JP4709046B2 - 無線通信装置、無線通信方法、及び、プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、及び、プログラム Download PDF

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この発明は、自端末と相手端末の双方の通信状況に応じて通信手段を切り替えるために好適な無線通信装置、無線通信方法、及び、プログラムに関する。
近年、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などのセルラー電話による通信サービスに加えて、無線LAN(Local Area Network)を用いてインターネットや専用ネットワークに接続して通信を行う通信サービスが普及している。ユーザはこれらの多様な通信サービスの中から好みや用途に応じて所望の通信サービスを選択して利用することができる。特に、同じ地域でも複数の通信サービスが提供されているエリアでは、ユーザが移動して1つの通信サービスの通信エリア外に一時的に出てしまっても、代わりに他の通信サービスを利用することにより代替の通信手段を確保することができる。例えば、特許文献1には、通信状況に応じて複数の通信方式を切り替えることが可能な移動端末が開示されている。これによれば、第1通信手段(例えばWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式)と第2通信手段(無線LAN)を備えた移動端末は、自端末と相手端末との双方が第1通信手段から第2通信手段が利用可能なエリアに入ると、通話を継続させたまま双方の通信を第1通信手段から第2通信手段に切り替えることができる。
特開2005−136553号公報
しかしながら、特許文献1によれば、WCDMA方式から無線LAN方式に切り替えることはできるが、利用できる無線LAN方式は予め切り替え可能に設定されたネットワークに限られてしまい、同じ通信エリアに複数のプロバイダのアクセスポイントが存在してもそれらの中から選択して利用することはできなかった。例えば、自端末と相手端末の双方にとって、同じ通信エリアにもっと通話料金の安い通信ネットワークがあったとしてもそれを選択することは困難であった。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、自端末と相手端末の双方の通信状況に応じて通信手段を切り替えるために好適な無線通信装置、無線通信方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る無線通信装置は、複数の通信方式で通信可能な無線通信装置であって、記憶手段、第1の通信手段、第2の通信手段、検出手段、取得手段、選択手段、及び、制御手段を備える。
記憶手段は、複数の通信方式で通信するためのアクセス情報を記憶する。
第1の通信手段は、複数の通信方式のうちのセルラー通信の通信方式で相手端末と通信を行う。
第2の通信手段は、複数の通信方式のうちの無線LAN通信の通信方式で相手端末と通信を行う。
検出手段は、複数の通信方式で行う通信に用いられる電波ごとに電波の強度を検出する。
取得手段は、検出手段により検出された電波の強度が所定の閾値より大きい場合に、第1の通信手段による通信又は第2の通信手段による通信によって、相手端末が利用可能な通信サービスに関する情報を取得する。
選択手段は、取得手段により取得された情報に基づいて、相手端末が利用可能な通信サービスの中からいずれかを選択する。
制御手段は、選択手段による選択結果に基づいて、第1の通信手段による通信と第2の通信手段による通信との切り替え制御を行う。
さらに、取得手段は、複数種類の無線LAN通信の通信サービスのうち相手端末がその時点で利用可能な無線LAN通信の通信サービスに関する情報を、前記相手端末と通信するサーバから取得する。
さらに、選択手段は、相手端末が複数の無線LAN通信の通信サービスを利用可能な場合には、該複数の無線LAN通信の通信サービスの中からいずれかを選択可能である
これにより、無線通信装置は、自端末と相手端末の双方が利用できる通信方式の中から、いずれかの通信方式を任意に選択して通信方式を切り替えて通話を行うことができる。
制御手段は、第1の通信手段による通信を行っているときに、検出手段により検出された無線LAN通信の電波の強度が所定の閾値より大きいと判別した場合、第1の通信手段による通信から第2の通信手段による通信に切り替える制御を行うようにしてもよい。
選択手段は、取得手段により取得された情報と、複数の通信方式に対応づけて通信方式による通信サービスにかかる料金情報が予め設定された情報とに基づいて、相手端末が利用可能な通信サービスの中からいずれかを選択してもよい。
これにより、無線通信装置は、相手端末が利用可能な通信方式の中から、それぞれの通信方式による通信サービスにかかる料金情報に基づいて通信方式を選択して通信を切り替えることができる。例えば、相手端末が利用可能な通信方式の中から最も安い通信方式を選択して通話を継続することができる。
無線通信装置は、制御手段により切り替え制御を行う場合に、通信方式を切り替える旨の通知と、切り替え後に用いられる通信方式による通信サービスにかかる料金情報の通知とを行う通知手段を更に備えていてもよい。
これにより、無線通信装置は、通信方式を切り替える前にユーザにその旨を通知でき、さらに、切り替え後の通信方式の通信サービスの料金情報を通知することができる。例えば、ユーザは、通知された通信方式の中から最も安い通信サービスを選択して通話を継続することができる。
選択手段は、取得手段により取得された情報と、複数の通信方式に対応づけて予め設定された通信方式による通信サービスにかかる料金情報とに基づいて、この通信方式による通信を継続して行う場合に将来の所定期間にかかると推測される通信料金の推測値を計算し、この推測値に基づいて相手端末が利用可能な通信方式の中からいずれかを選択してもよい。
これにより、無線通信装置は、現在使用している通信方式で通話を継続する場合に将来かかると推測される推定料金に基づいて、通信方式を選択することができる。例えば、所定期間通話を継続する場合にかかる推定料金の中から最も安い通信方式を選択して通話を継続することができる。
上記目的を達成するため、本発明のその他の観点に係るプログラムは、複数の通信方式で通信可能なコンピュータを、記憶手段、第1の通信手段、第2の通信手段、検出手段、取得手段、選択手段、及び、制御手段として機能させる。
記憶手段は、複数の通信方式で通信するためのアクセス情報を記憶する。
第1の通信手段は、複数の通信方式のうちのセルラー通信の通信方式で相手端末と通信を行う。
第2の通信手段は、複数の通信方式のうちの無線LAN通信の通信方式で相手端末と通信を行う。
検出手段は、複数の通信方式で行う通信に用いられる電波ごとに電波の強度を検出する。
取得手段は、検出手段により検出された電波の強度が所定の閾値より大きい場合に、第1の通信手段による通信又は第2の通信手段による通信によって、相手端末が利用可能な通信サービスに関する情報を取得する。
選択手段は、取得手段により取得された情報に基づいて、相手端末が利用可能な通信サービスの中からいずれかを選択する。
制御手段は、選択手段による選択結果に基づいて、第1の通信手段による通信と第2の通信手段による通信との切り替え制御を行う。
さらに、取得手段は、複数種類の無線LAN通信の通信サービスのうち相手端末がその時点で利用可能な無線LAN通信の通信サービスに関する情報を、前記相手端末と通信するサーバから取得する。
さらに、選択手段は、相手端末が複数の無線LAN通信の通信サービスを利用可能な場合には、該複数の無線LAN通信の通信サービスの中からいずれかを選択可能である
これにより、プログラムは、コンピュータを、自端末と相手端末の双方が利用できる通信方式の中から、いずれかの通信方式を任意に選択して通信方式を切り替えて通話を行うことができる無線通信装置として機能させることができる。
この発明によれば、自端末と相手端末の双方の通信状況に応じて通信手段を切り替えるために好適な無線通信装置、無線通信方法、及び、プログラムを提供することができる。
(実施形態1)
まず、この発明の実施形態に係る無線通信システム1について説明する。以下、本発明の内容の理解を容易にするために、無線通信システム1は携帯電話サービスを提供するシステムであるとして説明する。
図1は、本実施形態に係る無線通信装置200を用いた無線通信システムの全体の構成例を示す図である。本図では、無線通信装置200が利用可能な通信エリアには、セルラー通信が利用可能なセルラー通信エリア101と、無線LAN通信が利用可能な無線LAN通信エリア121(図中では121A及び121B)と、が存在する。これらの通信エリアは互いに重なるエリアを含む。例えば、本図の斜線で示したエリアでは3つの通信エリアが重なっており、ユーザはこれらの通信エリアに対応する通信サービスの中から任意に選択して利用することが可能である。
セルラー通信は、一般には携帯電話、PHS等であるが、本実施形態では携帯電話を採用している。基地局103は、携帯電話と直接交信する携帯電話網の末端にあたる装置であり、本図には図示していないが複数個設置されるのが一般的である。基地局103は、自己が登録している無線通信装置200から送信される所定の周波数の電波を受信し、あるいは、無線通信装置200に所定の周波数の電波を送信する。設置される基地局103の数は任意である。各々の基地局103が無線通信装置200との電波の送受信ができる距離的範囲には限界があり、基地局103にはそれぞれセルラー通信エリア101が設定される。セルラー通信エリア101同士は互いに重複するエリアを含んでいてもよい。交換局102は、無線通信装置200を管理し、携帯電話サービスを提供するための機関であり、システムサーバ(図示せず)に接続されている。システムサーバは携帯電話サービス全体を管理し、無線通信装置200の固有番号や位置登録データなどを記憶する。交換局102とシステムサーバはLAN(Local Area Network)等の内部ネットワークで接続される。交換局102とシステムサーバはすべての基地局103と外部のネットワーク141とに接続される。ネットワーク141は典型的にはインターネットである。
無線LAN通信は、例えばSIP(Session Initiation Protocol)を用いて無線通信装置200をインターネットに接続して行う通信である。一般に、無線LAN通信では、送信側からその近くのアクセスポイント123までの接続料金と、受信側からその近くのアクセスポイント123までの接続料金だけで済むため、利用料金は安価である。アクセスポイント123(図中では123A及び123B)は、一般にプロバイダと呼ばれるインターネット接続会社が無線通信装置200からの接続を受け付けてインターネットに接続するために設けた装置である。設置されるアクセスポイント123の数は任意である。アクセスポイント123にはそれぞれ無線LAN通信エリア121が設定される。無線LAN通信エリア121同士は互いに重複するエリアを含んでいてもよい。SIPサーバ122(図中では122A及び122B)は、無線LAN通信サービスを提供するためのサーバであり、ネットワーク141に接続されている。SIPサーバ122は、無線通信装置200からの接続要求を受け付けてユーザ認証を行い、正規のユーザ(あるいは無線通信装置200)であると認証されれば無線通信装置200に無線LAN通信による通話サービスを提供する。
具体的には、SIPサーバ122は、無線LANへのアクセスを管理して特定の種類の接続を許可/不許可するプロキシサーバと、リクエストされた宛先の問い合わせに対して相手のアドレスを探すリダイレクトサーバと、無線通信装置200(又は無線通信装置200のユーザ)により登録要求された情報(例えば、ユーザが現在不在か否かなど)を登録するレジストラサーバと、を備える。また、SIPサーバ122は、レジストラサーバに登録された情報をデータベースとして一括して管理するロケーションサーバに接続されている。
なお、セルラー通信エリア101や無線LAN通信エリア121の数は任意である。また、セルラー通信の種類、無線LAN通信の種類、用いるプロトコルは任意である。
次に、本実施形態の無線通信装置200の構成について図2を用いて説明する。無線通信装置200は、セルラー通信部201、無線LAN通信部202、音声処理部203、表示部204、外部I/F(Interface)205、入力部206、バイブレーション部207、ROM(Read Only Memory)208、RAM(Random Access Memory)209、制御部210、電源部211、及び、システムバス212を備える。
セルラー通信部201は、無線通信装置200がセルラー通信による送信機となる場合、マイクロフォン224に入力され音声処理部203が備えるA/D(Analog/Digital)コンバータ(図示せず)により変換された音声信号を変調し、セルラー通信部201が備えるアンテナ221を用いて相手(受信側)に送信する。また、無線通信装置200がセルラー通信の受信機となる場合、セルラー通信部201が備えるアンテナ221を用いて音声信号等を受信して音声信号を復調し音声処理部203に入力する。音声信号は音声処理部203が備えるD/A(Digital/Analog)コンバータ(図示せず)を用いて音声に変換され、スピーカ223から音声として出力される。
無線LAN通信部202は、無線通信装置200が無線LAN通信による送信機となる場合、マイクロフォン224に入力され音声処理部203が備えるA/Dコンバータにより変換された音声信号を変調し、無線LAN通信部202が備えるアンテナ222を用いて相手(受信側)に送信する。また、無線通信装置200が無線LAN通信の受信機となる場合、無線LAN通信部202が備えるアンテナ222を用いて音声信号を受信して音声信号を復調し音声処理部203に入力する。音声信号は音声処理部203が備えるD/Aコンバータを用いて音声に変換され、スピーカ223から音声として出力される。
このように、無線通信装置200は、セルラー通信部201又は無線LAN通信部202を用いて、セルラー通信又は無線LAN通信を利用することができる。後述するように、制御部210はセルラー通信部201及び無線LAN通信部202を制御して、セルラー通信と無線LAN通信のいずれか1つ又は両方を利用できるように制御する。ただし、ユーザが通話に利用できるのはセルラー通信と無線LAN通信のいずれか片方のみであり、ユーザが同時に両方を使って二重に通話することはできない。
音声処理部203は、無線通信装置200が送信機となる場合、ユーザの発声音等をマイクロフォン224によって集音し、音声処理部203が備えるA/Dコンバータにより音声信号に変換してセルラー通信部201又は無線LAN通信部202に入力する。また、音声処理部203は、無線通信装置200が受信機となる場合、音声処理部203が備えるD/Aコンバータにより復調された通話音をスピーカ223に出力する。
表示部204は、制御部210や表示部204が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって画像データを加工処理した後、表示部204が備える出力バッファ(図示せず)に記録する。出力バッファに記録された画像情報は、所定の同期タイミングで画像信号に変換され、表示部204に接続されるモニタ225に出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。例えば、モニタ225は、LCD(Liquid Crystal Display)から構成される。
外部I/F205は、フラッシュメモリカード等の外部メモリ226との接続を行いデータの入出力を行う。例えば外部I/F205に接続される外部メモリ226には、無線通信装置200の固有の情報(例えば、加入者番号、ネットワーク識別情報など)のほか、後述するように、無線LANに接続するための認証情報、利用できるアクセスポイントに関する情報、利用できる通信サービスの料金体系に関する情報、などが記憶される。なお、これらの情報は、RAM209のフラッシュメモリ領域など他の書き換え可能な記憶領域に記憶されてもよい。また、外部I/F205は、USB(Universal Serial Bus)接続により無線通信装置200と外部機器とを接続して、外部機器との間でデータの入出力を行うことができるインタフェースを備える。なお、外部I/F205は、その他の外部機器との接続を可能にするインタフェースを更に備えていてもよい。
入力部206は、操作キー227からの操作信号を受け付けて、操作信号に対応するキーコード信号を制御部210に入力する。制御部210は、入力されたキーコード信号に基づいて操作内容を決定する。ユーザは、操作キー227を用いて任意の文字データを入力したり所定の操作コマンド(例えば電源オン/オフなどのコマンド)を入力したりすることができる。
バイブレーション部207は、制御部210により制御され、内蔵したモータ(図示せず)を用いて無線通信装置200を振動させる。例えば、セルラー通信部201又は無線LAN通信部202によりセルラー通信又は無線LAN通信の着信が検出されると、制御部210はバイブレーション部207に振動を開始するように指示する。バイブレーション部207は、制御部210から振動を停止する指示があるまで無線通信装置200を振動させる。これによりユーザは着信があったことを容易に知ることができる。例えば、制御部210は、ユーザが通話を開始すると振動を停止させる。
ROM208は、無線通信装置200の全体の制御に必要なオペレーティングシステム(以下、「OS」と呼ぶ)やプログラム等を記憶する不揮発性メモリである。
RAM209は、制御部210が行う処理に必要なデータやプログラム等を一時的に記憶する。また、RAM209の記憶領域の一部はフラッシュメモリから構成され、電話やメールに使用するアドレス帳、通話の履歴、各種機能の設定値等を記憶してもよい。
制御部210は、ROM208に記憶されたOSや制御プログラムに従って、無線通信装置200の全体の制御を行う。制御部210は、制御の必要に応じて、各部に制御信号およびデータを送信、または、各部から応答信号およびデータを受信する。また、制御部210は、無線通信装置200の現在の時刻を計時する。なお、制御部210が実行する処理の詳細は後述する。
電源部211は、無線通信装置200を駆動させるための電源である。
システムバス212は、上述した各部との間で命令やデータを転送するための伝送経路である。
次に、本実施形態の制御部210等が行う通話接続処理について説明する。図3は通話接続処理の処理内容を示すフローチャートである。ここでは、セルラー通信と無線LAN通信の両方を未使用の状態で、いずれか一方の通信を使ってユーザが通話を開始する場面を想定して説明する。また、自端末と相手端末の双方が本発明の無線通信装置200を使用してセルラー通信又は無線LAN通信で通話を行うものとする。以下詳述する。
まず、制御部210は、現在セルラー通信と無線LAN通信の両方を未使用で通話の待機状態にあるか否かを判定する(ステップS301)。
具体的には、制御部210は、セルラー通信部201と無線LAN通信部202がいずれも通信を行っていない状態を待機状態であるとして判定する。例えば、RAM209の所定の記憶領域には、無線通信装置200の通信状態を記憶する通信状態フラグが記憶されており、通話接続処理の開始時には初期値(例えば「00h」)に設定されている。そして、セルラー通信部201は、セルラー通信を開始するとセルラー通信を開始した旨を示す値(例えば「01h」との論理和)を通信状態フラグに設定する。また、セルラー通信部201は、セルラー通信を終了するとセルラー通信を終了した旨を示す値(例えば「FEh」との論理積)を通信状態フラグに設定する。同様に、無線LAN通信部202は、無線LAN通信を開始すると無線LAN通信を開始した旨を示す値(例えば「02h」との論理和)を通信状態フラグに設定する。また、セルラー通信部201は、セルラー通信を終了するとセルラー通信を終了した旨を示す値(例えば「FDh」との論理積)を通信状態フラグに設定する。なお、ここで例示した数値の末尾の「h」は16進数であることを示す。また、通信状態フラグに設定する値は任意に変更することが可能である。
待機状態ではないと判定された場合(ステップS301;NO)、制御部210は、待機状態になるまでステップS301の処理を繰り返す。なお、制御部210は、このステップの処理を開始してからの経過時間を計時し、所定のタイムアウト値以上の時間が経過したら通話接続処理を終了してもよい。
待機状態であると判定された場合(ステップS301;YES)、制御部210は、通話接続を開始するか否かを判定する(ステップS302)。具体的には、制御部210は、入力部206がユーザからの操作により操作キー227から通話相手の電話番号の入力と、通話開始の指示とを受け付けたか否かを判定する。なお、制御部210は、通話相手の電話番号が正しく入力されたか(例えば、桁数はあっているか等)を判定し、正しくないと判定した場合にはこのステップの処理を繰り返すようにしてもよい。また、予め正しく登録された電話番号に対応づけられた短縮ダイヤルボタンが押下された場合には、このステップの処理を省略してもよい。
次に、制御部210は、無線LAN通信サービスのビーコン信号を受信したか否かを判定する(ステップS303)。一般に、無線LAN通信サービスでは、アクセスポイント123は、アクセスポイント123自身の識別子であるSSID(Service Set Identifier)を含んだビーコンというパケットを定期的に発信している。
ビーコン信号を受信しないと判定された場合(ステップS303;NO)、ステップS313の処理に進む。制御部210は、無線LAN通信サービスには接続できないため、セルラー通信により通話を行う。なお、詳細は後述する。
ビーコン信号を受信したと判定された場合(ステップS303;YES)、制御部210は、受信したビーコン信号の電波強度が所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップS304)。
電波強度が閾値以下と判定された場合(ステップS304;NO)、ステップS305の処理に進む。そして、制御部210は、後述するステップS313の処理を行う。
電波強度が閾値より大きいと判定された場合(ステップS304;YES)、ステップS305の処理に進む。そして、制御部210は、ビーコン信号に含まれるSSIDに基づいて、アクセスポイント123に関する情報を検索する(ステップS305)。
具体的には、制御部210は、外部メモリ226に記憶された、図4に示すようなアクセスポイント認証データベース(以下、「AP認証DB」と呼ぶ)を検索して、受信したビーコン信号に対応するアクセスポイント123に関する情報を取得する。例えば、AP認証DBには、MAC(Media Access Control)アドレスと、SSIDと、ライセンス情報とが対応づけられて記憶される。MACアドレスは、アクセスポイント123のビーコン信号を発するサーバのネットワークカードが持つ固有番号である。ライセンス情報は、無線LAN通信サービスを利用するためのユーザ名・パスワードなどの認証キーを含む。AP認証DBは、無線通信装置200の出荷時に予め記憶されている情報であり、制御部210による制御により書き換える(最新のデータに更新する)ことが可能である。本実施形態では、AP認証DBは外部メモリ226に記憶されるが、RAM209や外部I/F205に接続される他の記憶装置に記憶されてもよい。なお、制御部210は、SSIDだけでなくMACアドレスやその他の情報に基づいて、アクセスポイント123を検索してもよい。
制御部210は、AP認証DBを検索して、受信したビーコン信号に対応するアクセスポイント123があるか否かを判定する(ステップS306)。
アクセスポイント123がない場合(ステップS306;NO)、制御部210は、アクセスポイント123に関する最新情報を取得する(ステップS307)。例えば、制御部210は、セルラー通信部201を制御して、アクセスポイント123に関する情報を管理している管理サーバに接続して最新情報を取得し、既に外部メモリ226のAP認証DBに記憶された情報より新しい情報であれば、取得した情報でAP認証DBを更新する。また、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、アクセスポイント123に関する情報を管理している管理サーバに接続して最新情報を取得してもよい。あるいは、外部I/F205により接続された他の情報処理装置から取得してもよい。
受信したビーコン信号に対応するアクセスポイント123がある場合(ステップS306;YES)、又は、ステップ
S307で最新情報を取得すると、制御部210は、通話相手が利用可能な無線LAN通信サービスに関する情報を取得する(ステップS308)。
具体的には、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、相手端末が無線LAN通信を行える状態にあるか否かをSIPサーバ122に問い合わせて、相手端末の利用可能な通信サービスに関する情報を取得する。この情報には、相手端末が利用可能な無線LAN通信サービスに関する情報も含まれる。ここで、SIPサーバ122(より詳細には、レジストラサーバ)は、無線通信装置200が自らの無線LAN通信エリア121の圏内に入るとその無線通信装置200が圏内に入ったことを示す情報を記憶する。さらに、SIPサーバ122により登録された情報は、SIPサーバ122に接続されたロケーションサーバの備えるデータベースに格納される。これにより、制御部210は、相手端末が無線LAN通信を行える状態にあるか示す情報をSIPサーバ122から取得することができる。なお、制御部210は、セルラー通信部201を制御してセルラー通信によりこの情報を取得してもよいし、無線LAN通信部202を制御して無線LAN通信によりこの情報を取得してもよい。
例えば、利用可能な通信サービスに関する情報とは、図5に示すような内容を含む情報(以下、「サービス登録情報」と呼ぶ)である。例えば、サービス登録情報は、無線通信装置200の端末IDと、電話番号と、利用可能な通信サービス(図中では、サービス1、サービス2、サービス3と記載)の一覧を含む。制御部210は、これらの情報を取得して外部メモリ226に記憶する。
次に、制御部210は、取得した相手端末の利用可能な無線LAN通信サービスに関する情報を、表示部204を制御してモニタ225に出力する(ステップS309)。
図6(a)は、モニタ225に出力される画面の例である。制御部210は、取得した相手端末側の利用可能な通信サービス一覧を表示してユーザに通知する。この画面には、相手端末が現在利用可能な通信サービスの一覧に加えて、自端末のユーザがこの中から任意に通信サービスを選択するための操作・選択ボタンが表示されている。ユーザは入力部206に接続された操作キー227を操作して所望の通信サービスを選択することができる。入力部206は操作キー227からの選択指示信号を受け付けて、選択指示信号に対応する命令を制御部210に入力する。なお、本図は一例であり、画面は任意に設定可能である。このように、ユーザは、表示された通信サービスの中から自分あるいは通話相手の好みや使用目的に応じて通信サービスを選択することができる。
図6(b)は、モニタ225に出力される画面のその他の例である。制御部210は、取得した相手端末側の利用可能な通信サービス一覧を表示して、制御部210により選択された通信サービスがどれであるかをユーザに通知する。例えば、この画面は、制御部210が選択指示信号に対応する命令を入力部206から取得した後に表示される。
例えば、制御部210は、相手端末が現在利用可能な通信サービスの一覧に加えて、各通信サービスに対応する料金情報も合わせて表示するようにしてもよい。この場合、無線通信装置200は、例えば図7に示すような料金体系情報を記憶していればよい。この料金体系情報には、自端末と相手端末が利用する通信サービスの組み合わせに対応づけて接続料金が記憶される。本実施形態では、料金体系情報は、外部メモリ226に記憶されているが、RAM209や外部I/F205に接続される他の記憶装置に記憶されてもよい。また、料金体系情報は、制御部210による制御により書き換える(最新のデータに更新する)ことが可能である。
なお、制御部210は、入力部206からの選択指示信号を受け付けずに、相手端末が現在利用可能な通信サービスの一覧の中から自動的に1つを選択するように構成してもよい。例えば、制御部210は、外部メモリ226に記憶された料金体系情報に基づいて、相手端末が現在利用可能な通信サービスの中から最も接続料金の安い通信サービスを自動的に選択する。これにより、無線通信装置200は、最も接続料金の安い通信サービスを常に選択することができ、ユーザによる選択入力を省略してこの通話接続処理を簡略化することができる。
次に、制御部210は、モニタ225に表示された通信サービスの中から1つの無線LAN通信サービスが選択されたか否かを判定する(ステップS310)。なお、上述のように制御部210が自動的に1つの通信サービスを選択するように構成した場合には、制御部210は、選択した通信サービスが無線LAN通信か否かを判定すればよい。
無線LAN通信サービスが選択された場合(ステップS310;YES)、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、選択された無線LAN通信サービスに接続する(ステップS311)。具体的には、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、AP認証DBに記憶されたライセンス情報などに基づいて、SIPサーバ122に無線LAN通信サービスへの接続許可を要求する。
そして、SIPサーバ122から無線LAN通信サービスへの接続を許可する旨の通知を受け取ると、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、無線LAN通信を開始する(ステップS312)。これにより、ユーザは選択された無線LAN通信サービスを用いて相手端末との通話が可能になる。なお、SIPサーバ122から無線LAN通信サービスへの接続を許可しない旨の通知を受け取った場合、制御部210は、例えばこのステップの処理を所定回数(3回など)リトライし、それでも許可されないときには接続できない旨の通知をモニタ225に表示したりスピーカ223から警告音を鳴らしたりしてユーザに知らせて通話接続処理を終了すればよい。
一方、無線LAN通信サービスが選択されない場合(ステップS310;NO)、制御部210は、セルラー通信部201を制御して、セルラー通信サービスに接続する(ステップS313)。
そして、制御部210は、セルラー通信部201を制御して、セルラー通信を開始する(ステップS314)。これにより、ユーザはセルラー通信サービスを用いて相手端末との通話が可能になる。
このように、本実施形態によれば、無線通信装置200は、自端末と相手端末が利用できる複数の通信サービスの中から、ユーザの好みや用途に応じて任意に通信サービスを選択することができる。また、無線通信装置200は、自端末と相手端末が利用できる複数の通信サービスの中から、最も接続料金の安い通信サービスを自動的に選択して利用することができる。
本実施形態の変形例として、ステップS308で取得した、相手端末の利用できる複数の通信サービスの中に無線LAN通信サービスが含まれていない場合にも、ユーザの選択により、あるいは、制御部210が自動的に選択して、自端末が接続する通信サービスを選択するように構成してもよい。
(実施形態2)
次に、本発明の他の実施形態を、図8のフローチャートを用いて説明する。本実施形態は、無線通信装置200が既にセルラー通信で通話中の状態で、無線LAN通信に切り替えてユーザが通話を開始する(継続する)場面を想定して説明する。また、自端末と相手端末の双方が本発明の無線通信装置200を使用してセルラー通信又は無線LAN通信で通話を行うものとする。なお、無線通信装置200の構成は上述の実施形態と同様であるため説明を省略する。以下詳述する。
まず、制御部210は、セルラー通信による通話中に、無線LAN通信サービスのアクセスポイント123が定期的に発信しているビーコン信号を受信したか否かを判定する(ステップS801)。
ビーコン信号を受信しないと判定された場合(ステップS801;NO)、制御部210は、セルラー通信を継続する(ステップS818)。すなわち、無線LAN通信サービスには接続できないため、セルラー通信により通話を継続する。そして、操作キー227の終話操作が行われたか否かを判別する(ステップS819)。終話操作が行われた場合(ステップS819:YES)、通話接続処理を終了する。また、終話操作が行われなかった場合(ステップS819:No)、上述したステップS801の処理に戻る。
ビーコン信号を受信したと判定された場合(ステップS801;YES)、制御部210は、受信したビーコン信号の電波強度が所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップS802)。
電波強度が閾値以下と判定された場合(ステップS802;NO)、制御部210は、セルラー通信を継続する(ステップS818)。
上述したステップS802の処理において電波強度が閾値より大きいと判定された場合(ステップS802;NO)、制御部210は、ビーコン信号に含まれるSSIDに基づいて、アクセスポイント123に関する情報を検索する(ステップS803)。
制御部210は、上述したステップS803の検索処理によってAP認証DBを検索して、受信したビーコン信号に対応するアクセスポイント123があるか否かを判定する(ステップS804)。
アクセスポイント123がない場合(ステップS804;NO)、制御部210は、アクセスポイント123に関する最新情報を取得する(ステップS805)。例えば、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、アクセスポイント123に関する情報を管理している管理サーバに接続して最新情報を取得する。
アクセスポイント123がある場合(ステップS804;YES)、又は、ステップS805で最新情報を取得すると、制御部210は、通話相手が利用可能な無線LAN通信サービスに関する情報を取得する(ステップS806)。例えば、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、相手端末が無線LAN通信を行える状態にあるか否かをSIPサーバ122に問い合わせて、相手端末の利用可能な無線LANサービスに関する情報を取得する。
制御部210は、通話相手が利用可能な無線LAN通信サービスに関する情報を取得したか否かを判定する(ステップS807)。
取得していないと判定された場合(ステップS807;NO)、制御部210は、セルラー通信を継続する(ステップS818)。
取得したと判定された場合(ステップS807;Yes)、通話相手が無線LAN通信可能なエリアに在るので、制御部210は、表示部204を制御して、切り替え可能な無線LAN通信サービスに対応する料金体系情報と切り替えを実行するかの選択を受け付ける操作画面とをモニタ225に表示する(ステップS808)。このとき、制御部210は、ユーザに通信サービスの切り替えが可能である旨を通知する。例えば、この通知は、制御部210により制御されて、表示部204に接続されたモニタ225に文字列・静止画・動画などを表示することにより行われてもよいし、音声処理部203に接続されたスピーカ223に音声・アラームなどで出力されることにより行われてもよい。さらには、制御部210により制御されて、バイブレーション部207により無線通信装置200を振動させることにより行われてもよい。
図9(a)は、モニタ225に出力される画面の例である。制御部210は、切り替え可能な無線LAN通信サービス一覧を表示してユーザに通知する。この画面には、切り替え可能な無線LAN通信サービスの一覧に加えて、自端末のユーザがこの中から任意に通信サービスを選択するための操作・選択ボタンが表示されている。ユーザは入力部206に接続された操作キー227を操作して所望の通信サービスを選択することができる。入力部206は操作キー227からの選択指示信号を受け付けて、選択指示信号に対応する命令を制御部210に入力する。なお、本図は一例であり、画面は任意に設定可能である。このように、ユーザは、表示された通信サービスの中から自分あるいは通話相手の好みや使用目的に応じて通信サービスを選択することができる。
次に、制御部210は、ユーザが切り替え可能な無線LAN通信サービスを選択したか否かを判定する(ステップS809)。
図9(b)は、モニタ225に出力される画面のその他の例である。制御部210は、切り替え可能な無線LAN通信サービス一覧を表示して、制御部210により選択された通信サービスがどれであるかをユーザに通知する。例えば、この画面は、制御部210が選択指示信号に対応する命令を入力部206から取得した後に表示される。
ユーザが切り換え可能な無線LAN通信サービスを選択したと判定すると(ステップS809;Yes)、制御部210は、ユーザが選択した無線LAN通信サービスを相手端末に起動するように要求する(ステップS811)。例えば、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、選択した無線LAN通信サービスを起動する要求コマンドを送信する。
上述したステップS809の処理において、制御部210が、ユーザが切り換え可能な無線LAN通信サービスを選択していないと判定すると(ステップS809;No)、制御部210は、ステップS809の処理を開始してからの経過時間を計時する(ステップS810)。所定のタイムアウト値以上の時間ユーザが選択操作しないと(ステップS810;Yes)、ステップS812に処理を進める。
所定のタイムアウト値以上の時間、ユーザが無線LAN通信サービスの選択操作をしない場合(ステップS810;Yes)、制御部210は、外部メモリ226に記憶された料金体系情報に基づいて、切り替え可能な無線LAN通信サービスの中から最も接続料金の安い通信サービスを自動的に選択して、選択した無線LAN通信サービスを相手端末に起動するように要求する(ステップS812)。これにより、無線通信装置200は、最も接続料金の安い通信サービスを選択することができ、ユーザによる選択操作を省略することができる。
ステップS811、又は、ステップS812で選択した無線LAN通信サービスを相手端末に起動するように要求すると、制御部210は、相手端末から無線LAN通信サービスの起動通知を取得したか否かを判定する(ステップS813)。無線通信装置200は、セルラー通信による通話又は無線LAN通信による通話をしているかに関わらず、通話相手側から無線LAN通信サービスを起動する旨の要求コマンドを受け付けて、正常にその無線LAN通信サービスを起動できた場合、通話相手側にその旨の通知を行うことができる。これにより、自端末側の無線通信装置200は、相手端末側の無線通信装置200から無線LAN通信サービスを起動した旨の通知を取得したか否かに基づいて、相手端末が無線LAN通信サービスを起動したか否かを判定することができる。なお、制御部210は、このステップの処理を開始してからの経過時間を計時し、所定のタイムアウト値以上の時間が経過したら通話接続処理を終了してもよい。
相手端末が無線LAN通信サービスを起動しないと判定された場合(ステップS813;NO)、制御部210は、相手端末に無線LAN通信サービスを停止するように要求する(ステップS817)。そして、制御部210は、セルラー通信を継続する(ステップS818)。例えば、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、選択した無線LAN通信サービスを停止する要求コマンドを送信する。無線通信装置200は、セルラー通信による通話又は無線LAN通信による通話をしているかに関わらず、通話相手側から起動要求のあった無線LAN通信サービスを停止する旨の要求コマンドを受け付けて、正常にその無線LAN通信サービスを停止できた場合、通話相手側にその旨の通知を行うことができる。相手端末が無線LAN通信サービスを起動しない場合とは、相手端末の存在するエリアが無線LAN通信エリアの外にあって、相手端末がアクセスポイント123から所定強度より大きいビーコン信号を受信できない場合や、既に他の無線LAN通信サービスを起動中である場合などである。
相手端末が無線LAN通信サービスを起動すると判定された場合(ステップS813;Yes)、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、選択された無線LAN通信サービスに接続する(ステップS814)。具体的には、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、AP認証DBに記憶されたライセンス情報などに基づいて、SIPサーバ122に無線LAN通信サービスへの接続許可を要求する。
そして、SIPサーバ122から無線LAN通信サービスへの接続を許可する旨の通知を受け取ると、制御部210は、無線LAN通信部202を制御して、無線LAN通信を開始する(ステップS815)。これにより、ユーザは選択された無線LAN通信サービスを用いて相手端末との通話が可能になる。なお、SIPサーバ122から無線LAN通信サービスへの接続を許可しない旨の通知を受け取った場合、制御部210は、例えばこのステップの処理を所定回数(3回など)リトライし、それでも許可されないときには接続できない旨の通知をモニタ225に表示したりスピーカ223から警告音を鳴らしたりしてユーザに知らせて通話接続処理を終了すればよい。
さらに、制御部210は、セルラー通信部201を制御して、セルラー通信を切断する(ステップS816)。これにより、無線通信装置200は、セルラー通信による通話中に、ユーザの好みや用途に基づいて無線LAN通信に切り替えることができる。また、無線通信装置200は、セルラー通信による通話中に、最も接続料金の安い通信サービスを自動的に選択して切り替えることができる。そして、無線通信装置200は、現在行っている通話を中断することなく通信サービスを切り替えることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。また、上述した実施形態や変形例を自由に組み合わせることも可能である。
例えば、制御部210は、自端末及び相手端末が利用可能な通信サービスの組み合わせに対応して、将来の所定期間(例えば、現在から計時して1分間、5分間など)に通話を継続した場合にかかると推測される通話料金を計算し、通信サービスの組み合わせに対応してこの計算結果を出力するように構成することもできる。この場合、制御部210は、外部メモリ226に記憶された料金体系情報に基づいて推測される通話料金を求めて、例えばステップS309やステップS808で、利用可能な通信サービスに対応づけてモニタ225に表示するように制御すればよい。あるいは、制御部210は、外部メモリ226に記憶された料金体系情報に基づいて推測される通話料金を求めて、最も通話料金が安いと推測される通信サービスを自動で選択するように構成すればよい。また、この所定期間は、ユーザにより任意に設定可能であってもよいし、通話相手との過去の通話記録(通話時間の実績値など)に基づいて制御部210が求めた期間であってもよい。
上記実施形態では、プログラムがROM208に予め記憶されているものとして説明した。しかし、無線通信装置200の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、メモリカード、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。また、携帯電話機を使用したものとして説明したが、PDA(Personal Digital Assistance)などの他の携帯端末に適用することも可能である。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、自端末と相手端末の双方の通信状況に応じて通信手段を切り替えるために好適な無線通信装置、無線通信方法、及び、プログラムを提供することができる。
無線通信システムの全体の構成を示す図である。 無線通信装置の構成を示す図である。 通話接続処理を説明するためのフローチャートである。 アクセスポイント認証データベースの例を示す図である。 サービス登録情報の例を示す図である。 (a)と(b)はモニタに表示される画面の例である。 料金体系情報の例を示す図である。 実施形態2の通話接続処理を説明するためのフローチャートである。 (a)と(b)はモニタに表示される画面の例である。
符号の説明
101・・・セルラー通信エリア、102・・・交換局、103・・・基地局、121・・・無線LAN通信エリア、122・・・SIPサーバ、123・・・アクセスポイント、141・・・ネットワーク、200・・・無線通信装置、201・・・セルラー通信部、202・・・無線LAN通信部、203・・・音声処理部、204・・・表示部、205・・・外部I/F、206・・・入力部、207・・・バイブレーション部、208・・・ROM、209・・・RAM、210・・・制御部、211・・・電源部、212・・・システムバス、221・・・アンテナ、222・・・アンテナ、223・・・スピーカ、224・・・マイクロフォン、225・・・モニタ、226・・・外部メモリ、227・・・操作キー

Claims (6)

  1. 複数の通信方式で通信可能な無線通信装置であって、
    前記複数の通信方式で通信するためのアクセス情報を記憶する記憶手段と、
    前記複数の通信方式のうちのセルラー通信の通信方式で相手端末と通信を行う第1の通信手段と、
    前記複数の通信方式のうちの無線LAN通信の通信方式で前記相手端末と通信を行う第2の通信手段と、
    前記複数の通信方式で行う通信に用いられる電波ごとに電波の強度を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された電波の強度が所定の閾値より大きい場合に、前記第1の通信手段による通信又は前記第2の通信手段による通信によって、前記相手端末が利用可能な通信サービスに関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された情報に基づいて、前記相手端末が利用可能な通信サービスの中からいずれかを選択する選択手段と、
    前記選択手段による選択結果に基づいて、前記第1の通信手段による通信と前記第2の通信手段による通信との切り替え制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記取得手段は、複数種類の無線LAN通信の通信サービスのうち前記相手端末がその時点で利用可能な無線LAN通信の通信サービスに関する情報を、前記相手端末と通信するサーバから取得し、
    前記選択手段は、前記相手端末が複数の無線LAN通信の通信サービスを利用可能な場合には、該複数の無線LAN通信の通信サービスの中からいずれかを選択可能である
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記選択手段は、前記取得手段により取得された情報と、前記複数の通信方式に対応づけて当該通信方式による通信サービスにかかる料金情報が予め設定された情報とに基づいて、前記相手端末が利用可能な通信サービスの中からいずれかを選択する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御手段により切り替え制御を行う場合に、通信方式を切り替える旨の通知と、切り替え後に用いられる通信方式による通信サービスにかかる前記料金情報の通知とを行う通知手段
    を更に備えることを特徴とする、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記選択手段は、前記取得手段により取得された情報と、前記複数の通信方式に対応づけて予め設定された当該通信方式による通信サービスにかかる料金情報とに基づいて、当該通信方式による通信サービスを継続して行う場合に将来の所定期間にかかると推測される通信料金の推測値を計算し、当該推測値に基づいて前記相手端末が利用可能な通信方式の中からいずれかを選択する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の通信手段による通信を行っているときに、前記検出手段により検出された無線LAN通信の電波の強度が所定の閾値より大きいと判別した場合、前記第1の通信手段による通信から前記第2の通信手段による通信に切り替える制御を行う
    ことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 複数の通信方式で通信可能なコンピュータを、
    前記複数の通信方式で通信するためのアクセス情報を記憶する記憶手段、
    前記複数の通信方式のうちのセルラー通信の通信方式で相手端末と通信を行う第1の通信手段、
    前記複数の通信方式のうちの無線LAN通信の通信方式で前記相手端末と通信を行う第2の通信手段、
    前記複数の通信方式で行う通信に用いられる電波ごとに電波の強度を検出する検出手段、
    前記検出手段により検出された電波の強度が所定の閾値より大きい場合に、前記第1の通信手段による通信又は前記第2の通信手段による通信によって、前記相手端末が利用可能な通信サービスに関する情報を取得する取得手段、
    前記取得手段により取得された情報に基づいて、前記相手端末が利用可能な通信サービスの中からいずれかを選択する選択手段、
    前記選択手段による選択結果に基づいて、前記第1の通信手段による通信と前記第2の通信手段による通信との切り替え制御を行う制御手段、
    として機能させ、さらに、
    前記取得手段に、複数種類の無線LAN通信の通信サービスのうち前記相手端末がその時点で利用可能な無線LAN通信の通信サービスに関する情報を、前記相手端末と通信するサーバから取得させ、
    前記選択手段に、前記相手端末が複数の無線LAN通信の通信サービスを利用可能な場合には、該複数の無線LAN通信の通信サービスの中からいずれかを選択可能とさせる
    ことを特徴とするプログラム。
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