JP2005348373A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択させること。
【解決手段】通信装置10は、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失(例えば、通信料金、通信時間、通信の安全性および通信の確実性など)に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測する通信得失予測部14bと、通信得失予測部14bによって予測された複数の通信接続形態の通信得失を提示する通信得失提示部14cとを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】通信装置10は、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失(例えば、通信料金、通信時間、通信の安全性および通信の確実性など)に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測する通信得失予測部14bと、通信得失予測部14bによって予測された複数の通信接続形態の通信得失を提示する通信得失提示部14cとを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行する通信装置に関し、特に、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択させることができる通信装置に関する。
従来より、インターネットなどのネットワーク回線に通信接続可能な通信メディアとして、携帯電話、PHS、モデム内蔵のPC(パーソナルコンピュータ)およびPDAが広範に普及している。そして、これらの通信メディアは、それぞれの通信接続形態(すなわち、通信メディアおよび該通信メディアに対応した通信網との接続形態)の通信特性に応じた長所または短所を有している。
例えば、携帯電話およびPHSなどの移動体通信網は、通信接続可能なエリアを広範囲に確保することができるが、通信の周波数帯域幅が限られているため、大容量のデータ通信には不向きである。一方、無線LANによるネットワーク通信網では、携帯電話やPHSなどの通信接続形態が有する通信速度に比較して速い通信速度で通信処理を行うことができ、大容量のデータ通信を行うことが可能であるが、通信接続可能なエリアがホットスポット周辺に限られている。
これらのことから、かかる通信接続形態ごとの通信特性の長所を有効に利用するために、複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行する情報通信端末装置が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
すなわち、この情報通信端末装置は、複数の通信接続形態(例えば、LANカード、携帯電話およびPHSとこれらの通信メディアに対応した通信網との接続形態)の中から利用者が所望する通信接続形態の選択を受け付け、該受け付けた通信接続形態で、HTTPサーバなどのサーバ装置から各種のコンテンツ(例えば、音声、動画、画像、テキストなどの情報)をダウンロードするものである。
かかる情報通信端末装置によれば、複数の通信接続形態の中から利用者が所望する通信接続形態を選択させることとしたので、利用者は、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失(例えば、通信料金、通信時間、通信の安全性および通信の確実性など)を考慮して通信接続形態を選択することができる。
また、近年では、車両に搭載される電子機器が多様化し、パーソナルコンピュータおよび通信メディアによって連動して行われる様々な処理機能が車両に付加され、上記の情報通信端末装置なども車両に搭載されるに至っている。
しかしながら、上記の従来技術(特許文献1)は、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失(例えば、通信料金、通信時間、通信の安全性および通信の確実性)の予測を利用者に委ねるものであるため、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択させることができないという問題点があった。
例えば、利用者が画像データをダウンロードしようとした時に通信料金の安い通信接続形態を選択しようとしても、この通信料金に影響を与える通信因子(すなわち、実効通信速度、通信料金の課金形態、画像データのサイズなど)を網羅的に考慮して各通信接続形態(例えば、LANカード、携帯電話およびPHSとこれらの通信メディアに対応した通信網との接続形態)の通信料金を予測することは極めて困難であるため、利用者は、各通信接続形態の通信料金を正確に把握することができず、通信料金が安い通信接続形態を選択することができなかった。
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択させることができる通信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明に係る通信装置は、複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行する通信装置であって、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測する通信得失予測手段と、前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失を提示する通信得失提示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明に係る通信装置は、請求項1の発明において、前記通信得失予測手段は、前記通信得失に影響を与える通信因子を有する複数の通信接続形態のうち通信因子に係る所定の条件を満たす通信接続形態を抽出し、該抽出された通信接続形態の通信得失を予測することを特徴とする。
また、請求項3の発明に係る通信装置は、請求項1または2の発明において、前記通信得失提示手段は、前記通信得失予測手段によって通信得失が予測された複数の通信接続形態のうち通信得失に係る所定の条件を満たす通信接続形態を抽出し、該抽出された通信接続形態の通信得失を提示することを特徴とする。
また、請求項4の発明に係る通信装置は、請求項1、2または3の発明において、前記通信得失予測手段は、前記通信得失に影響を与える通信因子となる通信速度、電波状態、当該通信装置の位置情報、各通信接続形態ごとの通信接続可能なエリア情報、通信料金の課金形態、通信データの容量、通信回線の込み具合、通信データの種別、通信データの暗号化方式、および/または通信データへの検査ビット付加数に基づいて、複数の通信接続形態の通信料金、通信時間、通信の安全性、および/または通信の確実性を予測することを特徴とする。
また、請求項5の発明に係る通信装置は、請求項1〜4のいずれか一つの発明において、前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択する通信接続形態選択手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項6の発明に係る通信装置は、請求項5の発明において、前記通信得失予測手段によって予測された通信接続形態の各通信得失項目ごとに所望の重み付けを行って、各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数を算出する評価指数算出手段をさらに備え、前記通信接続形態選択手段は、前記評価指数算出手段によって算出された各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することを特徴とする。
また、請求項7の発明に係る通信装置は、請求項5または6の発明において、前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失と、通信得失に係る所望の条件とをマッチングするマッチング処理手段をさらに備え、前記通信接続形態選択手段は、前記マッチング処理手段によるマッチング結果をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することを特徴とする。
また、請求項8の発明に係る通信装置は、請求項5、6または7の発明において、当該通信接続形態を接続して通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向を蓄積する通信得失傾向蓄積手段をさらに備え、前記通信接続形態選択手段は、前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失をもとに、前記通信得失傾向蓄積手段に記憶された通信得失の傾向を反映して当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することを特徴とする。
また、請求項9の発明に係る通信装置は、複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行する通信装置であって、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測する通信得失予測手段と、前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択する通信接続形態選択手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項10の発明に係る通信装置は、複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行する通信装置であって、利用者が主眼を置く通信得失項目を受け付ける重要通信得失項目受付手段と、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測する通信得失予測手段と、前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失を、前記重要通信得失項目受付手段によって受け付けられた利用者が主眼を置く通信得失項目が優れている通信接続形態の順にリスト化して提示する通信得失提示手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測し、予測された複数の通信接続形態の通信得失を提示することとしたので、各通信接続形態の通信得失を利用者に正確に把握させることができ、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択させることが可能な通信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、通信得失に影響を与える通信因子を有する複数の通信接続形態のうち通信因子に係る所定の条件を満たす通信接続形態を抽出し、該抽出された通信接続形態の通信得失を予測することとしたので、実効的な通信処理を行うことができる通信接続形態についてのみ通信得失を予測することが可能な通信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、通信得失が予測された複数の通信接続形態のうち通信得失に係る所定の条件を満たす通信接続形態を抽出し、該抽出された通信接続形態の通信得失を提示することとしたので、実効的な通信処理を行うことができる通信接続形態についてのみ通信得失を提示することが可能な通信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、通信得失に影響を与える通信因子となる通信速度、電波状態、当該通信装置の位置情報、各通信接続形態ごとの通信接続可能なエリア情報、通信料金の課金形態、通信データの容量、通信回線の込み具合、通信データの種別、通信データの暗号化方式、および/または通信データへの検査ビット付加数に基づいて、複数の通信接続形態の通信料金、通信時間、通信の安全性、および/または通信の確実性を予測することとしたので、各通信接続形態の通信得失をより正確に予測することが可能な通信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、予測された複数の通信接続形態の通信得失をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することとしたので、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択することが可能な通信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、予測された通信接続形態の各通信得失項目ごとに所望の重み付けを行って、各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数を算出し、算出された各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することとしたので、利用者が主眼を置く通信得失項目に選択の重点を置きつつ、他の通信得失項目の通信得失も考慮して通信接続形態を選択することができ、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態をより確実に選択することが可能な通信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、予測された複数の通信接続形態の通信得失と、通信得失に係る所望の条件とをマッチングし、マッチング結果をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することとしたので、利用者が主眼を置く通信得失項目に選択の重点を置きつつ、他の通信得失項目も考慮して通信接続形態を選択することができ、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態をより確実に選択することが可能な通信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、当該通信接続形態を接続して通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向を蓄積し、複数の通信接続形態の通信得失をもとに、通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向を反映して当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することとしたので、通信処理を実行させる通信接続形態を選択する際に、通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向をフィードバックして選択することが可能な通信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測し、予測された複数の通信接続形態の通信得失をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することとしたので、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択することが可能な通信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、利用者が主眼を置く通信得失項目を受け付け、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測し、予測された複数の通信接続形態の通信得失を、利用者が主眼を置く通信得失項目が優れている通信接続形態の順にリスト化して提示することとしたので、利用者が主眼を置く通信得失項目が優れている通信接続形態を正確に把握させることができ、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態をより確実に選択させることが可能な通信装置が得られるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る通信装置を車両に搭載した場合の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本実施例で用いる用語の概念を最初に説明してから、本発明に係る通信装置の概要および特徴を説明し、その後、本実施例1〜3に係る通信装置を説明し、最後に、他の実施例として種々の変形例(実施例4)を説明することとする。
(本実施例で用いる用語の概念)
以下に、本実施例で用いる用語の概念を簡単に説明する。本実施例で用いる「通信接続形態」とは、通信メディアおよび該通信メディアに対応した通信網との接続形態を指し、本実施例1〜3に係る通信装置では、通信接続形態として、LANカードとLAN−1通信網との接続形態、LANカードとLAN−2通信網との接続形態、携帯電話と携帯電話通信網との接続形態、並びにPHSとPHS通信網との接続形態を有する。
以下に、本実施例で用いる用語の概念を簡単に説明する。本実施例で用いる「通信接続形態」とは、通信メディアおよび該通信メディアに対応した通信網との接続形態を指し、本実施例1〜3に係る通信装置では、通信接続形態として、LANカードとLAN−1通信網との接続形態、LANカードとLAN−2通信網との接続形態、携帯電話と携帯電話通信網との接続形態、並びにPHSとPHS通信網との接続形態を有する。
なお、以下では、説明の便宜上、LANカードとLAN−1通信網との接続形態を「LAN−1接続形態」、LANカードとLAN−2通信網との接続形態を「LAN−2接続形態」、携帯電話と携帯電話通信網との接続形態を「携帯電話接続形態」、そして、PHSとPHS通信網との接続形態を「PHS接続形態」と言う。
(概要および特徴)
まず最初に、本発明に係る通信装置の概要および特徴を説明する。図1は、本発明に係る通信装置が有する通信接続形態を説明するための説明図であり、図1に示すように、この通信装置10は、複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行するものである。
まず最初に、本発明に係る通信装置の概要および特徴を説明する。図1は、本発明に係る通信装置が有する通信接続形態を説明するための説明図であり、図1に示すように、この通信装置10は、複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行するものである。
この通信装置10は、LAN−1のホットスポット3およびインターネット1で構築された「LAN−1通信網」、LAN−2のホットスポット4およびインターネット1で構築された「LAN−2通信網」、携帯電話基地局5、公衆電話網2およびインターネット1で構築された「携帯電話通信網」、並びにPHS基地局6、公衆電話網2およびインターネット1で構築された「PHS通信網」を介してWEBサーバ100と通信処理を行うことができるように構成されている。
ここで、本発明に係る通信装置10は、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測し、予測された複数の通信接続形態の通信得失を提示する「通信得失提示処理」に主たる特徴があり、かかる「通信得失提示処理」によって利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択させることができるようにしている。
この主たる特徴を具体的に説明すると、この通信装置10は、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失(例えば、通信料金、通信時間、通信の安全性および通信の確実性)に影響を与える通信因子(例えば、通信速度、電波状態、当該通信装置の位置情報、各通信接続形態ごとの通信接続可能なエリア情報、通信料金の課金形態、通信データの容量、通信回線の込み具合、通信データの種別、通信データの暗号化方式、および/または通信データへの検査ビット付加数)を取得する。
そして、この通信装置10は、図4に示す各通信得失項目ごとの通信得失算定式に、かかる通信因子を代入することで、各通信接続形態(すなわち、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」を予測し、該予測した各通信接続形態の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」を利用者に提示する。
したがって、上記した従来技術の例で言えば、複数の通信接続形態の中から利用者が所望する通信接続形態を選択させることにより、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失の予測を利用者に委ねるのではなく、通信得失に影響を与える通信因子に基づいて複数の通信接続形態の通信得失を予測し、予測された複数の通信接続形態の通信得失を提示することとしたので、各通信接続形態の通信得失を利用者に正確に把握させることができ、上記した主たる特徴のように、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択させることが可能になる。
また、本発明に係る通信装置10は、上記の主たる特徴に関連して以下に示すような特徴を付加的に有するものである。すなわち、本発明に係る通信装置10では、予測された複数の通信接続形態の通信得失をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択する。
これを具体的に説明すると、この通信装置10は、複数の通信接続形態(すなわち、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)のうち、通信得失(すなわち、通信料金、通信時間、通信の安全性および通信の確実性)が最も優れている通信接続形態を当該通信処理を実行させる通信接続形態として選択する。
このように、複数の通信接続形態の通信得失をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することで、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択することができるようにしている。
本実施例1では、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測し、予測された複数の通信接続形態の通信得失を提示する通信装置について説明する。なお、ここでは、本実施例1に係る通信装置の構成を説明した後に、各種処理の手順を説明する。
(通信装置の構成)
図2は、本実施例1に係る通信装置の構成を示すブロック図である。この通信装置10は、ナビゲーション装置50と相互に通信可能に接続されている。このナビゲーション装置50は、自車両の現在位置および進行方向などの情報を人工衛星、地磁気計および走行距離計などを利用して測定し、該測定結果を出力表示装置に出力することによって利用者(運転者)に提示するものである。
図2は、本実施例1に係る通信装置の構成を示すブロック図である。この通信装置10は、ナビゲーション装置50と相互に通信可能に接続されている。このナビゲーション装置50は、自車両の現在位置および進行方向などの情報を人工衛星、地磁気計および走行距離計などを利用して測定し、該測定結果を出力表示装置に出力することによって利用者(運転者)に提示するものである。
そして、かかるナビゲーション装置50は、地図情報および各通信接続形態ごとの通信接続可能なエリア情報を対応付けて記憶する地図情報記憶部と、人工衛星から発信される位置情報を取得するGPS受信機と、電波ビーコン、光ビーコンおよびFM放送局から送信される道路交通情報を受信するVICS受信機とを備え、後述する通信因子取得部14cからの通信因子取得要求を受けて、自車両の位置情報および自車両周辺における各通信接続形態ごとの通信接続可能なエリア情報を返信する。
ここで、本実施例1に係る通信装置10は、複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行するものであり、LANカード20と、携帯電話30と、PHS40と、入力部11と、表示部12と、記憶部13と、制御部14とを備える。
このうち、LANカード20は、LAN−1通信網およびLAN−2通信網に対応する通信メディアであり、携帯電話30は、携帯電話通信網に対応する通信メディアであり、PHS40は、PHS通信網に対応する通信メディアである。
入力部11は、ユーザーからの入力操作を受け付けるインターフェースであり、例えば、通信処理要求の受け付け、および通信接続形態の選択の受け付けを行う。また、表示部12は、液晶パネルやディスプレイなどの表示デバイスであり、例えば、複数の通信接続形態の通信得失(図5に示す通信得失一覧画面200参照)を表示する。
記憶部13は、制御部14による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する格納手段(記憶手段)であり、抽出条件ルールベース13aを備える。この抽出条件ルールベース13aは、通信得失の予測対象である通信接続形態を複数の通信接続形態の中から抽出する抽出条件(通信因子に係る所定の条件)を記憶するルールベースであり、具体的には、図3に示すような条件式を記憶している。
制御部14は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、通信因子取得部14a、通信得失予測部14bおよび通信得失提示部14cを備える。
このうち、通信因子取得部14aは、通信得失に影響を与える通信因子を取得する処理部である。具体的には、「LAN−1接続形態」、「LAN−2接続形態」、「携帯電話接続形態」、または「PHS接続形態」を選択して通信処理を実行した場合の通信料金、通信時間、通信の安全性および通信の確実性に影響を与える通信因子を取得する。
より詳細には、ナビゲーション装置50に対して通信因子取得要求を行って、自車両の位置情報および自車両周辺における各通信接続形態ごとの通信接続可能なエリア情報を取得したり、各通信メディア(すなわち、LANカード20、携帯電話30およびPHS40)から各通信接続形態(すなわち、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)ごとの通信速度、電波状態(例えば、電界レベルやC/N比など)、通信料金の課金形態(例えば、定額制であればその金額、従量制であれば課金メカニズム)、および通信データの暗号化方式(すなわち、各通信メディアが復号化することができる暗号化方式の種別)を取得したりする。なお、かかる通信速度の取得手法は、検出時のサンプル点のみの通信速度を取得するのではなく、単位時間当たりの通信速度の変化幅の平均を取得するようにしても良い。
また、通信因子取得部14aは、当該通信処理要求を受け付ける直近に選択されていた通信接続形態でWEBサーバ100と通信を行って、通信データの容量、通信データの暗号化方式(すなわち、WEBサーバ100が暗号化することができる暗号化方式の種別)および通信データへの検査ビット付加数を取得する。なお、通信回線の込み具合については、タイムスタンプから取得した時刻をもとに、各通信接続形態ごとに、時間帯に応じた込み具合が算出されることとなる。
通信得失予測部14bは、通信得失に影響を与える通信因子を有する複数の通信接続形態のうち通信因子に係る所定の条件を満たす通信接続形態を抽出し、該抽出された通信接続形態の通信得失を予測する処理部である。具体的には、通信因子取得部14aによって取得された各通信接続形態(すなわち、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)の通信因子が抽出条件ルールベース13aによって記憶された抽出条件(図3参照)を満たすか否かを判定し、該抽出条件を満たす通信接続形態を抽出する。
より詳細には、「ルール1」は、自車両の位置(現在地)が通信接続可能なエリアである通信接続形態を抽出するための抽出条件である。すなわち、このルールを満たす通信接続形態を抽出することによって通信接続不可能な通信接続形態をフィルタリングする。なお、本実施例1では、LANカード20がLAN−1通信網と通信接続不可能である場合の例について説明する。
また、「ルール2」は、通信データの種別がプログラムである場合に、LAN通信網以外の通信接続形態を抽出するための抽出条件である。すなわち、プログラムのダウンロードなど通信処理に確実性が要求される場合には、通信接続可能なエリアが広範囲に確保された「携帯電話接続形態」および「PHS接続形態」を抽出し、「LAN−1接続形態」および「LAN−2接続形態」をフィルタリングする。
また、「ルール3」では、通信速度が閾値以下である通信接続形態を通信得失の予測対象から除外するための抽出条件である。すなわち、「ルール1」で通信接続可能であると判定された場合でも、通信速度が閾値を確保できない時には、実効的な通信処理を行うことが不可能であるとして当該通信接続形態をフィルタリングする。
そして、通信得失予測部14bは、抽出条件を満たす通信接続形態を抽出した後、該抽出された通信接続形態の通信因子を図4に示す各通信得失項目ごとの通信得失算定式に代入することで、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」を予測する(図5参照)。
このように、通信得失に影響を与える通信因子を有する複数の通信接続形態のうち通信因子に係る所定の条件を満たす通信接続形態を抽出し、該抽出された通信接続形態の通信得失を予測することで、実効的な通信処理を行うことができる通信接続形態についてのみ通信得失を予測することが可能になる。
また、通信得失に影響を与える通信因子となる通信速度、電波状態、当該通信装置の位置情報、各通信接続形態ごとの通信接続可能なエリア情報、通信料金の課金形態、通信データの容量、通信回線の込み具合、通信データの種別、通信データの暗号化方式、および/または通信データへの検査ビット付加数に基づいて、複数の通信接続形態の通信料金、通信時間、通信の安全性、および/または通信の確実性を予測することとしたので、各通信接続形態の通信得失をより正確に予測することが可能になる。
通信得失提示部14cは、通信得失予測部14bによって通信得失が予測された通信接続形態のうち通信得失に係る所定の条件を満たす通信接続形態を抽出し、該抽出された通信接続形態の通信得失を提示する処理部である。具体的には、通信得失予測部14bによって予測された各通信接続形態(すなわち、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」が通信得失に係る所定の条件を満たすか否かを判定し、所定の条件を満たす通信接続形態を抽出する。
かかる所定の条件は、通信因子取得部14aによって取得された通信因子をもとに、許容することができる限界の通信環境下で通信得失を算出したものとする。具体的には、静的な通信因子(例えば、通信データの容量、通信料金の課金形態、通信データの暗号化方式および通信データへの検査ビット付加数など)をもとに、自車両の走行または時間の変化に伴って動的に変化する通信因子(例えば、通信速度、電波状態、および通信回線の込み具合など)を許容限界の数値で見積もって算出する。なお、この所定の条件は、利用者からの設定を受け付けるようにしても良い。
例えば、通信料金が「300円」以下であり、通信時間が「180秒」以下であり、通信の安全性が「50%」以上であり、かつ通信の確実性が「50%」以上である通信接続形態が通信得失の提示対象として抽出されるように所定の条件が設定されている場合、図5に示す全ての通信接続形態の通信得失が所定の条件を満たすため、「LAN−2接続形態」、「携帯電話接続形態」および「PHS接続形態」の全ての通信接続形態が抽出されることとなる。
そして、通信得失提示部14cは、所定の条件を満たす通信接続形態を抽出した後、該抽出された通信接続形態の通信得失を表示部12に表示するように制御する。具体的には、図5における通信得失一覧画面200に示すように、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」を表示部12に表示するように制御する。
このように、通信得失が予測された複数の通信接続形態のうち通信得失に係る所定の条件を満たす通信接続形態を抽出し、該抽出された通信接続形態の通信得失を提示することで、実効的な通信処理を行うことができる通信接続形態についてのみ通信得失を提示することが可能になる。
(通信装置の各種処理の手順)
次に、本実施例1に係る通信装置10の各種処理の手順を説明する。図6は、本実施例1に係る通信得失提示処理の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、かかる「通信得失提示処理」は、利用者より入力部11を介して通信処理要求を受け付けた場合に、開始されることとなる。なお、本実施例1では、WEBサーバ100に対する画像データ(例えば、地図データ)のダウンロード要求を受け付けた場合の通信得失提示処理について説明する。
次に、本実施例1に係る通信装置10の各種処理の手順を説明する。図6は、本実施例1に係る通信得失提示処理の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、かかる「通信得失提示処理」は、利用者より入力部11を介して通信処理要求を受け付けた場合に、開始されることとなる。なお、本実施例1では、WEBサーバ100に対する画像データ(例えば、地図データ)のダウンロード要求を受け付けた場合の通信得失提示処理について説明する。
WEBサーバ100に対する地図データのダウンロード要求を入力部11を介して受け付けた場合(ステップS601肯定)に、通信因子取得部14aは、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態またはPHS接続形態を選択して地図データのダウンロードを実行した場合の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」に影響を与える通信因子を取得する(ステップS602)。
より詳細には、ナビゲーション装置50に対して通信因子取得要求を行って、自車両の位置情報および自車両周辺における各通信接続形態ごとの通信接続可能なエリア情報を取得したり、各通信メディア(すなわち、LANカード20、携帯電話30およびPHS40)から各通信接続形態(すなわち、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)ごとの通信速度、電波状態(例えば、電界レベルやC/N比など)、通信料金の課金形態(例えば、定額制であればその金額、従量制であれば課金メカニズム)、および通信データの暗号化方式(すなわち、各通信メディアが復号化することができる暗号化方式の種別)を取得したりする。
また、当該ダウンロード要求を受け付ける直近に選択されていた通信接続形態でWEBサーバ100と通信を行って、通信データの容量、通信データの暗号化方式(すなわち、WEBサーバ100が暗号化することができる暗号化方式の種別)および通信データへの検査ビット付加数を取得する。なお、通信回線の込み具合については、タイムスタンプから取得した時刻をもとに、各通信接続形態ごとに、時間帯に応じた込み具合が算出されることとなる。
続いて、通信得失予測部14bは、通信因子取得部14aによって取得された「LAN−1接続形態」、「LAN−2接続形態」、「携帯電話接続形態」および「PHS接続形態」の通信因子が抽出条件ルールベース13aによって記憶された抽出条件(図3参照)を満たすか否かを判定する(ステップS603)。具体的には、自車両の位置がLAN−1通信網と通信接続不可能なエリアであるため、「ルール1」を満たさないと判定され、LAN−1接続形態がフィルタリングされることとなる。
ここで、抽出条件を満たす通信接続形態が1つも存在しなかった場合(ステップS604否定)には、ダウンロードを実行するにあたって妥当な通信接続形態が存在しない旨のメッセージを表示部12に表示し(ステップS605)、処理を終了する。
一方、抽出条件を満たす通信接続形態が存在する場合(ステップS604肯定)には、通信得失予測部14bは、抽出条件を満たす「LAN−2接続形態」、「携帯電話接続形態」および「PHS接続形態」を抽出した後(ステップS606)、該抽出された通信接続形態の通信因子を図4に示す各通信得失項目ごとの通信得失算定式に代入することで、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」を予測する(図5参照)(ステップS607)。
続いて、通信得失提示部14cは、通信得失予測部14bによって予測された各通信接続形態(すなわち、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」が通信得失に係る所定の条件(抽出条件)を満たすか否かを判定する(ステップS608)。
そして、所定の条件を満たす通信接続形態が1つも存在しなかった場合(ステップ609否定)には、ダウンロードを実行するにあたって妥当な通信接続形態が存在しない旨のメッセージを表示部12に表示し(ステップS605)、処理を終了する。
また、通信料金が「300円」以下であり、通信時間が「180秒」以下であり、通信の安全性が「50%」以上であり、かつ通信の確実性が「50%」以上である通信接続形態が通信得失の提示対象として抽出されるように所定の条件が設定されている場合、図5に示す「LAN−2接続形態」、「携帯電話接続形態」および「PHS接続形態」の全ての通信接続形態が所定の条件を満たすと判定されることとなる(ステップS609肯定)。
この場合、通信得失提示部14cは、所定の条件を満たす「LAN−2接続形態」、「携帯電話接続形態」および「PHS接続形態」を抽出した後(ステップS610)、該抽出されたLAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」を表示部12に表示するように制御する(図5参照)(ステップS611)。
そして、図5に示す通信得失一覧画面200において、入力部11を介して通信接続形態の選択(例えば、LAN−2接続形態の選定)を受け付けた場合(ステップS612肯定)には、LANカード20をLAN−2通信網に接続してWEBサーバ100から地図データをダウンロードし(ステップS613)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例1に係る通信装置によれば、通信得失に影響を与える通信因子に基づいて複数の通信接続形態の通信得失を予測し、予測された複数の通信接続形態の通信得失を提示することとしたので、各通信接続形態の通信得失を利用者に正確に把握させることができ、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択させることが可能になる。
次に、本実施例2に係る通信装置について説明する。上述した実施例1では、各通信接続形態の通信得失を提示し、提示された通信接続形態の通信得失をもとに、通信処理を実行させる通信接続形態を利用者に選択させる通信装置について説明したが、本実施例2では、通信接続形態の各通信得失項目ごとに所望の重み付けを行って、各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数を算出し、算出された各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数をもとに、通信処理を実行させる通信接続形態を選択する通信装置について説明する。なお、ここでは、本実施例2に係る通信装置の構成を説明した後に、各種処理の手順を説明することとする。
(通信装置の構成)
図7は、本実施例2に係る通信装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施例2に係る通信装置10は、実施例1に比較して、評価指数算出部14dおよび通信接続形態選択部14eを備える点について相違する。なお、本実施例2では、実施例1に比較して、機能的に差異があるものについて説明し、同様の機能を果たすものについては、説明を省略する。
図7は、本実施例2に係る通信装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施例2に係る通信装置10は、実施例1に比較して、評価指数算出部14dおよび通信接続形態選択部14eを備える点について相違する。なお、本実施例2では、実施例1に比較して、機能的に差異があるものについて説明し、同様の機能を果たすものについては、説明を省略する。
評価指数算出部14dは、通信得失予測部14bによって予測された通信接続形態の各通信得失項目ごとに所望の重み付けを行って、各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数を算出する処理部である。
すなわち、図9に示す評価指数算定式に、通信得失予測部14bによって予測された「LAN−1接続形態」、「LAN−2接続形態」、「携帯電話接続形態」および「PHS接続形態」の通信得失と、入力部11を介して受け付けた通信得失項目の優先順位(図8に示す通信得失項目優勢順位受付画面300参照)に基づく重み付け係数とを代入することによって、「LAN−1接続形態」、「LAN−2接続形態」、「携帯電話接続形態」および「PHS接続形態」の通信得失に係る評価指数(DL指数)を順次算出する(図10参照)。
通信接続形態選択部14eは、評価指数算出部14dによって算出された各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択する処理部である。具体的には、評価指数算出部14dによって算出されたLAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態の「DL指数」(図10参照)のうち、最も高い「DL指数」を有するLAN−2接続形態を当該通信処理を実行させる通信接続形態として選択する。
このように、予測された通信接続形態の各通信得失項目ごとに所望の重み付けを行って、各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数を算出し、算出された各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することとしたので、利用者が主眼を置く通信得失項目に選択の重点を置きつつ、他の通信得失項目の通信得失も考慮して通信接続形態を選択することができ、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態をより確実に選択することが可能になる。
(通信装置の各種手順)
次に、本実施例2に係る通信装置10の各種処理の手順を説明する。図12は、本実施例2に係る通信接続形態選択処理の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、かかる「通信接続形態選択処理」は、利用者より入力部11を介して通信処理要求を受け付けた場合に、開始されることとなる。なお、本実施例2においても、WEBサーバ100に対する画像データ(例えば、地図データ)のダウンロード要求を受け付けた場合の通信接続形態選択処理について説明する。
次に、本実施例2に係る通信装置10の各種処理の手順を説明する。図12は、本実施例2に係る通信接続形態選択処理の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、かかる「通信接続形態選択処理」は、利用者より入力部11を介して通信処理要求を受け付けた場合に、開始されることとなる。なお、本実施例2においても、WEBサーバ100に対する画像データ(例えば、地図データ)のダウンロード要求を受け付けた場合の通信接続形態選択処理について説明する。
WEBサーバ100に対する地図データのダウンロード要求を入力部11を介して受け付けた場合(ステップS1201肯定)に、入力部11は、表示部12で表示された通信得失項目優先順位受付画面300(図8参照)において、通信得失項目の優先順位を受け付ける(ステップS1202)。
そして、通信因子取得部14aは、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態またはPHS接続形態を選択して地図データのダウンロードを実行した場合の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」に影響を与える通信因子を取得する(ステップS1203)。
より詳細には、ナビゲーション装置50に対して通信因子取得要求を行って、自車両の位置情報および自車両周辺における各通信接続形態ごとの通信接続可能なエリア情報を取得したり、各通信メディア(すなわち、LANカード20、携帯電話30およびPHS40)から各通信接続形態(すなわち、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)ごとの通信速度、電波状態(例えば、電界レベルやC/N比など)、通信料金の課金形態(例えば、定額制であればその金額、従量制であれば課金メカニズム)、および通信データの暗号化方式(すなわち、各通信メディアが復号化することができる暗号化方式の種別)を取得したりする。
また、当該ダウンロード要求を受け付ける直近に選択されていた通信接続形態でWEBサーバ100と通信を行って、通信データの容量、通信データの暗号化方式(すなわち、WEBサーバ100が暗号化することができる暗号化方式の種別)および通信データへの検査ビット付加数を取得する。なお、通信回線の込み具合については、タイムスタンプから取得した時刻をもとに、各通信接続形態ごとに、時間帯に応じた込み具合が算出されることとなる。
続いて、通信得失予測部14bは、通信因子取得部14aによって取得された各通信接続形態(すなわち、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)の通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測する(ステップS1204)。具体的には、通信因子取得部14aによって取得された通信接続形態の通信因子を図4に示す各通信得失項目ごとの通信得失算定式に代入することで、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」を予測する(図5参照)。
ここで、評価指数算出部14dは、通信得失予測部14bによって予測された通信接続形態の各通信得失項目ごとに所望の重み付けを行って、各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数を算出する(ステップS1205)。
より詳細には、図9に示す評価指数算定式に、通信得失予測部14bによって予測された「LAN−1接続形態」、「LAN−2接続形態」、「携帯電話接続形態」および「PHS接続形態」の通信得失と、入力部11を介して受け付けた通信得失項目の優先順位(図8に示す通信得失項目優勢順位受付画面300参照)に基づく重み付け係数とを代入することによって、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態の「DL指数」を順次算出する(図10参照)。
そして、「DL指数」が所定の閾値を満たす通信接続形態が1つも存在しなかった場合(ステップS1206否定)には、ダウンロードを実行するにあたって妥当な通信接続形態が存在しない旨のメッセージを表示部12に表示し(ステップS1207)、処理を終了する。
また、「DL指数」が所定の閾値を満たす通信接続形態が存在する場合(ステップS1206肯定)には、通信接続形態選択部14eは、評価指数算出部14dによって算出された各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数をもとに、ダウンロードを実行させる通信接続形態を選択する(ステップS1208)。具体的には、評価指数算出部14dによって算出されたLAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態の「DL指数」(図10参照)のうち、最も高い「DL指数」を有するLAN−2接続形態をダウンロードを実行させる通信接続形態として選択する。
そして、通信接続形態選択部14eは、図11に示す確認表示画面400のように、ダウンロードを実行させる通信接続形態として選択したLAN−2接続形態およびLAN−2接続形態の通信得失を表示部12に確認表示するように制御し(ステップS1209)、LANカード20をLAN−2通信網に接続してWEBサーバ100から地図データをダウンロードし(ステップS1210)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例2に係る通信装置によれば、予測された通信接続形態の各通信得失項目ごとに所望の重み付けを行って、各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数を算出し、算出された各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することとしたので、利用者が主眼を置く通信得失項目に選択の重点を置きつつ、他の通信得失項目の通信得失も考慮して通信接続形態を選択することができ、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態をより確実に選択することが可能になる。
次に、本実施例3に係る通信装置について説明する。上述した実施例2では、各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数をもとに、通信処理を実行させる通信接続形態を選択する通信装置について説明したが、本実施例3では、複数の通信接続形態の通信得失と、通信得失に係る所望の条件とをマッチングし、このマッチング結果をもとに、通信処理を実行させる通信接続形態を選択する通信装置について説明する。なお、ここでは、本実施例3に係る通信装置の構成を説明した後に、各種処理の手順を説明することとする。
(通信装置の構成)
図13は、本実施例3に係る通信装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施例3に係る通信装置10は、実施例2に比較して、マッチング条件記憶テーブル13bおよびマッチング処理部14fを備える点について相違する。なお、本実施例3では、実施例1および2に比較して、機能的に差異があるものについて説明し、同様の機能を果たすものについては、説明を省略する。
図13は、本実施例3に係る通信装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施例3に係る通信装置10は、実施例2に比較して、マッチング条件記憶テーブル13bおよびマッチング処理部14fを備える点について相違する。なお、本実施例3では、実施例1および2に比較して、機能的に差異があるものについて説明し、同様の機能を果たすものについては、説明を省略する。
マッチング条件記憶テーブル13bは、複数の通信接続形態の通信得失に対してマッチング処理を行うためのマッチング条件を記憶するテーブルである。具体的には、図14に示すマッチング条件設定画面500において、入力部11を介して受け付けたマッチング条件および通信接続形態選択時における必須通信得失項目を記憶している(図15参照)。
マッチング処理部14fは、通信得失予測部14bによって予測された複数の通信接続形態の通信得失と、マッチング条件とをマッチングする処理部である。具体的には、図16に示すように、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」と、マッチング条件記憶テーブル13bによって記憶されたマッチング条件(図15参照)とをマッチングする。
通信接続形態選択部14eは、マッチング処理部14fによるマッチング結果をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択する処理部である。具体的には、複数の通信接続形態のうち、入力部11を介して受け付けた通信接続形態選択時における必須通信得失項目の通信得失(例えば、通信料金)がマッチング条件を満たしており、かつ他の通信得失項目の通信得失についてもマッチング条件を満たしている項目数が最も多い通信接続形態(すなわち、LAN−2接続形態)を当該通信処理を実行させる通信接続形態として選択する(図16参照)。
このように、予測された複数の通信接続形態の通信得失と、通信得失に係る所望の条件とをマッチングし、このマッチング結果をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することとしたので、利用者が主眼を置く通信得失項目に選択の重点を置きつつ、他の通信得失項目も考慮して通信接続形態を選択することができ、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態をより確実に選択することが可能になる。
(通信装置の各種手順)
次に、本実施例3に係る通信装置10の各種処理の手順を説明する。図17は、本実施例3に係る通信接続形態選択処理の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、かかる「通信接続形態選択処理」は、利用者より入力部11を介して通信処理要求を受け付けた場合に、開始されることとなる。なお、本実施例3においても、WEBサーバ100に対する画像データ(例えば、地図データ)のダウンロード要求を受け付けた場合の通信接続形態選択処理について説明する。
次に、本実施例3に係る通信装置10の各種処理の手順を説明する。図17は、本実施例3に係る通信接続形態選択処理の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、かかる「通信接続形態選択処理」は、利用者より入力部11を介して通信処理要求を受け付けた場合に、開始されることとなる。なお、本実施例3においても、WEBサーバ100に対する画像データ(例えば、地図データ)のダウンロード要求を受け付けた場合の通信接続形態選択処理について説明する。
WEBサーバ100に対する地図データのダウンロード要求を入力部11を介して受け付けた場合(ステップS1701肯定)に、入力部11は、表示部12で表示されたマッチング条件設定画面500において、マッチング条件の設定および通信接続形態選択時における必須通信得失項目を受け付ける(ステップS1702)。
そして、通信因子取得部14aは、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態またはPHS接続形態を選択して地図データのダウンロードを実行した場合の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」に影響を与える通信因子を取得する(ステップS1703)。
より詳細には、ナビゲーション装置50に対して通信因子取得要求を行って、自車両の位置情報および自車両周辺における各通信接続形態ごとの通信接続可能なエリア情報を取得したり、各通信メディア(すなわち、LANカード20、携帯電話30およびPHS40)から各通信接続形態(すなわち、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)ごとの通信速度、電波状態(例えば、電界レベルやC/N比など)、通信料金の課金形態(例えば、定額制であればその金額、従量制であれば課金メカニズム)、および通信データの暗号化方式(すなわち、各通信メディアが復号化することができる暗号化方式の種別)を取得したりする。
また、当該ダウンロード要求を受け付ける直近に選択されていた通信接続形態でWEBサーバ100と通信を行って、通信データの容量、通信データの暗号化方式(すなわち、WEBサーバ100が暗号化することができる暗号化方式の種別)および通信データへの検査ビット付加数を取得する。なお、通信回線の込み具合については、タイムスタンプから取得した時刻をもとに、各通信接続形態ごとに、時間帯に応じた込み具合が算出されることとなる。
続いて、通信得失予測部14bは、通信因子取得部14aによって取得された各通信接続形態(すなわち、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)の通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測する(ステップS1704)。具体的には、通信因子取得部14aによって取得された通信接続形態の通信因子を図4に示す各通信得失項目ごとの通信得失算定式に代入することで、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」を予測する(図5参照)。
ここで、マッチング処理部14fは、通信得失予測部14bによって予測された複数の通信接続形態の通信得失と、マッチング条件とをマッチングする(ステップS1705)。具体的には、図16に示すように、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態の「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」および「通信の確実性」と、マッチング条件記憶テーブル13bによって記憶されたマッチング条件(図15参照)とをマッチングする。
そして、全ての通信接続形態において、入力部11を介して受け付けた通信接続形態選択時における必須通信得失項目の通信得失がマッチング条件を満たしていなければ(ステップS1706否定)、ダウンロードを実行するにあたって妥当な通信接続形態が存在しない旨のメッセージを表示部12に表示し(ステップS1707)、処理を終了する。
また、いずれかの通信接続形態において、入力部11を介して受け付けた通信接続形態選択時における必須通信得失項目の通信得失がマッチング条件を満たしていれば(ステップS1706肯定)、通信接続形態選択部14eは、マッチング処理部14fによるマッチング結果をもとに、ダウンロードを実行させる通信接続形態を選択する(ステップS1708)。
これを具体的に説明すると、複数の通信接続形態のうち、入力部11を介して受け付けた通信接続形態選択時における必須通信得失項目の通信得失(例えば、通信料金)がマッチング条件を満たしており、かつ他の通信得失項目の通信得失についてもマッチング条件を満たしている項目数が最も多い通信接続形態(すなわち、LAN−2接続形態)をダウンロードを実行させる通信接続形態として選択する。
そして、通信接続形態選択部14eは、図11に示す確認表示画面400のように、ダウンロードを実行させる通信接続形態として選択したLAN−2接続形態およびLAN−2接続形態の通信得失を表示部12に確認表示するように制御し(ステップS1709)、LANカード20をLAN−2通信網に接続してWEBサーバ100から地図データをダウンロードし(ステップS1710)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例3に係る通信装置によれば、予測された複数の通信接続形態の通信得失と、通信得失に係る所望の条件とをマッチングし、このマッチング結果をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することとしたので、利用者が主眼を置く通信得失項目に選択の重点を置きつつ、他の通信得失項目も考慮して通信接続形態を選択することができ、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態をより確実に選択することが可能になる。
さて、これまで本発明の実施例1〜3について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施されてもよいものである。
例えば、本発明では、当該通信接続形態を選択して通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向を蓄積し、複数の通信接続形態の通信得失をもとに、通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向を反映して当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択するようにしても良い。
すなわち、通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向として、利用者から入力部11を介して受け付けた通信得失項目の優先順位(実施例2)、マッチング条件(実施例3)および通信接続形態選択処理に対する評価を記憶する通信得失傾向蓄積DB(図18参照)を新たに設ける。かかる通信接続形態選択処理に対する評価として、例えば、通信料金であれば、「高い」または「安い」、また、通信時間であれば、「速い」または「遅い」という評価を記憶する。
そして、複数の通信接続形態の通信得失(すなわち、通信料金、通信時間、通信の安全性および通信の確実性)をもとに、通信得失傾向蓄積DBによって記憶された通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向(例えば、通信データの容量が「1MB」であれば、通信料金が50円以下であり、通信時間が120秒以内であり、通信の安全性が70%以上であり、かつ通信の確実性が70%以上である通信接続形態が所望されるという傾向、および/または通信得失項目の優先順位が「通信料金」、「通信時間」、「通信の安全性」、「通信の確実性」の順番であるという傾向)に通信接続形態選択処理に対する評価を反映して通信処理を実行させる通信接続形態を選択する。なお、通信接続形態選択処理に対する評価をフィードバックする機能は、テレスクリプト言語などを用いたエージェント機能で実現される。
このように、当該通信接続形態選択して通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向を蓄積し、複数の通信接続形態の通信得失をもとに、通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向を反映して当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することで、通信処理を実行させる通信接続形態を選択する際に、通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向をフィードバックして選択することが可能になる。
また、実施例2および3では、通信得失項目の優先順位(実施例2)およびマッング条件(実施例3)を利用者から受け付けることとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、通信得失傾向蓄積DBに記憶された通信処理を実行する場合に所望される傾向をデフォルトとして採用し、利用者からの受付処理を省略して通信処理を実行させる通信接続形態を選択するようにしても良い。また、実施例2における評価指数算出処理および実施例3におけるマッチング処理は、独立して行われるものではなく、組み合わせて行うことも可能である。
また、実施例2および3では、複数の通信接続形態の通信得失を提示した後に、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択する実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測し、予測された複数の通信接続形態の通信得失をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択するようにしても良い。
これを具体的に説明すると、この通信装置10は、当該通信処理を実行させる通信接続形態として、複数の通信接続形態(すなわち、LAN−1接続形態、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)のうち、通信得失(すなわち、通信料金、通信時間、通信の安全性および通信の確実性)が最も優れている通信接続形態を(通信得失提示処理を省略して)選択する。
このように、複数の通信接続形態の通信得失をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することで、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択することが可能になる。
また、本発明では、各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて複数の通信接続形態の通信得失を予測し、予測された複数の通信接続形態の通信得失を、利用者が主眼を置く通信得失項目が優れている通信接続形態の順にリスト化して提示するようにしても良い。
すなわち、通信得失予測部14bによって予測された複数の通信接続形態(すなわち、LAN−2接続形態、携帯電話接続形態およびPHS接続形態)の通信得失を、入力部11を介して受け付けた利用者が主眼を置く通信得失項目(例えば、通信料金)が優れている通信接続形態の順(すなわち、LAN−2接続形態、PHS接続形態、携帯電話接続形態の順)にリスト化して提示する。このようにすることで、利用者が主眼を置く通信得失項目が優れている通信接続形態を正確に把握させることができ、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態をより確実に選択させることが可能になる。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
以上のように、本発明に係る通信装置は、複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行する通信装置に有用であり、特に、利用者の通信得失に係る要求に応じた通信接続形態を選択させることができる通信装置に適している。
1 インターネット
2 公衆電話網
3、4 ホットスポット
5 携帯電話基地局
6 PHS基地局
10 通信装置
11 入力部
12 表示部
13 記憶部
13a 抽出条件ルールベース
13b マッチング条件記憶テーブル
14 制御部
14a 通信因子取得部
14b 通信得失予測部
14c 通信得失提示部
14d 評価指数算出部
14e 通信接続形態選択部
14f マッチング処理部
50 ナビゲーション装置
100 WEBサーバ
2 公衆電話網
3、4 ホットスポット
5 携帯電話基地局
6 PHS基地局
10 通信装置
11 入力部
12 表示部
13 記憶部
13a 抽出条件ルールベース
13b マッチング条件記憶テーブル
14 制御部
14a 通信因子取得部
14b 通信得失予測部
14c 通信得失提示部
14d 評価指数算出部
14e 通信接続形態選択部
14f マッチング処理部
50 ナビゲーション装置
100 WEBサーバ
Claims (10)
- 複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行する通信装置であって、
各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測する通信得失予測手段と、
前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失を提示する通信得失提示手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 前記通信得失予測手段は、前記通信得失に影響を与える通信因子を有する複数の通信接続形態のうち通信因子に係る所定の条件を満たす通信接続形態を抽出し、該抽出された通信接続形態の通信得失を予測することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記通信得失提示手段は、前記通信得失予測手段によって通信得失が予測された複数の通信接続形態のうち通信得失に係る所定の条件を満たす通信接続形態を抽出し、該抽出された通信接続形態の通信得失を提示することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
- 前記通信得失予測手段は、前記通信得失に影響を与える通信因子となる通信速度、電波状態、当該通信装置の位置情報、各通信接続形態ごとの通信接続可能なエリア情報、通信料金の課金形態、通信データの容量、通信回線の込み具合、通信データの種別、通信データの暗号化方式、および/または通信データへの検査ビット付加数に基づいて、複数の通信接続形態の通信料金、通信時間、通信の安全性、および/または通信の確実性を予測することを特徴とする請求項1、2または3に記載の通信装置。
- 前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択する通信接続形態選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の通信装置。
- 前記通信得失予測手段によって予測された通信接続形態の各通信得失項目ごとに所望の重み付けを行って、各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数を算出する評価指数算出手段をさらに備え、
前記通信接続形態選択手段は、前記評価指数算出手段によって算出された各通信接続形態ごとの通信得失に係る評価指数をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することを特徴とする請求項5に記載の通信装置。 - 前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失と、通信得失に係る所望の条件とをマッチングするマッチング処理手段をさらに備え、
前記通信接続形態選択手段は、前記マッチング処理手段によるマッチング結果をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することを特徴とする請求項5または6に記載の通信装置。 - 当該通信接続形態を選択して通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向を蓄積する通信得失傾向蓄積手段をさらに備え、
前記通信接続形態選択手段は、前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失をもとに、前記通信得失傾向蓄積手段に記憶された通信処理を実行する場合に所望される通信得失の傾向を反映して当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択することを特徴とする請求項5、6または7に記載の通信装置。 - 複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行する通信装置であって、
各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測する通信得失予測手段と、
前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失をもとに、当該通信処理を実行させる通信接続形態を選択する通信接続形態選択手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 複数の通信接続形態から所望の通信接続形態を選択し、該選択された通信接続形態で通信処理を実行する通信装置であって、
利用者が主眼を置く通信得失項目を受け付ける重要通信得失項目受付手段と、
各通信接続形態を選択して通信処理を実行した場合の通信得失に影響を与える通信因子に基づいて、複数の通信接続形態の通信得失を予測する通信得失予測手段と、
前記通信得失予測手段によって予測された複数の通信接続形態の通信得失を、前記重要通信得失項目受付手段によって受け付けられた利用者が主眼を置く通信得失項目が優れている通信接続形態の順にリスト化して提示する通信得失提示手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。
Priority Applications (1)
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JP2004169123A JP2005348373A (ja) | 2004-06-07 | 2004-06-07 | 通信装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2004
- 2004-06-07 JP JP2004169123A patent/JP2005348373A/ja active Pending
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