JP4702120B2 - 車両用駆動制御装置 - Google Patents

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本発明は、主駆動軸を駆動する熱機関(例えば、エンジン)で発電機を駆動し、その発電機の出力で交流モータを駆動する車両用駆動制御装置に関するものである。
従来の車両用駆動制御装置としては、従駆動軸を発電機の電力で駆動される直流モータで駆動し、この直流モータの界磁電流を制御することで駆動トルクを制御するというものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−239852号公報
しかしながら、上記従来の車両用駆動制御装置にあっては、直流モータを適用してモータトルクを制御しているので、トルクアップをするためには直流モータの電機子電流を増加させる必要があるが、直流モータのブラシの寿命に限界があるため、電機子電流の増加に限界があり、質量の重い車両への適用が困難であったり4WD性能の向上が図れなかったりという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、発電機と交流モータとの組み合わせで、4WD性能を向上することができる車両用駆動制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用駆動制御装置は、従駆動輪の要求駆動力に基づいて、モータ必要電力演算手段で交流モータが必要とするモータ必要電力を演算し、前記モータ必要電力に基づいて、発電機制御手段で発電機を制御する。また、負荷固定手段で、前記インバータの負荷が一定のときに前記発電機が取り得る出力電圧及び出力電流から決定する動作点を示す負荷一定線を、前記発電機の目標電圧及び目標電流から決定する目標動作点を通る線で固定した状態でインバータを制御する負荷固定制御を行う。
本発明によれば、インバータの負荷一定線発電機の目標動作点を通る線で固定とする負荷固定制御を行うので、トルク指令値が急激に増減する場合であっても、電圧の跳ね上がりや電圧の落ち込みをすることなく、モータトルクをトルク指令値に追従させることができ、4WD性能を向上させることができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を四輪駆動車両に適用した場合の概略構成図である。
この図1に示すように、本実施形態の車両は、左右前輪1L、1Rが、熱機関(内燃機関)であるエンジン2によって駆動される主駆動輪であり、左右後輪3L、3Rが、モータ4によって駆動可能な従駆動輪である。
前記エンジン2の吸気管路には、例えばメインスロットルバルブとサブスロットルバルブとが介装されている。メインスロットルバルブは、アクセルペダルの踏込み量等に応じてスロットル開度が調整制御される。サブスロットルバルブは、ステップモータ等をアクチュエータとし、そのステップ数に応じた回転角により開度が調整制御される。従って、サブスロットルバルブのスロットル開度をメインスロットルバルブの開度以下等に調整することによって、運転者のアクセルペダルの操作とは独立して、エンジンの出力トルクを減少させることができる。つまり、サブスロットルバルブの開度調整が、エンジン2による前輪1L、1Rの加速スリップを抑制する駆動力制御となる。
上記エンジン2の出力トルクTeは、トランスミッション及びデファレンスギヤ5を通じて左右前輪1L、1Rに伝達される。また、エンジン2の出力トルクTeの一部は、無端ベルト6を介して発電機7に伝達されることで、発電機7は、エンジン2の回転数Neにプーリ比を乗じた回転数Ngで回転する。
上記発電機7は、4WDコントローラ8によって調整される界磁電流Ifgに応じてエンジン2に対し負荷となり、その負荷トルクに応じた発電をする。この発電機7の発電電力の大きさは、回転数Ngと界磁電流Ifgとの大きさにより決定される。なお、発電機7の回転数Ngは、エンジン2の回転数Neからプーリ比に基づき演算することができる。
図2は発電機7の界磁電流駆動回路の構造を示す図である。この回路は、図2(a)に示すように、界磁電流電源として車両の14Vバッテリ7aのような定電圧電源と発電機自身の出力電圧とを選択する構成を適用し、界磁電流電源のプラス側を界磁コイル7bに繋げて、トランジスタ7cをスイッチングするように構成されている。この場合、発電機出力がバッテリ電圧Vbを下回っている状態では、他励領域となってバッテリ電圧Vbが界磁コイル7bの電源となり、発電機出力が増加して出力電圧Vgがバッテリ電圧Vb以上となると、自励領域となって発電機の出力電圧Vgが選ばれて界磁コイル7bの電源となる。即ち、界磁電流値を発電機の電源電圧により増大することができるので、大幅な発電機出力の増加が可能である。
なお、界磁電流駆動回路は、図2(b)に示すように界磁電流電源として車両の14Vバッテリ7aのみ(他励領域のみ)を適用するようにしてもよい。
発電機7が発電した電力は、ジャンクションボックス10及びインバータ9を介してモータ4に供給可能となっている。前記モータ4の駆動軸は、減速機11及びクラッチ12を介して後輪3L、3Rに接続可能となっている。なお、本実施形態のモータ4は交流モータである。また、図中の符号13はデファレンスギヤを示す。
ジャンクションボックス10内には、インバータ9と発電機7とを接続・遮断するリレーが設けられている。そして、このリレーが接続されている状態で、発電機7から図示しない整流器を介して供給された直流の電力は、インバータ9内で三相交流に変換されてモータ4を駆動する。
また、ジャンクションボックス10内には、発電電圧を検出する発電機電圧センサと、インバータ9の入力電流である発電電流を検出する発電機電流センサとが設けられ、これらの検出信号は4WDコントローラ8に出力される。また、モータ4の駆動軸にはレゾルバが連結されており、モータ4の磁極位置信号θを出力する。
また、前記クラッチ12は、例えば湿式多板クラッチであって、4WDコントローラ8からの指令に応じて締結及び開放を行う。なお、本実施形態においては、締結手段としてのクラッチを湿式多板クラッチとしたが、例えばパウダークラッチやポンプ式クラッチであってもよい。
また、各車輪1L、1R、3L、3Rには、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRが設けられている。各車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRは、対応する車輪1L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速検出値として4WDコントローラ8に出力する。
前記4WDコントローラ8は、例えばマイクロコンピュータ等の演算処理装置を備えて構成され、前記各車輪速度センサ27FL〜27RRで検出される車輪速度信号、ジャンクションボックス10内の電圧センサ及び電流センサの出力信号、モータ4に連結されたレゾルバの出力信号及びアクセルペダル(不図示)の踏込み量に相当するアクセル開度等が入力される。
4WDコントローラ8は、図3に示すように、目標モータトルク演算部8A、モータ必要電力演算手段としての発電機供給電力演算部8B、発電電流指令演算部8C、発電機制御手段としての発電機制御部8D、負荷固定手段としてのモータ制御部8E、TCS制御部8F、クラッチ制御部8Gを備える。
目標モータトルク演算部8Aは、従駆動輪である後輪3L,3Rの要求駆動力、例えば、4輪の車輪速度信号に基づいて算出される前後輪の車輪速度差とアクセルペダル開度信号とから、モータトルク指令値Ttを算出する。
発電機供給電力演算部8Bは、トルク指令値Tt、モータ回転数Nmに基づいて、次式をもとに発電機供給電力Pgを演算する。
Pg=Tt×Nm/Иm ………(1)
ここで、Иmはインバータ効率である。即ち、発電機供給電力Pgは、トルク指令値Ttとモータ回転数Nmとの積により求められるモータに必要な電力Pm(=Tt×Nm)よりインバータ効率Иm分多い値となる。
発電電流指令演算部8Cは、前記発電機供給電力演算部8Bで算出された発電機供給電力Pgと、後述するモータ制御部8Eで算出される発電電圧指令値Vdc*とに基づいて、次式をもとに発電電流指令値Idc*を演算する。
Idc*=Pg/Vdc* ………(2)
図4は、発電機7の発電制御を行う発電機制御部8Dの詳細を示すブロック図である。
この発電機制御部8Dは、P制御部101と、I制御部102と、FF制御部103と、制御量加算部104と、界磁制御部105とで構成され、界磁電圧PWMデューティ比C1を決定して発電機7の界磁電流IfgをPWM制御する。
P制御部101では、前記(2)式により算出された発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差に基づいてP制御を行う。先ず、発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差に所定のゲインを乗算する。そして、発電機の回転数変動に対してゲインの感度を一定にするために、この値に発電機回転数Ngの逆数を乗算し、これをP制御における制御量Vpとして後述する制御量加算部104に出力する。
I制御部102では、前記(2)式により算出された発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差に基づいてI制御を行う。つまり、発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差を積分していく。ここで、積分値は上限値及び下限値をもつ。そして、上記P制御同様、この積分値に発電機回転数Ngの逆数を乗算し、これをI制御における制御量Viとして後述する制御量加算部104に出力する。
FF制御部103では、図5に示すように予め格納された回転数毎の発電機特性マップを参照し、発電電圧指令値Vdc*と発電電流指令値Idc*とに基づいて、フィードフォワードで発電機界磁電圧のPWMデューティ比D1を求める。この図5において、曲線a1〜a4は、発電機7の自励領域において界磁電圧PWMデューティ比D1を固定とし、発電機7の負荷を徐々に変化させた場合の動作点の軌跡であり、曲線a1〜a4はデューティ比D1の違いを示している。
そして、このPWMデューティ比D1と発電電圧指令値Vdc*とに基づいて、次式をもとにFF制御における制御量Vffを算出し、制御量加算部104に出力する。
Vff=D1×Vdc* ………(3)
なお、本実施形態においては、PWMデューティ比D1と発電電圧指令値Vdc*とに基づいて制御量Vffを算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、発電機7の界磁電流Ifと界磁コイル抵抗Rfとに基づいて制御量Vffを算出するようにしてもよい。
この場合、先ず、モータ回転数Nmとトルク指令値Ttとから予め格納されたマップを参照して発電機7に必要な必要発電電圧V0及び必要発電電流I0を算出し、これらをもとに図6に示すように予め格納された回転数毎の発電機7の界磁電流特性マップを参照し、必要界磁電流If0を算出する。そして、このようにして算出された必要界磁電流If0に基づいて、Vff=If0×Rfにより制御量Vffを算出するようにすればよい。
制御量加算部104では、制御量Vpと制御量Viと制御量Vffとを加算し、これを界磁コイルにかける電圧Vfとして界磁制御部105に出力する。
界磁制御部105では、実発電電圧値Vdcが発電機7の界磁電流電源としてのバッテリ電圧Vb以下であるか否かを判定し、Vdc≦Vbであるときには下記(4)式をもとに界磁電圧PWMのデューティ比C1を算出する。
C1=Vf/Vb ………(4)
一方、Vdc>Vbであるときには、下記(5)式をもとに界磁電圧PWMデューティ比C1を算出する。
C1=Vf/Vdc ………(5)
そして、このようにして算出されたデューティ比C1に応じて、発電機7の界磁電流Ifgを制御する。
つまりこの発電機制御部8Dでは、トルク指令値Ttから決まる発電機供給電力Pgを実現する発電機動作点をフィードフォワードで指定すると共に、発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差をPI補償にてフィードバックすることにより、実発電電流値Idcを発電電流指令値Idc*に追従させる。これにより、モータ4の要求に応じた電力をインバータ9に供給するように発電機7の界磁電流Ifgが制御される。
なお、ここではフィードバック制御に用いる制御手法としてPI補償を適用しているが、これに限定されるものではなく、系を安定にする制御手法であればよい。
図7は、インバータ9によりモータ4を制御するモータ制御部8Eの詳細を示すブロック図である。
このモータ制御部8Eは、Id,Iq指令値演算部201と、Vd,Vq指令値演算部202と、Vdc*指令値演算部203と、2相/3相変換部204と、PWM制御部205と、界磁電流指令値演算部206と、界磁磁束演算部207とで構成され、目標モータトルク演算部8Aで算出されたトルク指令値Ttが入力されて実モータトルクTがトルク指令値Ttとなるようにインバータ9の3相のパワー素子をスイッチング制御する。
Id,Iq指令値演算部201では、トルク指令値Ttとモータ回転数Nmとに基づいて、このトルク指令値Ttに一致するトルクを出力するためのd軸(磁束成分)電流とq軸(トルク成分)電流との指令値Id*、Iq*を演算し、Vd,Vq指令値演算部202に出力する。
Vd,Vq指令値演算部202では、Id,Iq指令値演算部201から入力される電流指令値Id*、Iq*と、モータ回転数Nmと、後述する界磁磁束演算部207から入力されるモータパラメータ(インダクタンスLd,Lq、界磁磁束Φ)とに基づいて、d軸電流値Idをd軸電流指令値Id*にするためのd軸電圧指令値Vd*と、q軸電流値Iqをq軸電流指令値Iq*にするためのq軸電圧指令値Vq*とを演算する。
Vdc*指令値演算部203では、Vd,Vq指令値演算部202で算出された電圧指令値Vd*、Vq*に基づいて、発電電圧指令値Vdc*を演算し、前述した図4の発電機制御部8Dに出力する。
Vdc*=2√2/√3・√(Vd*2+Vq*2) ………(6)
また、2相/3相変換部204では、Vd,Vq指令値演算部202で演算されたdq軸電圧指令値Vd*,Vq*を3相正弦波指令値である3相座標系のU相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、W相電圧指令値Vw*に変換し、PWM制御部205に出力する。
PWM制御部205では、2相/3相変換部204から入力される3相正弦波指令値をもとに三角波との大小比較をしてPWM指令を演算し、インバータ9に出力するスイッチング信号を生成する。インバータ9は、このスイッチング信号に応じたPWM波電圧を生成してモータ4へ印加し、これによりモータ4が駆動される。
上記三角波比較の際、本実施形態では、直流電圧指令値である発電電圧指令値Vdc*を用いて、例えばU相の場合、Vu*/Vdc*により正弦波振幅の正規化を行い、この正弦波指令値と三角波とを比較することでU相のスイッチング信号を出力する。これにより、発電機から見たインバータのインピーダンスは、トルク指令値Tt、モータ回転数Nmの組み合わせ毎に固定となる。つまりこれは、PWM波電圧のパルス幅をトルク指令値Tt、モータ回転数Nmごとに固定することに相当する。
また、界磁電流指令値演算部206では、モータ回転数Nmに基づいて界磁電流指令値If*を演算して界磁磁束演算部207に出力し、この界磁磁束演算部207で界磁磁束を演算して前述したVd,Vq指令値演算部202に出力する。
したがって、このモータ制御部8Eでは、要求されるモータ出力に対し、インバータの動作を、要求電圧が満足されたときに行われるスイッチングパターンで固定している。
この図7において、PWM制御部205がPWM制御手段に対応している。
また、図3のTCS制御部8Fは、図示しないエンジントルク制御コントローラ(ECM)からのエンジン発生駆動トルクデマンド信号Tet、左右前輪の回転速度VFR,VFL、車速Vに基づいて、公知の方法によりECMに対してエンジン発生駆動トルクデマンド信号Teを送り返すことにより前輪トラクションコントロール制御を行う。
クラッチ制御部8Gは、上記クラッチ12の状態を制御し、4輪駆動状態と判定している間はクラッチ12を接続状態に制御する。
次に、本発明の第1の実施形態の動作及び効果について説明する。
今、発電機7の動作点が図8のα0にあり、そのときのモータトルク指令値に相当する電力一定線が曲線PAであるものとする。この状態から車輪速及びアクセルペダル開度に基づいてモータトルク指令値Ttが急増したものとすると、発電機供給電力演算部8Bにおいて、トルク指令値Tt、モータ回転数Nmに基づいて、発電機供給電力Pgが演算される。発電機供給電力Pgに相当する電力一定線は、図8の発電機7の特性図における曲線PBで表される。
そして、発電機制御部8Dで、発電機供給電力Pgから算出される発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差に対してPI制御が施され、実発電電流値Idcが発電電流指令値Idc*に追従するように発電機7の界磁電流Ifgが制御される。このとき、図8に示すように、発電機7の出力可能特性線は、現在の出力可能特性線SAから目標の出力可能特性線SBへ徐々に移行することになる。ここで、出力可能特性線とは、ある回転速度である界磁電流が与えられているとき、発電機7が動作し得る出力特性線である。
モータ制御部8Eでは、トルク指令値Ttやモータ回転数Nmに基づいて、インバータ9の3相のパワー素子をスイッチング制御するための3相正弦波指令を演算し、この3相正弦波指令に基づいてPWM指令を演算しインバータ9に出力する。このとき、Vu*/Vdc*等、発電電圧指令値Vdc*を用いて正弦波振幅の正規化を行って三角波比較を行い、インバータインピーダンスをトルク指令値Tt及びモータ回転数Nmの組み合わせ毎に固定とする。これにより、図8に示すように、インバータの負荷一定線を直線Aで固定とする。
そのため、発電機制御部8Dによる界磁電流Ifgの制御により、発電機7の界磁電流Ifgが徐々に上昇し、出力可能特性線がSAからSA’へ移行したときには、発電機動作点はα0から出力可能特性線SA’と負荷一定線Aとの交点であるα1へ移行する。このように、発電機7の界磁電流Ifgの上昇に伴って、発電機7の動作点は負荷一定線A上を動作して、出力可能特性線SBと負荷一定線Aとの交点である目標動作点α*まで到達することになる。
従来のPWM制御では、三角波比較の際、三角波の振幅はマイコン内で一定値に固定されているため、パルス振幅変調方式に基づき、三角波の振幅を直流電流値に見立て、Vu*/Vdcの演算により正弦波振幅を正規化してから三角波との比較を行っている。
直流電圧Vdcが直流電圧指令値Vdc*より低い場合は、Vu*/Vdcの結果、図9の下段に示すように正弦波指令値振幅が小さくなるため、スイッチングのON時間が長くなり(発電機から見てインバータのインピーダンスが小さくなり)、直流電流Idcが増加することで電力が合うようになっている。一方、直流電圧Vdcが直流電圧指令値Vdc*より高い場合は、スイッチングのON時間が短くなり(発電機から見てインバータのインピーダンスが大きくなり)、直流電流Idcが減少することで電力が合うようになっている。
しかし、上記従来の制御方法を用いた場合、例えば、モータトルク指令値が急増する過程では、発電能力が低く電圧が足りないために、電流を増加させることで電力を供給しようとしてインバータのインピーダンスを小さくするが、発電機動作点は出力可能特性線(等界磁電流線)上でしか動作できないため、電圧が落ち込むことになり、逆に必要な電力を供給することができなくなるという問題がある。
つまり、図10に示すように、現在の動作点がα0にあり、目標のトルク指令値に相当する電力一定線がP*であるとすると、直流電圧Vdcが直流電圧指令値Vdc*より低いため、直流電流Idcを増加させることで目標電力を供給しようとしてインバータの負荷を小さくする。即ち、負荷一定線(インバータ負荷一定のときに発電機が取り得る動作点)を直線Aから直線Bに変更する。このとき、発電機は破線で示す出力可能特性線S0上しか動作できないため、動作点はα0から、目標とすべき動作点α*に移行せず、出力可能特性線S0と負荷一定線Bとの交点である効率の悪い動作点α1へ移行し、電圧が落ち込んでしまう。
これに対して、本実施形態では、三角波比較の際に、Vu*/Vdc*により正弦波振幅の正規化を行って、インバータインピーダンスを固定とするため、負荷一定線を固定として電圧の落ち込みを防止することができ、4WD性能の向上を図ることができる。
このように、上記第1の実施形態では、インバータの負荷を固定とするので、発電機動作点が発電能力に合わせて所定の負荷一定線上を動作することになり、発電機の電圧上昇と電流上昇とが一対一の関係となる。そのため、トルク指令値が急激に増減する場合であっても、電圧の落ち込みや過電圧が生じることを防止することができ、安定したモータトルク制御を実現することができる。
また、電圧が落ち込むことがないため、発電機制御が目標電圧に追従することで目標のトルクを出力することができる。また、電圧が落ち込むことがないため、発電機界磁電流制御の応答性を改善することができる。
さらに、過電圧となることがないため、発電機出力電圧がフェイル電圧を超えることに起因する部品の破損を防止することができる。
また、モータに印加するPWM波電圧のパルス幅を固定とすることでインバータの負荷を固定とするので、比較的容易にインバータの負荷固定制御を実施することができる。
さらにまた、インバータ制御における三角波比較の際、従来の実電圧を用いた正弦波振幅の正規化の代わりに、直流電圧指令値を用いた正規化を行うため、要求されるモータ出力に対し、インバータの動作を、要求電圧が満足されたときに行われるスイッチングパターンで固定することができる。
なお、上記第1の実施形態においては、直流電圧指令値Vdc*を用いて正弦波振幅の正規化を行う場合について説明したが、インバータインピーダンスを固定にする方法であれば、これに限定されるものではなく、例えば、モータの効率が最も良い動作点での電圧を用いて正弦波振幅の正規化を行うこともできる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、モータの要求電力(発電機供給電力)が、発電機が安定して出力できる出力可能電力を上回ったときにインバータの負荷を固定とするようにしたものである。
即ち、第2の実施形態における4WDコントローラ8のブロック図を図11に示すように、インバータの負荷を固定する負荷固定制御を行うか否かを判断する負荷固定判断部8Hを追加し、モータ制御部8Eを、負荷固定判断部8Hによる判断結果をもとにインバータ9によりモータ4を制御するモータ制御部8Iに置換したことを除いては、図3と同様の構成を有するため、その詳細な説明は省略する。
負荷固定判断部8Hは、図12に示す負荷固定判断処理を行う。この負荷固定判断処理は、所定時間毎のタイマ割込み処理として実行され、先ず、ステップS1でエンジン回転数Ngを検出し、ステップS2に移行する。
ステップS2では、発電機7の最大出力電力線を決定する。この最大出力電力線は、エンジン回転数Ngごとに決定する線であり、発電機7の各出力可能特性線上の動作点において、発電機7の出力電力が最大となる点を結んでできる線である。
次に、ステップS3で、発電機7が安定して出力できる電力、所謂出力可能電力Pablを算出する。この出力可能電力Pablは、前記ステップS2でもとめた最大出力電力線とフェイル電圧閾値(システムが安定に動作する電圧:55V)との交点の電力である。
次に、ステップS4でモータ回転数Nmを検出してステップS5に移行し、モータトルク指令値Ttを検出する。そして、ステップS6では、モータ回転数Nmとモータトルク指令値Ttとそのときのモータ効率Иmとから、発電機7に供給すべき発電機供給電力Pg(モータ4が必要とする必要電力)を算出し(Pg=Tt×Nm/Иm)、ステップS7に移行する。
ステップS7では、前記ステップS6で算出した発電機供給電力Pgが前記ステップS3で算出した出力可能電力Pablより大きいか否かを判定し、Pg>PablであるときにはステップS8に移行する。そして、ステップS8では、負荷固定フラグFcを、インバータの負荷固定制御を行うことを意味する“1”にセットしてから後述するステップS14に移行する。
一方、前記ステップS7の判定結果がPabl≦Pgであるときには、ステップS9に移行して、発電機7の現在の動作点が安定領域内に存在するか否かを判定する。ここで、安定領域とは、図13に示すように、最大出力電力線ηによって2つの領域に分けたとき、発電機7の出力可能特性線S上の動作点の出力電力が、発電電流の増加に伴って増加する領域である。また、出力可能特性線S上の動作点の出力電力が、発電電流の増加に伴って減少する領域を、不安定領域と称す。
そして、発電機7の現在の動作点が安定領域内に存在する場合には、ステップS10に移行し、負荷固定フラグFcを、インバータの負荷固定制御を行わないことを意味する“0”にリセットしてから後述するステップS14に移行する。
また、ステップS9の判定結果が、発電機7の現在の動作点が不安定領域内に存在する場合には、ステップS11に移行して、モータの高速回転時に誘起される電圧を抑制するための弱め界磁制御中であるか否かを判定する。この判定は、実モータ界磁電流Ifmと最大モータ界磁電流IfmMAXとから求まる弱め界磁率Ifm/IfmMAXが1より小さいか否かによって行い、Ifm/IfmMAX<1であるときには弱め界磁中であると判定し、Ifm/IfmMAX=1であるときには弱め界磁中でないと判定する。そして、弱め界磁中であるときには、ステップS12に移行して、界磁電流制御フラグFiを後述するモータ界磁電流Ifmの増加制御を行うことを意味する“1”にセットしてから前記ステップS8に移行する。
一方、前記ステップS11の判定結果が弱め界磁中でないときには、ステップS13に移行して、界磁電流制御フラグFiをモータ界磁電流Ifmの増加制御を行わないことを意味する“0”にリセットしてから前記ステップS8に移行する。
そして、ステップS14では、負荷固定フラグ値及び界磁電流制御フラグ値をモータ制御部8Iに出力して、負荷固定判断処理を終了する。
つまり、発電機供給電力Pgが出力可能電力Pablより大きい、即ちモータ要求電力が発電機の特性で出力できない電力であるとき、発電機供給電力Pgを出力するためには発電機が不安定領域で動作するか、フェイル電圧を超えるしかないため、この負荷固定判断部8Hでは、これを予め予測して、インバータの負荷を固定とするためのフラグをモータ制御部8Iに出力する。
図12の処理において、ステップS7及びS8の処理が負荷固定判断手段に対応し、ステップS9及びS10の処理が負荷固定解除手段に対応し、ステップS11及びS12の処理が界磁電流制御手段に対応している。
図14は、第2の実施形態のモータ制御部8Iの詳細を示すブロック図である。
このモータ制御部8Iは、2相/3相変換部301と、Id,Iq指令値演算部302と、PID制御部303と、Vd,Vq指令値演算部304と、制御切換部305と、Vdc*指令値演算部306と、2相/3相変換部307と、PWM制御部308と、界磁電流指令値演算部309と、界磁磁束演算部310と、非干渉制御部311とで構成され、目標モータトルク演算部8Aで算出されたトルク指令値Ttが入力されて実モータトルクTがトルク指令値Ttとなるようにインバータ9の3相のパワー素子をスイッチング制御する。
このとき、負荷固定判断部8Hから入力される負荷固定フラグFcの値に応じて、通常制御(3相電流F/B制御)と負荷固定制御との切り換えを行うようになっている。また、負荷固定判断部8Hから入力される界磁電流制御フラグFiの値に応じて、モータ4の界磁電流Ifmの増加制御を行うようになっている。
2相/3相変換部301では、電流センサにより検出された3相の交流電流値であるU相電流値Iu、V相電流値Iv、W相電流値Iwを2相の直流電流値であるd軸電流値Id、q軸電流値Iqに変換し、出力する。
Id,Iq指令値演算部302では、トルク指令値Ttとモータ回転数Nmとに基づいて、このトルク指令値Ttに一致するトルクを出力するためのd軸電流とq軸電流との指令値Id*、Iq*を演算し、出力する。
PID制御部303では、2相/3相変換部301から出力される電流値Id、IqとId,Iq指令値演算部302から出力される電流指令値Id*、Iq*との偏差に対してPID制御を施し、Vd,Vq指令値演算部304にフィードバックする。
Vd,Vq指令値演算部304では、PID制御部303から入力されるフィードバック値と、モータ回転数Nmと、後述する界磁磁束演算部310から入力されるモータパラメータ(インダクタンスLd,Lq、界磁磁束Φ)とに基づいて、d軸電流値Idをd軸電流指令値Id*にするためのd軸電圧指令値Vd*と、q軸電流値Iqをq軸電流指令値Iq*にするためのq軸電圧指令値Vq*とを演算する。
制御切換部305は、負荷固定フラグFcに応じてスイッチを切り換える。具体的には、負荷固定フラグFcが負荷固定制御を行わないことを示す“0”にリセットされているときには、Vd,Vq指令値演算部304から入力される電圧指令値Vd*、Vq*をVdc*指令値演算部305へ出力し、負荷固定フラグFcが負荷固定制御を行うことを示す“1”にセットされているときには、後述する非干渉制御部311から入力される電圧指令値Vd*、Vq*をVdc*指令値演算部305へ出力するようになっている。
Vdc*指令値演算部306では、電圧指令値Vd*、Vq*に基づいて、発電電圧指令値Vdc*を演算し、前述した図4の発電機制御部8Dに出力する。
Vdc*=2√2/√3・√(Vd*2+Vq*2) ………(6)
また、2相/3相変換部307では、dq軸電圧指令値Vd*,Vq*を3相正弦波指令値である3相座標系のU相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、W相電圧指令値Vw*に変換し、PWM制御部308に出力する。
PWM制御部308では、2相/3相変換部307から入力される3相正弦波指令値をもとに三角波との大小比較をしてPWM指令を演算し、インバータ9に出力するスイッチング信号を生成する。インバータ9は、このスイッチング信号に応じたPWM波電圧を生成してモータ4へ印加し、これによりモータ4が駆動される。この三角波比較の際、前述した図7のPWM制御部205と同様に、直流電圧指令値である発電電圧指令値Vdc*を用いて、例えばU相の場合、Vu*/Vdc*により正弦波振幅の正規化を行う。
また、界磁電流指令値演算部309では、後述する界磁電流制御フラグFiの値に応じた界磁電流指令値If*を演算する。具体的には、界磁電流制御フラグFi=0でありモータ界磁電流の増加制御を行わない場合には、モータ回転数Nmに基づいて図15に示すマップを参照して界磁電流指令値If*を演算し、界磁磁束演算部310に出力する。
一方、界磁電流制御フラグFi=1であるときには、先ず、弱め界磁率Ifm/IfmMAXに応じて、図16に示す目標界磁電流係数マップを参照し、界磁電流指令値If*を演算するための補正係数K(K≧1)を算出する。次いで、現在のモータ界磁電流Ifmに前記補正係数Kを乗じることで、増加補正された界磁電流指令値If*を演算し(If*=Ifm×K)、界磁磁束演算部310に出力する。
界磁磁束演算部310では、界磁磁束Φを演算して、前述したVd,Vq指令値演算部304に出力する。
非干渉制御部311では、モータトルク指令値Ttとモータ回転数Nmとに基づいて所定のdq軸電圧指令値Vd*,Vq*を演算し、出力する。この非干渉制御部311では、前述した2相/3相変換部301〜Vd,Vq指令値演算部304のようにフィードバック制御を行わずに、モータトルク指令値Tt及びモータ回転数Nmごとに固定のdq軸電圧指令値Vd*,Vq*を演算することになる。
次に、本発明の第2の実施形態の動作及び効果について説明する。
今、発電機7の動作点が図17のα0にあり、そのときのモータトルク指令値に相当する電力一定線が曲線PAであるものとする。この状態から車輪速及びアクセルペダル開度に基づいてモータトルク指令値Ttが急増したものとすると、発電機供給電力演算部8Bにおいて、トルク指令値Tt、モータ回転数Nmに基づいて、発電機供給電力Pgが演算される。発電機供給電力Pgに相当する電力一定線は、図17の発電機7の特性図における曲線PBで表される。そして、発電機制御部8Dで、発電機供給電力Pgから算出される発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差に対してPI制御が施され、実発電電流値Idcが発電電流指令値Idc*に追従するように発電機7の界磁電流Ifgが制御される。
このとき、発電機供給電力Pgが、エンジン回転数Ngから求められる最大出力電力線ηとフェイル電圧閾値Vmaxとの交点の出力可能電力Pablより大きいことから、図12の負荷固定判断処理のステップS7の判定によりステップS8に移行し、負荷固定フラグFcが“1”にセットされる。
そのため、モータ制御部8IではF/B制御が中止され、非干渉制御部311で演算された、トルク指令値Tt及びモータ回転数Nmごとに固定にされたdq軸電圧指令値Vd*,Vq*を用いてインバータのスイッチング制御が行われることにより、インバータの負荷一定線が一点鎖線Aに固定される。
そして、発電機7の界磁電流Ifgの上昇により、出力可能特性線Sが変化すると、電力一定線PBと負荷一定線Aとの交点α*を目標動作点として、発電機7の動作点が負荷一定線A上を動作するので、電圧が落ち込むことなくトルク指令値Ttを出力することができる。
ところで、エンジン回転数Ngが上昇すると、発電機の出力電流と出力電力との増加減の関係が比例する領域の電圧が上昇していき、またある所定の電圧範囲(高電圧フェイル閾値)以内で出力できる電力が減少していく。つまり、図18に示すように、最大出力線ηはエンジン回転数Ngに応じて変化するため、エンジン回転数Ngが上昇すると、発電機を安定に制御できる制御可能範囲が狭くなっていく。
そのため、エンジン回転数Ngが高い領域では、モータ要求電力に相当する電力一定線を曲線Pに示すように、要求電力が、発電機が安定して出力できる最大の電力Pablを超えやすくなり、当該要求電力を安定領域で安定して出力することができない。このような場合、発電電圧が落ち込んだり高電圧フェイル閾値を超えたりすることで、例えば制御系が発散するような問題が生じる。
そこで、インバータの負荷を固定(負荷一定線をAに固定)することで、ハンチングを起こすことなく動作点αで前記要求電力を出力するようにする。つまり、インバータの負荷を固定とすることで、破線でしめす出力大の領域で要求電力を出力するようにする。したがって、発電機の安定領域、不安定領域にかかわらず、モータトルクを指令値どおりに出力することができる。
このインバータの負荷固定制御中に、発電機の動作点が不安定領域に存在し、且つモータの界磁電流に対して弱め界磁制御が行われている場合、ステップS11からステップS12に移行して、界磁電流制御フラグFi=1にセットされる。そのため、モータ制御部8Iの界磁電流指令値演算部309では、弱め界磁率Ifm/IfmMAXに応じた補正係数Kに基づいて界磁電流指令値If*が演算されるため、モータ界磁電流Ifmが上昇する。モータ界磁電流Ifmが上昇すると誘起電圧が上昇し、発電電圧Vdcが上がると共に発電電流Idcが下がる。その結果、図19に示すように、発電機7の動作点が安定領域に移行しやすくなる。
その後、エンジン回転数Ngの減少により、最大出力電力線ηがη1に変化し、出力可能電力がPablからPabl1に変化し、Pg<Pabl1となったものとする。このとき、発電機7の出力電圧及び出力電流、即ち発電機7の現在の動作点が安定領域に存在しているものとすると、図12のステップS7からステップS9に移行し、ステップS9の判定によりステップS10に移行して、負荷固定フラグFcが“0”にリセットされる。
そのため、モータ制御部8Iでは、負荷固定制御(F/F制御)から通常制御(F/B制御)に切り換えられ、2相/3相変換部301〜Vd,Vq指令値演算部304で演算されたdq軸電圧指令値Vd*,Vq*を用いてインバータのスイッチング制御が行われる。これにより、安定領域で効率よくトルク指令値Ttを出力することができる。
インバータの負荷が固定となった場合、3相電流F/B制御を禁止しているため、モータトルクの応答性やシステム効率は悪化してしまう。そのため、本実施形態のように、インバータの負荷固定制御中にモータ界磁電流を上昇させて発電機動作点が早く安定領域に移行するようにすることで、上記モータトルクの応答性やシステム効率を早く復帰させることができる。
このように、上記第2の実施形態では、モータ要求電力が発電機の出力可能電力より大きいとき、インバータの負荷を固定とするので、発電電圧が落ち込んだり過電圧となったりすることなく、また安定領域/不安定領域にかかわらず確実にモータトルク指令値を出力することができる。
また、負荷固定制御を開始した後、エンジン回転数の減少、モータ回転数の上昇(誘起電圧の上昇)、モータトルク指令値の減少等により発電機動作点が安定領域に移行し、且つモータ要求電力が発電機の出力可能電力以下であると判断されたとき、負荷固定制御を解除して安定領域で動作させるので、常に負荷固定制御を作動して効率の悪い動作点で動作し続けることを回避することができる。
さらに、負荷固定制御中にモータ界磁電流を上昇させるので、早く不安定領域から抜け出して効率の良い安定領域で動作させることができる。
なお、上記第2の実施形態においては、図12のステップS9で発電機の現在の動作点が安定領域に存在するか否かの判断において、最大出力電力線ηを用いる場合について説明したが、この最大出力電力線ηにマージン(例えば、5V程度)をもたせた最大出力電力線η’を用いて、発電機の現在の動作点が安定領域に存在するか否かの判断を行うようにしてもよい。これにより、負荷固定制御と通常制御とのハンチングを抑制することができる。
また、上記第2の実施形態においては、弱め界磁率−目標界磁電流係数マップをもとに補正係数Kを算出して、界磁電流指令値If*を算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、一律に所定の補正係数(例えば、K=1.1)を用いて界磁電流指令値If*を算出するようにしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
この第3の実施形態は、発電機の現在の動作点が不安定領域に存在するとき、インバータの負荷を固定とするようにしたものである。
すなわち、第3の実施形態では、図11に示す第2の実施形態の4WDコントローラのブロック図において、負荷固定判断部8Hで、図12に示す負荷固定判断処理の代わりに図20に示す負荷固定判断処理を実行するようにしたことを除いては、図11と同様の構成を有するため、その詳細な説明は省略する。
図20に示す負荷固定判断処理では、先ず、ステップS11で発電電圧Vdcを検出し、ステップS12に移行して発電電流Idcを検出する。
次いで、ステップS13に移行して、エンジン回転数Ngを検出し、ステップS14に移行する。
ステップS14では、エンジン回転数Ngをもとに最大出力電力線ηを求め、この最大出力電力線ηから安定領域及び不安定領域を設定し、ステップS15に移行する。
ステップS15では、発電電圧Vdc及び発電電流Idcから決定される発電機7の現在の動作点が、前記ステップS14で設定された不安定領域内に存在するか否かを判定する。そして、当該動作点が不安定領域内に存在するときにはステップS16に移行し、安定領域内に存在するときには後述するステップS20に移行する。
ステップS16では、負荷固定フラグFcをインバータの負荷固定制御を行うことを意味する“1”にセットしてからステップS17に移行する。
ステップS17では、前述した第2の実施形態における図12のステップS11と同様に、弱め界磁制御中か否かを判定し、弱め界磁中であるときにはステップS18に移行して、界磁電流制御フラグFiを“1”にセットしてから後述するステップS22に移行する。また、前記ステップS17の判定結果が弱め界磁中でないときには、ステップS19に移行して、界磁電流制御フラグFiを“0”にリセットしてから後述するステップS22に移行する。
また、ステップS20では、現在通常制御(3相電流F/B制御)が行われているか否かを判定し、通常制御中でなく負荷固定制御中であるときにはステップS21に移行して、負荷固定フラグFcをインバータの負荷固定制御を行わないことを意味する“0”にリセットしてステップS22に移行する。一方、ステップS20の判定結果が、通常制御中であるときには、そのままステップS22に移行する。
ステップS22では、負荷固定フラグ値及び界磁電流制御フラグ値をモータ制御部8Iに出力してから負荷固定判断処理を終了する。
図20の処理において、ステップS15及びS16の処理が負荷固定判断手段に対応し、ステップS17及びS18の処理が界磁電流制御手段に対応し、ステップS20及びS21の処理が負荷固定解除手段に対応している。
次に、本発明の第3の実施形態の動作及び効果について説明する。
今、発電機7の動作点が図21のα0にあり、そのときのモータトルク指令値に相当する電力一定線が曲線PAであるものとする。この状態から車輪速及びアクセルペダル開度に基づいてモータトルク指令値Ttが急増したものとすると、発電機供給電力演算部8Bにおいて、トルク指令値Tt、モータ回転数Nmに基づいて、発電機供給電力Pgが演算される。発電機供給電力Pgに相当する電力一定線は、図21の発電機7の特性図における曲線PBで表される。そして、発電機制御部8Dで、発電機供給電力Pgから算出される発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差に対してPI制御が施され、実発電電流値Idcが発電電流指令値Idc*に追従するように発電機7の界磁電流Ifgが制御される。
ところが、発電機7の制御応答性が低いことから、発電機7の出力可能特性線Stが速やかに目標の出力可能特性線とならず、出力不足状態でトルク指令値Ttを発生しようとするために、動作点はα0から図中右下の効率の悪い動作点α1へ移動してしまう。
このように、発電機7の動作点が移動し、この動作点が不安定領域内に存在すると、インバータの負荷固定制御を行うものと判断して、図20のステップS15の判定によりステップS16に移行する。そして、負荷固定フラグFc=1にセットされるため、モータ制御部8IではF/B制御が中止され、非干渉制御部311でトルク指令値Tt及びモータ回転数Nmごとに固定にされたdq軸電圧指令値Vd*,Vq*を用いてインバータのスイッチング制御が行われることにより、インバータの負荷一定線が一点鎖線Aに固定される。これにより、発電機7の界磁電流Ifgの上昇により電力一定線PBと負荷一定線Aとの交点α*を目標動作点として負荷一定線A上を動作するので、発電機7の電圧が落ち込むことなくトルク指令値Ttを出力することができる。
その後、エンジン回転数Ngの減少により最大出力電力線ηが変化したり、モータ4の界磁電流制御によりモータ界磁電流Ifmが上昇したりすることで、発電機7の出力電圧及び出力電流、即ち発電機7の現在の動作点が安定領域に移行したものとすると、図20のステップS15からステップS20に移行し、ステップS20の判定によりステップS21に移行して負荷固定フラグFcが“0”にリセットされる。
そのため、モータ制御部8Iでは、負荷固定制御(F/F制御)から通常制御(F/B制御)に切り換えられ、2相/3相変換部301〜Vd,Vq指令値演算部304で演算されたdq軸電圧指令値Vd*,Vq*を用いてインバータのスイッチング制御が行われる。これにより、安定領域で効率よくトルク指令値Ttを出力することができる。
このように、上記第3の実施形態では、発電機動作点が不安定領域に存在するとき、インバータの負荷を固定するので、発電電圧の落ち込みや過電圧を防止することができる。
また、上記各実施形態においては、界磁電流推定部202で前記(8)式をもとに界磁電流Ifgを推定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、発電機7の界磁コイルに流れる電流を電流センサで直接検出するようにしてもよい。
本発明の実施形態を示す概略構成図である。 発電機の構造を示す図である。 第1の実施形態の4WDコントローラの詳細を示すブロック図である。 図3の発電機制御部の詳細を示すブロック図である。 回転数毎の発電機特性マップである。 回転数毎の界磁電流特性マップである。 第1の実施形態のモータ制御部の詳細を示すブロック図である。 第1の実施形態の動作を説明する図である。 従来のPWM制御方法を説明する図である。 従来の制御方法における動作を説明する図である。 第2の実施形態の4WDコントローラの詳細を示すブロック図である。 第2の実施形態の負荷固定判断部で実行する負荷固定判断処理を示すフローチャートである。 安定領域を説明する図である。 第2の実施形態のモータ制御部の詳細を示すブロック図である。 界磁電流指令値算出マップである。 弱め界磁率−目標界磁電流係数マップである。 第2の実施形態の動作を説明する図である。 第2の実施形態の動作を説明する図である。 安定領域判断の別の例を説明する図である。 第3の実施形態の負荷固定判断部で実行する負荷固定判断処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態の動作を説明する図である。
符号の説明
1L、1R 前輪
2 エンジン
3L、3R 後輪
4 モータ
6 ベルト
7 発電機
8 4WDコントローラ
8A 目標モータトルク演算部
8B 発電機供給電力演算部
8C 発電電流指令演算部
8D 発電機制御部
8E モータ制御部
8F TCS制御部
8G クラッチ制御部
8H 負荷固定判断部
8I モータ制御部
9 インバータ
10 ジャンクションボックス
11 減速機
12 クラッチ
27FL、27FR、27RL、27RR 車輪速センサ
101 P制御部
102 I制御部
103 FF制御部
104 制御量加算部
105 界磁制御部
201 Id,Iq指令値演算部
202 Vd,Vq指令値演算部
203 Vdc*指令値演算部
204 2相/3相変換部
205 PWM制御部
206 界磁電流指令値演算部
207 界磁磁束演算部
301 2相/3相変換部
302 Id,Iq指令値演算部
303 PID制御部
304 Vd,Vq指令値演算部
305 制御切換部
306 Vdc*指令値演算部
307 2相/3相変換部
308 PWM制御部
309 界磁電流指令値演算部
310 界磁磁束演算部
311 非干渉制御部

Claims (7)

  1. 主駆動輪を駆動する熱機関と、その熱機関で駆動される発電機と、当該発電機の電力がインバータを介して供給されて従駆動輪を駆動する交流モータとを備える車両用駆動制御装置において、
    前記従駆動輪の要求駆動力に基づいて、前記交流モータが必要とするモータ必要電力を演算するモータ必要電力演算手段と、前記モータ必要電力に基づいて、前記発電機を制御する発電機制御手段と、前記インバータの負荷が一定のときに前記発電機が取り得る出力電圧及び出力電流から決定する動作点を示す負荷一定線を、前記発電機の目標電圧及び目標電流から決定する目標動作点を通る線で固定した状態で前記インバータを制御する負荷固定制御を行う負荷固定手段を備えることを特徴とする車両用駆動制御装置。
  2. 前記負荷固定制御を行うことを判断する負荷固定判断手段を備え、前記負荷固定手段は、前記負荷固定判断手段で前記負荷固定制御を行うと判断されたとき、当該負荷固定制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動制御装置。
  3. 前記負荷固定判断手段は、前記交流モータが必要とする必要出力電力が、発電機が安定して出力できる出力可能電力より大きいとき、前記負荷固定制御を行うと判断することを特徴とする請求項2に記載の車両用駆動制御装置。
  4. 前記負荷固定判断手段は、前記発電機の回転速度及び界磁電流をパラメータとする各発電機出力特性線上の動作点の出力電力が出力電流の増加に伴って増加する所定領域を設定し、前記発電機の出力電圧及び出力電流から決定する動作点が前記所定領域外に存在するとき、前記負荷固定制御を行うと判断することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用駆動制御装置。
  5. 前記インバータを制御して前記交流モータにPWM波電圧を印加するPWM制御手段を有し、前記負荷固定手段は、前記PWM波電圧のパルス幅を固定することで前記負荷一定線を固定することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の発電機電力制御装置。
  6. 前記発電機の回転速度及び界磁電流をパラメータとする各発電機出力特性線上の動作点の出力電力が出力電流の増加に伴って増加する所定領域を設定し、前記発電機の出力電圧及び出力電流から決定する動作点が前記所定領域内に存在するとき、前記負荷固定制御を解除する負荷固定解除手段を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用駆動制御装置。
  7. 前記負荷固定制御が行われているとき、前記交流モータの界磁電流を増加制御する界磁電流制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の車両用駆動制御装置。
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