JP4705862B2 - エレベーターのかご内監視装置 - Google Patents

エレベーターのかご内監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4705862B2
JP4705862B2 JP2006055284A JP2006055284A JP4705862B2 JP 4705862 B2 JP4705862 B2 JP 4705862B2 JP 2006055284 A JP2006055284 A JP 2006055284A JP 2006055284 A JP2006055284 A JP 2006055284A JP 4705862 B2 JP4705862 B2 JP 4705862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
stationary object
monitoring device
camera
elevator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006055284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007230733A (ja
Inventor
佐藤  裕
康作 松井
伸一朗 山口
浩 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2006055284A priority Critical patent/JP4705862B2/ja
Publication of JP2007230733A publication Critical patent/JP2007230733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4705862B2 publication Critical patent/JP4705862B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)

Description

本発明は、エレベーターのかご内監視装置に係り、特にエレベーターの乗りかご内で発生する待ち伏せや急病による倒れ込みを検知するのに好適なエレベーターのかご内監視装置に関する。
エレベーターかご内での犯罪は増加傾向にあり、特に女性や子供の不安感は依然として高く、犯罪防止策のひとつとしてエレベーターかご内への防犯カメラ設置が効果的であり、その設置台数も増加傾向にある。
しかし、防犯カメラ自体は事後対応型商品であり、防犯カメラ映像を利用してエレベーターかご内の異常を検知し警告アナウンスやエレベーターの最寄階停止などの即時対応型防犯装置の要求が強い。
エレベーターかご内に設置したカメラを利用したエレベーターかご内監視装置としては特開2000−238968で示されており、カメラ映像による乗客検知、ドア開閉検知、照明点滅検知を備え、異常と判断した場合に通報する方法が示されている。
また、特開昭61−119580においてはエレベーターの防犯装置としてカメラ画像から乗客を検出し、画像分析により犯罪可能性係数を導き出し、所定値を越えたときに防犯処理を行なう方法が示されている。
特開2000−238968号公報(請求項1、4) 特開昭61−119580号公報(請求項1)
上記特開2000−238968号公報は背景差分法を用いて、乗りかご内の乗客の有無やドアの開閉を検出するようにしたものであるが、例えば、乗かご内の床マットの交換、乗かご内の側板への張り紙、引越し時の乗かご側板への養生、乗かご照明輝度の経年変化、検知期間中の乗りかご内照明の消灯等、背景とする基本の画像との差異が生じた場合、背景差分有りと検出し異常発生と判断するという問題があった。
また、乗客が乗りかご内にいるのか、ダンボール箱等の動きのない滞留物がおかれているのかの判断がつかず、適切なる対応ができないという問題があった。
本発明の目的は、乗りかご内の滞留物が乗客か静止物かを判断できるエレベーターのかご内監視装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のエレベーターのかご内監視装置は、エレベーター乗りかご内をモニタするカメラと、このカメラで撮影した画像から乗客の有無を確認する乗客検出手段を備え、前記乗客がかご内に閉じ込められたとき、エレベーターの異常状態を遠隔的に監視する監視センターへ通報する閉じ込め通報装置を備えたエレベーターのかご内監視装置において、エレベーターのドアが閉じた状態で乗客が存在しないときの前記カメラの画像を予め記憶手段に記憶する第1の基本画像と、前記ドアが閉じたときの前記カメラの画像を前記記憶手段に記憶する第2の基本画像と、前記ドアが閉じてから所定間隔で所定回数、前記カメラの画像と前記第1の基本画像との背景差分検出を行い、差分有りの検出が所定比率以上のとき、前記乗りかご内に静止物有りと判定する静止物判定手段と、前記ドアが閉じてから所定時間後の前記カメラの画像と前記第2の基本画像とのフレーム差分検出を行い、差分有りのとき、前記乗りかご内に動態物有りと判定する動態物判定手段と、この動態物判定手段で動態物有りと判定したとき、或は、前記静止物判定手段で判定した静止物の面積が所定比率以下のとき通報信号を出力する滞留物検出手段とを備えたものである。
本発明によれば、予め記憶された第1の基本画像とドアが閉じてから所定間隔で所定回数カメラの画像の背景差分検出を行い、差分有りが所定の比率を超えたとき、乗かご内に静止物有りと判定し、この静止物の画像に対する面積比率が所定値を越えているとき、乗かご床にマットが敷かれたことや、乗かご側板に養生が設けられたと判断するとともに、ドアが閉じたときのカメラの画像である第2の基本画像とドアが閉じてから所定時間後の前記カメラの画像とのフレーム差分検出を行って、差分を検出すると乗りかご内に動態物有りと判定するようにしたので、乗かご内に乗客がいる場合と、比較的小さい静止物が置かれている場合が明確に判断でき、それぞれ適切なる対応を行なうことができる。
また、請求項2の発明によれば、カメラの画像を仮の基本画像とし、静止物判定手段及び動態物断定手段で静止物無し及び動態物無しと判断したとき、仮の基本画像を第1の基本画像とするようにしたので、第1の基本画像の撮影や記憶に掛る初期設定の手間を省くことができる。
また、請求項3の発明によれば、静止物無し及び動態物無しと判断したときのカメラの画像、或は、滞留物検出手段が滞留物を検出して異常を通知した後のカメラの画像を第1の基本画像として更新することで、第1の基本画像を環境変化で更新する場合の撮影作業の手間が省けるとともに、静止物有りの検出精度を保つことができる。
また、請求項4の発明によれば、乗りかご内の基本画像消去手段を操作することで、第1の基本画像を消去するようにしたので、乗かご内に張り紙を貼ったとき、張り紙を貼った後の画像が第1の基本画像に設定されるので、静止物有りの検出精度を保つことができる。
また、請求項5の発明によれば、画像の平均輝度が所定値以下の画像を前記背景差分検出の対象外とするようにしたので、乗かごの照明のちらつき等での誤動作が防止できる。
以下、本発明によるエレベーターの異常検知装置について、図示の実施例によって詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例のハード構成図で、図2は本発明の一実施例を示す流れ図で、図3は滞留者検知例を示す図で、図4滞留物検知例を示す図で、図5は滞留物検知例を示す図である。
図1において、1は建造物の床、2はエレベーターの乗りかご、3は乗りかごを吊っているロープ、4は乗りかご内をモニタして画像情報の取込みを行なうカメラであり、カメラ4から取込んだ画像情報をもとにして後述する各種の処理を行い異常発生の可能性を解析する処理装置5は、エレベーター制御装置6に接続され、異常検知判定用データの強制リセット指令として使用するスイッチ7は、例えば乗かご2の図示しない通常は施錠されている運転盤内に設けられている。
また、処理装置5は、カメラ4からの映像信号をデジタル信号化するためのアナログ・デジタル変換回路50と、画像間演算などを行なう画像処理部51と、画像処理を行なうCPU52と、画像情報を記憶したり一時的に格納したりするのに使用するRAM53と、プログラムを格納してあるROM54と、エレベータの状態信号の入力や異常検知信号を出力する入出力装置55とから構成されている。
ここで扱うエレベーターの異常検知とは、エレベーターが停止でかつドアが閉まっている状態で一定時間以上人物などの存在を検知した場合を指し、乗りかご内での急病による倒れ込みや不審者の待ち伏せ等である。
検知方法としては、正常シーンの画像をあらかじめRAM53に格納しておきカメラ4から取込んだ画像とドット単位で輝度を比較し輝度差があるドットがあるしきい値以上存在した場合に正常シーンと異なると判断するものである。
本実施例は特に正常シーン(以降背景画像と呼ぶ)の更新に係わるものであり、以下処理方法について詳細に説明する。
図2において、ROM54に格納してあるプログラムにしたがってCPU52が実行するもので、CPU52は所定の時間経過ごとに発生するタイマー割込み指令を受けるとこの処理を実行する。
カメラ4からの画像情報の取込みを行いRAM53に格納する(処理201)。以降この時点で取込んだ画像を現画像と呼ぶ。
次に処理202に移り強制リセット指令として使用するスイッチ7が投入されているかどうかを判定する。
このスイッチ7は、背景画像を強制的に入れ替える時に投入するものとし、投入されていると判定された場合は処理フラグに0をセットする(処理203)。ここで、処理203が基本画像消去手段で、処理フラグは3つの状態を持ち、状態0は背景画像が未設定の状態であることを示し、状態1は背景画像の確定期間中で仮の背景画像が格納されていることを示し、状態2は背景画像が正式に格納されていて異常検知処理が可能であることを示す。
スイッチ7の投入は背景画像の強制入替え指示のため背景画像の未設定状態とするため、処理フラグを状態0にセットする。スイッチ7が投入されていない場合は処理フラグのセットは行なわない。
続いて、エレベーターのドアの開閉状態を判定する(処理204)。ドアが開いている場合はエレベーターの異常検知の条件には当てはまらないとし処理を終了する。ここで、ドアが閉まっている場合は処理205に進む。
エレベーターのドアが閉まった直後かどうかを判定する(処理205)。エレベーターの異常検知の条件として、ドアが閉まっている状態で一定時間以上人物などの存在を検知した場合、ドアが閉まってからの経過時間の始点としてドア閉め直後を知る必要がある。
ドア閉め直後の場合は各種管理データを初期状態にする(処理206)。管理データとしては後述する処理212と処理213での差有りカウンタ、差無しカウンタ、ドア閉め直後からの経過時間カウンタがある。また、異常検知の原因として人物の存在かまたは滞留物の存在かを判断するためにドア閉め直後の画像を記録し、この画像は後述する処理217にて異常原因の特定に使用する。ドア閉め直後でない場合は異常検知処理中であり、各種管理データの初期セット(処理206)は行なわず、処理207に進む。
続いて処理207では、処理フラグの状態を判定し状態0、すなわち背景画像が未設定状態の場合は後述する処理208、処理209を実行し、処理201で取込んだ現画像を背景画像の格納エリアにコピーする(処理208)。ここで、処理208が基本画像設定手段である。但し、現画像が背景画像となりうるかどうかの判定を行なっていないために仮の背景画像とする。処理フラグを状態1、すなわち背景画像は仮の画像が格納されていることを示す状態にセットする(処理209)。処理フラグが状態0以外の場合は処理208と処理209はスキップして処理210に進む。
続いてエレベーター異常検知装置の中核となる背景画像と現画像の比較処理(処理210)に移る。
この処理210における入力情報は背景画像と現画像の2画像、出力情報は異常検知結果として現画像と背景画像との差、すなわち現画像が背景画像と同一と判断した場合は“差無し”、異なると判断した場合は“差有り”を出力する。ここで、“差有り”とは現画像には背景画像に存在しない像、すなわち乗客や滞留物が存在していることをし、もう1つの出力情報として“不明”を出力する。この“不明”の出力は入力2画像の比較の結果、“差有り”または“差無し”の判断ができない場合、例えば乗かご内照明の消灯やちらつきが発生して、乗客や滞留物の存在の判断ができない場合など“不明”として出力するものである。
比較結果(処理211)は比較処理(処理210)により“差無し”の場合、差無しカウンタを+1更新し(処理212)、“差有り”の場合において差有りカウンタを+1更新し(処理213)、“不明”の場合は差無しカウンタ、差有りカウンタのいずれも更新しないことにする。これにより“不明”の場合は最終的な異常判定に関与しないことになる。
ここで、差有りカウンタ、差無しカウンタは1画像につき1カウントするため、たとえば画像の取込み周期を1秒、比較期間を2分とすると120回の比較処理が行なわれ各カウンタの総和も120回となる。ただし、比較結果として“不明”が存在しない場合である。ここで、処理211〜処理213がエラー情報排除手段である。
また、処理206からの経過時間を計測し(処理214)、定められた経過時間、例えば2分経過したかどうかを判定する。経過時間に達しない場合は終了し、画像取込み周期である例えば1秒待機後、再度処理201から繰返す。経過時間に達した場合は処理215に進み、処理フラグの状態を判定し(処理215)、背景画像が正式に格納されていて異常検知処理が可能である状態(上述の状態2)の場合には処理216へ、背景画像が未設定の状態(上述の状態0)または背景画像の確定期間中で仮の背景画像が格納されている(上述の状態1)の場合は処理222に進む。
また、差有りカウンタ、差無しカウンタ、しきい値から計測期間、例えば2分における正常、異常を判断する処理で具体的には以下の関係式を比較し、結果が予め設定したしきい値を越えない場合は正常、しきい値以上の場合は異常と判断し(処理216)、ここで、しきい値と(差有りカウンタ÷(差無しカウンタ+差有りカウンタ))を比較して異常を判断する。
また、総カウント数、たとえば画像の取込み周期を1秒、比較期間を2分とすると総カウント数は120回なり上述の処理211において“不明”と判定したカウント数は(120−(差無しカウンタ+差有りカウンタ))で求めることができる。この“不明”と判定したカウント数が許容値を越えた場合は正常、異常の判断ができないと判断し、以降の処理を実行しないようにする。
次に、処理216において正常と判断した場合は、現画像を背景画像にコピーして背景画像を更新する(処理219)。この処理の目的は照明輝度の経年変化などの微小変化に対応するために実施するものであり、正常と判断した直近の現画像を背景画像として採用することで実現している。ここで、処理219が基本画像更新手段である。
また、処理216において異常、すなわちかご内に乗客または滞留物が存在すると判断した場合は、入出力装置55から異常検知したことをエレベーター制御装置6へ信号出力する処理(処理220)となるが、その前に異常の原因が乗客や滞留物以外の原因である場合は異常信号出力を停止しなければならない。ここで、処理216が滞留物検出手段で、処理216、処理217が動態物判定手段である。
まず、異常の原因が乗客や滞留物以外の原因として考えられる場合は、乗りかご内床マットの交換、乗りかご内側板への張り紙、引越し時の乗かご側板の養生などが考えられ、いずれの場合もかご内に動きがなく、かつ差有りカウンタが許容範囲を越えている場合であり、この判断を処理217、処理218で実行している。ここで、処理216〜処理218が静止物判定手段である。
かご内に動きがあるかどうかを判定する処理で、処理206で記録したドア閉め直後の画像と現画像を比較し、比較の結果、差が認められない場合はかご内に人物や動物が存在していないと判断し(処理217)、処理213で更新した差有りカウンタを参照し、許容範囲を越える場合はかご内床マットの交換、かご内側板への張り紙、引越し時の養生などによる差と判断し正常扱いとする(処理218)。
また、上述したように処理219では現画像を背景画像として更新されるので、以降の背景画像は乗りかご内床マットの交換、乗りかご内側板への張り紙、引越し時の養生などの変更が反映された背景画像となるため大幅な変更が差として現れなくなり、良好な比較が可能となる。
また、上述した処理217及び処理218にて判定した異常の原因である人物や動物等の動きのある物体の滞留や、画面と比較して小規模な動きのない滞留物、例えばダンボールや少サイズの張り紙などの場合は、異常検知したことをエレベーター制御部に通知する(処理220)。エレベーター制御部はかご内の異常検知の連絡を受けて、たとえば案内放送や最寄階停止などの制御を実施する。
次に、処理216から処理221を図3乃至図5に示す滞留者検知例、滞留物検知例を用いて説明する。
図3において、乗かご2の映像である背景画像301と現画像302に輝度差がない場合、背景差分比較を行うと、差分判定画像303には差分画像が存在しないため滞留なしと判断し(処理216)、処理219で現画像を背景画像として更新するので、以降の差分判定は異常なしと判定した最新の背景画像と現画像の比較を行なうことになる。
また、乗かご2の画像である背景画像304と現画像305を背景差分比較すると、差分判定画像306に示すように滞留が差分画像として現れるため滞留有りと判断し(処理216)、更に、ドア閉直後の乗かご2の画像307と現画像308のフレーム差分比較を行い、滞留者など動きのある物体の場合は差分判定画像309として現れ滞留者有りと判断し(処理217)、異常検知したことをエレベーター制御部に信号出力する(処理220)。
次に、図4はダンボールなどの滞留物を検知する例で、乗かご2の映像である背景画像401と乗かご2にダンボールがある現画像402の背景差分比較を行うと、差分判定画像403には差分有りとしてダンボールが検出され(処理216)、また、ドア閉直後の画像404と現画像405のフレーム差分比較を行い、ダンボールは移動しないため滞留物無しの差分判定画像406が得られ(処理217)、処理216と処理217によって乗かご2にダンボールの滞留物の存在が確認され、滞留物の面積と画面面積を比較し所定比率より小さい場合は(処理218)、エレベーター制御装置6に移動可能な滞留物有りなる異常発生信号を出力する。
また、図5は乗りかご2に床マットや側板の養生が施された例で、乗かご2の映像である背景画像501と乗かご2に床マットや養生がある現画像502の背景差分比較を行うと、差分判定画像503には差分有りとして床マットや養生が検出され、画像が存在しないため滞留なしと判断し(処理216)、また、ドア閉直後の画像504と現画像505のフレーム差分比較を行い、床マットや養生は移動しないため滞留物無しの差分判定画像506が得られ(処理217)、処理216と処理217によって乗かご2に床マットや養生の滞留物の存在が確認され、滞留物である床マットや養生と画面との面積比を比較し、所定比率より大きい場合は(処理218)、処理219へ進む。ここで、処理219では現画像を背景画像として採用することから以降の背景画像はかご内床マットの交換、かご内側板への張り紙、引越し時の養生などの変更が反映された背景画像となるため大幅な変更が差として現れなくなり良好な比較が可能となる。
また、比較的小さい滞留物の場合、処理フラグに0をセットすることにより背景画像が確定していない状態とし、次回の処理において比較的小規模な動きのない滞留物を含む画像を背景画像として採用することにより同一原因で繰り返しの異常検知を回避している(処理221)。
また、処理215において背景画像が未設定の状態(状態0)、または背景画像の確定期間中で仮の背景画像が格納されている(状態1)の場合は、処理222に進み、この処理222は処理216と同一処理であり、正常と判定された場合、すなわち背景画像と現画像に差がないと判断した場合は、処理フラグに2をセットすることにより、現在格納している背景画像を正式採用することにする(処理224)。もし、異常と判定した場合は現在格納している背景画像は背景としてふさわしくないとし、処理フラグに0をセットし、再び背景画像確定処理を行なうことにする(処理223)。
以上、本実施例によれば、背景画像比較とフレーム画像比較を組合わせて乗かご内の滞留物を判断するようにしたので、急病による倒れ込みや不審者の待ち伏せ等動きのある滞留物と、ダンボール等の動きのない滞留物を明確に検出できる。
また、背景画像が確定していない場合、現画像を背景画像として採用可能かどうかの判定して背景画像として登録するようにしたので、背景画像の設定作業を省略できる。
また、背景画像と現画像の差が無い場合や、異常を検出した後の現画像を背景画像として更新するようにしたので、照明輝度の経年変化の検出に対しても所定の精度が保てるとともに、異常発生時の同一条件での異常検出が繰り返し発生することはない。
また、照明の消灯及びちらつき等、画面の輝度が著しく小さいものに対し、現画像を差分検出比較の対象外とするようにしたので、適切なる判定を行なうことができる。
また、かご内側板への張り紙などその行為が異常検知となることが予め判明している場合は、スイッチ7を作動することで異常検知を事前に回避することができる。
本発明の一実施例のハード構成図である。 本発明の一実施例を示す流れ図である。 滞留者検知例を示す図である。 滞留物検知例を示す図である。 滞留物検知例を示す図である。
符号の説明
1 建造物の床
2 乗りかご
3 ロープ
4 カメラ
5 処理装置
6 エレベーター制御装置
7 スイッチ
50 アナログ・デジタル変換回路
51 画像処理部
52 CPU
53 RAM
54 ROM
55 入出力装置
301,304,401,501 背景画像
302,305,308,402,405,502,505 現画像
303,306,309,403,406,503,506 差分判定画像
307,404,504 ドア閉後画像

Claims (7)

  1. エレベーター乗りかご内をモニタするカメラと、このカメラで撮影した画像から乗客の有無を確認する乗客検出手段を備え、前記乗客がかご内に閉じ込められたとき、エレベーターの異常状態を遠隔的に監視する監視センターへ通報する閉じ込め通報装置を備えたエレベーターのかご内監視装置において、エレベーターのドアが閉じた状態で乗客が存在しないときの前記カメラの画像を予め記憶手段に記憶する第1の基本画像と、前記ドアが閉じたときの前記カメラの画像を前記記憶手段に記憶する第2の基本画像と、前記ドアが閉じてから所定間隔で所定回数、前記カメラの画像と前記第1の基本画像との背景差分検出を行い、差分有りの検出が所定比率以上のとき、前記乗りかご内に静止物有りと判定する静止物判定手段と、前記ドアが閉じてから所定時間後の前記カメラの画像と前記第2の基本画像とのフレーム差分検出を行い、差分有りのとき、前記乗りかご内に動態物有りと判定する動態物判定手段と、この動態物判定手段で動態物有りと判定したとき、或は、前記静止物判定手段で判定した静止物の面積が所定比率以下のとき通報信号を出力する滞留物検出手段とを備えたことを特徴とするエレベーターのかご内監視装置。
  2. 請求項1記載のエレベーターのかご内監視装置において、前記第1の基本画像が未設定状態の場合、前記ドアを閉じたときの前記カメラの画像を仮の基本画像とし、前記静止物判定手段で静止物無しと判定したとき、前記仮の基本画像を第1の基本画像として記憶する基本画像設定手段を備えたことを特徴とするエレベーターのかご内監視装置。
  3. 請求項1または2記載のエレベーターのかご内監視装置において、
    前記静止物判定手段で、静止物無しと判定したときの前記カメラの画像、或は、前記動態物判定手段で動態物無しと判定した場合でかつ前記静止物判定手段で判定した静止物の面積が所定比率以上の場合の前記カメラの画像を第1の基本画像として更新する基本画像更新手段を備えたことを特徴とするエレベーターのかご内監視装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載のエレベーターのかご内監視装置において、前記乗りかご内に設けられ、前記第1の基本画像を消去する基本画像消去手段を備えたことを特徴とするエレベーターのかご内監視装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載のエレベーターのかご内監視装置において、前記カメラの画像の平均輝度を演算し、所定値以下の画像を前記背景差分検出の対象外とするエラー情報排除手段を備えたことを特徴とするエレベーターのかご内監視装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載のエレベーターのかご内監視装置において、前記静止物判定手段で静止物有りと判定しかつ前記動態物判定手段で動態物有りと判定したとき、或は、前記静止物判定手段で静止物有りと判定しかつ前記動態物判定手段で動態物無しと判定しかつ前記静止物判定手段で判定した静止物の面積が所定比率以下の場合、前記第1の基本画像を未設定の状態とすることを特徴とするエレベーターのかご内監視装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項記載のエレベーターのかご内監視装置において、前記滞留物判定手段は、前記静止物判定手段で静止物有りと判定しかつ前記動態物判定手段で動態物有りと判定したとき、或は、前記静止物判定手段で静止物有りと判定しかつ前記動態物判定手段で動態物無しと判定しかつ前記静止物判定手段で判定した静止物の面積が所定比率以下のとき、通報信号を出力することを特徴とするエレベーターのかご内監視装置。
JP2006055284A 2006-03-01 2006-03-01 エレベーターのかご内監視装置 Active JP4705862B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006055284A JP4705862B2 (ja) 2006-03-01 2006-03-01 エレベーターのかご内監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006055284A JP4705862B2 (ja) 2006-03-01 2006-03-01 エレベーターのかご内監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007230733A JP2007230733A (ja) 2007-09-13
JP4705862B2 true JP4705862B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=38551716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006055284A Active JP4705862B2 (ja) 2006-03-01 2006-03-01 エレベーターのかご内監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4705862B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5609180B2 (ja) * 2010-03-16 2014-10-22 大日本印刷株式会社 情報表示システム、情報処理装置、情報表示方法及び情報表示用プログラム
EP2505540A1 (de) 2011-03-28 2012-10-03 Inventio AG Zugangsüberwachungsvorrichtung mit mindestens einer Videoeinheit
JP6346881B2 (ja) * 2015-08-05 2018-06-20 株式会社日立ビルシステム 映像監視装置、映像監視システム及び映像監視方法
CN106927320B (zh) * 2015-12-30 2019-11-05 北京京东尚科信息技术有限公司 优化电梯调度的方法和系统
CN108033329A (zh) * 2017-11-16 2018-05-15 浙江新再灵科技股份有限公司 一种电梯遗落物的自动检测系统及检测方法
JP6653719B2 (ja) * 2018-01-30 2020-02-26 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 状態判定装置及び状態判定プログラム
JP6581260B1 (ja) * 2018-07-30 2019-09-25 東芝エレベータ株式会社 エレベータの注意喚起システム
CN109205419A (zh) * 2018-11-15 2019-01-15 枣庄矿业集团高庄煤业有限公司 一种用于罐笼安全运行的多指引系统
JP7367174B1 (ja) 2022-12-20 2023-10-23 東芝エレベータ株式会社 エレベータシステム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10302171A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Mitsubishi Electric Corp 監視画像記録装置
JP2001058765A (ja) * 1999-08-20 2001-03-06 Mitsubishi Electric Corp 画像監視装置及び画像監視方法
JP2003040541A (ja) * 2001-07-24 2003-02-13 Itochu Corp エレベータの閉じ込め監視装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10302171A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Mitsubishi Electric Corp 監視画像記録装置
JP2001058765A (ja) * 1999-08-20 2001-03-06 Mitsubishi Electric Corp 画像監視装置及び画像監視方法
JP2003040541A (ja) * 2001-07-24 2003-02-13 Itochu Corp エレベータの閉じ込め監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007230733A (ja) 2007-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4705862B2 (ja) エレベーターのかご内監視装置
JP2009035375A (ja) エレベータ乗かご内の異常監視装置
JP5660614B2 (ja) エレベータ
JP2011068440A (ja) エレベータ監視装置、エレベータ監視方法及びエレベータ遠隔監視システム
CN107539855A (zh) 电梯平层故障的检测方法和系统
JP6482988B2 (ja) エレベータ用ドア開閉異常判定装置
WO2018088283A1 (ja) 監視システム、監視センサ装置、監視方法、およびプログラム
CN109019225B (zh) 一种预警异常阻挡电梯关门风险的检测方法及系统
JP2008081298A (ja) 機能可変型遠隔監視システム、機能可変型情報処理装置、機能可変型遠隔監視方法および機能可変型遠隔監視プログラム
CN104444670A (zh) 电梯用举动异常监视装置
JP2015036333A (ja) エレベータの異常停止報知システム
JP2011093702A (ja) エレベータの物体挟まれ検知システム
JP6257379B2 (ja) エレベータシステム
JP4935014B2 (ja) エレベータの防犯運転装置及び防犯運転設定変更方法
JP2016179887A (ja) エレベーターかご内監視装置
JP6449425B1 (ja) エレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法、遠隔診断システム、および遠隔診断プログラム
JP2000238968A (ja) エレベータのかご内監視装置
JP3354354B2 (ja) エレベーターの運行制御装置
JP2014076870A (ja) エレベータの点検装置
JP2005263421A (ja) エレベータかご内監視カメラの点検装置
JP6673737B2 (ja) システム機器の異常診断装置、エレベーターの異常診断装置及びエレベーターの異常診断方法
JP5087338B2 (ja) エレベーターのドア制御装置および方法
JP2007230732A (ja) エレベータの運転制御装置
JP2008174320A (ja) エスカレーター監視装置
JP2016060565A (ja) 乗かご内釦の点灯検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4705862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350