JP2007245967A - 車両用駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電機と交流モータとの組み合わせで、安定したモータトルク制御を行うことができる車両用駆動制御装置を提供する。
【解決手段】モータトルク指令値Ttに基づいて発電機7が出力すべき電力Pgを演算し、実発電電流値Idcが電力Pgを出力するための発電電流指令値Idc*に追従するように発電機7の界磁電流Ifgを制御する。また、モータ回転数Nmが発電機回転数Ngに応じて変化するモータ回転数閾値NmTH以上であるときには、発電機7の出力電圧がハンチングすると推定し、インバータ9の負荷を固定してモータ制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主駆動軸を駆動する熱機関(例えば、エンジン)で発電機を駆動し、その発電機の出力で交流モータを駆動する車両用駆動制御装置に関するものである。
従来の車両用駆動制御装置としては、従駆動軸を発電機の電力で駆動される直流モータで駆動し、この直流モータの界磁電流を制御することで駆動トルクを制御するというものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−239852号公報
しかしながら、上記従来の車両用駆動制御装置にあっては、直流モータを適用してモータトルクを制御しているので、トルクアップをするためには直流モータの電機子電流を増加させる必要があるが、直流モータのブラシの寿命に限界があるため、電機子電流の増加に限界があり、質量の重い車両への適用が困難であったり4WD性能の向上が図れなかったりという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、発電機と交流モータとの組み合わせで、4WD性能を向上させることができる車両用駆動制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用駆動制御装置は、界磁制御手段で、交流モータが必要とするモータ必要電力に基づいて発電機の界磁を制御し、ハンチング推定手段で前記発電機の出力電圧のハンチングを検出又は推定し、前記ハンチング推定手段で前記発電機の出力電圧のハンチングを検出又は推定したとき、負荷固定手段で所定の負荷に固定した状態で前記インバータを制御する負荷固定制御を行う。
本発明によれば、発電機の出力電圧のハンチングを検出又は推定したときに負荷固定制御を行うので、例えば、交流モータの回転数が高いときに、トルク指令の変動に対する発電機の要求電力の変動が大きくなることより発電機の出力電圧がハンチングすると推定して負荷固定制御を行うことができ、トルク指令値が増減した場合の電圧の跳ね上がりや電圧の落ち込みを防止して、安定したモータトルク制御を行うことができ、4WD性能を向上させることができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を四輪駆動車両に適用した場合の概略構成図である。
この図1に示すように、本実施形態の車両は、左右前輪1L、1Rが、熱機関(内燃機関)であるエンジン2によって駆動される主駆動輪であり、左右後輪3L、3Rが、モータ4によって駆動可能な従駆動輪である。
前記エンジン2の吸気管路には、例えばメインスロットルバルブとサブスロットルバルブとが介装されている。メインスロットルバルブは、アクセルペダルの踏込み量等に応じてスロットル開度が調整制御される。サブスロットルバルブは、ステップモータ等をアクチュエータとし、そのステップ数に応じた回転角により開度が調整制御される。従って、サブスロットルバルブのスロットル開度をメインスロットルバルブの開度以下等に調整することによって、運転者のアクセルペダルの操作とは独立して、エンジンの出力トルクを減少させることができる。つまり、サブスロットルバルブの開度調整が、エンジン2による前輪1L、1Rの加速スリップを抑制する駆動力制御となる。
上記エンジン2の出力トルクTeは、トランスミッション及びデファレンスギヤ5を通じて左右前輪1L、1Rに伝達される。また、エンジン2の出力トルクTeの一部は、無端ベルト6を介して発電機7に伝達されることで、発電機7は、エンジン2の回転数Neにプーリ比を乗じた回転数Ngで回転する。
上記発電機7は、4WDコントローラ8によって調整される界磁電流Ifgに応じてエンジン2に対し負荷となり、その負荷トルクに応じた発電をする。この発電機7の発電電力の大きさは、回転数Ngと界磁電流Ifgとの大きさにより決定される。なお、発電機7の回転数Ngは、エンジン2の回転数Neからプーリ比に基づき演算することができる。
図2は発電機7の界磁電流駆動回路の構造を示す図である。この回路は、図2(a)に示すように、界磁電流電源として車両の14Vバッテリ7aのような定電圧電源と発電機自身の出力電圧とを選択する構成を適用し、界磁電流電源のプラス側を界磁コイル7bに繋げて、トランジスタ7cをスイッチングするように構成されている。この場合、発電機出力がバッテリ電圧Vbを下回っている状態では、他励領域となってバッテリ電圧Vbが界磁コイル7bの電源となり、発電機出力が増加して出力電圧Vgがバッテリ電圧Vb以上となると、自励領域となって発電機の出力電圧Vgが選ばれて界磁コイル7bの電源となる。即ち、界磁電流値を発電機の電源電圧により増大することができるので、大幅な発電機出力の増加が可能である。
なお、界磁電流駆動回路は、図2(b)に示すように界磁電流電源として車両の14Vバッテリ7aのみ(他励領域のみ)を適用するようにしてもよい。
発電機7が発電した電力は、ジャンクションボックス10及びインバータ9を介してモータ4に供給可能となっている。前記モータ4の駆動軸は、減速機11及びクラッチ12を介して後輪3L、3Rに接続可能となっている。なお、本実施形態のモータ4は交流モータである。また、図中の符号13はデファレンスギヤを示す。
ジャンクションボックス10内には、インバータ9と発電機7とを接続・遮断するリレーが設けられている。そして、このリレーが接続されている状態で、発電機7から図示しない整流器を介して供給された直流の電力は、インバータ9内で三相交流に変換されてモータ4を駆動する。
また、ジャンクションボックス10内には、発電電圧を検出する発電機電圧センサと、インバータ9の入力電流である発電電流を検出する発電機電流センサとが設けられ、これらの検出信号は4WDコントローラ8に出力される。また、モータ4の駆動軸にはレゾルバが連結されており、モータ4の磁極位置信号θを出力する。
前記クラッチ12は、例えば湿式多板クラッチであって、4WDコントローラ8からの指令に応じて締結及び開放を行う。なお、本実施形態においては、締結手段としてのクラッチを湿式多板クラッチとしたが、例えばパウダークラッチやポンプ式クラッチであってもよい。
また、各車輪1L、1R、3L、3Rには、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRが設けられている。各車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRは、対応する車輪1L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速検出値として4WDコントローラ8に出力する。
前記4WDコントローラ8は、例えばマイクロコンピュータ等の演算処理装置を備えて構成され、前記各車輪速度センサ27FL〜27RRで検出される車輪速度信号、ジャンクションボックス10内の電圧センサ及び電流センサの出力信号、モータ4に連結されたレゾルバの出力信号及びアクセルペダル(不図示)の踏込み量に相当するアクセル開度等が入力される。
4WDコントローラ8は、図3に示すように、目標モータトルク演算部8A、発電機供給電力演算部8B、発電電流指令演算部8C、発電機制御部8D、ハンチング推定手段としての負荷固定判断部8E、負荷固定手段としてのモータ制御部8F、TCS制御部8G、クラッチ制御部8Hを備える。なお、目標モータトルク演算部8A、発電機供給電力演算部8B、発電電流指令演算部8C、及び発電機制御部8Dが界磁制御手段に対応している。
目標モータトルク演算部8Aは、従駆動輪である後輪3L,3Rの要求駆動力、例えば、4輪の車輪速度信号に基づいて算出される前後輪の車輪速度差とアクセルペダル開度信号とから、モータトルク指令値Ttを算出する。
発電機供給電力演算部8Bは、トルク指令値Tt、モータ回転数Nmに基づいて、次式をもとに発電機供給電力Pgを演算する。
Pg=Tt×Nm/Иm ………(1)
ここで、Иmはインバータ効率である。即ち、発電機供給電力Pgは、トルク指令値Ttとモータ回転数Nmとの積により求められるモータに必要な電力Pm(=Tt×Nm)よりインバータ効率Иm分多い値となる。
発電電流指令演算部8Cは、前記発電機供給電力演算部8Bで算出された発電機供給電力Pgと、後述するモータ制御部8Eで算出される発電電圧指令値Vdc*とに基づいて、次式をもとに発電電流指令値Idc*を演算する。
Idc*=Pg/Vdc* ………(2)
図4は、発電機7の発電制御を行う発電機制御部8Dの詳細を示すブロック図である。
この発電機制御部8Dは、P制御部101と、I制御部102と、FF制御部103と、制御量加算部104と、界磁制御部105とで構成され、界磁電圧PWMデューティ比C1を決定して発電機7の界磁電流IfgをPWM制御する。
P制御部101では、前記(2)式により算出された発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差に基づいてP制御を行う。先ず、発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差に所定のゲインを乗算する。そして、発電機の回転数変動に対してゲインの感度を一定にするために、この値に発電機回転数Ngの逆数を乗算し、これをP制御における制御量Vpとして後述する制御量加算部104に出力する。
I制御部102では、前記(2)式により算出された発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差に基づいてI制御を行う。つまり、発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差を積分していく。ここで、積分値は上限値及び下限値をもつ。そして、上記P制御同様、この積分値に発電機回転数Ngの逆数を乗算し、これをI制御における制御量Viとして後述する制御量加算部104に出力する。
FF制御部103では、図5に示すように予め格納された回転数毎の発電機特性マップを参照し、発電電圧指令値Vdc*と発電電流指令値Idc*とに基づいて、フィードフォワードで発電機界磁電圧のPWMデューティ比D1を求める。この図5において、曲線a1〜a4は、発電機7の自励領域において界磁電圧PWMデューティ比D1を固定とし、発電機7の負荷を徐々に変化させた場合の動作点の軌跡であり、曲線a1〜a4はデューティ比D1の違いを示している。
そして、このPWMデューティ比D1と発電電圧指令値Vdc*とに基づいて、次式をもとにFF制御における制御量Vffを算出し、制御量加算部104に出力する。
Vff=D1×Vdc* ………(3)
なお、本実施形態においては、PWMデューティ比D1と発電電圧指令値Vdc*とに基づいて制御量Vffを算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、発電機7の界磁電流Ifと界磁コイル抵抗Rfとに基づいて制御量Vffを算出するようにしてもよい。
この場合、先ず、モータ回転数Nmとトルク指令値Ttとから予め格納されたマップを参照して発電機7に必要な必要発電電圧V0及び必要発電電流I0を算出し、これらをもとに図6に示すように予め格納された回転数毎の発電機7の界磁電流特性マップを参照し、必要界磁電流If0を算出する。そして、このようにして算出された必要界磁電流If0に基づいて、Vff=If0×Rfにより制御量Vffを算出するようにすればよい。
制御量加算部104では、制御量Vpと制御量Viと制御量Vffとを加算し、これを界磁コイルにかける電圧Vfとして界磁制御部105に出力する。
界磁制御部105では、実発電電圧値Vdcが発電機7の界磁電流電源としてのバッテリ電圧Vb以下であるか否かを判定し、Vdc≦Vbであるときには下記(4)式をもとに界磁電圧PWMのデューティ比C1を算出する。
C1=Vf/Vb ………(4)
一方、Vdc>Vbであるときには、下記(5)式をもとに界磁電圧PWMデューティ比C1を算出する。
C1=Vf/Vdc ………(5)
そして、このようにして算出されたデューティ比C1に応じて、発電機7の界磁電流Ifgを制御する。
つまりこの発電機制御部8Dでは、トルク指令値Ttから決まる発電機供給電力Pgを実現する発電機動作点をフィードフォワードで指定すると共に、発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差をPI補償にてフィードバックすることにより、実発電電流値Idcを発電電流指令値Idc*に追従させる。これにより、モータ4の要求に応じた電力をインバータ9に供給するように発電機7の界磁電流Ifgが制御される。
なお、ここではフィードバック制御に用いる制御手法としてPI補償を適用しているが、これに限定されるものではなく、系を安定にする制御手法であればよい。
負荷固定判断部8Eは、図7に示す負荷固定判断処理を行う。この負荷固定判断処理は、所定時間毎のタイマ割込み処理として実行され、先ず、ステップS1でモータ回転数Nmを検出し、ステップS2に移行する。
ステップS2では発電機回転数Ngを検出し、ステップS3に移行する。
ステップS3では、負荷固定制御領域を設定する。具体的には、モータ回転数Nmが所定のモータ回転数閾値NmTH以上の領域を、負荷固定制御を実行する負荷固定制御領域として設定するものとし、上記モータ回転数閾値NmTHは、発電機回転数Ngが高いほど小さく設定する。例えば、発電機回転数Ng=0でモータ回転数閾値NmTH=Nm1(例えば、3000rpm)に設定し、発電機回転数Ngが大きいほどモータ回転数閾値NmTHを小さく設定し、発電機回転数Ng=Ng1(例えば、9000rpm)でモータ回転数閾値NmTH=0とする。
これは、発電機回転数Ngが所定の発電機回転数閾値以上の領域を負荷固定制御領域として設定し、発電機回転数閾値をモータ回転数Nmが高いほど小さく設定することと等価である。
ステップS4では、前記ステップS1で検出したモータ回転数Nmと、前記ステップS2で検出した発電機回転数Ngとから決定される動作点が、負荷固定制御領域にあるか否かを判定する。そして、当該動作点が負荷固定制御領域にあるときにはステップS5に移行し、通常制御(3相電流F/B制御)領域にあるときには後述するステップS9に移行する。
ステップS5では、負荷固定フラグFcをインバータの負荷固定制御を行うことを意味する“1”にセットしてからステップS6に移行する。
ステップS6では、モータの高速回転時に誘起される電圧を抑制するための弱め界磁制御中であるか否かを判定する。ここでは、実モータ界磁電流Ifmと最大モータ界磁電流IfmMAXとから求まる弱め界磁率Ifm/IfmMAXが1より小さいか否かを判定し、Ifm/IfmMAX<1であるときには弱め界磁中であると判定し、Ifm/IfmMAX=1であるときには弱め界磁中でないと判定する。
そして、弱め界磁中であるときには、ステップS7に移行して、界磁電流制御フラグFiを後述するモータ界磁電流Ifmの増加制御を行うことを意味する“1”にセットしてから後述するステップS11に移行する。また、前記ステップS6の判定結果が弱め界磁中でないときには、ステップS8に移行して、界磁電流制御フラグFiを“0”にリセットしてから後述するステップS11に移行する。
また、ステップS9では、現在通常制御(3相電流F/B制御)が行われているか否かを判定し、通常制御中でなく負荷固定制御中であるときにはステップS10に移行して、負荷固定フラグFcをインバータの負荷固定制御を行わないことを意味する“0”にリセットしてステップS11に移行する。一方、ステップS9の判定結果が、通常制御中であるときには、そのままステップS11に移行する。
ステップS11では、負荷固定フラグ値及び界磁電流制御フラグ値をモータ制御部8Fに出力してから負荷固定判断処理を終了する。
図8は、インバータ9によりモータ4を制御するモータ制御部8Fの詳細を示すブロック図である。
このモータ制御部8Fは、2相/3相変換部301と、Id,Iq指令値演算部302と、PID制御部303と、Vd,Vq指令値演算部304と、制御切換部305と、Vdc*指令値演算部306と、2相/3相変換部307と、PWM制御部308と、界磁電流指令値演算部309と、界磁磁束演算部310と、非干渉制御部311とで構成され、目標モータトルク演算部8Aで算出されたトルク指令値Ttが入力されて実モータトルクTがトルク指令値Ttとなるようにインバータ9の3相のパワー素子をスイッチング制御する。
このとき、負荷固定判断部8Eから入力される負荷固定フラグFcの値に応じて、通常制御(3相電流F/B制御)と負荷固定制御との切り換えを行うようになっている。また、負荷固定判断部8Eから入力される界磁電流制御フラグFiの値に応じて、モータ4の界磁電流Ifmの増加制御を行うようになっている。
2相/3相変換部301では、電流センサにより検出された3相の交流電流値であるU相電流値Iu、V相電流値Iv、W相電流値Iwを2相の直流電流値であるd軸電流値Id、q軸電流値Iqに変換し、出力する。
Id,Iq指令値演算部302では、トルク指令値Ttとモータ回転数Nmとに基づいて、このトルク指令値Ttに一致するトルクを出力するためのd軸電流とq軸電流との指令値Id*、Iq*を演算し、出力する。
PID制御部303では、2相/3相変換部301から出力される電流値Id、IqとId,Iq指令値演算部302から出力される電流指令値Id*、Iq*との偏差に対してPID制御を施し、Vd,Vq指令値演算部304にフィードバックする。
Vd,Vq指令値演算部304では、PID制御部303から入力されるフィードバック値と、モータ回転数Nmと、後述する界磁磁束演算部310から入力されるモータパラメータ(インダクタンスLd,Lq、界磁磁束Φ)とに基づいて、d軸電流値Idをd軸電流指令値Id*にするためのd軸電圧指令値Vd*と、q軸電流値Iqをq軸電流指令値Iq*にするためのq軸電圧指令値Vq*とを演算する。
制御切換部305は、負荷固定フラグFcに応じてスイッチを切り換える。具体的には、負荷固定フラグFcが負荷固定制御を行わないことを示す“0”にリセットされているときには、Vd,Vq指令値演算部304から入力される電圧指令値Vd*、Vq*をVdc*指令値演算部305へ出力し、負荷固定フラグFcが負荷固定制御を行うことを示す“1”にセットされているときには、後述する非干渉制御部311から入力される電圧指令値Vd*、Vq*をVdc*指令値演算部305へ出力するようになっている。
Vdc*指令値演算部306では、電圧指令値Vd*、Vq*に基づいて、発電電圧指令値Vdc*を演算し、前述した図4の発電機制御部8Dに出力する。
Vdc*=2√2/√3・√(Vd*2+Vq*2) ………(6)
また、2相/3相変換部307では、dq軸電圧指令値Vd*,Vq*を3相正弦波指令値である3相座標系のU相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、W相電圧指令値Vw*に変換し、PWM制御部308に出力する。
PWM制御部308では、2相/3相変換部307から入力される3相正弦波指令値をもとに三角波との大小比較をしてPWM指令を演算し、インバータ9に出力するスイッチング信号を生成する。インバータ9は、このスイッチング信号に応じたPWM波電圧を生成してモータ4へ印加し、これによりモータ4が駆動される。
この三角波比較の際、直流電圧指令値である発電電圧指令値Vdc*を用いて、例えばU相の場合、Vu*/Vdc*により正弦波振幅の正規化を行い、この正弦波指令値と三角波とを比較することでU相のスイッチング信号を出力する。これにより、発電機から見たインバータのインピーダンスは、トルク指令値Tt、モータ回転数Nmの組み合わせ毎に固定となる。つまりこれは、PWM波電圧のパルス幅をトルク指令値Tt、モータ回転数Nmごとに固定することに相当する。
また、界磁電流指令値演算部309では、後述する界磁電流制御フラグFiの値に応じた界磁電流指令値If*を演算する。具体的には、界磁電流制御フラグFi=0でありモータ界磁電流の増加制御を行わない場合には、モータ回転数Nmに基づいて図9に示すマップを参照して界磁電流指令値If*を演算し、界磁磁束演算部310に出力する。
一方、界磁電流制御フラグFi=1であるときには、先ず、弱め界磁率Ifm/IfmMAXに応じて、図10に示す目標界磁電流係数マップを参照し、界磁電流指令値If*を演算するための補正係数K(K≧1)を算出する。次いで、現在のモータ界磁電流Ifmに前記補正係数Kを乗じることで、増加補正された界磁電流指令値If*を演算し(If*=Ifm×K)、界磁磁束演算部310に出力する。
界磁磁束演算部310では、界磁磁束Φを演算して、前述したVd,Vq指令値演算部304に出力する。
非干渉制御部311では、モータトルク指令値Ttとモータ回転数Nmとに基づいて所定のdq軸電圧指令値Vd*,Vq*を演算し、出力する。この非干渉制御部311では、前述した2相/3相変換部301〜Vd,Vq指令値演算部304のようにフィードバック制御を行わずに、モータトルク指令値Tt及びモータ回転数Nmごとに固定のdq軸電圧指令値Vd*,Vq*を演算することになる。
次に、第1の実施形態の動作及び効果について説明する。
今、発電機7の動作点が図11のα0にあり、そのときのモータトルク指令値に相当する電力一定線が曲線PAであるものとする。この状態から車輪速及びアクセルペダル開度に基づいてモータトルク指令値Ttが増加したものとすると、発電機供給電力演算部8Bにおいて、トルク指令値Tt、モータ回転数Nmに基づいて、発電機供給電力Pgが演算される。発電機供給電力Pgに相当する電力一定線は、図11の発電機7の特性図における曲線PBで表される。
そして、発電機制御部8Dで、発電機供給電力Pgから算出される発電電流指令値Idc*と実発電電流値Idcとの偏差に対してPI制御が施され、実発電電流値Idcが発電電流指令値Idc*に追従するように発電機7の界磁電流Ifgが制御される。このとき、図11に示すように、発電機7の出力可能特性線は、現在の出力可能特性線SAから目標の出力可能特性線SBへ徐々に移行することになる。ここで、出力可能特性線とは、ある回転速度である界磁電流が与えられているとき、発電機7が動作し得る出力特性線(発電機出力特性線)である。
モータ回転数Nmが低く、モータ回転数Nm及び発電機回転数Ngから決定する動作点が通常制御領域にあるものとすると、負荷固定判断部8Eで負荷固定フラグFcが負荷固定制御を行わないことを意味する“0”にリセットされるため、モータ制御部8Fでは、通常の3相電流F/B制御が実施される。
このとき、発電機7の制御応答性が低いことから、発電機7の出力可能特性線SAが速やかに目標の出力可能特性線SBとならず、出力不足状態でトルク指令値Ttを発生しようとするために、動作点はα0から出力可能特性線SAと電力一定線PBとの交点α1へ移動する。
モータ回転数Nmと発電機供給電力Pgとには、前記(1)式のような関係があるため、上記のようにモータ回転数Nmが低い場合には、トルク指令値Ttの変動に対する発電機供給電力Pgの変動が小さい。したがって、通常の3相電流F/B制御を行っても、発電機7の動作点は点α0から点α1へ移動するに留まり、急激な発電機出力電圧の落ち込みは発生しない(落ち込み量ΔV1)。
したがって、発電機7の界磁電流Ifgの上昇に伴って出力可能特性線が目標の出力可能特性線SBへ移行すれば、発電機動作点も目標動作点へ移行することになる。
一方、モータ回転数Nmが高い状態で、発電機7の動作点が図11のβ0にあり、そのときのモータトルク指令値に相当する電力一定線が曲線PCであるものとする。この状態からモータトルク指令値Ttが前述した低モータ回転数時と同じだけ増加した場合、発電機供給電力Pgの変動は低モータ回転数時と比較して大きくなり、発電機供給電力Pgに相当する電力一定線は曲線PDとなる。
したがって、この場合に通常の3相電流F/B制御を行うと、発電機7の動作点はβ0から出力可能特性線SAと電力一定線PDとの交点β1へ移動し、急激な発電機出力電圧の落ち込みが発生してしまう(落ち込み量ΔV2)。
このように、発電機7の出力電圧及び出力電流の変動幅が大きいと、これが原因でモータトルクがハンチングする可能性がある。つまり、発電機出力電圧がハンチングしてモータ電流がハンチングすると、モータの界磁磁束が変動を起こし、モータトルクを出すためにモータに流れ込む電流がハンチングすることになる。そのため、モータ誘起電圧が変動する。これはインピーダンスが変動することに相当するため、発電機動作点が出力可能特性線上を動き、さらに発電機出力電圧のハンチングが助長される。その結果、モータトルクのハンチングが起こると共に、高電圧フェイルとなる可能性が大きくなる。
そこで、本実施形態では、モータ回転数Nmが所定のモータ回転数閾値NmTH以上であるときには、発電機3の出力電圧Vdcがハンチングすると推定して負荷固定制御を行うことにより、発電機出力電圧の落ち込みや高電圧フェイルを防止する。
つまり、モータ回転数Nmが高く、図7のステップS4で、モータ回転数Nm及び発電機回転数Ngから決定される動作点が負荷固定制御領域にあると判定されると、ステップS5で負荷固定フラグFc=1にセットされる。そのため、モータ制御部8FではF/B制御が中止され、非干渉制御部311でトルク指令値Tt及びモータ回転数Nmごとに固定にされたdq軸電圧指令値Vd*,Vq*を用いてインバータのスイッチング制御が行われることにより、インバータの負荷一定線が直線Aに固定される。
これにより、発電機7の動作点は、点β0から出力可能特性線SAと負荷一定線Aとの交点β2へ移動する。その後は、発電機7の界磁電流Ifgの上昇に伴って、発電機7の動作点は負荷一定線A上を動作して、出力可能特性線SBと負荷一定線Aとの交点β3(目標動作点)まで到達することになる。このように、発電機7の電圧が急激に落ち込むことなくトルク指令値Ttを出力することができる。
ところで、発電機7の出力可能特性線は、発電機回転数Ngの大きさによって変化する。図12に示すように、発電機回転数Ngが低い場合には出力可能特性線の傾きは緩く、発電機回転数Ngが高くなるほど出力可能特性線の傾きがきつくなる。
今、発電機回転数Ngが低い状態で、発電機7の動作点が図12のα2にあり、そのときのモータトルク指令値に相当する電力一定線が曲線PAであるものとする。この状態からモータトルク指令値Ttが増加し、発電機供給電力Pgに相当する電力一定線が曲線PBで表されるものとする。このとき、通常の3相電流F/B制御を行った場合、発電機7の動作点は、点α2から出力可能特性線SCと電力一定線PBとの交点α3へ移動し、発電機出力電圧の落ち込み量は比較的小さいΔV3となる。
一方、発電機回転数Ngが高い状態で、発電機7の動作点が図12のβ4にあり、そのときのモータトルク指令値に相当する電力一定線が曲線PAであるものとする。この状態からモータトルク指令値Ttが増加し、発電機供給電力Pgに相当する電力一定線が曲線PBとなったものとする。このとき、通常の3相電流F/B制御を行った場合、発電機7の動作点は、点β4から出力可能特性線SDと電力一定線PBとの交点β5へ移動し、発電機出力電圧の急激な落ち込みが発生する(落ち込み量ΔV4)。
このように、発電機回転数Ngが高いときにトルク指令値が増減すると、発電機出力電圧の急激な変動が起こり、発電機出力電圧の落ち込みや高電圧フェイルが発生する恐れがある。
これに対して本実施形態では、負荷固定制御領域を決定するモータ回転数Nmのモータ回転数閾値NmTHを、発電機回転数Ngが高いほど小さく設定するので、発電機回転数Ngが高いときには、図7のステップS4で、モータ回転数Nm及び発電機回転数Ngから決定される動作点が負荷固定制御領域にあると判定されるため、ステップS5で負荷固定フラグFc=1にセットされる。そのため、モータ制御部8FではF/B制御が中止され、負荷固定制御が実施される。
したがって、発電機回転数Ngが高い場合にも、トルク指令値Ttが増減したときの発電機出力電圧の落ち込みや高電圧フェイルを防止することができる。
このように、上記第1の実施形態では、発電機の出力電圧のハンチングを推定したとき、負荷固定制御を行ってインバータを制御するので、安定したモータトルク制御を行うことができ、4WD性能を向上させることができる。
また、モータ回転数が所定のモータ回転数閾値以上であるときに、発電機の出力電圧がハンチングする可能性があると判断するので、トルク指令値の変動に対する発電機出力電圧の変動が大きい高モータ回転数時に確実に負荷固定制御を行うことができる。その結果、トルク指令値が増減した場合の電圧の跳ね上がりや電圧の落ち込みを防止することができ、安定したモータトルク制御を行うことができる。
さらに、発電機回転数が所定の発電機回転数閾値以上であるときに、発電機の出力電圧がハンチングする可能性があると判断するので、トルク指令値の変動に対する発電機出力電圧の変動が大きい高発電機回転数時に確実に負荷固定制御を行うことができる。
また、上記モータ回転数閾値を発電機の回転数が高いほど小さく設定するので、トルク指令値の変動に対する発電機出力電圧の変動が大きく、ハンチングする可能性の高い状態を適切に判断して負荷固定制御を行うことができ、より安定したモータトルク制御を行うことができる。
さらにまた、モータに印加するPWM波電圧のパルス幅を固定とすることでインバータの負荷を固定とするので、比較的容易にインバータの負荷固定制御を実施することができる。
なお、上記第1の実施形態においては、モータ回転数と発電機回転数とを用いて負荷固定判断を行う場合について説明したが、何れか一方のみを用いて負荷固定判断を行うこともできる。すなわち、モータ回転数及び発電機回転数の何れか一方が所定の回転数閾値以上であるときに、発電機の出力電圧がハンチングすると推定して負荷固定制御を行うようにすることもできる。この場合にも、トルク指令値の変動に対して発電機の出力電圧が大きく変動することを抑制することができるので、安定したモータトルク制御を実現することができる。
次に、本発明における第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、発電機の現在の動作点が、発電機の目標動作点に基づいて設定されるハンチング領域内に存在するとき、負荷固定制御を行うようにしたものである。
図13は、第2の実施形態における負荷固定判断部8Eで実行される負荷固定判断処理手順を示すフローチャートであり、図7に示す前述した第1の実施形態の負荷固定判断処理と同一処理を行う部分には同一ステップ番号を付し、処理の異なる部分を中心に説明する。
ステップS21では、発電電圧Vdcを検出し、ステップS22に移行して発電電流Idcを検出する。
次いで、ステップS23に移行して、発電機回転数Ngを検出し、ステップS24に移行する。
ステップS24では、発電機回転数Ngをもとに最大出力電力線ηを求め、この最大出力電力線ηから安定領域及び不安定領域を設定し、ステップS25に移行する。ここで、最大出力電力線ηとは、発電機回転数Ngごとに決定される線であり、発電機7の各出力可能特性線上の動作点において、発電機7の出力電力が最大となる点を結んでできる線である。
また、安定領域とは、最大出力電力線ηによって2つの領域に分けたとき、発電機7の出力可能特性線上の動作点の出力電力が、発電電流の増加に伴って増加する領域であり、不安定領域とは、発電機7の出力可能特性線上の動作点の出力電力が、発電電流の増加に伴って減少する領域である。
ステップS25では、発電電圧Vdc及び発電電流Idcから決定される発電機7の現在の動作点が、前記ステップS24で設定された不安定領域内に存在するか否かを判定する。そして、当該動作点が不安定領域内に存在するときには前記ステップS5に移行し、安定領域内に存在するときにはステップS26に移行する。
ステップS26では、発電機7の目標電圧である必要発電電圧V0及び目標電流である必要発電電流I0から所定のハンチング領域を設定する。本実施形態では、発電機7の界磁電流Ifgが、必要発電電圧V0及び必要発電電流I0から算出される必要界磁電流If0に所定の界磁電流幅を設けた界磁電流範囲内にあり、且つ出力電圧Vdcが、必要発電電圧V0に所定の電圧幅を設けた出力電圧範囲内にない場合、発電機7の出力電圧がハンチングしているとみなす。
すなわち、ハンチング領域は図14に示すようになる。この図14において、出力可能特性線S0は現在の回転速度で必要界磁電流If0が与えられているときに、発電機7が動作し得る出力特性線である。
次にステップS27で、発電電圧Vdc及び発電電流Idcから決定される発電機7の現在の動作点が、前記ステップS26で設定されたハンチング領域内に存在するか否かを判定する。そして、当該動作点がハンチング領域内に存在するときには前記ステップS5に移行し、ハンチング領域外に存在するときには前記ステップS9に移行する。
次に、第2の実施形態の動作及び効果について説明する。
今、モータ回転数Nmが高い状態であるときに、車輪速及びアクセルペダル開度に基づいてモータトルク指令値Ttが増加したものとする。このとき、モータトルク指令値Ttの変動に対する発電機供給電力Pgの変動が大きいことから、発電機7の出力電圧Vdcがハンチングしたものとする。
この場合には、発電機7の出力電圧Vdc及び出力電流Idcから決定される現在の動作点が、図13のステップS26で設定されるハンチング領域内に存在するため、ステップS27の判定によりステップS5に移行して、負荷固定フラグFc=1にセットされる。そのため、モータ制御部8FではF/B制御が中止され、非干渉制御部311でトルク指令値Tt及びモータ回転数Nmごとに固定にされたdq軸電圧指令値Vd*,Vq*を用いてインバータのスイッチング制御が行われることにより、インバータの負荷一定線が固定される。これにより、高電圧フェイルとなることなくトルク指令値Ttを出力することができる。
このインバータの負荷固定制御中に、モータの界磁電流に対して弱め界磁制御が行われている場合には、ステップS6からステップS7に移行して、界磁電流制御フラグFi=1にセットされる。これにより、モータ制御部8Fの界磁電流指令値演算部309では、弱め界磁率Ifm/IfmMAXに応じた補正係数Kに基づいて界磁電流指令値If*が演算されるため、モータ界磁電流Ifmが上昇する。モータ界磁電流Ifmが上昇すると誘起電圧が上昇し、発電電圧Vdcが上がると共に発電電流Idcが下がる。その結果、発電機7の動作点は、発電機7の出力可能特性線上の動作点の出力電力が発電電流の増加に伴って増加する安定領域で動作することになる。
このように、上記第2の実施形態では、発電機の出力電圧及び出力電流から決定する動作点がハンチング領域内に存在するとき、発電機の出力電圧がハンチングしていると判断するので、適切に負荷固定制御を実施することができ、安定したモータトルク制御を行うことができる。
また、発電機の目標電圧及び目標電流に基づいてハンチング領域を設定するので、発電機が目標電圧及び目標電流から算出される目標界磁電流付近の出力可能特性線上を動作しており、且つ発電機出力電圧が目標電圧付近にない場合に、ハンチングを起こしていると判断することができ、適切にハンチングを検出して負荷固定制御を実施することができる。
さらに、発電機動作点が不安定領域に存在するとき、負荷固定制御を実施するので、発電電圧の落ち込みや過電圧を防止することができる。
また、負荷固定制御を開始した後、エンジン回転数の減少、モータ回転数の上昇(誘起電圧の上昇)、モータトルク指令値の減少等により発電機動作点が安定領域に移行し、且つ発電機動作点がハンチング領域にないと判断されたとき、負荷固定制御を解除して安定領域で動作させるので、常に負荷固定制御を作動して効率の悪い動作点で動作し続けることを回避することができる。
さらにまた、負荷固定制御中にモータ界磁電流を上昇させるので、早く不安定領域から抜け出して効率の良い安定領域で動作させることができる。
なお、上記実施形態においては、直流電圧指令値Vdc*を用いて正弦波振幅の正規化を行うことで負荷固定制御を実施する場合について説明したが、インバータインピーダンスを固定にする方法であれば、これに限定されるものではなく、例えば、モータの効率が最も良い動作点での電圧を用いて正弦波振幅の正規化を行うこともできる。
本発明の実施形態を示す概略構成図である。 発電機の構造を示す図である。 本実施形態の4WDコントローラの詳細を示すブロック図である。 発電機制御部の詳細を示すブロック図である。 回転数毎の発電機特性マップである。 回転数毎の界磁電流特性マップである。 第1の実施形態における負荷固定判断部で実行する負荷固定判断処理を示すフローチャートである。 モータ制御部の詳細を示すブロック図である。 界磁電流指令値算出マップである。 弱め界磁率−目標界磁電流係数マップである。 本実施形態の動作を説明する図である。 本実施形態の動作を説明する図である。 第2の実施形態における負荷固定判断部で実行する負荷固定判断処理を示すフローチャートである。 ハンチング領域を示す図である。
符号の説明
1L、1R 前輪
2 エンジン
3L、3R 後輪
4 モータ
6 ベルト
7 発電機
8 4WDコントローラ
8A 目標モータトルク演算部
8B 発電機供給電力演算部
8C 発電電流指令演算部
8D 発電機制御部
8E 負荷固定判断部
8F モータ制御部
8G TCS制御部
8H クラッチ制御部
9 インバータ
10 ジャンクションボックス
11 減速機
12 クラッチ
27FL、27FR、27RL、27RR 車輪速センサ

Claims (6)

  1. 主駆動輪を駆動する熱機関と、その熱機関で駆動される発電機と、当該発電機の電力がインバータを介して供給されて従駆動輪を駆動する交流モータとを備える車両用駆動制御装置において、
    前記交流モータが必要とするモータ必要電力に基づいて前記発電機の界磁を制御する界磁制御手段と、前記発電機の出力電圧のハンチングを検出又は推定するハンチング推定手段と、該ハンチング推定手段で前記発電機の出力電圧のハンチングを検出又は推定したとき、所定の負荷に固定した状態で前記インバータを制御する負荷固定制御を行う負荷固定手段とを備えることを特徴とする車両用駆動制御装置。
  2. 前記ハンチング推定手段は、前記交流モータの回転数が所定のモータ回転数閾値以上であるとき、前記発電機の出力電圧がハンチングすると推定することを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動制御装置。
  3. 前記ハンチング推定手段は、前記発電機の回転数が所定の発電機回転数閾値以上であるとき、前記発電機の出力電圧がハンチングすると推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用駆動制御装置。
  4. 前記モータ回転数閾値は、前記発電機の回転数が高いほど小さく設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用駆動制御装置。
  5. 前記ハンチング推定手段は、前記モータ必要電力を出力するための前記発電機の目標動作点に基づいてハンチング領域を設定し、前記発電機の出力電圧及び出力電流から決定する動作点が前記ハンチング領域内に存在するとき、前記発電機の出力電圧がハンチングしていると判断することを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動制御装置。
  6. 前記インバータを制御して前記交流モータにPWM波電圧を印加するPWM制御手段を有し、前記負荷固定手段は、前記PWM波電圧のパルス幅を固定することで前記インバータの負荷を固定することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の発電機電力制御装置。
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CN110266225A (zh) * 2019-06-28 2019-09-20 武汉新能源研究院有限公司 控制发电装置的发电电流的方法及系统

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