JP5101216B2 - 差厚材成形用金型 - Google Patents

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Description

本発明は、部分的に板厚の異なる差厚板をプレス成形するための差厚材成形用金型に関する。
従来から、プレス加工において鋼板等の薄板を金型に装填し、プレス機等を介して前記薄板に加圧力を付与することにより、前記鋼板を所望形状にプレス成形を行うプレス成形装置が知られている。
このプレス成形装置1は、図13に示されるように、プレス機2を構成するスライド側ホルダ3に、圧力を調整可能な複数の弾性体4を有するパッド圧調整手段5を介して上型6が設けられると共に、前記プレス機2におけるボルスタ側ホルダ7に鋼板等が載置される下型8が設けられる。上型6には、ロッド9を有する圧力伝達体10が設けられ、前記圧力伝達体10が前記弾性体4と下型8に臨むパッド11との間に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、パッド圧調整手段5を構成する複数の弾性体4の圧力をそれぞれ設定し、前記圧力に応じて圧力伝達体10を駆動させることにより、前記弾性体4をワークとなる鋼板に対してそれぞれ所望の部位に当接させて保持している。
特開平8−90096号公報
ところで、特許文献1に係る従来技術においては、スライド側ホルダ3を含むプレス機2と上型6との間にパッド圧調整手段5を設けているため、該パッド圧調整手段5を設けるために前記上型6の構造が複雑になると共に、それに伴って、型費が高騰してしまうという問題がある。
また、このようなプレス成形装置1を用いて板厚の異なる差厚材のプレス成形を行いたいという要望があり、その場合には、前記差厚材を確実に保持するために、前記差厚材を保持する部位に応じて圧力調整を行なう必要があり、その調整作業が煩雑であると共に、作業効率が低下してしまうという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、構成を簡素化すると共に、板厚の異なる部位を有する差厚材全体を確実且つ簡便に保持し、プレス成形品の品質向上を図ることが可能な差厚材成形用金型を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、板厚が部分的に変化した差厚板に対して加圧力を付与することにより、ワークを成形するプレス成形装置に用いられる差厚材成形用金型において、
前記プレス成形装置における駆動部の駆動作用下に軸線方向に沿って変位する第1金型と、
前記第1金型に対峙する位置に配設される第2金型と、
前記差厚材に臨み、前記第1金型又は第2金型のいずれか一方に対して前記差厚材を保持自在な保持機構と、
を備え、
前記保持機構は、前記差厚材の長手方向に沿って設けられ、該差厚材における一定板厚部を保持する第1保持部と、
前記第1保持部に隣接し、前記差厚材において前記板厚の変化する板厚変化部を保持する第2保持部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、プレス成形が行われる差厚材を保持する保持機構を備え、該保持機構を前記差厚材の一定板厚部を保持自在な第1保持部と、該第1保持部に隣接し、前記差厚材の板厚変化部を保持する第2保持部とから構成している。そして、差厚材における一定板厚部を第1保持部で保持し、一定板厚部を第2保持部で保持した状態で第1及び第2金型によってプレス成形を行うことができる。従って、差厚材における板厚変化部を、保持機構を構成する第2保持部によって確実に保持することができるため、該差厚材のプレス成形を行う際に、第1保持部と併せて前記差厚材をより広範囲で確実且つ簡便に保持することができる。
その結果、第1及び第2保持部を有する保持機構を設けるといった簡素な構成で、プレス成形時における差厚材の長手方向に沿った移動量を好適に抑制することができるため、該差厚材に対する荷重集中を防止することができ、前記差厚材からなるプレス成形品の品質を向上させることができる。
また、第1及び第2保持部は、差厚材に当接自在な保持体と、前記保持体を前記差厚材側に向かって付勢する付勢手段と、を備えることにより、前記保持体が前記付勢手段の付勢作用下に差厚材に対して好適に押し付けられ、前記保持体を介して前記差厚材が確実に保持される。
さらに、第2保持部の保持体は、差厚材に当接する端面を該差厚材の板厚変化部に対応させて形成することにより、前記保持体の端面を前記差厚材の板厚変化部に対して好適に面接触させて保持することが可能となる。そのため、保持体を有する第2保持部によって前記差厚材の板厚変化部を確実且つ強固に保持することができる。
さらにまた、第2保持部の保持体は、差厚材の長手方向に沿った幅寸法を、第1保持部における保持体の幅寸法に対して小さく設定することにより、前記差厚材における板厚変化部の板厚変化状態に応じて複数の第2保持部を設けることが可能となる。その結果、形状変化の大きい板厚変化部を、第2保持部によって一層確実に保持することができる。また、第1保持部の保持体を、第2保持部における保持体の幅寸法に対して大きく設定することにより、保持機構を構成する第1及び第2保持部の数量を削減することができ、それに伴って、部品点数の削減及び組み付け作業性の向上を図ることが可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、差厚材を保持する保持機構を、該差厚材の一定板厚部を保持可能な第1保持部と、該第1保持部に隣接し前記差厚材の板厚変化部を保持可能な第2保持部とから構成することにより、プレス成形時において前記板厚変化部を保持機構の第2保持部によって確実に保持することができるため、第1保持部と併せて前記差厚材をより広範囲で確実且つ簡便に保持することができる。その結果、第1及び第2保持部からなる保持機構を設けるといった簡素な構成で、プレス成形時における差厚材の長手方向に沿った移動量を好適に抑制し、該差厚材に付与される荷重の集中を防止することができるため、前記差厚材からなるプレス成形品の品質を向上させることができる。
本発明に係る差厚材成形用金型について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号50は、本発明の第1の実施の形態に係る差厚材成形用金型が用いられたプレス成形装置を示す。
このプレス成形装置50は、図1〜図3に示されるように、ボディ52と、該ボディ52の一部に保持され、プレス成形される差厚材54に載置される金型部56と、前記金型部56を軸線方向(矢印A1、A2方向)に沿って駆動させる駆動部58と、前記差厚材54をプレス成形する際に該差厚材54を前記金型部56に対して保持可能なホルダ部(保持機構)60とを含む。
先ず、上述したプレス成形装置50でプレス成形が行われる差厚材54について簡単に説明する。この差厚材54は、その長手方向(矢印B方向)に沿った一端部側に設けられる板厚の薄い薄板部(板厚一定部)54aと、前記薄板部54aに接合され、差厚材54の他端部側に設けられ、前記薄板部54aに対して板厚が厚く形成された厚板部(板厚一定部)54bと、前記薄板部54aと厚板部54bとをレーザ溶接等によって一体的に接合した接合部(板厚変化部)54cとを有する。
この薄板部54a及び厚板部54bは、それぞれ一定の板厚で形成され、接合部54cは、薄板部54aの一表面と厚板部54bの一表面とが同一面となるように接合すると共に、段差状となる前記厚板部54bの他表面と薄板部54aの他表面との間は、該厚板部54b側から薄板部54a側に向かって傾斜するように傾斜状に接合される。
また、接合部54cは、レーザ溶接等によって形成されるため、厚板部54bとの境界部位近傍が該厚板部54bの表面に対して若干だけ盛り上がった凸状となることがある(図4A及び図4B参照)。
このような差厚材54をプレス成形するプレス成形装置50は、そのボディ52が、金型部56を構成する上型(第2金型)62を保持する基台64からなり、前記上型62と、該上型62に対峙した下方に設けられ、駆動部58の駆動作用下に前記上型62側(矢印A1方向)に向かって変位する下型(第1金型)66とから金型部56が構成される。
上型62には、差厚材54がプレス成形され、所定形状(例えば、ボディパネル)に対応するキャビティ68が窪んで形成される。
一方、下型66は、上型62に形成されたキャビティ68に対峙するように配置されると共に、前記キャビティ68に対応した断面形状で形成される。そして、駆動部58の駆動作用下に下型66が上型62側(矢印A1方向)に向かって変位し、その一部が上型62のキャビティ68の内部に挿入される。
また、下型66に臨む上型62の下端面には、キャビティ68を挟んだ上型62の両側部に、該キャビティ68と同一方向に窪んだ凹部70がそれぞれ形成される(図2参照)。この凹部70は、上型62の両側面に向かって所定幅で延在すると共に、前記上型62の長手方向(矢印B方向)に沿った略中央部に設けられ、その底壁面が略平面状に形成される。凹部70の内部には、下型66及び差厚材54側に向かって軸線方向に変位自在な複数の可変ホルダ72がそれぞれ設けられている。
さらに、上型62の下端面は、差厚材54の厚板部54bに臨み、該厚板部54bに当接する第1当接部74と、前記差厚材54の薄板部54aに臨み、該薄板部54aに当接する第2当接部76とを有し、前記第1当接部74と第2当接部76とが凹部70を挟むようにして配置されている。
第1当接部74は、上型62の長手方向に沿った一端部側に設けられ、第2当接部76が前記上型62の他端部側に設けられ、その間に凹部70が設けられている。この第1及び第2当接部74、76は、それぞれ略平面状に形成されると共に、該第1当接部74が第2当接部76に対して下型66側(矢印A2方向)に向かって所定高さだけ突出して形成される。これにより、差厚材54が第1及び第2当接部74、76に当接した際、第1当接部74が厚板部54bに当接し、第2当接部76が薄板部54aに当接すると共に、前記薄板部54aと厚板部54bとの接合部54c近傍に凹部70が臨むように配置される。詳細には、凹部70は、前記接合部54cを中心として薄板部54a及び厚板部54bの一部に臨むように形成されている。
可変ホルダ72は、図4A及び図4Bに示されるように、上型62の長手方向(矢印B方向)に沿って凹部70に並列に複数(例えば、5個)配設され、前記凹部70の底壁面に固着されるベース部78と、差厚材54の表面に当接することにより保持可能な可変ブロック(保持体)80と、前記ベース部78と可変ブロック80との間に設けられ、該可変ブロック80を差厚材54側(矢印A2方向)に向かって付勢するスプリング(付勢手段)82とを含む。換言すれば、可変ホルダ72は、差厚材54の長手方向(矢印B方向)に沿うように上型62に対して並列に配置されている。
なお、ここでは、可変ホルダ72が凹部70に対して5個ずつ設けられた場合について説明すると共に、最も第1当接部74側(矢印B1方向)に配置された可変ホルダ72を第1可変ホルダ72aとし、該第1可変ホルダ72aから第2当接部76側(矢印B2方向)に向かって順に第2〜第5可変ホルダ72b〜72eが配置される場合について説明する。
この場合、第1及び第2可変ホルダ(第1保持部)72a、72bが、厚板部54bに臨むように配置され、第4及び第5可変ホルダ(第1保持部)72d、72eが、薄板部54aに臨むように配置されると共に、中央に配置された第3可変ホルダ(第2保持部)72cが、前記薄板部54aと厚板部54bとの境界部位となる接合部54cに臨むように配置される。
また、第1及び第2可変ホルダ72a、72bは隣接して配置され、同様に、第3〜第5可変ホルダ72c〜72eが隣接して配置されると共に、前記第2可変ホルダ72bと第3可変ホルダ72cとが所定間隔離間して配置され、その間には空間84が設けられている。
この空間84は、差厚材54における接合部54cと厚板部54bとの間の境界部位を回避するように設けられている。なお、この接合部54cと厚板部54bとの間が凸状に形成される場合を想定せずに、前記空間84を設けることなく第1〜第5可変ホルダ72a〜72eを互いに隣接させるように配置してもよい。
上述した第1〜第5可変ホルダ72a〜72eを構成するベース部78、可変ブロック80及びスプリング82は、下型66の変位方向(矢印A1方向)に沿って一直線上に配置され、一直線上に配置されたベース部78と可変ブロック80とが、略同一の幅寸法で形成される。
可変ブロック80の幅寸法は、差厚材54の薄板部54a及び厚板部54bに臨んで当接可能に配置された第1及び第2可変ホルダ72a、72b、第4及び第5可変ホルダ72d、72eでは大きく設定され、前記厚板部54bと薄板部54aとの間となる接合部54cに当接可能な第3可変ホルダ72cでは小さく設定されている。
詳細には、接合部54cから最も離間した第1及び第5可変ホルダ72a、72eの幅寸法が最も大きく設定され、該第1及び第5可変ホルダ72a、72eに隣接した第2及び第4可変ホルダ72b、72dの幅寸法が、該第1及び第5可変ホルダ72a、72eの幅寸法より若干だけ小さく設定される。
換言すれば、薄板部54aと厚板部54bとから構成される差厚材54において、板厚の変化が小さい薄板部54a及び厚板部54bを保持する可変ブロック80の幅寸法を大きく設定し、接合部54c及びその近傍の前記板厚の変化が大きい部位を保持する可変ブロック80の幅寸法を小さく設定している。これにより、可変ブロック80の端面を、差厚材54の表面に対してより一層確実に面接触させることができるため、前記差厚材54をホルダ部60に対して保持することが可能となる。
また、第1及び第2可変ホルダ72a、72b、第4及び第5可変ホルダ72d、72eの可変ブロック80は、差厚材54に臨む下面が厚板部54b及び薄板部54aに対応して平面状に形成され、第3可変ホルダ72cを構成する可変ブロック80の下面には、接合部54cに応じて所定角度で傾斜した傾斜面(端面)80aが形成される。すなわち、この傾斜面80aは、当接する接合部54cと略平行に形成され、第3可変ホルダ72cの可変ブロック80が接合部54cに当接した際、前記傾斜面80aを介して前記接合部54cに面接触させることができる。
なお、可変ブロック80の下面には、所定角度で傾斜した傾斜面80aが形成される場合に限定されるものではなく、該可変ブロック80の下面が当接する接合部54cの表面形状に応じた形状で形成されていればよい。
スプリング82は、例えば、ガスが内部に圧入されて所定の弾発力を有するガススプリングからなり、該弾発力の付勢作用下に可変ブロック80が差厚材54側(矢印A2方向)に向かって押圧されて変位する。
駆動部58は、通電作用下に上方(矢印A1方向)に向かって、油圧による加圧力が付与されるプレス機86と、該プレス機86の上面に設けられたプレート88とを備え、該プレート88の略中央部に下型66が装着され、上型62側(矢印A1方向)に向かって延在している。そして、プレス機86が作動することにより、該プレス機86がプレート88を介して下型66を所定の加圧力が付勢された状態で上型62側(矢印A1方向)へと変位させる。
ホルダ部60は、駆動部58を構成するプレート88に対して上型62に対向するように設けられ、前記上型62側(矢印A1方向)に向かって変位自在に設けられている。このホルダ部60は、上型62と下型66との間に配置される差厚材54を保持する一組の保持ブロック90と、前記プレート88と保持ブロック90との間に設けられ、該保持ブロック90を上型62側に向かって付勢するシリンダ92とを有する。
保持ブロック90は、所定幅を有する複数(例えば、2個)のブロック体からなり、上型62に臨む上面には、同一平面状に形成された差厚材54の一表面に当接して保持可能な当接面90aを有する。
本発明の第1の実施の形態に係る差厚材成形用金型が用いられたプレス成形装置50は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、図1及び図2に示されるように、ワークとなる差厚材54をキャビティ68に臨むように上型62と下型66との間に配置する。そして、図1に示されるように、プレート88に配設されたホルダ部60がシリンダ92によって差厚材54側(矢印A1方向)に向かって付勢され、その保持ブロック90が差厚材54を構成する薄板部54a、厚板部54b及び接合部54cに当接し、前記差厚材54側に向かって押圧する。それにより、差厚材54をホルダ部60によって上型62の下端面に当接させて状態で保持する。
この際、厚板部54bが上型62の第1当接部74に当接して保持されると共に、薄板部54aが第2当接部76に当接して保持される。一方、薄板部54a及び厚板部54bの一部、該薄板部54aと厚板部54bとの接合部54cを、可変ホルダ72を構成する第1〜第5可変ホルダ72a〜72eによってそれぞれ保持している。
次に、駆動部58を構成するプレス機86に対して油圧を作動することにより、プレート88を介してプレス機86に連結された下型66が軸線方向に沿って一体的に上方(矢印A1方向)へと変位する。そして、下型66が差厚材54の薄板部54a、厚板部54b及び接合部54cを跨ぐように当接し、さらにプレス機86が上方へと加圧することにより、前記下型66の上端部が差厚材54をキャビティ68側に押し込み、該薄板部54a、厚板部54b及び接合部54cが塑性変形してキャビティ68の内部へと流動する。
この場合、差厚材54がキャビティ68内に押し込まれる際に、該差厚材54には、その長手方向(矢印B1、B2方向)に沿った引張力が生じるが、前記差厚材54における接合部54cが、上型62に設けられた可変ホルダ72を構成する第3可変ホルダ72cの傾斜面80aによって下型66側に保持されているため、プレス成形が行われる際の差厚材54の長手方向(矢印B方向)に沿った移動が抑制される(図4B参照)。
すなわち、差厚材54の接合部54cを保持可能な第3可変ホルダ72cは、該接合部54cを下型66側(矢印A2方向)に向かって押圧する押圧力で保持し、該接合部54cを含む差厚材54を前記ホルダ部60に対して当接させると共に、前記第3可変ホルダ72cを構成する可変ブロック80の傾斜面80aによって前記差厚材54の長手方向(矢印B方向)に沿った移動を規制している。
そして、プレス機86がさらに上方に変位して予め設定された変位終端位置まで変位することにより、前記下型66の上端部が塑性変形した差厚材54の下面から内部へと押し込まれ、前記差厚材54の薄板部54aが、キャビティ68と前記下型66とによって所望の形状にプレス成形される(図3参照)。
また、この場合、上述したように、差厚材54の薄板部54aがさらにキャビティ68内に押し込まれることにより、該差厚材54がその両端部がそれぞれキャビティ68側に向かって引張され、前記差厚材54の接合部54cによって第3可変ホルダ72cの可変ブロック80がスプリング82の弾発力に抗して若干だけ押し下げられると共に、前記接合部54cの一部が前記第3可変ホルダ72cに隣接した第4可変ホルダ72dの可変ブロック80に係止される。すなわち、差厚材54の長手方向(矢印B方向)に沿ったさらなる移動が第3及び第4可変ホルダ72c、72dによって抑制される。
最後に、駆動部58を構成するプレス機86の変位方向を切り換え、プレート88を介して下型66を上型62から離間する方向(矢印A2方向)へと変位させた後、シリンダ92の付勢作用下に差厚材54を保持していたホルダ部60を上型62から離間する方向へと変位させる。これにより、差厚材54の中央部となる薄板部54a、厚板部54b及び接合部54cにプレス成形が施されたプレス成形品が取り出されることとなる(図5参照)。
ここで、ホルダ部60の保持ブロック90に可変ホルダ72が設けられていない差厚材成形用金型を用いてプレス成形を行う場合について、図6A及び図6Bを参照しながら簡単に説明する。このホルダ部60aを構成する保持ブロック90bには、差厚材54の接合部54cに対応した位置に第1凹部94aが設けられ、該第1凹部94aに対峙する上型62aの下端面に第2凹部94bが設けられる。すなわち、差厚材54における接合部54cを回避するように第1及び第2凹部94a、94bがそれぞれ設けられ、その幅寸法は、前記接合部54cの幅寸法より大きく設定される。
そして、保持ブロック90bを介してホルダ部60aによって差厚材54の薄板部54a及び厚板部54bを保持し、上型62aを含む金型部56aによってプレス成形を行う(図6B参照)。
この際、接合部54cは、保持ブロック90b及び上型62aの第1及び第2凹部94a、94b内に収容されるため、該保持ブロック90b及び上型62aに当接することがなく、前記接合部54cが非保持状態となる(図6B参照)。そのため、プレス成形時において差厚材54が長手方向(矢印B方向)に沿って引張された際に、接合部54cが薄板部54a又は厚板部54bと共に移動して該接合部54cが第1及び第2凹部94a、94bの側面に接触して係止される。これにより、接合部54cを含む差厚材54の長手方向(矢印B方向)に沿った移動量を制御することができず、且つ、前記接合部54cが第1及び第2凹部94a、94bに当接した状態で集中的に荷重が付与されるため、それに伴って、差厚材54に亀裂等が生じる懸念がある。
これに対して本実施の形態では、図4A及び図4Bに示されるように、プレス成形が行われる差厚材54を保持するホルダ部60を備え、上型62を構成する凹部70の内部に該差厚材54に臨むように複数の可変ホルダ72を設けている。そして、板厚の異なる薄板部54a及び厚板部54bを有する差厚材54をプレス成形する際に、前記薄板部54a及び厚板部54bを保持ブロック90で保持すると共に、該薄板部54a及び厚板部54bの一部、該薄板部54aと厚板部54bとの接合部54cを、複数の第1〜第5可変ホルダ72a〜72eによってそれぞれ保持している。
これにより、板厚の変化する接合部54c及びその近傍を、ホルダ部60を構成する複数の可変ホルダ72a〜72eによってそれぞれ確実に保持することができるため、前記差厚材54のプレス成形を行う際に、該差厚材54をより広範囲で確実に保持することができる。
その結果、プレス成形時における差厚材54の長手方向(矢印B方向)に沿った移動量を抑制することができ、前記差厚材54の接合部54cに対する荷重の集中を防止することができるため、該接合部54cにおける亀裂等の発生を防止することができる。従って、上述した差厚材54からなるプレス成形品の品質を向上させることができ、歩留まりを向上させることができる。
また、複数の可変ホルダ72a〜72eは、その可変ブロック80が当接する差厚材54の部位に応じて幅寸法をそれぞれ設定し、前記差厚材54における板厚変化の大きい部位(接合部54c及び接合部54c近傍)には、前記幅寸法を小さくして局部的に保持し、前記板厚変化の小さい部位(薄板部54a及び厚板部54b)には、前記幅寸法を大きくして広範囲を一体的に保持するようにしている。これにより、ホルダ部60を構成する保持ブロック90に設けられる可変ホルダ72の数量を必要最小限とし、そのコストを削減すると共に、前記保持ブロック90に対する組付工数及びスプリング82における弾発力の調整作業の工数を削減することができる。
さらに、接合部54cを保持する第3可変ホルダ72cの可変ブロック80に、該接合部54cに臨む傾斜面80aを設けることにより、厚板部54bから薄板部54aに向かって傾斜状となる接合部54cの表面に前記傾斜面80aを確実に面接触させ、保持することができる。
さらにまた、上型62を構成する可変ホルダ72を、凹部70の内部に配設する構成としているため、プレス機86と上型62との間にパッド圧調整手段が設けられた従来のプレス成形装置と比較し、差厚材成形用金型を含むプレス成形装置50の高さ寸法を抑制することができる。
次に、上述した差厚材成形用金型が用いられたプレス成形装置50によって、圧延ローラ等を有する圧延装置によって圧延された差厚材100をプレス成形する場合について図7A及び図7Bを参照しながら説明する。なお、上述した第1の実施の形態に係るプレス成形装置50と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この差厚材100は、例えば、一定厚の板材が図示しない圧延装置の圧延ローラによって圧延され、板厚が薄く形成された薄肉部(板厚一定部)100aと、前記薄肉部100aの両端部に設けられ、圧延される前の板厚で形成される厚肉部(板厚一定部)100bと、前記薄肉部100aと厚肉部100bとの境界部位に形成され、前記圧延ロールの外周径に対応して断面円弧状に形成された接合部(板厚変化部)100cとを有する。
この接合部100cは、薄肉部100aの表面と厚肉部100bの表面とを断面円弧状に接続し、前記接合部100cの板厚は、薄肉部100a側(矢印B2方向)から厚肉部100b側(矢印B1方向)に向かって徐々に増大している。
この差厚材100のプレス成形を行うプレス成形装置において、差厚材成形用金型を構成する上型62では、凹部70に設けられた複数の可変ホルダ104a〜104eのうち、第1可変ホルダ(第1保持部)104aが差厚材100の厚肉部100bに当接自在に配置され、第4及び第5可変ホルダ(第1保持部)104d、104eが、前記差厚材100の薄肉部100aに当接自在に配置されると共に、第2及び第3可変ホルダ(第2保持部)104b、104cが、円弧状に形成された接合部100cにそれぞれ当接自在に配置されている。
この場合、可変ホルダ104を構成する可変ブロック(保持体)106の幅寸法は、差厚材100の薄肉部100a及び厚肉部100bに臨んで当接可能に配置された第1及び第5可変ホルダ104a、104eが、第2〜第4可変ホルダ104b〜104dに対して大きく設定されると共に、前記第1、第4及び第5可変ホルダ104a、104d、104eは、差厚材100に臨む下面が厚肉部100b及び薄肉部100aに対応して平面状に形成され、第2及び第3可変ホルダ104b、104cを構成する可変ブロック106の下面には、円弧状の接合部100cに応じて所定角度で傾斜した傾斜面(端面)106a、106bがそれぞれ形成される。
また、第2〜第4可変ホルダ104b〜104dは隣接して配置され、第1可変ホルダ104aと第2可変ホルダ104bとが所定間隔離間して配置され、その間に空間110が設けられる。この空間110は、差厚材100における接合部100cと厚肉部100bとの境界部位に臨む位置に設けられる。
上述したホルダ部102を含むプレス成形装置でプレス成形を行う場合には、上型62と下型66との間に配置された差厚材100が、前記ホルダ部102の保持ブロック108によって保持されると共に、前記差厚材100における接合部100c及びその近傍が、前記保持ブロック108に設けられた第1〜第5可変ホルダ104a〜104eによって押圧されることにより、前記差厚材100が上型62との間に保持される。この場合、差厚材100の接合部100cには、第2及び第3可変ホルダ104b、104cの可変ブロック106が当接し、その円弧状の表面に前記可変ブロック106の傾斜面106a、106bが当接する。
また、この第1〜第5可変ホルダ104a〜104eによって差厚材100をホルダ部102側(矢印A2方向)に向かって所定圧力で押圧する押さえ成形が行われる。これにより、薄肉部100a及び接合部100cがホルダ部102側に向かって押圧され、該ホルダ部102側に対峙する前記薄肉部100aの表面が該ホルダ部102の保持ブロック108に当接すると共に、前記接合部54cが平面状に形成された保持ブロック108の表面に沿うように塑性変形しながら前記保持ブロック108に当接する。
そして、このようにホルダ部102によって予め保持された差厚材100を、駆動部58の駆動作用下に下型66を上方へと加圧し、前記下型66によって前記差厚材100の薄肉部100aをキャビティ68側に押し込み、該薄肉部100aを塑性変形させる。
ここで、上型62に可変ホルダ104が設けられていない差厚材成形用金型を用いてプレス成形を行う場合には、図8A及び図8Bに示されるように、上型62bの第1当接部74aを、差厚材100の接合部100cに臨む位置まで延在させ、該上型62bの第2当接部76aを薄肉部100aに臨むように形成する。そして、上型62b及びホルダ部102によって差厚材100の薄肉部100a及び厚肉部100bを保持し、上型62bを含む金型部56bによってプレス成形を行う。
この際、接合部100cは、板厚の厚い厚肉部100bを保持可能な第2当接部74aと対峙しているため、該厚肉部100bに対して板厚が徐々に薄く変化する接合部100cが保持されず、前記保持ブロック108aに対して前記接合部100cが非保持状態となる(図8B参照)。
そのため、プレス成形時において差厚材100が長手方向(矢印B方向)に沿って引張された際に、接合部100cが薄肉部100a又は厚肉部100bと共に移動して該接合部100cが第1当接部74aと第2当接部76aとの境界面に接触して係止される。これにより、接合部100cを含む差厚材100の長手方向に沿った移動量を制御することができず、且つ、前記接合部100cが前記境界面に当接した状態で集中的に荷重が付与されるため、前記差厚材100に亀裂等が生じる懸念がある。
また、上型62bとホルダ部102とによって差厚材100の押さえ成形が行われる場合に、接合部100cが該保持ブロック108aに対して当接することがないため、前記接合部100cの変形を制御することが困難となり、前記差厚材100からなるプレス成形品の品質が不安定となる(図8B参照)。
これに対して、本実施の形態では、プレス成形装置50でプレス成形を行う際、差厚材100の接合部100cが、ホルダ部102を構成する第2及び第3可変ホルダ104b、104cの傾斜面106a、106bによってそれぞれホルダ部102側に保持されているため、前記差厚材100の長手方向(矢印B方向)に沿った移動が抑制される。
その結果、プレス成形時における差厚材100の長手方向(矢印B方向)に沿った移動量を接合部100cを含めて抑制することができ、前記差厚材100の接合部100cに対する荷重の集中を防止することができるため、該接合部100cの近傍における亀裂等の発生を防止することができる。
また、差厚材100の押さえ成形が行われる場合に、第2及び第3可変ホルダ104b、104cによって接合部100cがホルダ部102側に向かって確実に押圧されるため、前記接合部100cをホルダ部102側へと変形させることができ、その変形量を好適に制御することができる。その結果、差厚材100からなるプレス成形品の品質を安定させることが可能となる。
次に、第2の実施の形態に係る差厚材成形用金型が用いられたプレス成形装置150を図9〜図12に示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る差厚材成形用金型が用いられたプレス成形装置50と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施の形態に係るプレス成形装置150では、差厚材152が、略中央部に配置される薄板部152aと、前記薄板部152aの両端部に接合された厚板部152bとから構成される点、ホルダ部154を構成する保持ブロック156に、凹部70を介して複数の可変ホルダ72が設けられている点で、第1の実施の形態に係る差厚材152成形用金型が用いられたプレス成形装置50と相違している。
このプレス成形装置150を構成する保持ブロック156は、所定幅を有する複数(例えば、2個)のブロック体からなり、上型158に臨む上面には、差厚材152の厚板部152bに当接する第1当接部160と、前記差厚材152の薄板部152aに当接する第2当接部162と、前記第1及び第2当接部160、162の間に設けられ、複数の可変ホルダ72が配設される凹部70とがそれぞれ形成される。
第1及び第2当接部160、162は、それぞれ略平面状に形成されると共に、該第1当接部160に対して第2当接部162が上型158側(矢印A1方向)に向かって所定高さだけ突出して形成される。
凹部70は、上型158側に向かって開口し、保持ブロック156の上面に対して所定深さだけ窪んで形成される。詳細には、凹部70は、第1及び第2当接部160、162の端面に対して窪み、その際、第2当接部162に対する深さが、第1当接部160に対する深さより深くなる。
また、凹部70は、第1及び第2当接部160、162側(矢印C方向)に向かって所定幅で延在し、その底壁面が略平面状に形成される。凹部70の内部には、上型158及び差厚材152側に向かって軸線方向に沿って変位自在な複数の可変ホルダ72が設けられている。可変ホルダ72は、差厚材152の長手方向(矢印C方向)に沿うように保持ブロック156に対して並列に配置されている。なお、可変ホルダ72の構成は、上述した第1の実施の形態における構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
すなわち、保持ブロック156が差厚材152に当接した際、第1当接部160が厚板部152bに当接し、第2当接部162が薄板部152aに当接すると共に、前記薄板部152aと厚板部152bとの接合部152c近傍に凹部70が臨むように配置される。詳細には、凹部70は、前記接合部152cを中心として薄板部152a及び厚板部152bの一部に臨むように形成されている。
このような構成を有するプレス成形装置150では、先ず、図12に示されるように、ワークとなる差厚材152をキャビティ68に臨むように上型158と下型66との間に配置する。そして、図9に示されるように、プレート88に配設されたホルダ部154がシリンダ92によって差厚材152側(矢印A1方向)に向かって付勢され、その保持ブロック156及び可変ホルダ72が差厚材152を構成する薄板部152a、厚板部152b及び接合部152cに当接し、前記差厚材152側に向かって押圧する。それにより、差厚材152をホルダ部154によって上型158の端面に当接させて状態で保持する。
次に、駆動部58を構成するプレス機86に対して油圧を供給することにより、プレート88を介してプレス機86に連結された下型66が軸線方向に沿って一体的に上方(矢印A1方向)へと変位する。そして、下型66が差厚材152の薄板部152aに当接し、さらにプレス機86が上方へと加圧されることにより、前記下型66の上端部が差厚材152の薄板部152aをキャビティ68側に押し込み、該薄板部152aが塑性変形してキャビティ68の内部へと流動する。
この場合、差厚材152の薄板部152aがキャビティ68内に押し込まれる際に、該差厚材152には、その中央部となるキャビティ68側に向かって引張力が生じるが、前記差厚材152における接合部152cが、ホルダ部154を構成する第3可変ホルダ72cの傾斜面88aによって上型158側に保持されているため、プレス成形が行われる際の差厚材152の長手方向(矢印C方向)に沿った移動が抑制される(図11B参照)。
すなわち、差厚材152の接合部152cを保持可能な第3可変ホルダ72cは、該接合部152cを上型158側(矢印A1方向)に向かって押圧する押圧力で保持し、該接合部152cを含む差厚材152を前記上型158に対して当接させると共に、前記第3可変ホルダ72cを構成する可変ブロック80の傾斜面80aによって前記差厚材152の長手方向(矢印C方向)に沿った移動量を抑制している。
そして、プレス機86がさらに上方に変位して予め設定された変位終端位置まで変位することにより、前記下型66の上端部が塑性変形した差厚材152の下面から内部へと押し込まれ、前記差厚材152の薄板部152aがキャビティ68と前記下型66とによって所望の形状にプレス成形される(図10参照)。
また、この場合、上述したように、差厚材152の薄板部152aがさらにキャビティ68内に押し込まれることにより、該差厚材152がその両端部がそれぞれキャビティ68側に向かって引張され、前記差厚材152の接合部152cによって第3可変ホルダ72cの可変ブロック80がスプリング82の弾発力に抗して若干だけ押し上げられると共に、前記接合部152cの一部が前記第3可変ホルダ72cに隣接した第4可変ホルダ72dの可変ブロック80に係止される。すなわち、差厚材152の長手方向(矢印C方向)に沿ったさらなる移動が第3及び第4可変ホルダ72c、72dによって抑制される。
最後に、駆動部58を構成するプレス機86の変位方向を切り換え、プレート88を介して下型66を上型158から離間する方向(矢印A2方向)へと変位させた後、シリンダ92の付勢作用下に差厚材152を保持していたホルダ部154を上型158から離間する方向へと変位させる。これにより、差厚材152の中央部となる薄板部152aにプレス成形が施されたプレス成形品が取り出されることとなる。
本発明に係る差厚材成形用金型は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の第1の実施の形態に係る差厚材成形用金型が用いられたプレス成形装置の全体外観斜視図である。 図1に示すプレス成形装置の全体構成図である。 図2のプレス成形装置において駆動部が上方に変位して差厚材がプレス成形された状態を示す全体構成図である。 図4は、図1のプレス成形装置におけるホルダ部近傍を示し、図4Aは、図2のIVA−IVA線に沿った差厚材が前記ホルダ部によって保持される前の状態を示す拡大断面図を示し、図4Bは、図3のIVB−IVB線に沿った前記差厚材が前記ホルダ部によって保持された状態を示す拡大断面図である。 図3のプレス成形装置によって差厚材がプレス成形された状態を示す全体外観斜視図である。 プレス成形装置を構成するホルダ部に可変ホルダを設けていない比較例を示す拡大断面図であり、図6Aは、ホルダ部によって差厚材が保持される前の状態を示し、図6Bは、前記ホルダ部によって前記差厚材が保持された状態を示す拡大断面図を示す。 図7は、圧延装置によって圧延されて部分的に板厚の異なった差厚材を用いてプレス成形を行う場合のホルダ部近傍を示し、図7Aは、差厚材が前記ホルダ部によって保持される前の状態を示す拡大断面図であり、図7Bは、前記差厚材が前記ホルダ部によって保持された状態を示す拡大断面図である。 プレス成形装置を構成するホルダ部に可変ホルダを設けていない比較例を示す拡大断面図であり、図8Aは、ホルダ部によって差厚材が保持される前の状態を示し、図8Bは、前記ホルダ部によって前記差厚材が保持された状態を示す拡大断面図を示す。 本発明の第2実施の形態に係る差厚材成形用金型が用いられたプレス成形装置の全体構成図である。 図1のプレス成形装置において駆動部が上方に変位して差厚材が成形された状態を示す全体構成図である。 図11は、図1のプレス成形装置におけるホルダ部近傍を示し、図11Aは、差厚材が前記ホルダ部によって保持される前の状態を示す拡大断面図であり、図11Bは、前記差厚材が前記ホルダ部によって保持された状態を示す拡大断面図である。 図1のプレス成形装置において金型部を構成する上型と下型との間に差厚材が配置された成形準備状態を示す全体構成図である。 従来技術に係るプレス成形装置の全体断面図である。
符号の説明
50、150…プレス成形装置 54、100、152…差厚材
54a、152a…薄板部 54b、152b…厚板部
54c、100c、152c…接合部 56…金型部
60、60a、102、154…ホルダ部 62、62a、158…上型
64…基台 66…下型
68…キャビティ 70…凹部
72、72a〜72e、104、104a〜104e…可変ホルダ
74、74a、160…第1当接部
76、76a、162…第2当接部 80、106…可変ブロック
90、108、156…保持ブロック

Claims (4)

  1. 所定の長手方向において板厚が部分的に変化した差厚板に対して加圧力を付与することにより、ワークを成形するプレス成形装置に用いられる差厚材成形用金型において、
    前記プレス成形装置における駆動部の駆動作用下に前記差厚板に接近・離間する方に変位する第1金型と、
    前記第1金型に対峙する位置に配設される第2金型と、
    前記差厚材に臨み、前記第1金型又は第2金型のいずれか一方に対して前記差厚材を保持自在な保持機構と、
    を備え、
    前記保持機構は、前記差厚材の前記長手方向に沿って設けられ、該差厚材における一定板厚部を保持する第1保持部と、
    前記第1保持部に隣接し、前記差厚材において前記板厚の変化する板厚変化部を保持する第2保持部とを有することを特徴とする差厚材成形用金型。
  2. 請求項1記載の差厚材成形用金型において、
    前記第1及び第2保持部は、前記差厚材に当接自在な保持体と、
    前記保持体を前記差厚材側に向かって付勢する付勢手段と、
    を備えることを特徴とする差厚材成形用金型。
  3. 請求項2記載の差厚材成形用金型において、
    前記第2保持部の保持体は、前記差厚材に当接する端面が該差厚材の板厚変化部形状に対応して形成されることを特徴とする差厚材成形用金型。
  4. 請求項2又は3記載の差厚材成形用金型において、
    前記第2保持部の保持体は、前記差厚材の長手方向に沿った幅寸法が、前記第1保持部における保持体の幅寸法に対して小さく設定されることを特徴とする差厚材成形用金型。
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