JP4703587B2 - 切粉分別排出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械による切削、研削等の金属加工を行う際に、工作機械から排出される鉄類、アルミニウム類等の金属の切削屑、研削屑等の切粉を含んだ混濁クーラントをコンベヤフレームの下側水平部に設けられた混濁クーラント貯留槽に投入し、コンベヤフレームに内設されているヒンジベルトによって切粉のみを捕捉して槽外に掬い上げて搬出するとともに、ヒンジベルトが作る無端循環軌道にその一部が内接して回転自在に設置された濾過ドラムによって濾過されて混濁クーラント貯留槽から外部へ排出された浄化クーラントを回収して工作機械で再利用する切粉分別搬出装置に関する。
工作機械で金属材料に対して切削、研削等の加工を行う場合、切削治具、研削治具、被加工材料等を冷却するために、潤滑剤を溶解した水溶液や、潤滑油等のクーラント(coolant)が使用される。
そして、工作機械から排出される切粉等を含んだ使用済みの混濁クーラントは、通常、切粉分別排出装置によって切粉のみを捕捉回収し、再利用可能な程度まで浄化される。
図6は、従来より用いられている切粉分別搬出装置10を手前側の側面フレーム12iを外して模式的に示している。
この切粉分別排出装置10は、工作機械Mから排出される切粉を含んだ混濁クーラントDが投入される混濁クーラント貯留部12hと、コンベヤフレーム12内に周回状態で内設された無端状のヒンジベルト14とを備えている。
コンベヤフレーム12は、テール部フレーム12a、水平床面フレーム12b、戻り側傾斜フレーム12e、排出部フレーム12f、搬送側傾斜フレーム12gと連続する金属フレーム及びその両側面を塞ぐ2枚の側面フレーム12iにより構成され、無端状のヒンジベルト14に離間して覆設されている。
混濁クーラント貯留部12hに投入された混濁クーラントDに含まれる切粉Kは、ヒンジベルト14により、仕切板16に沿ってコンベヤフレーム12内の混濁クーラント貯留部12hの外に掬い上げられて、ヒンジベルト14の上方周回端部14cに位置する切粉の排出口Bから、切粉回収箱Fなどに搬出される。
ヒンジベルト14の上方周回端部14cには、ヒンジベルト14に動力を伝達する駆動スプロケット14dが(図示はされていないが)駆動モータに連結されて配置され、一方、ヒンジベルト14が戻り側水平部14bから搬送側水平部14aへ周回転向するテール部Aには円筒部材15が設けられている。
さらに、コンベヤフレーム12の内側には、混濁クーラント貯留部12hに貯まった混濁クーラントDを濾過した後に外部に排出するための不織布などからなる濾過フィルター18aを有する濾過ドラム18が設けられており、濾過されたクーラント、すなわち浄化クーラントCは、コンベヤフレーム12の外部に設けられた浄化クーラント貯留槽Eに排水口18bを通じて排出され、浄化クーラント貯留槽Eに一旦貯留された後に工作機械M等で再利用できるように構成されている。
他方、濾過ドラム18を透過しない残留切粉は、前記ヒンジベルト14により、再び掬い上げられ、排出口Bから排出される。
このような濾過ドラム18は、次第に濾過フィルター18aが目詰まりを起こすため、フィルター浄化用の液体噴出手段19を設け、液体噴出手段19から浄化クーラントCを噴射し、濾過フィルター18a表面に付着した切粉Kを吹き飛ばしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−230943号公報(図2)
ところが、このような従来の切粉分別排出装置10は、濾過ドラム18を枢設するためのベアリング機構がコンベヤフレーム12の内側に設置されているために、濾過ドラム18の両側の垂直面に設けられた排水口18bの口径が小さく、排水口18bから浄化クーラントCがコンベヤフレーム12から抜け切ってもヒンジベルトの搬送側水平部14aが混濁クーラントDに浸かったままで、コンベヤが稼働しているのか停止しているのか分からないという課題が指摘されていた。
また、浄化クーラントCがコンベヤフレーム12から抜け切っても搬送側水平部14aが混濁クーラントDに浸かったままであるため、工作機械の被加工物の交換や工具の交換などでコンベヤフレーム12内に足を入れなければできない場合、安全靴から長靴へ履き替える必要があり、不便であった。
さらに、濾過ドラム18に付随する消耗品である3種類の部品、すなわち、「濾過フィルター18a」、及び、図示はされていないが、濾過ドラム18を枢設するための「メタルベアリング」、並びに、濾過ドラム18の周囲から混濁クーラントDがコンベヤフレーム12の外へ漏れないようにする「オイルシール」のうち、「濾過フィルター18a」だけは、側面フレーム12iの点検窓12dから行えていたが、「メタルベアリング」か「オイルシール」、もしくはその両方を交換するには、濾過ドラム18をコンベヤフレーム12本体から取り外す必要があるとともに、「オイルシール」に切粉が直接接触するため、オイルシールの寿命が短くメンテナンス負担が大きかった。
しかも、濾過ドラム18を取り外し、メンテナンス作業の後、再び取り付けるには、ヒンジベルト14の抜き出し作業、コンベヤフレーム12の一部の取り外し作業などが付帯するため、相当な時間を要し、稼働率の低下を招いていた。
そして、このような従来の切粉分別排出装置10は、その構造上、一台につきオイルシールが4個必要であり、コストアップを招いていた。
さらに、従来の切粉分別排出装置10は、液体噴出手段19を有しているものの不織布などからなる濾過フィルター18aで濾過するという構造上、その運転に伴い濾過ドラム18が目詰まりを起こすという課題があり、濾過フィルター18aを頻繁に取り替える必要があった。
そこで、本発明の第一の目的は、濾過ドラムにおける消耗品であるリング状のメタルベアリング及びオイルシール並びに濾過フィルターを交換する際に、コンベヤ本体から濾過ドラムを取り外す必要がない切粉分別排出装置を提供することである。
また、本発明の第二の目的は、オイルシールの寿命を長期化した切粉分別排出装置を提供することである。
そこで、請求項1に係る発明は、工作機械から排出された切粉を含んだ混濁クーラントをコンベヤフレームの下側水平部に設けられた混濁クーラント貯留槽に投入し、コンベヤフレーム内の濾過フィルターが巻回された円筒型の濾過ドラムで前記混濁クーラントを濾過して得られた浄化クーラントをコンベヤフレームの外部に排出するとともに、前記切粉をヒンジベルトによって掬い上げコンベヤフレームの頭部に設けられた排出口から外部に排出する切粉分別排出装置において、前記円筒型の濾過ドラムが、その両端に排水環状部材をそれぞれ有しており、該排水環状部材をコンベヤフレームに取り付けるために使用されるリング状のメタルベアリングとオイルシールとが、前記コンベヤフレームの外側に配置されているとともに、前記メタルベアリング及びオイルシールが、Oリングを介して濾過ドラム軸受け用の外カバーにより押圧されて、前記コンベヤフレームに固定されていることによって、前述した課題を解決するものである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記排水環状部材とコンベヤフレームとの隙間を塞ぐ切粉侵入防止板が、前記排水環状部材に固設されていることによって、前述した課題をさらに解決するものである。
なお、本発明における切粉とは、切削装置などから排出される金属の切削屑のみならず、研削盤装置などから排出される研削屑など、工作機械から排出される金属屑の総称として広義の意味において使用している。
請求項1に係る発明によれば、工作機械から排出された切粉を含んだ混濁クーラントをコンベヤフレームの下側水平部に設けられた混濁クーラント貯留槽に投入し、コンベヤフレーム内の濾過フィルターが巻回された円筒型の濾過ドラムで混濁クーラントを濾過して得られた浄化クーラントをコンベヤフレームの外部に排出するとともに、切粉をヒンジベルトによって掬い上げコンベヤフレームの頭部に設けられた排出口から外部に排出する切粉分別排出装置において、円筒型の濾過ドラムがその両端に排水環状部材をそれぞれ有しており、排水環状部材をコンベヤフレームに取り付けるために使用されるリング状のメタルベアリングとオイルシールとがコンベヤフレームの外側に配置されているとともに、メタルベアリング及びオイルシールがOリングを介して濾過ドラム軸受け用の外カバーにより押圧されてコンベヤフレームに固定されているという装置構成に基づく以下のような特有の効果を奏することができる。
(1)排水口から浄化クーラントが抜け切るとヒンジベルトの搬送側水平部面が露出され、コンベヤの運行状態を目視できるので、メンテナンス時における安全性が向上する。
(2)濾過ドラムをコンベヤフレームから取り外さずに、消耗品である、濾過フィルター、メタルベアリング及びオイルシーリングの全てを交換することができるので、メンテナンス作業時間が大幅に短縮されるとともに装置の稼働率(単位時間当たりの運転時間)が向上する。
(3)従来品の一部には濾過ドラムをコンベヤフレームから取り外した後に、さらにその濾過ドラムを分解する必要があるものもあったが、本発明品は、そのような作業が不要となるとともに、全ての消耗品の交換を片側ずつコンベヤフレームの外側で行えるため、作業員も一名だけでよく、メンテナンス負担が著しく軽減される。
また、請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明が奏する前記の効果に加えて、排水環状部材とコンベヤフレームとの隙間を塞ぐ切粉侵入防止板が排水環状部材に固設されていることによって、オイルシールに多量の切粉が接触しなくなるので、オイルシールの長寿命化が図られる。
本発明は、工作機械から排出された切粉を含んだ混濁クーラントをコンベヤフレームの下側水平部に設けられた混濁クーラント貯留槽に投入し、コンベヤフレーム内の濾過フィルターが巻回された円筒型の濾過ドラムで混濁クーラントを濾過して得られた浄化クーラントをコンベヤフレームの外部に排出するとともに、切粉をヒンジベルトによって掬い上げコンベヤフレームの頭部に設けられた排出口から外部に排出する切粉分別排出装置において、円筒型の濾過ドラムがその両端に排水環状部材をそれぞれ有しており、排水環状部材をコンベヤフレームに取り付けるために使用されるリング状のメタルベアリングとオイルシールとがコンベヤフレームの外側に配置されているとともに、メタルベアリング及びオイルシールがOリングを介して濾過ドラム軸受け用の外カバーにより押圧されてコンベヤフレームに固定されているという装置構成を有するものであって、メンテナンス時における安全性の向上、メンテナンス時間の大幅短縮、メンテナンス負担の軽減、装置の稼働率の向上を発揮するものであれば、その具体的態様は如何なるものであっても差し支えない。
また、本発明では、コンベヤフレーム内に周回状態で設けられる無端状のコンベヤとして、混濁クーラントから切粉を効率よく掬い上げることができるヒンジコンベヤを採用しているが、スクレーパコンベヤなどのどんな種類のコンベヤであっても本発明の技術的思想を適用することが可能である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施例である切粉分別排出装置1を説明する。
図1は、本発明の実施例である切粉分別排出装置1の斜視図であり、図2は、図1に示した切粉分別排出装置1のコンベヤフレーム2をスケルトン状態(透かし状態)にして示した概略側面図であり、図3は、図2の矢視III−III線で切断した時の断面をヒンジベルト4を省略して示した断面図であり、図4は、図3のIV部の組立図である。
図5は、切粉分別排出装置1の濾過ドラム8を示した斜視図である。
図1は、本発明の切粉分別排出装置1の斜視図である。
そして、図2は、本発明の特徴部分である濾過ドラム8の配置、大きさ、ヒンジベルト4との関係を示すために、コンベヤフレーム2をスケルトン状態(透かし状態)にして示した概略側面図である。
切粉分別排出装置1は、図1及び図2に示したように、工作機械(図示略)から排出される切粉を含んだ混濁クーラントが投入される混濁クーラント貯留部2hと、コンベヤフレーム2内に周回状態で内設された無端状のヒンジベルト4とを備えている。
コンベヤフレーム2は、テール部フレーム2a、水平床面フレーム2b、戻り側垂直フレーム2c、排出部フレーム2f、搬送側傾斜フレーム2gと連続する金属フレーム及びその両側面を塞ぐ2枚の側面フレーム2iにより構成され、無端状のヒンジベルト4に離間して覆設されている。
混濁クーラント貯留部2hに投入された混濁クーラントに含まれる切粉は、ヒンジベルト4により、仕切板(図示略)に沿ってコンベヤフレーム2内の混濁クーラント貯留部2hの外に掬い上げられて、ヒンジベルト4の上方周回端部4cに位置する切粉の排出口B1から切粉回収箱(図示略)などに搬出される。
ヒンジベルト4の上方周回端部4cには、ヒンジベルト4に動力を伝達する駆動スプロケット4dが駆動モータ(図示略)に連結されて配置され、一方、ヒンジベルト4が戻り側水平部4bから搬送側水平部4aへ周回転向するテール部A1には円筒部材5が設けられている。
さらに、コンベヤフレーム2内の混濁クーラント貯留部2hに貯まった混濁クーラントを濾過した後に外部に排出するための不織布などからなる濾過フィルター8aが巻回された円筒型の濾過ドラム8(図3参照)が設けられており、濾過されたクーラント、すなわち、浄化クーラントは、コンベヤフレーム2の外部に設けられた浄化クーラント貯留槽(図示略)に排水口8bを通じて排出され、浄化クーラント貯留槽に一旦貯留された後に工作機械等で再利用できるように構成されている。
また、コンベヤフレーム2には、濾過ドラム8の性状を点検するための点検窓2dが設けられている。
他方、濾過ドラム8を透過しない残留切粉は、ヒンジベルト4により、再び掬い上げられ、コンベヤフレーム2の頭部に設けられた排出口B1から排出される。このような濾過ドラム8は、次第に濾過フィルター8aが目詰まりを起こすため、フィルター浄化用の液体噴出手段9を設け、液体噴出手段9から浄化クーラントを噴射し、濾過フィルター8a表面に付着した切粉を吹き飛ばしている。
次に本発明の主要部である濾過ドラム8の構造及びコンベヤフレーム2への組立構造について図3乃至図5に基づき説明する。
円筒型の濾過ドラム8は、その両端に排水環状部材8nをそれぞれ有しており、この排水環状部材8nをコンベヤフレーム2に取り付けるために使用されるリング状のメタルベアリング8cとオイルシール8dとが、コンベヤフレーム2の外側に配置されている。
そして、メタルベアリング8c及びオイルシール8dが、Oリング8eを介して濾過ドラム8の軸受け用の外カバー8fにより押圧されることによって、コンベヤフレーム2に固定されている。
Oリング8eは、メタルベアリング8cの外周端部に角を削るように設けられたOリング収納溝8iに嵌合され、外カバー8fとメタルベアリング8cとのシール性を高めている。
外カバー8fによる押圧は、外カバー8fの外周壁に等間隔で穿孔した複数の貫通孔8hにボルト8gを外カバー8fの外側から遊貫させて、コンベヤフレーム2の内側に螺設させたねじ板2jに螺刻した螺孔2kに螺合させることによって行われる。
なお、メタルベアリング8cは、2ヶ所に螺孔8oが設けられており、ボルト8pにより、外カバー8fとメタルベアリング8cが摺動しないようになっている。
前述した濾過ドラム8の軸受け部の組立構造について、図4にその組立図を示す。
コンベヤフレーム2のドラム取出口8tから、排水環状部材8nがその軸方向の幅の略半分が突出している。
この時、切粉侵入防止板8jが、コンベヤフレーム2と略面一となっている。次にオイルシール8dが切粉侵入防止板8jと密着するように排水環状部材8nに嵌合している。
さらに、その外側にオイルシール8dと密着するようにメタルベアリング8cが嵌合している。
このオイルシール8dがメタルベアリング8cと排水環状部材8nとから形成される空間をシールするため、従来、2つ必要であったオイルシールの1つを削減している。
このメタルベアリング8cには、2ヶ所に外カバー8fと螺着するための螺孔8oが設けられている。
メタルベアリング8cの外周端部には、角を削るように設けられたOリング収納溝8iが設けられており、ここにOリング8eが嵌合し、その外側にベアリング構造の全体を覆うように外カバー8fがコンベヤフレーム2にボルト8gによって螺設されている。
また外カバー8fの排水口8bの上方略半分は、排水口カバー8rによって覆われている。
なお、この実施例では、外カバー8fとメタルベアリング8cをボルト止めし、リング状のメタルベアリング8cの内周側が排水環状部材8nと摺動する構成であるが、排水環状部材8nにメタルベアリングを固設し、そのメタルベアリングの外周側面と外カバー8fの内周側面とが摺動する構成にすることも可能である。
また、排水環状部材8nには、凸部8kの外側面に密着するように切粉侵入防止板8jが溶接などの接合手段により、コンベヤフレーム2とほぼ面一となるように固設されており、コンベヤフレーム2内の混濁クーラントに含まれる切粉が、前述のオイルシール8d及びメタルベアリング8cとから構成されるベアリング構造に侵入することを抑制している。
さらに、凸部8kの内側面に密着するようにスプロケット歯8lが固設されている。
スプロケット歯8lは、コンベヤフレーム2のドラム取出口8t(図1及び図4参照)側にのみ設けられており反対側は、スプロケット歯8lの歯底円と同じ直径を有するリング状のプレート8qが固設されている。
なお、ドラム取出口8t側の外カバー8fは、排水環状部材8nの内孔径よりも大きな開口部が設けられており、開口部の略上半分が排水口カバー8rによって両側共塞がれている。
また、図3に示すように濾過ドラム8の最大口径部となる切粉侵入防止板8j及びスプロケット歯8lの口径は、コンベヤフレーム2の開口部よりも僅かに小さくしているため、外カバー8fを外せば、濾過ドラム8ごと外側に引き出すことができる。
そのため、濾過フィルター8aの取替を極めて簡単に行うことができる。
さらに、ベアリング構造をコンベヤフレーム2の外側に設けたため、排水口8bの口径を濾過ドラム8の内周ぎりぎりまで大きくすることができるため、図2と図6の比較から明らかなように貯留基準位置Lをヒンジベルト4の搬送側水平部4aよりも下側に引き下げることがでる。
その結果、コンベヤフレーム2からクーラントが抜け切るとヒンジベルト4の搬送側水平部4aが露出され目視することができるので、コンベヤの運行状態を目視でき、メンテナンス時における安全性が向上する。
図5に示すように、濾過ドラム8の両端に設けられた排水環状部材8nは、ドラム棒8sにより、離間配置され円筒型のドラムを構成している。
そして、その外周に濾過フィルター8aが巻回され、大口径のホースバンド8m(図3参照)によって、排水環状部材8nに締め付け固定されている。
濾過ドラム8は、前述したスプロケット歯8lの有無のみを除けば、そのベアリング構造は、左右対称になっている。
したがって、オイルシール8d、メタルベアリング8c、Oリング8eは、左右を気にすることなく使用することができ、部品管理負担が軽減される。
本発明の切粉分別排出装置は、コンベヤフレームの外側からメタルベアリングやOリング等の消耗品の取替ができるので、メンテナンス負担が著しく軽減されるとともに、ヒンジベルトの搬送側水平部が混濁クーラントから露出するので、製造現場における安全性の向上を図ることができる。
また、ベアリング機構が切粉に曝されることがないので、消耗品の寿命が長期化するなど、その産業上の利用可能性はきわめて高い。
本発明の切粉分別排出装置の斜視図。 本発明の切粉分別排出装置の概略側面図。 図2の矢視III−III線で切断した時の概略断面図。 図3のIV部の組立図。 本発明の切粉分別排出装置の濾過ドラムの斜視図。 従来の切粉分別排出装置の側面図。
1 、10 ・・・切粉分別排出装置
2 、12 ・・・コンベヤフレーム
2a、12a・・・テール部フレーム
2b、12b・・・水平床面フレーム
2c ・・・戻り側垂直フレーム
2d、12d・・・点検窓
12e・・・戻り側傾斜フレーム
2f、12f・・・排出部フレーム
2g、12g・・・搬送側傾斜フレーム
2h、12h・・・混濁クーラント貯留部
2i、12i・・・側面フレーム
2j ・・・ねじ板
2k ・・・螺孔
4 、14 ・・・ヒンジベルト
4a、14a・・・(ヒンジベルトの)搬送側水平部
4b、14b・・・(ヒンジベルトの)戻り側水平部
4c、14c・・・(ヒンジベルトの)上方周回端部
4d、14d・・・駆動スプロケット
5 、15 ・・・円筒部材
16 ・・・仕切板
8 、18 ・・・濾過ドラム
8a、18a・・・濾過フィルター
8b、18b・・・排水口
8c ・・・メタルベアリング
8d ・・・オイルシール
8e ・・・Oリング
8f ・・・外カバー
8g ・・・(外カバー螺設用)ボルト
8h ・・・貫通孔
8i ・・・Oリング収納溝
8j ・・・切粉侵入防止板
8k ・・・(排水管の)凸部
8l ・・・スプロケット歯
8n ・・・排水環状部材
8m ・・・ホースバンド
8o ・・・(メタルベアリングの)螺孔
8p ・・・(メタルベアリング固定用)ボルト
8q ・・・プレート
8r ・・・排水口カバー
8s ・・・ドラム棒
8t ・・・ドラム取出口
9 、19 ・・・液体噴射手段
A 、A1 ・・・テール部
B 、B1 ・・・(切粉の)排出口
C ・・・浄化クーラント
D ・・・混濁クーラント
E ・・・浄化クーラント貯留槽
F ・・・切粉回収箱
K ・・・切粉
L ・・・貯留基準位置
M ・・・工作機械

Claims (2)

  1. 工作機械から排出された切粉を含んだ混濁クーラントをコンベヤフレームの下側水平部に設けられた混濁クーラント貯留槽に投入し、コンベヤフレーム内の濾過フィルターが巻回された円筒型の濾過ドラムで前記混濁クーラントを濾過して得られた浄化クーラントをコンベヤフレームの外部に排出するとともに、前記切粉をヒンジベルトによって掬い上げコンベヤフレームの頭部に設けられた排出口から外部に排出する切粉分別排出装置において、
    前記円筒型の濾過ドラムが、その両端に排水環状部材をそれぞれ有しており、該排水環状部材をコンベヤフレームに取り付けるために使用されるリング状のメタルベアリングとオイルシールとが、前記コンベヤフレームの外側に配置されているとともに、
    前記メタルベアリング及びオイルシールが、Oリングを介して濾過ドラム軸受け用の外カバーにより押圧されて、前記コンベヤフレームに固定されていることを特徴とする切粉分別排出装置。
  2. 前記排水環状部材とコンベヤフレームとの隙間を塞ぐ切粉侵入防止板が、前記排水環状部材に固設されていることを特徴とする請求項1に記載の切粉分別排出装置。
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