JP4705045B2 - ジブロックコポリマーを用いた希土類凝集体配合物 - Google Patents

ジブロックコポリマーを用いた希土類凝集体配合物 Download PDF

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Description

本発明は、希土類の粒子生成、さらに具体的には、希土類ナノ粒子の安定化凝集体に関する。
近年、ナノ材料又はナノ粒子のサイズ調整は、それぞれのタイプのナノ粒子が特有のサイズ依存特性を有するため、非常に重要になりつつある。ナノ粒子の重要な特徴の一つは、所望の仕様に適合させるために、界面で変化させることができる大きな表面である。この変化は、粒子を安定化させると称されることが多い。安定化には、上記粒子を、より大きなスーパー粒子(superparticle)に形成させることが含まれる。両親媒性(ampiphilic)のブロックコポリマーは、それぞれのブロックコポリマーを所望の用途に適合させることができるので、ナノ粒子を安定化させるために有利であることが実証されている。
安定化された希土類粒子を生じさせる上での共通の主要な欠点は、狭くはないか、あるいは、少なくとも狭さとして不十分な粒子サイズ分布を生ずることである。さらに希土類ナノ粒子は凝集し、より大きな凝集体を生成する傾向がある。従って、均一で、かつ狭く規定された粒径分布を有する、単分散の希土類粒子に対する高い要求が存在する。
本発明は、コポリマーと、希土類基礎粒子(base particle)とを用いて、希土類粒子の凝集を調整することに向けられている。詳細には、本発明はまた、希土類基礎粒子を、逆帯電−中性コポリマー(oppositely charged−neutral copolymer)(ジブロック又はトリブロックコポリマー等)と錯化(complex)させ、希土類凝集体の安定錯体を生成させることに向けられている。本発明はまた、希土類超微粒子を、逆帯電−中性ジブロックコポリマーと錯化させ、希土類ナノ粒子の安定錯体を生成させることに向けられている。
本発明の方法は、改良されたpH安定性及びpH範囲を有する希土類凝集体を提供する。
本発明は、コポリマーの特性(すなわち、分子量及び組成)を変化させ、凝集した希土類基礎粒子数を微調整し、それによって無機領域の最終サイズを微調整する方法を適用する。
実施形態の1つでは、本発明は、イットリウムヒドロキシアセテート凝集体を生成させ、イットリウムヒドロキシアセテートナノ粒子の凝集を調整する方法に向けられており、当該方法には、イットリウムヒドロキシアセテート粒子を、逆帯電したポリ(アクリル酸ナトリウム)−b−ポリ(アクリルアミド)ブロックコポリマー(NaPA−b−PAM)と錯化させることが含まれる。
本発明は、下記;
カチオン性又はアニオン性の希土類基礎粒子(a);
少なくとも2つのブロックA及びブロックBを含むブロックコポリマー(b)、
ここで、
上記ブロックAは、粒子(a)がアニオン性である場合にはカチオン性であり、そして粒子(a)がカチオン性である場合にはアニオン性であり、そして
上記ブロックBは中性である;及び
水:
を含む配合物に関する。
本発明はまた、次の各段階;
i)下記を含む第一の溶液を調製する段階;
カチオン性又はアニオン性の希土類基礎粒子(a);及び
液体;
ii)下記を含む第二の溶液を調製する段階;
少なくとも2つのブロックA及びBを含むブロックコポリマー(b)、
ここで
ブロックAは、粒子(a)がアニオン性である場合にはカチオン性であり、そして粒子(a)がカチオン性である場合にはアニオン性であり、そして
ブロックBは中性である;及び
液体;そして
iii)上記第一の溶液及び上記第二の溶液を接触させ、配合物を得る段階:
を含む上記配合物の調製法に関する。
本明細書で用いるように、用語「一又は複数の希土類」は、イットリウムと、57〜71の原子番号を有する周期表の元素とから成る群の元素を意味することが理解される。詳細には、希土類の中でイットリウム、ランタン、ネオジム、プラセオジム、ガドリニウム、及びセリウムが言及されうる。
希土類粒子(a)
希土類粒子の凝集体は、希土類粒子から生成する。本質的に、より小さなサイズの希土類基礎粒子が、明確な(well defined)より大きな希土類粒子又は凝集体を得るために用いられる。従って、超微細な希土類基礎粒子が、希土類ナノ粒子を生成させるために用いられうる。本発明に従う希土類凝集体を生成させるために、約10nm以下の流体力学的径を有する、より小さなサイズの希土類基礎粒子が用いられることが好ましい。本発明に従って、好適なサイズの任意の凝集体を生成させることができる。本発明の実施形態の1つでは、生成した凝集体は、約25nm以上、さらに好ましくは、約60nm〜約100nm、又はそれ以上の流体力学的径を有しうる。
上記希土類基礎粒子は、静電反発力によってお互いに安定化するように、帯電されている。従って、上記基礎粒子は、カチオン性又はアニオン性のいずれかである。
上記希土類基礎粒子は、任意の好適な希土類組成物の形状をなしうる。希土類酸化物、例えば、酸化イットリウム、酸化セリウム、及び酸化ジルコニウムを用い、好適な希土類塩を合成することができる。本発明において、好適な塩は、特に、水媒体に可溶性である塩、例えば、硝酸塩、塩化物、酢酸塩及びカルボン酸塩、又はそれらの混和材料である。本発明に従う好ましい塩は、酢酸塩である。特に例示的な希土類には、イットリウム、ランタン、ガドリニウム、ルテチウム、セリウム、ジルコニウム、及びテルビウムが含まれる。
本発明に従う方法では、希土類基礎粒子合成法は、2つの化学現象:希土類の塩溶液への溶解(好ましくは、100℃の酢酸)及び室温への冷却の際に生ずる再沈殿に基づいている。好ましい実施形態では、希土類(粉末状の酸化イットリウム等)を、試薬用の溶液(好ましくは、酢酸)に溶解させ、希土類塩粒子(イットリウムヒドロキシアセテート等)を生成させる。好ましくは、上記溶液を、ガラス製の還流反応器に注ぎ、続いて、約300rpmの撹拌速度において、上記希土類粉末を、上記反応器に徐々に導入する。上記粉末の全てを上記溶液に投入した後、上記反応器を、約30分間、最大約100℃に加熱することが好ましい。次いで、上記溶液を、約2時間、約100℃の沸点に保つ。上記反応器を、大気圧の下、室温まで、徐々に冷却させることが好ましい。上記反応器の底に残る希土類基礎粒子の沈殿物を、約1時間、10,000rpmにおいて、遠心分離によって取り出すことが好ましい。これらの合成パラメータ、例えば、熱処理条件は、先行研究の最適な結果に基づいて決定されたが、本発明の実施形態を実施しなくとも、変化させることが可能である。
ブロックコポリマー(b)
ブロックコポリマー(b)は、少なくとも2種の異なるブロックである、ブロックAとブロックBとを含むことが好ましい。それは、(ブロックA)−(ブロックB)ジブロックコポリマー、(ブロックA)−(ブロックB)−(ブロックA)トリブロックコポリマー、及び(ブロックB)−(ブロックA)−(ブロックB)トリブロックコポリマーから成る群から選択されることが好ましい。詳細には、上記ブロックコポリマー(A)は、直鎖のブロックコポリマー、櫛形構造体を有するブロックコポリマー、星形構造体、又はデンドリマー(超分岐)構造体から選択される。上記ブロックコポリマーは、直鎖のブロックコポリマーであることが好ましい。直鎖とは、各ブロックの配列が線状であることを意味する。
通常、ブロックは、そこに含まれる繰返しユニットによって規定される。ブロックは、ポリマーを命名することで、あるいは、由来するモノマーを命名することで規定されうる。ブロックは、いくつかのモノマーに由来し、数種の繰り返しユニットを含むコポリマーでありうる。よって、ブロックA及びブロックBは、種々のモノマーに由来する異なるポリマーであるが、それらは、共通の繰返しユニット(コポリマー)を一部含むことができる。ブロックA及びブロックBは、50%超の共通の繰返しユニット(同一モノマーに由来する)を含まないことが好ましい。所望のナノ粒子凝集数に従って、ポリマー特性を変化させることができる。従って、ポリマー特性を変化させ、母体の希土類粒子の凝集から生ずる無機領域のサイズを大きく又は小さくさせることができる。
ブロックAは、配合物のpH条件において、ポリイオン性(ポリアニオン性又はポリカチオン性)ブロックである。それは、ブロックAが、どんなpHでもイオン性(アニオン性又はカチオン性)繰返しユニットを含むか、あるいは、ブロックAが、配合物のpHによって中性又はイオン性(アニオン性又はカチオン性)でありうる(上記ユニットは、潜在的にイオン性である)ことを意味している。組成物のpHにもよるが、中性又はイオン性(アニオン性又はカチオン性)でありうるユニットを、これ以降、それが中性の形態又はイオン性(アニオン性又はカチオン性)の形態であろうと、イオン性ユニットか、又はイオン性モノマー(アニオン性又はカチオン性)に由来するユニットと称する。
本発明の特定の実施形態では、ブロックAは、カチオン性モノマーに由来するユニットを含むカチオン性ブロックである。
カチオン性ブロックの例は、下記;
アミノアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アミノアルキル(メタ)アクリルアミド;
少なくとも1つの第二級、第三級又は第四級アミン官能基を含むモノマー、又は窒素原子、ビニルアミン若しくはエチレンイミンを含む複素環式基;
それらの混合物、それらの塩、及びそれらに由来するマクロモノマー:
から成る群から選択されるモノマーに由来するユニットを含むブロックである。
好ましいカチオン性モノマーには、次の式:
−NR3+
(式中、Rは、同一又は異なって、水素原子、1〜10個の炭素原子を含むアルキル基、又はベンジル基(随意選択的に、ヒドロキシル基を有する)を表す。)
の第四級アンモニウム基が含まれ、そしてアニオン(対イオン)が含まれる。
アニオンの例は、ハロゲン化物(塩化物及び臭素化物等)、硫酸塩、ヒドロ硫酸塩、アルキル硫酸塩(例えば、1〜6個の炭素原子を含む)、リン酸塩、クエン酸塩、蟻酸塩、及び酢酸塩である。
カチオン性モノマーの例には;
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジテルチオ(ditertio)ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド;
エチレンイミン、ビニルアミン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン;
トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートメチルスルフェート、ジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートベンジルクロリド、4−ベンゾイルベンジルジメチルアンモニウムエチルアクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリルアミドクロリド、トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミドクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド;
ジアリルジメチルアンモニウムクロリド;
それらの混合物、及びそれに由来するマクロモノマー:
が含まれる。
カチオン性ブロックユニットには、1種又はそれ以上(例えば、2種)のカチオン性基(pHによっては、潜在的なカチオン性)が含まれることに留意すべきである。
本発明の特定の実施形態では、ブロックAはポリアニオン性ブロックであり、アニオン性モノマーに由来するユニットを含む。
ポリアニオン性ブロックの例は、下記;
ホスフェート又はホスフォネート基を含む、エチレン系のα−不飽和モノマー(alpha ethylenically unsaturated monomer);
エチレン系のα−不飽和モノカルボン酸;
エチレン系のα−不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル;
エチレン系のα−不飽和ジカルボン酸のモノアルキルアミド;
スルホン酸基を含むエチレン系のα−不飽和化合物、及びスルホン酸基を含むエチレン系のα−不飽和化合物の塩:
から成る群から選択されるモノマーに由来するユニットを含む。
好ましいアニオン性ブロックは、下記;
アクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸、ビニルスルホン酸塩;
ビニルベンゼンスルホン酸、ビニルベンゼンスルホン酸塩;
α−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、α−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸塩;
2−スルホエチルメタクリレート、2−スルホエチルメタクリレートの塩;
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の塩;及び
スチレンスルホン酸塩(SS):
から成る群から選択される少なくとも1種のモノマーに由来するブロックである。
ブロックBは、配合物のpH条件において、中性のブロックである。ブロックBに含まれるユニットは、どんなpHでも中性であることが好ましい。配合物のpH条件においてイオン性であるブロックは、通常、水溶性であるとみなされる。従って、ブロックA及びブロックBは、通常、水溶性である。「水溶性ブロックコポリマー」は、0.01質量%〜10質量%の濃度で、20℃〜30℃の温度において、水中で巨視的に相分離していないブロックコポリマーを意味する。
通常、親水性とみなされる中性ブロックの例は、下記;
エチレンオキシド;
ビニルアルコール;
ビニルピロリドン;
ポリエチレンオキシド(メタ)アクリレート(すなわち、ポリエトキシレート化(メタ)アクリル酸);
エチレン系のα−不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル;
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジテルチオブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド;
エチレン系のα−不飽和ジカルボン酸のモノアルキルアミド、及びポリ(エチレングリコール)nエチル又はメチルエーテルアクリレート(nは、4超、そして好ましくは6超である):
から成る群から選択される少なくとも1種のモノマーに由来するユニットを含むブロックである。
通常、親水性とみなされる好ましい中性ブロックは、下記;
アクリルアミド、メタクリルアミド;
2−ヒドロキシエチルアクリレート、ポリエチレングリコールエーテル(メタ)アクリレート;及び
ポリ(エチレングリコール)nエチル又はメチルエーテルアクリレート(nは、4超、そして好ましくは6超である):
から成る群から選択される少なくとも1種のモノマーに由来するユニットを含むブロックである。
ブロックA及びブロックBから成る群から選択される少なくとも片方のブロックは、エチレン系のα−不飽和モノマーに由来する。好ましい実施形態では、ブロックA及びブロックBは、エチレン系のα−不飽和モノマーに由来する。さらに正確には、ブロックA及び/又はブロックBにおいて、繰り返しユニットの少なくとも50%は、エチレン系のα−不飽和モノマー由来のユニットである。
上記のモノマーから、エチレン系のα−不飽和モノマーには、下記:
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジテルチオブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド;
エチレンイミン、ビニルアミン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン;
トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレート(2−(アシルオキシ)エチルトリメチルアンモニウム、TMAEAMSとも称される)クロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレート(2−(アシルオキシ)エチルトリメチルアンモニウム、TMAEAMSとも称される)メチルスルフェート、ジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートベンジルクロリド、4−ベンゾイルベンジルジメチルアンモニウムエチルアクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリルアミドクロリド、トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミドクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド;
ジアリルジメチルアンモニウムクロリド;
アクリル酸、メタクリル酸;
ビニルスルホン酸、ビニルスルホン酸塩;
ビニルベンゼンスルホン酸、ビニルベンゼンスルホン酸塩;
α−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、α−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸塩;
2−スルホエチルメタクリレート、2−スルホエチルメタクリレートの塩;
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩;
スチレンスルホネート(SS);
ビニルアルコール;
ビニルピロリドン;
アクリルアミド、メタクリルアミド;及び
2−ヒドロキシエチルアクリレート:
が含まれる。
ブロックコポリマーを生成させる方法がいくつか存在する。例えば、「Schmolka,J.Am.Oil Chem.Soc.1977,54,110」:あるいは、「Wilczek−Veraetetal.、Macromolecules 1996,29,4036」に記載されるような2種のモノマーの一連の付加を用いるアニオン重合を用いること等が可能である。用いることができる別の方法は、例えば、「Katayose及び KataokaのProc.Intern.Symp.Control.Rel.Bioact.Materials,1996,23,899]に記載されるような、ブロックポリマーの、別のブロックポリマーの末端における重合の開始からなる。
本発明の文脈では、Quirk及びLee(Polymer International 27,359(1992))によって規定されるような、リビング又は制御重合を用いることが推奨される。さらに、この特定の方法では、分散度の狭いポリマーを調製することが可能であり、そこでは、ブロックの長さ及び組成、並びに転換の程度を、化学量論的に調整することが可能である。
この種の重合の文脈では、下記等の、いわゆるリビング又は制御重合によって得られるブロックコポリマーが推奨される;
国際公開第98/58974号パンフレットに教示に従うザンセート(xanthate)による制御ラジカル重合;
国際公開第97/01478号パンフレットの教示に従うジチオエステルによる制御ラジカル重合;
国際公開第99/03894号パンフレットの教示に従うニトロキシド前駆体を用いる重合;
国際公開第99/31144号パンフレットの教示に従うジチオカルバメートによる制御ラジカル重合;
国際公開第96/30421号パンフレットの教示に従う原子移動ラジカル重合(ATRP);
Otuらの「Makromol.Chem.Rapid.Commun.,3,127(1982)」の教示に従う開始剤による制御ラジカル重合;
タテモトらの「Jap.50,127,991(1975)、Daikin Kogyo Co Ltd Japan」及びMatyjaszewskiらの「Macromolecules,28,2093(1995))」の教示に従うヨウ素の変性移動(degradation transfer)による制御ラジカル重合;
「Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,vol.7」に由来するWebster O.W.の「Group Transfer Polymerization,p.580−588」、そしてH.F.Mark,N.M.Bikales,C.G.Overberger及びG.Menges,Eds.の「Wiley Interscience,New York,1987」の教示に従う基移動重合;
テトラフェニルエタン誘導体による制御ラジカル重合(D.BraunらのMacromol.Symp.111,63(1996))
有機コバルト錯体による制御ラジカル重合(WaylandらのJ.Am.Chem.Soc.116,7973(1994))。
リビング又は制御ラジカル重合法によって得られるブロックコポリマーは、ポリマー鎖の末端に移動剤の基(transfer agent group)を少なくとも1つ含みうる。特定の実施形態では、上記基を取り除くか、又は不活性化する。
リビング又は制御ラジカル重合法には、ブロックコポリマーを得るために、移動剤の使用と、異なるモノマーの添加を実施することとが含まれる。
制御重合法を実施するための好ましい移動剤は、ジチオエステル、チオエーテル−チオネス(thiones)、ジチオカルバメート、又はザンセートである。好ましい重合は、ザンセートを用いたリビングラジカル重合である。
上記ブロックコポリマーを生成させるために用いられる「リビング」又は「制御」ラジカル重合法には、次の各段階;
a)エチレン系のモノ−α−不飽和モノマー、少なくともフリーラジカル源化合物、及び移動剤を反応させ、第一のブロックを得る段階、上記移動剤は、上記第一のブロックに結合している;
b1)上記第一のブロック、別のエチレン系のモノ−α−不飽和モノマー、及び随意選択的な、少なくともラジカル源化合物を反応させ、ジブロックコポリマーを得る段階;
b2)随意選択的に、段階b1)をn回(nは0以上)繰返し、(n−2)−ブロックコポリマーを得る段階;次いで
c)随意選択的に、上記移動剤を、それを不活性にする手段と反応させる段階:
が含まれる。
例えば、ジブロックコポリマーを生成させるために用いられる「リビング」又は「制御」ラジカル重合法には、次の各段階;
a)エチレン系のモノ−α−不飽和モノマー、少なくともフリーラジカル源化合物、及び移動剤を反応させ、第一のブロックを得る段階、上記移動剤は、上記第一のブロックに結合している;
b)上記第一のブロック、別のエチレン系のモノ−α−不飽和モノマー、及び随意選択的な、少なくともラジカル源化合物を反応させ、ジブロックコポリマーを得る段階;次いで
c)随意選択的に、上記移動剤を、それを不活性にする手段と反応させる段階:
が含まれる。
段階a)の際、上記ポリマーの第一のブロックが合成される。段階b)、b1)又はb2)の際、上記ポリマーの別のブロックが合成される。
移動剤の例は、次の式(I)の移動剤である。
Figure 0004705045
(式中、
・Rは、R2O基、R2R’2N又はR3基を表し、R2及びR’2は、同一又は異なって、(i)アルキル、アシル、アリール、アルケン又はアルキン基、又は(ii)随意選択的に芳香族である、飽和又は不飽和の炭素質環、又は(iii)飽和又は不飽和の複素環(これらの基及び環(i)、(ii)及び(iii)は、置換されていてもよい)を表し、R3は、H、Cl、アルキル、アリール、アルケン又はアルキン基、随意選択的に置換された、飽和又は不飽和の(複素)環、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、カルボキシル、アシルオキシ、カルバモイル、シアノ、ジアルキル若しくはジアリールホスホネート、又はジアルキル若しくはジアリールホスフィネート基、又はポリマー鎖を表し、
・R1は、(i)随意選択的に置換されたアルキル、アシル、アリール、アルケン若しくはアルキン基、又は(ii)飽和又は不飽和であり、そして随意選択的に置換された炭素質環若しくは芳香族、又は(iii)随意選択的に置換された、飽和又は不飽和の複素環又はポリマー鎖を表し、そして
R1、R2、R’2及びR3基は、置換されたフェニル又はアルキル基、置換された芳香族群又は下記群:オキソ、アルコキシカルボニル又はアリールオキシカルボニル(−COOR)、カルボキシル(−COOH)、アシルオキシ(−O2CR)、カルバモイル(−CONR2)、シアノ(−CN)、アルキルカルボニル、アルキルアリールカルボニル、アリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、イソシアナト、フタルイミド、マレイミド、スクシンイミド、アミジノ、グアニジノ、ヒドロキシル(−OH)、アミノ(−NR2)、ハロゲン、アリル、エポキシ、アルコキシ(−OR)、S−アルキル、S−アリール又はシリル、親水性又はイオン性を示す群、例えば、カルボン酸のアルカリ性塩又はスルホン酸のアルカリ性塩、ポリ(アルキレンオキシド)(PEO、PPO)鎖、若しくはカチオン性置換基(第四級アンモニウム塩)によって置換されることができ、Rは、アルキル又はアリール基を表す。)
好ましくは、式(I)の移動剤は、次の式(IA)、(IB)及び(IC)から選択されるジチオカーボネートである。
Figure 0004705045
(式中、
・R2及びR2’は、(i)アルキル、アシル、アリール、アルケン若しくはアルキン基、又は(ii)随意選択的に芳香族である、飽和若しくは不飽和の炭素質環、又は(iii)飽和若しくは不飽和の複素環(これらの基及び環(i)、(ii)及び(iii)は、置換されてもよい)を表し、
・R1及びR1’は、(i)随意選択的に置換されたアルキル、アシル、アリール、アルケン又はアルキン基、又は(ii)飽和又は不飽和であり、そして随意選択的に置換された炭素質環若しくは芳香族、又は(iii)随意選択的に置換された、飽和又は不飽和の複素環又はポリマー鎖を表し、
・pは、2〜10である。)
エチレン系のモノ−α−不飽和モノマー及びそれらの比率は、上記一又は複数のブロックに所望の特性が得られるように選択される。この方法に従って、全ての継続的な重合が、同じ反応器内で実施される場合には、段階1の際に用いられるモノマーが、次の段階が始まる前(従って、新しいモノマーが導入される前)に、消費されることが一般的に好ましい。しかし、次のブロックの重合の際に、上記反応器内に、先行する段階のモノマーがまだ存在している場合がある。その場合には、これらのモノマーは、全てのモノマーの5モル%超を示さないのが一般的である。
ブロックコポリマー(c)の平均分子量は、1000〜500,000g/モルを含むことが好ましい。上記平均分子量は、さらに好ましくは100,000g/モル未満であり、そしてさらにいっそう好ましくは、15,000〜50,000g/molである。これらの範囲内で、各ブロックの質量比は変わりうる。しかし、各ブロックは、500g/モル超、そして好ましくは、1000g/モル超の分子量を有することが好ましい。
本発明に従うポリマー溶液は、所望の量の粉末状ポリマーを、脱イオン水(MΩの導電率を有することが好ましい、精製イオン交換フィルター、ミリポア)に添加することで調製することができる。上記ポリマー及び水を、好ましくは、約24時間混合し、好ましくは、約1%〜約10%の範囲の濃度を有する均一物を得る。上記溶液を、任意の好適な中和剤(好ましくは、水酸化ナトリウム溶液)を用いて中和することができる。例えば、ポリ(アクリル酸)(PAA)部分は、プロトンを解離させ、そしてpHの上昇と共にマイナスに帯電しうる。PAA中のアクリレート部分の見掛けのpKaは、約5.5であることが知られている。PAA群を十分に帯電させるために、1N〜5Nの水酸化ナトリウム溶液を添加して、上記ポリマー溶液を、pH7に中和する。
上記配合物の生成法
本発明に従う配合物を生成させるための方法には、希土類基礎粒子(a)及びブロックコポリマー(b)を混合し、希土類基礎粒子の安定凝集体を生成させることが含まれる。
好ましい実施形態では、上記方法には、次の各段階;
i)下記を含む第一の溶液を調製する段階;
カチオン性又はアニオン性の希土類基礎粒子(a);及び
液体:
ii)下記を含む第二の溶液を調製する段階;
少なくとも2つのブロックA及びBを含むブロックコポリマー(b)、
ここで、
ブロックAは、粒子(a)がアニオン性である場合にはカチオン性であり、そして粒子(a)がカチオン性である場合にはアニオン性であり、そして
ブロックBは中性である;及び
液体:そして
iii)上記第一の溶液と上記第二の溶液とを混合し、配合物を得る段階:
が含まれる。
上記希土類基礎粒子溶液及び上記ブロックコポリマー溶液の混合比Xは、次の様に規定されることが好ましい。
Figure 0004705045
任意の好適な混合比X及び初期濃度C0を用いることができる。上記混合比Xを、電荷比との相関関係を有するように考慮に入れる。この式に従って、混合試料は、総濃度C=0.1%〜10%において、X=0.01〜100の範囲内で調製されることが好ましい。所望の濃度C0で混合溶液を調製するために、2つの初期溶液を、同一の濃度C0で調製すべきである。
構造
本発明に従う配合物は、水中のコロイドの懸濁液の状態である。一般的に、上記コロイドには、希土類基礎粒子及びポリマーが含まれる。実施形態の1つでは、上記コロイドには、希土類基礎粒子及びジブロックコポリマーが含まれる。いかなる理論にも結び付けられることを意図しないが、ポリマー(c)及び粒子のイオン群が相互作用し、錯体を生成し、上記錯体がコロイド状であることが考えられる。上記基礎粒子と、電荷を帯びたコポリマーブロックとの間の化学系及び静電気的な会合が、上記ナノ粒子の凝集を進め、それにより、凝集体全体が、中性のコポリマーブロックによって安定化されると考えられる。
本発明の前には、より大きな単分散粒子、例えば、50nm超のナノ粒子、特に約50nm〜約200nmのナノ粒子を得ることは難しかった。本発明は、適度に単分散である、より小さな粒子(好ましくは10nm以下の直径の、好ましくは超微粒子)を、ブロックコポリマー(好ましくは、ジブロックコポリマー)溶液中で錯化させ、より大きな単分散凝集体に錯化させることで、これを達成する。これらの粒子の錯化は、上記のように臨界混合比Xにおいて生ずると考えられる。この比Xより上では、錯化により、図1に示されるような、コアコロナ構造体(コア10は、密集する希土類基礎粒子20からなり、そしてコロナ30は、中性のポリマー鎖40によって形成されている)を有する、より大きな単分散の凝集構造体がもたらされる。上記コロイドの安定性、特に、これらの錯化凝集体のpH及びイオン強度は、一般的なナノ粒子及び凝集体のそれを優に上回っている。
驚くべきことに、本発明の凝集体は、非常に安定であり、上記配合物から液体を取り除いて、フィルムを形成することができる。本発明の溶液を乾燥することで形成されるフィルムは、凝集体の分散状態と一致し、一般的に透明である。さらに、本発明の配合物から液体を乾燥又は除去する前においては、上記配合物は、他の添加剤(界面活性剤又はポリマー等)を添加しても十分に安定であり、抵抗性を有する。従って、界面活性剤又は他の添加剤を使用しても、本発明の範囲を超えるものではないことに留意すべきである。本発明に従って形成したフィルムは、ルミネセンス特性を付与するように選択されうることにも留意すべきである。例えば、ルミネセンス特性を有する希土類粒子を選択することで、得られるフィルムは、ルミネセンス特性を有しうる。例えば、本発明に従うフィルムにルミネセンス特性を付与するために、ユウロピウムを選択することができる。
さらに、本発明は、製品(半導体基板及びウェーハ等)の化学機械研磨(CMP)に有用であることが見出された。例えば、CMP用途においては、好ましくは20nm超の、そしてさらに好ましくは50nm超の、本発明に従う酸化セリウム粒子を用いることができる。
本発明及びそれらの優位性を、さらに具体的に説明するために、次の非限定的な例を記載する。
例1
イットリウムナノ粒子及びブロックコポリマー間の会合の結果、イットリウムポリマー凝集体を生成させた。イットリウムポリマー凝集体の調製は、次の通りである。
イットリウムナノ粒子溶液
約4ナノメートル(nm)のイットリウムナノ粒子を、25.5質量%の質量濃度における合成から得た。次いで、上記イットリウムナノ粒子を、3回蒸留した水(tridistilled water)で、2質量%の初期濃度C0まで希釈し、イットリウムナノ粒子溶液を生成させた。次いで、上記工程の際にナノ粒子のサイズに変化が無く、そして4nmのままであることを確認するために、上記イットリウムナノ粒子溶液を、光散乱で観察した。
ブロックコポリマー溶液
ブロックコポリマー溶液を、同一の初期濃度(C0=2質量%)で、粉末のブロックコポリマー及び水から生成させた。この例で用いられたブロックコポリマーは、5000gmol-1の分子量の電荷を帯びたブロックと、60,000gmol-1の中性のブロックとを有する、ポリ(アクリル酸ナトリウム)−b−ポリ(アクリルアミド)ジブロック(「PANa−b−PAM」と略す)であった。上記ジブロックの流体力学半径は、約7.9nmであり、そして光散乱で測定されたその重量平均分子量は、68,300±2,000gmol-1であった。水酸化ナトリウムを添加して、2質量%のブロックコポリマー溶液のpHを、最大pH7まで調整した。
混合比率
上記2つの溶液を、20体積%−80体積%の比率で混合した(ナノ粒子を20体積%、そしてポリマーを80体積%)。
混合後、イットリウムポリマー凝集体が迅速に生成した。混合されたイットリウムポリマー錯体溶液の総濃度は2質量%であった。上記溶液中に存在する全てのブロックコポリマーが上記凝集体の中に存在し、そして上記ナノ粒子溶液中に存在する全てのナノ粒子が上記凝集体中に存在していたことを、光散乱により観察した。従って、錯体の生成後に、残された遊離のブロックコポリマー又は粒子は存在しなかった。光散乱によって測定された上記錯体の流体力学的径は、60nmであることが分かった。上記イットリウムポリマー凝集錯体の安定性を、1年を超える期間の時間の関数としてチェックした。1年超持続する安定性を有するこれらの試験の結果は、注目に値する。
上述のイットリウムポリマー錯体溶液のキャスティングによるか、あるいは、上記イットリウムポリマー錯体溶液のさらに濃縮された溶液から、フィルムを調製した。より高い濃度(すなわち、2質量%超)を、初期のイットリウムポリマー錯体溶液を用い、溶媒蒸発により得た。
キャスティングを、最大2×2×0.5cm3の、上記溶液で満たされた液体を含むように設計された開放型のテフロン(登録商標)セルを用いて実施した。上記セルを、溶媒をゆっくり蒸発させるために、減圧(0.01気圧)の下、60℃で1日間保管させた。
キャスティング工程の際、コロイド状のイットリウムポリマー錯体は分解せず、そしてそれらの凝集体数は変化しなかった。一度溶媒を蒸発させると、100μm厚のフィルムが、キャスティングセルの中に残った。上記フィルムは透明であり、そして脆かった。上記フィルムは、高密度及び固体状態で、コロイド状のイットリウムポリマー錯体のみを含んでいた。
比較のため、この例中で記載したのと同じ条件を用いて、ポリマーのないイットリウムヒドロキシアセテートフィルムを調製した。蒸発工程で得られた生成物は白く、そして微粉末であった。従って、錯体溶液の比較のためのフィルムは形成できなかった。
この例のフィルムを、次の3種の実験法を用いて試験した。
小角X線散乱(SAXS)
透過型電子顕微鏡法(TEM)
熱重量分析(TGA)
上記3つの技法により、新規に生成させたイットリウムポリマーフィルムの一貫した記述が与えられた。上記フィルムは、約25個のイットリウムヒドロキシアセテートのナノ粒子から作られる金属凝集体を含む、ポリ(アクリルアミド)(PAM)のポリマーマトリックスであることが測定された。上記マトリックス中の金属凝集体の密度は、約3×1016cm-3であると見積もられた。
図2は、TEMによって同定された異なるパッチの分析結果を示すものであり、そしてそれは、上記凝集体のコアの分布を表している。この分布は、14.8nmの平均直径と、約2.8nmの標準偏差とを有するガウス関数でよく説明された。この結果は、上記イットリウムポリマー錯体溶液上と、得られたフィルム上とで得られたX線データと一致した。
図3は、TEMによって得られた画像である。上記画像には、相対的に明るい背景の中に、暗くかつ円形のパッチが示されている。これらのパッチは、上記凝集体のイットリウムナノ粒子であり、そして明るい背景は、それらを囲むポリマーマトリックスである。希土類ナノ粒子は、それらの高い電子密度により、電子線よりも光を強く吸収することに留意すべきである。
例2
本発明の種々の実施形態を実証するために、種々のコポリマーと共に、イットリウムヒドロキシアセテートナノ粒子の溶液を調製した。上記イットリウムヒドロキシアセテートナノ粒子の溶液は、以下の本明細書において、「イットリウム基礎分散液」と称する。従って、温度計及び撹拌棒を備えている1000mLの還流反応器内で、86.5gの酸化イットリウム粉末(Rhodia Co.,Ltd.が製造し、純度99.99%)を、300rpmの撹拌速度で、500mLの2Nの酢酸溶液(Aldrich Co.,Ltd.が供給)中に分散させ、この例で用いられるイットリウム基礎分散液を調製した。次いで、上記混合物を、オイル浴注で、100℃まで加熱した。100℃に達した後、上記混合物を、2時間100℃に保った。得られた溶液を室温まで冷却し、そして10,000rpmにおいて遠心分離機にかけ、未溶解の酸化イットリウムを除去した。最終溶液を、イットリウム基礎分散液として用いた。上記イットリウム基礎分散液の最終pHは6.8であった。
上記イットリウム基礎分散液を、種々の技法を用いて分析した。動的光散乱技法を用いて、均一のコロイド状のイットリウム基礎粒子を確認した。それら粒子の流体力学的径を、3.5〜4.0nmとして評価した。定量分析により、上記粒子の組成は、Y(CH3COO)1.3(OH)1.7として表現され、イットリウム基礎粒子の濃度は、25.5質量%であった。燃焼残差(ignition residue)から、少なくとも上記種の85%は、固体状態であることが示された。上記コロイド分散液を、脱イオン水を用いて1.0及び5.0質量%に希釈した。レーザードップラー電気泳動技法(Malvern Co.,Ltd.によって製造されたZetasizer 3000)に基づいて、ゼータ電位は+45mVと測定された。
錯体A
錯体Aは、PANa−b−PAMの5k−30kコポリマーを有するイットリウム基礎分散液である。錯体Aは、それぞれ、5,000及び30,000g/モルの平均分子量を有するポリ(アクリル酸)−b−ポリアクリルアミドコポリマー(Rhodia Co.,Ltd.が製造)1〜5gを、質量濃度が1.0及び5.0質量%となる様に、脱イオン水中に溶解させることで生成させた。上記ポリアクリル酸中の複数のカルボキシル基を解離させるように、0.25NのNaOH溶液(Aldrich Co.,Ltd.が供給)を用いて、上記溶液をpH7まで中和させた。
ボルテックスミキサーを用いて、上記イットリウム基礎分散液とPANa−b−PAM溶液とを、混合比X=(イットリウム基礎分散液の体積)/(PANa−b−PAM溶液の体積)が0.01〜100の範囲内となるように混合した。混合前に、両方の初期濃度を同じ濃度に調整した。上記混合物の総体積は、2〜20mLであり、そして混合順序は、(i)イットリウム基礎分散液からPANa−b−PAM溶液、及び(ii)PANa−b−PAM溶液からイットリウム基礎分散液の両方であり、ボルテックスによる速やかな混合が続いた。
錯体B
錯体Bは、PANa−b−PAMの5k−60kコポリマーを有するイットリウム基礎分散液である。上記錯体は、それぞれ、5,000及び60,000g/モルの平均分子量を有するポリ(アクリル酸)−b−ポリアクリルアミドコポリマー(Rhodia Co.,Ltd.が製造)1〜5gを、質量濃度が1.0、5.0及び10.0質量%となる様に、脱イオン水中に溶解させることで生成させた。上記ポリアクリル酸中の複数のカルボキシル基を解離させるように、0.25NのNaOH溶液を用いて、上記溶液をpH7まで中和させた。
ボルテックスミキサーを用いて、上記イットリウム基礎分散液とPANa−b−PAM溶液とを、混合比X=(イットリウム基礎分散液の体積)/(PANa−b−PAM溶液の体積)が0.01〜100の範囲内となるように混合した。混合前に、両方の初期濃度を同じ濃度に調整した。上記混合物の総体積は、2〜20mLであり、そして混合順序は、(i)イットリウム基礎分散液からPANa−b−PAM溶液、及び(ii)PANa−b−PAM溶液からイットリウム基礎分散液の両方であり、ボルテックスによる速やかな混合が続いた。
錯体C
錯体Cは、PANaの1.2k及び30kのホモポリマーを有するイットリウム基礎分散液である。錯体Cは、それぞれ、1,200及び30,000g/モルの平均分子量を有するポリ(アクリル酸)ホモポリマー(Aldrich Co.,Ltd.が製造)1〜5gを、質量濃度が1.0質量%となる様に、脱イオン水中に溶解させることで生成させた。上記ポリアクリル酸中の複数のカルボキシル基を解離させるように、0.25NのNaOH溶液を用いて、上記溶液をpH7まで中和させた。
ボルテックスミキサーを用いて、上記イットリウム基礎分散液とPANa溶液とを、混合比X=(イットリウム基礎分散液の体積)/(PANa溶液の体積)が0.01及び100の範囲内となるように混合した。混合前に、両方の初期濃度を同じ濃度に調整した。上記混合物の総体積は、2〜20mLであり、そして混合順序は、(i)イットリウム基礎分散液からPANa溶液、及び(ii)PANa溶液からイットリウム基礎分散液の両方であり、ボルテックスによる速やかな混合が続いた。
錯体D
錯体Dは、PSSNa−b−PAMの7k−30kコポリマーを有するイットリウム基礎分散液である。錯体Dは、それぞれ、7,000及び30,000g/モルの平均分子量を有するポリ(スチレンスルホネート)−b−ポリアクリルアミドコポリマー(Rhodia Co.,Ltd.により製造)1〜5gを、質量濃度が1.0及び5.0質量%となる様に、脱イオン水中に溶解させることで生成させた。上記ポリアクリル酸中の複数のスルホネートを解離させるように、0.25NのNaOH溶液を用いて、上記溶液をpH7まで中和させた。
ボルテックスミキサーを用いて、上記イットリウム基礎分散液とPSSNa−b−PAM溶液とを、混合比X=(イットリウム基礎分散液の体積)/(PSSNa−b−PAM溶液の体積)が0.01及び100の範囲内となるように混合した。混合前に、両方の初期濃度を同じ濃度に調整した。上記混合物の総体積は、2〜20mLであり、そして混合順序は、(i)イットリウム基礎分散液からPSSNa−b−PAM溶液、及び(ii)PSSNa−b−PAM溶液からイットリウム基礎分散液の両方であり、ボルテックスによる速やかな混合が続いた。
錯体及び初期のイットリウム基礎分散液の特徴付け
試料としての錯体A〜Dとして調製された凝集体と、試料としての上記イットリウム分散液単体(以下、「錯体Z」と称する。)とを用いて、相安定性、錯体サイズ、及び錯体構造に関する特徴付けを、動的光散乱(DLS)及び小角X線散乱(SAXS)技法を用いて実施した。
(1)相挙動
各試料を、3ヶ月超、直射日光を避けて、室温で貯蔵した。混合物の状態は、錯体A、B及びDにおける試料に関して似た傾向を示した。0.1〜10の間の「反応性の」混合比があり、そこでは、上記試料は、異なる状態を呈する。すなわち、低濃度において、青みがかり、かつ若干濁った溶液で相分離せず、そして高濃度において、白っぽい沈殿を有する相分離を有する。1.0未満のより低い混合比と、10超のより高い混合比とにおいて、上記混合物は、相分離がなく透明であった。
さらに具体的には、錯体A及びDにおける混合物において、濃度C=1.0質量%において相分離が観察されず、X=0.1〜1.0の試料は、3ヶ月を超えてそのままである青みがかった状態を示した。一方、上記濃度が5.0質量%まで上がると、0.1〜5.0の混合範囲内で、相分離が速やかに観察された。錯体B中の上記試料は、少なくとも最大約5.0質量%の濃度において、3ヶ月を超えて相分離を示さなかったが、10質量%の濃度では、0.1<X<10.0の混合比において、沈殿が観察された。ホモポリマーから生成させた錯体Cは、錯体A、B及びDにおけるようなマイナスに帯電したブロックコポリマーに基づく他の全てと、明確な相違点を示した。錯体C中の相分離は、0.1〜10.0のX範囲内で、1.0質量%で混合した後にすぐ観察された。この現象は、1,200g/モル及び30,000g/モルにおいて、PANaの分子量に関わらず観察された。
錯体Cの特徴付けにおいて、イットリウム基礎粒子を伴うマイナスに帯電したPANa部分の反応性が高く、従って、得られた凝集体を安定化させることはできないことが観察された。しかし、ブロックコポリマーを用いた錯体、すなわち錯体A、B及びDでは、安定化は可能である。2種のコポリマーブロック(すなわち、イットリウム基礎粒子と相互作用するマイナスに帯電したブロック、及び中性のブロック)のバランスの良い役割は、水媒体中の凝集体を安定させることであると考えられる。従って、錯体A及びBの間の安定性の差が理解され、そして中性のPAM鎖(すなわち、錯体Cにおけるようなより長いPAM鎖)の役割に関して、より高濃度で上記凝集体を安定化させるためにさらに有利でありうる。
(2)DLS測定による凝集体のサイズ(流体力学的半径、RH)
図4a及び図4bは、代表として、錯体A及びB中で、1.0質量%の濃度の凝集体の流体力学的半径を示すものである。この測定は、DLS技法(BI−9000AT autocorrelator、Brookhaven Co.,Ltd.が製造)に基づいている。0.1を超える反応性混合比は、上記の相挙動と一致している。青みがかった状態が消失する、10.0を超える高い混合比に関しては、散乱強度の直線的な減少によって説明され、凝集体数が混合比約1.0のところで次第に減少することを示している。流体力学的径DH(=2RH)としてここで言及する凝集体のサイズは、錯体A中で70nm〜100nm、そして錯体B中で60nm〜100nmである。同様の傾向がまた、錯体Dの試料中で観察されたが、そのサイズは、100nm〜200nmであった。これは、適切な種のブロックコポリマーを選択することで、凝集体のサイズを調整することが可能であることを示している。
(3)SAXSによる凝集体の構造(旋回半径RG)
錯体A、B、C及びD中で試料のSAXS測定を行った(X21ビームライン、Brookhaven National Laboratory、NY、USA)。錯体Bの概要を、図5に示す。データに対するギニエ(Guinier)近似から、2つの異なる旋回半径が得られた。小さい方のRGは約20Åであり、DLSによるイットリウム基礎粒子に関して得られた流体力学的半径と一致している。大きい方のRGは約100Åであり、それは、凝集体が、PANa鎖と相互作用の強い密集イットリウム粒子であることを示している。従って、図1中で図式化されたような、錯体の「コアコロナ」構造体と同様の状況が与えられた。
(4)pH及びイオン強度に関する安定化効果
イットリウム基礎分散液及び他の錯体において、pH及びイオン強度に関する安定性を調査した。0.1NのHNO3及び0.1NのNaOH溶液(Aldrich Co.,Ltd.が供給)を用いてpHを調整した。イオン強度の影響を観察するために、KNO3塩(Aldrich Co.,Ltd.が供給)を用いて、電解液を不安定化させた。
イットリウム基礎分散液単体(錯体Z)では、最大25.5質量%の総濃度において、pHのわずかな変化(酸(溶解)及び塩基(凝集)の両方)で、コロイド粒子を含む不安定化が生じた。一方、1.0の混合比において、錯体Bで表される安定化凝集体(大部分のイットリウム粒子が凝集に加わっている)は、pHの変化に対して際立って改良された安定性を示した。初期pHが約7である錯体Bは、4〜9の広範囲のpHにおいて、状態及びサイズの両方に関して、ほとんど変化しなかった。イオン強度に対する安定性に関して、錯体Zは、最大25.5質量%の総濃度において、添加イオン強度が0.5Mに達した時点で凝集した。従って、本発明内のような、それら粒子をコポリマーと錯化させることで、最大3.0Mの大量のKNO3を添加した場合であっても、イットリウム粒子が、凝集から保護されていることに留意すべきである。上記良好な強化の源は、本発明の錯化構造体の特性によると考えられる。
本発明のこれら及び他の特徴並びに優位性は、添付の図面に関連して提供される、詳細な説明から良く理解されるであろう。
図1は、本発明に従う錯体の「コアコロナ」構造体の該略図である。 図2は、本発明の例2に関して、TEMにより同定された種々のパッチの分析結果を示すものである。
図3は、TEMにより得られた図2のパッチの画像である。 図4aは、1.0質量%の濃度において、本発明の例2に従う錯体の流体力学的半径を示すものである。 図4bは、1.0質量%の濃度において、本発明の例2に従う錯体の流体力学的半径を示すものである。 図5は、本発明の例2に従って、ギニエ近似によるX線散乱データから計算された旋回半径RGと、流体力学的半径RHとの比較とを示すものである。

Claims (17)

  1. 希土類基礎粒子を、(i)前記希土類基礎粒子と逆に帯電しているブロックと、(ii)中性のブロックとを含むブロックコポリマーと錯化させ、希土類凝集体の安定錯体を生成させる工程
    を含む、凝集の調整法。
  2. 前記ブロックコポリマーが、ジブロックコポリマーである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記希土類基礎粒子が、イットリウムヒドロキシアセテート粒子を含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記希土類基礎粒子が、イットリウムヒドロキシアセテートナノ粒子を含む、請求項に記載の方法。
  5. 前記ブロックコポリマーが、(i)前記希土類基礎粒子と逆に帯電しているブロックとしてのポリ(アクリル酸ナトリウム)のブロックと、(ii)中性のブロックとしてのポリ(アクリルアミド)のブロックから成る、ポリ(アクリル酸ナトリウム)−b−ポリ(アクリルアミド)ブロックコポリマー(NaPA−b−PAM)を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記希土類基礎粒子が、希土類超微粒子を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記ブロックコポリマーが、ジブロックコポリマーを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. イットリウムヒドロキシアセテート粒子を、(i)前記イットリウムヒドロキシアセテート粒子と逆に帯電しているブロックとしてのポリ(アクリル酸ナトリウム)のブロックと、(ii)中性のブロックとしてのポリ(アクリルアミド)のブロックから成る、ポリ(アクリル酸ナトリウム)−b−ポリ(アクリルアミド)ブロックコポリマー(NaPA−b−PAM)と錯化させる工程
    を含む、イットリウムヒドロキシアセテート凝集体の生成法。
  9. 希土類基礎粒子及びブロックコポリマーを含む希土類ナノ粒子であって、
    前記ブロックコポリマーが、少なくとも2つのブロックA及びブロックBを有し
    ロックAは、前記希土類基礎粒子がアニオン性である場合にはカチオン性であり、そして前記希土類基礎粒子がカチオン性である場合にはアニオン性であり、そし
    ロックBが中性である、
    前記希土類ナノ粒子。
  10. チオン性又はアニオン性である希土類基礎粒子(a)
    少なくとも2つのブロックA及びブロックBを含むブロックコポリマー(b)、及び
    水、
    を含む配合物であって、
    ロックAは、希土類基礎粒子(a)がアニオン性である場合にはカチオン性であり、そして希土類基礎粒子(a)がカチオン性である場合にはアニオン性であり、そし
    ロックBは、中性である
    前記配合物
  11. 化学的な堆積又は機械的な堆積によって、請求項10に記載の配合物を、物品に適用する工程
    を含む前記物品の研磨法。
  12. 請求項10に記載の配合物の調製法であって、
    次の各工程、
    i)下記を含む第一の溶液を調製する工程、
    土類基礎粒子(a)及び
    液体
    ii)下記を含む第二の溶液を調製する工程、
    ロックコポリマー(b)及び
    液体そして
    iii)前記配合物を得るために、第一の溶液及び第二の溶液を接触させる工程、
    を含む調製法。
  13. 前記接触させる工程が、混合する工程を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記混合する工程が、混合比Xにおいて実施され、
    ここで、
    Figure 0004705045
    であり、そしてC0は初期濃度であり、そしてXは、0.01〜100である、請求項13に記載の方法。
  15. 次の各工程、
    i)カチオン性又はアニオン性の希土類基礎粒子を生成させる工程、
    ii)少なくとも2つのブロックA及びブロックBを含むブロックコポリマーを生成させる工程
    ここで、ブロックAは、前記希土類基礎粒子がアニオン性である場合にはカチオン性であり、そして前記希土類基礎粒子がカチオン性である場合にはアニオン性であり、そしてブロックBは、中性である
    iii)前記希土類基礎粒子を、前記ブロックコポリマーと接触させる工程、
    を含む、希土類粒子の凝集体の安定化法。
  16. 次の各工程、
    i)下記を含む第一の溶液を調製する工程、
    カチオン性又はアニオン性である希土類基礎粒子(a)及び
    液体
    ii)下記を含む第二の溶液を調製する工程、
    少なくとも2つのブロックA及びブロックBを含むブロックコポリマー(b)、
    ここで
    ロックAは、希土類基礎粒子(a)がアニオン性である場合にはカチオン性であり、そして希土類基礎粒子(a)がカチオン性である場合にはアニオン性であり、そし
    ロックBは、中性である及び
    液体
    iii)第一の溶液及び第二の溶液を接触させ、溶液中に希土類粒子の凝集体を得る工程、そして
    iv)溶液中の前記希土類粒子の凝集体を乾燥させ、フィルムを形成する工程、
    を含む、フィルムの調製方法。
  17. 工程iii)が、前記希土類凝集体のサイズ調整すること含む、請求項16に記載の方法。
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