JP5813714B2 - 電力ケーブルの終端接続部 - Google Patents

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本発明は、エポキシ碍管内に電力ケーブルの端末部を収容してなる電力ケーブルの終端接続部に関し、特に、非貫通型(密閉型)の終端接続部に関する。
従来、OFケーブル(油浸紙絶縁ケーブル)等の電力ケーブルの終端接続部として、「貫通型」の終端接続部が知られている(非特許文献1)。貫通型の終端接続部においては、ケーブル導体に接続される導体接続端子が、エポキシ碍管の先端の開口部に挿通され外部に引き出される。そのため、エポキシ碍管の先端の開口部(導体接続端子の貫通部)を介して外部へ絶縁油が漏出したり、エポキシ碍管内に機器内のガス(例えば、SFガス等)が侵入したりしないように、エポキシ碍管の先端の開口部はOリング等のシール部材によって密閉される。具体的には、エポキシ碍管の先端の開口部を貫通する導体接続端子の外周にシール部材を設けることによって、当該開口部の内周との間で密閉される。
特許第4667472号公報
山下行雄他著、「シンガポール400kV半合成紙絶縁OFケーブルプロジェクトの完成」、三菱電線工業時報、2002年7月、第99号、第61〜68ページ
上述した貫通型の終端接続部において、シール部材の経年劣化は不可避である。特に、OFケーブルの終端接続部では、シール部材の劣化によって絶縁油の漏出が危惧される。そこで近年では、エポキシ碍管の先端側に埋設され、先端側が密閉された内部導体に、導体接続端子が接続される「非貫通型(密閉型)」の終端接続部が要求されている。従来の非貫通型の終端接続部は、CVケーブルの終端接続部として、例えばチューリップ型の接触子(いわゆるチューリップコンタクト)によって、導体接続端子と内部導体とが接続される構成となっている(例えば特許文献1)。
本発明の目的は、組立作業が容易で、組立後の電力ケーブルの抜脱を確実に防止できる信頼性の高い非貫通型(密閉型)の終端接続部を提供することである。
本発明に係る電力ケーブルの終端接続部は、段剥ぎによりケーブル導体が露出した電力ケーブルの端末部と、
前記ケーブル導体の先端に接続される導体接続端子と、
前記電力ケーブルの端末部を収容するエポキシ樹脂製の絶縁筒と、前記導体接続端子に接続される埋込導体とが一体的に形成されたエポキシ碍管と、
前記導体接続端子と前記埋込導体との間に介在し、両者を電気的に接続する接触子と、
前記導体接続端子から径方向に対称的に突出するケーブル引留部と、
前記エポキシ碍管内に配置され、前記導体接続端子とともに前記ケーブル引留部を挿入可能で、かつ挿入後に前記導体接続端子及び前記ケーブル引留部を軸周りに回転させることにより抜脱不能となる貫通孔を有する固定部材と、
前記貫通孔に近接して配置され、前記導体接続端子及び前記ケーブル引留部を回転不能に保持する回転防止部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る電力ケーブルの終端接続部によれば、電力ケーブルの端末部をエポキシ碍管に挿入した後回転させるだけで、ケーブル引留部が固定部材及び回転防止部によって保持される。したがって、組立作業が極めて容易になるとともに、組立後の電力ケーブルの脱抜を確実に防止できる信頼性の高い電力ケーブルの終端接続部が提供される。
本発明の実施の形態に係る電力ケーブルの終端接続部の全体構成を示す図である。 電力ケーブルの終端接続部の先端部(電力ケーブルの固定部分)を拡大して示す図である。 電力ケーブルとエポキシ碍管とを分解して示す組立前の図である。 固定部を先端側から見た平面図である。 エポキシ碍管に電力ケーブルの端末部を挿入するときの断面図である。 エポキシ碍管に電力ケーブルの端末部を挿入するときの導体接続部と固定金具の位置関係を示す図である。 エポキシ碍管に電力ケーブルの端末部を挿入した後の導体接続部と固定金具の位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電力ケーブルの終端接続部1の全体構成を示す図である。図2は、電力ケーブルの終端接続部1の先端部(電力ケーブル10の固定部分)を拡大して示す図である。図3は、電力ケーブル10とエポキシ碍管20とを分解して示す組立前の図である。図1〜図3において、図中下側を後端側又は後端方向、図中上側を先端側又は先端方向と呼ぶ。
図1〜図3に示すように、電力ケーブルの終端接続部1は、電力ケーブル10の端末部、エポキシ碍管20、導体接続部30、及び固定部40等を備える。電力ケーブルの終端接続部1は、開閉器や変圧器等の電力用機器(図示略)に電力ケーブル10を接続する際に使用される非貫通型(密閉型)の終端接続部である。本実施の形態では、電力ケーブル10としてOFケーブルを適用したガス中終端接続部の例について説明する。
電力ケーブル10は、OFケーブルの場合、中心から順に、油通路(図示略)、ケーブル導体11、ケーブル絶縁層12、金属シース13、防食層(図示略)等を有し、電力ケーブル10内には絶縁油が充填される。
油通路(図示略)は、電力ケーブル10内に充填される絶縁油の通路である。電力ケーブル10の端末部に導体接続端子31を圧縮接続するときに油通路が潰れないように、油通路の先端には補強鋼管(図示略)が挿入される。ケーブル導体11は、例えば銅撚線又はアルミ撚線で構成される。絶縁層12は、ケーブル導体11の周面に巻き付けられる油浸紙であり、例えばクラフト紙及び半合成紙で構成される。金属シース13は、例えば鉛又はアルミニウムで構成される。防食層(図示略)は、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)、又はナイロンで構成される。
電力ケーブル10の端末部には段剥ぎ処理が施され、ケーブル導体11及び絶縁層12が露出する。絶縁層12の外周面には、補強絶縁紙142とエポキシベルマウス141からなる電界緩和用の電界緩和部14が形成される。OFケーブルの場合、電力ケーブル10の端末部をエポキシ碍管20に挿入する前に電界緩和部14が形成される。また、電力ケーブル10の端末部の先端(ケーブル導体11の先端)には、導体接続端子31が圧縮接続される。
導体接続部30は、導体接続端子31及びケーブル引留棒32等を有する。
導体接続端子31は、ケーブル導体11の先端に接続される金属製の部材である。導体接続端子31は、先端側の小径部311、小径部311の後端側に連設される大径部312、及び大径部312の後端側に連設される圧縮接続部313を有する。
小径部311は、ケーブル引留棒32を挿入するための水平方向の引留棒用貫通孔(図示略)を有する。また、小径部311には、ケーブル引留棒32を導体接続端子31(小径部311)に固定するピン(図示略)を挿入するための、より小径のピン用貫通孔(図示略)が、引留棒用貫通孔と垂直に交差するように、水平方向に設けられる。小径部311の先端には樹脂製の保護キャップ35が配置される。保護キャップ35は、円柱状に形成される。保護キャップ35の外径は、小径部311の外径と略同一である。
ケーブル引留棒32は、全長が導体接続端子31の小径部311の外径より大きく、かつ、後述する内部導体22の先端収容部222の内径よりも小さい。ケーブル引留棒32は、金属製で、円柱形状を有し、長手方向の中央には小径部311に設けられたピン用貫通孔と同径のピン用貫通孔(図示略)が設けられる。ケーブル引留棒32は、小径部311に設けられた引留棒用貫通孔(図示略)に挿入され、ケーブル引留棒32に設けられたピン用貫通孔と、導体接続端子31の小径部311に設けられたピン用貫通孔との位置を合わせた状態で、当該ピン用貫通孔に例えばピンを挿通することによって導体接続端子31(小径部311)に固定される。ケーブル引留棒32は、導体接続端子31から径方向(水平方向)に対称的に突出することになる。
大径部312の外径は、小径部311の外径よりも大きく、内部導体22(後述する中間収容部223)の内径より若干小径に設定される。大径部312の先端には樹脂製の保護カバー34が配置される。保護カバー34は、小径部311を貫通させるために円筒状に形成される。保護カバー34の外径は、大径部312の外径と略同一である。
大径部312の周面には接触子33を嵌着するための環状の凹溝が形成され、当該凹溝に、導体接続端子31と内部導体22とを電気的に接続する接触子33が配置される。接触子33は、径方向に伸縮可能な複数のV字状接触片を有し、このV字状接触片が導体接続端子31の周方向に沿って相互に平行な状態で連結されたバネ状接触子(例えば、特許文献1に記載されるような複数のV字状接触片を有するマルチラムバンド)であることが好ましい。これにより、柔軟性に優れた通電部を形成することができる。
圧縮接続部313は、ケーブル導体11を収容する導体収容部313aを有する。圧縮接続部313は、導体収容部313aにケーブル導体11を挿入した状態で圧縮され、ケーブル導体11と導通するとともに、ケーブル導体11を脱抜不能に保持する。
エポキシ碍管20は、エポキシ樹脂製の絶縁体21と内部導体22とがモールド成形により一体的に形成された構成を有する。絶縁体21と内部導体22とは一体的に形成されるので、境界部分にOリング等のシール部材を配置する必要はない。
絶縁体21は、後端に開口211を有する釣鐘状の部材である。絶縁体21の内部空間が、電力ケーブル10の端末部を収容するケーブル端末収容部212となる。絶縁体21は、後端部に、エポキシ碍管20を電力用機器の機器ケース60に取り付けるためのフランジ部213を有する。エポキシ碍管20のフランジ部213より先端側が機器ケース60内に位置するように、フランジ部213が機器ケース60に気密に取り付けられる。
内部導体22は、後端に開口221を有し、先端が閉塞された有蓋円筒状の金属部材である。内部導体22の後端側は、内周面が露出した状態で絶縁体21の先端部に埋設される。
内部導体22の内部空間は、先端収容部222、中間収容部223、及び後端収容部224に区画される。
中間収容部223には導体接続端子31の大径部312が位置し、接触子33を介して内部導体22と導体接続端子31とが電気的に接続される。
後端収容部224には導体接続部30(導体接続端子31)の後端部が位置する。内部導体22の後端は、電界の集中を緩和すべく、後端部が断面円弧状の膨出形状を有する。
先端収容部222の後端部には、導体接続部30を固定するための固定部40が配置される。先端収容部222の後端部内周面には、固定部40を装着するためのねじ部222aが形成される。
固定部40は、固定金具41と止めピン42を有する。固定部40を先端側から見た平面図を図4に示す。
固定金具41は、内部導体22の先端収容部222の後端部の内径と同等の外径を有する円筒状の金属部材である。固定金具41の外周面には、先端収容部222のねじ部(雌ねじ)222aに螺合するねじ部(雄ねじ)41aが形成される。
固定金具41は、導体接続部30の先端部、すなわち導体接続端子31の小径部311とケーブル引留棒32を挿入可能な貫通孔411を有する。つまり、貫通孔411は、導体接続端子31の小径部311とケーブル引留棒32を先端側からみた平面視形状と同等の形状を有する。貫通孔411は、導体接続端子31の大径部312は挿入不能な大きさである。貫通孔411は、導体接続端子31が挿入される第1の部分411a(円形の部分)と、ケーブル引留棒32が挿入される第2の部分411b(第1の部分411aから径方向外側に膨出する部分)とに区画される。
止めピン42は、円柱状の金属部材であり、図4では先端が断面円弧状(すなわち図4の場合、止めピン42の先端は半球状)である。止めピン42は、固定金具41の上端面に立設される。図4の場合、固定金具41の上端面には、止めピン42を螺合するためのねじ孔が4箇所に設けられる。そして、対応するねじ孔に止めピン42A〜42Dがそれぞれ螺合され、緩まないように接着剤等で固定される。図4では、貫通孔411の第2の部分411bの一方を挟んで対向する位置に止めピン42A、42Bが配置され、第2の部分411bの他方を挟んで対向する位置に止めピン42C、42Dが配置されている。これにより、電力ケーブル10の端末部をエポキシ碍管20に挿入して組み立てた後、電力ケーブル10の端末部が回転して、固定金具41から脱落するのを確実に防止することができる。
なお、止めピン42の高さは、電力ケーブル10の端末部に軸周りのトルクが生じたときにケーブル引留棒32が容易に乗り越えられない程度であればよい。
電力ケーブルの終端接続部1を組み立てる場合、まず、エポキシ碍管20の先端収容部222の後端部に、止めピン42が立設された固定金具41を取り付ける。先端収容部222の後端部にはねじ部222aが設けられ、ねじ部222aの先端側に段部が設けられている。この段部に固定金具41の先端面が突き当たるまで、固定金具41がねじ込まれる。固定金具41の取付位置は、エポキシ碍管20に電力ケーブル10の端末部を挿入して、導体接続部30の先端が内部導体22の内側先端面に突き当たったときに、ケーブル引留棒32が止めピン42よりも上方となる位置とされる(図5参照)。
本実施の形態では、固定金具41の取付位置が絶縁体21の先端部よりも先端側であり、絶縁体21の開口211から深い位置にある。しかも、OFケーブルの場合、ケーブル絶縁層12にエポキシベルマウス141が装着される。そのため、固定金具41を予め電力ケーブル10の端末部に挿通しておいて、エポキシ碍管20に電力ケーブル10を挿入した後で、エポキシベルマウス141を乗り越えて固定金具41を所定の部位まで挿入して取り付けるのはほぼ不可能である。したがって、本実施の形態では、エポキシ碍管20に電力ケーブル10の端末部を挿入する前に、固定金具41をエポキシ碍管20(内部導体22)に取り付けておく必要がある。
一方、電力ケーブル10の端末部において、ケーブル絶縁層12の周面に電界緩和部14を形成する。また、ケーブル導体11に導体接続部30を取り付ける。そして、電力ケーブル10の端末部を支持架台(図示略)によって鉛直に支持する。
次に、ケーブル引留棒32が固定金具41の貫通孔411に挿入されるように、電力ケーブル10の端末部とエポキシ碍管20を位置合わせした状態で、エポキシ碍管20を降下させて導体接続部30の先端部を固定金具41の貫通孔411に挿入する(図5、図6参照)。このとき、導体接続部30の先端が内部導体22の内側先端面に突き当たるまでエポキシ碍管20を降下させる。つまり、導体接続部の先端部を内部導体22に突き当てることで、挿入位置を確認する。図5に示すように、ケーブル引留棒32は、止めピン42よりも先端側に位置する。
なお、説明の便宜上、図6では、先端に配置される保護キャップ35は省略している。図7においても同様である。
導体接続端子31の小径部311の先端には保護キャップ35が配置され、大径部312の先端には保護カバー34が配置されているので、導体接続部30の先端がエポキシ碍管20(内部導体22)に突き当たっても、エポキシ碍管20及び導体接続部30に損傷は生じない。すなわち、エポキシ碍管20内で金属部材同士が接触して金属粉が発生するのを防止することができる。
次に、ケーブル引留棒32の一端部が止めピン42A、42Cの間に位置し、他端部が止めピン42B、42Dの間に位置するように、エポキシ碍管20を軸周りに約90°回転させた後、エポキシ碍管20を上昇させる。固定金具41の貫通孔411の一方の第2の部分411bから他方の第2の部分411bまでの長さは、ケーブル引留棒32の全長より若干長い。また、固定金具41の貫通孔411の第1の部分411a(円形の部分)の内径は、ケーブル引留棒32の全長より小さい。したがって、ケーブル引留棒32が固定金具41の貫通孔411の周縁部に引っ掛かり、電力ケーブル10の端末部は脱抜不能となる(図7参照)。エポキシ碍管20を機器ケース60(図1参照)に固定した状態で電力ケーブル10側を回転させてもよいが、エポキシ碍管20側を回転させる方が、作業性が良いため好ましい。
また、導体接続端子31の大径部312は内部導体22の中間収容部223に位置し、接触子33によって導体接続端子31と内部導体22は良好に導通する。
なお、エポキシ碍管20の後端には下部金具51が気密に取り付けられる。また、下部金具51と金属シース13との境界部分には、溶融した半田を盛り付けることにより、半田部52が形成され、下部金具51と金属シース13とが接合される。半田部52の周囲にはエポキシ樹脂等による補強層53が形成される。さらに補強層53の周囲には、自己融着性ゴムテープ、粘着PVCテープ等による防水処理54が施される。エポキシ碍管20内には、電力ケーブル10から流出する絶縁油が供給される。
このように、本実施の形態に係る電力ケーブルの終端接続部1は、段剥ぎによりケーブル導体11が露出した電力ケーブル10の端末部と、ケーブル導体11の先端に接続される導体接続端子31と、電力ケーブル10の端末部を収容するエポキシ樹脂製の絶縁体21と、導体接続端子31に接続される内部導体22とが一体的に形成されたエポキシ碍管20と、導体接続端子31と内部導体22との間に介在し、両者を電気的に接続する接触子33と、導体接続端子31から径方向に対称的に突出するケーブル引留棒32(ケーブル引留部)と、エポキシ碍管20内に配置され、導体接続端子31とともにケーブル引留棒32を挿入可能で、かつ挿入後に導体接続端子31及びケーブル引留棒32を軸周りに回転させることにより抜脱不能となる貫通孔411を有する固定金具41(固定部材)と、貫通孔411に近接して配置され、導体接続端子31及びケーブル引留棒32(ケーブル引留部)を回転不能に保持する止めピン42(回転防止部)と、を有する。
電力ケーブルの終端接続部1によれば、電力ケーブル10の端末部をエポキシ碍管20に挿入した後に回転させるだけで、ケーブル引留棒32が固定金具41及び止めピン42によって保持される。具体的には、ケーブル引留棒32が固定金具41の貫通孔411の第2の部分411bからずれた位置(挿入位置から約90°回転した位置)に配置され、しかも、ケーブル引留棒32の両端部がそれぞれ2つの止めピン42の間に配置される。したがって、電力ケーブル10の脱抜を確実に防止することができる。
また、導体接続端子31と内部導体22との間にマルチラムバンド等の接触子33が介在することにより、大電流を流すことが可能となる。
さらには、電力ケーブルの終端接続部1は、チューリップコンタクトを用いる場合に比較して、組立作業が極めて容易である。
このように、電力ケーブルの終端接続部1は、組立作業が容易であり、組立後の電力ケーブル10の脱抜を確実に防止でき、高い信頼性を有する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、ケーブル引留部は、実施の形態のケーブル引留棒32のように導体接続端子31と別体で構成し、電力ケーブルの終端接続部1を組み立てる際に導体接続端子31と一体化するのが簡単であるが、もともと導体接続端子31と一体的に形成されていてもよい。
また、固定金具41に配置される止めピン42は、電力ケーブル10の端末部が固定金具41から脱抜できる位置に回転するのを阻止できればよく、配置態様及び個数は特に制限されない。
また、本発明は、OFケーブル用の終端接続部だけでなく、CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)用の終端接続部に適用することもできる。
また、実施の形態では、ガス中終端接続部に適用した例について説明したが、油中終端接続部に適用してもよい。
また、実施の形態では、図1に示すようにフランジ部213を機器の外側に固定する構成となっているが、非特許文献1の図7のように、フランジ部213を機器の内側に固定する構成でもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電力ケーブルの終端接続部
10 電力ケーブル
11 ケーブル導体
12 ケーブル絶縁層
13 金属シース
14 電界緩和部
141 エポキシベルマウス
142 補強絶縁紙
20 エポキシ碍管
21 絶縁体
22 内部導体
30 導体接続部
31 導体接続端子
32 ケーブル引留棒(ケーブル引留部)
33 接触子
34 保護カバー
35 保護キャップ
40 固定部
41 固定金具(固定部材)
42 止めピン(回転防止部)

Claims (5)

  1. 段剥ぎによりケーブル導体が露出した電力ケーブルの端末部と、
    前記ケーブル導体の先端に接続される導体接続端子と、
    前記電力ケーブルの端末部を収容するエポキシ樹脂製の絶縁体と、前記導体接続端子に接続される内部導体とが一体的に形成されたエポキシ碍管と、
    前記導体接続端子と前記内部導体との間に介在し、両者を電気的に接続する接触子と、
    前記導体接続端子から径方向に対称的に突出するケーブル引留部と、
    前記エポキシ碍管内に配置され、前記導体接続端子とともに前記ケーブル引留部を挿入可能で、かつ挿入後に前記導体接続端子及び前記ケーブル引留部を軸周りに回転させることにより抜脱不能となる貫通孔を有する固定部材と、
    前記貫通孔に近接して配置され、前記導体接続端子及び前記ケーブル引留部を回転不能に保持する回転防止部と、を有することを特徴とする電力ケーブルの終端接続部。
  2. 前記貫通孔は、前記導体接続端子が挿入される第1の部分と、前記第1の部分から径方向両側に膨出し前記ケーブル引留部が挿入される第2の部分とに区画され、
    前記回転防止部は、前記第2の部分を挟んで対向する位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の電力ケーブルの終端接続部。
  3. 前記導体接続端子は、前記貫通孔に挿入可能な小径部と、前記貫通孔に挿入不能な大径部とを有し、
    前記小径部の先端及び前記大径部の先端のそれぞれに樹脂製の保護部材が配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力ケーブルの終端接続部。
  4. 前記接触子は、径方向に伸縮可能な複数のV字状接触片が、前記導体接続端子の周方向に沿って相互に平行な状態で連結されたバネ状接触子であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電力ケーブルの終端接続部。
  5. 前記電力ケーブルが、中心から順に、少なくとも油通路、ケーブル導体、及びケーブル絶縁層を有するOFケーブルで構成され、
    前記ケーブル絶縁層の周面には、エポキシベルマウスを含む電界緩和部が装着されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電力ケーブルの終端接続部。
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