JP4706610B2 - 印刷用塗被紙の製造方法および印刷用塗被紙 - Google Patents

印刷用塗被紙の製造方法および印刷用塗被紙 Download PDF

Info

Publication number
JP4706610B2
JP4706610B2 JP2006272508A JP2006272508A JP4706610B2 JP 4706610 B2 JP4706610 B2 JP 4706610B2 JP 2006272508 A JP2006272508 A JP 2006272508A JP 2006272508 A JP2006272508 A JP 2006272508A JP 4706610 B2 JP4706610 B2 JP 4706610B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
coated paper
printing
base paper
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006272508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008088608A (ja
Inventor
明 畑中
隆司 森田
哲郎 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Holdings Corp, Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Holdings Corp
Priority to JP2006272508A priority Critical patent/JP4706610B2/ja
Publication of JP2008088608A publication Critical patent/JP2008088608A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4706610B2 publication Critical patent/JP4706610B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

本発明は印刷用塗被紙に関し、特に、低密度な塗被紙でありながら、光沢や平滑性が良好で、しかも表裏差の少ない印刷用塗被紙の製造方法および印刷用塗被紙に関するものである。
印刷用塗被紙は一般に原紙上に顔料と接着剤を主成分とする塗被層を設けて製造され、キャストコート紙、アート紙、コート紙、微塗工紙に分類される。これらの印刷用塗被紙は多色印刷物としてポスターやカタログ、パンフレット、チラシ等の商業印刷物や、書籍、雑誌等の出版物などで主に使用されている。
近年、これらの印刷用塗被紙は高級化が進展し、ポスターやカタログの印面の光沢感や平滑性をより高く求められるようになった。また、近年の低コスト化指向により、従来の紙厚、印刷品質を維持しながら軽量化する要望が増してきている。これらの要求を満たすためには、印刷用塗被紙自体が高い光沢度と平滑性を有していることと、低密度で紙厚が厚いこと(即ち、嵩高であること)が重要である。
印刷用塗被紙の光沢度や平滑性を高める方法としては、カレンダー処理でのロール温度や線圧を高め、或いはニップ数を増やす方法があり、これにより光沢度や平滑性の高い塗被紙が得られる。しかし、あまりにロール温度や線圧を高めたり、或いはニップ数を増やすと目標とする紙厚が得がたく、嵩が失われ、加えて剛度や不透明度が低下してしまう。
近年、嵩高な塗被紙を製造する方法として、高温でのソフトカレンダー処理が一般的に行われるようになり、高温のロールで紙の表面のみを可塑化させて平滑性や白紙光沢度を向上させることを目的に、より高温、低線圧でソフトカレンダー処理する傾向が強くなっている(特許文献1、2、3参照)。
また、印刷用塗被紙の光沢度を高める方法として、塗被層に比重が小さく、熱可塑性の高いプラスチックピグメントやバインダーピグメントを使用する方法があり、これにより、カレンダー線圧を低くしても高光沢が保てるため、嵩高で光沢の高い塗被紙が得られる。しかし、これらを添加すると、カレンダー処理を行う際に塗被層がカレンダーロールに付着する所謂カレンダーロール汚れのトラブルが起こり易くなり、それに付随して光沢ムラや平滑性低下を生ずるなど印刷用塗被紙の面質を損なうことにもなる。
このような熱カレンダー使用時のカレンダーロール汚れ(以下、単に「ロール汚れ」という)を防止する対策として種々の方法が提案されている。例えば、ガラス転移温度25〜50℃のラテックスと特定の澱粉を配合した塗料を塗被し、特定条件で乾燥する方法(特許文献4参照)、ガラス転移温度が−100℃から50℃の間に二つあり、それらの差が5℃以上であるラテックスを使用する方法(特許文献5参照)などが提案されている。これらの方法でもロール汚れを軽減することはできるが皆無にすることは難しく、しかも表面強度等の印刷品質が低下することがある。また、カレンダー仕上げする前の紙水分を4.5重量%以下にする方法(特許文献6参照)も提案されているが、ロール汚れを軽減することはできるものの、得られた紙をオフセット枚葉印刷用途で使用する場合は、吸湿による山姿不良や紙癖不良の発生が懸念される。
このように従来の技術では高光沢で嵩高であり、しかもロール汚れが無く安定して製造でき、光沢ムラの良好な印刷用塗被紙が得られていないのが実情である。
一方、近年の高速抄紙化に伴い、原紙抄紙機のプレスパートで効率的に搾水することが益々重要となり、ニップ巾が20〜50mm程度の従来のロールプレスに比較してニップ巾が150〜300mmと広く、搾水性に非常に優れたシュープレスが洋紙マシンにも採用されるケースが増えてきた。
シュープレスの構造はスリーブあるいはブランケットと呼ばれる耐磨耗性のプラスチックで作られた筒の中にシューが配置され、潤滑油膜を介して回転するスリーブと接し、油圧で加圧されるシューによりスリーブが対向ロールに押付けられる。スリーブの表面は搾水性を良くするため盲孔或いは溝が設けられている。シュープレスは搾水性が優れるため、蒸気コストの削減や、湿紙強度が向上することによる紙の走行性改善などにも役立っている。
しかし、1枚のフェルトを挟んでシューロールと対向ロールが配置され、フェルトと対向ロールの間に湿紙を通紙するシングルフェルト式のシュープレスで搾水された原紙は、フェルトに当接した面と対向ロールに当接した面で、平滑性に大きな差(表裏差)が生じるという問題がある。つまり、フェルトに当接した面はフェルトによって荒らされ、対向ロールに当接した面に比べて平滑性が大幅に低下する。このようなプレスパートで発生する原紙の表裏差は、従来のロールプレスによる搾水によっても生ずるが、シングルフェルト式のシュープレスで搾水した場合に比較すると表裏差の程度は小さい。このため、プレスパートに配置するプレス装置をどのようにアレンジするかによって原紙に生ずる表裏差の程度は変化するが、プレスパートの最終プレス工程にシングルフェルト式のシュープレスを配置した場合には、原紙に生ずる表裏差の程度が極めて大きい。
この平滑性低下の要因はフェルトの品質によるものであり、各フェルトメーカーでフェルトの最適化を図る努力が行われているが、特にシュープレスを採用したマシンでは表裏差が満足できるレベルに至っていない。
そして、原紙に生じた表裏差は、塗被層を形成したあとも残り、塗被紙にも表裏差を生ずるため、その改善が強く要請されている。
このようなシュープレスによって生ずる表裏差を改善するため、原紙及び又は下塗り塗被層を設けた紙をソフトカレンダーで処理した後、塗被層を設ける方法(特許文献7参照)が提案されているが、低密度の塗被紙を得るためには強い処理ができず、またストリークが増加するなどの操業上の問題があり、満足できるレベルまで改善できていないのが実状である。
特開平06−294100号公報 特開平09−256296号公報 特開平10−226994号公報 特開平07−300799号公報 特開平11−50394号公報 特開平09−158080号公報 特開平11−1891号公報
本発明の課題は、低密度な塗被紙でありながら光沢度や平滑性に優れ、しかも原紙抄紙機のプレスパートにおける最終プレス装置がシングルフェルト式のシュープレスである抄紙機で抄造された原紙であっても、光沢度や平滑性の表裏差が少ない印刷用塗被紙を提供することである。
本発明は、原紙の両面に、顔料と接着剤を含有する塗被層を1層以上形成した後、樹脂ロールと金属ロールからなる熱ソフトカレンダーに通紙して平滑化処理を施す印刷用塗被紙の製造方法において、熱ソフトカレンダーに通紙する際に、原紙抄紙機のプレスパートにおける最終プレス工程で湿紙がフェルトに当接して搾水されたのち乾燥されてなる原紙面側に形成された塗被層面(A面)を原紙の反対面側に形成された塗被層面(B面)より1回以上多く金属ロールと接触するように通紙し、且つA面が接触する金属ロールの表面温度をB面が接触する金属ロールの表面温度より10℃以上低くして通紙することを特徴とする印刷用塗被紙の製造方法、並びにその方法で製造した印刷用塗被紙である。
プレスパートにおける最終プレス工程で使用されるプレス装置が、シングルフェルト式のシュープレスであると、本発明の効果がより顕著に発揮される。
填料として、無定形シリカまたは無定形シリケートの少なくとも1種を原紙質量の1〜10質量%含有する原紙を使用すると、より嵩高な印刷用塗被紙が得られる。
本発明の方法で得られる印刷用塗被紙は、低密度でありながら、光沢度や平滑性に優れ、しかも光沢度や平滑度において表裏差が少ないという利点を有する。
本発明が意図する「低密度な印刷用塗被紙」とは、密度が1.0〜1.15g/cm3程度の塗被紙である。
本発明者らは、低密度な塗被紙、即ち、嵩高な塗被紙でありながら、光沢度や平滑性に優れ、しかも表裏差の少ない塗被紙を得るため、特に原紙抄紙機のプレスパートにおける最終プレス装置としてシングルフェルト式のシュープレスを設置した洋紙マシンで抄造した原紙を用いた場合に顕著な表裏差を抑制する方法について検討を重ねた。
その結果、塗被層形成後の熱ソフトカレンダーによる平滑化処理において、原紙抄紙機の最終プレス工程で湿紙がフェルトに当接して搾水されたのち乾燥されてなる原紙面側に形成された塗被層面(A面)を原紙の反対面側に形成された塗被層面(B面)より1回以上多く金属ロールと接触するように通紙し、且つA面が接触する金属ロールの表面温度をB面が接触する金属ロールの表面温度より10℃以上低くして通紙することで所望の効果が得られることを見出した。
なお、以下、本発明では、原紙抄紙機の最終プレス工程で湿紙がフェルトに当接して搾水されたのち乾燥されてなる原紙面側に形成された塗被層面を、単に「A面」と称し、原紙の反対面側に形成された塗被層面を、単に「B面」と称する。
本発明では、熱ソフトカレンダーによる平滑化処理における金属ロールの表面温度は、A面が接触する金属ロールの表面温度を、B面が接触する金属ロールの表面温度より10℃以上、好ましくは20℃以上低くするという条件を満たす必要があるが、金属ロールの各表面温度については特に限定するものではない。しかし、A面が接触する金属ロールの表面温度は60〜170℃に設定するのが望ましく、B面が接触する金属ロールの表面温度は150〜200℃、好ましくは150〜190℃に設定するのが望ましい。
また、本発明では、A面は、B面よりも1回以上多くカレンダーの金属ロールと接するように処理されることを要するが、A面は2〜4回、また、B面は1〜2回、カレンダーの金属ロールと接するように平滑化処理するのが望ましい。
勿論、上記処理回数の範囲内で、A面が、B面よりも1回以上多く金属ロールと接するように処理される必要があることは、いうまでもない。
因みに、A面が接する金属ロールの表面温度とB面が接する金属ロールの表面温度の差が10℃未満であったり、A面が金属ロールと接する回数とB面が金属ロールと接する回数が同じであると、光沢度および平滑度の表裏差が大きくなり、加えて光沢ムラを生じたり印刷平滑性の低下を来たしたりすることもあり、本発明の所望の効果が得られない。
また、金属ロールと接する回数を、上記の範囲に留めると、より低密度の印刷用塗被紙が得られるため、好ましい。
本発明において、塗被紙を熱ソフトカレンダーで平滑化処理するときの各ニップにおける線圧は、特に限定するものではないが、A面を平滑化する際の線圧は90〜210kN/m、B面を平滑化する際の線圧は50〜110kN/mで処理するのが低密度の塗被紙を得る上で望ましい。
塗被紙を熱ソフトカレンダーで平滑化処理する際の処理速度については、塗被紙の塗被層組成、塗被紙の各面が金属ロールと接触する回数、金属ロールの表面温度、さらにはニップ線圧などに応じて適宜調節すべきであるが、一般的には1000m/分以上、好ましくは1200〜1600m/分程度の範囲で調節することが望ましい。
また、平滑化処理する際の塗被紙に含まれる紙水分についても特に限定されず、通常、3.5〜6.0質量%程度の範囲で処理すればよい。
さらに、塗被紙のそれぞれの面を平滑化処理する順番も特に限定されるものでない。しかし、B面が先に熱ソフトカレンダーの金属ロールと接し、次いでA面が熱ソフトカレンダーの金属ロールに接するよう処理するのが、表裏差が小さく、より低密度の塗被紙が得られることから望ましい。
本発明において使用される熱ソフトカレンダーは、変性ウレタン系、エポキシ系、ポリエーテル系などの耐熱性に優れた樹脂で被覆された弾性ロールと、表面がクロムメッキされた金属ロールとを組合せたカレンダーであり、弾性ロールの硬度はショアD硬度で85〜93程度のものが好ましい。
なお、熱ソフトカレンダーによる平滑化処理は、オフコーター方式あるいはオンコーター方式の何れであってもよい。
前記の如く、本発明は、低密度(嵩高)な塗被紙でありながら光沢度や平滑性に優れ、しかも表裏でこれらの特性の差が少ない印刷用塗被紙を得るために、原紙上に顔料と接着剤を含有する塗被層を形成した後に、特定の方法で熱ソフトカレンダーによる平滑化処理を行うことを特徴とする。
以下に、本発明の塗被紙の一実施形態について説明する。
本発明で使用する原紙を構成するパルプとしては、木材チップを原料とするクラフトパルプ、サルファイトパルプ、ソーダパルプ等の化学パルプ、セミケミカルパルプ、ケミメカニカルパルプ等の半化学パルプ、サーモメカニカルパルプ等の機械パルプ、あるいは楮、三椏、麻、ケナフ等を原料とする非木材繊維パルプ、古紙を原料とする脱墨パルプ等を例示することができ、これらの少なくとも1種、あるいは2種以上を適宜混合して使用することができる。なお、上記の化学パルプを製造する際の漂白方法については特に限定するものではないが、漂白工程で塩素ガスのような分子状塩素を使用しないで漂白したECFパルプ、さらには二酸化塩素のような塩素系化合物をも使用しないで漂白したTCFパルプが、環境保全の観点から好ましく使用される。
原紙を構成する成分としてパルプの他に填料があるが、かかる填料としては例えば重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、無定型シリカ、無定形シリケート、二酸化チタン等が用いられる。
これらの填料の中でも無定形シリカまたは無定形シリケートを単独で使用するか、または他の填料と併用すると、より低密度の印刷用塗被紙が得られるため、好ましい。
無定形シリカとしては、例えばホワイトカーボンや含水ケイ酸が例示できる。また、無定形シリケートは、含水ケイ酸を合成する際に、例えば硫酸アルミニウムなどの他の無機化合物をケイ酸ナトリウムと反応させて得られる含水ケイ酸であって、含水ケイ酸ナトリウム、含水ケイ酸アルミニウム、含水ケイ酸アルミニウムナトリウム、含水ケイ酸カルシウム、含水ケイ酸マグネシウム等を例示することができる。これらの無定形シリカや無定形シリケートは、単独で使用しても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記の無定形シリカおよび無定形シリケートのうち、レーザー回折式粒度分布測定装置(SALD2000J、島津製作所製)にて測定した50累積質量%に相当する平均粒子径(d50)が3〜40μmのものが好ましく、平均粒子径が16〜40μmのものがより好ましい。
なお、平均粒子径が3〜40μmのものを使用すれば、原紙の平滑度および層間強度を低下させることなく、所望の低密度な塗被紙に仕上げることができる。
また、無定形シリカおよび無定形シリケートは、JIS K 5101(静置法)に準拠して測定した嵩比重が0.3g/ml以下のものが有効である。嵩比重が0.3g/mlを超える無定形シリカや無定形シリケートを使用した場合には、十分な紙厚を有する原紙が得られない。但し、嵩比重が低くなるに従って原紙の層間強度が低下するため、原紙での強度対策が必要となるので、嵩比重が0.05〜0.2g/mlのものを使用するのが良い。また、嵩比重の低いもの(比表面積の大きいもの)は不透明度や白色度の向上効果もある。
本発明では、無定形シリカや無定形シリケートが、ここで規定した平均粒子径と嵩比重の双方を満たすと、原紙の低密度化と層間強度維持をバランスさせやすいため、好ましく用いられる。
本発明において、原紙中に配合する填料の配合量は、原紙が含有する填料量が原紙質量の1〜20質量%程度となるように配合するのが望ましい。
また、無定形シリカや無定形シリケートを填料として単独で、あるいは他の填料と併用する場合は、無定形シリカや無定形シリケートが原紙質量の1〜10質量%となるように配合するのが望ましい。なお、無定形シリカや無定形シリケートを他の填料と併用する場合は、填料の合計量が原紙質量の15質量%以下となるように併用するのが望ましい。
原紙には、これら填料の他、通常の酸性抄紙や中性抄紙で使用される抄紙用薬品、例えば、ロジンサイズ剤、強化ロジンサイズ剤、エマルジョンサイズ剤、アルキルケテンダイマー等のサイズ剤、サイズ定着剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、歩留まり向上剤、濾水性向上剤、耐水化剤、消泡剤、スライムコントロール剤、染料等が必要に応じて添加される。
本発明では、上記パルプ、填料、さらには各種抄紙用薬品を適宜配合して得た紙料を長網マシンや丸網マシン、長網と丸網のコンビネーションマシンあるいはツインワイヤーマシン、オントップツインワイヤーマシン、ギャップフォーマーマシン等の各種抄紙機で抄紙して得られた米坪30〜150g/m2程度の原紙が使用される。
本発明は、これらの原紙のうちでも、抄紙機のプレスパートにおける最終プレス工程のプレス装置としてシングルフェルト式のシュープレスを設置した抄紙機で製造された原紙を使用する場合において特に顕著な効果を発揮するものである。シングルフェルト式のシュープレスは、1枚のフェルトを挟んでシューロールと対向ロールが配置され、フェルトと対向ロールの間に湿紙を通紙して搾水するプレス装置である。従って、シングルフェルト式のシュープレスでは、湿紙はフェルトまたは対向ロールに当接することになる。
なお、本発明では、最終プレス工程の前段のプレス工程にもシングルフェルト式のシュープレスを配置した抄紙機で製造された原紙も包含する。
また、上記の原紙は、必要に応じてブレードメタリングサイズプレスやロッドメタリングサイズプレス、ゲートロールコーター、ビルブレードコーター、2本ロールサイズプレス等で澱粉やポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド等の接着剤からなる表面処理剤を塗布したり、顔料と接着剤からなる顔料塗被組成物を予備塗工したりすることができる。また、上記の表面処理剤の他に抄紙分野で通常使用される表面サイズ剤や、消泡剤、防腐剤、増粘剤、導電剤として炭酸ナトリウム、燐酸水素二ナトリウム、燐酸三ナトリウム、塩化ナトリウム等の塩類等を適宜併用することも可能である。
上記原紙の両面には、少なくとも1層の塗被層が形成され、当該塗被層は顔料と接着剤を含有するが、かかる顔料としては、カオリン、デラミネーテッドカオリン、タルク、サチンホワイト、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、石膏,硫酸バリウム、ホワイトカーボン,焼成カオリン,構造化カオリン、珪藻土,炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ベントナイト、セリサイト等の無機顔料、ポリスチレン樹脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒子、中空プラスチックピグメント、多孔質微粒子等のプラスチックピグメント等の塗工紙製造分野で従来から使用されている各種顔料の一種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
これらの顔料のうち、最表層となる塗被層に使用する顔料は、X線透過式粒度分布測定装置(セディグラフ5100、マイクロメリティックス社製)で測定した平均粒子径が0.1〜1.5μm、好ましくは0.2〜1.0μmの範囲にあるものを使用するのが望ましい。前記顔料の中でもカオリン、デラミネーテッドカオリン、構造化カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウムの組合せが主に使用される。
より高光沢の塗被紙を得るために中空プラスチックピグメントなどのプラスチックピグメントを併用することもでき、その場合には全顔料中の1〜15質量%、好ましくは2〜10質量%の範囲でプラスチックピグメントを併用するのが望ましい。
また、接着剤としては、例えばカゼインや大豆蛋白等の蛋白質類、ポリビニルアルコール類、陽性化澱粉、酸化澱粉,リン酸エステル澱粉、酵素変性澱粉等の澱粉類、カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体などの水溶性接着剤、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、あるいはこれらの各種重合体や共重合体をカルボキシル基等の官能基含有単量体により官能基変性したアルカリ溶解性あるいはアルカリ非溶解性の重合体ラテックス類などの水分散性接着剤等、一般の塗工紙用として知られる各種の接着剤が単独あるいは併用して用いられる。
接着剤の使用量は、顔料100質量部当り10〜30質量部程度である。
また、塗被層中には、上述の顔料や接着剤の他に、助剤としてポリオレフィン樹脂や脂肪酸エマルジョン、脂肪酸塩エマルジョン、ワックスエマルジョン等の滑剤、アルカリ増粘型のアクリルエマルジョン、ポリアクリル酸塩などの保水剤、各種耐水化剤、印刷適性向上剤、消泡剤、着色剤、離型剤、流動変性剤、防腐剤等を必要に応じて添加することも可能である。
上記材料をもって構成される塗被層用の塗工液は、一般に固形分濃度を40〜70%程度に調製した後、通常の塗工紙製造分野で使用される公知公用の塗工装置、例えばエアーナイフコーター、ブレードコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、ダイスロットコーター、グラビアコーター、チャンプレックスコーター、ゲートロールコーター、サイズプレスコーター、あるいはビルブレードコーター、ブラシコーター等のコーターヘッドを1つ以上有するオンマシンあるいはオフマシンコーターによって原紙上に一層以上塗工し、乾燥して塗被層が形成される。
原紙への顔料塗被層の塗工量としては、特に限定されるものではないが、片面当たり固形分として2〜35g/m2、好ましくは3〜20g/m2程度の範囲で調節することが望ましい。因みに2g/m2以上の塗工量であれば、本発明の所望とする効果が得られる。光沢度や平滑性を高めるためには下塗り塗被層を設けることも好ましく、その場合の下塗り塗被層の塗工量は片面当り固形分として1〜20g/m2、好ましくは2〜15g/m2程度の範囲で調節され、その上に一層以上の上塗り塗被層を片面当り1〜20g/m2、好ましくは3〜15g/m2程度の範囲で塗工される。
なお、原紙上に塗被された塗工液の乾燥方法としては、従来から使用されている蒸気加熱、熱風加熱、ガスヒーター加熱、高周波加熱、電気ヒーター加熱、赤外線ヒーター加熱、レーザー加熱、電子線加熱等の各種乾燥方式が適宜使用できる。
かくして得られた塗被紙は、前記特定の方法に従って熱ソフトカレンダーに通紙して平滑化処理が施される。
以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、もちろん、本発明はこれらに限定されるものではない。また、例中の部および%は特に断らない限り、それぞれ質量部および質量%を示す。
実施例1
[原紙の調製]
LBKP(フリーネス450ml/csf)80部、NBKP(フリーネス450ml/csf)20部からなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウム(商品名:TP−121/奥多摩工業社製)を、抄紙した原紙質量の9%になるように添加した。さらに該パルプスラリーに対し、内添サイズ剤としてアルキルケテンダイマー(商品名:サイズパインK−902/荒川化学工業社製)0.03%(固形分換算)、およびカチオン化澱粉(商品名:ピラーP3Y/ピラー社製)0.5%(固形分換算)をそれぞれ添加して紙料を調成した。
この紙料をギャップフォーマ型抄紙機で運転速度1200m/分にて抄紙し、湿紙を4つのプレス装置を備えたプレスパートで搾水し、プレドライヤーで乾燥後、ロッドメタリングサイズプレス装置で、6%濃度の酸化澱粉(商品名:エースA/王子コーンスターチ社製)水溶液を固形分で2g/m2(両面合計)となるように塗布し、アフタードライヤーで乾燥して米坪45g/m2の塗被紙用原紙を得た。上記プレスパートは3番目および4番目のプレス装置がシングルフェルト式のシュープレスで構成されており、湿紙の各面は交互にフェルトを介して搾水された。以下、最後(4番目)のプレス装置でフェルトに当接した面を「原紙a面」、その反対面(対向ロールに当接した面)を「原紙b面」と表示する。
[塗被層用塗料の調製]
カオリン(商品名:カオファイン/シール社製、平均粒子径:0.22μm)60部、重質炭酸カルシウム(商品名:FMT−90/ファイマテック社製、平均粒子径:0.78μm)40部からなる顔料に、顔料100部に対し分散剤(商品名:SNディスパーサントL400/サンノプコ社製)0.2部(固形分換算)を添加し、コーレス分散機を用いて分散し、顔料スラリーを得た。この顔料スラリーに接着剤として酸化澱粉液(商品名:エースA/王子コーンスターチ社製)2部(固形分換算)とカルボキシ変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:F−1073/旭化成社製)10部(固形分換算)を添加し、最終的に固形分濃度63%の塗被層用塗料を調製した。
[印刷用塗被紙の製造]
このようにして調製した塗被層用塗料を前述の塗被紙用原紙上に、片面当たりの乾燥塗工量が10g/m2となるようにブレードコーターで両面塗工を行い、紙水分が4.5%となるように乾燥し、両面塗被紙を得た。
得られた両面塗被紙を熱ソフトカレンダーにて、「原紙b面」側に形成された塗被層B面が表面温度180℃に加熱された金属ロールと1回(線圧:60kN/m)接触するように処理し、次いで「原紙a面」側に形成された塗被層A面が表面温度160℃に加熱された金属ロールと4回(線圧:160kN/m)接触するように1400m/分で処理して印刷用塗被紙を得た。
実施例2
実施例1の印刷用塗被紙の製造において、熱ソフトカレンダーによる処理を、両面塗被紙の「原紙a面」側に形成された塗被層A面が表面温度160℃に加熱された金属ロールと3回(線圧:120kN/m)接触するように処理した以外は実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。
実施例3
実施例1の印刷用塗被紙の製造において、熱ソフトカレンダーによる処理を、両面塗被紙の「原紙a面」側に形成された塗被層A面が表面温度160℃に加熱された金属ロールと2回(線圧:100kN/m)接触するように処理した以外は実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。
実施例4
実施例1の印刷用塗被紙の製造において、熱ソフトカレンダーによる処理を、両面塗被紙の「原紙b面」側に形成された塗被層B面が表面温度155℃に加熱された金属ロールと1回(線圧:80kN/m)接触するように処理し、次いで「原紙a面」側に形成された塗被層A面が表面温度70℃に加熱された金属ロールと4回(線圧:200kN/m)接触するように処理した以外は実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。
実施例5
実施例1の印刷用塗被紙の製造において、熱ソフトカレンダーによる処理を、両面塗被紙の「原紙b面」側に形成された塗被層B面が表面温度170℃に加熱された金属ロールと2回(線圧:100kN/m)接触するように処理し、次いで「原紙a面」側に形成された塗被層A面が表面温度130℃に加熱された金属ロールと4回(線圧:150kN/m)接触するように1400m/分で処理した以外は実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。
実施例6
実施例1の原紙の調製において、填料として軽質炭酸カルシウム(商品名:TP−121/奥多摩工業社製)と無定形シリカ(トクシールGU−N/トクヤマ社製、平均粒子径:19.9μm、嵩比重 0.10g/ml)を、それぞれ抄紙した原紙質量の6%と3%となるよう添加した以外は実施例1と同様にして原紙を調製し、その原紙を使用した以外は実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。
実施例7
実施例1の原紙の調製において、填料として軽質炭酸カルシウム(商品名:TP−121/奥多摩工業社製)と無定形シリケート(チキソレックス17/ローディア社製、平均粒子径:9.0μm、嵩比重0.20g/ml)を、それぞれ抄紙した原紙質量の2%と7%となるよう添加した以外は実施例1と同様にして原紙を調製し、その原紙を使用した以外は実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。
実施例8
[下塗塗被層用塗料の調製]
重質炭酸カルシウム スラリー(商品名:FMT−75/ファイマテック社製、平均粒子径:1.29μm)100部からなる顔料に、接着剤として酸化澱粉液(商品名:エースA/王子コーンスターチ社製)6部(固形分換算)とカルボキシ変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:F−1073/旭化成社製)5部(固形分換算)を添加し、最終的に固形分濃度64%の下塗塗被層用塗料を調製した。
[印刷用塗被紙の製造]
このように調製した下塗塗被層用塗料を実施例1の塗被紙用原紙上に、片面当たりの乾燥塗工量が6g/m2となるようにブレードコーターで両面塗工を行い、次いで実施例1の塗被層用塗料を片面当たりの乾燥塗工量が6g/m2となるようにブレードコーターで両面塗工を行い、紙水分が4.5%となるように乾燥し、両面塗被紙を得た。
得られた両面塗被紙を実施例1の熱ソフトカレンダー条件で処理して印刷用塗被紙を得た。
実施例9
[塗被層用塗料の調製]
カオリン(商品名:カオファイン/シール社製、平均粒子径:0.22μm)60部、重質炭酸カルシウム(商品名:FMT−90/ファイマテック社製、平均粒子径:0.78μm)35部、中空プラスチックピグメント(商品名:AE−851、平均粒子径:0.1μm)5部からなる顔料に、顔料100部に対し分散剤(商品名:SNディスパーサントL400/サンノプコ社製)0.2部(固形分換算)を添加し、コーレス分散機を用いて分散し、顔料スラリーを得た。この顔料スラリーに接着剤として酸化澱粉液(商品名:エースA/王子コーンスターチ社製)2部(固形分換算)とカルボキシ変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:F−1073/旭化成社製)10部(固形分換算)を添加し、最終的に固形分濃度63%の塗被層用塗料を調製した。
[印刷用塗被紙の製造]
このように調製した塗被層用塗料を実施例1の塗被紙用原紙上に、片面当たりの乾燥塗工量が10g/m2となるようにブレードコーターで両面塗工を行い、紙水分が4.5%となるように乾燥し、両面塗被紙を得た。
得られた両面塗被紙を実施例1の熱ソフトカレンダー条件で処理して印刷用塗被紙を得た。
比較例1
実施例1の印刷用塗被紙の製造において、熱ソフトカレンダーによる処理を、両面塗被紙の「原紙a面」側に形成された塗被層A面が表面温度180℃に加熱された金属ロールと1回(線圧:60kN/m)接触するように1400m/分で処理した以外は実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。
比較例2
実施例1の印刷用塗被紙の製造において、熱ソフトカレンダーによる処理を、両面塗被紙の「原紙b面」側に形成された塗被層B面が表面温度180℃に加熱された金属ロールと1回(線圧:60kN/m)接触するように処理し、次いで「原紙a面」側に形成された塗被層A面が表面温度200℃に加熱された金属ロールと1回(線圧:90kN/m)接触するように1400m/分で処理した以外は実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。
比較例3
実施例1の印刷用塗被紙の製造において、熱ソフトカレンダーによる処理を、両面塗被紙の「原紙b面」側に形成された塗被層B面が表面温度180℃に加熱された金属ロールと1回(線圧:60kN/m)接触するように処理し、次いで「原紙a面」側に形成された塗被層A面が表面温度180℃に加熱された金属ロールと4回(線圧:130kN/m)接触するように1400m/分で処理した以外は実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。
かくして得られた印刷用塗被紙について以下の評価試験を行った。表1には熱ソフトカレンダー条件等を示し、表2には以下の評価試験結果を品質結果として示した。
(印刷用塗被紙の密度)
得られた印刷用塗被紙を23℃±1℃、(50±2)%RHの環境下で調湿したのち、同環境下で、JIS P8124に準じて米坪、JIS P8118に準じて紙厚を測定し、密度を計算によって求めた。
(白紙光沢度)
得られた印刷用塗被紙を23℃±1℃、(50±2)%RHの環境下で調湿したのち、同環境下で、ISO 8254−Part1に準じた光沢度計(GM−26D、村上色彩技術研究所製)を用いて印刷用塗被紙の両面の75度光沢度を測定した。
なお、塗被紙表裏の光沢度の差が2ポイント以下のものが表裏差が少なく、優れている。
(白紙光沢ムラ)
得られた印刷用塗被紙の両面について、光沢ムラの有無を目視により判定した。
○:良好。
△:やや劣るが、実用上は問題ない。
×:劣る。
(平滑度)
得られた印刷用塗被紙を23℃±1℃、(50±2)%RHの環境下で調湿したのち、同環境下で、J.TAPPI No.5−2に準じた王研式平滑度計を用いて印刷塗被紙の両面について平滑度を測定した。
(印刷平滑性)
得られた印刷用塗被紙を23℃±1℃、(50±2)%RHの環境下で調湿したのち、同環境下で、RI印刷機(石川島機械製)を用い、オフセットインキ(商品名:バリウスG/大日本インキ化学工業製)0.3ccで印刷を行い、下記基準により判定した。
○:インキ転移性が良好。
△:インキ転移性がやや劣るが、実用上は問題ない。
×:インキ転移性が非常に劣る。
Figure 0004706610
Figure 0004706610
原紙の両面に、顔料と接着剤を含有する塗被層を1層以上形成した後、樹脂ロールと金属ロールからなる熱ソフトカレンダーに通紙して平滑化処理を施す印刷用塗被紙の製造方法において、熱ソフトカレンダーに通紙する際に、原紙抄紙機のプレスパートにおける最終プレス工程で湿紙がフェルトに当接して搾水されたのち乾燥されてなる原紙面側に形成された塗被層面(A面)を原紙の反対面側に形成された塗被層面(B面)より1回以上多く金属ロールと接触するように通紙し、且つA面が接触する金属ロールの表面温度をB面が接触する金属ロールの表面温度より10℃以上低くして通紙する方法で製造された印刷用塗被紙は、低密度でありながら平滑性や光沢度に優れ、光沢ムラや印刷平滑性も良好で、しかもこれらの品質において表裏差が少なく、これらの特性が要求されるカタログ等の印刷用塗被紙として適用できる。

Claims (4)

  1. 原紙の両面に、顔料と接着剤を含有する塗被層を1層以上形成した後、樹脂ロールと金属ロールからなる熱ソフトカレンダーに通紙して平滑化処理を施す印刷用塗被紙の製造方法において、熱ソフトカレンダーに通紙する際に、原紙抄紙機のプレスパートにおける最終プレス工程で湿紙がフェルトに当接して搾水されたのち乾燥されてなる原紙面側に形成された塗被層面(A面)を原紙の反対面側に形成された塗被層面(B面)より1回以上多く金属ロールと接触するように通紙し、且つA面が接触する金属ロールの表面温度をB面が接触する金属ロールの表面温度より10℃以上低くして通紙することを特徴とする印刷用塗被紙の製造方法。
  2. プレスパートにおける最終プレス工程で使用されるプレス装置が、シングルフェルト式のシュープレスである請求項1に記載の印刷用塗被紙の製造方法。
  3. 原紙が、填料として無定形シリカまたは無定形シリケートの少なくとも1種を原紙質量の1〜10質量%含有する原紙である請求項1または2に記載の印刷用塗被紙の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法で製造したことを特徴とする印刷用塗被紙。
JP2006272508A 2006-10-04 2006-10-04 印刷用塗被紙の製造方法および印刷用塗被紙 Active JP4706610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006272508A JP4706610B2 (ja) 2006-10-04 2006-10-04 印刷用塗被紙の製造方法および印刷用塗被紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006272508A JP4706610B2 (ja) 2006-10-04 2006-10-04 印刷用塗被紙の製造方法および印刷用塗被紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008088608A JP2008088608A (ja) 2008-04-17
JP4706610B2 true JP4706610B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=39373046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006272508A Active JP4706610B2 (ja) 2006-10-04 2006-10-04 印刷用塗被紙の製造方法および印刷用塗被紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4706610B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10331095A (ja) * 1997-06-03 1998-12-15 Nippon Paper Ind Co Ltd 塗被紙の製造方法及び塗被紙
JPH111891A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Nippon Paper Ind Co Ltd 塗被紙の製造方法及び塗被紙
JP2002088690A (ja) * 2000-09-21 2002-03-27 Oji Paper Co Ltd 新聞用紙の製造方法
JP2005232646A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Daio Paper Corp 新聞用紙の製造方法
JP2006193864A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10331095A (ja) * 1997-06-03 1998-12-15 Nippon Paper Ind Co Ltd 塗被紙の製造方法及び塗被紙
JPH111891A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Nippon Paper Ind Co Ltd 塗被紙の製造方法及び塗被紙
JP2002088690A (ja) * 2000-09-21 2002-03-27 Oji Paper Co Ltd 新聞用紙の製造方法
JP2005232646A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Daio Paper Corp 新聞用紙の製造方法
JP2006193864A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008088608A (ja) 2008-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5682460B2 (ja) 印刷用塗工紙の製造方法
JP5798182B2 (ja) 塗工紙およびその製造方法
JP3978567B2 (ja) 新聞用紙の製造方法
JP5670489B2 (ja) 塗工紙の製造方法
JP4231531B2 (ja) 新聞用紙
JP4918746B2 (ja) オフセット印刷用塗工紙の製造方法及び塗工紙
JP4983273B2 (ja) 印刷用塗工紙の製造方法
JP4706610B2 (ja) 印刷用塗被紙の製造方法および印刷用塗被紙
JP6633251B2 (ja) 印刷用塗工紙
JP4998131B2 (ja) 塗工紙の製造方法
JP5595073B2 (ja) 印刷用塗工紙
JP5547421B2 (ja) 印刷用紙の製造方法
JP2005054336A (ja) 印刷用塗被紙
JP5003249B2 (ja) 塗工紙の製造方法
JP5073420B2 (ja) 塗被紙の製造方法
WO2018163795A1 (ja) 塗工紙
JP5033038B2 (ja) 塗工紙の製造方法
JPH07258997A (ja) 塗工紙の製造方法
JP3797070B2 (ja) 低密度塗工板紙の製造方法
JP7123926B2 (ja) 印刷用塗工紙
JP2018178277A (ja) クリア塗工紙
JP2004143624A (ja) 印刷用嵩高塗工紙
JP2008127711A (ja) 軽量塗被紙
JP2024026131A (ja) 印刷用塗工紙
JPH08325990A (ja) 塗工紙の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4706610

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250