JP4709449B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、摩耗進行に伴うウエットグリップ性能の低下を抑制した空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
タイヤのトレッド部には、ウエットグリップ性能を確保するため、水流線に沿う周方向の縦溝や水膜を破断させる横溝等を用いた、種々なパターンのトレッド溝が形成されている。
【0003】
しかし、トレッド溝は、摩耗の進行に伴い、必然的にその溝深さ及び溝面積が減少して排水性を低下させる。又タイヤは、経年変化によって、トレッドゴムが硬質化するため、路面追従性(接地性)が損なわれ、前記排水性能低下と相俟って、ウエットグリップ性能の低下は避けられないものであった。
【0004】
そこで本発明は、トレッドゴムに、摩耗しやすい軟質のゴムからなりかつタイヤ周方向に連続してのびる1以上のゴム条部を有する摩耗進行ゴム部を設けることを基本として、トレッドゴムが摩耗したとき、前記ゴム条部が多く摩耗することによって、縦溝状の凹溝を新たに出現させることができ、溝面積の減少すなわち排水性の低下を抑制するとともに、経年変化によるトレッドゴムの硬質化を抑え、これらの相乗効果によってウエットグリップ性能を向上しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部にトレッド溝を設けた空気入りタイヤであって、
前記トレッド部をなすトレッドゴムは、トレッドゴム主部と、このトレッドゴム主部よりもゴム硬度が小であって摩耗しやすい摩耗進行ゴムからなる摩耗進行ゴム部とを含むとともに、
前記摩耗進行ゴム部は、前記トレッド溝の最も深い最深溝底高さ位置Pbと最深溝深さの中間高さ位置Paとの間の高さ領域を、実質的にタイヤ周方向に連続してのびる1以上のゴム条部を具え、
前記ゴム条部の断面形状は半径方向外方に向かって先細状をなし、しかもトレッドゴム内部で途切れるとともに、
該ゴム条部を具えることにより、トレッドゴムが前記高さ領域まで摩耗したとき、前記摩耗進行ゴム部のゴム条部がトレッドゴム主部よりも多く摩耗することによって、縦溝状の凹溝を形成することを特徴としている。
【0006】
又請求項2の発明では、前記トレッド溝は、タイヤ周方向にのびる少なくとも2本の縦溝を有することによりこの縦溝の間にリブ状陸部を形成するとともに、前記ゴム条部は前記リブ状陸部内に介在し、かつ前記中間高さ位置Paにおけるゴム条部の総巾ΣWaは0.5mm以上かつ前記リブ状陸部の巾RWの1/3以下、しかも前記最深溝底高さ位置Pbにおけるゴム条部の総巾ΣWbは前記総巾ΣWa以上かつ前記リブ状陸部の巾RWの1/2以下としたことを特徴としている。
【0007】
又請求項3の発明では、前記摩耗進行ゴム部は、前記リブ状陸部内に、複数本のゴム条部を有することを特徴としている。
【0008】
又請求項4の発明では、前記トレッド部は、複数のリブ状陸部を有し、タイヤ赤道側のリブ状陸部におけるゴム条部の総巾ΣWa、ΣWbは、トレッド縁側のリブ状陸部におけるゴム条部の総巾ΣWa、ΣWbよりも大であることを特徴としている。
【0009】
又請求項5の発明では、前記リブ状陸部を、タイヤ軸方向にタイヤ赤道側の半巾部分とトレッド縁側の半巾部分とに区分したとき、タイヤ赤道側の半巾部分に含まれる総巾ΣWa、ΣWbの巾成分ΣWa1、ΣWb1は、トレッド縁側の半巾部分に含まれる総巾ΣWa、ΣWbの巾成分ΣWa2、ΣWb2よりも大であることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りタイヤが乗用車用タイヤである場合の子午断面図、図2はそのトレッドパターンの展開図を示している。
【0011】
図1において、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されるベルト層7とを含むコード層によって補強される。
【0012】
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75〜90度の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aからなり、その両端は、前記ビードコア5の周りで折返して係止される。
【0013】
又前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば15゜〜35゜の角度で配列した複数枚、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bからなり、各ベルトコードがプライ間相互で交差することによって強固なトラス構造を形成し、トレッド部2をタガ効果を有して補強している。又本例では、前記ベルト層7が、有機繊維コードをタイヤ周方向に対して実質的に平行に配したバンド層9によって被覆され、高速耐久性を向上したものを例示している。なお、重荷重用タイヤの場合には、ベルト層7は、ベルトコードを15゜〜70゜の角度で配列した通常3〜4枚のベルトプライで形成している。
【0014】
次に、前記トレッド部2には、本例では、タイヤ周方向にのびる少なくとも2本の縦溝10を含むトレッド溝11を設けることにより、この縦溝10、10間にリブ状陸部12を形成した、リブタイプ、リブラグタイプ、ブロックタイプ、又はリブ・ ブロックタイプのトレッドパターンを形成している。
【0015】
特に本例では、図2に示すように、タイヤ赤道C上をのびる中央の縦溝10Aと、その両外側に配される側の縦溝10Bとを具え、これによって、トレッド部2を、前記縦溝10A、10B間の内のリブ状陸部12A、及び側の縦溝10Bとトレッド縁TEとの間の外のリブ状陸部12Bに区分したものを示している。このリブ状陸部12A、12Bは、タイヤ周方向に実質的に連続してのびるリブ13であっても、又横溝14によって複数のブロックに区分されたブロック列15であっても良く、本例では、内のリブ状陸部12Aをリブ13とし、かつ外のリブ状陸部12Bをブロック列15としたリブ・ ブロックタイプのトレッドパターンの場合を例示している。
【0016】
そして本発明では、前記トレッド部2をなすトレッドゴムGが、トレッドゴム主部16と、このトレッドゴム主部16よりもゴム硬度が小であって摩耗しやすい摩耗進行ゴムからなる摩耗進行ゴム部17とを含むとともに、この摩耗進行ゴム部17が、所定の高さ領域Yを実質的にタイヤ周方向に連続してのびる1以上のゴム条部19を具えることに特徴の一つを有している。
【0017】
この摩耗進行ゴム部17は、図3、4に示すように、本例では、各リブ状陸部12下に位置してトレッドゴムGの半径方向内面をなす基部18・・・と、各基部18から少なくとも前記高さ領域Yを越えて半径方向外方にのびる1本以上、本例では4本(複数)のゴム条部19とから形成される。
【0018】
ここで、前記高さ領域Yとは、トレッド溝11の最も深い最深溝底高さ位置Pbと最深溝深さの中間高さ位置Paとの間の領域を意味する。言い換えると、トレッド溝11のうち、溝深さが最も深くなる最深溝底11bの高さ位置Pbと、この高さ位置Pbから前記最深の溝深さHの0.5倍の距離0.5Hを半径方向に隔てた位置(中間高さ位置)Paとの間の半径方向の領域を意味する。一般的には、縦溝10は横溝14よりも深く形成されるため、この縦溝10の溝底が、前記最深溝底11bに相当する。
【0019】
そして、各ゴム条部19は、この高さ領域Yを越えて半径方向外方にのび、その外端は、リブ状陸部12内で途切れる、本例には、各ゴム条部19の外端が、リブ状陸部12内で途切れる場合が示されている。
【0020】
この時、一つのリブ状陸部12に介在するゴム条部19においては、
▲1▼ 前記中間高さ位置Paにおけるゴム条部19の総巾ΣWaを、0.5mm以上かつこのリブ状陸部12の巾RWの1/3以下、しかも
▲2▼ 前記最深溝底高さ位置Pbにおけるゴム条部19の総巾ΣWbを、前記総巾ΣWa以上かつ前記リブ状陸部12の巾RWの1/2以下とすることが好ましい。なお各ゴム条部19は、その巾を半径方向外方に向かって滑らかに減じた先細状をなすことが好ましい。
【0021】
次に、前記摩耗進行ゴム部17をなす摩耗進行ゴムは、そのゴム硬度(デュロメータA硬さ)Hs2を、前記トレッドゴム主部16をなす主ゴムのゴム硬度Hs1に比して減じることにより摩耗をしやすくした軟質のゴムであって、本例では、ゴム組成中に含まれる補強材、例えばカーボンブラックやシリカ等の配合量を減じることにより軟質としている。なお主ゴムとしては、例えばゴム硬度Hs1を55〜70度とし、トレッドゴムとして一般的な耐摩耗性に優れる従来的なゴムが好適に使用できる。
【0022】
このような本実施形態のタイヤでは、図5の如く、トレッドゴムGが少なくとも前記中間高さ位置Paまで摩耗が進行したとき、前記ゴム条部19がトレッド面に露出する。この時、前記ゴム条部19が摩耗進行ゴムで形成されているため、トレッドゴム主部16よりも多く摩耗し、その結果、ゴム条部19の位置に、縦溝状の凹溝20を出現させることができる。この凹溝20は、従来的な縦溝と同様に機能するため、摩耗進行に伴うトレッド溝11の溝面積の減少を補うことができ、排水性の低下を抑制しうる。
【0023】
さらに、経年変化によってトレッドゴムGが硬質化する場合にも、この摩耗進行ゴムが軟質のゴムであるため柔軟性が確保され、路面追従性(接地性)を維持できる。そして、これらの相乗作用によって、摩耗進行に伴うウエットグリップ性能低下の抑制効果を発揮できる。
【0024】
ここで、前記摩耗進行ゴムと主ゴムとのゴム硬度差Hs1−Hs2は、2〜10度であることが好ましく、ゴム硬度差が2度未満では、摩耗差が過小となり、前記凹溝20を出現させることが難しくなる。逆に、ゴム硬度差が10度を越えると、ウエットグリップ性能低下の抑制効果が頭打ちとなるだけでなく、摩耗進行ゴム部17が弱所となって耐久性や強度を損ねる傾向となる。従って、ゴム硬度差は3〜6度がさらに好ましい。
【0025】
又前述の如く、前記中間高さ位置Paにおけるゴム条部19の総巾ΣWaを、0.5mm以上かつリブ状陸部12の巾RWの1/3以下、しかも、最深溝底高さ位置Pbにおけるゴム条部19の総巾ΣWbを、前記総巾ΣWa以上かつ前記リブ状陸部12の巾RWの1/2以下とすることが好ましい。
【0026】
その理由は、もし総巾ΣWa、ΣWbが夫々0.5mm未満では、ウエットグリップ性能低下の抑制効果が発揮されないからである。又総巾ΣWaが1/3×RWより大、及び又総巾ΣWbが1/2×RWより大では、ブロック剛性のバランスが崩れ、摩耗時及び新品時の双方においてウエットグリップ性能を損ねる傾向となり、又ドライ路面での操縦安定性にも不利となる。なお前記「リブ状陸部12の巾RW」は、前記中間高さ位置Paで測定した巾とする。
【0027】
又前述の如く、ゴム条部19の断面形状を、半径方向外方に向かって先細状としたのは、このゴム条部19によって形成される凹溝20が、摩耗進行に伴って巾広化するなど排水性の増加が期待できるからである。しかも、凹溝20の溝巾が溝上端で最小となるなど、接地面積の減少が抑えられるため、ドライ路面におけるグリップ性の維持にも役立つ。
【0028】
又ゴム条部19は、巾広のものを1本設けるよりは、巾狭のものを3〜4本設ける方が好ましい。これは前記凹溝20によるエッジ効果が期待できるため、総巾が同じ場合には、旋回時におけるウエットグリップ性能に有利となる。又、ブロック剛性を均一化する点でも好ましい。
【0029】
又タイヤでは、ウエットグリップ性能の観点から、トレッド縁側よりもタイヤ赤道側により高い排水性能が望まれる。従って、内のリブ状陸部12Aにおけるゴム条部19の総巾ΣWa、ΣWbを、外のリブ状陸部12Bにおけるゴム条部19の総巾ΣWa、ΣWbよりも大としてタイヤ赤道側の排水性能を高めることが好ましい。
【0030】
又一つのリブ状陸部12内においても、同様に、トレッド縁側よりもタイヤ赤道側により高い排水性能が望まれる。従って、図6に例示する如く、リブ状陸部12を、タイヤ赤道側の半巾部分J1とトレッド縁側の半巾部分J2とに区分したとき、タイヤ赤道側の半巾部分J1に含まれる総巾ΣWa、ΣWbの巾成分ΣWa1、ΣWb1を、トレッド縁側の半巾部分J2に含まれる総巾ΣWa、ΣWbの巾成分ΣWa2、ΣWb2よりも大とし、タイヤ赤道側の排水性能を高めることが好ましい。
【0031】
又図7〜9に、摩耗進行ゴム部17の他の例を示す。
図7の摩耗進行ゴム部17では、前記基部18が、トレッドゴムGの略全巾に亘って延在するベースゴム層22を形成している。即ち本例では、トレッドゴムGは、摩耗進行ゴムからなるベースゴム層22と、その半径方向外側に配されるトレッドゴム主部16がなすキャップゴム層23とを具える2層構造をなし、前記ゴム条部19は、ベースゴム層22から半径方向外方にのびるごとく形成される。
【0032】
図8では、前記基部18が排除され、独立したゴム条部19のみによって摩耗進行ゴム部17が形成される場合が示されている。このとき、各ゴム条部19は、トレッドゴムGの内面から半径方向外方にのびる。
【0033】
図9では、図8の構造において、トレッドゴム主部16が、ベースゴム層22とキャップゴム層23との2層構造をなす場合が示されている。
【0034】
なお本発明では、前記トレッド溝は、その溝巾、溝深さ等を規制することなく、種々のサイズのものが使用でき、又トレッドパターンも種々のものが採用しうる。以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0035】
【実施例】
図1、図2に示す基本構成ないしトレッドパターンを有するタイヤサイズ185/70R14の乗用車用タイヤを表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤのウエットグリップ性能(制動性、操縦安定性)、乗り心地性、摩耗外観性をテストし、その結果を表1に記載した。なお表1で使用したトレッドゴムのゴム組成を表2に示す。
【0036】
(1)耐摩耗性;
JISK6264に従い、ランボーン摩耗試験機を用いて、荷重2.0kg、スリップ率40%の条件下において測定した値を、ゴムAを100とした指数で比較した。指数値が大きい程、耐摩耗性に優れている。
【0037】
(2)ウエットグリップ性能(制動性);
試供タイヤを内圧(220kPa)にて、乗用車(2000cc)の4輪に装着し、ウエットアスファルト路面にて、速度60km/hからの制動距離を測定し、従来タイヤを100とした指数で比較した。指数値が大きい程、ウエットグリップ性能に優れている。
なお「新品時」とは、新品タイヤを慣らし走行(例えば100km)した状態のものであり、「摩耗中期」とは、中間高さ位置Paまで摩耗した状態のものを意味する。
【0038】
(3)ウエットグリップ性能(操縦安定性)、乗り心地性;
制動性テストで用いた乗用車を使用し、ウエットアスファルト路面を走行したときの操縦安定性(制動性、加速性、コーナリング性などの特性)をドライバーの官能評価により、10点法で表示している。値の大きい方が良好である。
【0039】
(4)乗り心地性;
制動性テストで用いた乗用車を使用し、摩耗中期にドライアスファルト路面を走行したときの乗り心地性をドライバーの官能評価により、10点法で表示している。値の大きい方が良好である。
【0040】
(5)摩耗外観;
前記摩耗中期のタイヤの外観を目視検査し、官能評価により、10点法で表示している。値の大きい方が良好である。
【0041】
【表1】
Figure 0004709449
【0042】
【表2】
Figure 0004709449
【0043】
従来例は、摩耗進行に伴いウエットグリップ性能(制動性、操縦安定性)が悪化してる。比較例1は、ウエットグリップ性能自体の評価は高いものの、摩耗進行に伴う悪化は発生しており、又摩耗外観も悪いものとなる。
【0044】
これに対して実施例1、2は、摩耗進行に伴うウエットグリップ性能の悪化がほとんど発生せず、又乗り心地性の改善にも期待できる。なお実施例3の如く摩耗進行ゴム部を過度に配した場合には、摩耗進行に伴うウエットグリップ性能の悪化はないが、ブロック剛性のバランスが崩れるため、ウエットグリップ性能自体の評価は低いものとなり、又摩耗外観も悪化する。
【0045】
【発明の効果】
本発明は叙上の如く構成しているため、トレッドゴムが摩耗したとき、縦溝状の凹溝を新たに出現させることができ、溝面積の減少すなわち排水性の低下を抑制するとともに、経年変化によるトレッドゴムの硬質化を抑え、摩耗進行に伴うウエットグリップ性能の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】そのトレッドパターンを示す展開図である。
【図3】摩耗進行ゴム部を説明するトレッドゴムの断面図である。
【図4】その部分拡大図である。
【図5】本発明の作用効果を示す摩耗中期におけるリブ状陸部の断面図である。
【図6】ゴム条部の他の例を示す断面図である。
【図7】摩耗進行ゴム部の他の例を示す断面図である。
【図8】摩耗進行ゴム部のさらに他の例を示す断面図である。
【図9】摩耗進行ゴム部のさらに他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部
10 縦溝
11 トレッド溝
12 リブ状陸部
16 トレッドゴム主部
17 摩耗進行ゴム部
19 ゴム条部
20 凹溝
G トレッドゴム
Y 高さ領域

Claims (5)

  1. トレッド部にトレッド溝を設けた空気入りタイヤであって、
    前記トレッド部をなすトレッドゴムは、トレッドゴム主部と、このトレッドゴム主部よりもゴム硬度が小であって摩耗しやすい摩耗進行ゴムからなる摩耗進行ゴム部とを含むとともに、
    前記摩耗進行ゴム部は、前記トレッド溝の最も深い最深溝底高さ位置Pbと最深溝深さの中間高さ位置Paとの間の高さ領域を、実質的にタイヤ周方向に連続してのびる1以上のゴム条部を具え、
    前記ゴム条部の断面形状は半径方向外方に向かって先細状をなし、しかもトレッドゴム内部で途切れるとともに、
    該ゴム条部を具えることにより、トレッドゴムが前記高さ領域まで摩耗したとき、前記摩耗進行ゴム部のゴム条部がトレッドゴム主部よりも多く摩耗することによって、縦溝状の凹溝を形成することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド溝は、タイヤ周方向にのびる少なくとも2本の縦溝を有することによりこの縦溝の間にリブ状陸部を形成するとともに、前記ゴム条部は前記リブ状陸部内に介在し、かつ前記中間高さ位置Paにおけるゴム条部の総巾ΣWaは0.5mm以上かつ前記リブ状陸部の巾RWの1/3以下、しかも前記最深溝底高さ位置Pbにおけるゴム条部の総巾ΣWbは前記総巾ΣWa以上かつ前記リブ状陸部の巾RWの1/2以下としたことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記摩耗進行ゴム部は、前記リブ状陸部内に、複数本のゴム条部を有することを特徴とする請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッド部は、複数のリブ状陸部を有し、タイヤ赤道側のリブ状陸部におけるゴム条部の総巾ΣWa、ΣWbは、トレッド縁側のリブ状陸部におけるゴム条部の総巾ΣWa、ΣWbよりも大であることを特徴とする請求項2又は3記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記リブ状陸部を、タイヤ軸方向にタイヤ赤道側の半巾部分とトレッド縁側の半巾部分とに区分したとき、タイヤ赤道側の半巾部分に含まれる総巾ΣWa、ΣWbの巾成分ΣWa1、ΣWb1は、トレッド縁側の半巾部分に含まれる総巾ΣWa、ΣWbの巾成分ΣWa2、ΣWb2よりも大であることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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