JP4701845B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、スロットマシン等に代表される遊技機に関するものである。
スロットマシン等に代表される遊技機は、遊技価値媒体であるコイン(メダル)を使用してゲームを楽しむように構成されている。図8は従来の一般的スロットマシンの正面図である。図示のように、本体の前面はコイン投入口101が設けられており、これにコインを1枚以上投入し、1枚ベットボタン102、2枚ベットボタン103、マックスベットボタン104のいずれかを押してコインをベットするものである。その際、ベットしたコインの枚数に応じて、有効ラインが決まりベットランプ105が点灯する。スタートレバー106を下方に押し下げる、或いは上方に押し上げることによって回転ドラム107が高速で回転を始め、ストップボタン108を任意の時点で押すことにより、回転ドラム107上のある絵柄が停止する。この結果得られた停止絵柄に応じてコイン払い出し口109から払い出されるコインの枚数が決定されるものである。
この種の遊技機においては、近年遊技機に液晶表示装置を搭載したものが増加している。この液晶表示装置を設置することの一般的な目的としては、変動図柄表示面を補助することである。つまり遊技において変動図柄表示面に停止する図柄だけを使用するのではなく、液晶表示装置の画面に映し出される映像を演出として加えることによって、遊技者の興趣を高めることにある。この液晶表示装置の搭載は、遊技機の扉部前面にて行われている。上記図7にも示されているように、扉部前面の中央部に、変動図柄が表示される回転ドラム107を視認するための視認窓112が配置され、その直上部に遊技においての補助となる液晶表示装置111、更に、その直上部に、発光ダイオード基板とレンズ部材により構成される上部ランプ110が設置されている。液晶表示装置111は遊技機の扉部前面の視認窓112の上部領域に設置されている。
しかし、近年、遊技者の興趣を更に向上させるために液晶表示装置の画面の大型化が望まれている。この液晶表示装置の画面の大型化に対応するためには、遊技機の前面部に大きなスペースを確保する必要がある。しかし、遊技機の前面には、例えば、回転ドラムを視認するための視認窓、回転ドラムのストップボタン、スピーカ、発光部(上述の上部ランプ110に該当)等が存在しており、これらを取り除くことはできない。また、これらの小型化については、上述の視認窓は遊技機の筐体内部にある回転ドラムを遊技者が視認しやすくするために設けられているので、困難であり、ストップボタンについても遊技者にとって使い勝手が悪くなり、実行することはできない。更に、スピーカは従来からある程度小型化されてはいるが、それでも上述のようなスペースを確保するには不十分である。また、回転ドラムやストップボタンの位置を下げ液晶表示装置の画面近傍のスペースを確保することも考えられるが、上述の場合と同様に遊技者にとっては遊技しづらく、使い勝手が悪くなる。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技機に搭載され
ている液晶表示装置の画面をより大型化することを可能とする遊技機を提供することにある。
上記の目標を達成するため、請求項1に係る遊技機は、変動図柄表示装置を備えた筐体と、該筐体の前面開放部に開閉可能に取り付けられ、前記変動図柄表示装置を前記筐体外部から視認可能とする視認窓を備える扉部と、を有する遊技機において、記扉部の前面ではなく前記扉部の天井部に設けられた発光手段を備え、前記発光手段は、前記扉部に設置された状態で前記扉部前方側から前記扉部後方側に向かって高さが増すように形成されたレンズ部と、該レンズ部の外周に設けられた鍔部と、前記扉部に設置された状態で前記扉部の前後方向に沿って貫通するネジ穴が形成されたネジ止め部と、発光体が取り付けられ上記レンズ部に対して直接取り付けられる発光基板と、を備え前記扉部の天井部には、前記レンズ部の外周形状に合わせて形成された設置用切欠部の縁部に沿って形成され、前記扉部後方側に向かって開口する凹部と、前記設置用切欠き部に前記レンズ部が設置された場合に、前記ネジ止め部のネジ穴と対向する位置に前記扉部の前後方向に沿うように貫通する扉側ネジ穴が形成された扉側ネジ止め部とが形成され、前記発光手段は、前記鍔部を前記凹部に嵌入させて前記設置用切欠き部に前記レンズ部を設置し、前記鍔部の嵌入方向と同方向から前記ネジ穴と前記扉側ネジ穴とにおいてネジ止めすることで固定されることを特徴とする。
本発明に係る遊技機によれば、遊技機の前面に設置されていた発光部を、本体の扉部の天井部に設置したので、液晶表示装置の画面の大型化が達成される。
はじめに、本実施の形態から抽出され得る発明群を手段n(n=0,1,2・・・)として区分して示し、それらを必要に応じて効果等を示しつつ説明する。
手段0.変動図柄表示装置を備えた筐体と、該筐体の前面開放部に開閉可能に取り付けられ、前記変動図柄表示装置を前記筐体外部から視認可能とする視認窓を備える扉部と、を有する遊技機において、前記扉部の前面ではなく前記扉部の天井部に設けられた発光手段を備え、前記発光手段は、前記扉部に設置された状態で前記扉部前方側から前記扉部後方側に向かって高さが増すように形成されたレンズ部と、該レンズ部の外周に設けられた鍔部と、前記扉部に設置された状態で前記扉部の前後方向に沿って貫通するネジ穴が形成されたネジ止め部と、発光体が取り付けられ上記レンズ部に対して直接取り付けられる発光基板と、を備え、前記扉部の天井部には、前記レンズ部の外周形状に合わせて形成された設置用切欠部の縁部に沿って形成され、前記扉部後方側に向かって開口する凹部と、前記設置用切欠き部に前記レンズ部が設置された場合に、前記ネジ止め部のネジ穴と対向する位置に前記扉部の前後方向に沿うように貫通する扉側ネジ穴が形成された扉側ネジ止め部とが形成され、前記発光手段は、前記鍔部を前記凹部に嵌入させて前記設置用切欠き部に前記レンズ部を設置し、前記鍔部の嵌入方向と同方向から前記ネジ穴と前記扉側ネジ穴とにおいてネジ止めすることで固定されることを特徴とする遊技機
手段1.変動図柄表示装置を備えた筐体と、該筐体の前面開放部に開閉可能に取り付けられ、前記変動図柄表示装置を前記筐体外部から視認可能とする視認窓を備える扉部と、を有する本体を備えた遊技機において、少なくとも従業員への情報伝達機能を有する発光部を前記扉部の前面ではなく前記本体の天井部に設置したことを特徴とする遊技機。
手段1によれば、遊技機の扉部の前面に設けられていた発光部がなくなり、この発光部の設置されていた領域に、大きなスペースが出来る。このため、発光部が設置されていたスペースを利用して扉部の前面に設置されている液晶表示装置の画面を大型化することが可能となる。更に、従業員への情報伝達機能を有する発光部は、本体の天井部に設置されていることにより、従業員からの視認性も良くその機能を少しも損なうことなく維持することが出来る。
手段2.前記発光部は、発光体と、これを取り付けた基板と、を含み、該基板は、前記発光体を前記本体の天井部外方向へ向け、かつ該天井部に対して略平行に設置されたことを特徴とする遊技機。
これにより、基板を扉部の前面に略平行( 縦置き) に設置した場合の様に、扉部の内側の基板の前後に無用のスペースが発生することを回避することができる。すなわち、天井部に略平行(横置き)したことにより、扉部の内側すなわち筐体内の利用可能なスペースを大きく確保することができる。
手段3.前記発光部は、前記発光体をカバーするレンズ部材を有し、該レンズ部材は外周部に鍔部が設けられ、前記天井部には前記鍔部を嵌入可能な凹部が対応して設けられ、前記レンズ部材は前記鍔部を前記凹部に嵌入させて設置したことを特徴とする遊技機。
これによれば、発光体をカバーするレンズ部材の外周部に鍔部が設けられており、遊技機本体の天井部にこの鍔部を嵌入可能な凹部が設けられていることから、レンズ部材の外周部の鍔部を、本体の天井部の凹部に嵌入させ、隙間なく接合されている。そして、この鍔部の嵌入により、嵌合部の断面構造においてクランク状の構造が得られる。これにより、不正を行うことを目的として針金などを進入させようとしても、上記クランク状部分に衝突して、針金などを進入させることができない。従って、前述のような不正行為を防止することができる。
手段4.前記発光部の基板は、前記天井部に設けられた舌片と、固定部材により結合し設置されたことを特徴とする遊技機。これによれば、発光体を備える基板を天井部と略平行にしっかりと固定することを容易に行うことができる。また、しっかりと固定することが出来るので、基板が外部からの衝撃などで天井部から外れてしまうことを防止することができる。
手段5.前記発光部の基板は、前記レンズ部材の内側面に突出形成された取り付け部に、固定部材により結合して設置されたことを特徴とする。これによれば、基板がレンズ部材に固定されたことにより、レンズ部材の着脱と同時に発光部全体の着脱が可能となる。また、天井部にはレンズ部材の取り付け構造を設ければ足りるので、天井部の構造の複雑化を防止することができる。
手段6.前記発光部は、前記本体の前記扉部の天井部に設置されたことを特徴とする。これによれば、扉部の天井部に発光部を設置したことにより、上述のような遊技機本体の収納部への設置状態、すなわち扉部が常に外部へ突出している状態において、発光部も常に外部に露出した状態にある。従って、従業員からの視認性も低下することがない。また、収納部への本体の装填に発光部が邪魔になることもない。
以下、本発明の実施の形態について遊技機の一例としてスロットマシンを用いて説明する。図1は、本発明を適用したスロットマシンの斜視図である。スロットマシン1は、図1に示すように、筐体2と扉部3とからなる正面視略矩形状の本体4を有している。本発明の特徴的構成は、その詳細を後述するように、発光ダイオードを光源とする上部ランプ21(発光部)を扉部3の前面最上部ではなく、扉部3の枠部であるキャビネット70のキャビネット天井面70aに設置したことである。
扉部3は、図1に示すように、上方から下方に向かって順番に表示部3A、操作部3B、貯留部3Cの3つの部分を備えている。表示部3Aの最上部の両端には、種々の効果音等を発生させる一対のスピーカ22が各々配置され、これら一対のスピーカ22の間に画像・映像などの種々の情報を表示する液晶表示装置の大型の液晶画面23が配置されている。また、表示部3Aの略中央高さ位置には、筐体2内で回転する複数個の回転ドラム11をそれぞれ視認するための透明窓24(視認窓)が設けられており、透明窓24の左側にはコインのベット数(賭け数)に応じて点灯するベットランプ25が配設されている。回転ドラム11は3つの横に並んだ中空の円筒体ドラムから構成されており、回転ドラム11の1つのドラムに対して21個の図柄が表示されている。スロットマシン1の前面から透明窓24を通して1つのドラムに対して3つの図柄が視認可能であり、ドラムが3つ並んでいることにより、縦3つ、横3つの9つの図柄が視認可能である。そして、表示部3Aの下部には、左側から右側に向かって順番にクレジット枚数表示部26、ゲーム数表示部27、払出枚数表示部28が設けられている。
操作部3Bは、表示部3Aの下端で折曲されて手前側に向かって延在する平面部分Fと、その平面部分の手前側の端部で折曲されて下方に向かって垂下する縦壁部分Hを有しており、平面部分Fには、左側位置に1枚用と2枚用のベットボタン31、32が設けられ、その右側近傍位置にマックスベットボタン33が設けられている。そして、平面部分Fの右側位置には、コイン投入口41が配設されている。コイン投入口41から投入されたコインは、本体4の内部においてコイン払い出し検出部を有するホッパ(それぞれ図示せず)に貯留されるように構成されている。なお、ホッパのコイン払い出し検出部は、所定の間隔をおいて設けられた複数のコイン通過センサを備えており、1枚のコインの通過を検出することによって、コインの払い出しを認識できるように構成されている。
縦壁部分Hの上部には左側から右側に向かって順番に、コインを貯留するか否かを選択するためのクレジットボタン34、回転ドラム11の回転開始を指示するためのスタートレバー35、回転ドラム11の回転停止を指示するためのストップボタン36が設けられている。スタートレバー35は、縦壁部分Hから手前側に向かって突設されており、下方に押し下げる、或いは上方に押し上げることによって操作される。ストップボタン36は、各回転ドラム11に対応する位置にそれぞれ配設されており、押し動作によって操作される。また、操作部3Bの下部には、機種名や遊技に関わるキャラクタ等が表示された表示プレート15等が設けられている。
貯留部3Cは、操作部3Bの下方位置で左右方向に亘って延在するように配置形成されており、コイン払出口7から払い出されたコインMを受けて貯留するコイン受け皿16や灰皿17等が設けられている。
次に、本発明における特徴的構成である上部ランプ21の構成について図2を用いて説明する。なお、同図は図1とは異なるデザインの扉部3に本発明の構成を適用した例が示されている。
図示のように、上部ランプ21は発光ダイオード基板71とレンズ部材72とから構成されている。発光ダイオード基板71は略半円形の板状体として構成されており、その上面部71aには、複数の発光ダイオード71bが設けられている。そして、この発光ダイオード基板71の設置は、キャビネット天井面70aと略平行に取り付けられている。本実施の形態では、後述のように天井部の一部として取り付けられている。
また、発光ダイオード基板71の上面部71aの縁部よりやや内側部分には、略半円の縁部を略三等分する位置に、ねじ止め穴71cがそれぞれ設けられている。また、本実施の形態のレンズ部材72は、アクリル樹脂やポリカーボネート等で構成されており、発光ダイオード基板71の形状に合わせた略半円型の平面形状を有していると共に、側面視ドーム状に盛り上がった形状に構成されている。なお、レンズ部材72の発光ダイオード71bから照射される光が透過する部位は、透過光に種々の広がりを持たせるため表面の凸曲面形状をダイヤカットなどの方法により加工することも可能である。また、略半円型の縁部には、取り付けのための鍔部73が設けられており、略半円形の弦の両側端部には、取り付けのためのねじ穴が備えられているねじ穴部84が設けられている。
一方、キャビネット70のキャビネット天井面70aの上部面の略中央部には上部ランプ21に対応するように本体前面側に向かって弧を描くように略半円型の切欠部74が設けられている。また、切欠部74の縁部には、それを略三等分する位置に舌片76a、76b、76cが設置されており、更に、これら舌片76a,76b,76cが設置されていない部分には鍔部73を嵌入可能とする凹部75が形成されている。この凹部75にレンズ部材72の鍔部73を嵌入させた場合に、鍔部73が舌片76a、76b、76cにぶつからないように、各舌片76a、76b、76cの高さ位置及び支持部の設置位置が設定されている。更に、レンズ部材72の設置時に上述のねじ穴部84と対向する箇所にはねじ受け部86が備えられている。
次に、本実施の形態における上部ランプ21の取り付け状態について説明する。図3は、発光ダイオード基板71と、図2に示したキャビネット天井面70aに設置されている舌片76aの構成を示す説明図である。発光ダイオード基板71のねじ止め穴71cはキャビネット天井面70aに設置されている舌片76aと位置を合わされ、ねじ77で止められて固定されている。なお、舌片76b及び、76cについても同様の方法で構成される。上記各舌片76a〜76cに発光ダイオード基板71を取り付けることにより、発光ダイオード基板71はキャビネット天井面70aと略平行に設置される。従って、キャビネット天井面70aの下部空間、つまり扉部3の内側の上部空間を有効活用スペースとすることができる。更に、発光ダイオード基板71はしっかりとねじ77により固定されているので、本体4の外部から多少の衝撃を受けてもずれを生じない。
また、図4は、レンズ部材72の鍔部73が図2に示したキャビネット天井面70aの凹部75に嵌合された状態の部分説明図である。図示の様にレンズ部材72の鍔部73がキャビネット天井面70aの凹部75に嵌入されて設置されている。この設置状態において、上部ランプ21のキャビネット天井面70aの上面からの突出量は約5センチメートル以下程度に設定されている。このように発光ダイオード基板71に対しレンズ部材72の光透過面を可及的に近接させ、出来るだけ上部ランプ21のキャビネット天井面70aからの突出量を低くすることが好ましい。
上記の構成により、図4に示されるようにレンズ部材72の鍔部73と凹部75の嵌合状態において、嵌合部にはクランク状部分が形成されているので、不正を行う目的で針金などを、キャビネット天井面70aとレンズ部材72の隙間から進入させ用とした場合、鍔部73に衝突して本体4の内部の奥まで進入させることはできない。
図5には上部ランプ21が図2に示したキャビネット天井面70aに設置された状態が示されている。上部ランプ21は扉部3の左右方向の中央で、略半円形状の弦部分を扉部3と筐体2との境界に合わせるように設置されている。
ホール店内における本体4の設置は、エラー等の発生時に扉部3の開閉を行い易くするため、前面開放の収納部に筐体2を装填し、扉部3が開放部から突出した状態で行われる。上記実施の形態に係るスロットマシン1の場合、扉部3のキャビネット天井面70aに上部ランプ21が設置されていることから、本体4の上記収納部への設置の際に上部ランプ21が邪魔になることはなく、設置後における従業員からの視認性も良好に確保される。
また、上部ランプ21がキャビネット天井面70aに設置されていることによって、従来まで上部ランプが設置されていた扉部3の透明窓24の直上部に、大きなスペースが確保できる。更に、上部ランプ21を構成する発光ダイオード基板71の設置は、上述のように縦置きではなく、横置き、すなわちキャビネット天井面70aに略平行に行われているので、扉部3の内側の空間を広く確保することが出来る。これによって、この広がったスペースと従来の液晶表示装置を設置していた空間とを合わせて、従来よりも大型の液晶表示装置の画面を設置することが可能となっている。従って、迫力のある映像で演出効果を高めることによって、遊技者の興趣を向上させることが可能になる。
また、本体4の内部のホッパに貯留されているコインが全て払い出された等の種々のエラーが発生した場合、上部ランプ21は自動で点灯又は、点滅するが、上部ランプ21はキャビネット天井面70a上、つまり、本体4の略最上部に位置するので、従業員は本体4の前面に遊技者が座っていても、遊技者の頭などで視界を遮られることが少ない。従って、従業員は上部ランプ21の点灯及び、消灯を視認しやすい。これにより、従業員がエラーに素早く対処し、回復することが出来るので、遊技の進行がスムーズになる。
また、上部ランプ21は、スロットマシン1における遊技の状態により、点灯、点滅又は消灯が行われるように構成されている。上部ランプ21は、キャビネット天井面70aに設けられていることから、店内にいる遊技者以外のホール客からも容易に視認することができる。これにより、遊技者以外のホール客は、遊技の状態を把握することが出来るので、遊技者以外のホール客に対してもスロットマシン1に対する興趣を喚起することが出来る。
更に、前述の様に、上部ランプ21の光透過部の断面形状を種々調整して透過光を屈折させることにより、光路を変化させ、これにより、ホール店内の照明効果として機能させることも可能である。
次に、図6は本発明における上部ランプ21を別の構成、すなわち、発光ダイオード基板71をレンズ部材72に結合する構成を示している。なお、上述の実施の形態と同様の要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。図示のようにレンズ部材72の天井はボス90が備えられており、ボス90の先端面には、ねじ孔92が設けられている。このねじ孔92は発光ダイオード基板71に設けられているねじ孔94と位置を合わされボルト96によって締結され固定される。これにより、レンズ部材72と発光ダイオード基板71が一体化される。また、図示しないが、この構成によれば、上部ランプ21の取り付けのために、キャビネット天井面70aに舌片76a、76b、76cを設ける必要がなくなり、キャビネット天井面70aの構造の簡略化が図られる。なお、レンズ部材72の鍔部73を凹部75に嵌入させて、上部ランプ21を取り付ける点については同様である。
次に、上記本発明が適用されたスロットマシン1の電気的構成について説明する。図7はスロットマシン1の電気的構成を表すブロック図である。メイン制御基板60には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU61と、そのMPU61に接続されると共にセンサ類やスイッチ類などの各種の入出力手段に接続された入出力ポート62が搭載されている。MPU61には、MPU61により実行されるエラー報知制御プログラム等の制御プログラムや払い出し枚数等の固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行にあたって各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路等の各種回路(図示せず) 等が内蔵されている。
入出力ポート62には、1枚〜3枚ベットボタン31、32、33、スタートレバー35、ストップボタン36、1〜3枚ベットランプ25、クレジット枚数表示部26、ゲーム数表示部27、払出枚数表示部28、サブ制御基板65等が接続されている。サブ制御基板65は、メイン制御基板60から送信されるコマンドを受信して所定の制御処理を行うものであり、本実施の形態では、スピーカ22から効果音等の出力制御、上部ランプ21の発光の出力制御、表示用制御基板66を制御して液晶画面23上に演出表示等を行わせるように構成されている。サブ制御基板65には、上部ランプ21、スピーカ22、表示用制御基板66等が接続されており、表示用制御基板66との間ではデータ等を双方向に送受信可能に構成されている。
電源基板67はスロットマシン1の各電子機器に駆動電力を供給する電源部68と、電源断の発生を監視する停電監視回路69等の各種回路を備えている。スロットマシン1の電源オフ後には、電源基板67の電源部68から入出力ポート62を通してRAM64バックアップ電圧が供給される。
MPU61は、入出力ポート62に接続されている各種センサ類、スイッチ類からの検出信号等に基づき、ROM63内に格納されているプログラムを実行することによって種々の処理を行う制御手段を構成する。例えば、所定の入賞役に当選すると、その入賞役に対応したコインの払い出し枚数をROM63から取得して、電源基板67を介してホッパにコインの払い出しにかかる信号を出力し、電源基板67の電源部68からホッパに電源を供給してコインの払い出しを開始する。このとき、MPU61では、ホッパに設けられた複数のコイン通過センサからのコインの通過にかかる信号に基づいて払い出されているコインの枚数をカウントするように構成されている。
そして、コインの払い出しの過程で払い出すべき枚数に到達する前にホッパからコインの通過にかかる信号が入力されない場合、MPU61は、ホッパ内にコインが貯留されていないものと判断し、エラー報知制御プログラムに基づき入出力ポート62を介してサブ制御基板65に上部ランプ21の点灯にかかる信号を出力する。なお、エラー発生時には、上部ランプ21を点滅させる信号を出力するようにしても良い。
MPU61は、上部ランプ21の点灯にかかる信号に加えて、ホッパ内にコインが貯留されていない旨のエラーコードをゲーム数表示部27に表示する信号を入出力ポート62を介してサブ制御基板65に出力する。また、MPU61は、エラー報知制御プログラムに基づき当該スロットマシン1を含む複数のスロットマシンを監理・制御するホールの端末機に入出力ポート6 2 を介してエラー発生にかかる信号を出力するようにしても良い。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、遊技機本体4の扉部3の天井部(キャビネット天井面70a)の左右方向の中央部に設けられている発光部(上部ランプ21)の形状を半円形ではなく、円形で構成したり、或いは、発光部を2つにして、中央部ではなく天井部の左右両端に設置しても良い。また、発光部のレンズ部材72の設置方法としては鍔部73による嵌合に限られず、扉部3の天井部にねじ止め固定することも可能である。
本実施の形態に係るスロットマシンの斜視図である。 図1とは異なるデザインの扉部に上部ランプを適用した状態の構成図である。 発光ダイオード基板の取り付け構造を示す説明図である。 レンズ部材72の取り付け構造を示す説明図である。 上部ランプ21を図2に示した扉部に設置された状態を示す説明図である。 上部ランプの他の構成を示す図である。 本発明が適用されたスロットマシンの電気的構成を表すブロック図である。 従来の一般的なスロットマシンの正面図である。
1 スロットマシン
2 筐体
3 扉部
4 本体
21 上部ランプ
23 液晶画面
70 キャビネット
70a キャビネット天井面
71 発光ダイオード基板
71a 発光ダイオード基板上面
71b 発光ダイオード
71c ねじ止め穴
72 レンズ部材
73 鍔部
74 穴部
75 凹部
76a、76b、76c 舌片
77 ねじ
90 ボス
110 上部ランプ
111 液晶画面
112 視認窓

Claims (2)

  1. 変動図柄表示装置を備えた筐体と、該筐体の前面開放部に開閉可能に取り付けられ、前
    記変動図柄表示装置を前記筐体外部から視認可能とする視認窓を備える扉部と、を有する遊技機において、
    記扉部の前面ではなく前記扉部の天井部に設けられた発光手段を備え、
    前記発光手段は、前記扉部に設置された状態で前記扉部前方側から前記扉部後方側に向かって高さが増すように形成されたレンズ部と、該レンズ部の外周に設けられた鍔部と、前記扉部に設置された状態で前記扉部の前後方向に沿って貫通するネジ穴が形成されたネジ止め部と、発光体が取り付けられ上記レンズ部に対して直接取り付けられる発光基板と、を備え
    前記扉部の天井部には、前記レンズ部の外周形状に合わせて形成された設置用切欠部の縁部に沿って形成され、前記扉部後方側に向かって開口する凹部と、前記設置用切欠き部に前記レンズ部が設置された場合に、前記ネジ止め部のネジ穴と対向する位置に前記扉部の前後方向に沿うように貫通する扉側ネジ穴が形成された扉側ネジ止め部とが形成され、
    前記発光手段は、前記鍔部を前記凹部に嵌入させて前記設置用切欠き部に前記レンズ部を設置し、前記鍔部の嵌入方向と同方向から前記ネジ穴と前記扉側ネジ穴とにおいてネジ止めすることで固定されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記レンズ部の外周形状が、略円弧状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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