JP2003235144A - ケーブル端末絶縁補強用成形体 - Google Patents

ケーブル端末絶縁補強用成形体

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JP2003235144A
JP2003235144A JP2002028624A JP2002028624A JP2003235144A JP 2003235144 A JP2003235144 A JP 2003235144A JP 2002028624 A JP2002028624 A JP 2002028624A JP 2002028624 A JP2002028624 A JP 2002028624A JP 2003235144 A JP2003235144 A JP 2003235144A
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molded
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metal fitting
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Katsuyuki Hayashi
克之 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のプレモールド絶縁体に対する、エポキシ
座やスプリング圧縮装置の使用を排してケーブル端末の
絶縁補強や封入絶縁油に対する油止めを可能とする成形
絶縁補強体を提供してCVケーブル終端接続部の組立て
時間の短縮や部材コストの低廉化を図る。 【解決手段】ケーブル端末コアに挿通される成形絶縁補
強体1の後端側半導電性電極部12に筒状部材4の先端
部40が挿着され、該筒状金具先端部40と成形絶縁補
強体内面との間の半導電性電極部分に間隙13が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は挿入式のケーブル端
末絶縁補強用成形体に関し、プラスチック電力ケーブル
終端接続部のケーブル端末処理に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】CVケーブル等のプラスチック電力ケー
ブル端末部の絶縁補強処理には、通常、EPゴム製のプ
レモールド絶縁体を用いており、図8はプレモールド絶
縁体を用いた従来のケーブル終端接続部を示している。
図8において、3’はケーブル端末コア、10’はケー
ブル端末コアに挿通したエポキシ座であり、下端側に筒
状隔壁部材4’の先端部を埋着してある。41’は筒状
隔壁部材4’の下端に設けたフランジ部、18’はフラ
ンジ部41’の内周に所定の間隔で取着したスタッドボ
ルトである。1’はケーブル端末コアに挿通したEPゴ
ム製のプレモールド絶縁体(12’は半導電性電極
部)、13’はプレモールド絶縁体に対する押しパイ
プ、14’は押しパイプ13’の後端に周方向に所定の
間隔で取着したシャフトである。19’は前記スタッド
ボルト18’及びシャフト14’に挿通した移動板、1
5’は各シャフト14’に挿通したスプリング、18
1’は各スタッドボルト18’に螺合したナットであ
る。上記の筒状隔壁部材4’付きエポキシ座10’、プ
レモールド絶縁体1’、押しパイプ13’、スプリング
付きシャフト14’、移動板19’等の部材は、一箇の
アセンブリーに仮組立てして取り扱われる。図8におい
て、35’は支持板、61’は碍管であり、筒状隔壁部
材4’の下端のフランジ部41’を支持板35’に油密
に結着し、碍管下端を支持板35’に油密に結着してあ
る。34’はケーブル端末コア先端に接続した導体引出
棒であり、碍管上端から油密若しくは気密に引出し、導
体引出棒内通路を経て碍管61’内に絶縁油若しくは絶
縁ガスを封入してある。5’は接続管であり、上端を筒
状隔壁部材4’の下端フランジ部41’に水密に結着
し、下端をケーブルシース端部31’に水密に連結して
ある。
【0003】上記のケーブル終端接続部を組立てるに
は、(1)ケーブル端部のケーブルシースの除去、ケー
ブル外部半導電性層の除去、外部遮蔽層端の処理、導体
引出棒の接続等の一連の処理を行ない、(2)接続管
5’を挿通し、(3)支持板35’を固定し、(4)前
記エポキシ座・プレモールド絶縁体アセンブリーをケー
ブル端末コアの所定位置に挿通し、スタッドボルト1
8’のナット181’の回転により移動板19’を上方
向に移動させ、スプリング15’を圧縮してプレモール
ド絶縁体1’を押圧していく。この押圧により、プレモ
ールド絶縁体1’とケーブル端末コア3’との界面及び
プレモールド絶縁体1’とエポキシ座10’との界面に
面圧を作用させて絶縁強度を保証すると共に碍管内封入
流体に対するシール性を確保している。
【0004】このようにして、プレモールド絶縁体1’
を加圧したのちは、ケーブル端部を立ち上げ、(5)ケ
ーブル端末コア3’に碍管61’を挿通し、導体引出棒
34’を碍管上端から油密若しくは気密に引出し、碍管
下端を支持板35’に油密若しくは気密に結着し、碍管
61’内に絶縁油またはガスを封入し、(6)而るの
ち、前記仮挿通の接続管5’の上端を筒状隔壁部材4’
の下端フランジ部41’に水密に結着し、同接続管の下
端をケーブルシース端31’に水密に連結している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ス
プリングによるプレモールド絶縁体の加圧においては、
スプリングの圧縮長さを2〜3通りに変えてスプリング
の圧縮応力がプレモールド絶縁体に正常に伝わっている
こと、プレモールド絶縁体が適正に圧縮されていること
等を確認する必要があり、この場合、スプリング個数が
多く、また、アセンブリーによってその内側のケーブル
端末コア部分が傷付くことのないように補強層を設ける
必要があること、接続管5’とケーブルシース端31’
との水密結着をプレモールド絶縁体加圧後のケーブル端
部立ち上げ状態の高所で行なわなければならないこと等
から、長い作業時間を必要としている。また、エポキシ
座・プレモールド絶縁体アセンブリーが高価であり、こ
の点にも問題がある。
【0006】そこで、エポキシ座・プレモールド絶縁体
アセンブリーを省略して構造の簡易化を図り、作業時間
を短縮し、部材コストを低減するために、(a)ケーブ
ルコア外径よりも小さな内径の成形絶縁補強体をケーブ
ル端末コアに装着し、これらの間の界面の絶縁を、成形
絶縁補強体の弾性拡径で発生する高い面圧で保証し、
(b)また、図9に示すように、ケーブル端末コア3’
に装着した成形絶縁補強体1’と、この成形絶縁補強体
1’と支持板35’との間を油密に連結した筒状隔壁金
具4’とにより碍管内絶縁油に対する油止めを行なうこ
とが要請される。
【0007】而るに、(a)については、潤滑剤を塗布
する方法や、成形絶縁補強体を中空コア治具上に拡径状
態で装着し、その中空コア治具においてケーブル端末コ
ア上に挿通し、ついで中空コア治具を除去してケーブル
端末コアと成形絶縁補強体との界面に充分な面圧を作用
させる方法(例えば、特開平3−143217号公報、
特開平4−210724号公報等参照)等により可能で
ある。しかしながら、(b)については、問題があり、
図9において、成形絶縁補強体1’に挿着された筒状隔
壁金具4’先端部の内側のケーブル絶縁層部分や成形絶
縁補強体部分の熱膨張(ケーブルヒートサイクル等によ
る熱膨張)が筒状隔壁金具先端部で阻止されて過大な圧
縮応力が発生し、同筒状隔壁金具の先端を境として圧縮
応力の差が顕著になり、筒状隔壁金具先端で成形絶縁補
強体の破損が余儀なくされる。また、筒状隔壁金具先端
部内側の半導電性電極部分が前記した強い圧縮のために
ポアソン比に基づき長手方向に伸び、半導電性電極部1
2’のベルマウス形状が崩れ、所定の電界調整を保証し
得ず、絶縁強度の低下が懸念される。
【0008】本発明の目的は、従来のプレモールド絶縁
体に対する、エポキシ座やスプリング圧縮装置の使用を
排してケーブル端末の絶縁補強や封入絶縁油に対する油
止めを可能とする成形絶縁補強体を提供してCVケーブ
ル終端接続部の組立て時間の短縮や部材コストの低廉化
を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るケーブル端
末絶縁補強用成形体は、ケーブル端末コアに挿通される
成形絶縁補強体の後端側半導電性電極部に筒状部材の先
端部が挿着され、該筒状金具先端部と成形絶縁補強体内
面との間の半導電性電極部分に間隙が設けられているこ
とを特徴とし、間隙は、半導電性電極部に挿着された筒
状部材先端部の内面に接して設けることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明に係るケー
ブル端末絶縁補強用成形体の一実施例を示している。図
1において、11は成形絶縁補強体1の絶縁体部、12
は半導電性のベルマウス電極部であり、絶縁体部11を
シリコンゴム製とし、半導電性電極部12をカーボン等
の導電性粒体を混合した半導電性シリコンゴム製とし、
両者11,12を一体成形してある。4は筒状部材とし
ての筒状金具であり、先端部40を成形絶縁補強体1の
半導電性電極部12に挿着し、その筒状金具先端部40
の内面に接して間隙13を設けてある。
【0011】本発明に係るケーブル端末絶縁補強用成形
体は、図2に示すように、ケーブル端末コア3に後述す
る通り、充分な面圧のもとで装着して使用される。この
場合、ケーブルヒートサイクル等によりケーブル絶縁層
や成形絶縁補強体が熱膨張されるが、前記の筒状金具先
端部40の内側の半導電性電極部分120やケーブル絶
縁層部分30の熱膨張が筒状金具先端部40内面に接す
る間隙13に逃がされて吸収されるから、金属製筒状金
具4の先端部40の挿着にもかかわらず、熱応力の発生
を防止できる。従って、半導電性電極部12の形状崩れ
や半導電性電極部12の破断を回避でき、安定な絶縁補
強を保証できる。
【0012】図3は本発明に係るケーブル端末絶縁補強
用成形体の別実施例を示し、挿着した筒状金具先端部4
0と成形絶縁補強体内面10との中間の半導電性電極箇
所に間隙13を設けてあり、この間隙先端131と筒状
金具先端401とは、位置的に揃えてある。
【0013】図3に示す実施例では、間隙13より内側
の成形絶縁補強体部分120及びケーブル絶縁層部分3
0の熱膨張は間隙13で吸収されるが、間隙13から筒
状金具先端部40までの半導電性電極部分121の熱膨
張が筒状金具先端部40で拘束されて筒状金具先端部4
0の内面に圧力Pが発生する。この圧力Pは、間隙13
から筒状金具先端部40までの半導電性電極部分121
の厚みをt、ヤング率をE、熱膨張係数をα、筒
状金具先端部分40の厚みをt、ヤング率をE、熱
膨張係数をα、筒状金具先端部内径をr、温度上昇を
ΔTとすれば、
【数1】 P=ΔT・(α−α)・t・E/(E+E) (1) で与えられ、半導電性電極部分121の厚みtを薄く
して圧力Pを小さくすることにより(t=0が前記図
1に示した実施例であり、圧力P=0である)、半導電
性電極部の形状崩れや半導電性電極部の破断をよく回避
でき、安定な絶縁補強を充分に保証できる。
【0014】本発明に係るケーブル端末絶縁補強用成形
体において、筒状金具先端部40と成形絶縁補強体1の
半導電性電極部12とは接着剤で接着することができ
る。また、成形絶縁補強体の注型成形時に筒状金具先端
部を埋着することもできる。あるいは、次ぎに述べるよ
うに、筒状金具先端部を挿入するための溝を成形絶縁補
強体の半導電性電極に設けておき、成形絶縁補強体をケ
ーブル端末コアに挿着したのち、筒状金具の先端部を前
記の溝に挿入し、半導電性電極外面と筒状金具外面とに
わたりシールテープを巻き付けてその間を水密化するこ
ともできる。
【0015】本発明に係るケーブル端末絶縁補強用成形
体においては、図4に示すように、筒状金具4の筒壁に
Oリング使用の摺動シール部を設けてケーブル端末の長
さ方向熱膨張収縮を摺動シール部の摺動で吸収させるこ
ともできる。
【0016】図5は本発明に係るケーブル端末絶縁補強
用成形体を用いたケーブル終端接続部を示し、図6の
(イ)〜(ハ)は、そのケーブル終端接続部の組立て過
程を示している。図6の(イ)において、3はプラスチ
ック電力ケーブルの端末コア、例えばCVケーブルの端
末コアを示し、ケーブルシース31、外部金属遮蔽層3
2、外部半導電性層33をそれぞれ所定の位置まで除去
し、口出導体に導体引出棒34を接続してある。35は
ケーブル端末コアに挿通した支持板(通常、金属製)、
36は補助リング金具である。4は筒状隔壁金具(通
常、金属製)であり、補助リング金具36の内径より大
なる外径のフランジ部41を下端に設けてある。Aは中
空コア治具付きの拡径成形絶縁補強体であり、、図7に
も示すように、筒状隔壁金具4の先端部を挿着するため
の溝130を半導電性電極部12に設けた成形絶縁補強
体1を中空コア治具2上に拡径装着してある。
【0017】図7に示すように、この溝130に挿着し
た筒状隔壁金具先端部40(点線で示してある)の内面
に接して間隙13を残存させるように、溝130の厚み
を筒状隔壁金具4の厚みよりも大としてある。この溝1
30内の外径と筒状隔壁金具4の外径とは実質的に等し
くしてある。図7において、2は中空コア治具であり、
その内径をケーブルコアの外径よりも大としてあり、中
空コア治具2の外径は前記成形絶縁補強体1の内径より
も大である。この中空コア治具2には、ストリップの密
接螺旋状体20の内部に一端から他端に向け解体ストリ
ップ21を挿通したものを使用できる。1は前記した成
形絶縁補強体であり、拡径して中空コア治具2上に装着
してある。図7において、成形絶縁補強体1の拡径に基
づく周方向引っ張り応力に対応して中空コア治具2に周
方向圧縮応力が作用しているが、ストリップに軸方向圧
縮強度に優れたものを使用してあり、力学的に安定であ
る。また、中空コア治具内に挿通した解体ストリップ2
1を引っ張ると、成形絶縁補強体1の内面に圧接されて
いる螺旋状体20の端200の曲率半径がその引っ張り
力fのために減少されてその螺旋状体20の端200が
成形絶縁補強体1の内面から脱離され、その脱離に伴い
脱離跡の成形絶縁補強体内面部分が弾性拡径から解放さ
れて元の内径に縮径復元される。前記螺旋状体20の端
200の曲率半径の減少を適度の引っ張り力で行ない得
るように前記ストリップの断面積を適度に小さくして曲
げ剛性を比較的小さくしてある(ストリップの断面積
は、前記した中空コア治具に作用する周方向圧縮応力に
影響を及ぼさないから、ストリップの断面積を小さくし
ても、図の装着状態の力学的安定性を保持できる)。ま
た、中空コア治具2の外面は可及的に平滑とすることが
望ましい。上記中空コア治具2には、プラスチック円筒
体に螺旋状の切り込みを繋ぎの薄肉を残して切削し、一
端側の所定の長さだけ螺旋を繋ぎの薄肉の引きちぎりに
より解体し、この解体ストリップを円筒体内に一端から
他端に向け挿通したものを用いることができる。
【0018】図5において、61は碍管、5はケーブル
シース接続管である。図5に示すケーブル終端接続部を
組立てるには、まず、接続管5をケーブルシースに引き
通し、更に、図6の(イ)に示すように、筒状隔壁金具
4、支持板35、補助リング金具36及び中空コア治具
付き成形絶縁補強体Aをケーブル端末コア3に順次に挿
通し、支持板35を碍子351で支持したのち、図6の
(ロ)に示すように、成形絶縁補強体1の半導電性電極
部12をケーブル外部半導電性層端331に位置合わせ
し、この位置合わせ保持のもとで成形絶縁補強体1を支
えている中空コア治具2の解体挿通ストリップ21を引
っ張って中空コア治具2を後端から前端に向け解体して
いき、この解体に伴い成形絶縁補強体1を後端(半導電
性電極部側)から前端に向け縮径させてケーブル端末コ
ア3の外面に圧接させていく。
【0019】前記した通り、中空コア治具2の内径をケ
ーブルコア3の外径よりも大きくしてあり(ストリップ
の太さ以上大きくすることが好ましい)、挿通ストリッ
プ21を中空コア治具2の内面を強く擦ることなく引っ
張って中空コア治具2を円滑に解体していくことができ
る。また、成形絶縁補強体1の非拡径時の内径をケーブ
ルコアの外径よりも充分に小さくしてあり、成形絶縁補
強体1とケーブル端末コア3との界面の面圧を高くで
き、優れた耐電圧性を保証できる。
【0020】このように成形絶縁補強体1をケーブル端
末コア3に充分な面圧で装着したのちは、図6の(ハ)
に示すように、筒状隔壁金具4の先端部を成形絶縁補強
体1の半導電性電極部12の溝130に挿着し、図1で
示したように、先端部内面に接して間隙を形成し、該筒
状隔壁金具下端のフランジ部41を補助リング金具36
を介して支持板35に油密若しくは気密に結着し、筒状
隔壁金具4の外面と成形絶縁補強体1の半導電性電極部
12外面とにまたがりシールテープ42を巻きつけてそ
れらの間を封止する。而るのち、ケーブル端部を立ち上
げ、図5において、(a)碍管61をケーブル端末コア
上に挿通し、導体引出棒34を碍管上部金具611から
引出し、この引出箇所をパッキングの締め付けにより油
密化若しくは気密化し、碍管下端金具612を支持板3
5に油密若しくは気密に結着し、(b)更に、導体引出
棒内通路を経て碍管61内に絶縁油若しくは絶縁ガスを
封入し、(c)更に、仮挿通しておいた接続管5の上端
を前記の補助リング金具36に水密に結着し、接続管下
端とケーブルシース端部との間をシールテープ51の巻
き付けにより水密に連結し、これにてケーブル終端接続
部の組立てを終了する。
【0021】上記に対し、(c)、(a)、(b)の順
序、或いは、(a)、(c)、(b)の順序で行なうこ
とも可能である。また、ケーブル端部を立ち上げる前に
接続管5の後端をケーブルシース端部に予め水密に連結
しておき、上記(c)においては、接続管前端と補助リ
ング金具との水密結着のみを行なうこともできる。
【0022】上記のケーブル終端接続部においては、成
形絶縁補強体の半導電性電極に筒状隔壁金具先端部を挿
着した、その先端部の内側の半導電性電極部分に間隙を
設けて熱応力の発生を抑制しているから、熱応力による
半導電性電極部の破損や半導電性電極部のベルマウス形
状の崩れをよく防止できる。更に、成形絶縁補強体とケ
ーブル端末コアとの界面の面圧を充分に高くできるか
ら、その界面の絶縁強度をよく保証できる。更に、碍管
内の封入絶縁油若しくは絶縁ガスを成形絶縁補強体とケ
ーブル端末コアとの圧接界面と筒状隔壁金具とにより接
続管内に対し遮断しており、外部金属遮蔽テープ巻回層
やケーブルシース直下の間隙を伝っての前記封入絶縁油
等の漏出を防止して絶縁油の安定な封入を保証できる。
従って、ケーブル終端接続部の絶縁強度を良好に保証で
きる。
【0023】なお、上記実施例では、筒状部材に油止め
若しくはガス止め機能を営ませているが、本発明におい
て使用する筒状部材は成形絶縁補強体よりも熱膨張係数
が小で、ヤング率が大であれば、油止め以外を目的とす
るものであってもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るケーブル端末絶縁補強用成
形体によれば、ケーブル端末コアに成形絶縁補強体を装
着し、筒状部材の先端部を成形絶縁補強体の半導電性電
極に挿着する場合、例えば、ケーブル端末コアに成形絶
縁補強体を装着し、この成形絶縁補強体と支持金具との
間を筒状部材で油密若しくは気密に連結し、外側の封入
絶縁油若しくは絶縁ガスを成形絶縁補強体と筒状部材と
で遮断するようにケーブル端末部を処理する場合、筒状
部材先端部の内側の成形絶縁補強体部分及びケーブル絶
縁層部分の熱膨張に基づく熱応力の発生をよく抑えて成
形絶縁補強体の半導電性電極の破損や形状崩れを防止で
き、ケーブル端末コアを優れた絶縁強度、安定な油止め
若しくはガス止め性能で処理できる。従って、従来のC
Vケーブル終端接続部に対し、高コストのエポキシ座・
プレモールド絶縁体アセンブリーの使用を排し、しかも
短い作業時間で同等性能のCVケーブル終端接続部を組
立てることができ、作業時間の短縮、部材コストの低減
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル端末絶縁補強用成形体の
一実施例を示す図面である。
【図2】図1に示すケーブル端末絶縁補強用成形体の使
用状態を示す図面である。
【図3】本発明に係るケーブル端末絶縁補強用成形体の
別実施例を示す図面である。
【図4】本発明に係るケーブル端末絶縁補強用成形体の
上記とは異なる実施例の要部を示す図面である。
【図5】本発明に係るケーブル端末絶縁補強用成形体を
使用したケーブル終端接続部を示す図面である。
【図6】図5に示すケーブル終端接続部の組立て過程を
示す図面である。
【図7】図5のケーブル終端接続部において使用した中
空コア治具付き成形絶縁補強体を示す図面である。
【図8】従来のケーブル終端接続部を示す図面である。
【図9】簡易ケーブル終端接続部を示す図面である。
【符号の説明】
1 成形絶縁補強体 11 絶縁体部 12 半導電性電極部 13 間隙 4 筒状部材 40 筒状部材先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G333 AA09 AB25 CB18 DA03 DB02 EA02 5G355 AA03 BA02 BA09 BA18 5G375 AA02 BA23 BB33 BB43 BB81 CA02 CA13 CB07 CB10 CB15 CB19 CB26 DA32 DB32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル端末コアに挿通される成形絶縁補
    強体の後端側半導電性電極部に筒状部材の先端部が挿着
    され、該筒状部材先端部と成形絶縁補強体内面との間の
    半導電性電極部分に間隙が設けられていることを特徴と
    するケーブル端末絶縁補強用成形体。
  2. 【請求項2】半導電性電極部に挿着された筒状部材先端
    部の内面に接して間隙が設けられている請求項1記載の
    ケーブル端末絶縁補強用成形体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007159271A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Viscas Corp 電力ケーブル終端接続装置
JP2013187956A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Viscas Corp 電力ケーブル気中終端接続部
JP2016165178A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 株式会社ビスキャス 電力ケーブルの気中終端接続部
CN107230963A (zh) * 2017-03-07 2017-10-03 全球能源互联网欧洲研究院 一种用于户内高压的直流电缆终端

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