯液が行き届くようになる。
ここで、パンツPの裾部P1をベース・ネットシート体2の下端部24に向けてセットしてロール状に巻き上げ、収納ネット体4に収納した場合、裾部P1が下側に、ベルト部P2が外側にある状態となる。
そのため面積の広いベルト部P2であっても皺になりにくいという効果もある。
ここで、洗濯効果のパネリングテストについて述べる。
下記の2ケースに付いて、皺についての実験を行った。
イ)裾部P1から巻き上げて収納したもの。
ロ)ベルト部P2から巻き上げて収納したもの。
実験の条件は、10点のパンツP[女性用綿製品Mサイズ(Y社製)]を被洗濯体とし、それを第1の実施の形態の保護ネットを用いて、上記設定イ)の方法で収納し試験保護ネット1〜5を用意した。
また同様にして設定ロ)の方法で収納し試験保護ネット6〜10を用意した。
ここで保護ネットは、ラッシェルネット地製で、収納ネット体は幅42cm、径15cm、展開した挟持ネットシート体(傾斜部を有する)は幅80cm、長さ100cmである。
試験保護ネット1〜10を,洗濯機(M社製)で洗濯した後、すぐ水を抜き、そのまま、取り出して2時間放置した。
これらの試験保護ネット10個を3名の試験者によって皺状態を視認し次の3段階に分類した。
◎:皺がない
○:皺が殆どない
△:少しある
×:かなりある
実験結果を表1に示す。
<表1>
Figure 0004549431
以上のパネリングテストをまとめると、イ)の裾部P1から巻き上げたものの方がロ)のベルト部P2から巻き上げて収納したものより、皺が付きにくい傾向が見られた。
裾部P1から巻き始めた方が、単に巻き姿がきれいで、しかも作業がやり良いと言ったことのみではなく、洗濯効果の1つである皺に関して好影響を及ぼすと判断される。
本発明の洗濯用保護ネットNでは、方向性を示す把持ネットシート体によって、例えば、老人や子供でも、パンツPの裾部P1をベース・ネットシート体2の下端部24に向けてセットすることが確実にできるため、効率良い洗濯効果を上げることができることとなる。
(第2の実施の形態)
図8に第2の実施の形態における洗濯用保護ネットNの実体模式図を示す。本実施の形態では、ベース・ネットシート体2の下端部24に延出部21が更に設けられる。
本実施の形態では延出部21はベース・ネットシート体2と一体に形成されているとともに合成樹脂を別に含浸させて適度な剛性を付与してある。
延出部21についてはベース・ネットシート体2とは別体のものを縫製等により後付けすることも可能である。
また、接結部材を延出部21、並びにそれと相対するカバー・ネットシート体3に取り付けることも当然可能である。
図9において、挟持ネットシート体1にパンツ1をセットする事などに関しては、第1の実施の形態と同用であるが、ベース・ネットシート体2にカバー・ネットシート体3を重ねた後(矢印Y1)、延出部21をカバー・ネットシート体3上に折り重ねる(矢印Y2)。
カバー・ネットシート体3と延出部21の折り返し順については、先に延出部21を折り返し、その後、カバー・ネットシート体3を折り返すように逆にしても問題はない。
このように準備された挟持ネットシート体1をロール状に巻き上げるが、延出部21が設けられていることで、パンツPの裾部P1を確実に挟持でき、巻き込み易く、また、巻き姿もきれいになる。
そして、巻き上げた挟持ネットシート体1を収納ネット体4に収納する。
第1の実施の形態(延出部21が無い)に比べて、延出部21の剛性による適度な復元力が更に加味され、挟持ネットシート体1の下端部24、25は延出部21とともに中空パイプ状となって洗濯液の流路が確保される効果があり、第1の実施の形態と同様の現象で洗濯液が行き届き洗濯効果が大きくなる。
延出部21の復元力効果については、ベース・ネットシート体2の素材がラッシェルネット地を採用しているので、特段の合成樹脂による剛性付与を行わない場合でも、ラッシェルネット地自体を加工する際に樹脂加工や熱セット等を行うことにより適宜な剛性を有していて、程度の差はあるものの前記ロール芯のような機能を発揮する。
(第3の実施の形態)
図10に第3の実施の形態における洗濯用保護ネットNの実体模式図を示す。
本実施の形態の洗濯用保護ネットNは、第2の実施の形態に比してカバー・ネットシート体3が長方形状をなす。
外形はベース・ネットシート体2と同様であるが、傾斜部11を有していない。
本洗濯用保護ネットNの使用法は、その裏側から見た実体模式図(図11)に示すように、まず、パンツPをベース・ネットシート体2上にセットした後、カバー・ネットシート体3を折り重ねて、ベース・ネットシート体2の傾斜部11のラインに従って裏側に巻き込む(矢印Y3)。
この裏側への巻き込みがパンツPをしっかりと挟持する効果を発揮する。
他の機能は、上記実施の形態第1、第2の洗濯用保護ネットNと変わらない。本実施の形態に延出部21を設けることは当然可能である。
(第4の実施の形態)
図12に第4の実施の形態における洗濯用保護ネットNの実体模式図を示す。
本実施の形態の洗濯用保護ネットNは、第2の実施の形態に比してベース・ネットシート体2が長方形状をなす。
上記第3の実施の形態と逆の形態である。
本実施の形態の洗濯用保護ネットNにおいては、ベース・ネットシート体2が長方形であるので、カバー・ネットシート体3をベース・ネットシート体2上に折り重ねた後、カバー・ネットシート体3の傾斜部11のラインに従ってベース・ネットシート体2を表側に折り返しカバー・ネットシート体3に重ねることとなる。
利点、機能は第3の実施の形態と同様である。本実施の形態に延出部21を設けることも当然可能である。
以上、本発明をその実施の形態を例に説明したが、本発明は要旨の変更のない限り、実施の形態のみに限定されるものではなく多様な変形例が可能である。
例えば、収納ネット体の開口部を大きな形状のものや上下分割可能にして、巻き上げた挟持ネットシート体1を収納しやすくすること、或いは収納ネット体4の素材を大きなネット目を有するラッシェルネット地として洗濯液を通過し易くし、洗濯効果を向上させることなどは当然可能である。
また、延出部21の形状、寸法の変形もベース・ネットシート体2、カバー・ネットシート体3の形態に合わせた変更が可能である。
更に挟持ネットシート体1の素材に関してもラッシェルネット地に限らず、トリコット編地や不織布、織物等の採用が可能であることは言うまでもない。
本発明の洗濯用保護ネットNは、ベース・ネットシート体2とカバー・ネットシート体3のいずれか、もしくは両者ともに傾斜部11を設け、使用者にパンツのセット方向を指示する機能を持っていることに加えて、延出部21を設けることにより更に挟持力を増すことやロール芯の役割を果たし巻き上げやすい等の効果が見られる。
そして、延出部21、並びに挟持ネットシート体1自体が有する剛性により、ロール状に巻かれた状態が緩み、洗濯効果に好影響を与える等、従来の洗濯用保護ネットNに見られない特徴がある。
そして本洗濯用保護ネットNは洗濯用保護ネットの分野に限らず、旅行用の収納具や家庭における衣料の整理具等としても利用可能である。
N…洗濯用保護ネット
P…パンツ
P1…裾部
P2…ベルト部
P3…前線部
Y1…カバー・ネットシート体を折り返す方向
Y2…延出部を折り返す方向
Y3…カバー・ネットシート体の一部を折り返す方向
1…挟持ネットシート体
11…傾斜部
12…縁取り布
13…接結部材
2…ベース・ネットシート体
21…延出部
22…長手方向長辺部
23…ベース・ネットシート体の上端部
24…ベース・ネットシート体の下端部
25…カバー・ネットシート体の下端部
26…カバー・ネットシート体の上端部
3…カバー・ネットシート体
4…収納ネット体
41…側面部
42…外周面部
43…開口部
44…開口部の下辺部
45…開口部の上辺部
46…開口部のファスナー

Claims (5)

  1. パンツを間に挟持し且つ巻き込み可能な挟持ネットシート体と、該挟持ネットシート体を収納可能であり且つそれと一体となった収納ネット体とよりなる洗濯用保護ネットにおいて、挟持ネットシート体が、間にパンツを挟持する際のパンツの方向性を示す形を備えるものであって、
    前記挟持ネットシート体は、
    下端部の一角が斜め方向に切り欠かれた傾斜部を、前記パンツの方向性を示す形として有する略長方形状のベース・ネットシート体と、該ベース・ネットシート体の長手方向長辺部に、該長手方向長辺部を折り目として折り重ね自在に対称的に取り付けられた、下端部の一角が斜め方向に切り欠かれた傾斜部を有し、ベース・ネットシート体と略同寸同形の長方形状のカバー・ネットシート体とから形成され、
    前記ベース・ネットシート体の上端部には、外周面部と一対の側面部とで形成され開口部を有する立体状の収納ネット体が、該開口部の下辺部近傍をもって取り付けられていて、該収納ネット体に対して、ベース・ネットシート体にカバー・ネットシート体を折り重ねた状態の挟持ネットシート体をロール状に巻き上げて、前記開口部を通して収納可能にしたことを特徴とする洗濯用保護ネット。
  2. ベース・ネットシート体の下端部に、ベース・ネットシート体に折り重ね自在に延出部が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の洗濯用保護ネット。
  3. ベース・ネットシート体と延出部が一体の素材であることを特徴とする、請求項記載の洗濯用保護ネット。
  4. ロール状に巻き上げた延出部が、平面状に復元可能な剛性を有していることを特徴とする、請求項記載の洗濯用保護ネット。
  5. ベース・ネットシート体とカバー・ネットシート体の周縁部近傍に、ベース・ネットシート体とカバー・ネットシート体とを接結可能な接結部材が設けられていることを特徴とする、請求項1または記載の洗濯用保護ネット。
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