JP4701822B2 - 液圧成形方法及び液圧成形金型 - Google Patents

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Description

本発明は、板材の液圧成形を行うための液圧成形方法及び液圧成形金型に関し、詳しくは、板材を成形室へ送給する手段及び方法に関する。
従来、成形用金型を構成する上型と下型との間に金属板材を挟み、該板材の周縁部をブランクホルダと呼ばれる挟持部材で挟持し、ブランクホルダと金型との協動により板材を押圧しつつ、成形型内に形成された成形室に液体を導入し、液体に圧力を負荷するとともに、必要に応じて板材の端部から圧縮力を加えることにより、板材を膨出させて、成形室内周の成形形状に倣った成形品を得る液圧成形加工方法が知られている。
上記板材の液圧成形加工において、彎曲形状を有する成形品などを成形する際に、変形抵抗の大きい彎曲部の変形が、変形抵抗の小さい非彎曲部より遅れることが原因で、製品の彎曲部の内側に皺が生じることがある。そこで、成形品に生じる皺を低減したり、成形品の厚みを略均一なものとしたりするために、板材の周縁部を拘束しつつ、適量ずつ成形室内に供給しながら成形する方法が提案されている。
例えば、特許文献1の第一の実施の形態では、成形時に重ね合わせ板材の周縁端面から、圧子を介して板幅縮小方向に押圧し、非彎曲部の成形時には彎曲部の成形時と比較して、成形材料を遅く型内へ流入させる技術が、公開されている。これにより、非彎曲部での拡張変形を抑制し、成形初期段階で非彎曲部よりも彎曲部に相当する部分の拡張変形を先行させて拡張部を成形するように調整して、非彎曲部と彎曲部での拡張変形の遅れを解消することにより、彎曲部の内側での皺の発生が抑制されている。
また、同文献の第三の実施の形態では、重ね合わせ板材の周縁部を押圧する押圧部材を設け、該押圧部材による板材の拘束力を変化させる技術が、公開されている。前記押圧部材による拘束力が小さいときには、拘束力が大きいときと比較して、低い液圧であっても、大きな拡張変形を生じさせることが可能である。また、拘束力が大きいときには、拘束力が小さいときと比較して成形材料の成形室内への流入が制限され、拡張変形が抑制されることから、非彎曲部よりも彎曲部の成形時に拘束力を小さくすることにより、非彎曲部と彎曲部での拡張変形の遅れが解消され、彎曲部の内側での皺の発生が抑制されている。
特開2003−211232号公報
上記特許文献に記載の技術では、成形される金属板材として重ね合わせ板材が採用されている。重ね合わせ板材のように板材に適度な厚みがあれば、該板材の周縁端面を圧子により押圧することができるが、成形される金属板材が薄板であり板材の厚みが小さい場合には、該板材を端部から押圧した際に、板材が座屈してしまう虞がある。
また、成形される金属板材が薄板である場合に、上記特許文献に記載のように、板材の周縁部を押圧部材にて押圧し、該押圧部材による拘束力を変化させることは有効であるが、板材を積極的に成形室へ送給するのではなく、成形室への送給量を抑制する方法であるので、送給量の微量調整が難しい。
そこで、本発明では、板材の液圧成形加工において、成形される金属板材が薄板である場合にも、板材を座屈させずに液圧室へ送給する液圧成形方法、及び、板材を座屈させずに液圧室へ送給できる板材送給装置を備えた液圧成形金型について提案する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、成形用金型内に形成された成形室に液体を圧入して、成形用金型を構成する上型と下型との間に挟まれた金属板材を成形室内で膨出させることにより、成形室内周の成形形状に倣った成形品を得る液圧成形加工方法において、前記金属板材の周縁部を挟持部材にて板厚方向に加圧しながら挟持するとともに、前記挟持部材により金属板材を成形室側へ押し出して、金属板材を成形室へ送給し、前記挟持部材を、成形室に対して進退移動して金属板材を成形室へ押し出す押圧部材と、前記押圧部材との間で金属板材を挟み込むとともに、該金属板材を板厚方向に加圧する加圧部材とで構成し、前記加圧部材による前記金属板材を加圧する力の大きさを、制御可能に構成したものである。
請求項2においては、上型と下型にて形成される成形室内に液体を圧入して、上型と下型との間に挟まれた金属板材を成形室内で膨出させる成形用金型と、前記金属板材の周縁部を板厚方向に加圧しながら挟持するとともに、金属板材を成形室側へ押し出す挟持部材を具備する板材送給装置とを備え、前記挟持部材を、成形室に対して進退移動して金属板材を成形室へ押し出す押圧部材と、前記押圧部材との間で金属板材を挟み込むとともに、該金属板材を板厚方向に加圧する加圧部材とで構成し、前記加圧部材による前記金属板材を加圧する力の大きさを、制御可能に構成した、液圧成形金型である。
請求項3においては、前記板材送給装置を、前記成形用金型に内挿された挟持部材と、前記挟持部材に連結されたロッドと、前記ロッドを伸縮駆動する駆動手段とで構成したものである。
請求項4においては、前記挟持部材を、成形室に対して進退する方向に伸延する歯を形成した櫛状とし、前記成形用金型内に、前記挟持部材を内挿可能な送給穴を設け、該送給穴の成形室側において前記挟持部材の櫛の歯を挿通させる溝を形成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、金属板材の周縁部を挟持した状態で成形室側へ移動させるため、金属板材に対して局部的に圧縮方向への力が加わることを防止できるので、成形される金属板材が薄板である場合にも、板材を座屈させずに液圧室へ送給することができる。また、被成形板材を拘束する加圧度を調整して供給量を調整する場合と比較して、確実に供給量を調整することができる。
さらに、金属板材の周縁部を、押圧部材と加圧部材とで挟み込むとともに、板厚方向に加圧するので、押圧部材と加圧部材とで金属板材を密着して挟持した状態を保持することができ、押圧部材にて金属板材が成形室側に押圧されるときに、押圧部材と加圧部材と金属板材の周縁部が一体となって成形室側に移動し、金属板材の面方向に局部的に力が加わることを防止することができる。
請求項2においては、金属板材の周縁部を挟持した状態で成形室側へ移動させるため、金属板材に対して局部的に圧縮方向への力が加わることを防止できるので、成形される金属板材が薄板である場合にも、板材を座屈させずに液圧室へ送給することができる。また、挟持手段を移動させて積極的に金属板材を成形室へ送給することができるので、被成形板材を拘束する加圧度を調整して供給量を調整する場合と比較して、確実に供給量を調整することができる。
さらに、金属板材の周縁部を、押圧部材と加圧部材とで挟み込むとともに、板厚方向に加圧するので、押圧部材と加圧部材とで金属板材を密着して挟持した状態を保持することができ、押圧部材にて金属板材が成形室側に押圧されるときに、押圧部材と加圧部材と金属板材の周縁部が一体となって成形室側に移動し、金属板材の面方向に局部的に力が加わることを防止することができる。
請求項3においては、板材送給装置において、挟持部材を成形室に対して進退駆動させるとともに、その移動を制御することが可能であるので、成形室への金属板材の供給量の調整ができる。
請求項4においては、送給穴の奥部と挟持部材との間においては、成形用金型が金属板材を拘束することとなり、この部分での金属板材の座屈を防止することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る液圧成形金型の構造を示す図である。
図2は加圧子及び押圧部材とで被成形板材を拘束する拘束手段の構造を示す図、図3は加圧子又は押圧部材で被成形板材を拘束する拘束手段の構造を示す図である。図4は加圧部材の付勢機構の構造を示す図である。
図5は平板状拘束手段を具備する板材送給装置を示す図、図6は櫛状拘束手段を具備する板材送給装置を備えた液圧成形金型を示す図、図7は櫛状拘束手段を具備する板材送給装置を備えた液圧成形金型を示す図、図8は櫛状拘束手段を具備する板材送給装置を示す図、図9は櫛状拘束手段と送給穴の様子を示す図である。
本発明に係る液圧成形金型9について説明する。
図1に示すように、液圧成形金型9には、成形型(成形用金型)10と、該成形型10に備えられた複数の板材送給装置30等が具備される。
前記成形型10は、上型11と下型12等から成り、これらの合わせ面に被成形板材(金属板材)13を成形して成形品とする成形室14が形成される。成形前は平板状である被成形板材13は、該被成形板材13の外周縁が成形室14よりも外側へはみ出るように、上型11と下型12との間に配置されており、該上型11と下型12に挟まれて加圧拘束される。
また、前記成形型10の上型11と下型12との合わせ面であって、成形室14の周囲には、成形室14を中心として外側へ放射状に伸延する、板材送給装置30を備えるための複数の送給穴17・17・・・が形成される。送給穴17と成形室14との間において、上型11と下型12とに挟まれた被成形板材13と、下型12との間にはシール材18が介装され、成形室14の液体が送給穴17へ浸入することのないように構成される。
前記板材送給装置30は、被成形板材13の周縁部を加圧拘束しつつ成形室14側へ押し出し、該被成形板材13を成形室14へ送給するためのものである。なお、板材送給装置30の詳細な構造については後述する。
前記上型11と下型12による加圧拘束と、この板材送給装置30による加圧拘束及び押圧送給とを、協動させることによって、適量の被成形板材13が適量ずつ成形室14へ送給されることとなる。
そして、成形室14には、液圧発生手段16より成形室14へ高圧の油や水等の液体を送給するための液体送給路15が開口される。該液体送給路15を通じて成形室14に液体が供給され、成形室14内の被成形板材13が液圧を受けて膨出(拡張変形)し、成形型10の成形室14内周に形成された成形形状に成形され、成形品とされる。
続いて、前記板材送給装置30の構造について詳細に説明する。
前記板材送給装置30は、主に、駆動手段31と、ロッド32と、ブランクホルダ35とから成る。
本発明の実施例に係る板材送給装置30では、被成形板材13の挟持手段としてのブランクホルダ35を備え、該ブランクホルダ35にて被成形板材13の周縁部を挟持して拘束しながら、被成形板材13を成形室14へ押圧し、適量の被成形板材13を成形室14へ送給することを特徴としている。
従って、被成形板材13は、その周縁端面が板材の圧縮方向へ押圧されるのではなく、ブランクホルダ35に挟持された周縁部が板材の圧縮方向へ押圧されることとなる。これにより、被成形板材13が成形室14に供給される前に、該被成形板材13に局部的に圧縮方向へ力が掛かって座屈するようなことがない。よって、成形素材が薄板の場合など、被成形板材13の板厚が小さくても、座屈を発生させることなく良好に成形室14へ送給することができる。
また、前記ブランクホルダ35は、前記送給穴17に摺動可能に内挿されるとともに、図示せぬ制御手段にてその駆動が制御される駆動手段31によって伸縮駆動されるロッド32に、一側端部が連結される。これにより、ブランクホルダ35は、送給穴17内を成形室14に対して進退する方向に移動することができる。なお、駆動手段31として、油圧や空気圧シリンダ、サーボモータなどを採用することができる。
従って、ブランクホルダ35は被成形板材13を加圧拘束するのみ成らず、ブランクホルダ35自身が成形室14側へ移動して被成形板材13を押し出し、そして、駆動手段31によるロッド32の伸縮駆動を制御することでブランクホルダ35の移動を制御できるので、被成形板材13を拘束する加圧度を調整して供給量を調整する場合と比較して、確実に供給量を調整することができる。
前記ブランクホルダ35は、被成形板材13を成形室14側へ押圧する押出部材33と、該押出部材33との間に被成形板材13の周縁部を挟み込んで加圧拘束する加圧部材34とで構成される。
なお、上記ブランクホルダ35は、被成形板材13に対して成形室14へ押し出す方向の力を加えることが可能であり、且つ、被成形板材13に対して、板厚方向(成形室14へ押し出す方向と略直交する方向)の力を加えて加圧拘束することが可能であり、且つ、被成形板材13に対して面で密着した状態で挟持するものであれば、様々な形態を取ることができる。
上述の要件を備えるブランクホルダ35の一例として、図2aに示すように、押出部材33のロッド連結側(成形室14と反対側)が起立した押出部材33と、該押出部材33に嵌合するようにロッド連結側が切り欠かれた加圧部材34とで、ブランクホルダ35を構成することができる。
前記押出部材33には、被成形板材13と略平行面である挟持面33aと、該挟持面33aに略直交するとともに被成形板材13の周縁端面に面で接する押圧面33bとが備えられる。
また、前記押出部材33には、駆動手段31により駆動されるロッド32が連結され、該押出部材33が成形室14側へ移動することにより被成形板材13に対して成形室14へ押し出す方向の力を加えることが可能である。
一方、加圧部材34には、押出部材33の挟持面33aと対峙する挟持面34aと、同じく押出部材33の押圧面33bと面で接する受圧面34bとが備えられる。
また、後述するが、加圧部材34を押出部材33側に付勢する付勢機構50が備えられており、加圧部材34にて被成形板材13が板厚方向に加圧されることによって、加圧部材34を押出部材33とで被成形板材13を密着した状態で挟持することが可能である。
上述のブランクホルダ35において、前記押出部材33の挟持面33aと、加圧部材34の挟持面34aとの間に被成形板材13の周縁部を挟み込むとともに、該被成形板材13の周縁端面と加圧部材34の受圧面34bとを押出部材33の押圧面33bに当接させた状態とする。
この状態で、押出部材33がロッド32の伸張により押圧されて送給穴17内を成形室14側へ移動することにより、被成形板材13は、加圧部材34にて被成形板材13が板厚方向に加圧されて周縁部がブランクホルダ35に密着して挟持された状態を保持しながら、押出部材33により成形室14側へ押圧される。
このように、被成形板材13の周縁部が、ブランクホルダ35により挟持され拘束された状態で、該ブランクホルダ35ごと成形室14側へ移動することにより、被成形板材13が板材送給装置30にて成形室14へ送給される。
なお、上記加圧部材34の挟持面34aにスポンジ体41を貼設し、加圧部材34の押出部材33側への付勢に、スポンジ体41の弾性力と、該スポンジ体41と被成形板材13との密着度の向上による摩擦力も加えて、より強固に加圧部材34と押出部材33とで被成形板材13を把持することもできる。スポンジ体41は、海綿状のゴムまたは合成樹脂から成り、伸縮するものである。
また、図2bに示すように、前記押出部材33の挟持面33aと、加圧部材34の挟持面34aのうち、一側に凸部33eを、他側に該凸部に対応する凹部34eを形成して、挟持面33aと挟持面34aとに介装された被成形板材13を凸部33eと凹部34eとでカシメることにて、被成形板材13が抜け出さないように、より強固に被成形板材13を把持することもできる。
また、例えば、図2cに示すように、ブランクホルダ35を、被成形板材13を上部材44aと下部材44bとで上下から挟み込む加圧部材34と、加圧部材34に当接して加圧部材34を成形室14側へ押圧する押出部材33とで構成することもできる。
なお、上述のブランクホルダ35には、押出部材33と加圧部材34との間に被成形板材13を挟持しているが、以下に示すように、押出部材33又は加圧部材34のうちいずれかの挟持面33a・34aと、送給穴17の内周面との間に被成形板材13を介装して挟持拘束することができる。
例えば、図3aに示すように、押出部材33をロッド連結側が下方に起立した状態に形成して、送給穴17の内周面と対峙する挟持面33aと、被成形板材13の周縁端面と面で接する押圧面33bとを備えたものとすることができる。この押出部材33の、挟持面33aと送給穴17との間に被成形板材13を介装して挟持拘束し、押圧面33bにて成形室14側へ押圧する。このように、加圧部材34を備えないことで、構造の簡易化と部品点数の削減を図ることができる。
なお、押圧面33bにスポンジ体41を張設することにより、押出部材33の挟持面33aと送給穴17の内周面との間で、より強固に被成形板材13を拘束できるようにすることができる。
また、例えば、図3bに示すように、平板状の加圧部材34で、送給穴17の内周面との間に被成形板材13を挟持することができる。この場合、加圧部材34に当接し該加圧部材34と被成形板材13の周縁端面とに接してこれらを成形室14側へ押圧する押出部材33が備えられる。この場合、押出部材33に押圧されることにて、加圧部材34と送給穴17の内周面との間に挟持された被成形板材13が成形室14側へ移動し、被成形板材13が成形室14へ送給される。
続いて、前記加圧部材34の付勢機構50について説明する。
前述の通り、前記加圧部材34は、被成形板材13を板厚方向に加圧するために、押出部材33側へ付勢される。
これにより、加圧部材34の挟持面34aと、押出部材33の挟持面33aとで、被成形板材13を板厚方向に加圧した状態で挟み込むことができ、加圧部材34と被成形板材13、及び、該被成形板材13と押出部材33を密着させ、より強固に被成形板材13を挟持するとともに、被成形板材13に局部的な力が加わることを抑制して座屈を防止することができる。これに加え、被成形板材13の板厚が多少変動したとしても、押出部材33と加圧部材34とで被成形板材13を確実に挟持することができる。
図4aに示すように、送給穴17の加圧部材34の存在する側には、加圧部材34を押出部材33側へ付勢するための付勢機構50が備えられる。付勢機構50は、加圧部材34に接する押圧板51と、該押圧板51を介して加圧部材34を押出部材33の挟持面33aに接する方向に付勢する付勢部材52とで構成される。
なお、付勢部材52は、図4aに示すように、弾性部材としたり、図4bに示すように、油圧又は空気圧シリンダとしたりすることができる。付勢部材52を油圧又は空気圧シリンダとした場合は、シリンダの動作を制御可能であるので、加圧部材34を押圧する力の大きさやその変化のタイミングを、彎曲部と非彎曲部など、被成形板材13が成形される形状に応じて制御することができる。
但し、加圧部材34の挟持面34aにスポンジ体41を張設する場合は、図5cに示すように、上記付勢機構50を設けなくとも、上型11と下型12にて形成される送給穴17に加圧部材34が内接することにより、スポンジ体41が膨張しようとする力の反力を送給穴17の内周が受け、この結果、加圧部材34が押出部材33側に付勢されることになる。
また、上述のように、加圧部材34を押出部材33側へ付勢することができるが、加圧部材34と押出部材33とを螺子などの締結部材を用いて、加圧部材34と押出部材33との間に被成形板材13を板厚方向に加圧した状態に挟み込んで締結する方法を採用することもできる。
次に、板材送給装置30を備える送給穴17の構造について説明する。
図5に示すように、前記ブランクホルダ35において、押出部材33の挟持面33aと、加圧部材34の挟持面34aとを、いずれも平面状に構成することができる。
この場合、送給穴17の奥部と、ブランクホルダ35との間に、該ブランクホルダ35が移動するための空間が必要となる。この送給穴17の奥部とブランクホルダ35との間の空間において被成形板材13が拘束されないため、ブランクホルダ35にて被成形板材13の周縁部を成形室14側へ押圧した際に、この拘束されていない部分において被成形板材13に座屈が生じる可能性もある。
そこで、図6及び図7に示すように、ブランクホルダ35の被成形板材13を挟持している部分を、該ブランクホルダ35が移動する方向に伸延する歯を形成した櫛状とするとともに、該ブランクホルダ35を挿通させる送給穴17には、この歯と噛み合う溝17c・17c・・・17d・17d・・・を形成したものとする。
これにより、送給穴17の奥部とブランクホルダ35との間は、上型11又は下型12にて挟まれて拘束されることとなり、送給穴17の奥部とブランクホルダ35との間にある被成形板材13の座屈を防止することができる。
この場合、図8に示すように、ブランクホルダ35を構成する押出部材33の挟持面33aを含む部分が、ブランクホルダ35が移動する方向に伸延する歯33d・33d・・・で構成され、同様に、加圧部材34の挟持面34aを含む部分が、ブランクホルダ35が移動する方向に伸延する歯34d・34・・・で構成される。そして、下型12に形成した送給穴17の溝17d・17d・・・(図9a)に、押出部材33の歯33d・33d・・・が挿通され(図9b)、同様に、上型11に形成した送給穴17の溝17c・17c・・・に加圧部材34の歯34d・34・・・が挿通される。
本発明に係る液圧成形金型の構造を示す図。 加圧子及び押圧部材とで被成形板材を拘束する拘束手段の構造を示す図。 加圧子又は押圧部材で被成形板材を拘束する拘束手段の構造を示す図。 加圧部材の付勢機構の構造を示す図。 平板状拘束手段を具備する板材送給装置を示す図。 櫛状拘束手段を具備する板材送給装置を備えた液圧成形金型を示す図。 櫛状拘束手段を具備する板材送給装置を備えた液圧成形金型を示す図。 櫛状拘束手段を具備する板材送給装置を示す図。 櫛状拘束手段と送給穴の様子を示す図。
9 液圧成形金型
10 成形型
11 上型
12 下型
13 被成形板材
14 成形室
15 液体送給路
16 液圧発生手段
17 送給穴
18 シール材
30 板材送給装置
31 駆動手段
32 ロッド
33 押出部材
34 加圧部材
35 ブランクホルダ(挟持部材)

Claims (4)

  1. 成形用金型内に形成された成形室に液体を圧入して、成形用金型を構成する上型と下型との間に挟まれた金属板材を成形室内で膨出させることにより、成形室内周の成形形状に倣った成形品を得る液圧成形加工方法において、
    前記金属板材の周縁部を挟持部材にて板厚方向に加圧しながら挟持するとともに、
    前記挟持部材により金属板材を成形室側へ押し出して、金属板材を成形室へ送給し、
    前記挟持部材を、成形室に対して進退移動して金属板材を成形室へ押し出す押圧部材と、前記押圧部材との間で金属板材を挟み込むとともに、該金属板材を板厚方向に加圧する加圧部材とで構成し、
    前記加圧部材による前記金属板材を加圧する力の大きさを、制御可能に構成した、
    ことを特徴とする液圧成形加工方法。
  2. 上型と下型にて形成される成形室内に液体を圧入して、上型と下型との間に挟まれた金属板材を成形室内で膨出させる成形用金型と、
    前記金属板材の周縁部を板厚方向に加圧しながら挟持するとともに、金属板材を成形室側へ押し出す挟持部材を具備する板材送給装置とを備え、
    前記挟持部材を、成形室に対して進退移動して金属板材を成形室へ押し出す押圧部材と、前記押圧部材との間で金属板材を挟み込むとともに、該金属板材を板厚方向に加圧する加圧部材とで構成し、
    前記加圧部材による前記金属板材を加圧する力の大きさを、制御可能に構成した、
    ことを特徴とする液圧成形金型。
  3. 前記板材送給装置を、
    前記成形用金型に内挿された挟持部材と、
    前記挟持部材に連結されたロッドと、
    前記ロッドを伸縮駆動する駆動手段とで構成した、
    請求項2に記載の液圧成形金型。
  4. 前記挟持部材を、成形室に対して進退する方向に伸延する歯を形成した櫛状とし、
    前記成形用金型内に、前記挟持部材を内挿可能な送給穴を設け、該送給穴の成形室側において前記挟持部材の櫛の歯を挿通させる溝を形成した、
    請求項2又は請求項3に記載の液圧成形金型。
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