JP5675677B2 - 電力ケーブル気中終端接続部 - Google Patents

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本発明は、CVケーブル等の電力ケーブルに用いる気中終端接続部に関し、特に、電界緩和層であるゴムストレスコーン、がい管、及びオイル或いはゲルの絶縁材で構成される電力ケーブル気中終端接続部に関する。
近年、工場にて成形でき、現地で紙を巻く作業が不要であるため簡易施工可能であり、かつそれ自身で面圧が得られるゴムストレスコーンで電界緩和層を形成した気中終端接続部が普及している。このゴムストレスコーンを、耐寒性等に優れたシリコーンゴムで製作することが検討されているが、絶縁材に耐寒性等に優れたシリコーン系のオイルやゲルを用いると、これをゴムストレスコーンが吸収し膨潤してしまうため、シリコーンゴム製ストレスコーンは機械特性や電気特性が劣化してしまう。例えば、ストレスコーンの内部半導電層の部分においては機械特性の変化だけでなく体積抵抗率が上昇し、設計通りの電界緩和ができなくなる。また、絶縁層の部分においては機械特性が変化して面圧が下がることにより、ケーブルとの密着性が低下する等の問題点がある。
この間題点を解消するために、シリコーンゴム製のストレスコーンの外周面にフッ系素樹脂(例えばフロロシリコーンゴム)で保護膜を形成し、シリコーンオイル等からなる絶縁材によるシリコーンゴム製ストレスコーンの膨潤を防ぐなどの対策が提案されている(特許文献1及び2)。
特開平4−347519号公報 特開2006−42421号公報
しかしながら、上記従来の技術では、組立て時にシリコーンゴム製ストレスコーンを電力ケーブル上で滑らせて所定位置に取り付けるため、電力ケーブル/ストレスコーン界面の摩擦により保護層が剥がれてしまうことを回避するべく、ストレスコーン内面には保護層が形成されていない。このため、電力ケーブルとストレスコーンの間にシリコーン成分が侵入し、シリコーンゴム製ストレスコーンが内面から膨潤する可能性があるという懸念がある。
本発明の目的は、シリコーンゴム製ストレスコーンが内面から膨潤するのを防止して安定した絶縁性能を発揮することができ、加えてスキルレスでコストを抑制することができる電力ケーブル気中終端接続部を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明に係る電力ケーブル気中終端接続部は、電力ケーブルの端部ががい管に収容され、前記がい管内に絶縁材が充填されてなる電力ケーブル気中終端接続部である。そして、前記がい管内で電力ケーブル上に配置され、電界制御を行うためのシリコーンゴム製ストレスコーンと、前記ストレスコーンの上端において、前記ストレスコーンと前記電力ケーブルとの界面を封止する、フッ素系オイル又は一液硬化型もしくは二液硬化型のフッ素系樹脂製の封止部とを有することを特徴とする。
上記構成によれば、ストレスコーンの上端に、該ストレスコーンと電力ケーブルとの界面を封止するフッ素系オイル又は一液硬化型もしくは二液硬化型のフッ素系樹脂製の封止部が設けられる。すなわち電力ケーブル/ストレスコーン界面をフッ素オイル又は一液硬化型もしくは二液硬化型のフッ素系樹脂で封止することにより、ストレスコーン内側からの絶縁材による膨潤を防止することができる。したがって、ストレスコーンの面圧特性や抵抗率に影響を及ぼすことなく、安定した絶縁性能を発揮することができる。また、ストレスコーンの上端にフッ素系オイル又は一液硬化型もしくは二液硬化型のフッ素系樹脂からなる封止部を設けるだけの簡易な構成であるため、スキルレスで且つコストを抑制することができる。
また、前記封止部は、前記電力ケーブルの軸を中心とする環状体であり、前記環状体は、前記電力ケーブルの外表面に接する第1当接面と、前記ストレスコーンに接する第2当接面と、前記絶縁材に接する第3当接面とで画定されるものであってもよい。
本構成によれば、絶縁材がストレスコーンの上端と電力ケーブルとの界面から侵入するのを防止することができる。
また好ましくは、前記ストレスコーンの上端に、前記電力ケーブルの軸を中心とする環状凹部が形成されており、前記封止部が前記環状凹部に収容されてもよい。
本構成によれば、封止部がストレスコーンの上端に安定的に保持されるので、絶縁材がストレスコーン上端と電力ケーブルとの界面に入るのを長期的に防止することができる。
また、前記ストレスコーンに下方に延出する環状延出部が設けられ、前記環状延出部と前記電力ケーブルとの間に内部空間が形成されることで、前記絶縁材が前記ストレスコーンの下端における内周面と接しないように構成されてもよい。
本構成によれば、絶縁材がストレスコーンの下端と電力ケーブルとの界面に侵入するのを防止することができる。
また、前記環状延出部は、前記ストレスコーンの下端に前記電力ケーブルの軸を中心とする環状溝部を設け、管状の取付具の一端を前記環状溝部に固定し、他端を前記がい管の下端に配されたフランジ部に固定することにより構成してもよい。
本構成によれば、絶縁材がストレスコーンの下端と電力ケーブルとの界面を入るのを防止することができる。
本発明によれば、シリコーンゴム製ストレスコーンが内面から膨潤するのを防止して安定した絶縁性能を発揮することができ、且つ、スキルレスでコストを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る電力ケーブル気中終端接続部の構成を概略的に示す部分断面図である。 図1におけるシリコーンゴム製ストレスコーンの構成を示す図である。 図2のシリコーンゴム製ストレスコーンの上端の構成を示す斜視図である。 図2のストレスコーンの上端の変形例を示す斜視図である。 図2のシリコーンゴム製ストレスコーンの下端の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2において、電力ケーブル11は、ゴム又はプラスチック絶縁が施された電力ケーブルであり、例えばCVケーブルである。この電力ケーブル11は、導体111と、導体111の外周に形成された絶縁層112と、絶縁層112の外周に形成された外部半導電層113と、外部半導電層113の外周に形成された不図示の遮蔽層と、シース114とを有している。この電力ケーブルを所定長で段剥ぎすることで、導体111、絶縁層112、外部半導電層113及びシース114が順に露出している。また、導体111の端部には、導電性を有する導体引出棒13が接続されている。
がい管12は、例えば、繊維強化プラスチック(FRP)製の中空筒体121と、中空筒体121の外周を被覆するゴム又はプラスチック製の外套122とを有する。外套122の外表面には、複数の襞部122aが形成されている。
がい管12の上端12aには上部金具15が、下端12bには下部フランジ16がそれぞれ取り付けられている。上部金具15及び下部フランジ16によって中空筒体121の上下開口が閉塞されることにより、がい管12内に電力ケーブル11の端部を収容する小室Aが形成される。導体引出棒13は、導体111に圧縮接続されており、上部金具15を貫通して外部に突出している。
下部フランジ16の下面中央には、電力ケーブル11が挿通される円筒状のケーブル保護金具17が設けられている。ケーブル保護金具17の下端には、絶縁材10の漏出を防止するシール材18が巻き付けられている。また、下部フランジ16の下面において、該下部フランジの径方向外側には気中終端接続部1を絶縁支持する複数の支持碍子19が取り付けられている。また、下部フランジ16の下面には電力ケーブル11と略平行にボンドケーブル20が配置されている。
また、がい管12の小室Aにおいて、電力ケーブル11の外周面には常温収縮型のストレスコーン14が装着されている。このストレスコーン14は、絶縁層112と外部半導電層113の境界線を覆うように取り付けられている。ストレスコーン14本体は、例えばシリコーンゴムからなる。
この終端接続部1では、電力ケーブル11の端部と該電力ケーブルの導体端部とが、がい管12内の小室Aに収容され、この小室A内に絶縁材10が充填されている。絶縁材10はシリコーン系化合物で形成されており、このシリコーン系化合物として、シリコーン系オイル又はシリコーン系ゲルが使用される。シリコーン系オイルとしては、好ましくは、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルが使用される。シリコーン系ゲルとしては、例えば、東レ・ダウコーニング株式会社製のSE1886がある。このシリコーンゲルは、主剤がビニル基含有オルガノポリシロキサンで、硬化剤がハイドロジェンオルガノポリシロキサンである2液タイプのものであり、硬化後の稠度が360である。また、シリコーンオイルにシリコーンゴムを混合してゲル状にしたものを用いることもできる。
上記がい管12、導体引出棒13、ストレスコーン14、上部金具15、下部フランジ16、ケーブル保護金具17、シール材18、そして絶縁材10は、電力ケーブル気中終端接続部1を構成している。
図2(a)に示すように、ストレスコーン14は、その長手方向中央部から上端に向かって縮径する略砲弾型の外形を有しているものであり、絶縁部141と、半導電部142と、ストレスコーン14の外表面を被覆する保護層143とを有している。
この実施形態では、後述するようにストレスコーン14の絶縁材10と接する面が絶縁部141の外周面のみなので、保護層143を絶縁部141の外周面のみ形成してあるが、保護層はストレスコーン14の外周面全体に形成してもよい。
ストレスコーン14の径方向中央には、電力ケーブル11が挿通される貫通孔141aが設けられている(図2(b))。このストレスコーン14は、電力ケーブル11が貫通孔141aに挿通されることにより拡径され、この拡径によって生じた弾性力により、ストレスコーン14の内周面141bが絶縁層112及び外部半導電層113の外周面に密着する構成となっている。
ストレスコーン14の半導電部142は、半導電性のシリコーンゴムで形成された略ラッパ状の部材であり、その細径側の端部がストレスコーン14の貫通孔141aの下側の内周面を形成するように配置されている。ストレスコーン14の他の部分は、絶縁性のシリコーンゴムで形成された絶縁部141となっている。
絶縁部141及び半導電部142を形成するシリコーンゴムには、メチルシリコーンゴム、ビニルメチルシリコーンゴムあるいはフェニルメチルシリコーンゴムなど、フロロシリコーンゴム以外のシリコーンゴムが用いられる。
保護層143は、フロロシリコーンゴムから成り、シリコーンオイル等のシリコーン系化合物からなる絶縁材によるストレスコーン14の膨潤を防ぐ役割を果たす。保護層143は、例えば、フロロシリコーンゴムを含有する塗料を絶縁部141の外表面に塗布することにより形成される。なお、この実施形態の保護層143はフロロシリコーンゴムから成るが、これに限るものではなく、フロロシリコーンゴム等を主成分とする材料その他、シリコーンオイル等のシリコーン系化合物により膨潤し難い材料で保護層143を形成することができる。
また本実施形態では、図3(a)に示すように、ストレスコーン14の上端14aにおいて、ストレスコーン14と電力ケーブル11との間に、電力ケーブル11の軸を中心とする環状凹部144が形成されている。そして、この環状凹部144に、フッ素系オイル又はフッ素系樹脂製の封止部145が設けられている(図3(b))。この封止部145がストレスコーン14と電力ケーブル11との界面に存在することで、当該界面が封止されている。
封止部145は、フッ素系オイルを電力ケーブル/シリコーンゴム界面に塗布することにより形成される。フッ素系オイルとしては、例えば、FOMBLIN(登録商標)(M60(PFPE、動粘度550cSt(20℃))、W150(PFPE、動粘度153cSt(20℃))、YR(PFPE、動粘度1300cSt(20℃))が使用される。この他、封止部145は、フッ素系樹脂を電力ケーブル/シリコーンゴム界面に塗布することにより形成されてもよい。フッ素系樹脂としては、例えば、ハルナ パーフロンペイント(フッ素ゴム塗料)が使用される。塗布するフッ素系樹脂は、一液硬化型のものであっても、主剤と硬化剤とからなる二液性硬化型のものでもよい。
具体的には、封止部145は、図3(c)に示すように、電力ケーブル11の絶縁層112の外表面112aに接する当接面145a(第1当接面)と、ストレスコーン14の保護層143に接する当接面145b(第2当接面)と、シリコーンオイル等からなる絶縁材10に接する当接面145c(第3当接面)とで画定される環状体からなる(図3(c))。そしてこの封止部145は、環状凹部144の内周面144aと、絶縁層112の外周面112aとに密着した状態で環状凹部144に収容されている。本構成によれば、絶縁材10が電力ケーブル11とストレスコーン14の上端14aとの界面から侵入するのを確実に防止することができる。また、環状凹部144によって封止部145がストレスコーン14の上端14aに安定的に保持されるので、絶縁材10が電力ケーブル11とストレスコーン14との界面に侵入するのを長期的に防止することができる。
なお、本実施形態では、ストレスコーン14の上端14aに形成された環状凹部144に封止部145が収容されているが、図4に示すように、上端に環状凹部が形成されないストレスコーン14’を使用し、ストレスコーン14’の上端14a’に封止部145’が形成されてもよい。本構成によっても、ストレスコーン14’の上端14a’が絶縁材10によって膨潤するのを防止することが可能である。
また、ストレスコーン14の保護層143に接する当接面145b(第2当接面)は、保護層143の端部が一部欠けているときは、この欠けた一部では当該当節面145bがストレスコーン14の絶縁層141に接している。
ストレスコーン14のさらなる膨潤対策として、該ストレスコーンの下端14bと電力ケーブル11との界面からシリコーンオイル等の絶縁材が浸入することも防止することが望ましい。
該ストレスコーンの下端14bと電力ケーブル11との界面から絶縁材が侵入することを防止する構造としては、種々採用できる。例えば、ストレスコーンの上端14aの封止部145と同様にフッ素系オイルやフッ素系樹脂からなる封止部を配置する構成が考えられる。但し、ストレスコーン14の下端14bにフッ素系オイルを塗布した場合は、当該フッ素系オイルが重力により下方に流れ落ちる可能性があり、長期的にその位置に留まらない可能性があるため、十分な膨潤対策とは言えない。
本実施形態では、図5に示すように、がい管12内を仕切って絶縁材10が入らない内部空間Cを形成した。すなわち、ストレスコーン14の下端14bから下方に延出する環状延出部151を設け、この環状延出部151と電力ケーブル11の間に内部空間Cが形成されることで、絶縁材10がストレスコーン14の下端14bにおける内周面141bと接しないように構成される。
本実施形態では、環状延出部151を次のように形成した。すなわち、ストレスコーン14の下端14bに設けられたザグリ部152(環状溝部)に管状の取付具153(環状金属部材)の上端153aを固定し、下端153bを下部フランジ16(フランジ部)に固定して、環状延出部151を形成した。また、取付具153の上端153aの部分の外周面には水密テープ154が巻き付けられており、ストレスコーン14のザグリ部152内においては、言い換えると、ストレスコーン14と取付具153が重なり合うラップ部Bにおいては、ストレスコーン14の下端14bと取付具153が貼りあわされている。
ストレスコーン14の下部外周面から取付具153の上部外周面に亘る部分には、さらに粘着テープ155が巻き付けられている。すなわち、ストレスコーン14の半導電部142となっている下部の外周面から前記水密テープ154が露出している部分を中心とし、その上下両方向に拡大された範囲に粘着テープ155が巻かれている。上方向においては、粘着テープ155は前記保護層143の下部に重ねて巻かれている。
この巻かれた粘着テープ155により前記絶縁材10の侵入が遮断されるので、絶縁材10によりストレスコーン14の下部が膨潤することが防止される。また、絶縁材10が環状延出部151から内部空間Cに漏出するのを防止できる。その結果、絶縁材10がストレスコーン14の下端14bと電力ケーブル11との界面に入ることもない。
この実施形態では、以上のようにして、ストレスコーン14の下端14bが絶縁材10によって膨潤するのを防止することができる。
図1に示す終端接続部1を施工する場合には、先ず、段剥ぎした電力ケーブル11の端部に、ケーブル保護金具17及び下部フランジ16を取り付け、その後、導体111の端部に導体引出棒13を接続する。その後、取付具153とストレスコーン14とを装着する。このとき、電力ケーブル11の外表面にフッ素系オイルを塗布し、ストレスコーン14の貫通孔に電力ケーブル11を挿通する。そして、取付具153の下端153bを下部フランジ16に固定すると共に、その上端153aにストレスコーン14のザグリ部152に挿入される位置まで、電力ケーブル11上でストレスコーン14を滑動させる。取付具153の上部には、予め水密テープ154を巻いておく。
次に、取付具153の上端153aがザグリ部152の最奥部に当接する位置にて、取付具153の上部からストレスコーン14の下部に亘る範囲に粘着テープ155を巻き付ける。この電力ケーブル11の端部にがい管12を被せた後、がい管12の下端12bを下部フランジ16上に封止固定する。また、電力ケーブル11とケーブル保護金具17とをシール材18にてシールする。
次いで、絶縁材を小室A内に所定量流し込み、小室Aの容積の80〜90%に絶縁材を充填する。その後、上部金具15をがい管12に取り付けて、上記がい管の上端12aを閉塞する。上記のように施工することで終端接続部1が完成する。
上述したように、本実施形態によれば、ストレスコーン14の上端14aに、該ストレスコーンと電力ケーブル11との界面を封止するフッ素系オイル又はフッ素系樹脂製の封止部145が設けられる。すなわち電力ケーブル/ストレスコーン界面をフッ素オイル又はフッ素系樹脂で封止することにより、ストレスコーンが内側から絶縁材により膨潤するのを防止することができる。したがって、ストレスコーン14の面圧特性や抵抗率に影響を及ぼすことなく、安定した絶縁性能を発揮することが可能となる。また、ストレスコーン14の上端14aに配されるフッ素系オイル又はフッ素系樹脂は、シリコーンオイルに溶けない性質を持つため、絶縁材10に成分が拡散することはない。また、電力ケーブル/ストレスコーン界面にストレスコーン14自体による電力ケーブル11に対する面圧が加わっているため、フッ素系樹脂等がストレスコーン14の内周面141bを伝って入ることもなく、長期的に安定した膨潤対策となる。
加えて、本実施形態では、ストレスコーン14の上端14aにフッ素系オイル又はフッ素系樹脂からなる封止部を設けるだけの簡易な構成であるため、スキルレスで且つコストを抑制することが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、本実施形態では、取付具15は金属材料にて構成されるが、これに限らず、取付具15と同様の機能を有するものであれば、如何なる材料で構成されてもよい。また、取付具15をストレスコーン14と同一の材料で構成し、ストレスコーン14と一体成形してもよい。
また、取付具15は、必ずしも、下部フランジ16に固定する必要はない。取付具15をがい管12の内面に密着させることにより、絶縁材10を充填する小室Aと絶縁材を侵入させない内部空間Cを仕切ることもできる。
さらに、ストレスコーンの下端14bと電力ケーブル11との界面からシリコーンオイル等の絶縁材が浸入することも防止するためには、ストレスコーン14の下端部から電力ケーブル11に亘りテープを巻いても良い。この場合、ストレスコーン14の下端部内周側を小径に形成すると良い。
また、上記実施形態は全ての点で例示であり、制限的なものではないと考えられるべきである。また、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定解釈されず、特許請求の範囲の記載に基づいて定められるべきである。また、特許請求の範囲に記載された構成と均等なものとして解される範囲を含むことが意図される。
1 終端接続部
10 絶縁材
11 電力ケーブル
12 がい管
12a 上端
12b 下端
13 導体引出棒
14 ストレスコーン
14a 上端
14b 下端
15 上部金具
16 下部フランジ
17 ケーブル保護金具
18 シール材
19 支持碍子
20 ボンドケーブル
111 導体
112 絶縁層
112a 外周面
113 外部半導電層
114 シース
121 中空筒体
122 外套
122a 襞部
141 絶縁部
141a 貫通孔
141b 内周面
142 半導電部
143 保護層
144 環状凹部
144a 内周面
145 封止部
145a,145b,145c 当接面
151 環状延出部
152 ザグリ部
153 取付具
153a 上端
153b 下端
154 水密テープ
155 粘着テープ

Claims (6)

  1. 電力ケーブルの端部ががい管に収容され、前記がい管内に絶縁材が充填されてなる電力ケーブル気中終端接続部であって、
    前記がい管内で電力ケーブル上に配置され、電界制御を行うためのシリコーンゴム製ストレスコーンと、
    前記ストレスコーンの上端において、前記ストレスコーンと前記電力ケーブルとの界面を封止する、フッ素系オイル又は一液硬化型もしくは二液硬化型のフッ素系樹脂製の封止部とを有することを特徴とする、電力ケーブル気中終端接続部。
  2. 前記封止部は、前記電力ケーブルの軸を中心とする環状体であり、
    前記環状体は、前記電力ケーブルの外表面に接する第1当接面と、前記ストレスコーンに接する第2当接面と、前記絶縁材に接する第3当接面とで画定されることを特徴とする請求項1記載の電力ケーブル気中終端接続部。
  3. 前記ストレスコーンの上端に、前記電力ケーブルの軸を中心とする環状凹部が形成されており、
    前記封止部が前記環状凹部に収容されてなることを特徴とする、請求項1又は2記載の電力ケーブル気中終端接続部。
  4. 前記ストレスコーンに下方に延出する環状延出部が設けられ、
    前記環状延出部と前記電力ケーブルとの間に内部空間が形成されることで、前記絶縁材が前記ストレスコーンの下端における内周面と接しないように構成されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の電力ケーブル気中終端接続部。
  5. 前記ストレスコーンの下端に、前記電力ケーブルの軸を中心とする環状溝部が設けられ、
    前記環状延出部は、管状の取付具の一端を前記環状溝部に固定し、他端を前記がい管の下端に配されたフランジ部に固定することにより構成されていることを特徴とする、請求項4記載の電力ケーブル気中終端接続部。
  6. 前記絶縁材が、シリコーン系オイル又はシリコーン系ゲルからなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電力ケーブル気中終端接続部。
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