JP4709038B2 - キャップ、ケーブル端末構造及びケーブル端末処理方法 - Google Patents
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佐野清五郎著,「ケーブル工事の実際」,改訂増補版,オーム社,p.12 飯塚喜八郎監修,「電力ケーブル技術ハンドブック」,新版,株式会社電気書院,p.399,p.409
なお、本発明に係るケーブル端末構造において、前記ケーブルは、導体を油浸紙で絶縁して形成したことを要旨とする。
まず、本実施の形態に係るキャップの構成について、図1及び図2を用いて説明する。なお、図1は、本実施の形態に係るキャップを示す斜視図であり、図2(a)は、本実施の形態に係るキャップの軸方向断面図(図1のA−A断面図)であり、図2(b)は、本実施の形態に係るキャップの幅方向断面図(図2(a)のB−B断面図)である。
次に、本実施の形態に係るケーブル端末構造について、図3及び図4を用いて説明する。なお、図3は、本実施の形態に係るケーブル端末構造を示す斜視図であり、図4(a)は、本実施の形態に係るケーブル端末構造の軸方向断面図(図3のC−C断面図)であり、図4(b)は、本実施の形態に係るケーブル端末構造の幅方向断面図(図4(a)のD−D断面図)である。
次に、本実施の形態に係るケーブル端末処理方法について、図5を用いて説明する。なお、図5は、本実施の形態に係るケーブル端末処理方法を説明するための図である。
図5(a)に示すように、予め切断されたケーブルの端末部1(以下、端末部1)において、端末部1の外周面とキャップ10の内周面との隙間を埋める隙間部材30を端末部1に取り付ける。なお、隙間部材30は、端末部1の端末面1aから20〜40mmの位置(ω)に取り付けることが好ましい。
図5(b)に示すように、端末部1との間に形成される空間S(図2(a)参照)に充填材注入孔11aが連通するキャップ10を、空間Sを確保しながら端末部1に装着する。すなわち、キャップ10をスペーサ部12aが端末部1の端末面1aに当接するように端末部1に装着する。
図5(c)に示すように、キャップ10を固定部材20によって端末部1に固定する。具体的には、端末部1の外周面とキャップ10の外周面とに固定部材20を取り付けて(巻き付けて)、端末部1とキャップ10との境界部分を密封しながら、キャップ10を端末部1に固定する。
図5(d)に示すように、キャップ10の充填材注入孔11aから、予め用意された充填材Fを注入して、空間S(図2(a)参照)に該充填材Fを充填する。また、キャップ10の目視孔11bに充填材Fが到達した時点(すなわち、充填材Fが充填されたことが目視孔11bによって確認した時点)で、充填材Fの注入を停止する。
充填材注入工程が終了した後に、テープ(PVCテープや防水テープを含む)や、シール、チューブ(ゴムチューブを含む)、樹脂製の栓などによって、充填材注入孔11a及び目視孔11bを塞ぐ。
上述したように、本実施の形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになろう。
次に、変更例に係るキャップの構成について、図面を用いて説明する。
次に、変更例に係るケーブル端末構造について、図面を用いて説明する。上述した実施の形態に係るケーブル端末構造では、端末部1とキャップ10との間に隙間部材30が設けられているものとして説明したが、以下のように変更することができる。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。
以上説明した本実施形態に係るキャップ10、このキャップ10を用いたケーブル端末構造及びケーブル端末処理方法によれば、熟練した技術を要することなく、短時間で作業(ケーブル端末処理)を行うことができる。
各ケーブル端末構造を組み立てて24時間経過した後に、この各ケーブル端末に内圧20kPa、土圧荷重298Nを負荷した際にキャップが割れるか否かを測定した。なお、「○」「△」「×」の順で耐久性に優れている。
各ケーブル端末構造を組み立てて24時間経過した後に、この各ケーブル端末構造に内圧20kPa、土圧荷重298Nを負荷した際の油漏れが発生するか否かを測定した。なお、「○」「△」「×」の順で気密性に優れている。
気温0℃で各ケーブル端末構造の組み立てて24時間経過した後に、この各ケーブル端末構造に内圧20kPaを負荷した際の油漏れが発生するか否かを測定した。なお、「○」「△」「×」の順で低温気密性に優れている。
Claims (9)
- ケーブルの端末部に装着されるキャップであって、
前記端末部が挿入される筒部と、
前記筒部の一端側を塞ぐ底部と、
を備え、
前記底部に設けられ、前記筒部内へ前記筒部の軸方向に沿って突出すると共に、前記端末部が前記筒部に挿入されたとき前記端末部の端末面と当接し、前記底部と前記端末部の端末面との間に形成されて充填材を充填する空間を形成するスペーサ部と、
前記筒部の周面に前記空間と連通して設けられ、前記端末部の端末面と前記スペーサ部との当接位置より前記底部側に位置し、前記充填材を前記空間に注入する充填材注入孔と、
前記筒部の周面に設けられ、前記空間に前記充填材が充填されたことが目視可能な目視孔と、
を有し、
前記充填材注入孔と前記目視孔とを結ぶ直線が前記筒部の軸方向に沿っていることを特徴とするキャップ。 - 前記ケーブルは、導体を油浸紙で絶縁して形成したことを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
- ケーブルの端末部と、
前記端末部に装着され、前記端末部との間に充填材を充填する空間を形成するキャップと、
前記空間に注入される充填材と、
を備え、
前記キャップは、前記端末部が挿入される筒部と、前記筒部の一端側を塞ぐ底部と、を備え、
前記底部に設けられ、前記筒部内へ前記筒部の軸方向に沿って突出すると共に、前記端末部が前記筒部に挿入されたとき前記端末部の端末面と当接し、前記底部と前記端末部の端末面との間に形成されて充填材を充填する前記空間を形成するスペーサ部と、
前記筒部の周面に前記空間と連通して設けられ、前記端末部の端末面と前記スペーサ部との当接位置より前記底部側に位置し、前記充填材を前記空間に注入する充填材注入孔と、
前記筒部の周面に設けられ、前記空間に前記充填材が充填されたことが目視可能な目視孔と、
を有し、
前記充填材注入孔と前記目視孔とを結ぶ直線が前記筒部の軸方向に沿っていることを特徴とするケーブル端末構造。 - 前記ケーブルは、導体を油浸紙で絶縁して形成したことを特徴とする請求項3に記載のケーブル端末構造。
- 前記キャップは、固定部材によって前記ケーブルに固定されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のケーブル端末構造。
- 前記端末部と前記キャップとの間には、前記端末部の外周面と前記キャップの内周面との隙間を埋める隙間部材が設けられていることを特徴とする請求項3から5のいずれか1つに記載のケーブル端末構造。
- ケーブルの端末部に挿入される筒部と、前記筒部の一端側を塞ぐ底部と、を備え、前記底部に設けられ、前記筒部内へ前記筒部の軸方向に沿って突出すると共に、前記端末部が前記筒部に挿入されたとき前記端末部の端末面と当接し、前記底部と前記端末部の端末面との間に形成されて充填材を充填する空間を形成するスペーサ部と、前記筒部の周面に前記空間と連通して設けられ、前記端末部の端末面と前記スペーサ部との当接位置より前記底部側に位置し、前記充填材を前記空間に注入する充填材注入孔と、前記筒部の周面に設けられ、前記空間に前記充填材が充填されたことが目視可能な目視孔と、を有し、前記充填材注入孔と前記目視孔とを結ぶ直線が前記筒部の軸方向に沿っているキャップを、前記端末部の端末面と前記スペーサ部とを当接させて前記端末部に装着するキャップ装着工程と、
前記キャップを固定部材によって前記端末部に固定するキャップ固定工程と、
前記充填材注入孔から充填材を注入して、前記目視孔に前記充填材が到達した時点で、前記充填材の注入を停止する充填材注入工程と、
を含むことを特徴とするケーブル端末処理方法。 - 前記キャップ装着工程の前に、前記端末部の外周面と前記キャップの内周面との隙間を埋める隙間部材を前記端末部に取り付ける隙間部材取付工程をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のケーブル端末処理方法。
- 前記ケーブルは、導体を油浸紙で絶縁して形成したことを特徴とする請求項7又は8に記載のケーブル端末処理方法。
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