JP4710442B2 - 贈答用組み立て箱 - Google Patents

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本発明は、天面が開放された二重壁形式の身箱に、収容物を固定するパットが装着された贈答用組み立て箱に関するものであり、特には、一枚のシートから組み立てが可能なパットを用いた贈答用組み立て箱に関する。
従来、天面が開放された二重壁形式の身箱タイプにおいては、身箱に収容する例えば、清酒等の収容物を固定するパッドは、個々に分別された仕切り板等の部品類を要所要所にセットすることにより行われてきた。このため、部品数が多くなり作業の効率化にも悪影響を及ぼし、さらにコスト面からも問題が生じていた。さらに、パッドは収容物を保護するだけの役割に過ぎず、装飾等の二次的な利用はされていなかった。
本発明は、天面が開放された二重壁形式の身箱に、収容物を固定するパットが装着された組み立て箱に関する以上のような問題に鑑みてなされたもので、一枚のシートからパッドを組み立て、緩衝効果のほかに装飾性を持たせるなど多目的に応用展開できる贈答用組み立て箱を提供することを課題とする。
本発明の請求項1の発明は、天面が開放された二重壁形式の身箱に、収容物を固定するパッドが装着された贈答用組み立て箱であって、
前記パッドは一枚のシートからなり、それぞれ折り曲げ線を介して第1扉板、第1左側板、第1底板、第1右側板、縁板、第2左側板、第2底板、第2右側板、第2扉板が順次連設され、前記第1底板の相対向する短手方向の端縁には、それぞれ折り曲げ線を介して第1側板、第1底板装飾板が順次連設され、前記相対向するそれそれの第1側板の左端縁には折り曲げ線を介して隣接する第1左側板の端縁に折り曲げ線を介して連結するように折り込み舌片が連設され、前記それぞれの第1底板装飾板の左端縁には折り曲げ線を介して強化舌片が連設され、前記それぞれの第1側板の右端縁には折り曲げ線を介して第1差し込み片が連設され、前記第2底板の相対向する短手方向の端縁にはそれぞれ折り曲げ線を介して第2側板、第2底板装飾板が順次連設され、前記相対向するそれぞれの第2側板の右端縁には折り曲げ線を介して隣接する第2右側板の端縁に折り曲げ線を介して連結するように折り込み舌片が連設され、前記それぞれの第2底板装飾板の右端縁には折り曲げ線を介して強化舌片が連設され、前記それぞれの第2側板の左端縁には折り曲げ線を介して第2差し込み片が連設され、前記第1差し込み片の右端縁と前記第2差し込み片の左端縁とは折り曲げ線を介して連設された構成からなるブランクを、
各々の折り曲げ線に沿って必要に応じて山折り、谷折りして第1底板を第1底面とし、第1左側板、第1右側板、相対向する二つの第1側板それぞれを側面とする第1収納部と、第2底板を第2底面とし、第2左側板、第2右側板、相対向する二つの第2側板それぞれを側面とする第2収納部として組み立てた時、前記第1収納部と第2収納部とは縁板を介して連設されてなることを特徴とする、贈答用組み立て箱である。
このように請求項1記載の発明によれば、パッドは一枚のシートからなり、それぞれ折り曲げ線を介して第1扉板、第1左側板、第1底板、第1右側板、縁板、第2左側板、第2底板、第2右側板、第2扉板が順次連設され、前記第1底板の相対向する短手方向の端縁には、それぞれ折り曲げ線を介して第1側板、第1底板装飾板が順次連設され、前記相対向するそれそれの第1側板の左端縁には折り曲げ線を介して隣接する第1左側板の端縁
に折り曲げ線を介して連結するように折り込み舌片が連設され、前記それぞれの第1底板装飾板の左端縁には折り曲げ線を介して強化舌片が連設され、前記それぞれの第1側板の右端縁には折り曲げ線を介して第1差し込み片が連設され、前記第2底板の相対向する短手方向の端縁にはそれぞれ折り曲げ線を介して第2側板、第2底板装飾板が順次連設され、前記相対向するそれぞれの第2側板の右端縁には折り曲げ線を介して隣接する第2右側板の端縁に折り曲げ線を介して連結するように折り込み舌片が連設され、前記それぞれの第2底板装飾板の右端縁には折り曲げ線を介して強化舌片が連設され、前記それぞれの第2側板の左端縁には折り曲げ線を介して第2差し込み片が連設され、前記第1差し込み片の右端縁と前記第2差し込み片の左端縁とは折り曲げ線を介して連設された構成からなるブランクを、各々の折り曲げ線に沿って必要に応じて山折り、谷折りして第1底板を第1底面とし、第1左側板、第1右側板、相対向する二つの第1側板それぞれを側面とする第1収納部と、第2底板を第2底面とし、第2左側板、第2右側板、相対向する二つの第2側板それぞれを側面とする第2収納部として組み立てた時、前記第1収納部と第2収納部とは縁板を介して連設されてなるので、第1収納部と第2収納部の間の仕切り板や扉板、装飾板等がすべて一枚のブランクを組み立てて形成されており、作業効率が向上する。また、扉板を開けることで、床飾りとしても活用できる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1底板と第2底板とは長方形状に形成されていることを特徴とする、贈答用組み立て箱である。
このように請求項2記載の発明によれば、第1底板と第2底板とは長方形状に形成されているので、長い内容物を収納することができる。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記第1収納部と第2収納部とは縁板を対称面として左右対称に形成されていることを特徴とする、贈答用組み立て箱である。
このように請求項3記載の発明によれば、第1収納部と第2収納部とは縁板を対称面として左右対称に形成されているので、同じ形のものを二つ収納でき見栄えが良い。
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3記載の発明において、前記相対向する第1底板装飾板および第2底板装飾板の一方の側の第1底板装飾板と第2底板装飾板には、第1底板装飾板の右端縁は装飾舌片が突出して形成され、第2底板装飾板の左端縁は装飾舌片が突出して形成されていることを特徴とする、贈答用組み立て箱である。
このように請求項4記載の発明によれば、一方の側の第1底板装飾板と第2底板装飾板には、第1底板装飾板の右端縁は装飾舌片が突出して形成され、第2底板装飾板の左端縁は装飾舌片が突出して形成されているので、パッドを組み立てた際、縁板は隠れて見栄えが良く見える。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4記載の発明において、前記第1差し込み片と第2差し込み片の互いに連設された側で縁板と離れている方の隅角は、切り欠いて形成されていることを特徴とする、贈答用組み立て箱である。
このように請求項5記載の発明によれば、第1差し込み片と第2差し込み片の互いに連設された側で縁板と離れている方の隅角は、切り欠いて形成されているので、パッドを組み立てる際、折り込まれた第1差し込み片と第2差し込み片を第1右側板と第2左側板の重なり部分に無理なく挿入することができる。
このように本発明の贈答用組み立て箱は、贈答用として、身箱のパッドの扉板を開封することにより、あらかじめ内面に金屏風表現印刷された扉が開き、つぎに下面部の内面に緋毛氈表現された部分を開けて、上部は幕部分で身箱をそのまま床飾りとして簡易に展示することができる(両面印刷効果を演出する)。
パッドの上下部分のトムソン型等を各々のテーマに合った形状のバリエーション展開が可能で、幅広い業界、業種に対応でき、水平展開ができる。
中身の商品の特徴により、一枚の用紙の斤量を変更することにより,コワレモノとうにも対応が可能である(応用展開が可能)。
身箱としてのパッドの扉部分が商品の天パッドの役割をするため、蓋部分はスリーブ等に変更することも可能でコストを低減できる。
ゴミ廃棄が容易で廃棄量を少なくすることが可能である。
本発明を実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の贈答用組み立て箱は、例えば、図1、図2、図3、図4に示すように、天面が開放された二重壁形式の身箱(2)に、収納物(図示せず)を固定するパッド(3)が装着された贈答用組み立て箱(1)である。
パッド(3)は、以下に説明する一枚のシートからなるブランク(10)を組み立ててなるものである。
すなわち、それぞれ折り曲げ線を介して、第1扉板(11)、第1左側板(12)、第1底板(13)、第1右側板(14)、縁板(15)、第2左側板(16)、第2底板(17)、第2右側板(18)、第2扉板(19)が順次連設されている。
第1底板(13)の相対向する短手方向の端縁には、それぞれ折り曲げ線を介して第1側板(131)、第1底板装飾板(132)が順次連設されている。
また、相対向するそれそれの第1側板(131)の左端縁には折り曲げ線を介して隣接する第1左側板(12)の端縁に折り曲げ線を介して連結するように折り込み舌片(133)が連設されている。
さらに、それぞれの第1底板装飾板(132)の左端縁には折り曲げ線を介して強化舌片(134)が連設され、それぞれの第1側板(131)の右端縁には折り曲げ線を介して第1差し込み片(135)が連設されている。
第2底板(17)の相対向する短手方向の端縁にはそれぞれ折り曲げ線を介して第2側板(171)、第2底板装飾板(172)が順次連設されている。
また、相対向するそれぞれの第2側板(171)の右端縁には折り曲げ線を介して隣接する第2右側板(18)の端縁に折り曲げ線を介して連結するように折り込み舌片(173)が連設されている。
さらに、それぞれの第2底板装飾板(172)の右端縁には折り曲げ線を介して強化舌片(174)が連設され、それぞれの第2側板(171)の左端縁には折り曲げ線を介して第2差し込み片(175)が連設されている。
また、第1差し込み片(135)の右端縁と第2差し込み片(175)の左端縁とは谷折り線(a)を介して連設されている。
第1底板(13)の第1左側板(12)寄りの二つの隅角から斜め外方に向けて、二つの折り込み舌片(133、133)を略二分する、山折り線(b)が形成され、第2底板(17)の第2右側板(18)寄りの二つの隅角から斜め外方に向けて、二つの折り込み舌片(173、173)を略二分する、山折り線(b)が形成されている。
相対向する第1底板装飾板(132、132)および第2底板装飾板(172、172)の一方の側の第1底板装飾板(132)と第2底板装飾板(172)には、第1底板装飾板の右端縁は装飾舌片(136)が突出して形成され、第2底板装飾板の左端縁は装飾舌片(176)が突出して形成されている。
図4は、本発明の贈答用組み立て箱(1)に使用する身箱(2)を展開したブランク(30)の一実施例を示す、展開説明図である。
身箱(2)は天面が開放された側面が二重壁形式の一般的に公知の組み立て箱が使用できる。詳細な説明は省略する。
このような構造からなるブランク(10)を、各々の折り曲げ線に沿って必要に応じて山折り谷折りして、第1底板(13)を第1底面とし、第1左側板(12)、第1右側板(14)、相対向する二つの第1側板(131、131)それぞれを側面とする第1収納部(4)と、第2底板(17)を第2底面とし、第2左側板(16)、第2右側板(18)、相対向する二つの第1側板(171、171)それぞれを側面とする第2収納部(5)と、からなるパッド(3)に組み立てる。
別途身箱のブランク(30)から組み立てておいた身箱(2)の天面から、組み立てたパッド(3)を挿入して図1に示す、贈答用組み立て箱とする。
この贈答用組み立て箱を横置きして扉板を開け、装飾舌片の付いた第1底板装飾板と第2底板装飾板を前に倒すと、床飾りとして活用できる。
本発明の贈答用組み立て箱の一実施例を示す、斜視説明図である。 図1の贈答用組み立て箱の扉板を開いて内部を開放した状態の一実施例を示す、斜視説明図である。 本発明の贈答用組み立て箱に使用するパッドの一実施例を示す、展開平面図である。 本発明の贈答用組み立て箱に使用する身箱の一実施例を示す、展開平面図である。
符号の説明
1‥‥贈答用組み立て箱
2‥‥身箱
3‥‥パッド
4‥‥第1収納部
5‥‥第2収納部
10‥‥パッドのブランク
11‥‥第1扉板
12‥‥第1左側板
13‥‥第1底板
14‥‥第1右側板
15‥‥縁板
16‥‥第2左側板
17‥‥第2底板
18‥‥第2右側板
19‥‥第2扉板
30‥‥身箱のブランク
131‥‥第1側板
132‥‥第1底板装飾板
133‥‥折り込み舌片
134‥‥強化舌片
135‥‥第1差し込み片
136‥‥装飾舌片
171‥‥第2側板
172‥‥第2底板装飾板
173‥‥折り込み舌片
174‥‥強化舌片
175‥‥第2差し込み片
176‥‥装飾舌片
a‥‥差し込み片の谷折り線
b‥‥折り込み舌片の谷折り線

Claims (5)

  1. 天面が開放された二重壁形式の身箱に、収容物を固定するパッドが装着された贈答用組み立て箱であって、
    前記パッドは1枚のシートからなり、
    それぞれ折り曲げ線を介して第1扉板、第1左側板、第1底板、第1右側板、縁板、第2左側板、第2底板、第2右側板、第2扉板が順次連設され、
    前記第1底板の相対向する短手方向の端縁にはそれぞれ折り曲げ線を介して第1側板、第1底板装飾板が順次連設され、
    前記相対向するそれぞれの第1側板の左端縁には折り曲げ線を介して隣接する第1左側板の端縁に折り曲げ線を介して連結するように折り込み舌片が連設され、
    前記それぞれの第1底板装飾板の左端縁には折り曲げ線を介して強化舌片が連設され、
    前記それぞれの第1側板の右端縁には折り曲げ線を介して第1差し込み片が連設され、
    前記第2底板の相対向する短手方向の端縁にはそれぞれ折り曲げ線を介して第2側板、第2底板装飾板が順次連設され、
    前記相対向するそれぞれの第2側板の右端縁には折り曲げ線を介して隣接する第2右側板の端縁に折り曲げ線を介して連結するように折り込み舌片が連設され、
    前記それぞれの第2底板装飾板の右端縁には折り曲げ線を介して強化舌片が連設され、
    前記それぞれの第2側板の左端縁には折り曲げ線を介して第2差し込み片が連設され、
    前記第1差し込み片の右端縁と前記第2差し込み片の左端縁とは折り曲げ線を介して連設され、た構成からなるブランクを、
    各々の折り曲げ線に沿って必要に応じて山折り、谷折りして第1底板を第1底面とし、第1左側板、第1右側板、相対向する二つの第1側板それぞれを側面とする第1収納部と、
    第2底板を第2底面とし、第2左側板、第2右側板、相対向する二つの第2側板それぞれを側面とする第2収納部とに組み立てた時、
    前記第1収納部と第2収納部とは縁板を介して連設されてなることを特徴とする、贈答用組み立て箱。
  2. 前記第1底板と第2底板とは長方形状に形成されていることを特徴とする、請求項1記載の贈答用組み立て箱。
  3. 前記第1収納部と第2収納部とは縁板を対称面として左右対称に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の贈答用組み立て箱。
  4. 前記相対向する第1底板装飾板および第2底板装飾板の一方の側の第1底板装飾板と第2底板装飾板には、
    第1底板装飾板の右端縁は折り曲げ線を介して装飾舌片が連設され、第2底板装飾板の左端縁は折り曲げ線を介して装飾舌片が連設されていることを特徴とする、請求項1、2又は3記載の贈答用組み立て箱。
  5. 前記第1差し込み片と第2差し込み片の互いに連設された側で縁板と離れている方の隅角は、切り欠いて形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3又は4記載の贈答用組み立て箱。
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