JP4710722B2 - 画像形成システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像データに応じた画像を記録紙に記録する画像形成装置などの出力デバイスに係り、詳細には、パーソナルコンピュータなどの画像処理装置と出力デバイスとを双方向通信可能に接続しているときに、出力デバイスを用いて所望の画像形成を可能とする画像形成システム及びプログラムに関する。
画像データに応じた画像を形成する出力デバイスには、CRT、LCDなどのディスプレイに加え、電子写真プロセスを適用して画像データに応じた画像を記録紙等の記録媒体に形成する印刷出力装置などの画像形成装置等がある。
印刷出力装置では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のトナーを用い、画像データに基づいてC、M、Y、Kのトナー像を記録紙上に転写し、このトナー像を加熱ないし加圧して記録紙へ定着することにより、画像データに応じたフルカラーの画像が形成されるようにしている。
一方、スキャナによって読み込まれた画像の画像データ、パーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの画像処理装置で作成、編集等の画像処理が施されて生成された画像データは、RGB色空間のデータとなっているのに対して、印刷出力装置では、CMYK色空間の画像データ(CMYKデータ)を扱う。
ここから、印刷出力装置には、例えば、カラーマネージメントシステム(CMS)が設けられており、このCMSが、ICCプロファイルなどの予め作成している色変換プロファイルを用いて、RGBデータをデバイス非依存の色空間であるL*a*b*色空間のデータに変換した後、出力側のデバイス依存の色空間であるCMYK色空間のデータに変換するようにしている。
ところで、印刷出力装置では、装置初期状態では、各色が再現可能な最大濃度となっており、この最大濃度範囲が、再現可能な色域となっているが、各種の要因により画像形成処理を行うにつれて、再現可能な色域が徐々に狭まる。これにより、印刷出力装置の色域と色変換プロファイルの間で色域の差が生じ、画像データに応じた画像形成がなされなくなる。
ここから、印刷出力装置では、所定のタイミングでキャリブレーション処理を行うことにより、印刷出力装置の色域に合わせて色変換ファイルの書き換えが行われるようになっている。
一方、キャリブレーションを行うことにより、その時点で、印刷出力装置の色域に合った色変換ファイルが得られるが、印刷出力装置では、装置初期状態に比べて再現可能な色域は狭くなる。
ここから、印刷出力装置に入力された画像データの色域(ガミュート:Gamut)と、印刷出力装置の色域が異なる場合、入力された画像データの色域が印刷出力装置の色域となるように、入力された画像データに対して色域の圧縮処理、すなわち、ガミュートマッピングを行うことにより、画像データに応じた色再現がなされるようにすることがある。
しかし、色域が大きく狭まると、キャリブレーションによる色変換プロファイルの更新、ガミュートマッピングを行ったとしても、画像の彩度低下が生じ、画像データに応じた適正な色再現が困難となる。
このような印刷出力装置の色域を装置初期状態に戻すためには、装置のセットアップを行う必要がある。セットアップ処理は、例えば、技術者によるメンテナンス作業によって行われるのが一般的であるが、装置自体で自動化することも可能となっている。
印刷出力装置は、セットアップ処理に行うことにより、装置初期状態に戻すことができ、装置本来が有している色域(例えば各色が最高濃度の画像)での画像形成が可能となるが、セットアップを頻繁に行うと、稼動効率が低下すると共に、消耗品の消費が多くなり、装置のランニングコストを上昇させてしまう。
ここから、印刷出力装置がL*a*b*色空間上で再現可能となっている色域体積を演算し、演算した色域体積が予め設定している値を下回ると、装置のセットアップを促す提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、印刷出力装置において、色域体積(色域)が狭まった場合であっても、画像データによっては、狭まった色域体積内で所望の彩度の画像形成が可能となることがあり、セットアップを行うことは、このような画像データに対する印刷処理も中断されてしまうことになってしまい印刷出力装置の生産性が低下してしまう。
また、前記したようにセットアップ処理では、記録紙へ画像を形成し、形成した画像濃度を測定しながら、各種のパラメータを調整するために、トナーや記録紙などの消耗品の消費量が増加し、それに伴って装置のランニングコストの上昇が生じてしまう。
特開2003−60922号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、印刷出力装置などの出力デバイスの生産性の低下やランニングコストの上昇を抑えながら、画像データに応じた適正な色再現、特に彩度の再現を可能とする画像形成システム及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための画像形成システムは、画像生成を含む画像処理が可能な画像処理装置と、画像形成可能な色域内で予め設定されている帯電電圧、及び転写電圧を含むパラメータに基づいて前記画像処理装置から入力される画像データに応じた画像を形成する出力デバイスと、を含む画像形成システムであって、前記出力デバイスが、該出力デバイスにより形成可能な色域を示す第1の色域情報を保持する色域情報保持手段と、前記出力デバイスが形成する画像の濃度を装置初期状態の濃度となるように前記パラメータを変更するセットアップ処理を行うセットアップ手段と、を含み、前記画像処理装置が、前記出力デバイスの前記色域情報保持手段から前記第1の色域情報を取得するデバイス情報取得手段と、前記画像処理装置が前記出力デバイスへ出力する前記画像データから該画像データに応じた画像形成に必要な色域を示す第2の色域情報を算出する色域情報算出手段と、前記色域情報算出手段によって算出され前記第2の色域情報と前記デバイス情報取得手段によって取得された前記第1の色域情報を比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が、前記取得された前記第1の色域情報により示される色域から前記算出された前記第2の色域情報により示される色域が外れる場合には、該比較結果を表示手段に表示して、前記画像データに応じた画像形成処理を行うか、又は、前記セットアップ手段による前記出力デバイスの前記セットアップ処理を行うかの選択を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記画像形成処理の選択を受け付けた場合に、前記画像データの色域が前記第1の色域情報の色域に含まれるように色域の圧縮を行った画像データを前記出力デバイスへ出力し、前記セットアップ処理の選択を受け付けた場合に、前記出力デバイスへ前記セットアップ処理を指示する処理指示手段と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、画像処理装置と出力デバイスを、双方向通信可能に接続することにより、出力デバイスの最新の色域情報である第1の色域情報を、画像処理装置で取得可能となるようにしている。
画像処理装置は、画像データを出力デバイスへ送信するときに、出力デバイスから第1の色域情報を取得すると共に、画像データから第2の色域情報を抽出し、第1の色域情報に基づく色域と第2の色域情報に基づく色域を比較することにより、出力デバイスで適正な色再現性、彩度での画像形成が可能であるか否かを確認する。
出力デバイスは、セットアップ手段を備えている。画像処理装置は、比較手段の比較結果から画像形成処理を行うか出力デバイスのセットアップ処理を行うかを確認し、セットアップ処理が指示されると、出力デバイスがセットアップ処理を行うようにする。
また、画像形成処理が選択されると画像処理装置では、画像データを送信するときに、画像データに対して、第1の色域情報及び第2の色域情報に基づいた色域の圧縮処理を行う。
これにより、画像処理装置で必要とするイミングで出力デバイスのセットアップ処理を行うことができるので、頻繁に出力デバイスのセットアップ処理が行われることによる画像形成の遅延、消耗品の消費等を抑えることができる。
また、出力デバイスで再現可能な色域が狭まっていても、出力デバイスを装置初期状態に戻すセットアップ処理などのメンテナンスを行うために、画像形成に時間がかかってしまうのを防止できる。
このときに、出力デバイスの色域から画像データの色域が外れていても、色再現性の低下、彩度の低下を抑えた画像形成が可能となる。
このような本発明においては、前記画像処置装置が、前記出力デバイスの前記装置初期状態で画像形成が可能となっている色域に基づいて設定されている基準の色域と前記第1の色域情報により示される色域とを比較する色域比較手段を含み、前記受付手段が、前記色域比較手段の比較結果から前記第1の色域情報に示される色域が前記基準の色域に満たない場合には、該比較結果を表示手段に表示して、前記セットアップ手段による前記出力デバイスの前記セットアップ処理を行うか否かの選択を受け付け、前記処理指示手段が、前記受付手段が前記セットアップ処理の選択を受け付けた場合に、前記出力デバイスへ前記セットアップ処理を指示しても良い。
このような本発明では、画像生成を含む画像処理が可能な画像処理装置と、画像形成可能な色域内で予め設定されている帯電電圧、及び転写電圧を含むパラメータに基づいて前記画像処理装置から入力される画像データに応じた画像を形成する出力デバイスと、を含む画像形成システムであって、前記出力デバイスが、前記出力デバイスにより形成可能な色域を示す第1の色域情報を保持する色域情報保持手段と、前記出力デバイスが形成する画像の濃度を装置初期状態の濃度となるように前記パラメータを変更するセットアップ処理を行うセットアップ手段と、を含み、前記画像処理装置が、前記出力デバイスの前記色域情報保持手段から前記第1の色域情報を取得するデバイス情報取得手段と、前記出力デバイスの前記装置初期状態で画像形成が可能となっている色域に基づいて設定されている基準の色域と前記デバイス情報取得手段により取得された前記第1の色域情報により示される色域とを比較する色域比較手段と、前記色域比較手段の比較結果から前記第1の色域情報に示される色域が前記基準の色域に満たない場合、該比較結果を表示手段に表示して、前記画像データに応じた画像形成処理を行うか又は前記セットアップ手段による前記出力デバイスの前記セットアップ処理を行うか否かの選択を受け付ける第1の受付手段と、前記第1の受付手段により前記画像形成処理の選択を受け付けた場合に、前記画像処理装置が前記出力デバイスへ出力する前記画像データから該画像データに応じた画像形成に必要な色域を示す第2の色域情報を算出する色域情報算出手段と、前記色域情報算出手段によって算出された前記第2の色域情報と前記デバイス情報取得手段によって取得された前記第1の色域情報とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が、前記第1の色域情報により示される色域から前記算出された前記第2の色域情報により示される色域が外れている場合には、該比較結果を表示手段に表示して、前記画像データに応じた画像形成処理を行うか、又は、前記セットアップ手段による前記出力デバイスの前記セットアップ処理を行うかの選択を受け付ける第2の受付手段と、前記第2の受付手段が前記画像形成処理の選択を受け付けた場合に、前記画像データの色域が前記第1の色域情報の色域に含まれるように色域の圧縮処理を行った画像データを前記出力デバイスへ出力し、前記第1又は第2の受付手段が前記セットアップ処理の選択を受け付けた場合に、前記出力デバイスへ前記セットアップ手段による前記セットアップ処理を指示する処理指示手段と、を含んでも良い。
また、本発明は、画像データが入力されることにより、予め設定されている帯電電圧、及び転写電圧を含むパラメータに基づいて画像を形成する出力デバイスであって、画像形成が可能な色域を示す第1の色域情報を保持する色域情報保持手段及び、形成する画像の濃度を装置初期状態となるように前記パラメータを変更するセットアップ処理を行うセットアップ手段を有する出力デバイス、が接続された画像処理装置のコンピュータを、前記出力デバイスから前記第1の色域情報を取得するデバイス情報取得手段と、前記出力デバイスへ出力する前記画像データから該画像データに応じた画像形成に必要な色域を示す第2の色域情報を算出する色域情報算出手段と、前記色域情報算出手段によって算出された前記第2の色域情報と前記デバイス情報取得手段によって取得された前記第1の色域情報とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が、前記取得された前記第1の色域情報により示される色域から前記算出された前記第2の色域情報により示される色域が外れる場合には、該比較結果を表示手段に表示して、前記画像データに応じた画像形成処理を行うか、又は、前記セットアップ手段による前記出力デバイスの前記セットアップ処理を行うかの選択を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記画像形成処理の選択を受け付けた場合に、前記画像データの色域が前記第1の色域情報の色域に含まれるように色域の圧縮を行った画像データを前記出力デバイスへ出力し、前記セットアップ処理の選択を受け付けた場合に、前記出力デバイスへ前記セットアップ処理を指示する処理指示手段と、して機能させるためのプログラムを含む。
これにより、画像処理装置が必要とするタイミングで出力デバイスのセットアップ処理を行うことができ、出力デバイスでセットアップ処理が実行されることによる画像形成の遅延を防止できると共に、出力デバイスでセットアップ処理が行われるのを抑え、出力デバイスのランニングコストの低減を図ることができる。
以上説明したように本発明によれば、画像処理装置が、画像データを出力デバイスへ出力するときなどの予め設定しているタイミングで、出力デバイスから第1の色域情報を取得し、画像データから抽出される第2の色域情報と比較、画像データを出力デバイスへ出力するかセットアップ処理を行うか確認し、指示に応じてセットアップ処理を行う
これにより、本発明では、画像処理装置が所望の彩度の画像形成が困難となっているタイミングなどでセットアップ処理を行うことができるので、出力デバイスの生産性の低下、ランニングコストの上昇を抑えることができるという優れた効果が得られる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本発明を適用した画像形成システム10の概略構成を示している。この画像形成システム10には、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの複数の画像処理装置(以下、PC12とする)及び、出力デバイスとしてプリンタ14が設けられており、PC12とプリンタ14がネットワーク接続されている。
PC12は、画像やドキュメント等の作成、編集、加工等の画像処理を含む各種の処理が可能となっている。また、PC12は、出力デバイスであるプリンタ14との間では勿論、他の出力デバイスや入力デバイスとの間で双方向デバイス通信が可能となっている。
これにより、画像形成システム10では、PC12で作成された画像やドキュメント等のデータ(以下、画像データとする)を印刷ジョブとしてプリンタ14へ送信することにより、プリンタ14で、この印刷ジョブの画像データに応じた画像形成処理(印刷処理)が行われる。これと共に、PC12では、任意のタイミングで出力デバイスであるプリンタ14の状態を取得可能となっている。
なお、このような画像形成システム10は、複数台のPC12のそれぞれが、プリンタ14と双方向デバイス通信可能にネットワーク接続されており、また、画像形成システム10としては、複数台のプリンタ14が設けられていても良く、さらに、別の出力デバイスや、入力デバイスがネットワーク接続された構成などの任意の構成を適用することができる。
図2に示されるように、プリンタ14は、印刷処理を実行するプリントエンジン部である印刷出力部16及び、印刷出力部16の作動を制御するコントローラ部18を含んでおり、PC12から出力された画像データがコントローラ部18に入力されることにより、この画像データに対して所定の処理を施した後、印刷出力部16で画像形成処理を実行する。なお、プリンタ14としては、少なくともプリンタ機能(画像形成機能)を備えたものであれば良く、プリンタ機能に加え、画像読み取り機能を備えた複写機や、さらに、ファクシミリ機能等を備えた複合機などの任意の構成を適用することができる。
図3には、印刷出力部16の一例の要部の概略構成を示している。印刷出力部16には、中間転写体として無端の転写ベルト20が設けられ、この転写ベルト20に、像担持体として設けられている複数の感光体ドラム22が対向されている。プリンタ14では、Y(Yellow:イエロー)、M(Magenta:マゼンタ)、C(Cyan:シアン)及びK(Black:ブラック)の4色のトナーを用いて、フルカラーの画像形成が可能となっており、印刷出力部16には、感光体ドラム22としてY色用の感光体ドラム22Y、M色用の感光体ドラム22M、C色用の感光体ドラム22C及び、K色用の感光体ドラム22Kが設けられている(以下、総称するときは、感光体ドラム22という)。
感光体ドラム22のそれぞれの周面には、帯電器24(帯電器24Y、24M、24C、24K)が対向されており、感光体ドラム22は、帯電器24によって一様に帯電されるようになっている。
また、印刷出力部16には、走査露光手段としてROS(Raster Optical Scanner)26が設けられている。このROS26は、帯電された感光体ドラム22の周面に向けて、レーザ光などの光ビームを照射する。このとき、ROS26によってY、M、C、Kの各色成分のデータに基づいて光ビームを照射することにより、感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kが走査露光される。
また、感光体ドラム22の周面には、それぞれに対応する色のトナーを供給する現像器28(現像器28Y、28M、28Y、28K)が対向されており、感光体ドラム22では、現像器28から供給されるトナーによって静電潜像に応じたトナー像が形成される。
さらに、感光体ドラム22のそれぞれには、転写器(30Y、30M、30C、30K)が対向されており、この転写器30によって感光体ドラム22に形成されたトナー像が、転写ベルト20に転写される。
印刷出力部16では、感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kに形成したトナー像を転写ベルト20上に重畳させながら転写して、転写ベルト20上にフルカラーのトナー像を形成する。なお、感光体ドラム22には、周面に残留したトナーを除去するクリーナ及び、転写の終了した感光体ドラム22の周面を除電する除電器(何れも図示省略)等が設けられ、残留トナーなどを除去して、感光体ドラム22が均一に帯電されるようにしている。
また、印刷出力部16には、転写器32が設けられている。この転写器32は、転写ベルト20を挟んで対で配置されたロール32A、32Bを備えている。印刷出力部16では、記録媒体として記録紙34を用い、この記録紙34に画像形成を行うようになっており、図示しない給紙部から取り出された記録紙34が転写ベルト20に転写されているトナー像の移動に同期してロール32A、32Bの間へ送り込まれる。
これにより、トナー像が記録紙34に重ね合わせられてロール32A、32Bに挟持され、転写ベルト20から記録紙34に転写される。
印刷出力部16には、定着器36が設けられている。定着器36は、加熱ロール36Aと加圧ロール36Bを備え、トナー像が転写された記録紙34を加熱ロール36Aと加圧ロール36Bによって挟持して送り出す。これにより、トナー画像が溶融固着され、記録紙34に画像データに応じた画像が形成される。
なお、ここでは、一例として所謂タンデム方式で画像を形成する印刷出力部16を備えたプリンタ14を例に説明するが、これに限らず、任意の構成の画像形成部を適用することができる。
一方、図2に示されるように、コントローラ部18には、画像形成部38が設けられ、この画像形成部38に、カラーマネージメントシステム40(以下、CMS40とする)が形成されている。
印刷出力部16は、CMYK色空間の画像データ(以下、CMYK信号とする)が入力されることにより、C、M、Y、Kの各色のトナー像を形成する。画像形成部38では、例えば、RGB色空間の画像データ(以下、RGB信号とする)などをデバイス非依存の色空間のデータに変換した後、デバイス依存の色空間のデータであるCMYK信号に変換する。
すなわち、画像形成部38では、RGB信号を、デバイス非依存の色空間であるCIELAB色空間(以下、L*a*b*色空間とする)の画像データ(以下、L*a*b*信号とする)にデータ変換する。このとき、例えば、多次元ルックアップテーブル(DLUT)などを用いた一般的手法によってデータ変換を行う。
CMS40は、ICCプロファイルなどの色変換プロファイルを用いて、L*a*b*信号をCMYK信号に変換する。なお、本実施の形態では、デバイス非依存の色空間の一例としてL*a*b*色空間を用いるが、これに限らず、デバイス非依存の色空間であれば、任意の色空間を適用することができる。また、入力される画像データとしては、RGB色空間のデータに限らず、任意の色空間のデータを用いることができる。さらに、色変換プロファイルとしては、任意の構成の色変換プロファイルを適用することができる。
画像形成部38には、例えば、256階調(0〜255)の画素濃度を1画素分のドット数に変換するパラメータのLUTが設けられており、画像形成部38では、CMS40によって得られたCMYK信号を、各色の画素ごとこのLUTの変換パラメータを用いて変換して各色のラスタデータを生成し、このラスタデータに基づいて、ROS26が光ビームを射出するようにしている。
これにより、プリンタ14では、画像データに応じた彩度の画像を記録紙34に形成可能となっている。
ところで、プリンタ14では、装置の初期状態で出力可能な最大濃度に基づいて色変換プロファイル及び、各帯電器24の帯電電圧、転写器30、32の転写電圧等が設定されている。プリンタ14では、各色の最大濃度の範囲で、画像形成が可能となっており、プリンタ14で形成可能な画像の色域は、最大濃度によって定まり、装置初期状態の色域が最も広くなっている。
すなわち、プリンタ14では、光ビームの出力量、使用されるトナー、各感光体ドラム22の帯電電圧、各転写器30、32の転写電圧などによって、記録紙34に形成するC、M、Y、Kの各色の濃度が変化するが、装置初期状態では、最大濃度が得られる各帯電電圧、転写電圧等のパラメータが設定されており、また、装置初期状態でCMS40に用いる色変換プロファイルは、最大濃度に合わせて設定されている。
しかし、プリンタ14などの出力デバイスでは、各種の要因で再現可能な濃度範囲である色域が徐々に狭まり、色域が狭まった状態で、以前の色域に合わせた色変換プロファイルを用いると、記録紙34に形成する画像に彩度低下が生じる。
すなわち、図4に示されるように、L*a*b*色空間上で印刷出力部16が出力可能な色域は、各L*値に対する色相角(色相)ごとのa*値、b*値(彩度)の最大値となっている。なお、図4では、任意のL*値に対する色相及び彩度(a*b*値)の概略を示している。
ここで、装置初期状態の色域70から狭まった色域70Aでは、L*値及び、各L*値に対する色相角ごとのa*値、b*値の最大値も小さくなる。このために、例えば、現状の色域と色変換プロファイルで示される色域(例えば色域70Aと色域70)の間の色の画素を形成しようとしたときには、画素ごとの濃度低下によって画像の彩度が低下してしまう。
ここから、図2に示されるように、プリンタ14のコントローラ部18には、その時点で印刷出力部16が形成可能な画像の色域を取得する色域獲得部42が設けられている。また、図3に示されるように、印刷出力部16には、転写ベルト20に対向して画像濃度センサ44が設けられている。画像濃度センサ44は、転写ベルト20に転写されたトナー像から、R、G、Bの各色の濃度を測定可能となっている。
図2に示されるコントローラ部18は、この画像濃度センサ44を用いて、予め設定されたタイミングでキャリブレーションを実行し、印刷出力部16の出力特性を取得する。色域獲得部42は、この出力特性から印刷出力部16で出力可能な濃度範囲を把握可能とする色域情報を獲得する。また、コントローラ部18では、印刷出力部16の出力特性に基づいて色変換プロファイルを作成して、CMS40で用いる色変換プロファイルの更新を行う。
これにより、印刷出力部16では、色域の変化に応じた色変換プロファイルによって画像形成処理がなされる。
このキャリブレーション処理は、例えば、プリンタ14の印刷処理量、前回からの装置の稼動時間などの印刷出力部16の出力特性に影響を及ぼすパラメータが予め設定された値などに達するタイミングで実行される。また、このキャリブレーション処理は、キャリブレーション処理用として予め設定されているチャートの画像データに基づいて転写ベルト20上にトナー画像(パッチ)を形成し、画像濃度センサ44を用いて、このトナー画像のR、G、Bの各色の濃度を測定する。この後、コントローラ部18では、測定結果とチャートの画像データから、印刷出力部16で出力可能な色域、彩度、階調等に基づいた色変換プロファイルを作成する。また、色域獲得部42は、このときの再現可能な色域を色域情報として獲得する。
コントローラ部18には、色域情報保持部46が設けられている。この色域情報保持部46には、色域獲得部42で取得された色域情報が保持される。すなわち、色域情報保持部46には、色変換プロファイルなどの印刷出力部16で再現可能な色域に合わせたL*a*b*色空間上での色域が色域情報として保持される。なお、色域情報保持部46には、色域情報のみならず、印刷出力部16の出力特性も含めて保持するものであっても良い。
一方、キャリブレーション処理を行うことにより、その時点での印刷出力部16で再現可能な画像の色域が取得されるが、この色域は、装置初期状態における色域よりも狭くなっている。このために、キャリブレーション処理を行っても、印刷出力部16で形成する画像には、装置初期状態に比べて彩度低下が現れる。
この彩度低下を防止するためには、印刷出力部16の色域を装置初期状態に戻すセットアップ処理を行う必要がある。
ここから、コントローラ部18には、セットアップ部48が設けられている。このセットアップ部48は、印刷出力部16の出力画像を最高濃度に調整して、印刷出力部16の出力特性を装置初期状態に戻す。これにより、プリンタ14は、印刷出力部16の再現可能な色域が装置初期状態の色域に戻される。
図3に示されるように、印刷出力部16には、感光体ドラム22(22Y、22M、22C、22K)のそれぞれに対向して、帯電電位を検出する帯電電位センサ50(50Y、50M、50C、50K)及び、定着器36を通過した記録紙34上の画像濃度を検出する画像濃度センサ52が設けられている。
図2に示されるセットアップ部48は、セットアップ用に設定されている画像データ(チャート画像の画像データ)でトナー像を転写ベルト20上に形成し、転写ベルト20に形成されたトナー像の濃度を、画像濃度センサ44によって測定する。また、このトナー像を記録紙34に転写した画像の画像濃度を、濃度センサ52によって測定すると共に、画像形成を行うときの各感光体ドラム22の帯電電位を、帯電電位センサ50によって測定する。
この後、セットアップ部48では、これらの測定結果に基づいて、帯電器24(24Y、24M、24C、24K)の帯電バランス、転写器30(30Y、30M、30C、30K)、転写器32の転写電圧の調整等を行うと共に、各色の階調特性に基づいたLUTの変換パラメータを書き換える。
セットアップ部48では、この処理を繰り返すことにより、各色のバランスを取って、装置初期状態の濃度の画像が形成可能となるように帯電電圧、転写電圧を設定する。これにより、コントローラ部18は、印刷出力部16の再現可能な色域を装置初期状態に戻す。
また、コントローラ部18では、印刷出力部16のセットアップ後の色変換プロファイルを生成し、色域獲得部42は、このときの色域情報を獲得して、色域情報保持部46に保持される色域情報を、最新の色域情報に更新する。
このようにして変更された色変換プロファイルを用いることにより、印刷出力部16は装置初期状態の色域で画像形成が可能となるようにしている。
一方、画像形成システム10に設けているPC12は、プリンタ14との間で、双方向デバイス通信が可能となっており、PC12からプリンタ14へ各種の指示を行い、プリンタ14がこれらの指示に応じた処理を実行可能となっている。
これにより、プリンタ14では、PC12から色域情報が要求されると、色域情報保持部46に保持している色域情報を、要求元のPC12へ出力する。また、プリンタ14では、PC12からセットアップ処理が指示されると、この指示に基づいて、セットアップ部48が印刷出力部16のセットアップ処理を行うようになっている。
PC12には、各種のアプリケーションソフトを用いて画像やドキュメント等の作成、編集、加工などの処理を行う画像処理部54と共に印刷設定部56が設けられており、画像処理部54で作成、編集ないし加工された画像データを、印刷設定部56を介して印刷ジョブとしてプリンタ14へ出力可能となっている。
また、PC12には、デバイス情報取得部58が設けられている。このデバイス情報取得部58は、PC12がプリンタ14との間で双方向デバイス通信が可能となっていることにより、予め設定されている所定のタイミングで、プリンタ14へ色域情報を要求する。また、デバイス情報保持部58は、プリンタ14が色域情報保持部46に保持している色域情報をPC12へ出力すると、この色域情報を読み込む。
すなわち、デバイス情報取得部58では、その時点でプリンタ14が再現可能な色域情報を含む最新の出力特性を取得するようになっている。なお、デバイス情報取得部58が、プリンタ14から色域情報を取得するタイミングは、任意のタイミングを適用することができるが、印刷ジョブの送信開始時を含むことが好ましい。また、デバイス情報取得部58は、取得したデバイス情報を保持し、常に最新のデバイス情報を保持しているものであっても良い。
PC12には、色域算出部60及び比較処理部62が設けられている。色域算出部60は、画像データを印刷ジョブとしてプリンタ14へ出力するときに、この画像データを読み込んで、画像データの色域情報(以下、色域とする)を算出する。色域算出部60での色域の算出は、例えば、DLUTを用いてRGB信号をL*a*b*信号に変換し、変換したL*a*b*信号から、各L*値に対する色相角ごとのa*値、b*値を取得するなどの任意の手法を用いることができる。
また、比較処理部62は、色域算出部60で算出した画像データの色域と、デバイス情報取得部58で取得したプリンタ14の最新の色域情報(色域)とを読み込むと、読み込んだ色域の比較を行う。
このとき、比較処理部62では、画像データの色域より、プリンタ14の再現可能な色域が広く、画像データに応じた彩度の印刷出力が可能であると判定されるときには、該当判定結果を印刷設定部56へ出力する。これにより、印刷設定部56は、該当画像データを印刷ジョブとしてプリンタ14へ出力する。
一方、プリンタ14で再現可能な色域(以下、プリンタ14の色域とする)が狭まると、画像データの色域が、プリンタ14の色域から外れることがある。画像データの色域が、プリンタ14で再現可能な色域を外れていると、そのままでは、色再現性や彩度低下が生じる。
一般に、画像データの色域とプリンタ14の色域の差が少なければ、画像データに対して、リマッピング、ガミュートマッピングなどのデータ変換処理を行うことにより、色再現性の低下ないし彩度低下を抑えることができる。
しかし、プリンタ14の色域が大きく狭まると、印刷出力部16のセットアップ処理を行って、プリンタ14の色域を装置初期状態に戻す必要がある。
ここから、PC12には、UI部64が設けられており、PC12では、比較処理部64で、画像データの色域がプリンタ14の色域を外れていると判定されたときに、図示しないディスプレイに所定のUIを表示し、表示したUIに基づいて、印刷処理を継続するか、プリンタ14のセットアップ処理を行うか否かの入力操作等が可能となるようにしている。
すなわち、比較処理部62は、画像データの色域がプリンタ14の色域から外れていると、UI部64を用いて、該当情報を図示しないディスプレイに表示し、印刷処理を実行するか否かの確認を要求する。また、比較処理部62は、この確認要求によって印刷処理の続行が選択されると、印刷設定部56へ画像データを送信するように指示する。
これにより、例えば、図4に示されるように、デバイス情報取得部58で取得したプリンタ14の色域情報から得られるプリンタ14の色域が色域70Aであるときに、色域算出部60で算出された画像データの色域72が色域72Aであると、画像データの色域72Aが色域70A内であるので、比較処理部62では、印刷処理が実行されるようにする。なお、図4は、L*a*b*色空間で、任意のL*値に対するa*b*値の領域の一例を示している。
また、色域算出部60で算出された画像データの色域72が色域72Bであると、この色域72Bの一部が色域70Aから外れていることから、比較処理部62では、UI部64を用いて、印刷処理を実行するか否かを確認する。
ここで、比較処理部62は、プリンタ14の印刷出力部16を初期状態に戻すセットアップ処理が指定されると、プリンタ14のコントローラ部18へセットアップ処理を指示する。プリンタ14は、コントローラ部18のセットアップ部48にセットアップ処理の指示が入力されることにより、セットアップ処理を実行する。
また、比較処理部62では、所定のタイミングでデバイス情報取得部58によってプリンタ14の色域情報を取得し、取得した色域情報からプリンタ14の再現可能な色域が予め設定されている範囲まで狭まっているか否かを判定する。この結果として、プリンタ14の色域が予め設定されている範囲まで狭まっていると、プリンタ14へセットアップ処理を指示するようになっている。
プリンタ14に対してセットアップ処理を指示するか否かの判定は、例えば、色域情報から色彩分布の体積である色域体積を求め、この色域体積を予め設定している基準値と比較するなどして判定する方法を用いることができる。
デバイス情報取得部58で取得するプリンタ14の色域情報としては、L*a*b*信号をCMYK信号に変換する色変換ファイルを含んでおり、比較処理部62は、この色変換プロファイルを用いて、所定のCMYK信号からL*a*b*信号を取得し、このL*a*b*信号を用いて、色域体積を算出する。
なお、このときの色域体積の算出方法としては、3点を線形に結んで形成した三角錐を重ね合わせる方法、最外周を測色値で求めてL*軸を刻みながら二次元平面(a*b*平面)の面積を足し合わせる方法、画像電子学会準拠の算出方法などの公知の各種の算出方法を適用することができる。
比較処理部62では、プリンタ14の色域体積を算出すると、予め設定している基準値と比較し、セットアップが必要か否かを判断し、プリンタ14の色域体積が基準値に満たないときや、基準値に対して所定の範囲内になっているときには、セットアップ処理を指示する。
なお、このときの基準値としては、プリンタ14の装置初期状態の色域体積に対する比率などを適用することができる。また、PC12からのセットアップ指示に基づいてプリンタ14がセットアップ処理を行うときには、プリンタ14に接続されている他のPC12にセットアップ処理を実行することを通知して行うようにしても良く、各PC12に通知し、それぞれのPC12から、セットアップ処理の許可を受けてからセットアップ処理を実行することがより好ましい。
一方、PC12には、データ変換部66が設けられており、PC12では、印刷処理の継続が選択されたときに、データ変換部66によって、プリンタ14の色域と画像データの色域に基づいて、画像データに対するデータ変換を行う。
すなわち、プリンタ14の色域が、装置初期状態の色域70よりも狭まっているときには、画像データの色域がプリンタ14の色域に納まっていても、プリンタ14から出力される画像には、少なからず彩度低下が生じる。
ここで、データ変換部66は、印刷出力部16の色域よりも画像データの色域が狭い時(例えば、図4に示される色域70Aに対する色域72A)に、リマッピングを行うことにより、画像データに応じた濃度で画像形成を行うようにしている。
例えば、ある色の色域が、最高濃度の80%まで低下しているときに、該当する色が70%濃度となっている画像データが入力された場合、そのままで、画像形成を行うと、形成された画像は、本来の56%の濃度しか得られなくなる。
このときに、データ変換部66では、該当色の画素のデータを、87.5%濃度となるようにリマッピングを行い、印刷出力したときに、該当画素として70%濃度の画像が得られるようにしている。なお、本実施の形態では、プリンタ14の色域が狭まっているとき、プリンタ14の色域より狭い色域の画像データに対しては、リマッピングを行うように説明するが、これに限らず、画像データに応じた濃度の画像形成が可能であれば、これに限らず、任意のデータ変換方法を適用することができる。
一方、印刷出力部16で再現可能な色域よりも、入力された画像データの色域が広いときに、データ変換部66は、入力された画像データに対して色域の圧縮処理を行い、印刷出力部16で再現可能な色域上にマッピングするガミュートマッピングを行う。
このようなデータ変換処理は、画像データのRGB信号に対してDLUTを用いてL*a*b*信号に変換し、このL*a*b*信号に対して、Lab色空間上でのマッピング処理を行うことにより、新たなLab信号(例えば、L*'a*'b*'信号)を取得する。この後に、このL*'a*'b*'信号をRGB信号に変換することにより、色域がプリンタ14の色域内に収まる画像データを生成する。
このようにデータ変換した画像データを、プリンタ14へ出力することにより、プリンタ14の再現可能な色域が狭くなっているときに、所望の色再現性及び彩度の画像が形成可能となるようにしている。なお、このときの画像データに対するデータ変換は、ガミュートマッピングに限らず、任意の変換方法を適用することができる。
以下に、本実施の形態に適用した画像形成システム10での画像形成処理及びプリンタ14の管理処理を説明する。
画像形成システム10では、PC12で作成、編集、加工等の処理を行った画像を記録紙34に形成するときに、該当画像の画像データを印刷ジョブとしてプリンタ14へ送信する。プリンタ14は、画像データを受信すると、受信した画像データに対する画像処理及び印刷処理を行う。
このとき、プリンタ14では、画像形成部38でDLUTに基づいてPC12から入力された画像データのRGB信号をL*a*b*信号に変換し、次に、画像形成部38に設けているCMS40が、色変換プロファイルに基づいて、L*a*b*信号をCMYK信号に変換する。
この後、コントローラ部18では、所定の変換パラメータに基づいて、C、M、Y、Kのそれぞれの色成分のデータに対して、データ変換を行ってROS26へ出力する。これにより、ROS26から発せられる光ビームによって各感光体ドラム22が走査露光されることにより、それぞれの感光体ドラム22に画像データに応じたトナー像が形成される。
感光体ドラム22に形成されたトナー像は、転写ベルト20に重畳されながら転写された後、転写器32によって記録紙34に転写され、この記録紙34が、定着器36によって加熱及び加圧されることにより、画像データに応じた画像が記録紙34に形成される。
ところで、プリンタ14のコントローラ部18には、色域獲得部42が設けられており、色域獲得部42が、予め設定されたタイミングでキャリブレーション処理を行うことにより、印刷出力部16の出力特性を取得し、取得した出力特性に基づいて色変換プロファイルを更新する。これにより、その時点で印刷出力部16が再現可能な色域に応じた色変換プロファイルが得られ、この色変換プロファイルに用いたデータ変換が行われるようにしている。また、色域情報保持部46は、色域獲得部42によって更新された色変換プロファイルを含む色域情報を取得して保持する。
一方、画像形成システム10に設けているPC12は、プリンタ14などの出力デバイスや入力デバイスとの間で双方向通信(双方向デバイス通信)が可能となっている。また、PC12には、デバイス情報取得部58が設けられており、所定のタイミングで、プリンタ14の色域情報保持部46に保持されている色域情報を取得可能となっている。
また、PC12には、色域算出部60及び比較処理部62が設けられており、画像データをプリンタ14へ送信するときに、送信する画像データに対して、プリンタ14が、適正な彩度で画像形成処理が可能であるか否かを確認するようにし、プリンタ14が適正な彩度又は所望の彩度での画像形成処理ができない状態に至っていると判定したときに、セットアップ処理を指示することができるようになっている。すなわち、画像形成システム10では、PC12によってプリンタ14で形成する画像の色(彩度)管理を行うようになっている。
ここで、図5及び図6を参照しながら、画像形成システム10に設けているPC12での処理の概略を説明する。
図5には、画像データをプリンタ14へ送信して画像形成を行うときに、PC12で実行される処理の概略を示している。このフローチャートは、画像データをプリンタ14へ送信するときに、画像データの送信に先立って実行され、最初のステップ100では、デバイス情報取得部58に、プリンタ14の色域情報を要求する。
デバイス情報取得部58は、プリンタ14の色域情報が要求されると、プリンタ14へ、色域情報保持部46に保持している色域情報の取得を要求する。また、デバイス情報取得部58は、この要求に応じてプリンタ14が、色域情報保持部46に保持している色域情報を出力すると、この色域情報を読み込んで、比較処理部62へ出力する。これにより、PC12には、その時点での最新の色域情報が読み込まれる。
このようにして、最新の色域情報が読み込まれると、ステップ102では、プリンタ14の色域の判定処理を行う。この色域の判定処理は、例えば、プリンタ14の色域情報から色域体積を演算し、この色域体積が予め設定している基準値(設定値)を超えているか否かを確認する。
ここで、プリンタ14の色域が、装置初期状態に比べて極めて狭くなってしまって、色域体積が基準値に達していないときには、ステップ104で否定判定してステップ106へ移行する。このステップ106では、UI部64を用いて、図示しないディスプレイに所定のUIを表示し、プリンタ14の色域を装置初期状態に戻すためのセットアップ処理を行うか否かを確認する。
図6(A)には、このときに用いるUIの一例とする警告確認ウインド80を示している。この警告確認ウインド80では、プリンタ14のセットアップ処理が必要であることを示す警告メッセージを表示すると共に、プリンタ14のセットアップ処理を実行するか、セットアップ処理を保留する(キャンセル)かを選択するラジオボックス82A、82Bが表示される。
ここで、ラジオボックス82Aをマークして、OKボタン84を操作することにより、セットアップ処理の実行を指示するように設定され、ラジオボックス82BをマークしてOKボタン84を操作することにより、セットアップ処理を保留するように設定される。
図5のフローチャートでは、セットアップ処理を実行するように設定されると、ステップ108で肯定判定されてステップ110へ移行する。PC12では、ステップ110へ移行すると、プリンタ14のセットアップ部48へ、セットアップ処理を行うように指示する。
プリンタ14では、セットアップ処理が指示されることにより、セットアップ部48がセットアップ処理を実行する。なお、プリンタ14では、セットアップ処理が指示されることにより、受信中又は印刷処理を実行中の画像データに対する処理を終了すると、遅滞なくセットアップ処理を開始するものであっても良いが、セットアップ処理を実行するときに、ネットワーク接続されている各PC12にセットアップ処理を開始する通知を行なうことが好ましく、この通知によって各PC12からセットアップ処理の実行許可を受けてからセットアップ処理を行うようにすることがより好ましい。
一方、プリンタ14の色域体積が基準値を超えている(基準値まで低下していない)ときには、ステップ104で肯定判定してステップ112へ移行する。なお、セットアップ処理が必要な状態であっても、セットアップ処理の保留が設定されてステップ108で否定判定されたときにも、ステップ112が実行される。
このステップ112では、プリンタ14へ印刷ジョブとして出力される画像データを読み込んで、画像データの色域を算出する。すなわち、画像データに基づいて適正な画像を形成するのに必要な色域を算出する。また、ステップ114では、算出した色域とプリンタ14の色域(色域情報)を比較し、ステップ116では、画像データの色域が、プリンタ14の色域内であるか否かを確認する。
ここで、画像データの色域がプリンタ14の色域内であるときには、ステップ116で肯定判定してステップ118へ移行する。このステップ118では、プリンタ14の色域に基づいて、画像データのデータ変換を行う。このとき、画像データの色域がプリンタ14の色域内であることから、画像データから得られるL*a*b*信号に対してリマッピングを行うことにより、画像データに応じた彩度の画像が得られるようにした画像データのRGB信号を生成する。
この後、ステップ120へ移行することにより、画像データを印刷ジョブとしてプリンタ14へ送信することにより、プリンタ14で画像形成処理が実行されるようにする。なお、プリンタ14のセットアップ処理の終了直後などでは、再現可能な色域が装置初期状態となっており、このときには、リマッピング処理を省略することができる。
これに対して、画像データの色域が、プリンタ14の色域から外れているときには、ステップ116で否定判定されてステップ122へ移行する。このステップ122では、プリンタ14の色域が狭まって、所定の彩度の画像が得られない可能性がある旨を告知し、次の処理の指示の入力を要求する。
図6(B)には、このときに用いるUIの一例とする処理確認ウインド86の概略を示している。この処理確認ウインド86には、画像データの色域がプリンタ14の色域から外れていることを知らせるメッセージを表示するようになっており、これにより、画像データの色域がプリンタ14の色域から外れてしまうほどプリンタ14の色域が狭くなっていると共に、色再現性、彩度等の低下が生じる可能性があることを認知できるようにしている。
また、処理確認ウインド86には、ラジオボックス88A、88B、88Cが設けられており、これにより、「印刷処理続行」(ラジオボックス88A)、「キャンセル(印刷中止)」(ラジオボックス88B)及び「セットアップ処理」(ラジオボックス88C)の何れの選択が可能となっている。
ここで、ラジオボック88AがマークされてOKボタン90が操作されると、印刷処理の継続が設定されるが、ラジオボックス88CがマークされてOKボタン90が操作されることにより、セットアップ処理が設定される。なお、処理確認ウインド86では、一例としてラジオボックス88Bを設け、このラジオボックス88Bをマークすることにより、印刷処理を中断するように指定できるようにしているが、この選択を省略するようにしても良い。
図5のフローチャートでは、ステップ124で印刷処理の継続が設定されたかを確認し、ステップ126でセットアップ処理の実行が設定されたかを確認する。
これにより、印刷処理の継続が設定されると、ステップ124で肯定判定してステップ128へ移行し、プリンタ14の色域に基づいた画像データに対するデータ変換を行う。
このときにステップ128で実行されるデータ変換は、画像データの色域がプリンタ14の色域よりも広いことから、ガミュートマッピングを行ない、画像データから得られるL*a*b*信号を、プリンタ14の色域内にマッピングすることにより、画像の色相などに相違が生じるのを防止する画像データを生成する。
これに対して、セットアップ処理が設定されると、ステップ124で否定判定されると共にステップ126で肯定判定されてステップ110へ移行し、プリンタ14でセットアップ処理が実行されるようにする。
このように画像形成システム10では、PC12が双方向デバイス通信を行うことにより、プリンタ14のステータスとして色域情報を読み込んで保持し、プリンタ14を用いた画像形成処理を行うときに、適正な彩度で形成可能であるか否かを確認する。
これにより、プリンタ14の色域が狭まっていても、印刷処理する画像データに対しては、適正な彩度又は所望の彩度での画像形成が可能であるときには、プリンタ14のセットアップ処理を行うことにより印刷処理を中断してしまうことがないようにしている。すなわち、プリンタ14のセットアップ処理を行うことなく印刷処理が継続されるようにできる。
これにより、プリンタ14のセットアップ処理を、必要最小限に抑えながら、所望の画像形成が可能となる。また、PC12からプリンタ14のセットアップ処理を指示することができるので、例えば、画像データの印刷処理を行いたいときに、プリンタ14がセットアップ処理を実行しているために、印刷処理を行うことができないという問題が生じることがなく、セットアップ処理を行うことによるプリンタ14の生産性の低下や、消耗品の抑えることができる。
なお、本実施の形態では、画像データをプリンタ14へ送信するときに、プリンタ14の色域体積を演算し、色域体積が基準値を超えているか否かを判定(図5のステップ102〜ステップ110の処理)を行うようにしたが、プリンタ14の色域判定は、画像データを送信するときに限らず、例えば、PC12の立ち上げ時、予め設定した時間間隔、プリンタ14でキャリブレーションを行うタイミングなど、印刷処理を行うときに限らず、予め設定した任意のタイミングで行うようにしても良い。
また、本実施の形態では、プリンタ14の色域体積が、基準値に達していないときに、所定のUIを表示して、セットアップ処理を行うようにしたが、これに限らず、例えば、UIを用いて確認を行うことなく、セットアップ処理が実行されるようにしても良い。
一方、本実施の形態では、画像データの色域がプリンタ14の色域から外れているとき、すなわち、画像データに、プリンタ14の色域から外れる色の画像があるときにステップ116で否定判定し、ステップ122でUIを表示して印刷処理を継続するかセットアップ処理を行うかを確認するようにしたが、印刷処理を継続するか否か(セットアップ処理を行うか否か)の確認は、これに限るものではなく、任意の判定基準を用いることができる。
このときの判定基準としては、例えば、プリンタ14の色域から外れる画像の割合が所定値(例えば画像の10%)を超えたときに、印刷処理を継続するかセットアップ処理を行うかを確認するようにしても良い。
また、この判定基準としては、ガミュートマッピングなどのデータ変換を行って印刷処理を実行したときの彩度の低下量が予め設定している値を超えるか否かを適用し、彩度の低下量が所定値を超えるときに、印刷処理を継続するか否かを確認するようにしても良い。
さらに、本実施の形態では、デバイス情報取得部58で取得する色域情報を、画像データを送信するときに、プリンタ14へ要求して更新(図5のステップ100での処理)を行うようにしたが、これに限らず、PC12の立ち上げ時、所定時間間隔などの予め設定した任意のタイミングで色域情報を取得して更新することにより、予め最新の色域情報を保持するようにしても良い。
また、本実施の形態では、警告確認ウインド80を用いてセットアップ処理を行うか否かを確認し、処理確認ウインド86を用いて印刷処理を続行するかセットアップ処理を行うか否かを確認するようにしたが、これらのUIは一例を示すものであり、目的に応じた任意の構成のUIを用いることができる。
さらに、本実施の形態では、画像データの色域がプリンタ14の色域から外れているときに、UIを用いて印刷処理を続行するかセットアップ処理を行うか否かを確認するようにしたが、これに限らず、例えば、予め、プリント処理を行うか、セットアップ処理を行うかをPC12上で設定しておくなどし、UIを用いた確認を省略するようにしても良い。
さらに、本実施の形態では、セットアップ処理を指示するか否かの基準として、プリンタ14の色域体積を用いたが、これに限らず、例えば、予め設定した複数の色のぞれぞれ又は、何れか少なくとも一つの色の濃度が、予め設定した値よりも低くなるときに、セットアップ処理を指示するなどの任意の条件で、セットアップ処理を行うか否かを判断するものであっても良い。
また、本実施の形態では、プリンタ14の色域情報をリアルタイムで取得して、所望の色再現性及び彩度の画像形成が可能となるようにしたが、プリンタ14のCMS40の機能をPC12にあわせ持たせて、色域のみでなく、印刷出力部16の出力特性に応じたデータ変換を併せてPC12で行うようにしても良い。
なお、以上説明した本実施の形態では、出力デバイスとして、画像形成装置(印刷出力装置)であるプリンタ14を例に説明したが、本発明は、プリンタ14に限らず、任意の構成の印刷出力装置、画像形成装置に適用することができる。
また、本実施が適用される出力デバイスとしては、プリンタ14などの印刷出力装置に限らず、画像データに応じた画像の表示などの形成処理を行う任意の構成の出力デバイスに適用することができる。
本実施の形態に適用した画像形成システムの概略構成図である。 本実施の形態に適用したPCとプリンタの要部の概略構成を示すブロック図である。 印刷出力部の一例を示す概略構成図である。 プリンタの色域の一部とこの色域に対応する画像データの色域の一例を示す概略図である。 PCで実行される画像形成処理の概略を示す流れ図である。 (A)及び(B)はPCでの処理に適用するUI例を示す概略図であり、(A)はセットアップ処理を要求する警告確認ウインドの一例を示し、(B)は印刷処理の継続かセットアップ処理の実行かを設定する処理確認ウインドの一例を示している。
符号の説明
10 画像形成システム
12 PC(画像処理装置)
14 プリンタ(出力デバイス)
16 印刷出力部
18 コントローラ部
38 画像形成部
40 CMS
42 色域獲得部
46 色域情報保持部(第1の色域情報保持手段)
48 セットアップ部(セットアップ手段)
54 画像処理部
56 印刷設定部(データ変換手段)
58 デバイス情報取得部(デバイス情報取得手段)
60 色域算出部(色域情報算出手段)
62 比較処理部(比較手段、判定手段、検査手段)
64 UI部(表示入力手段)
66 データ変換部
70、70A 色域
72(72A、72B) 色域
80 警告確認ウインド
86 処理確認ウインド

Claims (4)

  1. 画像生成を含む画像処理が可能な画像処理装置と、画像形成可能な色域内で予め設定されている帯電電圧、及び帯転写電圧を含むパラメータに基づいて前記画像処理装置から入力される画像データに応じた画像を形成する出力デバイスと、を含む画像形成システムであって、
    前記出力デバイスが、
    出力デバイスにより形成可能な色域を示す第1の色域情報を保持する色域情報保持手段と、
    前記出力デバイスが形成する画像の濃度を装置初期状態の濃度となるように前記パラメータを変更するセットアップ処理を行うセットアップ手段と、
    を含み、
    前記画像処理装置が、
    前記出力デバイスの前記色域情報保持手段から前記第1の色域情報を取得するデバイス情報取得手段と、
    前記画像処理装置が前記出力デバイスへ出力する前記画像データから該画像データに応じた画像形成に必要な色域を示す第2の色域情報を算出する色域情報算出手段と、
    前記色域情報算出手段によって算出され前記第2の色域情報と前記デバイス情報取得手段によって取得された前記第1の色域情報を比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果が、前記取得された前記第1の色域情報により示される色域から前記算出された前記第2の色域情報により示される色域が外れる場合には、該比較結果を表示手段に表示して、前記画像データに応じた画像形成処理を行うか、又は、前記セットアップ手段による前記出力デバイスの前記セットアップ処理を行うかの選択を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が前記画像形成処理の選択を受け付けた場合に、前記画像データの色域が前記第1の色域情報の色域に含まれるように色域の圧縮を行った画像データを前記出力デバイスへ出力し、前記セットアップ処理の選択を受け付けた場合に、前記出力デバイスへ前記セットアップ処理を指示する処理指示手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記画像処置装置が、前記出力デバイスの前記装置初期状態で画像形成が可能となっている色域に基づいて設定されている基準の色域と前記第1の色域情報により示される色域とを比較する色域比較手段を含み、
    前記受付手段が、前記色域比較手段の比較結果から前記第1の色域情報に示される色域が前記基準の色域に満たない場合には、該比較結果を表示手段に表示して、前記セットアップ手段による前記出力デバイスの前記セットアップ処理を行うか否かの選択を受け付け、
    前記処理指示手段が、前記受付手段が前記セットアップ処理の選択を受け付けた場合に、前記出力デバイスへ前記セットアップ処理を指示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 画像生成を含む画像処理が可能な画像処理装置と、画像形成可能な色域内で、予め設定されている帯電電圧、及び転写電圧を含むパラメータに基づいて前記画像処理装置から入力される画像データに応じた画像を形成する出力デバイスと、を含む画像形成システムであって、
    前記出力デバイスが、
    前記出力デバイスにより形成可能な色域を示す第1の色域情報を保持する色域情報保持手段と、
    前記出力デバイスが形成する画像の濃度を装置初期状態の濃度となるように前記パラメータを変更するセットアップ処理を行うセットアップ手段と、を含み、
    前記画像処理装置が、
    前記出力デバイスの前記色域情報保持手段から前記第1の色域情報を取得するデバイス情報取得手段と、
    前記出力デバイスの前記装置初期状態で画像形成が可能となっている色域に基づいて設定されている基準の色域と前記デバイス情報取得手段により取得された前記第1の色域情報により示される色域とを比較する色域比較手段と、
    前記色域比較手段の比較結果から前記第1の色域情報に示される色域が前記基準の色域に満たない場合、該比較結果を表示手段に表示して、前記画像データに応じた画像形成処理を行うか又は前記セットアップ手段による前記出力デバイスの前記セットアップ処理を行うか否かの選択を受け付ける第1の受付手段と、
    前記第1の受付手段により前記画像形成処理の選択を受け付けた場合に、前記画像処理装置が前記出力デバイスへ出力する前記画像データから該画像データに応じた画像形成に必要な色域を示す第2の色域情報を算出する色域情報算出手段と、
    前記色域情報算出手段によって算出された前記第2の色域情報と前記デバイス情報取得手段によって取得された前記第1の色域情報とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果が、前記第1の色域情報により示される色域から前記算出された前記第2の色域情報により示される色域が外れている場合には、該比較結果を表示手段に表示して、前記画像データに応じた画像形成処理を行うか、又は、前記セットアップ手段による前記出力デバイスの前記セットアップ処理を行うかの選択を受け付ける第2の受付手段と、
    前記第2の受付手段が前記画像形成処理の選択を受け付けた場合に、前記画像データの色域が前記第1の色域情報の色域に含まれるように色域の圧縮処理を行った画像データを前記出力デバイスへ出力し、前記第1又は第2の受付手段が前記セットアップ処理の選択を受け付けた場合に、前記出力デバイスへ前記セットアップ手段による前記セットアップ処理を指示する処理指示手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成システム。
  4. 画像データが入力されることにより、予め設定されている帯電電圧、及び転写電圧を含むパラメータに基づいて画像を形成する出力デバイスであって、画像形成が可能な色域を示す第1の色域情報を保持する色域情報保持手段及び、形成する画像の濃度を装置初期状態となるように前記パラメータを変更するセットアップ処理を行うセットアップ手段を有する出力デバイス、が接続された画像処理装置のコンピュータを、
    前記出力デバイスから前記第1の色域情報を取得するデバイス情報取得手段と、
    前記出力デバイスへ出力する前記画像データから該画像データに応じた画像形成に必要な色域を示す第2の色域情報を算出する色域情報算出手段と、
    前記色域情報算出手段によって算出された前記第2の色域情報と前記デバイス情報取得手段によって取得された前記第1の色域情報とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果が、前記取得された前記第1の色域情報により示される色域から前記算出された前記第2の色域情報により示される色域が外れる場合には、該比較結果を表示手段に表示して、前記画像データに応じた画像形成処理を行うか、又は、前記セットアップ手段による前記出力デバイスの前記セットアップ処理を行うかの選択を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が前記画像形成処理の選択を受け付けた場合に、前記画像データの色域が前記第1の色域情報の色域に含まれるように色域の圧縮を行った画像データを前記出力デバイスへ出力し、前記セットアップ処理の選択を受け付けた場合に、前記出力デバイスへ前記セットアップ処理を指示する処理指示手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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